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    元スレ魔王「おれと手を組め」魔法使い「断る」

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    901 = 888 :

    ――別のとある部屋の前

    兵士「なんだ貴様――ぐぁ」バキ

    兵士2「大臣さまに歯向か――べぁ」バキ

    魔法使い「なんだ、ここは異様に見張りが多いな――ん?」

    魔法使い(微弱に魔力がある――なんだろう)

    魔法使い「あれ?」ガチャガチャ

    魔法使い「開いてない」ガチャガチャ

    魔法使い(普通の錠と魔力で鍵がかかっている)

    魔法使い(魔王の気配じゃないし――)

    魔法使い(見張りの多さといい、これといい、まさか国王がこの部屋にいるんじゃ)

    902 = 888 :

    魔法使い「……」

    魔法使い(この姿じゃ、ちょっとな)

    ??『もし?誰かいますの?』トントン

    魔法使い「! はい」

    ??『あなたは誰?』

    魔法使い「…大臣の敵とだけ。あなたはどうしたのですか?」

    ??『大臣にこの部屋に監禁されていますの。助けて下さらない?』

    魔法使い「……ひとつ、条件が」

    ??『はい』

    魔法使い「絶対に目をお開けにならないようお願いします――王女さま」

    『あら――知ってましたの?』

    魔法使い「ええ。では、開けますよ」

    『分かりました』

    903 = 888 :

    パキン

    魔法使い「……」ギィィ

     そこに立っていたのは上等なドレスを着た金髪の少女。
     年は十代中ごろほどか。
     瞳は瞼に遮られ見えない。

    魔法使い「お妃さまは?」

    「分かりません。どうしているのでしょう」

    魔法使い「心配ですね――ちょっと目隠しをさせてもらいます」シュルッ

     懐に包帯があったのでそれで緩く目を覆う。

    「そんなに容姿が気になるの?」

    魔法使い「はい。怖がらせてしまいますから」

    「優しいのね」

    904 = 888 :

    魔法使い「いいえ。私は優しくなどありません」

    「そうかしら。――何も見えないから、腕を掴んでいい?」

    魔法使い「どうぞ、お気になさらず」

    「細いわ。声は低いけど高い感じがするし……」ギュ

    「不思議。あなたは男なの?女なの?」

    魔法使い「お好きなほうで」

    「意地悪ね。じゃあ、男の人。こういうのは王子さまが助けにくるものだから」

    魔法使い「…そうですね」

    魔法使い(戦士に呪われそうだ)

    905 = 888 :

    続く

    Q、このスレ内に終わる?
    A、知りません

    側近×剣士とか新しすぎるよ…

    906 :

    乙!
    魔法使いさん怖いです。
    あと剣士頑張れ…生き残るんだ…

    907 :

    おつおつ

    908 :


    剣士、ヤムチャな上にシスコンなのにみんなの人気者ww
    蝙蝠ちゃんマダー?

    909 :


    このスレで終わらないかもかよ 期待

    911 :

    剣士嫌い

    912 :



    魔物にまで死亡フラグ心配される剣士に幸あれ!

    913 :


    剣士色んなフラグは立ててるけど
    やっぱり見せ場は無いのなww

    914 :

    いやぁ魔法使いがどんどん魔王の嫁に相応しい感じに変形していきますね

    915 :

    乙乙!

    916 = 888 :

    魔法使い「王女さま、大臣には会いましたか?」

    「…ええ、会いました」

    魔法使い「何か言われましたか?」

    「あの男、『お前たちの時代は終りだ』って」

    魔法使い「困った人です。しっかり叱っておきましょう」

    「会いにいくつもり?」

    魔法使い「はい、大臣が全ての元凶ですからね。灸をすえにいきます」

    「嘘」

    魔法使い「え?」

    「そんな大人しい言い方しなくてもいいのに。殺しにいくのでしょう?」

    917 = 888 :

