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    元スレ八幡「俺ガイルRPG?」

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    451 :

    マジで打ち切りかと思ったwwwwwwwwwwwwwwww
    ビビらせんなや!

    452 :

    ◆//lmDzMOyo先生の次回作をご覧ください。

    結衣「ゆいゆいにっき!」八幡「え?」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433167863/


    で、他の息抜き用のSS書いてたら、肝心のこちらの書き溜めが進みませんでしたとさ。申し訳ありません。
    明日の夜までには書き溜めしてきます。

    453 :

    息抜き(息抜きのクオリティとは言ってない)

    454 = 1 :



         ×  ×  ×


    雪ノ下を先頭に、俺たち勇者パーティ一行はラスボスの部屋に足を踏み入れた。

    中には先ほどのモンスターハウスが起こった部屋よりさらに広い空間が広がっている。

    それを見渡した由比ヶ浜がほえーと感嘆の声を漏らした。

    結衣「うわー、広いねー」

    その姿に、先ほどまでのバーサーカーの面影はもうない。いつも通りのアホ面を浮かべている。

    なんとなくそれを眺めていると、由比ヶ浜と目が合った。

    結衣「な、なにヒッキー?」

    八幡「いや……もう平気なのかって思っただけだ」

    結衣「あ……ごめんね、さっきは迷惑かけちゃったみたいで」

    そう言って由比ヶ浜はしゅんとうな垂れた。

    先ほど由比ヶ浜から少し話を聞いたところによると、どうもあの暴走状態の間の記憶はないらしい。

    最後の雪ノ下の言葉を除いて、スキルが発動して魔物を蹴散らし雪ノ下と戦うまでの全てのことを忘れているようだ。

    455 = 1 :

    八幡「別にお前は悪くないだろ。あのスキルってのが悪い」

    結衣「それは……そう、かもしれないけど」

    だが、そう言っても由比ヶ浜の顔色は晴れなかった。

    仕方がないので雪ノ下の方を向いてみると、はぁと軽くため息をついて由比ヶ浜へ声を掛けた。

    雪乃「由比ヶ浜さん、比企谷くんの言う通りよ。私が気にしてないんだから、もう気にするのはやめなさい」

    結衣「うう、ゆきのん……」

    雪ノ下が由比ヶ浜の頭を撫でてそう言うと、由比ヶ浜もそれ以上何かを言うのをやめた。

    しかしあれですね、君たちさっきから仲良いね。言っとくけど、がちゆりまではフォローしきれないからな?

    平塚「む、見えたぞ」

    平塚先生の声に、俺は再び意識をこのボス部屋に戻した。

    見れば、奥のほうに黒い影が見える。あれがこのダンジョンのラスボスだろう。

    パーティメンバーもそれを確認するとそれぞれ武器を構え、空気が若干ピリッとする。

    やや慎重になりながらその影に近づいていくと、その影が晴れていき、全貌が明らかになった。

    456 = 1 :

    八幡「あれは……機械か?」

    そこにいたラスボスは、なんと機械作りであった。

    球体状の胴体に、そこから伸びた両腕にはそれぞれ刃がつけられている。

    足は四脚になっており、胴体の中に赤く光る目のようなものが映っていた。

    マシン「シンニュウシャハッケン、シンニュウシャハッケン、ハイジョシマス」

    その機械のようなものは俺たちを確認すると、そう機械仕掛けの声を発しながらガシャンガシャンとやかましい音を立て、両腕の刃を光らせながらこっちに向かってきた。

    八幡「中世ファンタジーじゃねぇのかよ、なんでこんな近未来的な殺人マシンみたいなのがいるんだ!!」

    平塚「今はそんなことを言っている場合か!!」

    マシンの振り下ろす刃から避けるように、パーティメンバーがそれぞれそこから離れた。

    ドスンとすごい音がする。振り返って見れば、マシンの刃が地面に突き刺さる音であった。

    457 = 1 :

    戸塚「うわ、すごいパワーだね……」

    八幡「食らったらヤバそうだな」

    だがああいう大振りのパワー攻撃と言うものは、得てして当たらなければ意味がないのである。

    あのマシンの移動速度も、刃を振るう速度も、特に目で負えないほどではない。

    確かに一撃貰えばそれだけでやられてしまいそうなパワーはありそうだが、気をつければ問題はないだろう。

    八幡「グラビティ!!」

    俺は木の棒をマシンに向けると、そのまま呪文を唱えた。黒い重力の塊が放たれ、そのまま直撃する。

    それを見た雪ノ下と平塚先生が即座に地面を蹴って駆け出した。それぞれ獲物をマシンの方に向けて攻撃を仕掛けようとする。

    雪乃「はっ!」

    平塚「私のこの手が真っ赤に燃える! 勝利を掴めとと轟き叫ぶ!!」

    動きの鈍くなった状態ではこのふたりの攻撃に対処は出来まい。そう高を括っていた、その時であった。

    458 = 1 :

    マシン「ハイジョ!」ギュイン!!

