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    元スレ真美「はるるんのリボンを取ったら動かなくなった」

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    みんなの評価 : ★★
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    801 = 799 :

    ガタガタガタガタ

    雪歩「な、何?この音……」

    ボインッ ボインッ

    「ワ、ワナモンスターの胸が大きくなっていくぞ!」

    あずさ「戦闘力7000……8000……!!バカな……!!!」

    亜美「あっという間に、あずさお姉ちゃんなみの大きさだ!」

    モンスター「ちひゃ!?ちひゃちひゃちひゃ!?!?」

    真美「嬉しさより、とまどいの方が大きいみたいだね」

    ガタガタガタガタ

    伊織「これは……壁だけじゃない!ダンジョン全体が形を変えているわッ!!」

    802 = 799 :

    「ど、どういうことなんだ?」

    雪歩「もしかして……!!」

    亜美「わかったの、ゆきぴょん!?」

    雪歩「響ちゃん、ここは入る度に中身が変わるんだよね?」

    「ああ、それがどうかし……はっ、まさか!?」

    雪歩「そう……誰かが私たちの後に入ってきたんだよ!」

    真美「な、なんだってーーー!!!」

    ガタガタガタガタ

    あずさ「きゃっ!床が貴音ちゃんのお尻みたいに盛り上がってるわ!」

    モンスター「ちひゃちひゃちひゃちひゃ」ダラダラダラダラ

    亜美「モンスターのヨダレのせいで床がすっごくすべるよ!」

    真美「いいモンスターじゃなかったの!?」

    「確か、汗脇パッドを渡せば落ち着くはず……これでどうだ!」

    モンスター「ちひゃちひゃちひゃちひゃ」スンスン

    雪歩「千早ちゃんって、こんなに見境なかったっけ?」

    あずさ「やっぱり、響ちゃんの願望が多少は混ざってるのよ」

    伊織「こっちに階段があったわ!急ぐわよ!」

    ――――――――――――――――――――
    ―――――――――――――――――
    ――――――――――――――

    803 = 799 :

    ━外━

    伊織「ハァハァ……なんとか無事出られたわね」

    亜美「今までは、こんなことなかったの?」

    「うーん、自分が暮らしてた時はなかったなぁ」

    真美「運がいいなぁ」

    「でも、出かけようとすると玄関の前に子供が倒れてることは何度かあったぞ」

    あずさ「子供が?」

    「ああ。なぜかみんな、ケツに犬とかハムスターとかに噛まれたあとがあったなぁ」

    雪歩「響ちゃんは幸せ者だね」

    「あー、また自分をバカにしたなぁ!」プンスカ

    雪歩「そんなつもりはないよ」

    亜美「よく今までケ→サツ沙汰にならなかったなぁ」

    真美「ケ→サツ沙汰というか、保健所沙汰というか」

    804 = 799 :

    社長「おぉ、キミ達。新事務所はどうだったかね?」

    伊織「今すぐ別の場所を探すことをオススメするわ」

    社長「そうかね?いい物件だと思うんだがなぁ」

    あずさ「外装だけ見て判断しないでください」

    雪歩「まぁ、外見だけ見てプロデューサーや事務員を雇った社長らしいですけどね」

    伊織「というか、外装だけで考えてもダンボールハウスはおかしいけどね」

    805 = 799 :

    亜美「ところで、兄ちゃんは戻ってきたの?」

    社長「ああ。それでキミ達の後を追いかけて中に入っていったよ」

    伊織「アイツが犯人だったのね」

    社長「『まださっきの実験が終わってません!亜美と真美で毛の生え具合が違うかもしれませんし、
       髪の毛以外全部剃ったうえで比較してみましょう!』と言ってカミソリを片手に飛び込んでいったよ」

    雪歩「どうして通報しなかったんですか?」

    社長「音無くんを放っておけないからね」

    真美「あぁっ、いつの間にかぴよちゃんのまわりに大きな水たまりが」

    社長「カラス達とひとしきりハッスルした後、あのまま動かないんだ」

    あずさ「どうして通報しなかったんですか?」

    806 = 799 :

    亜美「よく見ると、小鳥さんのまわりに動かないカラスの群れが」

    社長「死んでいるわけじゃないから、安心したまえ」

    雪歩「それは、小鳥さんが死んでいるわけじゃないってことですか?それともカラスのことですか?」

    あずさ「『安心したまえ』って言っているから、きっとカラスさんのことよ」

    社長「キミ達もたいがいだね」

    「それで、どうする?」

    真美「とりあえずぴよちゃんをダンボールハウスに放り込もう」

    807 = 799 :

