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    元スレ京太郎「合同合宿ですか?」

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    901 :

    「……」ボケー

    ガチャ

    「あ……」

    「新子さん……」

    「えっと、おはようございます。チャンピオン」

    「……おはよう」

    「その、チャンピオンっていうの……」

    「はい?」

    「私はチャンピオンって名前じゃないし、もうチャンピオンでもない」

    「あ、ご、ごめんなさい……」

    「えと、じゃあ宮永さん?」

    902 = 1 :

    「……」ウーン

    「新子さんは、ご兄弟は?」

    「え~、姉が1人」

    「そう……」

    (とっつき辛い!)

    「お姉さんのことはなんて?」

    「普通にお姉ちゃんですけど」

    「そう……」

    「じゃあ私のこともお姉ちゃんって呼んでもいいよ?」

    「え?」

    「さぁ」

    「ええ~っと…………お姉ちゃん?」

    「なぁに? 憧ちゃん」テルーン

    903 = 1 :

    後日

    「……」ボケー

    ガチャ

    京太郎「あ、おはようございます。照さん」

    「京ちゃん。おはよう」

    京太郎「今から朝飯の準備しますけど、なにかリクエストありますか?」

    「卵焼き。甘いの」

    京太郎「はいはい」クス

    ガチャ

    「おはよー」

    京太郎「おう憧か。おはよう」

    「おはよ、早いじゃない」クス

    京太郎「お前もな」ニカ

    「あ、照姉もおっはー」

    「おはよう。憧ちゃん」

    京太郎「え? なに君ら、いつからそんな仲良くなったの?」

    「ん、ないしょー」ネー

    「……」コクコク

    904 = 1 :

    みたいなのをもっと書けたらよかったなって今更思う

    905 = 1 :

    ジャー カチャカチャ バシャバシャ

    京太郎「……ンジャンジャンジャーン、ジャンジャジャンジャジャンジャジャーン!」

    カチャカチャ バシャバシャ

    京太郎「ジャンジャジャーンジャジャジャジャンンンジャジャジャジャーン!」

    カチャカチャ バシャバシャ

    京太郎「ジャジャジャッジャジャンジャントゥルータタタタタターン!」

    京太郎「トゥルトゥチャチャチャ、ジャンジャンジャ、タタカ! タカダ!」

    京太郎「ランランルー! ルンルランラランラルー! ランラランララトゥルラララー!」

    ガチャ

    「京太郎。残りの食器も持ってきた」

    京太郎「」

    「京太郎?」

    京太郎「は! あ、はい。そこ置いておいてください」

    「ん」

    カチャ

    「なにか手伝うことは?」

    京太郎「いえ、もう後これだけなんで大丈夫ですよ」

    「そう?」

    京太郎「はい。お茶でも淹れるんで食堂で座って待っててください」

    「わかった」コク

    ガチャ、バタン

    京太郎「あー、心臓止まるかと思った」

    ガチャ

    「やっぱり、情熱大陸は今時ないと思……」

    京太郎「い、言わなくていいですよ!///」

    「あと、所々音外れて」

    京太郎「だかた言わなくていいですってば!」

    906 = 1 :

    食堂

    京太郎「ニコ兄のパニッシャーやチャペルの銃はそこそこ有名なのになんでファンゴラムのセンターヘッドって認知度低いんですかね?」

    誠子「それはたぶんゲーム自体の知名度が低いからだよ」

    京太郎「けどガングレイヴはアニメ化もしてそこそこ知名度あると思うんですよ」

    誠子「アニメはともかくゲームは良くも悪くも中堅って感じだからなぁ」

    ワイノワイノ ナンチャラカンチャラ

    「須賀君ってさ……」

    京太郎「はい?」

    「意外とモテるわよね?」

    シーン…

    京太郎「…………はぁ?」

    「ぶ、ぶぶぶ部長!? なに言ってるんですか?」

    優希「そうだじぇ! そんなこと言ったらまたこの犬が調子に乗り出すじぇ!!」

    黙殺!