    そのマシンの胴体が高速で回転し、刃の付いた両腕を大きく振り回した。当然、近くにいた雪ノ下と平塚先生はその範囲内に巻き込まれる。

    雪乃「きゃっ!!」

    平塚「うおっ!!」

    結衣「ゆきのん! 先生!!」

    そのふたりは大きく吹き飛ばされ、ごろごろと地面を転がった。雪ノ下のHPは一撃で赤にまで落ち込んでおり、すぐに由比ヶ浜が駆けつけた。

    雪ノ下と先生が心配だが、それは僧侶に任せよう。

    それより今俺が気にするべきことは他にある。

    八幡「なんだ今の高速回転……俺のデバフ呪文が効いていない?」

    今のマシンの動きは、鈍化魔法を受けたものとは思えないものであった。突然の回転だったとは言え、あの雪ノ下ですら避けられないほどの速さだったのだ。

    しかし、確かに俺の鈍化魔法は直撃していたはず。ならば、何故ああも早く動ける?

    459 = 1 :

    戸塚「八幡、もしかしてあのボスには弱体化呪文が効かないんじゃないかな」

    八幡「……かもな」

    となると考えられる可能性は、戸塚が言ったようにそもそもデバフ系呪文が効かない能力を持っているということだ。

    それならば、俺のこれが効いていないことにも納得は出来る。

    八幡「あれ、じゃあこの戦い俺やることなくね?」

    戸塚「八幡、来たよ!」

    八幡「うおっ!!」

    そしてそのマシンは勢いよくこちらにがしゃんがしゃんと向かってきた。それに対して、戸塚が剣を構えて立ち向かう。

    戸塚「やっ!!」

    戸塚の振るった剣が、マシンの胴体に当たる。しかし、カキンと不快な金属音が鳴り響いただけで戸塚の剣は弾かれてしまっていた。

    マシン「シンニュウシャ、ハイジョ!」

    戸塚「うわっ!」

    八幡「戸塚!!」

    その戸塚に対して、マシンの刃が大きく振るわれた。しかし戸塚は寸前でなんとか剣でその刃を受け止める。

    460 = 1 :

    戸塚「ううっ!」

    戸塚の体がそのまま大きく後退する。そこへ小町が槍をマシンに向けて付き立てたが、これもカキンと弾かれてしまう。

    小町「か、硬いよお兄ちゃん!!」

    八幡「闇雲に攻撃しても、意味は無さそうだな」

    どうも、あの機械はそれなりに硬い装甲を持っているらしい。それは今の戸塚と小町の武器では全くダメージを与えられなかったことから間違いないだろう。

    となれば、正攻法でダメージを与えるのは諦めるべきだ。

    どこか弱点を捜しだし、そこを突くしかない。

    考えろ俺。

    デバフ呪文が通じず、またサブレもまだ呼び出せない現状の俺は戦闘面に置いて何の戦力にもなれない。

    せめて頭脳面で何か役に立たなければ、前で戦っている彼ら彼女らに申し訳が立たないというものだ。

    461 = 1 :

    ひとつ、考えを思いつくと俺は一色に向かって指示を出すことにした。

    八幡「一色、水の魔法を使えたよな。それを使ってくれ」

    いろは「わ、分かりました!」

    八幡「由比ヶ浜、雷の魔法を頼む」

    結衣「分かったよ、ヒッキー!!」

    ああいう機械系のモンスターというのは、大抵水と雷系統の攻撃には弱いと相場が決まっている。

    ならば、このふたりの魔法ならばあれにダメージを与えることが出来るだろう。

    いろは「いろはスプラッシュ!!」

    結衣「ゆいサンダー!!」

    一色の水魔法と由比ヶ浜の雷魔法が重なり、一種のイルミネーションのような美しい輝きが部屋を明るく満たした。

    しかし、それらはすぐに容赦なくマシンに襲い掛かる。

    462 = 1 :

