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    元スレ京太郎「合同合宿ですか?」

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    101 = 1 :

    トン。

    肩に軽い重みと温かな温もり、それ混じって微かに甘いような女の子特有の香りがして僅かに動悸が早まる。

    京太郎「ああ、だから言わんこっちゃないのに……」

    しゃーない。面倒、ではないが……いや誰かに見付かって誤解されるのは面倒だが部屋まで運んでやるとするか。

    そう思いつつも、少しだけ可愛らしく寝息を立てている少女の顔を観察する。

    「Zzzz……ん……」

    小さく身動ぎする憧。前髪が一房目元に掛かる。

    途端、寝苦しそうに僅かに顔をしかめる。俺は空いている方の指先で、乱れた前髪を払ってやるとまた元の穏やかな寝顔に戻る。

    京太郎「まぁ、もうちょっとだけこのままでもいいか」

    缶の底に残った飲み差しのコーヒーを一気に仰ぐ。

    京太郎「冷めちゃったな……」

    102 = 1 :

    >>100
    やっべ完全に忘れてたわ

    >可愛らしく欠伸をかみ[ピーーー]憧。×

    可愛らしく欠伸をかみ殺す憧。○

    ここ修正って事で

    103 = 1 :

    京憧って難しいね(小宇宙並の感覚)

    前回のオチはまぁ自分でもどうかなって思いましたけど
    まぁいいでしょたまにはこう言うのも

    105 :

    終わりなのか?
    とりあえず乙

    106 :

    乙ー
    アコチャーかわいい

    107 :

    アコチャーだとサロン(意味深)、[ピーーー](意味深)に見える不思議


    乙牌

    108 :

    「京太郎のことだからおしるでも渡してくるのかと思った」

    おしる(意味深)

    110 :

    ガチャ

    京太郎「ん?」

    「あ……」

    テーンテンテーン!、テーンテンテーン! テッテッテッテ、テッテッテッテ……

    「…………」スースー

    京太郎「あの、か、こ、これ勘、勘違いしちゃダメですよ?」

    「ふ~ん。もうそんな事するとこまで進んでるんだ? 意外と手が早いのね」ニヤニヤ

    「むしろ意外でもなんでもないのかしら?」

    京太郎「いやだから、これはあのだから」

    回らない舌と頭で必死に言い訳を捻り出していると、部長は近くにあったテーブルの椅子を引き寄せ俺と隣で寝息を立てている憧の前に陣取る。

    京太郎「なんでしょうや?」

    「いや、続きが気になるから」

    京太郎「何もしませんよ!?」

    「うそん。こんな女の子が無防備な状態で近くにいるのに何もしないなんて……はっ!?」

    その瞬間、我が清澄高校麻雀部部長竹井久先輩今日も緩く結んだおさげが決まっている。その額に閃光が駆け抜ける。

    まるで世界の真理を見出した賢人の様に重々しく頷き、

    「実はホモ?」

    京太郎「違います」

    そうのたまいやがった。

    そんな事実あってたまるか火サスとかそんなレベルじゃないぞ。

    111 = 1 :

    京太郎「これはあの、あくまで善意から偶発的に自然発生した状況であってこれ以降はなんら進展性を保持していませんよ?」

    「つまんなーい」

    俺はあなたを楽しませるために生きてるんじゃありませんよ?

    「まぁいいわ。新子さんに悪いし馬に蹴られる前に退散しましょうっと」

    ガタ

    京太郎「良いんですか? なんか用事とかあったんじゃ」

    「良いのいいの。ブラブラしてただけだから」

    「須賀君もあんまりフラフラして、周りをやきもきさせるのはダメよ?」

    京太郎「? ……はぁ」

    「じゃあね」フリフリ

    そういって手を一振りし言うだけ言って部長は去っていった。

    なんだったんだろうな。

    112 = 1 :

    ワイワイ! ガヤガヤ!

