元スレ八幡「これが学年1位?」
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1 :
平塚「うむ、今回も良い成績だったな比企谷。苦手だったはずの数学も克服したじゃないか」
八幡「そうですかね」
平塚「ああ、誇って良い」
八幡「誇るのならせめて学年1位になってからが良いんで」
平塚「ああ…」
八幡「1年の頃から1位取り続けてるやつがいるのは知ってますけどそれ誰なんですか」
平塚「おや?知らないのか?」
八幡「周りのことはあまりわかんないんで」
平塚「君も意固地にならず友達くらい作ってみたらどうだ?」
八幡「ぼっちだと楽だからいいっす」
平塚「…そうだな、君は学年1位を知りたいか?」
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2 = 1 :
八幡「まあ」
平塚「その返事は肯定か?ではちょっとついてきてくれ」
八幡「どこにですか」
平塚「ちょっと部室まで、な」
八幡「部活は入りたくないんですけど」
平塚「なあに、その部室に学年1位がいるんだ。しかも1人だけの部活だからその子以外いない」
八幡「学年1位がたった1人で入っている部活…何部ですか?」
平塚「それは行ってから君自身で当ててみるといい」
3 = 1 :
???部活前
平塚「ここだ」
八幡「…」
平塚「入るぞ…ってノックして返事が来る奴でもないしな…」
八幡「は?」
平塚「まあいい。失礼するぞ雪ノ下」
八幡(そういや名前は雪ノ下だったか、思い出した。いくら俺でも噂は聞いたことあるしな)
平塚「…はあ。またか」
八幡「…部室で寝そべっているこの変な女は誰ですか」
雪乃「…?」
平塚「こいつが、学年1位の雪ノ下雪乃だ」
八幡「これが学年1位?」
4 :
噂聞いたことあるのか知らないのかどっちなんだよはっきりしろ
5 = 1 :
雪乃「…」
平塚「まあ見てくれは頭が良さそうだろう、なあ?」
八幡「いや寝そべってゴロゴロし始めたし見てくれも何もかも意味なくなったんですが」
平塚「頼むから雪ノ下、座ってくれ」
雪乃「…はい」
平塚「言葉が足りなかった。床じゃなく椅子に座ってくれ」
雪乃「はい」
八幡「…先生、この人何なんですか?」
平塚「いや、まあ…学年1位の雪ノ下雪乃だ」
八幡「信じられません」
平塚「だろうな」
6 = 1 :
八幡「だって俺が聞いた噂の雪ノ下って常に凛としてて近寄りがたいとかそういう噂だったと思うんですが」
平塚「間違ってないぞ」
八幡「噂とかけ離れてるんですが」
平塚「教室では確かにその噂通りの雪ノ下なんだよ」
八幡「じゃあこの部室に来るとこんなのになると?」
平塚「いえす」
八幡「…俺はこんな変な女に成績負けてんのか」
7 :
>>4
雪ノ下の噂は聞いた事あるけど学年一位関係以外の噂だろ?美人だけど変人とかって噂ではないだろうが…
8 = 1 :
雪乃「…比企谷君だったかしら」
八幡「え?あ、ああ…そうだが」
平塚「比企谷を知っていたのか」
雪乃「知りませんけど…」
平塚「名前は知っているのに知らないときたか…いつものことだからいいが」
八幡「いつもかよ…」
平塚「それでだ、学年1位を面と向かってみた感想は?」
八幡「信じられない」
平塚「…だろうな」
9 = 1 :
雪乃「…学年1位は本当」
平塚「本人はそう言っているが」
八幡「いやだって…」
平塚「見ろ、今の雪ノ下を。椅子に座って凛としているだろう。これこそお前が言う噂の雪ノ下じゃないか?」
八幡「俺は背筋をピンと伸ばして椅子に座っているこいつなら確かに多少は信じられますが」
平塚「ますが?」
八幡「椅子に座ってるかどうかも怪しい体制でグデグデしてるこいつを信じる気は起きません」
雪乃「…なんで信じてくれないの?」
八幡「原因はお前にある」
雪乃「…?」