    「それっ」ポイッ

    ゴゥンゴゥンゴゥン

    亜美「なんか乾燥機みたいな音がする」

    真美「ダンジョンが形を変えていく音だね」

    あずさ「プロデューサーさんと音無さんはどうなっちゃうのかしら?」

    雪歩「おっぱいが大きくなって帰ってくるかも」

    「あの二人はモンスターみたいなものだからな」

    あずさ「実験に成功したら、千早ちゃんに教えてあげましょう」



    第三十七話 終わり

    808 :

    なるほど、これがアイドルモンスターか

    809 :

    ━第三十八話━

    810 = 809 :

    ━765プロ跡地━

    千早「もやし祭りをしようと思うの」

    春香「もやし祭りって、高槻家でやってるエア焼肉のこと?」

    伊織「別にあれは肉の幻覚を楽しんでるワケじゃないわよ」

    千早「高槻さんになったつもりで、もやしを食い散らかすのよ」

    「散らかしちゃダメでしょ」

    春香「でも、普段自炊しないでカップ麺もロクに作れない千早ちゃんにそんなことできるの?」

    千早「失礼ね。カップ焼きそばは無理でもカップラーメンなら作れるわ」

    「湯切りが苦手なんだね」

    811 :

    伊織「なんで急にそんなことを言い出したの?」

    千早「私は今まで急ぎすぎていたわ」

    美希「??」

    千早「やみくもに高槻さんにアタックする前に、まずは高槻さんのことをもっと知ろうと考えたのよ」

    「なるほど」

    千早「高槻さんのことを海よりも深く理解した暁には、きっと彼女の方から股を開いてくると思うの」

    春香「千早ちゃんは自分の身のほどを知った方がいいと思うよ」

    美希「身のほどってなに?バストサイズってこと?」キャハッ

    千早「美希は自分の死に様を知りたいようね」

    「できれば、ここがこれ以上汚れない方法で頼むよ」

    春香「いまだに血の臭いが取れないものね」

    813 = 812 :

    千早「水瀬さんは、お金を出してくれればそれでいいわ」

    伊織「お金以外に役に立たないみたいな言い方しないでくれる?」

    「大体、もやしなんて大した値段じゃないでしょ」

    千早「でも、ウチにはホットプレートがないし……」

    春香「ホットプレートまで買わせるつもりなの?」

    美希「千早さんは恐れを知らぬ剛の者なの」

    千早「高槻さんのためと思えば、安い買い物じゃない?」

    伊織「そう思うなら自分で買いなさいよ」

    春香「あと、間違ってもこれはやよいのためにはなり得ないからね」

    814 = 812 :

    美希「それで、ミキはどんな係なの?」

    千早「美希は毒……出来上がったもやしを最初に食べて、みんなに笑顔をふりまく係りよ」

    美希「わーいなの☆」

    伊織「今、毒見って言おうとしたわよね」

    「千早の料理はそんなに壊滅的なのかなぁ」

    春香「何度も言うけど、料理するのは私なんだけど」

    815 :

    ボケ一人に対してツッコミが数人がかりとは……

    やはり千早は侮れない

    816 :

    突っ込み1人にボケ数人な事が多いのに珍しい事態

    817 :


    湯切りが苦手なちーちゃんかわいい

    818 = 811 :

    ━スーパーマーケット━

    千早「えっと、もやしを買って、タレを買って……みんなの分の紙皿と割り箸も必要ね」ポイッ ポイッ

    「お客様用の食器はないんだね」

    春香「千早ちゃんの家に友達が来るなんて、今まで考えられなかったものね」

    千早「…………」

    美希「じゃあミキが千早さんの初めてを奪ってあげるの。ショジョソーシツなの☆」

    千早「ふふっ、ありがとう美希。カビキラーにしようと思ったけれど、クレンザーにしておくわ」ポイッ

    伊織「クレンザーで何をするつもりなのかしら」

    819 = 811 :

    「春香どうしたの、薄気味悪い顔して」

    春香「いやぁ、千早ちゃんの家の処女は私が既に貫通済なのに、何も知らない美希は哀れだなぁって」ニヤニヤ

    伊織「そこまで好きなら、千早の胸をえぐるようなこと言うのよしなさいよ」

    美希「その通りなの。大体千早さんにはもう、えぐる胸は残ってないの」キャハキャハッ

    千早「やっぱりカビキラーにするわ」ポイッ

    「カビキラーで何をするつもりなんだろう」

    伊織「私が払うんだから、あまり食材以外のものを買わないでよね」

    春香「食材だよね?」

    千早「もちろんよ」

    「怖いなぁ」

    820 :