    魔法使い「……まあ、はい」

    「別に、殺しちゃ駄目なんて子供じみたことは言わない」

    「大臣は説得で投降するほど軟弱な人間ではないだろうし――意志も弱くないでしょう」

    魔法使い(僧侶に聞かせたら泣きそうだな…)

    「でも、気をつけて。もう――あの男は止まれない」

    魔法使い「……」

    「自分が死ぬなら周りももろとも、というやり方しかねないわよ」

    魔法使い「ああ…なんかありそうですね」

    「ところで」

    魔法使い「はい」

    「本当に大臣倒しにいくだけ?」

    918 = 888 :

    魔法使い「はい」

    「嘘」

    魔法使い「……読心が得意なんですね」

    「いいえ。読心なんて技術持ち合わせていないわ」

    「ただ、聞いているかぎり、何かの『ついで』みたいだから」

    魔法使い「『ついで』……ですか」

    「そう。わたくしがたまたまそこに居たから助けた感じでしょう?」クスクス

    魔法使い「えっ、いや、そんな」

    「いいのよ。ああ、お父様が目的じゃないのは分かるけど」クスクス

    魔法使い「えっとですね……」

    「大事なひとでも捕まっているのかしら?」

    919 = 888 :

    魔法使い「だ、大事なひと……なのかな」

    「今ので全部分かっちゃった♪」

    魔法使い「え、いや、そういう関係じゃないですし…」

    「体温上がってるわよ?」

    魔法使い「うぐ」

    「……大臣も酷いことをするわね」

    魔法使い「……」

    「わたくしは何も出来ないけど…応援はするから」

    魔法使い「…ありがとうございます」

    「生きてね」

    魔法使い「はい、必ず。この戦い、勝ちます」

    「フフッ、頼もしいわ」

    バタバタ

    「あ!王女さま!」

    兵2「ご無事ですか王女さま!」

    920 = 888 :

    「ええ」

    「その…お疲れさまです」

    魔法使い(血まみれでこの姿だもんな。怖がられても仕方ない)

    魔法使い「いえ……彼女を頼みます。私は、まだやらないといけないことが」

    兵2「しかし…」

    「いいわ。足手まといでしょうし」

    魔法使い「すみません。私がいなくなったら包帯をはずして下さい」

    「あ、ああ」

    魔法使い「では」タッ

    兵2「お気をつけて!」

    「」シュル

    「あ、王女さま――」

    「あら」

     わずかに見えた魔法使いの背を見て王女は口に手を当てる。

    「天使に恋してしまったみたい」

    921 = 888 :

    ――とある部屋

    剣士「お邪魔します」キィ…

    剣士「」

    剣士「お邪魔しました」バタン

    僧侶「どうしたんですか?」

    剣士「何にもなかったよ。何にも」

    僧侶「は、はぁ」

    剣士(バラバラ死体があった…)

    老兵「まだ階段登るのかい、僧侶さん」

    僧侶「すいません…まだもう少し」

    老兵2「どこに行くんだっけ?」

    老兵3「ちゃんと聞いとけよボケジジイ」

    老兵2「あぁん?」

    922 = 888 :

    剣士「争ってる場合じゃないだろじいさん達」

    僧侶「上に、脱出不可と言われる凶悪犯罪者用の牢があるんです」

    剣士「何故そんな物騒なものを城に…」

    僧侶「国王さまを守るために選りすぐりの人がいつも待機していますから」

    僧侶「仮に逃げられてもその人たちが早期に押さえつけることができるから、だそうです」

    剣士「へぇ」

    僧侶「それに窓から脱出は飛び降りと同意義ですから」

    老兵「もちここから国王さまの部屋までは容易にいけない造りになってるそうだ」

    老兵2「人質になったら大変だからな」

    923 = 888 :

    僧侶「わたしの予想ではそこにいるんじゃないかと…間違えたらごめんなさい」

    剣士「そんな消極的になるなよ。オレらじゃそもそも検討もつかないし」

    老兵「慰め下手だな」ヒソヒソ

    老兵2「な」ヒソヒソ

    老兵3「ありゃだめだ」ヒソヒソ

    剣士「おい」

    僧侶「ここから階段が狭くなります。足元に気をつけて」

    老兵「じゃ、儂が前に出る。一応な」

    老兵2「後ろから敵は?」

    老兵3「いない。静かすぎて不気味だが…」

    剣士(この辺りはほとんど魔法使いがやったみたいだからな)