八幡「わかんねーのかよ…」
八幡「で、何で俺をこいつに会わせたんですか?学年1位が1人でやってる部活だというから気になって来たんですが」
10 = 1 :
平塚「…最近成績を伸ばしてきて友達面以外まともな君なら少し可能性があると見たのだ」
八幡「なんの可能性ですか」
平塚「比企谷!この部室にいる雪ノ下雪乃を更生してはくれないだろうか!」
八幡「断る以外のどんな返事をしたらいいんでしょうか」
平塚「もちろん、『オッケーやってやんよ』だ」
八幡「オッケー断ってやんよ」
雪乃「…私は更生する必要はないです」
八幡「いや更生自体はしろよ」
平塚「うーん…そうだな、こんなグデグデの雪ノ下がなぜ学年1位なのかはきになるだろう?」
八幡「学年1位なら確かに気になりますが」
11 = 1 :
平塚「私が保証しよう。この子は学年1位の雪ノ下雪乃だ」
八幡「…」
平塚「学年2位近くまで登りつめた君は学年1位から不動の存在である雪ノ下がどんな勉強方法で勉強しているかとか気にならないか?」
八幡「…」
平塚「そこでだ、君がこの部活に入ればその勉強方法もわかるかもしれないぞ」
八幡「…」
平塚「頼むから雪ノ下を更生してくれ」
八幡「回りくどい言い訳言ってましたけど結局更生してほしいだけか…」
平塚「今日1日、この子と過ごしてみてくれないか?」
八幡「…」
平塚「そうか!では私はこれで!」
八幡「おい」
ガラガラ ピシャッ
八幡「おい」
12 :
干物妹ゆきのちゃん
13 = 1 :
八幡「押し付けやがった…教師失格だろ」
雪乃「…」
八幡「…」
雪乃「…」
八幡「…おい」
雪乃「…」
八幡「おいって、雪ノ下」
雪乃「…zzz」
八幡「寝てる…だと?」
14 = 1 :
雪乃「ひどい」
八幡「どこが」
雪乃「私を揺すって起こした、ひどい」
八幡「お前が寝るからだろ、そもそも部活やってるんだろ、寝るな」
雪乃「…ここがどんな部活か知ってるの?あなた」
八幡「知らん」
雪乃「…当ててみて。当てるまで私は寝る…」
八幡「お前が正解かどうか判定してくれなきゃ意味ない」
雪乃「…めんどくさいわ」
八幡「自分で振っておいてそれかよ!」
雪乃「…そう。ここは奉仕部。おやすみ」
八幡「はあ?奉仕部?」
雪乃「…zzz」
八幡「寝るな」 ガシッ
雪乃「はう」
15 = 1 :
八幡「その奉仕部とやらに何でお前みたいなダメ人間がいるんだ?」
雪乃「私より…成績低いあなたはダメ人間と言ってはダメね…」
八幡「その奉仕部とやらに何で雪ノ下雪乃がいるんだ」
雪乃「…覚えてない…」
八幡「…本当にこれが学年1位?」
雪乃「ええ…」
八幡「…成績表とかあるか?テストの」
雪乃「…いつの?」
八幡「ここ最近のだ」
雪乃「…そこの机の中に入ってるからとってちょうだい」
八幡「何で机に」
雪乃「持って帰るのがめんどくさくて…」
八幡「成績低い高い関係なくお前はダメ人間と呼ばせてもらう」
雪乃「私の名前は雪ノ下雪乃…」
八幡「ダメノ下」
雪乃「…」
16 = 1 :
八幡「本当に学年1位だ…」
雪乃「ふふん」
八幡「ドヤ顔すんな、お前今もまた床に寝そべってるが本当にお前雪ノ下雪乃か?この成績表はたまたま雪ノ下雪乃のものがここにあっただけじゃないのか?」
雪乃「…この部室に私と平塚先生以外来たことがない…あなたが3人目…」
八幡「…なんでこんなグデグデの奴に負けてるんだ俺は…」
17 :
昼寝部の間違いだろ(中二病でも恋がしたいに出てくるあれね)
18 :
まだ夏休みだったのか
19 = 1 :
職員室
八幡「本当に雪ノ下雪乃なんですね」
平塚「そうだと言ってるだろう」
八幡「信じられねー…」
平塚「で、どうだ?雪ノ下を更生させる気にはなったか?」
八幡「あんなグデグデの奴に負けてるのは心底嫌だし更生はしてほしいですが」
平塚「じゃあ頼む」
八幡「俺より先生の方が適任なんでは」
