元スレ魔王「おれと手を組め」魔法使い「断る」
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601 = 593 :
山積みの書類。
会議。
廊下がひび割れているとの報告。
西で魔物と人間が
“人魚”
女(――?)
承認
真珠
シェフがまた激マズメニューを
門番が暴れて
女(…こんな浅い悩みじゃなくて……もっと深くに――)
深く
深く
深く
602 = 593 :
『お前に王位を譲る。今からお前が王だ』
女(あ、トラウマの記憶かな?さっさと掘り出して……)
女(王ってどこの――あれ、そういえば)
『何故ですか父上。ぼくはまだ未熟です』
『……』
女(角がある――飾りとかじゃないのかな)
『見てみろ、周りを』
ひび割れた地面。
血。
死体。死体。死体。死体。
静か。
『敵も味方も引っくるめて始末したお前に――もう俺は勝てない』
『ぼくは、父上を殺しませんが』
『お前はそうだろう。だがな――俺は、』
603 = 593 :
『―――怖いんだ、お前のことが』
それから記憶が溢れ出るように女の脳内になだれ込む。
制御できない。
人為的に作られた魔翌力は暴走を始めていた。
いや。
数倍以上長生きをしている者を相手にしてしまった反動か。
小さなコップにバケツの水が全て入りきらないのと同じように
女の脳の本来の容量を越えた膨大な記憶。
二十わずかしか生きていない人間に対策ができるわけもなく。
ぶつん。
その音を最後に女の脳は機能を停止した。
604 = 593 :
魔王「……少し固まったと思ったらいきなり倒れたんだが」
蝙蝠「ナンデ?」
魔王「知らん。おい」ユサユサ
蝙蝠「オキナイネ。オネボウサン」
魔王「……」
蝙蝠「?」
魔王「死んでる」
蝙蝠「マオウサマ、ヤッツケタノ?」
魔王「まさか。一体なんだったんだ、微弱ながら魔力を使ったみたいだが」
蝙蝠「マオウサマノ、ココロ、ミヨウトシタトカ」
魔王「そんなアホらしい理由なら笑うがな。生きている年月が違うんだから」
蝙蝠「パンク、パンク!」
魔王「謎だな。ほら、置いてくぞ」
605 = 593 :
続く
しばらく寝おちすいませんでした
ちなみにあと一エピソードあります
このスレ内で終わらせます。多分
606 :
おつおつ
607 :
おっつんこ
608 :
仮にも魔王城のシェフの作るメニューが激マズって・・・
609 :
――別の通路
追っ手たち「待ちやがれーー!!」
魔法使い「ああぁぁぁもうっ!」ダダダ
少女「わ、わ、わ、」ダッコ
魔法使い「なんで次から次へと人が出てくるんだ!アホか!」
少女「天使さん、飛ばないの?」
魔法使い「……しばらく飛んでないからな…いけるか分からない」
少女(飛んだら楽そうだけどなぁ)
魔法使いの首に抱きつきながら目と鼻の先にある翼を眺めた。
走らないものは余裕である。
魔法使い「行き止まりか!?いや、ドアがあるな!」
蹴破るようにしてドアを開き中へ侵入する。
610 = 609 :
魔法使い「え、水槽…?」
少女「大きい水槽…」
魔法使い(そういえば“人魚”とか言っていたような)
商人「全く――手間をかけさせないで下さい」ザッ
魔法使い「悪かったな」
商人「どうやら、だいぶ部下を始末されたみたいですし」
魔法使い「……」
商人「まぁ、『魔女』として国に渡せば報酬が貰えるでしょうが」
魔法使い「部下より金か」
商人「当たり前です」
魔法使い「へぇ。ま、そちらさんの事情に首は突っ込まないが」