    この千早がかわいいだと…

    821 = 811 :

    ピピピピッ ピピピピッ

    「ん?」

    美希「どうしたの真クン?」

    「妖精さんの声がする」

    春香「またよくない電波を受信しちゃったんだね」

    伊織「最近落ち着いてきたと思ったのに」

    「なんだか呼ばれてる気がするから、行ってくるよ」

    千早「もうすぐ私の家に着くから、別にいいわよ」

    美希「真クンの分も、ミキが食べておいてあげるの」

    「さすがにもう少し引き止めてほしいんだけど」

    春香「メンドくさいなぁ」

    822 = 811 :

    ━公園━

    テクテクテクテク

    雪歩「あっ、ロミオちゃん」

    「ジュリエット!ジュリエットじゃないか!」ダッ

    雪歩「ばかっ、寂しかった!」ダキッ

    「ごめんよ、もう絶対にキミを離さない!」ギュッ

    雪歩「///」

    「///」

    亜美「か、肩がもげそうだぜ」

    真美「二人とも何してんの?」

    「妖精さんがこう言えって」

    823 = 811 :

    雪歩「ふふっ、それは私が妖精さんにお願いしたんだよ」

    「ははっ、実は雪歩が妖精さんにお願いをしたくなるように、ボクが別の妖精さんを仕向けたんだよ」

    雪歩「じゃあ私は、真ちゃんが妖精さんを仕向けたくなるように、別の妖精さんにおまじないをかけてもらったんだよ」

    「わあぁ、妖精さんがいっぱいだね♪」

    雪歩「たくさんの妖精さんに囲まれて、私たちは夢の泉のほとりで幸せに暮らすの」

    「あはははは」

    雪歩「うふふふふ」

    「あはははははは」

    雪歩「うふふふふふふ」

    亜美「あ、頭がもげそうだぜ」

    真美「大変!亜美がガンダムのラストシューティングみたいになっちゃう!」

    824 :

    トばしてんな
    こんなバカップルだったっけ

    825 = 811 :

    亜美「ところでまこちんは、どこに行くところだったの?」

    「千早の家でもやし祭りをする予定だったんだけど、妖精さんに導かれてこっちに来たんだ」

    真美「あくまでも妖精さんの仕業だと言い張るんだね」

    「だって本当のことだし。それで、みんなは何してるの?」

    雪歩「第二次討伐の準備だよ」

    亜美「今度こそ、あのダンボールハウスを完璧に攻略するんだ」

    「でも、あの中にはまだプロデューサーと小鳥さんがいるんじゃないの?」

    真美「別にいいじゃん」

    「確かに」

    826 = 811 :

    ギェェェェェェェェナノォォォォォォォォ

    亜美「あっ、ミキミキの声だ」

    雪歩「断末魔だね」

    「もやし祭りがはじまったんだ」

    真美「もやし祭りってのはデスマッチなの?」

    亜美「高槻家では、毎週木曜に血の雨が降ってるんだね」

    「うーん、どうだろう?いま千早の家でやっているのは、千早が考案した改良型もやし祭りだからね」

    真美「どこをどう改良したのか、見当もつかないよ」

    827 = 811 :

    ガシャーン イマダーイビーン

    亜美「今度ははるるんの声だ」

    雪歩「ガラスの割れる音も聞こえたよ」

    「多分、千早の癇に障ることを言ったんだろうね」

    真美「いつも思うんだけど、あの二人は仲がいいの?悪いの?」

    「ケンカするほど仲がいいってやつじゃないかな」

    亜美「なるほど」

    雪歩「真ちゃんが春香ちゃんと千早ちゃんのことに詳しくて悔しいッ!」カミカミ

    真美「ゆきぴょんの癇に障ったみたいだね」

    亜美「ハンカチを噛んで悔しがるなんて、少女マンガでしか見たことないよ」

    828 = 811 :

