元スレ勇者「パーティーにまともな奴がいない……」
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451 = 444 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
武器屋裏の家
女大臣「……」
女大臣「あなたらしい死に方ですね」
女大臣「結局あなたは何のために力を求めたんでしょうね」
女大臣「……そんな事あなたにもわかりませんよね」
弓兵「ったく、あいつ等は加減って物を知らないのか?」スタスタ
女大臣「ありがとうございました」
弓兵「いいさ、あんたには借りがある」
弓兵「こいつが強者か?」
女大臣「はい」
弓兵「戦場で死ねたのなら本望だろ」
女大臣「そうですね、今も昔のこの人の居場所は戦場だけでしたから」
弓兵「そう言えばあんたの兄弟子だったっけ?」
女大臣「はい」
弓兵「いい顔で死んでるな」
女大臣「そうですね」
452 = 444 :
女大臣「やはり勇者様はこの人に似ています」
弓兵「こいつと勇者が?」
女大臣「はい、好きな者のために戦う所なんてそっくりです」
女大臣「ただ、勇者様は救えて、強者は救えなかった、それだけの事です」
弓兵「……」
女大臣「すいません、関係無い話をしてしまいましたね」
弓兵「別に構わんよ」
弓兵「こいつは好きな人のために力を望んだのか」
女大臣「私にはわかりません」
女大臣「多分本人ですらわかっていませんから」
女大臣「だからこそ勇者様と戦ったんだと思います」
453 = 444 :
※キャラ紹介
強者 体の年齢は22歳
大切な者を守るために力を追い求めた男。
実際は27歳だが特殊な方法で不老の力を得たため。、22歳から年をとっていない。(不死ではないため死にます)
白い髪は地毛。
初期設定では勇者達の仲間になるはずだったが負けて仲間になると言うのが強者のキャラに合っていなかったので悩んだあげく変更した。
そのため細かい設定や重い過去がある。
弓兵 35歳
ハンターの一員。
女大臣には借りがある。(そのうちそのエピソードを書くかもしれない)
基本的に細かい事は気にしない性格。
ちなみに物凄く強い。(勇者にも楽勝で勝てる)
だが職業柄、自由に戦闘出来ないのが悩み。
454 = 444 :
今日はここまでです。
次回からは次の町です。
ちなみに俺はキャラを考えてからストーリーを作るので、大抵のキャラには本編には出てこないが、しっかりとした設定があります。
もし時間があったら紹介したいと思います。
455 :
乙
ドラゴンと勇者は爆発しろ!
456 = 443 :
早く紹介しる!
457 :
男系の仲間ばっかだったらどうなんだろう
458 :
勇者とフラグ立つ奴って他にいないの?
459 :
乙
全部終わったら、強者スピンオフとかできそうだな
460 :
えっそんなのいらないけど
461 :
こういう厨二は好きだわ
462 :
強者はてっきりおっさんだと思ったら外見22とかどっかに描写あったか?
無いなら情景描写足りなくないか?
463 :
>>462
ストーリー上の重要な伏線ならともかく、そうでないなら冗長になるだけでない?