商人「賢明ですね。貴女は頭が良さそうだ」
魔法使い「そりゃどうも」
魔法使い「しかし、これで――どちらも、相手を始末しなければいけない状況になったんだな」
611 = 609 :
商人「そうですね。だから」
ザザザ
魔法使い「…そういえば、なぜ兵がいる?」
商人「お借りしたんですよ。あなたみたいな輩がいるから」
魔法使い「…誰に?」
商人「大臣さまに」
魔法使い「やっぱあいつか……!」
商人「もういいでしょう。死んでください」
商人「身体の方はこちらで預かりますから――」
魔法使い「そんな気遣いいらな――えっ」
目にはいったのは先端にに火がつけられた矢。
防いだ場合の被害を考えて一瞬思考が止まる。
それを待ってくれるほど優しくはなかった。
612 = 609 :
タン タタン
魔法使い「~~!」
痛みと熱さで意識が飛びかけた。
商人「自慢の翼が焼けてしまいましたね」
少女が無事なのは良かったが、このままでは焼死確定だ。
魔法使い「魔女にふさわしい死に方だな…だが」
手に魔力を集め、そばにあった水槽のガラスを叩き割った。
水が勢いよく流れ出し、またたくまに火を消した。
ついでに流されたが死ななかっただけ良かったと思いたい。
魔法使い「…い、生きてる?」
少女「うん…」
なおも矢を向けてくるのでそちらの方向に軽く爆発を起こした。
613 = 609 :
魔法使い「頼む、抜いてくれないか。表に刺さってるから自分じゃ届かなくて」
少女「い、痛いよ?絶対痛いよ?」
魔法使い「大丈夫」
少女「いくよ……えいっ」
魔法使い「づっ!いっ……たく、ないし」
少女「それやせ我慢だよ…」
わりと容赦なく抜かれる間に、爆発に飲み込まれなかった数人がこちらへ来た。
今度はナイフまで構えている。しくじりはしないということか。
魔法使い「この世にお別れは済んだか?」
商人「あなたこそ。――今の気持ちは?」
魔法使い「は?」
614 = 609 :
視界の隅。
何かが腕を振り上げた。
魔法使い「っ!?」
少女が、手をあげたまま虚ろな目で魔法使いを捉える。
握りしめるは、取り出したばかりの矢。
魔法使い「くそっ、操ったのか!」
商人「利用しない手はありませんから。やってしまえ」
少女「はい」
凶器はまっすぐに魔法使いの胸へ吸い込まれ――
先ほどよりも大きい爆発が起きた。
615 = 609 :
少女「あいたっ!」コテン
魔法使い「またなにが!?」
少女「あれ――天使さん、あたし、今何を」
魔法使い「一人で怪しげな踊りしていたかもしれない!」
少女「ええっ!?」
適当に返事をして砂ぼこり舞う部屋の中へ目を凝らした。
魔法使い(瓦礫まで吹っ飛んでるし…)
魔法使い(向こう、穴が開いてる?誰かが突き破ってきたのか)
ガラッ
魔法使い(誰か来る……ん?)ギュッ
少女「て、天使さん…そんな強く」カァァ
魔法使い(この魔力、まさか)
616 = 609 :
側近「――む?部屋間違えたか?」シュンッ
魔法使い「あ、側近さん」
少女「おっきい鳥さんだ!」
側近「小娘!探したのだぞ…ってなんでまたお前はボロボロに」
魔法使い「深い事情は後です。そちらこそ一体何を」
側近「“人魚”を送り届けていた。話に時間がかかってな」
側近「魔王さまは…そばにいるか」
魔法使い「ええ、そうですね」
スタスタ
魔王「お、いた。会いたかったぞ、魔法使い」
魔法使い「こちらこそ、魔王」
側近(すごく仲良しそうな会話!だか、なんかもどかしい会話!)