平塚「…頼みます」
八幡「失敗したのか…」
20 = 1 :
部室
八幡「…なんかお前の更生を押し付けられたんだが」
雪乃「頑張って」
八幡「お前が頑張るんだよ」
雪乃「…めんどくさいのは嫌なのだけれど」
八幡「お前めんどくさいめんどくさい言う割には学年1位だろ…めんどくさい勉強はどうなんだ」
雪乃「…そもそも学校の授業以外で勉強したことないわ」
八幡「は?」
雪乃「教室で勉強して放課後この部室で体力を補給する…」
八幡「…まじでか」
21 = 1 :
八幡「…教室で勉強ってことは教室ではこんなのじゃないのか、お前」
雪乃「こんなって…ひどいわ」
八幡「うつ伏せで寝てるお前をこんなと表現して何が悪い」
雪乃「…教室では世間の目があるから…」
八幡「世間の目がないこの部室では?」
雪乃「こうなる…」
八幡「家では?親の目があるだろ」
雪乃「…一人暮らし」
八幡「まさか家でもこんなんか?」
雪乃「…」
八幡「…沈黙は肯定か?」
雪乃「…zzz」
八幡「お前の沈黙は睡眠だな!」
22 :
ダメのんかわいい
23 :
植物の心のような平穏な人生を望んでそう
24 = 1 :
八幡「俺はこんな奴に負けてるのか…ああああ」
雪乃「…ショックなのかしら?」
八幡「ああ、仰向けで寝てるお前を見て更にショック」
雪乃「…」
八幡「…お前、なんでなんだ」
雪乃「…?何が?」
八幡「教室ではちゃんとするくせになんでここではこんなんなんだ」
雪乃「…」
八幡「言えないのか?」
雪乃「…長い話は苦手よ」
八幡「…はあ」
25 :
このゆきのんくーださい
26 = 1 :
八幡「…お前こんなのでよく部活やってこれたな」
雪乃「…あなた以外で奉仕部に来たことない」
八幡「そういやこの奉仕部はなにするところなんだ?」
雪乃「…無理、バッテリー切れ」
八幡「はい?」
雪乃「ただでさえ体力ないのにそんな質問攻めだとなくなる…」
八幡「…じゃあどうすりゃいいんだよ」
雪乃「…平塚先生が言っていたしあなたも部活に入ればいい」
八幡「はあ?」
雪乃「入るなら質問は明日聞いてあげることも出来なくはない…」
八幡「断言しろよ…平塚先生が俺に入部を勧めるからお前も俺に入部を勧めるのか?」
雪乃「そう…」
27 = 1 :
また後でくる
28 :
舞ってる
29 = 1 :
八幡「…まあ入部はしないが明日も来てやるよ」
雪乃「…そう」
八幡「それより無駄な時間を過ごしたからもう下校時間だな。お先」
雪乃「…比企谷くん」
八幡「なんだよ」
雪乃「…私はしてほしいことがあった」
八幡「…急になんだ?」
雪乃「そう…おんぶ…」
八幡「じゃあな、雪ノ下!」
雪乃「待って…待って…」
30 = 1 :
雪乃「…私はおんぶしてほしいのよ」
八幡「そうか、平塚先生にでも頼め」
雪乃「…平塚先生には迷惑をかけているからそんな要望は…できない…」
八幡「俺にはかけていいのかい?」
雪乃「ええ」
八幡「さ・よ・う・な・ら」
雪乃「待って…もう一回だけチャンスをちょうだい…」
31 = 1 :
雪乃「…あなたかおんぶして運んでくれるなら…明日の質問も今日より多く受け付ける…」
八幡「なんだその条件」
雪乃「…?あなたは私が知りたいのでしょう?」
八幡「ダメノ下ってことは知ったが」
雪乃「…比企谷くんは教室での私を見たことはあるかしら…」
八幡「他クラスには出歩かない」
雪乃「…なら、明日教室での私を見て」
八幡「それを見たら何か変わるのか?」
雪乃「多分…」
八幡「…」
32 :
人前でまともで成績優秀なら更生しなくていいんじゃない
毒舌もなさそうだしむしろこれでいいんじゃないか
原作よりよっぽどいいと思う
33 = 1 :
帰り道
八幡「…なんだこれ、なんだこれ」
雪乃「…楽」
八幡「そりゃおぶさってるだけのお前は楽だろうよ…」
雪乃「ええ…快適」
八幡「…なんで引き受けたんだろ俺」