    京太郎「はぁ……」

    「なにそのため息」

    京太郎「部長。なにを、なにをゆっとるんですか貴女は?」

    京太郎「モテる? 俺が? じゃあ俺のこの、彼女居ない歴=年齢っていうこの、この事実はどう扱われていくんですかね?」

    京太郎「厳然たる事実がそこには横たわっていますよ?」

    「あ、変なスイッチ入った。やめればよかったわこの話題」

    「また須賀君が変な絡み方をしてくるわね」

    907 = 1 :

    京太郎「っていうかなに? まったそういう話?」

    京太郎「最近色恋沙汰の話が多くてイライラするんですけど」

    「けどあなた、普段の部活にしてもそうだけど今のこの状況」

    「女子複数に対して男一人というこの状況でなにか思うところはないの?」

    京太郎「……」ウーン

    京太郎「なるほど」

    京太郎「まぁそんな俺ですが。実は中学の時にラブレターを渡されたことがあります」

    シーン……

    優希「どどどどどどういうことだじぇ!?」

    「聞いてない!? 京ちゃん、それ私聞いてないよ!!」

    「おもちは!? おもちはどうっだったんでうのだ!?」

    「ま、まさかそれで付き合ったりとか……」アワワワワ

    「京ちゃん、その娘なんて名前なの? その、あれ、あの頭パーンってさせてくるから」ギュルルルル

    京太郎「え、なに君ら? いきなりどうしちゃったの?」

    京太郎「ちなみに玄さん。おもちは可もなく不可もなくって感じでした」

    「ほっっほぉ~~う」

    908 = 1 :

    京太郎「思い返せば、あれは中学2年の夏頃……」

    性陣「……」

    京太郎「え、なにこの俺が話を語って聞かせるタイムみたいな空気?」

    京太郎「皆さんこんな与太話に付き合わずにもっと各々好きにしてくれていいんですよ」

    「いいから早く続き。話なさいよ」

    京太郎「お、おう……」

    京太郎「季節は移り、長袖から半袖に衣替え済ませ、初夏の陽射しが降り注ぐ頃」

    京太郎「俺は学び舎の屋上に呼び出された」

    京太郎「待っていたのは別のクラスの女の子。肩口までの黒髪に、タレ目がちの柔和な笑顔を湛えた優しそうな娘だった」

    京太郎「夏場にも白さを失わない頬を微かに朱に染め、差し出される恋文の封書」

    京太郎「秘めた想いを文章に託し、勇気を振り絞ってこう言った」


    京太郎「『これ、同じクラスの中村君に渡してほしいの』」


    性陣「あ~、あるある」

    京太郎「だあああああああああああ!!」ボルッテクバチコーン!!

    909 = 1 :

    「な~んだ。そんなことかー」ニコニコ

    優希「まぁ京太郎なんてそんなもんだじぇ」ウンウン

    「あったかいね」

    「まぁ、その、なんだ。ドンマイ」

    「ほっ……」

    京太郎「冷静に考えると女の子が嫌がらせ以外の理由で、言い寄ってくる魅力が俺にあるとは思えないしなぁ」

    まこ「恐ろしく後ろ向きな自己認識じゃな……」

    「あながち間違ってないけど」

    京太郎「だいたいなぁっ!!」

    京太郎「クソッ、どいつもこいつも猫も杓子も愛だの恋だの!」

    京太郎「そんなもんよりねぇ世の中もっと大事な事ややるべき事はたくさんあるんですよ」

    「たとえば?」

    京太郎「ちくしょう、代替案など……」ガクッ

    910 = 1 :

