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    元スレ勇者「パーティーにまともな奴がいない……」

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    151 = 146 :

    勇者「まあいいや、お前もこの辺に住んでるんならドラゴンが捕まってる事は知ってるよな」

    スライム「はい、あの方には何度も助けていただいて」

    勇者「知り合いなんだ」

    スライム「この辺りのモンスターの間では有名なんですよ」

    勇者「そうなんだ」

    勇者「で、あのドラゴンを助けようと思うんだけど手伝ってくれない?」

    スライム「あの方を助けて下さるんですか!?」

    勇者「ああ、そのつもりだけど」

    スライム「僕も何度もあの方に助けていただいています、喜んでお手伝いいたします」

    勇者「ありがとう、そこでなんだけどドラゴンの檻の鍵の場所を探してくれるか?」

    スライム「任せてください」ピョンピョン

    勇者「出来るだけ早くな」

    スライム「わかってます」

    勇者「……」スタスタ

    勇者「一旦寝るか」スタスタ

    勇者「疲れたな」ガチャ

    おじいさん「……」ウトウト

    勇者「布団で寝ろよ」スタスタ

    勇者「ただいま」ガチャ

    勇者「遅かったですね」

    勇者「起きてたのか」

    勇者「もう朝なので」

    勇者「え?」

    152 = 146 :

    勇者「そろそろ日の出ですよ」

    勇者「……マジかよ」

    勇者「時間すらもわからなくなったんですか?」

    勇者「それぐらいわかるわ!!」

    勇者「で、どうでしたか?」

    勇者「俺の思った通りだった」

    勇者「助けるんですか?」

    勇者「そのつもり」

    勇者「やはりあなたはバカですね」

    勇者「うるせぇよ」

    勇者「見ず知らずのドラゴンを助けるなんてバカでしかありません」

    勇者「悪かったな、バカで」

    勇者「まあ、あなたの仲間になった以上手伝いますよ」

    勇者「ああ、ありがとう」

    勇者「作戦とかってあるか?」

    勇者「村人を皆殺しにすれば簡単ですよ」

    勇者「虐殺じゃねぇか!!」

    勇者「何か問題でも?」

    勇者「問題しかねぇよ」

    153 = 146 :

    勇者「あなたは誰にも見つからずにやるつもりなんですか?」

    勇者「当たり前だろ」

    勇者「面倒臭いですね」

    勇者「虐殺の方が百倍面倒臭いわ!!」

    勇者「ところで鍵の場所はわかっているんですか?」

    勇者「鍵は今探してもらってる」

    勇者「協力者がいるんですか?」

    勇者「ああ、一人だけどな」

    勇者「まずは鍵を見つけられなくては私達も動きようがありませんが」

    勇者「まあ、確かにそうだよな」

    勇者「鍵を見つけるのに何日かかる事やら……」

    スライム「見つかりました」ガチャ

    勇者「早くない!?」

    スライム「昔の上司が凄く仕事の早い人だったんで」

    勇者「どんな人?」

    スライム「変わった人でした、今はどこかの国で大臣をしてるそうです」

    勇者「だいたい想像がついた」

    154 = 146 :

    勇者「で、何処にあるんですか?」

    スライム「村長の家にあります」

    勇者「また面倒臭い所に……」

    勇者「文句を言っても仕方ありません、行きますよ」

    勇者「普通夜だろ」

    勇者「私達は暗殺者ではありません、それに朝の方が警戒されません」

    勇者「そこまで言うならわかったよ」

    スライム「僕も少し行ってきます」

    勇者「何処に?」

    スライム「ちょっといろいろありまして」ピョンピョン

    勇者「私達も行きますよ」スタスタ

    勇者「ああ」スタスタ

    155 = 146 :

    今日はここまでです。

    明日はドラゴンの村最終回です。

    158 :

    青スライムが話してる。
    最高だ。スライムと一緒に俺も暮らしたいなぁ。

    159 :

    乙乙!
    スライム萌えた

    160 :