    「……」モッキュモッキュモッキュモッキュモッキュモッキュ

    「おい照、そんな一気に頬張ると……」


    誠子「この紅茶美味しい」

    「それはアールグレイのウンタラカンタラ」

    尭深「紅茶も悪くない……」コクコク


    「ハルちゃんお酌するよ」

    晴絵「お、悪いな灼」

    「私も一杯いいかしら?」


    優希「こういう時こそタコスだじぇ!」

    「辛いけどあったかいね」ニコニコ


    まこ「お好み焼きっちゅんわな、こうして……よっと!」

    穏乃「おー!!」パチパチ

    「上手ー!!」パチパチ


    「カレー出来ました!」ガチャ

    「食べる人は挙手してください!」


    「「「「「「「「「「「「「「「はーい!!」」」」」」」」」」」」」」」

    113 = 1 :

    京太郎「って、ちょっと待てい!! なんでみん、」


    「「「「「「「「「「「「「「「しーーーーー……」」」」」」」」」」」」」」」

    京太郎「っ……!?」

    「…………」スースー

    穏乃「ダメだよ、京太郎。そんな大声出したら、憧が起きちゃう」ヒソヒソ

    お前が、いや……お前らが言うな。

    京太郎「ちくしょう、ああうん。えーみなさんなんでここに集まってるんですか?」ボソ

    晴絵「それは私が説明しよう」

    教師出陣。

    晴絵「須賀君は衆人監視の密室って知ってる? つまりそういうことよ」

    京太郎「は?」

    晴絵「よし! 宴会再開!」

    ワー!ワー! ガヤガヤ

    こいつらただ騒ぎたいだけと違うか?

    「言っとくけど私じゃないわよ」

    なにもゆーとらんがや。

    114 = 1 :

    「京ちゃん、スルメ食べる?」

    京太郎「ありがとう。けど煙いから屋内で七輪はやめて」

    「ねぇ京ちゃん」ヒソヒソ

    京太郎「んあ?」モキュモキュ

    「もし隣にいたのが私でも、同じようにしてくれた?」

    京太郎「それは、まぁ」

    「そっか」ニコ

    タタタッ

    京太郎「なんだ?」


    優希「タコスもあるじぇ!」

    京太郎「ありがとう。俺の作り置きだけど……」

    優希「なにおう!? 犬のくせにこのゆーき様のタコスが食えんというのか!?」

    京太郎「もらうっつってんだろ。あ、やめろ鼻に押し付けるな! 痛い!? スパイスが鼻に痛い!! やめろぉ!!!」

    115 = 1 :

    「大丈夫? 寒くない? タオルケット持ってきたから」パサ

    京太郎「すみません。わざわざ」

    「~♪」

    京太郎「あの、なにか?」

    「ううん。暖かそうだなって」ニコニコ


    「む~」プク

    京太郎「今度はお前か」

    「アコばっかりズルい!」

    京太郎「ズルいってなぁ」

    「おでこにマジックで魚肉って書いてやる」

    京太郎「やめなさい。ってかなんで魚肉」

    「そんでアコが起きたらキョータローがやったって言っちゃうもん」

    京太郎「おいそれやったらお前あの、あれだからな? 今晩寝てるお前の部屋侵入して顔と言う顔に牛タン貼り付けて油でギトギトにするからな?」

    「じゃあ私には腕枕して」

    京太郎「何故そうなる」

    「良いもん! 私が逆に京太郎の部屋に侵入してやるもん」タタタッ

    京太郎「あ、おい…………なんなんだあいつは」

    116 = 1 :

    「あはは、みんなすごいね」

    京太郎「玄さん」

    「お腹空いてない? カレー持ってきたけど」

    京太郎「ありがとうございます。…………なんですか、この珍妙なものは」

    「えっと、これが照さんがくれたマフィン、優希ちゃんのタコス、こっちが咲ちゃんのスルメでしょ?」

    「この部分が染谷さんの広島焼きで、それと亦野さんがくれたマグロの目玉とウツボの肝かな」

    ふざけたトッピングしやがって。盛れば良いってもんじゃない事を物理的に教えて差し上げたい。

    「そのままじゃ食べにくくないかな?」

    京太郎「え? まぁ片手が少し」

    「その、ね? よかったらわわわ私が! その、た、食べさせてあげたりとかしようか? なんて言っちゃったりなんかしてみたりして!///」テレテレ

    京太郎「あ、マジですか?」

    平静を装いつつ内心で盛大にガッツポーズを決める。おいおいどんだけ天使やねん。

    「…………」

    心なしか憧からかかる重みが増した気がするがそれはきっと俺の心境の変化的なそれだろう。つまり気のせい。

    117 = 1 :