    ガシャーン アオイィィィトリィィィィィ パタパタ

    真美「今度は千早お姉ちゃんだ」

    亜美「ガラスを突き破ってパタパタ飛んでいくよ」

    「うーん、さすがにあれは何があったのか想像つかないなぁ」

    雪歩「真ちゃんが千早ちゃんのことに詳しくなくて嬉しいッ!」キュッ

    真美「きゅってした!」

    亜美「ああ、きゅってしたな!」

    「ボクは自分が思ってるほど雪歩のことに詳しくないのかもしれない」

    829 = 811 :

    千早「アノソォォォラヘェェェェェ」パタパタ パタパタ

    尾崎「ピヨピヨ!ピヨピヨ!」バサバサ バサバサ

    グシャッ

    真美「あぁっ!千早お姉ちゃんが何かとぶつかった!」

    「あれは確か、876プロの尾崎さんだね」

    亜美「どうして空を飛んでいるんだろう」

    雪歩「きっと何かショッキングな出来事があったんだよ」

    真美「ショッキングなことがあると、空を飛べるようになるの?」

    「『いっそ鳥になって、どこかへ飛び去ってしまいたい』って思うからじゃないかな」

    亜美「ふむふむ」

    真美「大人って大変だね」

    830 = 811 :

    ヒュー …… ベチャッ

    「うわぁ、うまい具合にこっちに落ちてきたよ」

    雪歩「二人のまわりが夢の泉みたいになってる」

    亜美「夢の泉ってのは血の池地獄なの?」

    雪歩「その方が、夢であってほしいって感じがするでしょ?」

    真美「まぁね」

    千早「痛た……」グジュグジュ

    尾崎「死ぬかと思ったわ」グジュグジュ

    「すごいなぁ、もう再生してる」

    亜美「よかったよかった」

    雪歩「起きなかったら、またダンボールハウスに放り込まなきゃいけないところだったからね」

    真美「本当によかったよ」

    831 = 811 :

    「尾崎さん、どうしたんですか?」

    尾崎「私の絵理が私の名前を、デスノートに書いたような気がしたの」

    亜美「何言ってんだコイツ」

    雪歩「妄想と現実の区別がつかなくなってるね」

    真美「しかもその妄想にショックを受けて空を飛んでしまうなんて」

    「メンタルが弱いにもほどがありますよ」

    亜美「というか、『私の絵理』ってど→ゆ→こと?」

    尾崎「『My Ellie』ってことよ」

    雪歩「なんか愛ちゃんのママと絵理ちゃんのレズカップルみたいに聞こえますよ」

    真美「まいえり!まいえり!」キャッキャッ

    尾崎「ピヨピヨ!ピヨピヨ!」バサバサ バサバサ

    「あぁ、また飛んでいっちゃった」

    雪歩「予想通りだね」

    832 = 811 :

    亜美「そんで、千早お姉ちゃんはどしたの?」

    千早「どうして私に先に声をかけてくれなかったの?」

    真美「本当にメンドくさいなぁ」

    「尾崎さんは一応、目上の人だからね。一応」

    千早「まぁいいわ。早く戻って、もやし祭りの続きをしないと」

    雪歩「ところで、千早ちゃんの家で催されているのは本当にもやし祭りなの?」

    亜美「さっきからの奇声を聞く限り、どう考えても亜美たちの知るもやし祭りとはベツモノな気がするんだけど」

    真美「あれじゃあ、お肉じゃなくて魔のモノの召喚儀式だよね」

    「本物のもやし祭りも、肉の召喚儀式じゃないんだけど」

    亜美「えぇっ!じゃあホントにもやしだけを食べるの?」

    真美「それじゃあおムネが育たないよ~」

    雪歩「まぁそれでも、やよいちゃんは千早ちゃんより胸があるけどね」

    亜美「それもそ→だね」

    真美「もやしの栄養価はあなどれないね」

    雪歩・亜美・真美「キャッキャッキャッ」

    千早「あなた達をまとめて夢の泉に沈めてあげるわ」

    「本当に血の池地獄みたいになっちゃうよ」

    833 = 811 :

    千早「そんなに疑うなら、一緒にウチに来てみる?『百聞は一見にしかず』よ」

    亜美「NO THANK YOU」

    真美「お断りします」

    千早「そう、残念だわ。じゃあ行きましょう、真」

    「えっ、ボクは確定なの?」

    千早「さっきは勢いで別れてしまったけど、改めて考えると、手伝ってもらったのに悪いかなって」

    雪歩「『勢いで別れた』ってどういうことかなぁ、真ちゃん?」ヒュン ヒュン ヒュン

    「誤解だよ雪歩、誤解だ。だから落ち着いてよ」

    亜美「スケコマシっぽい発言だなぁ」ゲラゲラ

    「頼むから黙っててくれる?」

    834 = 811 :