    マシン「ギ、ギギ!!」

    八幡「よし、効いてる!」

    やはり予想通り、あの機械には水と雷は通じるようだ。なら一色と由比ヶ浜には、このままその魔法を撃ち続けてもらうのが得策だろう。

    八幡「一色はそのまま水魔法を。由比ヶ浜は雷魔法を撃ちつつ、前衛が危なくなったら回復に移ってくれ」

    いろは「了解です!」

    結衣「うん、分かった!」

    後衛のふたりに指示を出してから、次は前衛らの方を向く。

    先ほどまでのあれを見るに、おそらくこの戦いでもっとも有力なダメージソースは間違いなく一色と由比ヶ浜だ。

    ならば、あの馬鹿力を振り回すマシンを前衛らで押し留めてもらうのがいいだろう。

    八幡「他はあれの足止めだ。普通に攻撃しても効かねぇだろうし、回避中心で立ち回ってくれ」

    平塚「ちっ、避け続けろというのは性に合わんが仕方がない」

    平塚先生がそう言うと、前衛の三人はマシンの方へ向かった。するとマシンは刃のついた両腕を前衛に向かって振り下ろすが、それは空を切って地面に衝突した。

    あれひとり足りねぇなと周りを見てみると、横に雪ノ下が立っていた。

    463 = 1 :

    八幡「どうした、雪ノ下。回復が終わってなかったか」

    雪乃「いえ、それは大丈夫よ。それにしても……あなた、司令官似合わないわね……」

    八幡「喧嘩売ってる暇あんなら前行け前」

    提督歴ならそれなりに長いんだがな……。

    まぁ、あのマシンがデバフ無効を持っている以上今回に限っては俺は戦闘面では何の役にも立てない。ならばせめて頭脳面で働こうとしたまでだ。

    雪乃「でも不思議ね、あなたが後ろで指示を出してくれると思うと安心して戦える気がするわ」

    八幡「はぁ?」

    雪乃「任せたわよ、司令官様」

    なにやら意味深な言葉を言い残していくと、雪ノ下はいつも通りものすごいスピードでマシンの方へ突っ込んでいった。

    しかし、安心して戦える、ねぇ。

    あいつがそう言ってくれるのなら、その期待に応えないわけにもいかないだろう。

    八幡「戸塚、後ろから来てるぞ! 小町、しゃがんで避けろ!!」

    ならば俺は他のメンバーが全力で戦えるように、ひたすら頭をフル回転させようではないか。

    比企谷八幡、長年をぼっちで過ごした故に鍛えた思考力を今こそ発揮する時だ。

    464 = 1 :

    書き溜めしてから、また来ます。

    465 :

    八幡は司令官やってるしな提督だし

    466 :

    ログホラみたいな展開

    467 :

    シロエかな?

    468 :

    目つきの悪いのが司令塔という風潮

    469 :

    ガハマさんが賢者って…

    470 :

    実際、ヒッキーは前線で無双するキャラよりこういった立ち位置の方がよく似合うと思う

    471 :



            ×  ×  ×


    雪乃「はああ!!」

    小町「やああ!!」

    戸塚「ええい!!」

    平塚「受けろよ、私の速さをよォ!!」

    マシン「ハイジョ、スル!!」

    前衛の4人が、果敢に殺人マシンに対して立ち向かっていく。

    とはいえ、物理攻撃であのマシンに与えられるダメージは微量だ。おそらく、それだけであれに打ち勝つのは不可能に近い。

    だが前衛組の役割は他にある。

    472 = 1 :

    結衣「ユイサンダー!!」ピシャーン

    いろは「いろはスプラッシュ!!」ゴゴゴゴゴゴゴ

    マシン「ギギッ!!」

    主なダメージソースとなる、由比ヶ浜と一色の魔法を与えるための足止めだ。

    マシン「ギ、ギギ……」

    この戦闘が開始してから、大体30分が経っただろうか。今のところ前衛があのマシンの周りで足止めを行なって、由比ヶ浜と一色がダメージを与えていくというサイクルに狂いは起こっていない。

    前の4人は上手く交代して立ち回っており、大きなダメージを負うこともなく戦闘を進めていた。。

    俺の鈍化魔法が効かず、時折機械らしく通常の生物では不可能な動きで攻撃を仕掛けてくるが、あの4人はそれぞれそれらを上手く回避している。

    これがこのまま続くのなら、おそらくこのラスボス戦は余裕で片が付くだろう。

    473 = 1 :

    八幡「……」

    ラスボスだというのに、あの陽乃さん戦やモンスターボックスを経験したせいか、だいぶ拍子抜けだな……。

    が、いくらハメパターンに入ってもそのままで勝てるとは限らないのがRPGのラスボスというものだ。こういったものには、大抵何かしら仕込まれているものだ。そう例えば──

    マシン「ギギギギッ、ハイジョ! ハイジョ!」

    雪乃「!?」

    平塚「腕が増えた、だと!?」

    小町「うっわ、気持ち悪い!」

    ──体力が一定値を切ると、第二形態に変身するとかな。

    マシン「シンニュウシャ、ブッコロス!!」

    ガシャンガシャンとけたたましい音が鳴り響く。すると、そのマシンの胴体から新しく刃の付いた腕が二本生え、そして赤く光っていた目らしきものは今度は青く光っていた。普通逆じゃないのか……。