    「そ、それじゃあ失礼します///」カチャ

    京太郎「は、はい。お願いします」ドギマギ


    晴絵「玄ー! おつまみ足りなーい!」

    「」

    京太郎「」

    「あ、あはははは。それじゃあ先生も呼んでるし私行ってきますのだ!///」ワタワタ

    京太郎「はい。ど、どうぞ……」

    タタタッ

    京太郎「……」

    空気読めよレジェンゴォォォォォォ!!!!

    118 = 1 :

    穏乃「よし、1番! 高鴨穏乃、歌います!」

    「なにおう! なら歌で勝負だ高鴨穏乃!」

    穏乃「お!? デュエットだね? 受けて立とうじゃないですか!」

    「選曲は?」

    穏乃「もちろん!」


    淡穏「「ルミナス!」」


    穏乃「呼んだ希望辿って止めた世界を超えた」

    「諦めない想いいつしか心繋げた」

    穏乃「泣いていたって笑って」

    「明日迎えに行こう」

    「決めた誓い辛くて倒れても」

    穏乃「君のココロを守るため」


    穏淡「君の側にいよう」


    シーン……

    ワー! ワー! パチパチパチパチ
    イイゾー! フタリトモカワイイー!

    119 = 1 :

    最早、収拾不可能なほどのどんちゃん騒ぎに発展していた。

    3人寄れば姦しいとは言うがその3倍近い人数が集まるとこれ程の騒ぎになるのか。恐るべきパワーだ。

    「Zzzz……ん、…………」スースー

    と言うかこいつもこの状況でよく寝ていられるな。実は起きてるんじゃないのか?

    「ん、んん……」

    そう思った矢先、先程まで大人しく寝息を立てていた憧がモゾモゾと身動ぎしだす。

    「ん、ふわぁぁ~~…………あれ、あたし? なにして?」ゴシゴシ

    「うん?」キョトン

    京太郎「おはようございます」

    メインシステムパイロットデータの認証を開始します。

    「お、おはよう……」

    メインシステム通常モードを起動しました。これより作戦行動を再開、あなたの帰還を歓迎します。なんつって。

    「ん……?」ゴソゴソ

    ここで状況を整理しよう。俺と憧は今ほぼ一分の隙もないほど密着している。それはもうお互いのまつ毛の本数が数えられるほどだ。

    なにかで見た恋人の距離が10cm、あれ5cmだったっけな? まぁとにかくそんなものを超越した至近距離である。しかも仲良く同じタオルケットに包まっている。

    「…………!?!??!?!!?!?!////////////」プシュー!!

    見てわかるほどに憧の顔が急沸騰。あ、なんか嫌な予感。



    「きゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ドゴォッ!!



    右腕のミサイルが俺の鼻っ柱に突き刺さった。

    そこは普通に女の子らしくビンタとかじゃないんですか?

    120 = 1 :

    「ごめん! ほんっとごめん!」ペコペコ

    さっきからこの調子で謝りっぱなしの憧。

    京太郎「いや、いいよ。大丈夫だから」

    「でも……」

    京太郎「いや、お前はいい。いったん置いとくいったんな? だからいい」クルッ

    京太郎「…………………………君達だよ」


    「「「「「「「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」」」」」」」


    京太郎「なんか、俺が憧の鉄拳を受けた瞬間『これが見たかった!!』みたいな顔しやがって」

    「あはは、いやーしかしなかなかいいのが決まったわね」

    部長が顎先を撫でながら俺の鼻の頭をまじまじと見つめる。

    「ふむ、これ程のヘヴィパンチャーはそうはいないな」

    弘世先輩がうんうんと関心している。くそ、あなたはこっち側だと思ってたのに!!