蝙蝠「?」
少女「?」
617 = 609 :
魔王「さてと、こんな騒ぎの首謀者は始末しないとな」
魔法使い「…子供がいるからもっと柔らかい言い方で頼む」
少女「?」ミミガード
蝙蝠「シマツ、シマツ!」
側近「やめろ」
魔王「それで一体どこに隠れたんだろうな?恐れをなして逃亡か」
魔法使い「んーと……爆発が起きて、瓦礫が飛んで…」
魔法使い「かなり大きい瓦礫も目の前を通過し……て?」
側近「どうした?」
魔法使い「…魔王が乗ってる瓦礫の下、見てくれませんか」
側近「下か?」ヒョイ
蝙蝠「ナンカ、アル?」
618 = 609 :
魔王「退くか」スッ
側近「ありがとうございます」グイッ
持ち上げて、黙った。
蝙蝠「エグイネ!」
側近「ここの、てっぺん頭の特徴はあるか?」
魔法使い「ハゲでチビです」
側近「……」
元に戻して、魔王たちをぐるりと見回した。
側近「帰りましょうか」
魔王「そうか」
魔法使い「はい」
蝙蝠「ウン」
少女「?」
619 = 609 :
――城
部下「大臣さま、報告を」
大臣「なんだ」
部下「数日前に、南の海に近い街で商人が」
大臣「ああ、薬を渡したやつか。どうかしたのか」
部下「死んだそうです。どうやら、襲撃されて」
大臣「なに?」
部下「薬や矢の資料はあらかじめまとめてありましたが――」バサッ
大臣「本人には用はなかったしな。これだけ手に入っただけでも良い」
大臣「だが、なんだ?誰に襲撃された?」
部下「それはまだ不明ですが……」
620 = 609 :
大臣「言いにくそうだな」
部下「生き残った兵によると、『羽が生えていた』と」
大臣「!」
部下「あとは女性だとか男性だとか色々と意見が別れてまして」
大臣「ふむ……」ギリッ
大臣「女も死んだのか」
部下「はい」
大臣「死因は?」
部下「それが…脳が焼ききれていたとか」
大臣「は?」
部下「商人のほうは瓦礫に押し潰されて圧死とのことです」
大臣「……不思議な死に方をするんだな」
部下「そうですね」
大臣「はぁ…そろそろ頃合いだな。動くか」
621 = 609 :
部下「いよいよですか」
大臣「薬を飲む人間によって使う魔法が違う法則も今回で分かった」
大臣「兵も魔物も集まった」
大臣「いつでも出せるようにしておけ」
部下「はい、仰せのままに」
大臣「それに、あいつもここに呼べ」
部下「大丈夫でしょうか」
大臣「経過は良好だ。やはり人間、恨む人間がいると使いやすいな」
部下「はあ。では、失礼します」
ガチャン
622 = 609 :
あ、なんか今日投下多くなりそう
623 :
それは嬉しい
624 :
どんとこい!!・・・来てください
625 = 609 :
――同時刻、宿
ガチャ
魔法使い「あ」
青年「動けるようになったか」
魔法使い「ああ。さっきどこにいってたんだ?」
青年「“人魚”のところに行ってた」
魔法使い「結局私は最後まで関われなかったな…」
青年「別に無理矢理関わる必要もなかろうに」
魔法使い「それはそうなんだが……」
青年「ああ、あの少女も見かけたが、元気そうだった」
魔法使い「それは良かった」
青年「黙っておくように言ったんだな」
魔法使い「そりゃな…大変だったんだから。『また会いたいから誰にも言わないでね☆』って」
青年「ぶっ」
626 = 609 :
魔法使い「わ、笑わなくてもいいだろ!」
青年「すまんすまん、でもツボにはいって」ククク
魔法使い「……にしても今回は厄介だったな」
青年「…そうだな。魔法を無力する矢、魔法を作り出す薬」
魔法使い「狙いが分からない。魔法で何をしたいのか」
青年「誰がしているのか検討はついてるのか?」
魔法使い「大臣だ。何故か私を嫌っている」
青年「難儀だな」
魔法使い「私も嫌いだし」
青年「その大臣がなにを企んでるのか不透明だな。どいつもこいつも」
627 = 609 :
魔法使い「?そっちでもなんかありそうなのか?」
青年「魔王反対派が妙に静かでな。絶対になにかあると睨んでいる」
魔法使い「…大変だな」
青年「王はそういうのが付きまとうからな。ところで魔法使い」ズイ
魔法使い「な、なんだ?」
魔王「これだけはいわせろ」
魔法使い「?」