    しかし、腕が倍に増えたというのは厄介だ。単純に攻撃翌量も倍に増えるわけで、つまりはそれだけ前衛の負担が増えるということ。そして前衛の負担が増えれば、それだけ後衛が狙われる可能性が高くなるということだ。

    また、先ほどまでは破壊力は高いものの単調な動きが多かった。だから前衛組は今の今まで大きな損失なく立ち回れたというのもある。

    そしてこういう新形態になると、新しいモーションが追加される可能性も高い。これは一度、様子を伺った方がいいかもしれない。

    474 = 1 :

    八幡「全員、一度下がれ! 動きを見る!」

    雪乃「分かったわ」

    指示を出すと、全員マシンの次の行動を警戒しつつ距離を取った。

    あの4本に増えた刃の腕で、今度はどのような攻撃を繰り出してくるというのだろうか。

    マシン「ギギギッ、ギ!!」

    八幡「なっ!?」

    すると、あのマシンは4本に増えた腕全てをがむしゃらに振り回しながらこちらに突っ込んできたのだった。

    八幡「うおおおっ、逃げろ!!」

    雪乃「滅茶苦茶やるわね……」

    やっていることは雪ノ下の言うとおり滅茶苦茶なのだが、あいつのやっていることは確かに理に適っている。

    ああいう風に常に腕を振り回していれば、前衛組は近寄ることも出来ない。かと言って、後衛組が呪文を唱えようとすればその前にあいつの突進がやってくる。

    今のところ、俺たちに出来ることは逃げ回ることのみだった。幸い、マシンの走行速度は全力で逃げれば追いつかれることは無いほどの早さだ。

    475 = 1 :

    結衣「この機械、あたし達のことばっかり狙ってくるよー!」

    いろは「なんでずっとついてくるんですか、ストーカーですか!?」

    しばらくメンバーが散り散りに逃げているとある程度法則が見えてきた。あのマシンは、由比ヶ浜と一色を中心に狙っている。散々魔法をぶち当てた報復だろうか。

    しかしそれが今やられると一番厳しい行動だ。前衛組はあれに近づくことは出来ないし、そのマシンに攻撃手段を持っている由比ヶ浜と一色を狙うのは確かに良策と言えるだろう。

    ならば、こちらにも策がある。

    八幡「由比ヶ浜、一色! 端と端に別れて逃げろ!」

    幸い、この部屋は相当に広い。なら、由比ヶ浜と一色を端と端にやってしまえば片方のことが狙えなくなる。そうすることによって。狙われていない方は魔法を撃つことが出来るということだ。

    結衣「わ、分かったけど、このマシンずっと追ってくるよー!」

    戸塚「援護するよ、エアスラスト!!」

    マシンから由比ヶ浜と一色を逃がすため、戸塚が風の魔法を唱えた。

    戸塚から放たれた複数の風の刃が、マシンを切り刻もうとする。その風が直撃すると、ガキンガキンと大きな音が響いた。

    今の風の刃はあの硬い装甲によって弾かれたように見える。とてもマシンにダメージを与えたようには見えない。やはり斬撃ではあの装甲にダメージを与えることは出来ないのか。

    しかし今の風の刃が当たった瞬間、わずかだがマシンの動きが止まった。

    476 = 1 :

    結衣「今のうち! いろはちゃん、逃げるよ!」

    いろは「分かりました!」

    その隙をついて、由比ヶ浜と一色が逆方向へそれぞれ逃げ出す。すると機械は一瞬だけ固まったが、すぐにガシャンガシャンと走り出した。

    ターゲットは── 一色だ。

    いろは「ちょ、わたしの方に来るんですか!?」

    結衣「待っててね、いろはちゃん!」

    マシンが一色の方へ向かっていったため、由比ヶ浜がフリーになった。すぐに呪文を唱え始め、由比ヶ浜の周りに光が満ちる。

    結衣「痺れちゃえ、ユイサンダー!!」ピシャーン!!

    マシン「ギギッ!!」

    由比ヶ浜が放った電撃が、マシンに直撃する。するとマシンはぐるんと胴体を回転させて、今度は由比ヶ浜に向かって走り出してきた

    結衣「ええっ、今度はあたし!?」

    八幡「一色、頼む!」

    いろは「言われなくてももうやってますよー」

    それを見るとすぐに一色に対して指示を出したが、それより早く一色はすでに魔法を唱える準備に入っていた。光が満ち、そして魔法が発動する。

    いろは「いろはスプラッシュ!!」

    マシン「ギーッ!!」

    水の塊がマシンに襲い掛かる。見事に直撃だ。

    するとバゴンと大きな爆発音がマシンから聞こえる。

    見れば、マシンの装甲の一部が壊れ、中の機械が丸見えになっていた。

    477 = 1 :