    晴絵「まぁあれね、予定調和って奴?」ケラケラ

    この人本当に教師か? 教員免許偽造とかじゃないだろうな?

    121 = 1 :

    穏乃「憧は男の子に免疫無いからね~。まぁ仕方ないっちゃ仕方ないよね」

    穏乃「けど、京太郎には結構心許してるみたいだよ?」ヒソヒソ

    耳元で小さく耳打ちする穏乃。

    京太郎「ほっほぉ~~~~~う」ニヤニヤ

    「うっわ、嫌な笑い」

    「……」

    「むぅ……」

    「あうあう……」ソワソワ

    「さーて、見るもの見たし片付けしてみんなお風呂にでも行きましょうか」

    最早、大晦日の年越しの感覚か? 「年明けたし寝よう」みたいな。

    京太郎「あ~あ~、まったくこんなに散らかして……」

    これが合宿の間ずっと続くのか……

    まったくもって前途多難だ。


    つづく

    122 = 1 :

    俺が書きたいように書けば良いと思った


    >>108
    やっちゃったぜ
    ってかうわ~死にて~

    123 :


    最近ここが更新されるって事は、ああ…もう朝なんだな…って思うようになったよ…

    125 :

    乙ー
    安定のあわいい

    126 :

    >>120 ×関心→○感心
    誤字は指摘したほうがいい?

    127 :

    ちょい報告、まぁ元々毎日勤勉に更新してた訳じゃないけど今日から2、3日確定で更新できないですのだ
    1週間とか2週間も空くわけじゃないけど一応アナウンスしとこうと思って



    >>126
    指摘は有難いですがたぶんこれは俺の性格によるところが大きいので自分で気を付けるしかないんですよね
    自分なりにがんばっていくつもりなので誤字ラとでも罵倒しながら生暖かく見守ってくしあ

    128 :

    把握

    129 :

    了解です

    130 :

    期待して待機

    131 :

    狩人やってるのかな?

    132 :

    「だからね? えっとここでカンすると、次で嶺上開花を和了れるから……」

    京太郎「……」

    優希「タコスだじぇ。タコスを食べれば配牌もツモも良くなるんだじぇ」

    京太郎「……」

    「須賀君も悪待ちやってみたら? あなた幸薄そうだし逆を突いてみるのもいいかもね」ケラケラ

    京太郎「……」

    「京ちゃん京ちゃん。明日のおやつはホットケーキがいいな」

    京太郎「……」

    「だから、こう……フッ!って力を入れると配牌でテンパッてるから初手ダブリーぶっぱで後はカンして和了だけ。ね、簡単でしょ?」

    京太郎「……」

    尭深「各局の第一打がオーラスの配牌として戻ってくるからそれを意識して打つといいよ」

    京太郎「……」

    誠子「とにかく鳴くんだ。鳴けばいい」

    京太郎「……」

    133 = 1 :

    穏乃「目の前の山を踏破すれば良いんだよ!」

    京太郎「……」

    「ドラです。ドラを集めるのです」

    京太郎「……」

    「あったかい牌がね、いっぱい集まると手がとってもあったかいんだよ?」

    京太郎「……」

    「ボウリングの技法を取り入れて筒子多面張で」

    京太郎「……」

    晴絵「須賀君って10回に1回くらいの確立で不要牌ツモるよね。あはははは」

    京太郎「……」

    京太郎「お前らみんなアホッ! [ピーーー]ばいい!」ダッ

    「逃げたぞ、者共! ひっ捕らえろ!」

    「須賀君! 気持ちはわかりますがここで逃げてはダメです」ガシッ

    まこ「あれらは例外じゃ。もっと普通に、普通にやれば良いんじゃ」ガシッ

    「本質的にダメね。この男」

    134 :

    ドラをかき集めろってのはある意味でそんな間違ってない気がする

    135 = 1 :