    勇者「作戦は?」スタスタ

    勇者「見張りを気絶させて鍵を奪って逃げます」スタスタ

    勇者「大丈夫か、その作戦?」スタスタ

    勇者「ダメだったらあなたを囮にして逃げます」スタスタ

    勇者「つまり全力で探せって事だな」スタスタ

    勇者「そう言う事です」スタスタ

    勇者「妙ですね……」スタスタ

    勇者「何がだ?」スタスタ

    勇者「うまくいき過ぎていると思いませんか?」スタスタ

    勇者「それはスライムのおかげだろ」スタスタ

    勇者「確かにそうですが、誰かの操り人形にされているような気がしてなりません」スタスタ

    勇者「まあ、確かにな……」スタスタ

    勇者「今は操られているとわかっていても操られるしかないのですが」スタスタ

    勇者「他の方法も無いもんな……」

    勇者「ここですね」

    勇者「見張りはどっちが倒す?」

    勇者「じゃんけんで決めましょう」

    勇者「じゃんけんポン」

    勇者「……私ですか」

    161 = 160 :

    勇者「言っとくけど殺すなよ」

    勇者「私が人殺しをしそうな人間に見えますか?」

    勇者「俺の目には殺人鬼にしか見えない」

    勇者「では行ってきます」チャキッ


    女勇者は二人いる見張りの後ろに素早く回り込むと、一人の頭を殴り、もう一人の腹を殴る。
    見張り二人は声も無く地面に倒れた。


    勇者「凄いな」スタスタ

    勇者「これくらい簡単です」

    勇者「行きますよ」ガチャ

    勇者「何処だ?」ガサゴソ

    勇者「早くしてくださいね」ガサゴソ

    勇者「わかってるよそんな事」ガサゴソ

    勇者「なぜスライムに場所を聞かなかったんですか」ガサゴソ

    勇者「お前だって聞いてないんだから同罪だろ」ガサゴソ

    勇者「……何処にあるんですか!!」ガサゴソ

    勇者「キレるな、黙って探せ」ガサゴソ

    162 = 160 :

    勇者「面倒臭い……こんなもの全部壊せば見つかります」チャキ


    女勇者は剣を抜くと、目の前に会ったタンスを縦に真っ二つに叩き斬る。


    勇者「何してんだ!!」

    勇者「この中にはありません」

    勇者「冷静に何言ってんだ、タンス真っ二つじゃん」

    勇者「時間短縮のためです」

    勇者「だからって人の物を真っ二つにするな!!」

    勇者「面倒臭いですね」

    勇者「面倒臭くない!!」

    勇者「全く」ガサゴソ

    勇者「ん、これですかね?」スッ

    163 = 160 :

    勇者「それでいいだろ」

    勇者「そんなめちゃくちゃな……」

    見張り「そこまでだ!!」

    勇者「また面倒臭い事に……」

    見張り「動くな!!」

    勇者「私達が怪しい人間に見えますか?」

    勇者「残念だが今の俺達はただの盗人だ」

    勇者「……そうですね」

    見張り「動くなよ」

    勇者「どうしますか?」ヒソヒソ

    勇者「俺が何とかする」ヒソヒソ

    勇者「頼みましたよ」ヒソヒソ

    勇者「任せとけ」ヒソヒソ

    見張り「何こそこそ話してる!!」

    164 = 160 :

    勇者はヒノキの棒を抜くと、見張りとの間にあった距離を一瞬で詰める。

    見張りがそれに気づき剣を抜こうとする。
    しかしそれはあまりにも遅い。

    勇者はヒノキの棒を見張りの膝をヒノキの棒で叩いた。

    骨が折れるような音と共に見張りが地面に膝をつく。

    勇者は見張りが膝をついたのを見ると、ヒノキの棒をまるでバットのように構える。
    そして見張りの頭めがけてヒノキの棒をフルスイングした。

    バゴッ、という音が部屋にが響き、見張りが壁に激突する。
    棚の上に積まれていた本の山が音を立てて崩れた。

    見張りの頭からは血が出ていた。
    口が僅かに動いているが何を言っているかは聞きとれない。
    頭を打った衝撃で声が出ないのだろう。


    「なあ、これって何処の鍵だ?」


    勇者は見張りに鍵を見せて尋ねた。
    だが見張りの唇が動くが、何を言っているか聞こえない。


    「ドラゴンの檻の鍵か?」


    勇者がそう聞くと、見張りは首を縦に振った。


    「じゃあ、少しの間ここで寝ててくれ」


    勇者はそう言うと見張りの首の後ろを軽く殴り、見張りを気絶させた。

    165 = 160 :