    「まぁそう落ち込まないの」

    京太郎「部長?」

    「須賀君だって惑星の直列とか、気象の変化とか、地磁気の影響で人の好かれたりもするわよ」

    「男には人生で3回モテ期があるらしいものね。人に好かれることが重なり、時には周囲からまとめて嫌われることもあるわよ」ウンウン

    京太郎「なるほど。…………なんかその、俺のモテるモテないの話と天変地異を同列に扱うのやめてもらえません?」

    「言葉の綾よ」

    京太郎「言葉の綾ねぇ。ところでなんで人生で3回なんですかね?」

    「え? さぁ? でも3回っていうじゃない?」

    京太郎「世界には3人自分とのそっくりさんがいるって言いますよね」

    「中学、高校は3年制だし」

    京太郎「そういえば、千里山の船久保先輩がインターハイになると3年生が強くなるとか言うわけのわからない意味不明な仮説を立ててました」

    「将棋なら後一回昇段したらプロ入りよね」


    京久「「3って不思議な数字(です)ね」」


    まこ「お前さんらのその会話の拡張性みたいなのが一番不思議じゃ」

    911 = 1 :

    京太郎「っていうか、」

    京太郎「部長が俺を誘いさえしなければ、俺は他に適当な運動部にでも入って、可愛い彼女でも作ってひと夏の思い出を謳歌していただろうに」

    京太郎「なにが悲しくてこんなところで皿なんか洗ってんでしょうね」

    「いやあなた、後半の妄言は置いておくとして、私が部に誘った時点で他の部の誘い全部断ってたじゃない」

    京太郎「そでしたっけ?」

    穏乃「ねーねー京太郎」

    京太郎「あん?」

    穏乃「京太郎は、なんで麻雀部に入ったの?」

    京太郎「え?」

    「キョータローのことだからどうせ、ノドカのおっぱいに釣られたんでしょ」プププ

    「いえ、須賀君が入部したのは私が入部するより前ですよ?」

    性陣「え?」

    ざわ…… ざわ……

    「あの、おっぱい県民の京ちゃんが?」

    尭深「私や弘世先輩や松実さんたちの胸をチラチラ盗み見している須賀君が?」

    「京太郎くん! おもちに興味が無くなってしまったのですか!?」

    「死ぬまでに一度は和ちゃんのおもちを触ってみたいって言ってたではないですか!」

    京太郎「なんで今ここでそれを言うんですか!?」

    「須賀君……」ササッ

    京太郎「違、あの違うんです。言い訳をさせてください」

    「京ちゃん……」ギュルルル

    京太郎「ピーンチ。殺さないで、俺まだやりたいことある」

    「ノドカのおっぱい触るまで死ねないってこと?」

    京太郎「俺の人生をそこに集約するんじゃねぇ!!」

    「……」

    京太郎「さ、咲~? 咲さ~ん? 無言はやめてー」

    912 = 1 :

    ざわ…… ざわ……

    京太郎「ちょっと君ら黙ってくれる? 俺にもしゃべらてくれ。慎んで拝聴しろ」

    「私、自身疑問だったんだけど。ねぇなんであの時、誘いに応じたの?」

    京太郎「それは……」

    「それは?」

    京太郎「麻雀って人気のある競技じゃないですか?」

    京太郎「もしこれで活躍とかしちゃったらさぁ、いやモテちゃうでしょ? 常識的に考えて」

    京太郎「だから、俺の隠された才能が覚醒して大活躍とかしちゃう少年漫画的展開を期待してたんですよ」

    性陣「……」シラ~

    京太郎「うっわ、みんななにその微妙な顔」

    「それ本当?」

    京太郎「あ、すんません。嘘つきました」

    京太郎「本当はただ麻雀経験者なら進路選択の時に有利かなって」

    京太郎「一昔前なら政治家に剣道経験者が多かったし今なら麻雀かなって、あ、いやすんません。これも嘘です」

    誠子「このタイミングで嘘をつく意味がわからない」

    京太郎「ホントは部長が」

    913 = 1 :

