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    元スレ八幡「三つの謎?」

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    タグ : - 俺ガイル + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    八幡「ふぁ…………三月も明日までか…………」

    八幡(リビングのソファーで寝転がりながらあくびをし、カレンダーが目に付いた俺は一人呟いた)

    カマクラ「ニャー」

    八幡「おっと、一人じゃなかったな」

    八幡(腹の上で寝そべっているカマクラの頭を撫でる。ここ最近俺に懐いているのは今この家には俺しか住んでいないのがわかっているからなのか?)

    八幡(そう。うちの両親と小町は春休みを利用して、小町の高校合格と卒業祝を兼ねた旅行に行っているのだ。ちなみに俺は色々訳あって辞退した。カマクラの世話もあるし)

    八幡「しかしあんまりだらけすぎてもな…………またゲームでもやりに……ん?」

    八幡(テーブルの上に置いてあったスマホが鳴り始める。メールじゃない、着信だ)

    八幡「…………由比ヶ浜? もしもし?」ピッ

    結衣『ヒッキー助けて! 三つの謎を解くの手伝ってほしいの!』

    八幡「…………三つの謎?」

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1458541643

    2 = 1 :

    八幡(いきなりわけのわからないことを言われて戸惑う俺。しかし電話の向こうから聞こえた声にさらに驚愕する)

    陽乃『はいはい、余計なこと言っちゃ駄目だよガハマちゃん…………ひゃっはろー比企谷くん』

    八幡「雪ノ下さん…………」

    陽乃『つれないなあ。陽乃、もしくはお姉ちゃんって呼んでくれていいんだゾっ』

    八幡「状況がよく掴めないんですけど、何があったんですか?」

    陽乃『むう、比企谷くんが冷たい…………ま、いいか。時間もないし簡単に説明しちゃうね』

    八幡(時間がない? そういえばさっきの由比ヶ浜も余裕がなくいきなり助けを求めてきたな)

    陽乃『うちの母親が雪乃ちゃんの一人暮らしに良い顔してないのは知ってるよね? それでこの前条件を出してきたの』

    八幡「条件?」

    陽乃『そう。三つの謎を提示してそれを解くこと。それが出来なければ一人暮らしは解消。出来たなら少なくとも高校生の間は現状維持で留学の話もしない』

    八幡「はあ、なるほど。しかし何故その場に由比ヶ浜が?」

    陽乃『ルールとしてネットの力を使ってはいけない、ただし助っ人はあり。ってなっててね。雪乃ちゃんはガハマちゃんに助けを求めたの』

    3 = 1 :

    八幡「で、次は俺に助けを求めたってわけですか」

    陽乃『そーそー。雪乃ちゃんはだいぶ渋ってたけどね、さすがにタイムアップが近いし』

    八幡「いつまでなんすか?」

    陽乃『今年度中。つまり明日の夜まで』

    八幡「はあっ? そんな切羽詰まってる状況で俺が役に立つんすか?」

    陽乃『さあ? 悪いけど今回わたしは中立で見届け人なの。ガハマちゃんが比企谷くんに助けを求めてるからこうして説明をしてるだけで』

    八幡「…………雪ノ下を手伝うって言った場合、俺はどうすればいいんですかね?」

    陽乃『お、その気になったのかな? その場合はお泊まりの準備をして雪乃ちゃんのマンションに来てくれればいいよ』

    八幡「お泊まり?」

    陽乃『うん。悪いけど外部と連絡取れないように管理させてもらうから』

    八幡(なるほど、こっそり携帯とかでヒントを得られないようにしているのか)

    八幡「…………わかりました。俺に何が出来るかは知りませんが、あいつらに協力することにします」

    陽乃『おお。雪乃ちゃんも喜ぶよ、今ちょっと疲れてるからねー』

    八幡「それはどうですかね……あ、ひとつお願いいいですか?」

    陽乃『何かな?』

    八幡「えっと……」

    4 = 1 :

    八幡(少しして俺は雪ノ下のマンションに到着する。相変わらずデカいな)

    八幡(インターホンを鳴らすと陽乃さんが応対し、俺はマンション内に入る)

    陽乃「ようこそ比企谷くん。さ、上がって上がって」

    八幡「お邪魔します」

    八幡(玄関で出迎えてくれた陽乃さんに続いて家に入った。そこで身体検査を受ける)