    小町「ねぇ、お兄ちゃん。あの中を攻撃すれば、大ダメージ与えられそうじゃない?」

    八幡「それはそうだが、あの振り回す腕の中を突っ切れるか?」

    小町の言うとおり、あれは狙ってくれといわんばかりの弱点だろう。あれを突けば、おそらく小町たちの近接武器でもダメージを与えることが出来る。

    しかしあのマシンは相変わらず4本の腕を振り回しっぱなしだ。あれではそもそも前衛組があそこに突っ込むことも出来ないだろう。

    そこで、ふと戸塚の方へ目をやった。そういえば先ほど風魔法でもあのマシンの動きを止めることは出来た。

    ならば、魔法で動きを止めている間に前衛らに突っ込んでもらうことは出来るだろうか?

    八幡「危険はありそうだけどな……」

    しかしそれで止まる時間は本当に一瞬だ。その間にあの刃の腕が再び動き出せば、突っ込んでいった前衛たちは一溜りもないだろう。

    だが、小町は俺の腕を引っ張りながら叫ぶ。

    小町「だいじょぶだよ、お兄ちゃん! やらせて!」

    そういう小町の目には、熱く燃え上がるような炎が見えたような気がした。ふんすっと、気合いが入っている。

    478 = 1 :

    小町「ていうか、さっきから小町たち何もしてないんだよ! ちょっとくらい活躍したいよ!」

    八幡「ああ、そう……」

    ぶっちゃけちゃったよこの妹。まぁ、先ほどまで前衛組は囮役だったし、あの状態になってからは逃げ回ることしかしてない。

    だから少々フラストレーションが溜まっているのだろう。見れば、平塚先生と雪ノ下も同じく燃えるような目でこちらを見ていた。

    平塚「少々危険なのは承知の上だ。だがラスボス戦だろう? それくらい当たり前だ」

    雪乃「逃げてばかりというのは、あまり肌に合わないわね……あなたとは違って」

    八幡「今の流れで俺のことディスる必要なくない?」

    はぁ、と軽くため息をついてから状況を見渡してみる。

    あのマシンは相変わらず由比ヶ浜と一色の間を行ったりきたりしている。一見このまま由比ヶ浜と一色の間でループし続ければいつか倒せるかと思うが、そのループが出来るのは由比ヶ浜か一色のMPが尽きるまでで、そしてすでにもう一色の残りMPが僅かだ。

    早いところ行動を決めなければ、今度は由比ヶ浜が追いかけられる羽目になるだろう。

    前の前衛組がやる気のようだし、この3人を突っ込ませる方向で動くことにしよう。そう決めた俺は、まず戸塚に向かって指示を出す。

    479 = 1 :

    八幡「戸塚は後衛に移って、魔法で時間を稼いでくれ」

    戸塚「分かったよ、八幡!」

    ぱぁっと輝いたその笑顔には百万ドルの夜景も適わないだろう。今しばらくその笑顔を見続けていたかったが、断腸の思いで戸塚から目を離すと次に前衛の雪ノ下、平塚先生、小町に目を向けた。

    八幡「じゃあ、3人は戸塚と由比ヶ浜、一色が魔法で足止めしている間にあの空いた穴を狙ってくれ。無理はしないように」

    雪乃「善処するわ」

    平塚「腕が鳴るな」

    小町「よーし、いっきますよー!」

    ねぇ、無理はしないでって言ったの聞こえてた? 俺の指示が半分くらいのところで3人とも走っていっちゃったんですけど?

    まぁなんだかんだやってくれるんだろう、あいつらなら。

    4本の刃の腕を振り回しながら部屋を縦横無尽に走り回るマシン。

    それに追いかけられながら逃げている由比ヶ浜。

    MPが切れたのか、アイテムを取り出している一色。

    呪文を唱え始めた戸塚。

    状況を正しく把握し、次にどう動くのが最も効率がいいかを考える。

    今の俺にはそれしか出来ないし、そしてそれが出来るのは、今の俺だけだ。

    思考をフル回転させる。

    いざという時は俺が飛び込んで掴みかかれば数秒くらいは時間稼げるかなと考えつつも、あのマシンを倒す最良の方法を探っていった。

    480 = 1 :

    うん、「また」なんだ。済まない。

    八幡「春擬き」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433333398/

    本当に素晴らしい曲なので、是非CDなどを買って聴いてみてくださいね。


    それでは書き溜めしてから、また来ます。

    482 :


    そういや春擬きもう発売されたんだったな買ってねえや

    484 :