    「私?」

    京太郎「部長が、俺を誘ってきた時なんて言ったか覚えてますか?」

    「? いえ、ぜんぜん」

    京太郎「『部員一人の部だけど、全国大会目指してるから一緒にどう?』ですよ?」

    京太郎「もうね。アホかと。あんた3年だろさっさと帰って勉強しろと。そう思ったんですよ」

    「あっそう。いい度胸ね」ボキボキボキボキ

    京太郎「ちょ、最後まで聞いてくださいよ!」

    京太郎「けど、部長の目が」

    「目?」

    京太郎「部長の目が、すげー真っ直ぐで本気でやる気なんだってそう感じた」

    京太郎「だから見てみたくなったんですよ」

    京太郎「この人が何処までやれるのか。その結果を」

    「須賀君……」

    京太郎「逆に部長はなんで俺を誘ったんですか?」

    京太郎「団体戦に出るなら、どうしたって俺は戦力にはなれません」

    京太郎「どうして俺だったんですか?」

    914 = 1 :

    「ん~、しいて言うなら一目惚れってとこかしら」

    京太郎「は?」

    「今ちょっと期待した?」

    京太郎「チッ、うぜぇ~」

    「まぁ半分冗談で半分本当かしら。須賀君を見た瞬間感じたのよ」

    「この子をは使える! ってね」

    京太郎「おい」

    「あの時の須賀君。すごくつまらなそうな顔してた」

    京太郎「え?」

    「だからね、見せてあげたくなったの。この世界はまだまだ面白いことで溢れてるんだってね」

    「まっ、背は高いし、顔は割と整ってるし、真面目そうだし世話を焼いてあげたくなったのよ」

    京太郎「部長……」

    「実は私、変っ……て言うものが好きなの」キリッ

    京太郎「ちょっと待って。今し方俺を褒めちぎっておいてのその発言はなに?」


    つづく

    915 = 1 :

    「3」ってなんなんですかね
    一旦区切りです

    ボク、SS書く時よく音楽…っといっても大体アニソンなんですが音楽聴きながら書くんですが
    最近ちょっと2013年のアニメ振り返る的な感じで今年度のアニソン聴いてたんですよ
    ガルガンティアの空とキミのメッセージを聴いててなんとなく以前書いた穏乃の話を思い出して
    ああ、次はこういう雰囲気で旅をするみたいなSSを書くのも悪くないかなぁっと
    とか考えてるうちはきっと書かないでしょうけど

    それではまた

    916 :

    おつー
    不思議な数字といえば78対22の法則なんてのもあるね

    917 :

    おつおつ
    豊胸手術はiPS細胞で子供作るより遥かに簡単ですと貧しい皆様に言ってあげよう

    918 :

    そうそう
    こういうのが読みたかったんだよ
    面白い

    919 :

    これだけの実力がありながら何故ホモに走ったのか…大沼プロやハギヨシとは師弟、友情とかにしてほしいです

    920 :


    3っていうのはオカルト的にも完璧な数値だとか聞いたことがある
    三位一体とか

    921 :



    3って言うのは最小の素数だから縁起が良いとか聞いたことがある。
    うろ覚えだから目の前の機械で調べてくるか……。

    923 = 921 :

    ちゃうやん最小2ですやんて書こうと思ったら>>922に言われてた。

    軽く沈んでくる

    925 :


    ガングレイブのアニメでは武器の話題ほとんど無かったから仕方ないね
    今放送してたらCG でガチャガチャ変形するやつ見れたかもしれんけど

    926 :



    3は再生とか発展を表して、物事を3つで結び付けられるということを耳にした気がする

    927 :

    「三つ」は「満つ」からきており、三は完全を示しているという話もあるやね

    929 :

    おつ

    930 :