    陽乃「ごめんね、一応ルールだからさ」

    八幡「わかってますよ。通信機器はスマホくらいです。預ければいいんですね?」

    陽乃「うん。ロックは自分でちゃんとしといてね」

    八幡(それらが済み、俺はリビングまで案内される。ソファーでは雪ノ下と由比ヶ浜がぐったりしていた)

    結衣「あ、ヒッキー……来てくれたんだ……」

    雪乃「ごめんなさい比企谷くん……私の問題に巻き込んでしまって…………」

    八幡「お前が謝罪するなんて相当参ってるみたいだな…………こいつに癒やしてもらえ」

    雪乃「え…………あっ!?」

    八幡(抱えていたケージからカマクラを出し、雪ノ下の膝に乗せる。雪ノ下の目の色が変わってカマクラを撫で始めた。こうかはばつぐんだ!)

    八幡「最悪明日の夜までってんならカマクラだけになっちまうからな。雪ノ下さんに許可もらって連れてきた」

    5 = 1 :

    結衣「え、小町ちゃんとかは?」

    八幡「みんな揃って旅行中。俺は留守番だ」

    八幡(普段ならここで雪ノ下から何らかの言葉が飛んでくるのだろうが、今はカマクラを撫でるのに夢中になっている)

    結衣「でもヒッキーが来てくれたなら何とかなるかも。あたしじゃとても無理で」

    八幡「というか何で雪ノ下は由比ヶ浜に助けを求めたんだ? 言うの申し訳ないがお前アホの子だろ」

    結衣「ひどいし! 確かに役に立ってないけどさ…………」

    雪乃「いえ、元々は私一人でやるつもりだったのよ。ただ精神的につらくて…………ごめんなさい由比ヶ浜さん」

    八幡(カマクラを撫でながら雪ノ下が答える。まあ陽乃さんと二人きりというのもストレス溜まるだろうしな。他に呼べそうな友達もこいつにはいないし)

    結衣「ううん! 頼ってくれて嬉しかった! また知らないとこでゆきのんが苦労するの嫌だもん!」

    雪乃「…………ありがとう、由比ヶ浜さん」

    八幡(キマシタワー、ってか)

    八幡「で、謎って何なんだ?」

    雪乃「ええ、これよ」

    八幡(雪ノ下はテレビの脇から三つの四角いものを差し出してきた)

    6 = 1 :

    雪乃「これと」つ『神龍の謎』

    雪乃「これと」つ『コンボイの謎』

    雪乃「これよ」つ『アトランチスの謎』

    八幡「ファミコンのゲームじゃねえか!?」






    ※このスレはおっさんホイホイです。ロンダルキアの苦労も知らないゆとりはそっとブラウザバックしやがってください
    気が向いたら更新していきます

    8 :

    クソゲーばかりじゃないか!
    特にコンボイの謎。単純につまらなくて操作性も最悪でストレスしかたまらんという

    9 :

    アトランティスの謎が一番マシかな…
    コンボイの謎はムリゲー

    10 :

    神龍の謎とか無理だろ

    11 :

    コンボイは酷すぎる。
    横スクロールアクションなのに決められたルート通りに進まないと最初からやり直しの面があるからな。
    攻略本なしでは絶対クリアできない

    12 :

    くっそ笑った
    ここで終わっても許せるレベル

    13 :

    神龍の謎は友達と頑張ってクリアしたようなして無いような

    14 :

    期待
    是非、続いてください

    15 :

    アトランチスは一応100面まであってやり込み要素がある
    神龍は「大魔王復活」という珠玉の続編を生み出すきっかけになった
    コンボイは正真正銘の糞ゲー。何も良い所がない。世の中の理不尽を子供に教える教材としてなら利用価値があるかも

    16 = 1 :

