元スレ京太郎「合同合宿ですか?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
403 :
乙
最後の和かなりかわいい
405 :
黄色の薔薇を送るときは友情のほかにも「あなたに恋するかもしれません」という意味もあるとか
406 :
熱いGAネタラッシュ
穏乃トモカネポジかwwww
407 :
別にそこまで恥ずかしがる理由が分からん、「私を射止めてください」なんて別に大したことなくね?
ついでに花言葉は曲者すぎる
カーネーションとか母親に送るのに「軽蔑」って言葉のやつとかあるし
409 :
おつ
曲者っぷりでひどいのはスノードロップのそれもだな
ひとに送る場合相手の死を望むことを意味するとか
410 :
花言葉は片っ端からよーく調べないと酷いことになるからなぁ
411 :
乙
血痕は直前の死亡分しか取り返せないから早めに回収せんと
ああ、京太郎は回収しなくていいからね
そのまま淡ルートでいいから
412 :
あわあわはペット
嫁はクロチャー
413 :
陽光を遮る葉と梢の天蓋。木の根と緑の苔の絨毯。
緑葉の合間から差した日差しに一瞬だけ視界が眩み、俺は目を細めながらそれを手で遮る。
真夏の暑さを感じさせない木々の隙間を縫うように、僅かに湿った苔に脚を取られない様に気を配りながら緩く傾斜した地面を進む。
何故、俺がこんなところを1人で歩いているのかと問われれば単に高鴨穏乃のお目付け役を仰せつかったからである。
宿泊施設から少し行った場所にある森林の先にある小高い丘へ行きたいと言い出し穏乃が俺を誘い、
拒否しようとしたところをその友人と顧問に言い包められてこんな場所までわざわざ付き合ってここまで来たのだが、
現地に着いた穏乃は俺の存在など忘れてしまったかのように、弾かれたように走り出し俺が声をかける間もなく木々の奥へと消えていった。
仕方なく穏乃の走り去っていった方向へとゆっくりと歩き出し林へ足を踏み入れて今に至る。
アウトドアやサバイバルの経験も知識も皆無な俺は、森の中で他人を追跡する術など存在せず脚と目と耳を使って地道に少女を探すことにした。
京太郎「とは言え、見付からない」
もう少し先まで行ってみようか、そう思いさらに歩を進めようとしてふと違和感に気付く。
414 = 1 :
鼻先を掠める、濃い緑の匂い。
まるで深い森に迷い込んだかのような感覚。
一陣の風が吹き抜ける。耳朶を打つ音。
京太郎「…………っ」
俺はそれを声と認識した。誰かが呼んでいる。
何故そう思ったのか、そう感じたのかは俺にもわからない。
不思議と恐怖心はなかった。俺は向かおうとしていた方から踵を返し、
風が吹き抜けていった方、俺を呼ぶ声の方へと歩き出した。
415 = 1 :
歩き続けていると開けた場所に出た。
展望台、っというほど整備はされていないがハイキングコースかなにかのなのか歩くにはさほど苦労はしない程度には均された高台といった感じか。
落下防止の欄干が左右に伸び、その向こう側には街並みが見える。
視線を巡らせると、見慣れたポニーテールと上半身をすっぽりと覆ったぶかぶかのジャージ姿の背中が目に入った。
俺はガシガシと後頭部を掻くと、そちらへゆっくりと近付いていく。
後数歩というところまで来て、俺は先にも感じた違和感を再び感じた。
目と鼻の先にいる少女から漂う、霞にも似た儚さ。
これは本当に俺の知る高鴨穏乃なのか?
普段の騒がしさをまるで感じない、なんて静かな気配。
416 = 1 :
俺は違和感を振り払い穏乃の背後に立つ。
京太郎「おい」
俺は緩く拳を握り、手の甲で穏乃の頭を後ろから小突く。
穏乃「お?」
そこまで来てようやくこちらに気付いたのか、打たれた頭を片手で押さえながらこちらに振り返る。
穏乃「お! おっす京太郎」
手を上げて気軽に挨拶してくる穏乃、同じように片手を挙げてそれに応じる。
京太郎「おっす。…………じゃねぇよ、勝手にどっか行くなよ。心配するだろ」
穏乃はそんなことを言われるとは思っていなかったのか目を丸くする。
穏乃「心配してくれたの?」
京太郎「まぁ多少はな、いくら穏乃がこういうとこに慣れてるっていっても目の届かないところに行かれるとな」
穏乃「そっか」
小さく微笑む。
417 = 1 :
穏乃「私はずっと京太郎の近くにいたけどなー」
京太郎「あん?」
穏乃の言葉に俺は怪訝な声を上げる。ずっとというのはここに着てから、っということだろうか?