    924 = 888 :

    老兵「ぐずぐずしてないで行こうや」

    剣士「ごめん」

    僧侶「……」

    僧侶(今なら、これを……)

    僧侶「」スッ

    剣士「僧侶?オレの服になにかついてたか?」

    僧侶「い、いえ!なんにも付いてませんでしたよ」

    剣士「?」

    僧侶「行きましょう行きましょう」グイグイ

    剣士「お、おお」

    925 = 888 :

    ――城近くの森

    黒髪の「やっぱ、アレですね父さん」

    師匠「なんだ馬鹿息子」

    黒髪の「遠くから見てるだけじゃつまらないですね」

    師匠「何を言っとるんだ。ここで見守ろうと言い出したのはおまえだろ」

    黒髪の「確かにそうですけど」

    黒髪の「――あのぐらいのピンチ、乗り越えなきゃ“魔王”じゃないですし」

    師匠「あのぐらい、ねぇ…一回『勇者の剣』で刺されてみろ」

    黒髪の「ヤですよ」

    師匠「というか刺されろ」

    黒髪の「なんでそんなに厳しいんですか!」

    926 = 888 :

    師匠「当たり前だろうが!幼い息子に仕事押し付けおって馬鹿!」

    黒髪の「だってあいつ、情報処理とか自分よりうまいんだもん…」

    師匠「補佐としてしばらく手伝って貰っていれば良かったのに」

    黒髪の「……駄目だったんです」

    師匠「何がだ」

    黒髪の「あいつが、我を忘れて辺りを血の海にした時。とても恐かったんです」

    師匠「……」

    黒髪の「愛情より畏怖のほうが強くなってしまった。…父親失格です」

    師匠「もう30年なのか…」

    927 = 888 :

    黒髪の「結局逃げたんですよ。もう自分はあいつに顔向け出来ない」

    師匠「出来るだろう」

    黒髪の「……出来ますかね。まだ、もうちょっと時間が欲しいです」

    師匠「おまえが間接的とはいえ魔力をやったことを知っている」

    師匠「完全に見放されてないって分かれば孫も一安心するだろう」

    黒髪の「見てたんですか」

    師匠「見てた」

    黒髪の「あの混血の姉ちゃんは…父さんの弟子ですか」

    師匠「そうだ」

    黒髪の「でも30年前、人間に育てさせたほうがいいと言ってませんでした?」

    928 :

    師匠「その時はまだ普通の人間とばかり思っていた。暴走しなければ大丈夫だと」

    黒髪の「でもそうじゃなかった?」

    師匠「ああ。魔法が使える、成長が遅い」

    黒髪の「魔物の血の効果ですね」

    師匠「そう、だから引き取った。あのままじゃ火炙りだった」

    黒髪の「それに、忘れ形見ですからね。父さんの友人の」

    師匠「まあな…見過ごせなかったのもある。しかし気になるの」

    黒髪の「この戦いの行方がですか?」

    師匠「それもだが――魔法使いは、どのような生き方を選ぶのか」

    929 = 928 :

    ――城内、通路

    魔法使い「は―――はぁ、はぁ」

     窓を見れば太陽が真上に浮いていた。
     もう昼間らしい。

    魔法使い「疲れるはずだよ」

     壁に背を預け、ぺたりと座り込む。
     周りは死体が囲んでいた。

     ふと思い、そばに落ちていた剣を手にとった。
     刃の部分に魔法使いの顔が写り込む。

    魔法使い「なんで……」

     羽毛が彼女の頬にまで広がっていた。
     背の翼も一段と大きくなっている。

     人間から遠のいていく。
     かといって完全に魔物にもなれない。

    930 = 928 :

    魔法使い「……」

     頬から首元までなぞっていく。
     ふわふわとした柔らかい感触。

    魔法使い「中途半端…か…」

     もし元から人間だったなら、と想像してみる。
     少なくとも、ここにはいないだろう。
     今までにあった人と会うことはきっとなかった。

     師匠とも。
     勇者たちとも。

     魔王とも。

    魔法使い「私は……私だったから――」

     

    931 = 928 :

    続く

    932 :

    なんだこのかわいい生き物は

    934 :


    なんか僧侶がせっかくの側近さんのご厚意を無にしたような気がするけど
    まさかヤムチャのためにそんなことしないよね!