    雪乃「今までこういったものにあまり触れてこなかったのだけれど、みんなこんな思いをしてまで頑張っていたのね…………」

    八幡「いや、昨今のゲームとファミコンのゲームはまったく別物だと思うぞ…………で、どれかひとつでもクリアできたのか?」

    雪乃「いえ、どれも。ある程度は進めるようになったのだけれど、ゴールが見えなくて」

    八幡「あー、そういやクリアがないゲームとかもあるもんな…………雪ノ下さん、これらはどうやったらクリアとして認められるんですか?」

    陽乃「ここにあるメモにまとめてあるよ、はい」

    八幡「どうも。どれどれ…………」



    『神龍の謎』
     二回目の願いを叶え、タイトルのドラゴンを動かす

    『コンボイの謎』
     最終面のボスを倒す

    『アトランチスの謎』
     ファイナルステージで師匠を助ける



    八幡「ふむ…………」

    陽乃「それとこっちは操作方法とストーリーなんかをまとめたメモね」

    八幡「ストーリーいるんすか? ってそうか。いきなり師匠とか言われてもわけわかりませんですしね」

    陽乃「そゆことー。背景を知ってれば少しは感情移入できて苦痛も和らぐでしょ?」

    17 = 1 :

    八幡「それこのゲームが苦痛だって認めてますよね…………雪ノ下さんはこれクリアできるんですか?」

    陽乃「今はまだ無理だと思う。練習しないとね」

    八幡「さいですか。で、これ俺や由比ヶ浜の役割は何なんですかね。雪ノ下の代わりにクリアしてもいいんですか?」

    陽乃「ううん、あくまでもクリアするのは雪乃ちゃん。ただ、アドバイスやお手本を見せるとかは認めているよ」

    八幡「なるほど…………」

    結衣「ヒッキーならもしかしたらあたしたちより上手くできるかもって思って…………他にこういうの得意そうな人って思い付かないし」

    雪乃「でもこれはちょっとやそっとじゃクリアできないわよ。比企谷くんには来てもらって悪いのだけれど、明日までの行動が徒労に終わる可能性が高いわ」

    八幡「まあやるだけやってみるか…………いや、やらなきゃいけないのは雪ノ下だけどな」

    雪乃「ええ。ちなみに今は小休止といったところよ。順調でない限り一時間に一回は休憩を挟むようにしてるわ」

    八幡「集中力の問題もあるしな…………一番調子良さそうなのはどれだ?」

    雪乃「『コンボイの謎』かしらね。単純に難しいだけだから少しずつ進んではいるのだけれど…………」

    18 = 1 :

    結衣「でも今のペースじゃ間に合わないよ…………何面まであるのかわからないし」

    雪乃「一応今までのプレイである程度のメモは取ってあるわ。良ければ参考にしてちょうだい」

    八幡「お、おう」

    八幡(雪ノ下が随分素直な対応をしてきて戸惑ってしまう。疲労と諦念が入り混じってしまっているのだろう。あとカマクラ効果か?)

    八幡(ざっとそのメモ書きに目を通すと難所やポイントなどが書かれていた。しかしこんなのがまったく役に立たない箇所がこれらのゲームにはある。というかネットや攻略本なしでクリアしろって、雪ノ下の母ちゃんは一人暮らし止めさせる気マンマンじゃねえか)

    八幡(別にそれ自体は俺にはあまり関わりのないことなのだが、公平な条件に見せて不公平を強いるこれはちょっと思うところがある)

    八幡(友達を助っ人に呼んでいいと言ったものの、雪ノ下にはそういった友人がいないと踏んでの条件に違いない)

    八幡「…………雪ノ下」

    雪乃「何かしら?」

    八幡「マックスコーヒーはあるか?」

    雪乃「え?」

    陽乃「あるよー。三本くらい冷蔵庫に入ってるよ」

    八幡「よし、それを寄越せ。助け賃だ」

    雪乃「え? え?」

    八幡「俺が、お前を助けてやるよ」

    19 = 1 :

    八幡(そう啖呵を切り、早速マッ缶を一本もらって一気に飲み干す)

    八幡「ぷはあ…………五臓六腑に染み渡るぜこの甘さ」

    雪乃「というか何でうちの冷蔵庫にマックスコーヒーがあったのかしら」

    陽乃「わたしが入れといたんだよ。雪乃ちゃんが比企谷くんに助けを求めたときに、あったら比企谷くん喜ぶかなって思ってて」

    雪乃「余計なお世話よ…………」

    結衣「まあまあゆきのん。結果的にはヒッキーも協力してくれるんだし」

    八幡「んじゃまずは『コンボイの謎』からやるか」

    八幡(俺は準備を始める。ニューファミコンか…………ソフトを挿して電源を入れるとタイトル画面が表示された)