    勇者「相変わらず速いですね」

    勇者「女勇者、早く」タタタッ

    勇者「わかっています」タタタッ

    勇者「いいのですか?」タタタッ

    勇者「ちゃんと手加減したよ、骨は折れてないと思う」タタタッ

    勇者「顔がバレてしまいましたがいいんですか?」タタタッ

    勇者「後でちゃんと謝りに行く」タタタッ

    勇者「……やべぇ、日が昇ってきたぞ」タタタッ

    勇者「うまくいき過ぎていますね」タタタッ

    勇者「今はやるしかねぇだろ」タタタッ

    勇者「……そうですね」タタタッ

    勇者「村長は私に任せてください」タタタッ

    勇者「殺すなよ」タタタッ

    勇者「わかっています」タタタッ

    勇者「任せたぞ」

    勇者「はい」


    女勇者はさらに加速し村長の顔面にとび蹴りを打ち込む。

    村長の体は竹トンボのように吹き飛び、壁に激突する。


    勇者「明らかにやり過ぎだろ……」

    勇者「早くしてください」

    勇者「今思ったけど絶対勇者のやる事じゃねぇな」ガチャ

    166 = 160 :

    ドラゴン「グルルル」訳『本当に来たのか!?』

    勇者「来るって言っただろ」ガチャガチャ

    勇者「開いたぞ」ガチャン

    ドラゴン「グルル」訳『すまんな』ドスドス

    勇者「見つかる前に逃げるぞ」タタタッ

    勇者「女勇者、逃げるぞ」ガチャ

    勇者「はい」

    弓兵「そこまでだ」

    勇者「……弓兵」


    そこには弓兵と10人ほどの男が立っていた。


    勇者「バレたか……」

    弓兵「あれだけ派手に動けばバレるに決まってるだろ」

    勇者「……ああ、確かに」

    勇者「そこを退けば危害は加えません、退いて下さい」

    「ならばドラゴンを置いていけ」

    167 = 160 :

    勇者「……退かないとこのハゲを殺すぞ!!」

    勇者「勇者のやる事とは思えませんね」

    勇者「お前だって一応勇者だろ」

    勇者「私は偽物の勇者です」

    勇者「どうする、退かないと本気で殺すぞ!!」

    「く……」

    勇者「退けよ、面倒臭ぇな」

    「村長はもういい、あいつらを殺すぞ」

    勇者「だったらこんなハゲなんかいらねぇよ」

    弓兵「……そろそろだな」

    勇者「何が?」

    弓兵「突撃!!」


    弓兵が叫ぶと数十人の兵士が辺りから飛び出してきた


    兵士「動くな!!」タタタッ

    勇者「次から次へとなんだよ」

    勇者「あれは……正規の兵士ですか!?」

    弓兵「正確には正規のハンターだ」

    勇者「ハンター?」

    大臣「久しぶりですね」スタスタ

    勇者「女大臣!?」

    スライム「間にあったみたいですね」

    勇者「す、スライム!?」

    大臣「彼もハンターの一人です」

    勇者「もはや意味がわからなくなってきた……」

    「なんだお前等!!」

    弓兵「おっと、動くなよ」ギリッ

    勇者「ちょっ、マジでどうなってんの!?」

    弓兵「詳しくはそこの女勇者にでも聞け」

    勇者「だからあんた何者?」

    168 = 160 :

    弓兵「ハンターだ」

    勇者「ハンター?」

    勇者「世界規模で様々な事件や違法行為を捜査し犯人を逮捕する組織です」

    勇者「全然知らない」

    勇者「……でしょうね」

    勇者「こいつ等って何したの?」

    大臣「この人達はドラゴンの卵を密猟してました」

    勇者「あらゆるモンスターの卵の密猟は禁止されていましたね」

    弓兵「その通り」

    大臣「あなた達のおかげで捜査が楽でした」

    勇者「私達を操っていたのはあなた達でしたか……」

    弓兵「お前たちの働きは予想以上だったな」ガハハハ

    大臣「私達の想像通りに動いてくれましたしね」

    勇者「そりゃどうも」

    大臣「ちなみにあなた達ともこの町でちょっとだけ会話していますよ」

    勇者「いつだよ!!」

    大臣「思い出して下さい」

    勇者「もういい、無理だからいいよ」

    169 = 160 :

