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    元スレ京太郎「合同合宿ですか?」

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    301 = 1 :

    「どういうことだ? 無理矢理とは言え入れたなら出れるはずだろう!?」

    京太郎「……」

    「そんな短時間で人間の体積が大きくなるわけ……」

    暗闇に慣れてきた目に弘世先輩の顔が薄ぼんやりと映る。その顔には極大の嫌悪感。

    「おい、この腰の辺りに当たる硬いものはなんだ?」

    京太郎「えっと、その……リー棒とか、じゃないでしょうか?」

    「こんな大きなリー棒があるか!?」

    京太郎「いやいや、わかりませんよ? 大判トランプとかありますし、それにほら悪魔の証明ってあるでしょう? まずは存在しないことを証明しないと」

    京太郎「案外、大きなリー棒とかジョークで作られたりとかも痛たたたったたたっい!?」

    弘世先輩が遮二無二にでも出ていこうとして俺の下半身に凄まじい荷重が加わる。

    「うるさい! こんな不愉快な状況1秒たりとも我慢できるか」

    京太郎「ちょっ! ホント、ホントに痛いんですって! 悪魔? 悪魔は実在したの!? 弘世先輩自身が悪魔なの!?」

    302 = 1 :

    俺は這い出そうとする弘世先輩の身体をガッチリ抱きしめる。

    「あ、こら! なにを抱きついている! 離さないか!」

    京太郎「いや、もうホント勘弁してください。ホント、マジで」

    「じゃあこの状況をどうしてくれるんだ?」

    京太郎「少しだけ時間をくれませんか? 時間が、そう優しい時の流れだけが僕らを癒してくれるんです」

    「よし、わかった。君を気絶させよう。そうすればその超局部的体積膨張も解消され、ここから抜け出せる。そこから改めて君を処刑しようか」

    京太郎「ひぃ!? なんでそんな実力行使なんですか!?」

    「心配するな、これでも私は武道の心得があるし人体急所もきちんと把握している。顎を出せ、一瞬で昇天させてやろう」

    京太郎「死にますよね!? それ死んでますよね!?」

    「いいから早くしろ。私はあまり気が長いほうではない」

    京太郎「あの、えっと……そうだ! そもそも弘世先まで一緒にここ入る必要なかったですよね!?

    303 = 1 :

    必死に捻り出した俺の疑問をぶつけると、押し入れ内に充満していた凄まじいまでの怒気が収まっていく。逸らせたか!?

    「須賀。貴様、私の胸に触れたな。どう思った?」

    京太郎「すみませんだした! お願い殺さないで! 俺まだ命が惜しい……」

    「いいから答えろ」

    京太郎「えっと、なんていうか。やんごとなき手触りで。いやすいません、正直思ってたより小さいというか」

    「そうか……」

    先輩の声には落胆。

    京太郎「弘世先輩?」

    「実は普段のあれはパットだ」

    京太郎「」

    最初に感じた違和感の正体はこれか。

    ってかマジかよ。世界は嘘と欺瞞に満ちていた。もう、もう俺は誰も信じない。世界なんて信じない。

    304 = 1 :

    「……」

    京太郎「あの……じゃあここに一緒に入ったのはそれを他に人にバレないようにってことですか?」

    「……」コクン

    京太郎「隠すくらいならなんでそんなこと……」

    「元からこうだったわけではないんだ。ある日突然、朝目が覚めたら小さくなっていて……」

    京太郎「」

    どゆこったい。

    アレか? 世界の修正力か? いや知らんけど。

    玄さんがいっていたのはこれか。さすがおもちソムリエ、その審美眼に一点の曇りなし。

    305 = 1 :

    京太郎「だからってそんな隠さなくても」

    「だって……」

    京太郎「だって?」

    「恥ずかしいじゃないか///」

    京太郎「」キュン

    可愛いなぁもう!