魔王「おれの傍から勝手に離れて危険なことをするな」
魔法使い「…魔王だって、勝手に出掛けてるじゃないか…」
魔王「魔王だからな」
魔法使い「……」
628 = 609 :
しまった、
魔王→青年で
629 = 609 :
青年「ならおれも魔法使い、お前のところに戻る」
魔法使い「…別にそういうことじゃないんだが」
青年「違うか」
魔法使い「なんか違う」
青年「ふん。まあいい――とりあえずさっさと体力を回復させろ」
魔法使い「ん、分かった」
青年「手紙も届けないとな」
魔法使い「すっかり忘れてた」
630 = 609 :
蝙蝠「ネェネェ」
鷹「なんだ」
蝙蝠「マオウサマト、コンケツハ、リョウオモイ?」
鷹「やはりそう思うか」
蝙蝠「ドウナノ?」
鷹「その通りだろうな」
蝙蝠「ナンデツキアワナイノ?」
鷹「両方、とんでもない朴念仁なんだよ……」
蝙蝠「……ドウシテ、タカサンガ、ナヤムノ」
鷹「ふたりとも自覚していないんだよ……こっちがもんもんしてる」
蝙蝠「クロウシテルネ」
鷹「どうも…」
蝙蝠「ホゴシャミタイ」
鷹「えっ」
631 = 609 :
――さらに数日後
魔法使い(ここか)
コンコン
魔法使い「ごめんください」
ガチャ
黒髪の男「うぇい」
魔法使い(なんだか…師匠を若くしてボサボサにしたような)
黒髪の男「なんの用だ?」
魔法使い「こんにちは。これを師匠から預かってきました」スッ
黒髪の男「…なるほど。立ち話もなんだ、入ってくれ」
魔法使い「お邪魔します」
632 = 609 :
黒髪の男「わりぃな。客なんかこないから茶もいれらんね」
魔法使い「お構いなく」
黒髪の男「それにしてもなんだ?わざわざ手紙なんてよ」ガサガサ
魔法使い「知り合い、なんですか?」
黒髪の男「父親だ」
魔法使い「えっ」
黒髪の男「ふむ。ふむ。あー、なんかやべーのか」
魔法使い(軽っ)
黒髪の男「どうだい師匠は。相変わらず女好きか」クシャクシャ
魔法使い「…はい」
黒髪の男「かわんねぇな。俺はすっかり大人しくなっちまった」ポイ
魔法使い(捨てちゃった)
633 = 609 :
魔法使い「でもまだ若いですよね」
黒髪の男「何歳に見える?」
魔法使い「四十半ばでしょうか」
黒髪の男「嬉しいこといってくれんじゃん。いっひっひ」
魔法使い(帰りたい)
黒髪の男「…本当はここにいちゃいけないんだけどな」
魔法使い「え?」
黒髪の男「俺にも果たすべきものがあったんだが…全て投げてきた」
魔法使い「……?」
黒髪の男「子育てもろくにできなくてよ。捨てたも当然だ」
魔法使い「ご家族がいたんですか」
634 = 609 :
黒髪の男「美人な妻と健気な息子がな」
魔法使い「そうなんですか…」
黒髪の男「おっと、話しすぎた。忘れてくれ」
黒髪の男「遅くなると同行者も不安になるだろう」
魔法使い「なんでそれを」
黒髪の男「ひ、み、つ☆」
魔法使い「はは…。そういえばあなたも、魔力持ってるんですね」
黒髪の男「ん?ああ」
魔法使い「昔は『魔法使い』を?」
黒髪の男「もっとスゲーもんだよ。たまげるぐらいスゲーもん」
魔法使い「へぇ」
黒髪の男「じゃあな。同行者によろしく」
魔法使い「あ、はい。それでは」バタン
黒髪の男「…嫁さん候補かなー、あの子」
635 = 609 :
魔法使い(不思議な人だったな。どこで同行者がいると思ったのか)スタスタ
魔法使い(ま、用事が済んだからいいか)
魔法使い(魔王はしばらく城に行くらしいし…何してようかな)
魔法使い「ん」ゴソ
魔法使い(そういえば真珠のペンダント返してもらってないや)
魔法使い(魔王つけてたな。いつ帰ってくるんだろ)
魔法使い(…なんで仕事帰りを待つ妻みたくなってんだ?私)
魔法使い(なんか最近あいつといると変な気分なんだよな)
魔法使い「……」
636 = 609 :
魔法使い「……」
魔法使い(……そういえば最近、こちらの国も不穏だとか)
魔法使い(何か――嫌な予感を覚えるな)
魔法使い「!」
ヒュンッ
魔法使い「誰だ!」ズサッ
魔法使い(気配もないまま、後ろから攻撃――ただ者じゃない)
魔法使い(数秒遅れていればただでは済まなかった…拳、か?)