京太郎「いやいや、お前ここに着いた途端俺のことなんて放って1人で突っ走っていったじゃん」
穏乃「ん~、そうだけどそうじゃないというか」
顎に人差し指を当て天を仰ぎながら考え込むように言葉を選ぶ。
穏乃「京太郎、途中で道に迷ってたよね。あのまままっすぐ進んでたら急な坂になってたよ?」
穏乃「もしかしたら、足を滑らせて転んで怪我してたかも知れなかったよ」
京太郎「は?」
穏乃の言葉が理解できなかった。俺とこいつはつい今再会したばかりで、森を抜ける間は別々に行動していたのだから、
こいつが俺がどの道をどう歩いてきたのかなど知っているはずがないのに。
418 = 1 :
穏乃「だから呼んであげたんだ。そっちじゃないこっちだよって」
京太郎「……」
あの音……俺が感じていた風の中にあった声は俺を呼ぶ穏乃の声だったというのか?
そんなバカな。和ではないが、そんなオカルトありえない。
普段ならそう考えるはずなのに、何故か穏乃の言葉がゆっくりと身体に浸透していきすんなりと受け入れることができた。
京太郎「穏乃は、ずっと俺と一緒にいたのか?」
穏乃「うん!」
元気よく朗らかに頷く。よく知る穏乃らしい笑み。
穏乃「私はいつでも、何処にでもいるよ。京太郎の見るもの感じるもの」
自由を知る鳥が両翼を広げるように、穏乃はその両腕を左右に目一杯広げる。
穏乃「風の先にも大地の上にも」
そしてその右の人差し指の先がゆっくりと俺の胸に触れる。
穏乃「京太郎の中にもね」
そういって笑う穏乃の笑顔にはどこまでも透き通るような純真さがたゆたっていた。
419 = 1 :
京太郎「俺は……」
胸に触れる穏乃の指。
京太郎「俺はそういう観念的な話はよくわからないけど」
そこから繋がる右手をそっと握る。
京太郎「そのどれでもない今、目の前にいて手に触れられる『この』穏乃がいいな」
ハッと息を呑むのが聞こえた。
穏乃「あは、そうだね」
頬を掻きながら照れたように笑う。
穏乃「私もそう思う」
そういって穏乃は俺の手を握り返してきた。
420 = 1 :
京太郎「なにをしてたんだ?」
穏乃「風と話してた」
京太郎「そっか」
抽象的でいまいち要領を得ないが、俺ははっきりと頷く。
俺達は肩を並べて眼下に木々の群れとその先に見える街並みを眺めている。
穏乃「中学生の頃……」
急な切り出しに、俺は疑問に思うでも戸惑うでもなく静かに耳を傾ける。
穏乃「流れでみんなバラバラになっちゃって、だから山に1人でいることが多かった」
穏乃「だから自分ってものがハッキリと感じ取れたし、いろいろ考える時間もあった」
穏乃「いつしか意識は自然の中に溶け込んで、深い山のすべてと一体化してるようなそんな感覚」
京太郎「風……いや、大地と語るって感じだな」
穏乃「! そっか。うん、そうだね」
421 = 1 :
穏乃「ほっ!」
掛け声ひとつ。穏乃は勢いよく地面を蹴ると、その勢いで欄干の上に立つ。
京太郎「おい、あぶな、」
穏乃「とう!!」
そこまで言いかけて俺は言葉は霧散して消えた。細い手摺りの上で器用にターンを決めると、俺のほうに向かって跳びかかってきた。
穏乃は身長も相まって身体が非常に軽い。けれど勢いがあればそれなりの運動エネルギーが生まれ、当然衝撃もある。
それでも俺はなんとか踏ん張り、背中と膝裏に腕を回して横抱き、所謂お姫様抱っこの状態で受け止める。ここで倒れ込んでは男の沽券にかかわる!