    「だから須賀、できればこのことは他言無用で」

    京太郎「わかりました。誰にも言いません」ナデナデ

    「お、おい//////」

    気付けば俺は弘世先輩の頭を撫でていた。

    306 = 1 :

    京太郎「は!? すみませんつい」

    「いや、いい……ちょっとビックリしただけだ」

    京太郎「そ、そうですか……」

    「その、続けてもいぞ……?」

    京太郎「え?」

    「だから、頭、撫でてもいいぞ///」

    京太郎「クスッ、はい」

    なんだか腕の中に納まる弘世先輩の身体が一回りだけ小さく感じられた。

    307 = 1 :

    おおよそ四半刻が経ったころ。ようやく俺達は狭苦しい押入れから抜け出した。

    「い、いいぞ」

    背中越しに声。肌蹴ていたブラウスを正した弘世先輩に向き直る。

    京太郎「あの、いろいろすみませんでした」

    そしてありがとうございました。

    「いや、いい。もう……///」

    いつもハキハキとした弘世先輩にしては歯切れが悪い。

    京太郎「そうですか? けどそれじゃあ俺の気が済みません。いずれこのお詫びは必ず」

    「君の気が済むのなら、じゃあそれで」

    京太郎「はい!」

    308 = 1 :

    「いいか、念を押しておくがこの件は絶対に他言無用だぞ」

    京太郎「はい! 2人だけの秘密ですね」

    「2人だけ、そうか2人だけの秘密か。ふふ」

    京太郎「?」

    なにやら嬉しそうだ。ぶっちゃけ玄さんにもバレてたし、案外知ってる人いそうだけども。

    「頼むぞ京太郎」

    京太郎「!? はい! 菫先輩」

    いろいろあったが少しだけ弘世、いや菫先輩と仲良くなれた気がした。

    ―――――
    ―――


    「そういえばスミレって胸小さくなったよねー」アハハハ

    「知ってた」テルーン

    「貴様らあああああああああ!!!」

    それはそれは凄まじい折檻だったという。

    京太郎「ってなんで俺まで!?」

    「連帯責任だ!」

    京太郎「理不尽だ!?」

    309 = 1 :

    以上です。次は安価じゃなくて自前のネタで書こうと思います
    今週は狩人祭なんでちょっと更新頻度落ちると思いますがご了承ください
    まぁ元々そんな勤勉な方じゃないですが。それでは

    311 :

    乙牌

    菫さんのおもちが小さくなっただなんて……訴訟

    312 :


    小さくなったのなら育てなおせばいいんだよ
    こぼれた水はまた汲めばいいのさ

    315 :

    菫さん可愛いなぁ
    貧乳を呼び寄せる京太郎の能力のせいで縮んだ説

    316 :

    なにその悲しみしか生まない能力

    317 :

    京太郎がおもち好きじゃなくておっぱい好きにジョブチェンジすれば……

    319 :

    みんな忘れてると思うけど、この合宿はインターハイ後の8月中旬から下旬にかけての期間に行われている。

    8月といえば我々学生は夏休みの真っ最中なわけだが、っとくれば日本全国の学生諸君の大敵である、そう夏休みの宿題も当然あるわけである。

    優希「うあ~なんでこんな遠出してまで宿題なんてやらないといけないんだじぇ~」

    京太郎「そら、お前がぜんぜんやってないからだろ」

    優希「こちとらインハイ優勝チームなのに!」

    「たとえそうでも学生の本分は勉学ですよゆーき」

    京太郎「事実そうなんだけど、ちょっとその意見には同意しかねる」

    京太郎「そっちも悪いね。付き合わせちゃって」

    「あはは、いいよ。ぜんぜん」

    「まぁこっちも同じようなのがいるからね」

    穏乃「あ~なんでこんなことしなきゃいけないの~」

    どこも苦労するな。

    そしてもう1人……。

    「む~ん」

    こいつ……。

    320 = 1 :

    京太郎「ペンくらい持てよ。やる気ゼロだな」

    「だって~つーまんないー」アワーン

    優希「大体京太郎! なんでお前はそんな呑気にしてるんだじぇ!」ガタッ

    穏乃「そうだそうだ! 京太郎はどう考えてもこっち側の人間だ!」ガタタッ

    ぎゃーぎゃー騒ぎ出す。いいから口じゃなくて手を動かせ絶頂バカ2人!