    弓兵「お前達もだ」

    兵士「行くぞ」スタスタ

    「……」スタスタ

    大臣「ドラゴン、あなたは早く帰った方がいいですよ」

    勇者「そうだな、またなドラゴン」

    ドラゴン「グルルル」訳『また会おう、勇者』バッサバッサ

    弓兵「ご協力に感謝する!!」ビシッ

    勇者「したくて協力したわけじゃねぇよ」

    スライム「利用してすいませんでした」

    勇者「気にしてねぇよ」

    大臣「あなた達のおかげでこの仕事が早く済ませました、感謝します」

    勇者「こちらこそありがとうございました」

    勇者「どうでもいいんだけどお前って城に帰ってる?」

    大臣「私はテレポートが使えますので」

    勇者「あ、そう」

    勇者「……」

    大臣「ではまた会いましょう」スタスタ

    弓兵「ありがとな」スタスタ

    スライム「またどこかで」ピョンピョン

    170 = 160 :

    ~~~~~~~~~~~~~~~~

    昼 村の広場

    勇者「女大臣にいいとこは全部持っていかれたな」

    勇者「仕方ありません、あの人は化物ですから」

    勇者「……そうだな」

    勇者「結局仲間は見つかりませんでしたね」

    勇者「別に急ぐほどでもないだろ」

    勇者「ですがこの先二人旅というのも……」

    勇者「なあ、これからは宿屋の部屋分けようぜ、お前怖い」

    勇者「それはこちらの台詞です」

    勇者「お前が、あそこの女の子ぐらいナイスバディだったら間違いが起こるけど、今のお前なら絶対に起こらねぇよ」


    勇者が指差したのは赤髪のムチムチで巨乳の勇者と同い年くらいの美少女だった。


    勇者「今のお前は絶対に安全だ、良かったな」ニッコリ

    勇者「勇者、下半身にお別れを言いなさい」ニッコリ

    勇者「目が本気なんだけど……」

    赤髪の少「……」スタスタ

    勇者「勇者、こっちに来ましたよ」ヒソヒソ

    勇者「え、もしかして聞こえてた?」ヒソヒソ

    勇者「謝った方がいいのではないですか?」ヒソヒソ

    勇者「何を謝るんだよ、ナイスバディーは褒め言葉だろ」ヒソヒソ

    171 = 160 :

    勇者「とにかく何とかしてください!!」ヒソヒソ

    勇者「俺に言うなよ、お前が何とかしろよ!!」ヒソヒソ

    赤髪の少「久しいな」

    勇者「え、はい?」

    赤髪の少「会いたかったぞ、勇者」


    少女はそう言うと勇者と唇を重ねる


    勇者「ん?」

    勇者「な!?」

    勇者「……」

    勇者「何してんだお前!!」

    赤髪の少「ふふん、これで契りは交わしたぞ」

    勇者「誰、お前誰!?」

    赤髪の少「まあ、この姿では仕方ないか」

    赤髪の少「オレだ」

    勇者「……もしかして……ど、ドラゴン!?」

    ドラゴン「その通り、オレは気高き竜だ」

    勇者「待って、俺の知ってるドラゴンと違う」

    勇者「昔聞いた事があります、ドラゴン族にはドラゴンを人間に変える秘術があると」

    ドラゴン「その通り、オレは貴様と契りを交わすために人間になったんだ」

    172 = 160 :

    勇者「ち、契り?」

    勇者「婚約の事です」

    ドラゴン「これでオレは貴様と契りを交わしたな」

    勇者「キスは婚約じゃねぇ!!」

    ドラゴン「旅仲間を探しているんだろ、オレが加わる」

    勇者「勝手に決めるな!!」

    勇者「それに今のお前はただの少女だろ」

    ドラゴン「オレの力をなめるなよ」


    そう言うとドラゴンは息を大きく吸い、紅蓮の炎を吐いた


    勇者「……」

    ドラゴン「体だって貴様等よりずっと丈夫だ」

    勇者「わかりました」

    勇者「マジか!?」

    勇者「人間になってまであなたに会いに来たのです、それに強いですし」ヒソヒソ

    ドラゴン「本当か!?」

    勇者「わかった、ただ結婚はしないぞ」

    ドラゴン「ふふん、旅が終わるころには気も変わるさ」


    こうして、人間になったドラゴン(巨乳)が仲間に加わったのだった。

    173 = 160 :