    935 = 928 :

    ――どこかの天井

    蝙蝠「ウーン」

     蝙蝠は天井からぶら下がり、目の下で起こる様々なことを見ていた。

     兵のぶつかりあいだとか。
     逃げる兵や、それを追う兵。
     あとは豪奢なドレスを着た女性が助けられてたり。

     小さな蝙蝠に気づくものはいなかったし、蝙蝠自身も気をつけていた。
     人目がないのを確認すると、蝙蝠は飛び出す。

    蝙蝠「マオウサマ、ドコカナ」

     蝙蝠は何も知らない。
     魔王がここに来た意味も、兵達が争う意味も、なにもかも知らない。

    936 = 928 :

     そんなことはどうだって良かった。
     ただ、何処かに行ってしまった魔王を探しているだけだ。

     ひとりで旅立とうとする魔王の転移魔法に割り込んだのに深い理由はない。
     なんとなくその背中が寂しそうだったから。
     それだけの理由で共に転移した。
     魔王が蝙蝠に気づかなかったのは魔力が微弱なことと他のことを考えていたからかもしれない。

    蝙蝠「サビシイト、ツライヨネェ」

     時折休みながらあちこちを飛んでいく。

    蝙蝠「ボクモヒトリハ、サビシイモン」

    937 = 928 :

    蝙蝠「モシカシタラ、ナイテタリシテ」

     金色の瞳から流れる涙は何色だろうかと考える。

    蝙蝠「キンイロカナ。ギンイロダッタリシテ」

    蝙蝠「ア、デモ」

    蝙蝠「タカサンニ、ナカシタッテマチガエラレタラ、タイヘンダ」

    蝙蝠「……ソウイエバ、タカサントカ、ココニイナイノカナァ」

     魔王の側には必ずいるのだから多分いるだろう。
     安直に考えて飛び続ける。

     そして、曲がり角から現れた人物にぶつかった。

    蝙蝠「アイタ」

    魔法使い「ごめ……え、蝙蝠?」

    938 = 928 :

    蝙蝠「コンケツ!」

    魔法使い「なんでこんなところに」

    蝙蝠「エットネ――」

     説明中。
     説明後。

    魔法使い「…じゃあ、蝙蝠も魔王を探しているのか」

    蝙蝠「ウン!イッショニサガソ!」

    魔法使い「一緒に探そったって…危ないぞ?」

    蝙蝠「ナンデ?」

    魔法使い「いつ誰に攻撃されるか分からないんだから」

    蝙蝠「ダカラ、コンケツモボロボロナノ?」

     蝙蝠は魔法使いの平らな胸へ飛び込む。抱き止められた。

    魔法使い「ああ。攻撃したりされたりで」

    939 = 928 :

    蝙蝠「コンケツ、トリニナッテキテルネ!」

    魔法使い「やっぱりそうか…」

    蝙蝠「カッコイイヨ!」

    魔法使い「はは、ありがとう」

    蝙蝠「ボクネ、ソレナリニツヨインダヨ!」

    魔法使い「そうなのか…?お前が強い、ねぇ」

    蝙蝠「ナメチャコマルゼ。ダカライッショニイコ!」

    魔法使い「……」

    蝙蝠「イイデショ?」

    魔法使い「…仕方ないなぁ。文句は受け付けないからな」

    蝙蝠「ワァイ、アリガトウ!」

    940 :