    京太郎「は? そりゃお前俺は時間だけはあったからな。コツコツやってたんだよ」

    京太郎「まぁ大半テキトーに埋めただけだけど」

    「それもどうなんでしょうか」

    優希「くっ、のどちゃんや咲ちゃんはともかく京太郎はこっち側だと思って高を括っていたのに」

    穏乃「酷い裏切りだよ! こんなのってないよ!」

    京太郎「ちょっとその俺も同じタイプ認定やめてくれる? お前らが仲良いのわかったからさぁ。俺そっちのグループ入りたくないんだけど」

    321 = 1 :

    優希「春は曙、曙って?」

    京太郎「明け方ってことだ」

    優希「やうやう白く、やうやうって?」

    京太郎「徐々にとか、だんだんととかってことだ」

    優希「なりゆく山際、山際って?」

    京太郎「山と空の境界線の、っていうかあのさぁ」

    優希「なんだじぇ?」

    京太郎「一節ごとに聞いてくるのやめてくれない。なんかそういう規約でもあるの?」

    優希「そんなのこの文章に言ってほしいじぇ! なんでこんな読みにくいんだ、そういいたいなら最初っからそう書けばいいのに!」

    京太郎「いや、うん、まぁ、そうだけどさ、これ古典だし。言い回しってのも覚えると結構便利なんだぞ?」

    優希「知らないんだじぇ! 私には関係ないんだじぇ!」

    京太郎「だじぇだじぇ言いやがってこいっつぅ~」

    322 = 1 :

    穏乃「なんで英語なんて勉強しなくちゃいけないの~」ムーン

    「なんでって」

    穏乃「大体私達は日本人なんだから! 日本語だけで十分じゃん!」

    京太郎「地球人だろ地球語勉強しろ」

    京太郎「それに日本語の勉強って、それはそれでアレだぞ」

    俺はうんうん唸っている優希の方を指差す。

    優希「のどちゃ~ん、これ教えて~」

    「この『たなびきたる』の『たる』は、助動詞『たり』の連体形止めで、これは体言止めと同じ働きを」

    穏乃「日本語って難しい……」

    323 = 1 :

    京太郎「英語といえばさ。俺、以前部長の指令で姫松に遠征に行った事があるんだけど」

    「ふぅん、それで」

    京太郎「そこの主将の洋榎先輩が英語の授業で『I can fly』のlがrになってたらしく」

    「ぷふっ」

    察した憧が小さく噴出す。

    京太郎「これって直訳すると『私はからあげになるぞ!』って意味なんだよな」

    京太郎「主将これは痛恨のミス! 末原先輩達にしばらくネタにされてたんだわな」

    「それは、なかなかのなかなかだね……」アハハ

    玄さんのリアクションに困ったかのようなぎこちない笑い。わかります。

    京太郎「今どうしてんだろな、からあげ先輩」

    ―――――
    ―――


    洋榎「はっ! 今ガースーがうちのこと考えてるような気ィする」

    絹恵「おねーちゃん頭大丈夫?」

    恭子「あかんやろなぁ」

    324 = 1 :

    「クロー、これはー?」

    「あ、えっとね。これは3ページ前の……これ。この公式に数字を当て嵌めて」

    京太郎「あなたそれ20分くらい前にも聞いてなかった?」

    「だって忘れちゃったんだもーん」

    博士の愛した数式かよ……4分の1しか保ててないけど。

    京太郎「淡って得意な科目とかあんの?」

    「ありまへん」

    京太郎「え、じゃあ苦手な科目は?」

    「恋?」アワ?

    ぶ、ぶん殴ってしまいたい……。

    優希「淡ちゃんがんばるんだじぇ! 私も痛みに耐えてがんばるから!」

    「ユッキーがそこまで言うならがんばる!」ムン

    「痛みに耐えて?」

    京太郎「なんか政治みたいな話になってきたな」

    325 = 1 :

    「け、けど。京太郎くんって意外と真面目なんでね」

    間を取り持とうと話題を振ってくる玄さん。

    京太郎「俺って基本どんな風に見られてんだろうな?」

    「見た目通りでしょうよ」

    京太郎「左様で」

    「そういえば咲さんが、須賀君は赤点の補習でインターハイ一緒に行けるか、なんて話を以前してましたよ」

    優希「ほら見ろ! ほーら見ろ! やっぱり犬は所詮犬だじぇ!」

    京太郎「うっせ! 俺だって真面目にやれば赤点なんて取らねぇんだよ!」

    「じゃあ不真面目にやったらどうなるのよ」

    京太郎「実は中2の一学期にな、クラスの奴と赤点チキンレースなるものをやってな」

    「なにその聞くからに頭の悪そうなレース」

    326 = 1 :