    「あーわーいーだーYOッ!」

    「ジャンジャジャ~ン! 今明かされる衝撃の真実ー」

    「なんと私こと淡ちゃんと、キョータローは小さい頃に生き別れた双子の姉弟なのでしたー!」

    「ええっ!? そうだったの?」

    「なんだか、すごい込み入った話。そんな事が……」

    京太郎「あれ、ねぇちょっと幼馴染だと思ってたの俺だけ!? 小学校から一緒でしょ」 

    「そんな過去があったなんて……」

    「ぜんぜん知らなかった」

    京太郎「信じちゃってるよ!?」

    京太郎「大丈夫かこの人たち。将来、壷とか買わされたりしないだろうな」

    931 = 1 :

    はい。本編投下します

    932 = 1 :

    京太郎「今思い出すとねぇ。俺、前回の合宿のとき一人だけ置いてけぼり食らってずっと家にいたんですけど」

    京太郎「あの、期間誰とも会話しなかったからな」

    京太郎「両親は、新婚かよってテンションで旅行に出かけるし」

    京太郎「クラスの奴には合宿に行くって言ってたから当然連絡なんて来ないし」

    京太郎「俺のこの漲るやる気をどうしてくれるんだって感じで」

    京太郎「ペットのカピーやネトマのPCに向かって一人でブツブツなんかしゃべってて」

    京太郎「ちょっとあれは、今思い出しても自分でもドン引きするくらい気持ち悪かったな。うん」

    シーン…

    「京ちゃん、お菓子食べる?」

    優希「タコス! タコスを分けてやるじぇ!」

    尭深「お茶、飲む?」

    「え~っと、え~っと……手、握ってあげるね?」ポヤーン

    京太郎「あれ? みんなが急に優しい」

    933 = 1 :

    「やめて! 私を、私を悪者にするのはやめて!」

    まこ「弁解したいが、こればっかりは出来ん」

    「思えば、雑用から何から任せっぱなしで」

    「うう、ごめんね。京ちゃん」

    「部の事はみんなで分担した方がいいと思……」

    「まぁ、任せっきりはよくないわね」

    京太郎「まぁまぁ、そう言わないであげてください。良いんですよ俺はそれくらいしか役に立てませんし」

    京太郎「迷子の捜索に、タコス作りに、ぬいぐるみの縫合。寝起きのムーミンにコーヒー淹れたり、喫茶店手伝ったり」

    京太郎「デスクトップPCとか自動雀卓担いで移動したり」

    京太郎「清澄の雑用は皆さんこれ、特殊な訓練を受けてないと出来ませんのでね。オススメはしません」

    京太郎「用法用量は計画的に」

    「なにを言ってるんだ君は」

    934 = 1 :

    「あの、これ前から言いたかったんだけど私、そんなに言うほど須賀君に雑用押し付けてないわよね?」

    「そりゃ、もちろんないとは言わないけど。けどそんな酷い扱いもしてないわよね?」

    「まぁ平行世界じゃどうだか知らないけど」

    京太郎「またそういう……そういうねぇメタな発言してるとまた世論からパッシングを受けますよ」

    京太郎「まぁ、でも? この世界にではいい先輩ですよ?」

    京太郎「いい上司、竹井先輩。経理部長」

    まこ「役職変わっとるぞ」

    京太郎「むしろ、逆に部内の雑用全部先取りして『それもう終わってますけどぉ?』みたいな、ドヤ顔をしてやろうかなって」

    「従順なのか反抗的なのかよくわからない奴だな……」

    「ちょいちょいあるわよね須賀君、突如として私に反旗を翻してくるときが」

    京太郎「部長忘れたんですか? 俺が部に入ってすぐのときの第一回清澄麻雀部大議会を」

    「なに、清澄大議会って?」

    京太郎「おう。部長のその日の気分が俺の自由意志のすべてを超越するという独裁性議会だ」

    京太郎「あの日の約定により俺は雑用大臣に任命された」

    京太郎「ちなみに世襲制な」

    935 = 1 :