ドラゴンが浚われて怒ってるのに
「お前、思ったより若いな。 それに髪はサラサラ、肌はスベスベだ」
「22から年をとっていないのだ、羨ましかろう」
とかやられても冷める。
464 = 462 :
それなら新キャラ出た時に地の文いれるとかあるだろ
465 :
>>464
フジテレビも言ってた
「嫌なら見るな」
466 = 461 :
読んでて気にならなかったけどね
てかそういう指摘荒れるからやめようよ
467 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
海辺の町 宿屋
女勇者「思ったよりすんなり着けましたね」
勇者「そうだな」
暗殺者「おばさん、泊まれ?」
おばさん「四人部屋は無いから二人部屋を二つでいいかい?」
ドラゴン「どうする?」
暗殺者「別にいいだろ」
女勇者「そうですね」
おばさん「100ゴールドね」
女勇者「どうぞ」スッ
おばさん「これ鍵ね」カチャン
勇者「じゃあ俺は暗殺者と―――――」
女勇者「私は暗殺者と一緒の部屋でいいです」
ドラゴン「じゃあオレは勇者とだな」
勇者「勝手に決めんな!!」
暗殺者「そんなに怒るなって」
勇者「それはダメ、絶対ダメ!!」
女勇者「夫婦なんですから、いいじゃないですか」
勇者「だからそう言う事じゃなくて!!」
ドラゴン「オレと一緒がそんなに嫌なのか……」
勇者「いや、そういう意味では無く……」
468 = 467 :
ドラゴン「ちゃんと眼を見て言ってくれ」
勇者「すまん、今はちょっと無理」
ドラゴン「どうしてだ?」
勇者「それは……その……」
女勇者「ドラゴン、買い物に行きませんか?」
ドラゴン「ああ、行く」
ドラゴン「勇者、後でゆっくり聞くから準備しといてくれ」スタスタ
勇者「あ、ああ……」
勇者「ダメだ、うまくしゃべれない……」スタスタ
勇者「あれからドラゴンの目が見れねぇ」ガチャ
暗殺者「独り言か?」
勇者「なんでここに居るんだ!!」
暗殺者「窓のカギが開いてたんだ、不用心だな」
勇者「なんで俺の部屋に居るのかって事だよ!!」
暗殺者「お前があまりに変だから心配してやってんだ」
勇者「余計なお世話だ」ドサッ
暗殺者「女勇者がフォローしてなかったらどうなってたと思う?」
勇者「う……」
暗殺者「いいから話せよ」
勇者「だ、大丈夫だ、自分で解決する」
469 = 467 :
暗殺者「……」
勇者「なんだよ」
暗殺者「恋の悩みなら俺よりうまく解決してくれそうな奴がいるけどどうだ?」
勇者「……そう言えばお前恋がわかんねぇって言ってたな」
暗殺者「俺に聞かれるのも嫌だろ」
勇者「信用できる?」
暗殺者「少なくとも俺は信頼してる」
勇者「……そうだな、じゃあ頼む」
暗殺者「ちょっと待ってろよ」
勇者「……」
暗殺者「……」
勇者「どうした?」
暗殺者「初めましてでいいわよね、よろしくね」
勇者「誰だお前!!」
暗殺者「自己紹介がまだだったわね、私は暗殺者の中のもう一つの人格よ」
勇者「え、は?」
暗殺者「今言った通りよ」
勇者「え、って事はあんた吸血鬼?」
470 = 467 :
暗殺者「ちょっと違うわね、吸血鬼の人格も入ってるかもしれないけど私は私だから」
勇者「じゃああんたは一体何?」
暗殺者「言葉で説明するのは難しいわ、いろいろ複雑だから」
勇者「ああ、そう」
暗殺者「そんな事より恋の悩みがあるんでしょ、早く話してくれない?」
勇者「あんたに言ったら暗殺者にも聞こえるんだろ」
暗殺者「そうね」
勇者「結局暗殺者にも話してるようなもんじゃん……」
暗殺者「細かい事を気にしてると後悔するわよ、特にベッドの上だと」
勇者「意味がわからん」
暗殺者「まだ若いもんね」
勇者「若いとか関係ねぇよ!!」