    京太郎「まぁその名の通り、いかに赤点ギリギリを多くの科目で取れるかという過酷な競技でな」

    「あ、大体察しました」

    京太郎「まぁ予想の通り盛大にオーバーランしたんだわ俺、その数なんと7つ。で、補習で夏休みの大半を消費しちまってな」

    京太郎「咲と約束していたプールだとか夏祭りだとかをほとんどぶっちぎってしまい、これには普段温厚で通ってる咲さんもぶち切れてね」

    京太郎「機嫌を直すまでしばらくかかってな、二学期になっても1週間くらい口利いてくれなった」

    優希「アホだじぇ」

    穏乃「アホだ」

    「アホね」

    「アホですかあなたは」

    「アーホー!」

    ぼろくそ言うなこいつら。

    327 = 1 :

    「でもほら、今年は大丈夫だったみたいだし合宿もこうして一緒に参加出来てるから良かったよね!」アセアセ

    京太郎「さすが玄さん! 俺のことをわかってくれる高徳の聖者はあなただけだ!」ニギ

    俺は身を乗り出し、対面に座る玄さんの手を握る。

    「はわわわわわ!?///」

    急に顔を赤らめる玄さん。熱かったのだろうか。冷房の設定いくつだったっけ?

    京太郎「玄さん……」ジッ

    「京太郎くん……///」ポォ

    しばし見詰め合う俺達。

    「むぅ~いつまで見詰め合ってんの!」ピシッピシッ!

    小さく刻んだ消しゴムの欠片を指先で弾いて跳ばしてくる淡。

    京太郎「くっ、地味な攻撃ながら心にズンとく来る!?」

    「……」ニギニギ

    328 = 1 :

    ガチャ

    晴絵「ん……お! 雁首揃えて何してるかと思ったら」

    扉が開き、そこから顔を覗かせたのは赤土先生。

    晴絵「ほぉ、宿題とは関心関心」

    「やだハルエ、そんな教師みたいなこと言って」アハハ

    晴絵「教師ですが」

    穏乃「センセー! なんで学校ってこんな勉強しなくちゃいけないんですか!?」

    晴絵「なんでってそりゃ、将来のためとかいろいろあるでしょ」

    穏乃「学校の勉強なんて将来役に立つわけないじゃないですか!」

    晴絵「先生もそう思ってた時期があったんだけどね」

    晴絵「社会に出てから、これが案外使うから困り物なのよ」

    京太郎「先生も苦労してるんですね」

    晴絵「ありがとよ」

    心底嫌そうにお礼を言われた。

    京太郎「どういたしまして」

    329 = 1 :

    「ハルエはこれから?」

    晴絵「灼とちょっとドライブ」

    「そういえば、小学校の頃から気になっていたんですが憧は何故先生に対して呼び捨てなんですか?」

    晴絵「私が許可してんの。気安いほうが私も楽だし、年功序列は年寄りに悪しき風習だからね」

    穏乃「私は先生は先生って感じだな~」

    晴絵「穏乃は良い子だね!」グリグリ

    穏乃「あはは、やーめーてーよー!」

    口では拒否しつつも決して振り解こうとはしない穏乃。師弟、微笑ましい光景である。

    京太郎「ふむ……気安い感じか」

    優希「どうしたんだじぇ?」

    京太郎「よっしゃ、ハルエちょっと焼きそばパン買って来い!」ピッ!

    晴絵「調子に乗るなよ青二才」

    330 = 1 :

    先生が去って再びここ。

    京太郎「なぁ、俺、今どんな顔してる?」

    穏乃「んとね、ストⅡの負けたキャラの顔グラみたいな顔」

    京太郎「マジか。ちょっと写メ撮っとこうかな」パシャ

    「はいはい。横槍入ったけどほら、宿題の続き」パンパン

    手を叩いてその場を仕切り直す憧。

    優希「ちぇ~このまま煙に巻けるかと思ったのに」

    穏乃「憧は容赦ないな~」

    「このまま見限ってもいいのよ?」

    穏乃「やるよ! ゆーき!」

    優希「合点だじぇ! しずちゃん!」

    「スピー……」Zzzz

    全員「え?」

    「寝ちゃってるね」

    「やけに静かだと思ったら」

    京太郎「あの、もうホント俺こいつもう見放したいんだけど」

    331 = 1 :

    いったん区切り~もうちょい続くよ
    お待たせしました。今回は俺の大好きなバカ話回だよイチャイチャはあんま無いよ
    誰も待ってないとか言うなよ。それではまた

    332 :