    『じゃあ、私は麻雀担当。須賀君はその他の担当』

    『私は和了るのが担当。須賀君は点棒を差し出すのが担当』

    『私は勝利担当。須賀君は画面の端で失神して泡吹きながら解説する担当ね』

    ―――――――
    ―――――
    ―――

    京太郎「なにもかも皆懐かしい」

    性陣「……」ジー

    「視線が痛い!?」

    まこ「お前さんらは最初の頃からそんなアホな事やっとたんか」

    「そういえば、染谷先輩はその頃は部にはいなかったんでしたっけ?」

    まこ「ん? ああ、そうじゃな。あん頃は部員もおらんから、なんとなくわしも流れで部活離れしとってな」

    まこ「自分のうちで客相手に打っとる事のが多かったな」

    「ねーねー! マコのうちって喫茶店なんだよね?」

    まこ「ん? おお、麻雀喫茶じゃな」

    「へー、なんか楽しそう。行ってみたい!」

    穏乃「あ、私も私も!」

    「お菓子ある?」

    まこ「お菓子なぁ~」チラッ

    京太郎「……」ダラダラ

    まこ「まぁ、運が良けりゃ出会える裏メニューってとこじゃな」ニヤ

    優希「染谷先輩はどんな経緯で部に復帰したんだじぇ?」

    まこ「どんな、か。そうじゃな……」

    936 = 1 :

    ―――――――
    ―――――
    ―――

    カランカラン

    まこ「いらっしゃ、」

    バーン

    「まこ!」

    まこ「ん、おお。久か。珍しいの」

    「ええ、久し振りね。ってそんなことはいいのよ」

    「まこ。今日はあなたを連れ戻しにきたわ!」

    まこ「ほう。っということは新入部員でも入ったんか?」

    「紹介するわ。須賀君」

    カランカラン

    京太郎「どうもはじめまして。突如として現れたサテライトの流れ星。須賀京太郎です」

    まこ「男子か。まぁええじゃろ。わしは染谷まこ、2年じゃ」

    937 = 1 :

    「早速だけどまこ。一人とは言え部員も入った事だし、本格的に部活を再開するわ」

    まこ「ほうか。ほんなら明日からにで、」

    「いやわかってるの! まこにもお店の手伝いがあるというのは」

    まこ「は? いや、人の話を」

    「そこでこういうのはどう? 私たちと麻雀を打って私たちが勝ったらまこは部に戻る」

    まこ(相変わらず人の話を聞かん奴じゃな)

    まこ「わしが勝ったら?」

    「須賀君を一週間、無料で貸し出すわ」

    京太郎「え」

    まこ「乗った」

    京太郎「ちょ」

    「ただ働いてもらうだけじゃつまらないからメイド服でも着てもらいましょうかしら」

    京太郎「何故レートを上げるのか」

    938 = 1 :

    まこ「ちなみにお前さん麻雀の腕の程は?」

    京太郎「将棋で言ったら羽生名人クラスで、」

    「最近ようやく全体の流れを覚えたくらいよ」

    京太郎「あ、はい……そうです。はい……」

    まこ「ほうか。まぁええが、3麻でもいいんか?」

    京太郎「3麻って?」

    「書いて字の如く3人でする麻雀よ」

    京太郎「へぇ」

    「まぁ今回は気にしなくていいわ。私ががんばるから須賀君は気楽に楽しんでくれればいいから」

    まこ「それじゃ、はじめるとするか」

    939 = 1 :

    京太郎「え、っと。これ、かな……」ビクビク、トン…

    「あ、須賀君それまたロン」

    京太郎「」

    京太郎「はっ!? だからなんで部長が俺から和了るんですか!?」

    「いやー、須賀君ってば面白いくらい振り込んでくれるから和了り甲斐があるわー」

    まこ(アホかこいつら)