暗殺者「いいから早く話してくれない、私もう我慢できないの」
勇者「なんでそう一々下ネタっぽいのかな……」
~~~~~~~~~~~~~~~~
説明中
~~~~~~~~~~~~~~~~
暗殺者「つまりキスしてから恥ずかしくなっちゃったわけね」
471 = 467 :
勇者「そういう訳です」
勇者(思い出しても恥ずかしい……)
暗殺者「思春期のガキか」
勇者「うるせぇ!!」
勇者「あと勝手に男の方に戻んな!!」
暗殺者「ああ、すまん」
暗殺者「……で、あなたはどうしたいの?」
勇者「そんな簡単に切り替えられるんだ」
暗殺者「私は自由に出てこれないけどね」
勇者「男の方の暗殺者に主導権があるって事か」
暗殺者「男っぽいだけで男では無いわよ」
勇者「じゃあ男っぽい方に主導権があるのか」
暗殺者「そう言うことね、それにしても主導権ってエッチよね」ニコニコ
勇者「全然エロくねぇよ」
暗殺者「で、どうしたいの?」
勇者「とにかく今まで通り話せるようになりたい」
暗殺者「そんなの簡単じゃない」
勇者「本当に!?」
472 = 467 :
暗殺者「一回抱けばキスで恥ずかしいなんて言わなくなるわよ」
勇者「抱いたら抱いたで恥ずかしくなるんだから意味ねぇよ!!」
暗殺者「お互い恥ずかしい部分をいっぱい見たり、見られたりする訳だから大丈夫よ」ニッコリ
勇者「無理、絶対無理」
暗殺者「じゃあキスした事を忘れて話せばいいじゃない」
勇者「それはそうだけど……」
暗殺者「私が出来るのは助言まで、行動はあなたがするしかないのよ」
勇者「そうだけど」
暗殺者「じゃあ飽きてきたから終わるわね」
勇者「結局飽きたのかよ!!」
暗殺者「とにかく頑張って、私達は応援してるわよ」
勇者「ありがとう」
暗殺者「エッチする時は呼んでね、見たいから」
勇者「絶対嫌だ」
473 = 467 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
夜 勇者の部屋
暗殺者「なんで俺も?」
勇者「頼む、俺一人じゃ不安なんだ」
暗殺者「思春期の子供かよ」
勇者「そんな事言わずに頼むよ」
ドラゴン「ただいま」ガチャ
勇者「お、お帰り」
暗殺者「早かったな」
暗殺者「肩の力を抜いて、相手を真っすぐ見る」ヒソヒソ
勇者「わ、わかってる」
ドラゴン「肉が安かったんでたくさん買ってきたぞ」ドサドサ
勇者「ありがとう」
ドラゴン「暗殺者も一緒だったのか」
勇者「あ、ああ、母親の事を調べてもらってたんだ」
暗殺者「なんでそこで嘘をつく!!」ヒソヒソ
勇者「本当の事言ったら超ダサいじゃん!!」ヒソヒソ
ドラゴン「で、どうだったんだ?」
474 = 467 :
暗殺者「ええと……出掛けてみたいだ」
ドラゴン「そうか」
暗殺者「じゃあ俺そろそろ戻るから」スタスタ
勇者「おい」
暗殺者「幸運を祈る」ガチャ
勇者「……」
ドラゴン「……」
勇者「……」
ドラゴン「今日はどうだった?」
勇者「あ、別に普通……かな」
ドラゴン「そうか」
勇者「……」
ドラゴン「勇者は会いたいのか?」
勇者「え、あ、母親に?」
ドラゴン「ああ、それ以外に何がある」
勇者「……正直どっちでもいいかな」
勇者「別に会いに行ってもいいけど、何か怖いし……」
ドラゴン「オレも一緒に行ってやろうか?」
勇者「大丈夫、俺の問題なんだし」
ドラゴン「そう一人で悩まない方がいいぞ」
勇者「そ、そうか?」
ドラゴン「恋人は共に苦難を乗り越えるものだろう」
勇者「じゃあ一緒に行ってくれる?」
ドラゴン「いいぞ」
475 = 467 :
勇者「ありがとう」
ドラゴン「……治ったな」
勇者「何が?」
ドラゴン「今オレの眼を見て話してるだろ」