    ストⅡの負けグラとかほぼ原型留めて無いじゃないですかーやだー

    333 :

    全治一月コースじゃねーか

    335 :

    待ってたよ
    クロちゃんちょろ可愛い
    こうゆうやり取りも大好きし好きに書いてくだせえ

    336 :

    ナガノに帰るんだな。お前にも麻雀部としての居場所があるだろう。

    337 :


    三バカトリオいいなぁ

    339 :

    優希とシズはタモさんと寛平さんみたいに
    出会ったら猿の喧嘩しそうなイメージ

    341 :

    このやり取りが好きだ

    342 :

    「大星さんは寝てしまったようですし、どうしましょうか?」

    京太郎「起こす? 起こす!? 鉄拳で!」

    俺は右の拳を硬く握り締める。淡を叩き起こせと轟き叫ぶ。

    「可哀想だよ~こんな気持ち良さそうに寝ちゃってるのに」ナデナデ

    「ふにゃ……」Zzz

    京太郎「じょうがねぇなぁ」ガタ

    悪態をつきながら俺は席を立つ。

    穏乃「どかしたの?」

    京太郎「そのまま寝てて風邪でも引かれても寝覚めが悪いからな」

    京太郎「なんかかけるもん取ってくる」

    ガチャ、バタン

    343 = 1 :

    穏乃「なんだかんだいって優しいよね、京太郎って」

    「だね~、気配り上手だよね」

    「そうですね。須賀君自身はなんでもないことのように振舞ってますけど」

    優希「それがあいつの良いところだじぇ」フンス

    「特にゆーきは日頃からお世話になりっぱなしですよね」

    和の声に僅かにからかいの要素が含有されていた。普段の彼女からは珍しい行為である。

    優希「ちょ、違うじょ! 私は犬の飼い主として普段から躾を」

    「とかなんとか言って~ホントは構ってもらいたいだけのくせに~」ニヤニヤ

    その空気に便乗し、ここぞとばかりに優希を弄りだす。

    「あはは、仲良しさんだ~」ニコニコ

    一緒になって笑う玄。この人に関しては本気でそう思っているんだろう。

    344 = 1 :

    ガチャ

    穏乃「お、帰ってきた」

    京太郎「ただい、……なにこの雰囲気?」

    帰ってきてみると、女性陣はなんともいえない雰囲気に包まれていた。

    和と玄さんは楽しそうにニコニコと微笑み、憧は訳知り顔で朗笑している。穏乃だけは平常運転。

    優希だけがなにやら納得いかないといった顔で俺を睨んでくる。心なしか顔も赤い。何故だ?

    京太郎「なに怒ってんのお前?」

    優希「なんでもないじぇ!」

    怒鳴られた。不合理だ。

    「それよりかけるもの取ってきたんじゃないの?」

    京太郎「おっとそうだった」

    憧の指摘で本来の目的を思い出す。

    京太郎「タオルケットみたいな手頃なものが無かったからダンボール持ってきた」

    「何故そうなる」

    345 = 1 :

    俺は畳んであったダンボールを広げ、底辺だけをガムテープで止めると即席で箱を組み上げる。

    京太郎「そうだ、名前も書いといてやろう大、星、淡っと」

    油性マジックで側面に超前衛的な字で署名をしておいてやった。

    京太郎「どうだこの特別仕様感。きっと喜ぶぞこの天然記念物バカは!」

    ダンボールといえば咲のアイデンティティーだが今回は同い年のよしみで見逃してもらおう。

    俺は机に突っ伏して寝ている淡の上にそっとダンボールを被せる。

    うん、完璧。

    「あれは絶対根に持ってますね」

    「淡が起きた後がさぞ見ものね」

    不穏当な会話が聞こえるが華麗にスルー。

    346 = 1 :

                  ___________
                .... -‐'''¨´        .... -‐''''¨^´ |
              | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|        |
              |                |        |__
              |                |  大星淡.  | /  <Zzz…
              |                |       .. ''´
              |________|_.. -‐'''¨´
                /             /
            '――――――――'

    347 = 1 :

    ちょっとだけ更新。シクレやらなきゃなので今日は短いです
    次回、憧無双!……になるかはちょっとわからないです
    それではまた。待ってろ凛テオ!

    348 :

    悪い子はどんどんしまっちゃおうねぇ~

    349 :

    GAのぶちさんかもしれん


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