京太郎「バッカ野郎! 危ねぇだろ!」
穏乃「京太郎なら受け止めてくれるった信じてた」
一点も曇りもなく本当にそう思っているかのように言われ、俺は僅かに言葉に詰まる。
京太郎「それでもダメなもんはダメ。次はないからな」
穏乃「はーい!」
わかってないなこいつ。
422 = 1 :
俺は穏乃を落としてしまわないように、しっかりと抱き上げる。
肌に感じる体温と、微かに聞こえる吐息の音。
穏乃は俺の中にも自分はいるといっていた。けれど当の本人は今、俺の腕の中にいる。
それは俺の内なる世界と外なる世界。
俺の見ている世界と、穏乃の見ている世界は別々でそれは互いに不可知の領域のははずだが。
京太郎「なにを見てるんだ?」
穏乃「空、かな」
視線をたどり同じように空へと目を向ける。
晴れ渡った何処までも続くような青空。
俺の見ている青空と穏乃の見ている青空は果たして同じものなのか。
423 = 1 :
感覚所与、感覚与件、センス・データそう呼ばれる外界からの情報を内面で構築して世界を感じている。
だから人は内なる世界と外なる世界の二重構造を持っている事になる。
ならその世界はどうやって線引きされるのか。
人は外なる世界の共通部分で間接的にしか交われないのか。
自分、青空、木の根、虫、土、梢のざわめき、穏乃。
そよ風が吹き抜ける。
京太郎「!」
一瞬、自分が何処にいるのかわからかった。
ただ俺が感じるすべての中に俺自身も含まれているんだと、上手く言葉にできないがそんな気がした。
424 = 1 :
京太郎「穏乃」
穏乃「ん?」
下から穏乃の大きな瞳が俺を見上げてくる。
京太郎「少しだけわかった気がする」
これが穏乃の感じている世界。
穏乃「~♪」
それを感じ取ったのか穏乃はなにもいわず俺の首筋に鼻先を近づけてくるだけ。
穏乃「もっと、いろんな世界を感じたい」
穏乃「もっとずっとずっと遠くへ行きたいね。京太郎と一緒に」
京太郎「たとえば?」
穏乃「そうだな~」
再び青空を、その先にあるずっと向こうも見据える穏乃。
穏乃「この深く蒼い瞳のような空の終わりまで……かな」
425 = 1 :
i
_||__
=ニニニ二ロ [∞]ニニ=-
 ̄lニコ二I´
\ヽヽ to the end of this sky which deep blue like eyes
ヽヽヽ 途中から自分でなに書いてるのかわからんかった
, ───,-―‐-、 ─| ̄|ー┐─,-―‐、
/ / _l`、 ̄ ;/ヽ ` 、 __ __l
| i二l __ j_l ̄ ̄ ̄l ̄ ゙̄〕_l __ j_l
ヽ___ヽ ,l-l、 / _/ ヽ_,/ _,l-l、/
└── `l二二l /〔二` ´二〕 l二二l
スレ立て当初から書きたかったネタを消化。元ネタは作中の穏乃自身の発言とほか2つくらい
ちょっと皆さん俺の文章力の所為でなに言いたいのかわからないと思うんですけど
まぁその、すんません
それではまた
427 :
乙ー
次は京玄に期待してもいいんですか?やったー
428 :
乙
古王とまゆしぃの混ざったクロチャーとはいい趣味をしている
429 :
これはなかなかになかなか
乙にゃん
430 :
穏乃、そのうち概念になってまうん?
乙っす
431 :
乙~
凄い何か引き込まれるような文章だった
言葉にし辛いけど何かすげえ
432 :
乙
尻を貸しそうな方が見えた気がした
でもどうせならクロチャーのおもちを借りたい
433 :
くろちゃーせっくす
435 :
乙
一瞬書いてる人変わったかとおもったわ
437 :
かわいい(錯乱)
438 = 1 :
AAって難しいね…
AASSもちょっとやったみたかったけどまだまだ精進が足りない
すぐに書くかはわかりかねますが
ネタに困った時のストック程度にってことで久々に安価を
↓3
↓5
441 = 437 :
今度こそ憧無双を……!
442 :
もし良ければ昨日の話の続きを
443 :
宥姉とのほのぼのとした話が見たいかな
444 = 1 :
>>441
無茶振りwwwwww
パッと浮かんだのがアコチャーが京ちゃんにボディブローしてるシーンだったわ
がんばって捻り出します
>>443
了解です
宥姉お久~
445 :
ボディブローとかそれはそれで見てみたいわ
446 :
無数の京太郎をバッタバッタと凪ぎ払うアコチャーか……
448 = 1 :
スカーフ(リボン?)のところが微妙にズレたな
みんなの評価 : ★
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