勇者「あ、確かに」
ドラゴン「女勇者の言うとおりだな」
勇者「何が?」
ドラゴン「勇者の事を話したら、恥ずかしがってるんじゃないかって言ってたんだ」
勇者「え?」
ドラゴン「こっちから積極的に話せばきっと大丈夫だってアドバイスしてくれたんだ」
勇者「えーと、話したの?」
ドラゴン「ああ」
勇者「……何処まで話したの?」
ドラゴン「全部話したぞ」
勇者「……」
ドラゴン「?」
勇者「もう嫌だ……死にたい」
ドラゴン「勇者?」
女勇者「ドラゴン、夕飯は作れますか?」ガチャ
476 = 467 :
ドラゴン「勇者に作ってもらう」
勇者「悪い、今日は作れない……」
女勇者「じゃあ私が作りますね」
勇者「悪い……」
暗殺者「まあ、うまくいったからいいじゃん」
勇者「……そうだな、ポジティブに考えないと」
女勇者「もうこれ以上あなたの評価が下がる事は無いんですよ」
勇者「……ああ、うれしい限りだ」
暗殺者「元気出せよ」
勇者「ああ、そうだな」
女勇者「明日行きますか?」スタスタ
ドラゴン「早いな」モグモグ
女勇者「焼くだけですから」
勇者「え、お前も行くの?」モグモグ
女勇者「当たり前です」モグモグ
暗殺者「俺も行くからな」
勇者「なんだ、結局みんなで行くのか」モグモグ
女勇者「その方が気が楽でしょう」モグモグ
勇者「まあ、確かにそうだな」モグモグ
477 = 467 :
※裏話
ドラゴンがたまに言う恋人やら夫婦やらの話や知識の大半は女勇者から聞いたものです。
そのため女勇者はドラゴンと勇者が何があったかは大抵把握しています。
暗殺者も男目線で勇者の相談にのってあげたりしています。
その相談の大半はどうでもいい事なんですが、暗殺者はちゃんと聞いてあげます。
478 = 467 :
今日はここまでです。
確かに強者の描写はありませんでした。すいません。
今後はそんな事が起こらないよう注意していきます。
479 = 460 :
ドラゴンかわゆい
ドラゴンがめいんひろいんなの?
480 :
ドラゴンが可愛すぎて生きるのが楽しい
481 :
女勇者(偽)良い人すぐる
482 :
>>479
女大臣にきまってるだろ
483 :
ドラゴンたんハァハァ
484 :
暗殺者女っぽい方もいいな
485 :
女勇者は頂きました
486 :
これハーレムものですよね
487 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
次の日 町中
勇者「ええと、こっちだな」スタスタ
女勇者「本当に居るんですかね」スタスタ
勇者「俺に聞かれても……」スタスタ
ドラゴン「お前の父親を信じるしか無いだろう」スタスタ
勇者「まあ、そうだけどさ……」スタスタ
暗殺者「信じられるような男じゃ無かったけどな」スタスタ
勇者「それは言えてる」スタスタ
ドラゴン「とにかく会いに行ってみればいいだろ」スタスタ
勇者「そうだな」スタスタ
暗殺者「会ったらどうする気だ?」スタスタ
勇者「そればっかりは会ってみねぇとわかんねぇかな」スタスタ
女勇者「とにかく私は話し合いたいです」スタスタ
勇者「ぶれないな、お前」
女勇者「当たり前です」
ドラゴン「で、何処なんだ?」スタスタ
勇者「あと少しだ」スタスタ
488 = 487 :
勇者「この家みたいだな」スタスタ
暗殺者「ずいぶんボロい家だな」
女勇者「誰かいませんか?」コンコン
勇者「結構ガンガン行くな、お前」
女勇者「悩んでいても仕方無いでしょう」
ドラゴン「そうだぞ、悩んでもいい事なんて無い」
勇者「それはそうだけどさ……」
暗殺者「お前って意外とガラスのハートなんだな」
勇者「顔すら覚えてない母親に会うんだ、当然だろ」
女勇者「女の子みたいですね、ロマンチストですし」