    戸塚「風の刃よ巻き起これ、エアスラスト!!」

    戸塚が呪文を唱えると、周りが黄緑のような色の光に包まれる。

    一瞬ふっと空気が揺れると風の刃が空から複数生み出され、それらはマシンに向かって勢いよく飛んでいった。

    マシン「ギッ!」

    その風の刃がマシンに直撃し、ガギンと大きな音を響かせる。

    硬い装甲に弾かれたように見えたが、マシンの動きは一瞬だけ止まった。

    その隙を狙って、前衛の雪ノ下、平塚先生、小町の3人が同時に地面を蹴って駆け出した。マシンの装甲の一部分に空いた穴を突くべく、ただひたすら走る。

    マシン「ハ、ハイジョ!」

    雪乃「!!」

    だが、マシンの硬直時間は本当にわずかだった。マシンの胴体についている青色に光った目のようなものが雪ノ下たちの方を向くと、そちらに向かって4本の腕を振り下ろそうとする。

    485 = 1 :

    結衣「やらせないよ、ユイサンダー!」

    そこへ由比ヶ浜の詠唱の声が聞こえた。

    瞬間、ピカッと稲妻の一撃がマシンを襲う。マシンの振り下ろされようとした腕がピタリと止まり、それを見た雪ノ下たちはまたすぐに突進を続ける。

    だがそのマシンの硬直時間もやはり長くは続かず、再び腕をピクリと動かす。

    それに対して、雪ノ下たち3人は散り散りになって行動を開始した。

    雪乃「私たちの誰かひとりでも、あの弱点を突ければいいわ」

    そう言うと、雪ノ下はいつもの猛スピードで、真っ直ぐにマシンに突っ込んでいった。だが当然愚直に進んでいるそれはいい的だ。マシンの刃の付いた腕が、雪ノ下を襲うために振り下ろされる。

    雪乃「遅いわね」

    しかし、その腕は空を切った。見れば雪ノ下はわずかに体を傾けただけで、その腕の攻撃を避けていたのだった。ほんとあいつ女子高生かよ。

    だがマシンの腕は残り3本、それらも全て雪ノ下に向かって振り下ろされようとしていた。

    いろは「いきますよー、いろはスプラッシュ!!」

    そこに、一色の詠唱の声が聞こえた。MPの回復は済ませたのか体が光に包まれている。

    そして一瞬魔方陣のようなものが浮かぶと、そこから水の塊がマシン目掛けて勢いよく放出された。

    その水魔法がマシンに直撃すると、再びマシンの動きが止まる。

    そしてその間、前衛組は立ち止まらずにひたすら突っ切っていた。

    486 = 1 :

    雪ノ下たちがマシンまで残り数メートルまで来た。

    そこでマシンの腕の動きが再開し、今度こそ前衛らを亡き者にしようとその刃を振るう。

    平塚「私には構うな、先に行け!」

    雪乃「先生!」

    その刃に対して、平塚先生はメリケンサックを嵌めた拳でなんと真正面からぶつかっていた。

    ガッと鈍い音がここまで聞こえる。だけども、さすがに機械の勢いよく振り下ろされた刃に人の拳では分が悪く、そのまま平塚先生が勢いよく吹き飛ばされた。

    平塚「がはっ!!」

    八幡「先生、無茶し過ぎです!!」

    そう言いながらも、それと同時に俺はマシンに向かって駆け出していた。武器も防具もろくにない、だがこの身で出来ることもあろう。

    マシンは2本の腕を地面につけ、残り2本を構えている。戸塚、由比ヶ浜、一色らは魔法を全力で唱えているが、おそらくそれは間に合わない。

    487 = 1 :

    そして再びマシンの腕が勢いよく振り下ろされる。ターゲットは雪ノ下だ。さすがにこの近距離、あの素早い振りでは対応出来ないだろうと思われた時だった。

    小町「やーっ!!」

    雪乃「小町さん!」

    そこに小町が割り込み、槍で刃の腕を受け止めた。キンと金属と金属が打ち合う音が響く。

    小町「行ってください、トドメを刺すのは勇者の役目うわーっ!!」

    台詞を言い切る前に、マシンの腕にそのまま吹き飛ばされてしまった。だが、その姿は最高にカッコよかったぞ我が妹よ。

    雪乃「これで……」

    そして雪ノ下が剣を引き、そして装甲の穴に向けて突き刺そうとした。

    それと同時に、マシンの残りの一本の腕が雪ノ下に振り下ろされる。

    おそらく雪ノ下の剣があの穴に届く前に、マシンの刃の腕が雪ノ下に届くだろう。

    だが。

    488 = 1 :