ザッ……
637 = 609 :
??「皮肉なもんだな。お前によって狂い、お前によって正気に戻った」
がっちりした体型。
顔に巻いた布。
いやに聞き覚えのある声。
魔法使い「なっ…」
??「探したぜ……どっちつかずの混血児」
バサリと布を剥ぎ取った。
そこから表れた顔は
魔法使い「――戦士!?」
638 = 609 :
――国
兵士A「国王一家を拘束いたしました」
大臣「分かった。まだ外には知らせるな」
兵士A「は!」
魔兵士A「こちら、準備整いました!」
大臣「では作戦を開始しろ」
大臣「魔王は国王ほど丁重に扱わなくていいぞ。生きていればよい」
魔兵士A「了解!」
大臣「始まるぞ!身を引き締めろ!王は引きずり落とせ!」
大臣(そして暁には――――)
僧侶(…………)
639 = 609 :
魔王「おれと旅をしろ」魔法使い「断る」
―――了
640 = 609 :
変なところで二部終了
あと一部で終わります。
お付き合い、ありがとうございます
641 :
おつおつ
642 :
乙
黒髪の男は魔法使いが女って分かったんだな
643 :
黒髪に戦慄した
644 :
黒髪は光の白刃でも放つのかな
646 :
乙
蝙蝠ちゃんはこれからも出る?
647 :
閑話
蝙蝠「オジイチャンノ、ムカシバナシ!」側近「食われたいのか」
648 = 647 :
――魔王城、資料室
側近「……」パラッ
側近「……」パラッ
蝙蝠「ホンガ、タクサン!」
側近「そうだな」パラッ
蝙蝠「クチバシデ、メクルンダネ!」
側近「そうだな」パラッ
蝙蝠「ヒローイヒローイ」パタパタ
側近「あんまり暴れるなよ。司書が怒る」
側近「……」
側近「ちょっと待て」
蝙蝠「ナァニ?」
649 = 647 :
側近「なんでお前がいる!?」
蝙蝠「ツイテキタ!」
側近「元々住んでいたところはどうした!」
蝙蝠「ハンカイシタカラネェ。スメナイヨ」
側近「……仲間は?」
蝙蝠「イマ、イチニンマエノ、シュギョウチュウダカラ!」
側近「そうか。しばらくひとりで生活する掟があるんだな」
蝙蝠「ウン!」
側近「だからといってここに来るか!?」
蝙蝠「シャカイケンガク!」
側近「遠足か!」
司書「……お静かに……」ゴゴゴゴ
側近「すみませんでした」
蝙蝠「ゴメンネ」
650 = 647 :
側近「はぁ……まあお前さんはスペースもとらないし、居てもいいとは思うが」
蝙蝠「ヤッタ!」
側近「ちゃんと挨拶はしていけよ。友好を築きたいなら」
インキュバス「お、蝙蝠じゃん。ちっす」スタスタ
オーク「ちび助、迷子になるなよ」スタスタ
蝙蝠「ワカッタ!」
側近「……」
蝙蝠「モウアイサツハ、オワッテルヨ」
側近「………早いな」
蝙蝠「ミンナ、ヤサシイ!」
側近「…それは良かったな」
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