    八幡「雪ノ下、とりあえず俺がプレイするからカマクラをしっかり抱いとけ」

    雪乃「え? ええ」

    結衣「何で?」

    八幡「ファミコンにとっての天敵が猫アタックだからだよ」

    結衣「??」

    八幡「要するに邪魔されないようにってことだ…………雪ノ下さん。これのクリアは最終面のボスを倒すだけでいいんですね?」

    陽乃「うん、そうだよ?」

    八幡「ロディマスコンボイを出したりしなくていいんですね?」

    陽乃「ロ、ロディ……?」

    八幡「んじゃ、始めるか」

    八幡(俺はスタートボタンを押した)

    20 = 1 :

    まずはコンボイの謎から
    ちなみに>>1は三つともクリアしました。コンボイの9面だけは友人に頼りましたが

    あとこのスレはファミコンに限り雑談も大歓迎です

    21 = 15 :


    よくコンボイの謎をクリアできたな。あれほどクリアする気のなくなるゲームなんてないのに

    22 :

    あれがスマホアプリとしてリメイクされるとは思わなかった

    23 = 12 :

    これ期限ぎりぎりに最後の一本クリア寸前でカマクラにリセットボタン踏まれるアレや

    24 :

    マインドシーカーが入ってないし良心的やね。

    25 :

    そういや、コンボイの謎で操作するキャラはコンボイじゃなくて
    コンボイは条件満たした後の二周目的な要素だったな

    26 :

    ファミコンロッキーじゃなく
    ファミコンヒッキーのウルテク披露か

    27 :

    おいおい魔界村はクリアしなくて良いのかい?

    28 :

    女神転生も入れとけ

    …オートマッピングの無い3Dダンジョンはもう勘弁…

    29 :

    コンボイの画面ループは理不尽の極みだった
    無限コンティニューさえ知ってれば他の面は自力でいける

    30 :

    星をみるひとも入れよう(提案)

    31 :

    全部クリアとかマジでスゲーなおいw
    アトランチスだけは友達と協力してクリアしたけどコンボイとかやる気にならんかったわ
    せめてドルアーガとかならまだワンチャンあるのに…でも自力で宝箱発見は無理かもしれん

    32 :

    神龍の謎もクリアはかなり困難だぞ
    最初の難関はヤムチャ

    33 :

    先々の人ってアラフォーだったのか

    34 :

    推理ものかと思ったらクソゲー攻略スレで草

    35 :

    八幡「そういや雪ノ下はどの辺りまで行けたんだ?」メカクシ

    雪乃「最高記録は七面だったかしら。地面が滑るところなのだけれど」メカクシ

    結衣「残機なくなってたのにあんな難しいのなんて非道いよね!」メカクシ

    八幡(いや、初心者がそこまで行けただけでもすげえと思う。まあ雪ノ下は器用だし何でもそつなくこなすからな…………しかし残機を気にするってことは……二面で陽乃さんに確認してみるか)

    八幡「よし、行くか」

    八幡(赤と青のフラッシュから目を守り終え、ゲームがスタートする)

    八幡(そして二秒後、俺のウルトラマグナスは盛大に爆死した。うんうん、これぞ『コンボイの謎』の醍醐味!)

    雪乃「ひ、比企谷くん、自信あり気に見せてそれはどうかと思うのだけれど…………」

    八幡(雪ノ下は笑っていいのか呆れていいのかわからないと言った表情になる。ま、そりゃそうか。自分のその後の生活がかかっているしな)

    八幡「気にすんな、様式美ってやつだ。では改めて…………」

    八幡(再び俺のウルトラマグナスが発進する。まずは弾を一発撃つ。これにより体当たりしてくる戦闘機を撃墜)

    八幡(その敵は人型にトランスフォームするが、点滅して判定がない間にすり抜け)

    36 = 35 :

    八幡(あとは延々とまっすぐに走り、戦車をジャンプでかわすだけだ。今回はパワーアップはいらない。ロディマスのアルファベットも無視)

    結衣「あ、ヒッキー! まっすぐ飛んでる敵を倒すとアイテム落とすよ!」

    八幡「ん、ああ、今回はいい」

    結衣「え?」

    八幡(あっという間にボスまでたどり着いた。というか手抜き感ハンパないよなこいつ…………目に弾を四発当てて一面クリア)