    ※補足

    ハンターについて

    突然出てきちゃいましたが、ドラゴン編中盤には出る事が確定していました。

    大抵の町にはハンターがおり、怪しい場所や人間の情報を聞くと捜査をし、逮捕します。

    彼等はいわば世界警察の様なものです。

    174 = 160 :

    今日はここまでです。

    キャラが増えてきたので、明日の補足でサラッと性格や年齢などを書きたいと思います。

    175 :

    スライムですら仕事してるのに…

    176 :

    乙…伸びたら変な外野出てくるかもしれないが適当にやってくれ

    177 :

    ドラゴンwww
    乙!

    178 :

    これはいけませんね、間違いが起きてしまいそうだ

    179 :


    ドラゴンのおっぱいはどの位のサイズですか?

    180 :

    女勇者は土下座したのか?

    181 :


    本当にまともなやつがいねーなwww

    182 :

    おもしれーわ
    うん、おもしれえ

    183 :

    ドラゴンが俺っ娘とか俺得!!

    184 :

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    勇者「今思うと前衛しかいないよな、このパーティー」

    勇者「そう言われるとそうですね」

    ドラゴン「それがどうした?」

    勇者「だから最後くらい後衛がほしいなって話」

    勇者「最高にどうでもいいです」

    勇者「俺にとっては大事な事なの!!」

    勇者「別に今の状態で困る事も無いんですし、大丈夫です」

    勇者「この先どんなのが出てくるかわかんねぇぞ」

    勇者「何が出てきても倒します」

    勇者「確かにそうだけどやっぱり魔法使いとかほしいじゃん」

    ドラゴン「今のままでいい気がするぞ」

    勇者「怪我したら回復してくれる魔法使いがいないとこれから絶対厳しいぞ」

    勇者「下級魔法ですが回復なら私が出来ます」

    ドラゴン「なら安心だ」

    勇者「攻撃魔法は?」

    勇者「できません」

    185 = 184 :

    勇者「やっぱり一人は魔法使いがいる!!」

    ドラゴン「魔法使いはそんなに便利なのか?」

    勇者「火とかも操れるんだぞ」

    ドラゴン「火ならオレも吐けるぞ」

    勇者「そうですね」

    勇者「そういう事じゃねぇんだよ!!!」

    勇者「あなたは本当に面倒臭いですね」

    勇者「じゃあお前等は何を仲間にしたいの?」

    ドラゴン「もういらんだろ」

    勇者「正直誰でもいいです」

    勇者「このままじゃいろいろ危険だろ」

    ドラゴン「だいたい魔王を倒す必要があるのか?」

    勇者「冒険の根本を否定すんじゃんねぇ!!」

    勇者「いいから次の町へ行きませんか?」

    勇者「せめて計画を立てて仲間を探そうぜ」

    ドラゴン「勇者、飯はまだか?」

    勇者「町に着くまで我慢してくれ」

    勇者「勇者、いいからさっさとしてください」

    186 = 184 :

    勇者「わかったよ、行けばいいんだろ!!」

    勇者「そう言う事です」

    ドラゴン「早く」

    勇者「次は何処だ?」バサッ

    勇者「えーと……」キョロキョロ

    勇者「温泉の町が一番近いな」

    ドラゴン「温泉?」

    勇者「大きなお風呂の事です」

    勇者「この町はそれが有名なのか?」

    勇者「はい、町の宿屋にはすべて温泉がついているそうです」

    勇者「ただのでかい風呂だろ」

    勇者「いえ、ただのお風呂と違い体にとてもいいそうです」

    ドラゴン「人間は体にいいものが好きだな」

    勇者「人間はどんな体になろうとも長生きしたい人が多いですからね」

    勇者「女勇者はどうなんだ?」

    勇者「私は体をめちゃくちゃにしてまで長生きする気はありません」

    ドラゴン「勇者はどうだ?」

    勇者「俺も変な体になるんなら長生きしたくないかな」

    187 = 184 :