勇者「うるせぇ!!」
???「どうぞ」
女勇者「行きますよ」
勇者「待って、少しだけ待って!!」
ドラゴン「こういうのは止まらない方が楽だぞ」
勇者「そりゃそうだけどさ……」
ドラゴン「行くぞ」グイッ
勇者「マジかよ」
女勇者「失礼します」ガチャ
そこには40代後半の白衣で白髪交じりの黒髪の男が椅子に座っていた。
489 = 487 :
勇者「……」
???「どちら様ですか?」
暗殺者「俺は暗殺者です」
女勇者「女勇者です」
ドラゴン「ドラゴンだ」
勇者「俺は勇者、ここに女の人がいると思うんだけど」
???「彼女とはどのようなご関係ですか?」
勇者「息子です」
???「……と言う事は、勇者君かな」
勇者「……はい、そうです」
???「自己紹介が遅れたね、私の名は博士だ」
勇者「博士……」
女勇者「勇者の事を知っているんですか?」
博士「うん、勇者君の事は彼女から聞いているよ、イケメン君の事も、それから女勇者君の事もね」
女勇者「え?」
博士「おっと、君達に紹介しておかなくちゃいけない子がいるんだ、おいで」
奥の方からやってきたのは15歳くらいの茶髪の少年だった。
490 = 487 :
博士「彼女の息子の剣士君だ」
剣士「よ、よろしくお願いします!!」ペコリ
暗殺者「お前の子供か?」
博士「まさか、私はもう子供を作るような年じゃないよ」ニッコリ
ドラゴン「でも恋人なんだろ?」
博士「いやいや、私は彼女のやりたい事に興味があるだけですよ」
勇者「やりたい事?」
博士「うん、なんでも―――――――」
勇者母「ただいま」ガチャ
帰って来たのは見た目は20代後半に見えるスレンダーな茶髪ロングの幸薄そうな女性だった。
博士「あ、帰ってきたみたいだね」
勇者母「あれ、お客さん?」
博士「君のお客さんだよ」
勇者「どうも」
女勇者「お久しぶりです」
勇者母「勇者に女勇者じゃない、ずいぶん大きくなったわね」
勇者・女勇者「え?」
勇者「覚えてるのか?」
491 = 487 :
勇者母「当たり前じゃない、自分の子供を忘れる親なんて居ないわよ」
勇者母「自分で産んだ子供じゃなくってもね」
女勇者「……」
ドラゴン「勇者の妻のドラゴンだ」
勇者母「もう旦那さんがいるの、ダメな息子だけど捨てないであげてね……」
勇者「あんたにダメなんて言われたくねぇよ」
勇者「あとその挨拶をやめろ」
ドラゴン「事実じゃないか」
勇者「いつから妻になった」
勇者「って言うか旦那さんって言っただろ」
勇者母「あなたがお嫁さんでしょ?」ニッコリ
勇者「違う!!」
女勇者「……あなたに聞きたい事があります」
勇者母「何?」
女勇者「あなたは何故父を捨てたんですか」
勇者「いきなりか?」
女勇者「はい」
勇者母「……」
勇者母「長い話になるけどいい?」
女勇者「構いません」
492 = 487 :
勇者母「勇者、あなたにも関係ある事よ」
勇者「ああ」
博士「お茶だよ」コトン
女勇者「すいません」
勇者「すまんな」
勇者「で、どういう事?」
勇者母「私はね、同じ場所に留まれないの」
勇者「話が見えてこねぇな」
勇者母「なんて言うか、同じ男性とずっと一緒に居るって事が出来ないの」
勇者母「だから私は常に移動し、常に恋し続けたいの」
勇者「そんなもんあんたの自分勝手な生き方じゃねぇか」
女勇者「言ってる事がメチャクチャです」
勇者母「自分でもわかってる、でも私は同じ場所で同じ人と連れ添うのが無理なの」
勇者「意味わかんねぇ……」
暗殺者「その事を相手の男は知ってるのか?」
勇者母「付き合う前にその事はきちんと話すわ」
勇者母「今まで付き合った人はみんないいって言ってくれた人達なの」
勇者「じゃあ父さんも女勇者の父親も知ってたって事か?」