    「軽いコントも終わったところでお風呂でも行きましょうか」

    まこ「相変わらず切り替えが早いな。お前さんは」

    「喜びなさい。なんとこの旅館、温泉があるのよ」

    京太郎「お! 良いッスね温泉」

    性陣「……」シラー

    なんか酷い誤解を招いてる気がするが。

    京太郎「あの、一応言っときますけど別にそんな皆さんが思ってるような下心とか無いですからね」

    ってか温泉に反応したのにあの目。普段からそういう思われてんのかな俺って。

    「須賀君は温泉好きなんですか?」

    京太郎「温泉ね。まぁ人並か、より上くらいには好きよ」

    「気持ちいいよね。温泉」

    京太郎「そうそう。『日本人たる者、心の郷愁を覚えずにはいられないな!』って宮守のエイスリン先輩も言ってたしな」

    「あの娘確かニュージーランド出身よね?」

    136 :

    「一応釘刺しておくけど、お風呂覗こうなんて考えたら……わかってるわね?」ジト

    京太郎「ああ? この俺が? 覗き?」

    京太郎「随分と低く見られたもんですな?」

    っていうか、人の肩で好き放題寝息立てといてよう言うわ。

    京太郎「俺がそんな姑息な事をするとでも思ってるんですか?」

    「言い切ったわね。信用していいの?」

    京太郎「おう、覗きなんて卑怯な手段は使わない」

    京太郎「正面から堂々と一緒に入る!」バーン!!

    ―――――
    ―――


    京太郎「ちくしょう! 冗談なのに! 解けちくしょう!」

    ビッタンバッタン!!

    憧のヤロー両手両足を縄で縛った上にその上からさらに布団でグルグル巻きの簀巻きにしやがった。

    仮にそこは大譲歩するとして廊下に放置するのやめてもらえませんかね?

    137 :

    京ちゃんは簀巻きが似合うなぁ

    138 = 1 :

    「ふぇぇぇぇ」ビエーン

    京太郎「玄さん、俺のために泣いてくれるんですか?」

    「ごめんね。京太郎君、私に力が無いばっかりにこんなことに」グスン

    そう言いながら玄さんは無造作に放り出されていた俺の頭部を自らの膝に乗せてくれた。

    後頭部に感じるこの柔らかさと温かさ。

    そしてこのアングルから見える双丘のなんとすばらなことか。

    京太郎「玄さん、行ってください」

    「ふぇ?」

    京太郎「俺はここまでみたいです。しかし同じ志を持つ者として玄さんには先に進んでもらいたいんです」

    「で、でも……」

    京太郎「泣いても、後悔しても、それでも前に進めってあんたはあの準決勝でそう決めたなんじゃなかったのか!?」

    「それは……」

    京太郎「じゃあ行けよ! 行って思いを遂げろ! 俺の心はいつでも一緒にいるから」ニコ

    「っ……」ゴシゴシ

    「わかりましたのだ!」ガバ 

    決意を宿した瞳を湛え、玄さんは勢いよく立ち上がる。同時に俺の頭部が廊下の床に激突、鈍い音を上げる。

    いって……

    「松実玄、行ってまいります!」ビシッ

    京太郎「あの、でももしどうしてもって言うならここで俺の話し相手になってくれてもいいですよ?」

    京太郎「俺なんも出来ないですけど、しりとりくらいなら、」

    「待っててね! おもちパラダーイス!!」ドヒューン!

    京太郎「出来ま………………はえぇ……」

    しばし一考。

    京太郎「縄解いてもらえばよかったな」ビタンビタン

    139 :

    簀巻きのまま水揚げされたマグロのように跳ねまわる姿はまごうことなき変態

    140 = 1 :