    千早「優しくしてくれたお礼に、手料理をご馳走したいの」

    真美「わぁ!女の子の手料理イベントだ!そのままベッドに突入の流れだよ、まこちん!」キャッキャッ

    「だから頼むから黙ってて……ってか、手料理って春香のでしょ?」

    亜美「千早お姉ちゃんだけじゃ飽き足らず、はるるんまで籠絡するつもりなの!?」

    「いい加減にしろこのクソガキどもがァァァァァァァァ!!」

    真美「うわぁぁぁぁぁ!ごめんなさいごめんなさい!」

    千早「随分と落ち着いてるわね、萩原さん」

    雪歩「心中穏やかじゃないけどね。とりあえず真ちゃんは、一週間ポエム禁止の刑かな」

    千早「事務所も静かになるし、なによりだわ」

    835 :

    ━千早の家の前━

    千早「結局みんなついてきてくれたのね。嬉しいわ」

    亜美「まこちんに連行されました」

    真美「同じく」

    千早「ふふ、照れなくてもいいのに。じゃあ、入りましょう」

    ガチャ

    伊織「あら、お帰りなさい」

    亜美「いおりんも来てたんだね」

    伊織「ええ。ちょうどいいわ、全然減らないから、みんなももやし食べちゃってくれる?」

    「えっ、買ってきたもやしを全部一人で食べきるつもりだったの?」

    雪歩「伊織ちゃん、もやしじゃ髪は生えないよ?」

    伊織「ブッ飛ばすわよ?そうじゃなくて、ホットプレートにある分に決まってるじゃない。それに、春香もいるわよ」

    春香「わぁ、にぎやかになってきたね」

    千早「あら。随分回復が早いのね、春香」

    春香「ベランダにリボンが引っかからなければ、そのまま墜落するところだったよ」

    千早「次からはリボンを取ったうえで突き落とすことにするわ」

    真美「本当に、仲がいいんだか悪いんだか分からないなぁ」

    836 = 835 :

    ジュー ジュー

    亜美「わぁ、おいしそう」

    雪歩「バイオハザードみたいなのを予想してただけに、意外だね」

    春香「食べるなら、こっちのプレートの方が温め直したばっかりだからおススメだよ」

    真美「ほんと→?」

    伊織「あっ、そっちは……」

    ギェェェェェェェェ

    雪歩「亜美ちゃんと真美ちゃんが泡を吹いて倒れた」

    千早「そっちは美希用のプレートなのよ」

    「どうして春香はそっちのプレートを温め直したの?」

    春香「そろそろ美希が起きる頃かなって思って」

    837 = 835 :

    美希「うーん……」ムクッ

    千早「美希、おはよう」

    美希「はるかぁ!さっきのもやしはヒドかったの!きっと火が通ってなかったんだと思うな!」プンスカ

    春香「ゴメンね美希。さっきのもやしは、ひげを取ってなかったから美味しくなかったの。こっちは大丈夫よ」スッ

    美希「そういうことなら許してあげるの。もぐもぐ」

    ギェェェェェェェェナノォォォォォォォォ

    「怖いなぁ」

    千早「春香のことが?」

    「春香の頭も、美希の頭も、かな」

    雪歩「伊織ちゃんは、どうして止めなかったの?」

    伊織「美希がさっきのアンタと同じことを言ったからよ」



    第三十八話 終わり

    838 :

    すごい世界観だ…

    839 :

    これに違和感なくなってきてる自分が怖い

    840 :

    >>839の一言で違和感がない自分に気付いた…
    ヤバいな慣れちまってる…

    841 = 835 :

    ━第三十九話━

    842 = 835 :

    小鳥「『暗示』ってあるじゃないですか」

    「どうしたんですか、唐突に」

    小鳥「いや、この前聞いた話なんですけどね」

    「それって、俺のバナナがパッションフルーツしちゃう話ですか?」

    小鳥「あるいは」

    「どうぞ続けてください」

    小鳥「『これは火をつけたタバコです』って言ってただの棒を握らせたら、
       本当に手のひらが火傷したって話があるらしいんですよ」

    「本当ですか?すごいですね」

    小鳥「それを応用すれば、私がプロデューサーさんの子供を妊娠することも可能だと思いません?」

    「一理ありますね」

    小鳥「それじゃ、さっそく実践してみますねっ」ハァハァ

    「それっ」ジュゥゥゥ

    小鳥「アヅヅッッ!!」

    843 = 835 :