    八幡「うおおおおおっ!!」

    雪ノ下の体とマシンの刃の間に割り込むように、俺は飛び込んだ。武器もなければ魔法もない。あるのはこの身ひとつ。

    だが、それで十分だ。マシンの刃が俺の体に当たるのを感じる。だが、一瞬だけでも時を稼げれば。

    雪乃「やぁああああああああああっ!!」

    雪ノ下の渾身の突きが、マシンの装甲に空いた穴に吸い込まれるように打ち込まれた。

    マシン「ガ、ガガガガガガガガ!!?」

    八幡「ぶるあああああっ!!」

    機械が、壊れたスピーカーのような不愉快な音をけたたましく鳴らしたのと、最後の一撃を貰って吹き飛んだ俺の無様な悲鳴が部屋に響いたのは、同時だった。

    マシンを たおした!▼

    ピロリーン

    雪乃「やった……のかしら?」

    結衣「ま、間に合った?」

    いろは「やりましたね!」

    おい、君たち。勝ったのを喜ぶのはいいんだけど、俺の心配もしてくんない? 一応HPが今の一撃だけで赤まで行ったんだけど。

    だがまぁウィンドウにも出たとおり、今のでマシンを倒すことは出来たのだろう。だったら、別に回復は急がなくてもいいか──

    なんてのんきなことを考えていた、その時である。

    489 = 1 :

    マシン「ビビビビ、ビ────ッ!!!」

    雪乃「!?」

    倒したはずのマシンから、不快な警告音のようなものが騒がしく鳴り出した。

    まだすぐ側にいた雪ノ下は耳を塞ぎ、吹き飛ばされたせいで少し遠くにいた俺もあまりの騒がしさに顔をしかめた。

    あれは一体何の音だ……そう考えていた、次の瞬間であった。

    ドガンと、派手な爆発音がした。

    その音のした方を見てみれば、あのマシンが最後に大きな自爆をしたようだ。

    いや、それ自体はどうでもいい。

    そのマシンの側にいた、雪ノ下は?

    八幡「雪ノ下っ!」

    結衣「ゆきの──ん!!」

    当然、側にいた雪ノ下がその爆発に巻き込まれていないわけはなかった。

    爆発に巻き込まれた雪ノ下の身体が大きく空に放り出され、そして地面に雑に投げ出された。

    八幡「おい、しっかりし──え?」

    すぐにその雪ノ下の側に駆け寄る。ステータスを確認してみると──

    HPが0になっていた。

    490 = 1 :

    結衣「ゆきのん? ゆきのん、返事をしてよ、ゆきのん!!」

    由比ヶ浜が、倒れている雪ノ下の肩を掴んで大きく揺する。

    だが雪ノ下は返事をせず、指の一本足りともぴくりとは動かさなかった。

    平塚「最後に自爆か……やられたな……」

    小町「雪乃さん、返事してください!」

    他のメンバーも雪ノ下の近くに駆け寄ってくると、それぞれ驚きの表情を浮かべていた。

    今まで俺たちのメンバーの中では、一度もHPが0になったケースは起きていない。だが、今まで恐れていたことがとうとう起こってしまった。

    そして、悪いことというのは重なるものだ。

    ──カツン。

    陽乃「あっれー隼人くんたちと遊んでたら、マシンちゃんもうやられてるのー?」

    少し離れたこの部屋の入り口から、どこかで聞いたことのある声と足音が聞こえた。思わず振り返ってみれば、そこにいたのはこの世界の魔王であり──

    八幡「雪ノ下さん……? なんで、ここに」

    ──雪ノ下雪乃の姉・雪ノ下陽乃であった。

    491 = 1 :

    TBSでは1:46から、CBCでは2:47から俺ガイル。続第10話が──放映前に間に合いませんでしたね、一応放映数分前くらいまで書いてたんですけど。
    いろはすはかわいい。

    それでは書き溜めしてから、また来ます。

    492 :


    蘇生アイテムもあるし大丈夫…なのかな?

    アニメにけーちゃん出てくれてよかった
    セリフすらないモブ扱いだったけど…

    493 :

    けーちゃんデカくね?絶対園児じゃないぞあれ

    494 :

    川崎もガタイいいから
    そういう家系なんだよ

    495 = 1 :



       ×  ×  ×


    陽乃「隼人もこっちの世界に来てるって聞いたからちょっと遊んでたんだけど、比企谷くん達もいたんだね」

    薄い笑みを浮かべながら、陽乃さんはコツコツとこちらに向かって歩を進めてきた。

    そういえば先ほどまでラスボス戦に集中していたのですっかり忘れていたが、このダンジョンには葉山たち一緒にやって来ている。

    そしてラスボス部屋の扉も開かれたことから、あいつらはボタンを押すところまでは行ったはずなのだ。

    それなのにも関わらず、ボタンを押してからそれなりの時間が経った今でも葉山たちのパーティがラスボス部屋にやってこなかった理由。

    それは、まさか──

    496 = 1 :