雪乃「…」
八幡「…寝るなよ?」
雪乃「…zzz」
八幡「…」
34 = 1 :
次の日の休み時間
八幡(教室での私を見ろって言われたから来たものの…)
雪乃「…」
八幡(背をピシっと伸ばしていて姿勢は良い。いかにも優等生って感じがする)
八幡(誰だあいつ)
雪乃「…」
八幡(昨日のアレみてるから信じらんねえ…)
雪乃「…あ」
八幡(…気づかれたか、じゃあもう撤退するか)
雪乃「…」
35 = 1 :
放課後、部室
八幡「おい、来たぞ」
雪乃「…ぐでーん」
八幡「…教室でのお前は幻かなんかか?ぐでーんって口に出してグデグデしてるお前が俺からしたらよっぽど雪ノ下雪乃だ」
雪乃「…きたのね」
八幡「誰かさんが来いって言うからな」
雪乃「そう…ちなみに教室での私を見てどうだったのかしら…」
八幡「教室での雪ノ下は優等生って感じがした」
雪乃「優等生だもの…」
八幡「で、なんで教室であれなのに部室でこれなんだ」
雪乃「…私可愛いの」
八幡「自意識過剰乙」
雪乃「…比企谷くんはそう思わない人?」
八幡「…知らね」
雪乃「そう…」
八幡「で、可愛いからなんだよ」
36 = 1 :
雪乃「小学校、中学校と私は…教室で優等生として立ち振る舞ってきたわ…」
八幡「…」
雪乃「…そして、私可愛いから…よく男の人に好意的な目で見られてたのよ…」
雪乃「…でもそれをよく思わない人がいて…私と同級生の女の子達だったのだけれど…」
雪乃「…上履きは隠され…リコーダーはゴミ箱に捨ててあったり…」
雪乃「…そんな毎日が続いて私は…内心疲れ果ててた…」
八幡「…なんとなくわかった」
雪乃「…ならいいのだけれど…この部室でこんなに喋るの…始めて」
八幡「つまり妬まれ続けたお前はそれでもみんなの前では優等生であったと」
八幡「しかし優等生であり続けることには疲れ果ててたお前は家では今のお前みたいにグデグデになったんだな」
雪乃「多分…そう…」
雪乃「…あまり覚えてないわ」
八幡「そうか」
37 = 1 :
雪乃「…お話しは以上」
八幡「それ平塚先生には話したのか?」
雪乃「…」
八幡「…まさかまた寝たのか?」
雪乃「…眠いのは確か…」
八幡「…」
八幡「…」
38 :
好きよ
39 = 1 :
コンコン
八幡「おい雪ノ下、誰か来たぞ」
雪乃「…zzz」
八幡「…そういやこいつ昨日もノックに反応しなかったな。俺が出るか」
平塚「比企谷…やはり雪ノ下を更生させてくれる気になったんだな!」
八幡「…その確認に来たんですかね」
平塚「いや、それもあるんだが…比企谷。我が部活初めてのことだが…部活動をしてみようではないか」
八幡「そもそも俺部員じゃねえっす」
平塚「実はだな…依頼人が来てるんだ」
八幡「依頼人?何ですかそれ」
平塚「詳しい用件は依頼人本人に聞いてくれ。今お前が入ったなら奉仕部として活動できると踏んでな、早速部活としてやってもらおうと思ったんだ」
八幡「あいつ部室にいる限りあの状態なんで俺一人の部活になるんですが」
平塚「依頼人が来るからその間だけでもちゃんとしてろって言ったら少しくらいはなんとかなるんじゃないか?」
八幡「はあ…」
平塚「…すまない、少し会議があるんだ。お願いしていいか?」
八幡「最初からそう言えばいいんじゃないんですかね…じゃあ部室に来るように言ってください」
平塚「さすが比企谷だ!頼むぞ!」
40 = 1 :
八幡「というわけだ」
雪乃「…急には教室のような態度にかえれないわ」
八幡「…何分で変わる?」
雪乃「1時間は必要…」
八幡「」
???「えっと…失礼しまーす」
八幡(来ちゃったああああああ!)
???「平塚先生がここに行けって…って、ヒッキー!?なんでここにいんの!?」
八幡「…そういえば何でだろうな…別に断れば良かった話なのに…」
八幡(本当に)
八幡(つうか誰だこいつ、ヒッキーって俺のことか?)