    小鳥「なんで火をつけたタバコを押しつけるんですか!」

    「だってさっきの話を応用するって言ったじゃないですか」

    小鳥「そうじゃなくて、自己暗示で妊娠するって話ですよ。
       大体、押しつけるにしたって火のついてないタバコでしょう?」

    「すみません。せっかくライターとタバコを拾ったので使ってみたくって」

    小鳥「もうっ、イケない坊やね。火遊びは、ヨ・ル・だ・け・だ・ゾ♪」

    「それっ」ジュゥゥゥ

    小鳥「アヅヅッッ!!」

    「いま、夜でしたっけ?」

    小鳥「確かめる前にやらないでください!」

    844 = 835 :

    「ゴメンなさい。……それで?」

    小鳥「はい?」

    「パッションフルーツはどうなったんですか?」

    小鳥「あれ?プロデューサーさんは妊婦萌えじゃないんですか?」

    「どうせ孕ませるなら、違法に若い娘の方がいいなぁ」

    小鳥「いい加減捕まりますよ?」

    845 = 835 :

    「ところで、さっきの話を聞いて思いついたんですけど」

    小鳥「はい」

    「『これは火をつけたタバコです』って言ってただの棒をくわえさせたら、どうなると思います?」

    小鳥「くわえさせるのは、本当にただの棒なんですか?」

    「一応そのつもりですけど、何か手違いが起きる可能性は否定できませんね」

    小鳥「それはステキですね」

    「でしょう?それじゃさっそく……」

    小鳥「実践ですねっ!」ハァハァ

    「ここから出ましょう」

    小鳥「何をためらう必要があるんですか?」

    「どうせくわえさせるなら、違法に若い娘の方がいいなぁ」

    小鳥「ここから出たら真っ先に通報してやる」

    846 = 835 :

    「大体、どうして小鳥さんはここから出たがらないんですか?」

    小鳥「みんなが謝りにくるまで、絶対にここから出ないって決めたんです」

    「何をバカみたいなこと……響みたいなことを言ってるんですか」

    小鳥「それだと、響ちゃん=バカみたいに聞こえますよ?」

    「何か問題でも?」

    小鳥「私は一向に構いません」

    847 = 835 :

    小鳥「想像してみてくださいよ、プロデューサーさん」

    「??」

    小鳥「伊織ちゃんが土下座で私たちに謝る光景を」

    「それは実にパッショネイトですね」

    小鳥「おデコを地面にこすりつけて、髪の毛が抜け落ちるまで土下座させ続けましょう」

    「いいですね。抜け毛は集めてそうめんにしましょう」

    小鳥「ピーヨピヨピヨピヨ」

    「キョーッキョッキョッキョッ」

    848 = 835 :

    ━ダンボールハウスの外━

    ピーヨピヨピヨピヨ

    キョーッキョッキョッキョッ

    ガナガナガナガナ

    ギャァァァァァ ギェェェェェェ

    長介「ここです、おまわりさん」

    警察1「数日前から、昼夜を問わず奇声が聞こえるらしいね」

    かすみ「怖くて私たち、このままじゃ公園で遊べません」

    警察2「よし、さっそく突入だ」

    いぬ美「待ってください」

    かすみ「あっ、いぬのおまわりさん」

    849 = 835 :

    警察1「署長、どうしたんですか?」

    かすみ「署長?」

    警察2「彼女は一日署長なんだ」

    いぬ美「中にいるのは不審者じゃありません。まいごのまいごのこねこちゃんなんです」

    長介「随分と醜悪なこねこちゃんがいたもんだね」

    いぬ美「彼らは人生という道の迷子なのよ」

    長介「今の日本にはいっぱいいそうだなぁ」

    850 = 835 :

    警察1「しかし、だからといってこのまま放置するわけには」

    いぬ美「大丈夫です。そろそろモンスターにやられて出てきます」

    ガチャ

    「ゲフンッ」ズザァァァァァ

    小鳥「ピヨンッ」ズザァァァァァ

    かすみ「あれ、この人たちどこかで見たことある」

    長介「765プロの清掃員さんじゃないかな、きっと」

    警察2「キミ達の知り合いかい?じゃあ、もうこんなことしないよう言っておいてくれるかな」

    いぬ美「寛大な処置に感謝します」


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