    「まぁまぁ、そう熱くならないで。気楽にね気楽に」

    京太郎「部長、残念ですけど遊びの時間はとっくに終わっています」

    京太郎「ここはすでに地獄の賭博場。交わされるのは言葉の銃弾。振るわれるのは悪意の刃」

    京太郎「掛け替えのない己の魂の尊厳を賭け金(ベッド)にして紅(ルージュ)か玄(ノワール)か!」

    「なにこのやる気」

    まこ「お前さんが焚きつけたんじゃろが」

    940 = 1 :

    まこ:なんやかんやあって1位

    久:終盤に京太郎のビギナーズラック的役満親っかぶりで2位転落

    京太郎:安定のラス


    京久「「ああああああああああああああああっ!?」」ガクッ


    まこ「なにしに来たんじゃお前ら」

    「ふ、ふふふ……こんなことで私が諦めると思ったら大間違いよ。いかなる手段を使ってもまこを部に引き入れるわ」

    京太郎(悪役みたいなセリフだな)

    まこ「わしは部に戻らんなど、一言も言っとらんが」


    京久「「えっ?」」


    まこ「最初からそう言おうとしとるのにお前さんらがどんどん話を進めていくからじゃろうが」

    京太郎「なんだじゃあまた、まった部長が一人で騒いでただけじゃないッスか!」

    「須賀君だって凄まじいやる気を発揮してたじゃない!」

    まこ「最初から最後まで人の話を聞かん奴らじゃな」

    京太郎「ち、ちなみに負けた時の話は……」

    まこ「そっちが賭け金を吊り上げたんじゃからきっちり払ってもらおうかのう。身体で」ニヤニヤ

    京太郎「ですよねー」トホホ

    941 = 1 :

    ギャーギャー、ワーワー

    まこ「しかし、久よ。まだ全国出場の夢を諦めてなかったのか」

    「当たり前じゃない。後、訂正しとくと出場じゃないわ優勝よ」

    まこ「須賀といったか? お前さんもようこんなのに付き合っとるな」

    京太郎「ええ、まぁ、自分でもなんでかなって思うんですけどね」

    京太郎「見てみたいんですよ、この人がどこまでやるのか。全国の景色って奴を」

    「高校最後の夏だもの。全国優勝の夢くらい見させてよ」

    まこ「全国優秀の景色……か」

    まこ「ふふ、はははは」

    「まこ?」

    京太郎「染谷先輩?」

    まこ「ええじゃろ。わしも見てみとうなったわ。全国の景色っちゅうんをな」


    京久「「っ!!」」ビシバシグッグッ!!


    まこ「今日はもう遅いが、明日からはまた部室に顔を出すとするか」

    京太郎「これでようやく2人」

    「3人でしょ? 須賀君も大事な部員なんだから」

    京太郎「部長……」ジーン

    まこ「ふふ」

    京太郎「じゃあ、染谷先輩!」

    「行きましょう。まこ」


    京久「「我等と共に全国へ!!」」


    第三部カンッ!

    942 = 1 :

    皆さんだいぶお久し振りですね遅くなって申し訳ないです
    明日こそ書こう、明日こそ書こうってやってたらずるずると長引いてしまって

    とまぁこんな感じで後は和と優希の入部の話をやって、エピローグをやって当スレは完結って流れですかね
    ですから投下としては後2回くらいになると思ういます
    スレの残りが気になるところですがまぁどうにかなるでしょう

    それではまた

    944 :

    おっつおっつ
    ヒッサと仲良い京太郎を見てるとなんか和む

    945 :

    おつー
    お悩み相談スレかと勘違いするくらい部長と仲良いなww

    947 = 1 :

    今思い出したけど賭け金はベッドじゃなくてベットですね
    修正しとこうと思って忘れてました

    948 :


    ヒッサと京太郎ワロタ

    949 :

    こういう京太郎も楽しんでる無茶ぶりなら笑ってられるんだけどな
    原作でももうちょいこういうところがあれば畜生呼ばわりされんかったのに

    950 :

    原作というよりアニメだけどな


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