    八幡(二面になったので、とりあえず目的を果たすか…………俺は次々とウルトラマグナスを爆死させていく)

    結衣「ヒ、ヒッキー、何してるの? わざとやられてない?」

    雪乃「あ、ゲームオーバーに…………」

    八幡(画面にゲームオーバーが表示される。そこで俺はAとBのボタンを押しながらスタートボタンを押す。ウルトラマグナスは再び二面の地に降り立った)

    八幡「覚えとけ雪ノ下、これがコンティニューな。残機なくなってもそのステージから再開できるから」

    雪乃「えっ!?」

    八幡(雪ノ下が驚きの表情になる。そりゃそうだ、これを知っていたら一度クリアした難関面をもう一度やらなければならない、なんてことがなくなるからな。もっと先まで進めることもできただろう)

    37 = 35 :

    雪乃「そ、そんな方法があったなんて…………」

    八幡「ま、説明書には載ってない裏技だからな。知らないのも仕方ない」

    八幡(ここで陽乃さんの様子を窺うが、特に何も言われない。裏技は有りのようだ。後々これは重要になる)

    八幡「んじゃ、改めて進めるぞ。重要なとこだけ説明しながらいくから」

    雪乃「……お願いするわ」

    八幡「おう…………っと、早速バリアが出たか。幸先いいな」

    八幡(敵をかわしつつしばらく二面を進める。目的の場所に近付き、俺は一旦立ち止まった)

    八幡「ここ覚えとけ。ちょっと進むと赤い戦闘機が出てくるが」

    雪乃「ええ」

    八幡「弾を当てると人型になって逃げ出すんだが、それを倒すと」

    結衣「倒すと?」

    八幡「三面を飛ばして四面にワープできる」

    雪乃「えっ?」

    結衣「えっ?」

    陽乃「えっ?」

    八幡(おお。陽乃さんまで驚きの声があがった)

    八幡「三面は難易度低いし点数稼ぎにはいいんだが、さっさとクリアしたい場合は倒しとくといい」

    雪乃「わ、わかったわ」

    八幡(俺が思うに二面が普通にクリアできるようになれば半分は攻略したようなものだ。さくさくと進めていく)

    38 = 35 :

    八幡(そしてやってきました、魔の九面)

    八幡(ファミコン全盛期でまだインターネットなんかなかった時代、どれだけのプレイヤーを絶望の淵に追いやったことやら。散っていった先人達に合掌)

    八幡「雪ノ下」

    雪乃「何かしら?」

    八幡「この面ではちゃんとプレイ中にアドバイスしてやるから安心しろ」

    結衣「え、でも他のとこに比べて簡単に見えるけど」

    雪乃「そうね、今までが大変だったからサービス面なんじゃないかしら。脅かさないでちょうだい比企谷くん」

    八幡「………………」

    結衣「ほら、もうゴールじゃん、ここでボス戦に…………あれ?」

    雪乃「あら…………?」

    八幡(ウルトラマグナスは再び九面のスタート地点に降り立つ。そしてまたもやゴールに向かって走り出した)

    八幡(あっけなくゴールにたどり着いたが、当然のようにまた九面の最初に戻される)

    結衣「あれ? あれ?」

    雪乃「これは……もしかして正しいゴールが別にあるのかしら?」

    八幡「違う…………ここまで上だったり下だったりで、いくつもの通り道があっただろ?」

    雪乃「ええ。車状態でないと通れない道もあったわね。わざわざ行くこともないでしょうけど」

    39 = 35 :

    八幡「それらの正しいルートを通ってこないとゴールできないんだ」

    雪乃「…………え」

    結衣「そんな! 分かれ道いっぱいあったよ!」

    八幡「これがこのゲームの最難関なところだ。無限コンティニューがあるとはいえ、何百通りのルートがあるうえにどれが正解でどれが不正解かはプレイ中にはわからない。しらみつぶしにやっていくしかないんだ」

    結衣「い、いっこ目が合ってても次が違ったらいっこ目が正解してたかどうかわからないってことだよね」

    八幡「そうだ」

    雪乃「ひ、比企谷くん、あなたは正しいルートを知っているのかしら?」

    八幡「知ってる。今からそのルートを通るぞ」

    八幡(俺はウルトラマグナスを操作し、正しいルートを通っていく。ゴールに着いた瞬間、雪ノ下も由比ヶ浜もごくりと固唾を呑んだ)