    温泉

    「それワシャワシャ!」アワアワ

    優希「あはははくすぐったいじぇ淡ちゃん!」ワシャワシャ


    晴絵「ああ~五臓六腑に染み渡るわ~」

    「ハルエ年寄りくさぁ」

    晴絵「はっ、あんたらもね二十を過ぎればこうなんのよ。せいぜい覚悟しておくことね」

    「うわ、嫌だな」

    晴絵「若い若い若さ漲るパワー最高っ」


    「気持ちいですね」バイーン

    「」テルーン

    尭深「はい」バイーン

    「あの、お願いだから2人とも私を挟んで座らないで」ザバザバ

    「行ってしまいましたね。どうしたんでしょか」

    尭深「さぁ?」ハテナ


    まこ「京太郎には悪いことしたかもな。なにもあそこまでせんでも」

    「うーん…………面白いから許す!」

    まこ「相変わらず辛辣じゃな」

    141 = 1 :

    みんなが風呂に行ってからそれなりに時間が経った。

    京太郎「うーん……」ゴロゴロ

    身動き出来ないのはいいが退屈なのは簡便してもらいたいな。

    京太郎「うーん……」ゴロゴロゴロ

    プ~ン……

    京太郎「この音は……」

    「やぁ」

    ちくしょう! なんか来やがった! やめろ、やめて来ないで!

    プス

    あ……

    眉間を刺された。 どうする! どうする!?

    京太郎「だぁー!」ドゴッ

    手が使えない俺は咄嗟に壁にヘッドバットを叩き込んだ。

    プ~ン

    蚊は血を吸うだけ吸うと、何事も無かったかのように去って行った。後には痒みと痛みと簀巻き俺だけが取り残された。

    142 = 1 :

    このやり様の無い、言葉では言い表せない虚しさと悲しさ。

    そしてなにより眉間が痛い痒い痛い痒い。

    今、この両手が自由なら眉間を掻き毟ってしまいたい。

    だが出来ない!!

    目の前にあるのは床と壁。

    ふと、その壁がとても魅力的見えた。

    この痒みを抱えた額を擦り付ければどれだけ気持ちいいだろうか。

    いかんとてもいい案に思えてきた。

    けどそうれはどうだ? 人としてのなには大事な尊厳的なものが瓦解するんではなかろうか。

    しかし背に腹はかえられない。俺は人間を捨てる!

    ゴリゴリ、ズリズリ

    ああ、俺、今すごく気持ちいい。

    ちょっと気持ちよがり過ぎな気もしなくも無いが。

    143 = 1 :

    カラーン

    京太郎「え?」

    「京、ちゃん……」

    京太郎「咲?」

    乾いた音が響き、そちらに目を向けるとそこには風呂上りの咲が立っていた。

    音源はどうやら手に持っていた風呂桶を落っことしたためらしい。え? 普通備え付けのがあるだろ。まさか自前?

    「京ちゃん!」ダッ

    「ごめん、ごめんね。辛かったんだね? 苦しかったんだね?」

    なに言ってんだこいつ。

    咲は一生懸命、俺に巻かれたプーロ……違う。ロープを解いてくれる。

    京太郎「え、なに? …………ああ」

    なるほど、客観的に見て今俺は簀巻きのままデコを壁に押し付けててなにはやっている状態だったのか。

    …………………我ながら頭おかしい。

    「大丈夫? 頭」

    言葉だけ聞くと心配されてるのかバカにされてるのか判断に困るな。

    144 = 1 :

    なぜかまったく意図していなかった幼馴染の同情を買うことに成功してしまった。

    今思い出しても恥ずかしい。死にたい。

    俺と咲はマブだ。

    ここに集まってるメンバーの中でもっとも付き合いが長い古馴染みだ。

    お互いの結構恥ずかしい失敗談なんかももちろ知ってる。

    だからこそ逆に見られた無かった。

    これからしばらくの間、あの雨に濡れた捨てられた仔犬を見るような憐憫の眼差しで見つめられるのかと思うと、

    悔しさと悲しさで枕を濡らさずにはいられなかった。

    145 = 1 :

    なんかなんも思い付かんから今日は終わり。


    >>131
    僕カプ畜だけど4は買ってないんだ

    147 = 139 :

    カブ畜?

    148 :

    一応sagaにしといたら?

    150 :

    >>147
    カプ(コンに飼われた家)畜 じゃね?


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