結衣「え?へ?…はぁ」
雪乃「…あと59分」
結衣「え」
八幡「…いやもう手遅れだ雪ノ下」
結衣「な、ななな!?ヒッキーまさか!」
八幡「俺がこいつをこんなのにしたわけじゃねーよ」
41 = 1 :
雪乃「…由比ヶ浜さん…ね」
結衣「…あれ?あたしのこと知ってるの?」
八幡「俺の時も名前当ててたけど全クラスの人間知ってるのか?」
雪乃「…わからないわ…」
八幡「…あの奉仕部に依頼人が来てるんでやっぱりなんとかなりませんかね」
雪乃「…あと40分」
八幡「頑張ったつもりなのか知らねえけど長いのには変わりねえ…」
結衣「なんか…うん…何これ?」
八幡「俺も知りたい…」
42 = 4 :
せっかく面白かったのにいらん子出てきたから急にどうでもよくなった
43 = 1 :
八幡「よし、で、何の用だ」
結衣「いやいやいや!雪ノ下さんは!?あたしとヒッキーは椅子に座ってるけど雪ノ下さん地面に寝かせてるよ!?」
雪乃「…いいのよ…これが一番」
結衣「ええええええええええ!」
八幡「…俺も昨日雪ノ下見た時こんな感じだったっけ?」
雪乃「うー…」
結衣「な、なになに?ヒッキー、雪ノ下さん唸ってるよ?」
八幡「俺に聞かれても」
雪乃「…この部室にも四人目が来たわ…すごい…」
八幡「さいですか」
44 = 23 :
夏休みだったか
45 = 1 :
雪乃「…」
結衣「…」
八幡「…何見てんだよ」
結衣「いやあ…なんか可愛いね?雪ノ下さん」
八幡「眼科の予約をしてやる。行ってこい」
結衣「ちょ、なんでだし!」
八幡「ただのグデグデしてる変な女をどう見たら可愛いと思えるんだよ」
結衣「えー?だってなんか…保護したくなるというか…」
八幡「もしもし…ええ、予約の予定を…明日ですか?」
結衣「予約せんでいい!」
46 = 1 :
八幡「てかそのヒッキーってなんだよ、やめれ」
結衣「え?だってヒッキーはヒッキーじゃん。というかよくしゃべるね?」
八幡「…そうでもないが」
結衣「だってここ最近のヒッキー勉強ばっかしてて喋ってるところあまり見ないんだもん」
八幡「だからヒッキーやめろ、で本当に何の用だ由比ヶ浜」
結衣「あ、そうだった。用件あるんだった」
雪乃「…比企谷くん、紅茶がここでは飲めるわ…」
八幡「いきなりなんだよ、話に割り込むな」
雪乃「…飲みたい」
八幡「ご自由にどうぞ」
雪乃「…あと15分」
八幡「頑張ったな、あと15分後には自分で紅茶汲んで飲めるぞ」
雪乃「…今飲まないと50分に延期するわ」
八幡「作ればいいんだろ…作れば」
結衣「あ、あたしもー」
八幡「厚かましいわ」
結衣「扱いの差!」
47 = 1 :
雪乃「…あったまりゅ」
結衣「意外と美味しいね紅茶」
八幡「妹がいるからな」
結衣「妹さんに作ってあげてるの?」
八幡「…たまに」
結衣「いがーい」
八幡「3度目だが、何の用だ由比ヶ浜。依頼とか言ってたが見ての通り活動できそうなの誰もいないぞ」
結衣「ヒッキーは?」
八幡「俺部員じゃないしか
結衣「でも平塚先生が部室に行けば部員が2人いるはずだって」
八幡「勝手に加えやがって」
結衣「で、でね。あたしクッキー作りたいの」
八幡「あ?あー…依頼か?」
結衣「うん。あたしの依頼はクッキー作りを手伝ってって依頼…」
八幡「…それだけか?」
結衣「うん」
雪乃「わかったわ、家庭科室の使用許可を貰ってくるから待ってて」
結衣「うわぁ!?」
八幡「優等生雪ノ下だ…」
48 = 1 :
家庭科室
雪乃「…無理、限界」
八幡「…家庭科室使用許可貰っただけでもうアウトかよ」
雪乃「そもそもグデグデのあの状態から…無理やりいつとの状態にしたこと…ないわ」
八幡「はあ…由比ヶ浜の依頼は俺一人でやるか」
雪乃「いえ…私も手伝うわ…」
八幡「なんか出来んのかよ」
雪乃「あじみ…」
八幡「家庭科室の床で寝てなさい」
雪乃「ふぁい」
八幡「もう欠伸してやがる…」
49 :
床の上雪乃
50 = 1 :
結衣「家庭科室に死体が!」
八幡「あれは奉仕部の雪ノ下雪乃という女が寝てるだけである」
結衣「ね、ねえねえ…雪ノ下さんってあんなのなの?」
八幡「言いたいことはわかる…家と部室にいる限りああなるらしい」
結衣「雪ノ下さんって優等生って聞いてたからイメージと違ってびっくりしたよ…」
八幡「俺もびっくりだ」
結衣「ま、こんなに喋るヒッキーにもびっくりなんだけどね」
八幡「うるせえクッキー作るぞ」
結衣「了解!」
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