勇者母「そうよ、いい人達だったわ」
493 = 487 :
勇者「でも悪いのはあんただろ」
勇者母「そうね」
勇者「認めるのか」
勇者母「私は自覚があっても治せないの、どうやっても」
女勇者「じゃあ私の父はその事を知っていたのにおかしくなったのですか?」
勇者母「あの人は一途な人だったからね」
暗殺者「これはまた腐った性格の人だな」
ドラゴン「腐ってると言うより自分の生き方に正直なんじゃないのか?」
暗殺者「自分の生き方に正直なくせに世間体を気にする奴ほど愚かな奴はいない」
暗殺者「勇者の父親は世間体なんて気にせず、自分の生き方を貫いてただろ」
勇者母「自分でも最低の人間だってちゃんと自覚してるわ……」
勇者母「恨まれたって仕方無いわ」
勇者「わかっていてもやめられない、なんてかわいそうな私ってか?」
勇者「素敵な悲劇のヒロインだな」
勇者母「そうかもしれないわね」
勇者「あんたは結局世間体を気にして自分の生き方を貫けない出来ない中途半端な人間だ」
女勇者「勇者、言動を慎みなさい」
勇者「残された方の気持ちが全くわかってねぇよ」
勇者母「そうね、私は間違ってるわよね」
女勇者「間違っていませんよ」
494 = 487 :
勇者「は!?」
女勇者「この人はこの人なりの筋の通し方をしていますから」
勇者「おかしいだろ――――――――」
女勇者「私はあなたみたいな人間が大っ嫌いですが」
女勇者「同じ人と付き添えない、けれどその償いとして自分の子供を一時も忘れない、そんな物はただの自己満足です」
勇者母「そうね、全部私が悪いの……」
女勇者「同情を誘うような事を言う訳ですか、卑怯者ですね」
勇者母「……そうね、あなたの言う通りね」
勇者母「私の事ならどう思ってくれても構わないわ」
女勇者「そう言う所が嫌いなんです、八方美人でいられない事を分かっているくせに八方美人でいようとする」
博士「ずいぶん嫌われてるみたいだね」
勇者母「仕方のない事です」
剣士「母さん……」
勇者母「大丈夫よ」ニッコリ
暗殺者「そいつもあんたも息子か?」
勇者母「ええ、そうよ」
女勇者「そうでしょうね」
勇者「もうこの話は終わりだ」
ドラゴン「勇者はそれでいいのか?」
勇者「正直今更何言われてもどうでもいいよ、結果的に俺をおいて行った事には変わりねぇんだから」
暗殺者「わからんでも無いな」
勇者「とにかくこの話はここまで」
495 = 487 :
今日はここまでです
勇者母は今までのキャラと明らかに違う感じにしました。
今までのキャラは自分の生き方を貫き通す奴(強者、イケメンなどなど)と世間体だけを気にする奴(王様)で、真ん中がいなかったので、
勇者母はどちらでも無くてどちらでもある奴にしました。
496 = 486 :
ねーわ
自分の生き方を貫き通す(笑)なら子供は作っちゃダメだろ
497 :
恨まれ批難されても仕方ない、全てを背負って生きる
なーんつってもそれに全くの重さを感じてないんだから意味ねーな
そりゃ何人分でも背負い込めるはずだわ。
それでいて「私って不幸」オーラ出してんだからもう誰か殺ってあげたほうがいいんじゃないか?
498 :
魔王討伐のために勇者の血が沢山必要なんだろ。
解れよな!それくらい!!
499 :
そうでもなきゃタダの糞野郎だからな
500 :
確かに、勇者みたく特別に死ぬ確率が高い存在ならば沢山いた方が有利だわな、虫や魚が産卵する感じで
10人生んだとしても誰か1人が魔王倒せば良いんだから、たった1人を大切に育てるなんざ人類的には博打過ぎる
道徳とか倫理は無視だけどさ
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