    八幡「……葉山たちに、会ったんですか」

    陽乃「うん、まぁちょっとね」

    陽乃さんは俺たちから少し離れたところで立ち止まると、ふっと笑った。

    陽乃「隼人たちもさー、雪乃ちゃんと一緒であんまり強くなくてさ。あの金髪の子? のHPを0にしてあげたらそれだけでパーティがガタガタになっちゃってて、あまりにつまらないからこっちの様子を見に来たんだけど」

    金髪の子……三浦のことだろうか。

    今の陽乃さんの言葉を信じるのであれば葉山たちがこの部屋に来ることができなかったのは、おそらく陽乃さんと戦闘になっていたからだろう。

    そして三浦がやられてしまい、陽乃さんはそこで戦闘を切り上げた、と。

    ……どうして、あの葉山が陽乃さんと戦闘という流れになったのかは分からないが。

    497 = 1 :

    陽乃「ついでだからここに配置してたマシンの様子を見に来たら、たまたま比企谷くん達もいたってわけ。なるほど、隼人は比企谷くん達に協力して貰ってこのダンジョンの仕掛けをクリアしてたんだね。ところで雪乃ちゃんは?」

    結衣「……!!」

    陽乃「あら」

    陽乃さんの目線がしばらくきょろきょろと動くと、由比ヶ浜の腕の中でぐったりと横になっている雪ノ下を捉えた。すると、陽乃さんの表情が一瞬失望したように無になった。

    しかしすぐにまた薄ら寒い笑みを浮かべ直すと、俺の方を向いた。

    陽乃「雪乃ちゃん、瀕死状態じゃない。何があったの?」

    八幡「……ここにいたラスボス戦で、少し」

    陽乃「ふーん」

    そうつまらなそうに呟くと、踵を返して俺たちに背を向けた。

    498 = 1 :

    陽乃「あーあ、つまんないの。ここにいたのって結構弱かったと思うんだけど、雪乃ちゃんってばそんなのにやられちゃうんだ」

    平塚「おい、陽乃。言葉を慎め」

    陽乃「事実でしょ」

    言葉通り本当につまらなさそうにそう言うと、一瞬だけこちらの方に振り返った。

    八幡「!!」

    その陽乃さんの目はこちらがぞっとするほど冷たく、そして何かが奥に隠されているような印象を受けた。

    陽乃「雪乃ちゃんが死んでるんなら興味ないや、じゃあね」

    ハルノは しゅんかんいどうをつかった!▼

    そうそっけなく言うと、陽乃さんの身体が一瞬光のようなものに包まれる。そしてウィンドウに短い一文が書かれると、その姿はどこにも見えなくなった。

    瞬間移動まで身につけてるのか……魔王城にいるとか言いながら、前回のダンジョンにいたり今回のダンジョンにいたりしたのは、その呪文のせいか。

    499 = 1 :

    八幡「……」

    相変わらず陽乃さんは、底が見えない。一体何を目的にしているのかさえも、未だによく分かっていない。

    そして、雪ノ下が死んでいるなら興味がないとは? 雪ノ下にだけ用があるのか?

    考えても答えが出てくることはない。

    結衣「そ、それよりゆきのんどうしよう! 起きないよ!」

    八幡「あ、ああ」

    そうだ、今はそれより雪ノ下の件を解決する方が先決だ。

    ステータスをもう一度確認する。雪ノ下のHPは0となっており、状態のところには『瀕死』と書かれている。

    おそらくだが、ポケ○ンと同じ感じで本当に死んでいるわけではないだろう。

    それに、確か最初のダンジョンで小町が宝箱から『復活の薬』という蘇生アイテムを入手している。それを使えば、雪ノ下のことを復活させることが出来るだろう。

    500 = 1 :

    俺は四次元ストレージからその『復活の薬』を取り出す。すると、ガラス瓶が出てきたのでそれを由比ヶ浜に手渡した。

    八幡「確かこれが復活出来るアイテムだ、それを使ってやれ」

    結衣「わ、分かった」

    由比ヶ浜はそう返事すると瓶の蓋を開けて中から飴のようなものを取り出し、そして雪ノ下の口へ運んだ。

    結衣「……あれ」

    しかしその飴を雪ノ下の口元へやっても何も起こらない。当然、意識のない雪ノ下が口を動かすこともない。

    小町「どうすれば食べてくれますかね」

    八幡「瓶になんか説明書いてないのか」

    結衣「あっ、今読むね」

    由比ヶ浜が瓶を持ってウィンドウを開いて、出てきたテキストを読み始めた。

    そういや、前にも死んだ奴にどうやってあの飴っぽいのを食わせるのか考えたけど分からなかったんだよな。

    しばらくふむふむとウィンドウに出てきたテキストを読んでいた由比ヶ浜だったが、突然固まるとカタンと瓶を手から落とした。

    見てみれば表情も凍り付いており、口をぱくぱくさせている。


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