     魔法使いの腕のなかに収まっていると眠気が襲ってくる。
     言葉すくなになると「マイペースすぎるだろ」と苦笑する声が上から降ってくる。

    蝙蝠「……コンケツノツバサハ」

    魔法使い「うん」

    蝙蝠「オオキイネ。トバナイノ?」

    魔法使い「飛べる…のかな」

    蝙蝠「トベルヨ。ソンナオオキイツバサナラ、ドコダッテ」

    魔法使い「飛んだことないから。どうなんだろうね?」

    蝙蝠「コンケツナライケルヨ」

    魔法使い「はは、ありがとう」

    941 = 940 :

    短いけど続く

    942 :

    乙。
    コウモリくんかわいいなぁ

    943 :


    蝙蝠ちゃんキター!、これで勝つる
    相変わらずかわいいなあ

    944 :


    蝙蝠ちゃんはかわいいのがお仕事

    945 = 942 :

    平らな胸…
    と、鳥になってきてるかr

    946 = 940 :

    ――通路

    「衛生兵!早く!」

    「負傷者が出たぞ!」

    側近「強いというより……しぶといな」ハァハァ

    マスター「さっさと降伏すればいいものを」ハァハァ

    側近「どうやら自らの意思で退却はできないらしいぞ?」

    マスター「なに?」

    側近「あの魔物みてみろ。両足なくしてショック状態だ」

    マスター「…よく冷静でいえるんだな……」

    側近「生きてきた時間が違う。ほら、身体が痙攣しているくせにまだこちらへ来るぞ?」

    マスター「………っ、なぜ……」

    947 = 940 :

    側近「やつらから魔術を感じる」

    マスター「魔術?なんの?」

    側近「自分は魔王さまではないから詳しくは分からないが…操りの魔術だ」

    マスター「……なんだそれ」

    側近「文字通り人を操るんだよ。催眠みたいなもんだ」

    側近「『ひたすら前進せよ』とか言われたんじゃないか?」

    マスター「そんな――操るなんて出来るものか」

    側近「ちょっとの心の緩みさえあればコロリと従うさ」

    側近「元からある忠誠心に上乗せした、というのも考えられる」

    948 = 940 :

    マスター「……」

    側近「これだけ大人数の術を解除するのは難しい」

    マスター「そうか」

    側近「解除している間に攻撃されたら一溜まりもないだろう?」

    マスター「そうだな」

    側近「だから…やつらには敵になったことを悔やんでもらうしかない」

    マスター「……」

    側近「躊躇いが出たか」

    マスター「いいや。みんな戦っているんだ」

    マスター「個人の感情で仲間を殺したくはない」

    側近「流石だな。見直した」

    マスター「はははっ、魔物に言われるなんてな」

    949 = 940 :

    魔大臣「側近!」

    側近「どうした!」

    魔大臣「兵にも疲れが見えている。どうする」

    側近「二陣と入れ換えだ。一陣はしばらく休ませる」

    魔大臣「了解!」

    側近「トロールたち、疲労は?」

    トロール「ないけどそろそろ血止めがほしイ」

    トロール2「矢の盾はいいけド、矢じりを抜いてくレ」

    側近「衛生兵、トロール達にも処置を!」

    魔大臣「…しっかし、いつ終わるんだろうなこれ」

    側近「終わるさ。――大臣は敵に回しちゃいけないのを敵に回したからな」

    950 = 940 :

    ――どこかの階段

     後ろから追いかけられていた。

    剣士「ちくしょう!よりによってここでか!」

    老兵2「走れ!槍を持ってるぞ」

    僧侶「容赦がないですね!」

    剣士「僧侶、悪いがしばらく全力ダッシュだ!」

    僧侶「はい!」

    剣士「じいさん達も―――なにやってるんだ?」

     剣士が振り返ったとき、老兵二人は立ち止まり後ろ――下を見据えていた。

    剣士「馬鹿、早く逃げないと。せっかく引き離したんだから…」

    老兵2「アホウ、こっちで足止めするからさっさと行け」

    僧侶「そんな!」


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