    八幡(画面が切り替わり、ボス戦になる。ボス自体は七面と似たようなものなので手早く倒した)

    結衣「…………も、もしヒッキーがいなかったらって思うとぞっとするね……」

    雪乃「ええ。今ほど比企谷くんと出会っていて良かったと思うことはないわ」

    八幡「ゲームだぞ。複雑な気分だ…………」

    八幡(まったく必要とされないよりはいいけど)

    40 = 35 :

    陽乃「というかこれってクリアさせる気ないんじゃないの? 開発スタッフもだけど雪乃ちゃんに対してのお母さんも」

    八幡「でしょうね。むしろ雪ノ下を家に連れ戻せると確信しているかもしれません」

    陽乃「うーん。やっぱり比企谷くんは雪ノ下家に対するイレギュラーな存在なんだねー」

    八幡「たかだかゲームで何言ってるんですか」

    八幡(陽乃さんと会話をしながらひょいひょいと足場を上っていく。八面の逆なだけだから楽なもんだ。そしてボス戦へ)

    陽乃「何これ、ゾイド?」

    八幡「違います。まあダイナザウラーなんて誰の記憶にもないと思いますが…………ちなみにこいつがラスボスですんで」

    陽乃「えっ、そうなの?」

    八幡「知らなかったんですか…………クリア判定できないじゃないですか」

    陽乃「えっと、ラスボス倒したらメッセージ出てくるって…………」

    八幡「全部日本語のローマ字表記という恐ろしいメッセージですね。あ、これです」

    八幡(ボスを倒すと画面上でコンボイの顔が現れ、読むのも面倒くさいメッセージが表示される。読んでも仕方ないのでさっさとタイトル画面に戻った)

    41 = 35 :

    八幡「よし、雪ノ下。やってみろ」

    雪乃「ええ」

    八幡(俺の差し出したコントローラーを受け取り、場所を変わる。先ほどまで雪ノ下の膝で丸くなっていたカマクラが、今度は俺の膝で大人しくしていた)

    結衣「ゆきのん、ファイト!」

    雪乃「ええ、頑張るわ」

    八幡(スタートし、軽快に動くウルトラマグナス。元々器用な上に俺というお手本、加えて無限コンティニューによる失敗できないというプレッシャーからの解放)

    八幡(雪ノ下はあっさりと『コンボイの謎』をクリアしてしまった)

    陽乃「おー、クリアしちゃった」

    結衣「やったー!」パチパチパチ

    八幡「ゲームは初心者だろうに、大したもんだ」パチパチパチ

    雪乃「いえ、あなた達のおかげよ。ありがとう二人とも」

    結衣「うーん、でもヒッキーが来たらあっさりクリアできたね。もっと早く呼べばよかったかなあ」

    八幡「そうでもないぞ。今まで諦めずにちゃんとプレイしてたから思い通りに操作できたんだ。無駄ってわけじゃない」

    結衣「あ、そっか」

    八幡「で、どうする? 次のゲームいくか?」

    雪乃「いえ、少し休憩しましょう。指も休めたいし」

    八幡「あいよ」

    42 = 35 :

    別に攻略スレではないのでダイジェスト気味に
    正直>>6でオチがついちゃってるしなwww
    詳しくやってもいいけどダレそうだし

    周囲がプレステ2とかを買ってる中でニューファミコンを選択した俺は先見性があると思う

    44 :

    ミシシッピー殺人事件とか無くてよかったね

    45 :

    コンボイをクリアとかこの>>1凄い

    46 :

    頭脳戦艦ガルが入ってないだけ良心的だな

    47 :

    ミシシッピーもガルもやる気さえあればまだノーヒントでクリアできるレベルだから
    やる気さえあればだが

    コンボイはどれだけやる気あっても無理っていうか不可能

    48 :

    アトランチスの謎は、無敵コマンド+ショートカットの裏技でクリアかな?

    49 = 47 :

    なんだかんだいってバンゲリングベイクリアした人って見たことない

    50 :

    ほんまやっ!本当におっさんホイホイやんっ!


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