    勇者「とにかく行きますよ、日が暮れます」

    勇者「そうだな、野宿は準備が面倒臭い」

    ドラゴン「野宿した事あるのか?」

    勇者「……ない」

    勇者「基本的に宿屋で寝てますからね」

    勇者「……いいから行くぞ」スタスタ

    勇者「そうですね」スタスタ

    ドラゴン「勇者、飯はまだか?」スタスタ

    勇者「町までの辛抱だから」スタスタ

    ドラゴン「……どれくらいだ?」スタスタ

    勇者「一時間も歩けば着く」スタスタ

    ドラゴン「……」トボトボ

    勇者「お菓子ならあるぞ」スタスタ

    ドラゴン「本当か!?」

    勇者「食うか?」スッ

    ドラゴン「ああ!!」モグモグ

    勇者「勇者、私ももらえますか?」

    勇者「お前ってお菓子食ったっけ?」

    勇者「はい、大好きです」

    勇者「ほれ」スッ

    勇者「ありがとうございます」

    188 = 184 :

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    温泉の町


    勇者「案外早く着いたな」

    勇者「そんな事はどうでもいいです、早く宿を探しましょう」

    勇者「相変わらずのドSだな、お前は」

    勇者「ドSですから、仕方ありません」

    ドラゴン「宿なんて何処でもいいだろ」

    勇者「俺達は貧乏旅だから、何処でもいいなんて言えないの」

    勇者「大丈夫です、村長の家から盗んでおいたお金があります」

    勇者「テメェ何やってんだ!!」

    勇者「女大臣に渡したのですが持っていっていいと言ったので」

    勇者「だからって持ってくるな」

    勇者「タンスを斬った時に拾ったので」

    勇者「もはや盗人じゃん!!」

    ドラゴン「細かい事はいいだろ」

    勇者「細かくない、全然細かくない」

    勇者「とにかくちゃんと返してこい」

    勇者「3000ゴールドも入っていますよ」

    ドラゴン「どうする?」

    勇者「……」

    勇者「ありがたく使わせてもらおう」

    189 = 184 :

    勇者「そうですね」

    勇者「宿は普通の所でいいだろ」

    勇者「はい、贅沢は禁物です」

    勇者「贅沢は敵だからな」

    勇者「そこの普通の宿屋でいいんじゃないですか?」

    勇者「そうだな」

    ドラゴン「勇者、飯は?」

    勇者「お前そんなに腹減ってんの?」スタスタ

    ドラゴン「元がドラゴンだからな」スタスタ

    勇者「まあ、言われてみればそうだな」スタスタ

    勇者「宿屋に着いたら飯食おうな」スタスタ

    ドラゴン「ああ、約束だぞ」スタスタ

    勇者「わかったわかった」スタスタ

    勇者「……結婚すればいいんじゃないですか?」スタスタ

    勇者「する気は無い」スタスタ

    勇者「そうですか」

    勇者「こんにちは」ガチャ

    190 = 184 :

    おばあさん「いらっしゃい、一部屋300ゴールドだよ」

    勇者「一部屋で」

    おばあさん「はいよ、これ鍵ね」カチャン

    勇者「どうも」

    勇者「早ぇよ!!」

    勇者「なんですか?」

    勇者「だいたい三人で寝られるわけねぇだろ!!」

    おばあさん「その部屋はシングルベッド一つとダブルベッド一つだから大丈夫だよ」

    勇者「余計な事言ってんじゃねぇ!!」

    勇者「俺お前等と寝るの嫌だよ」

    勇者「なら外で寝てください」

    勇者「もっと嫌だ!!」

    勇者「なら我慢してください」

    勇者「だいたい私だってあなたと同じ部屋で寝るのは嫌なんです」

    勇者「じゃあ別の部屋にしろよ!!」

    おばあさん「文句言うんじゃないよ!!」

    勇者「すいません!!」

    191 = 184 :

    キャラクタープロフィール

    勇者   年齢18歳

    小さな頃から苦労してきたため、性格が捻くれている。
    目的のためなら犯罪まがいな事も出来る(ただし殺人はしない)。物凄いお人好し。

    パーティーの中で一番スピードが速く、戦い方も独特。

    好きな物はドラゴン系の大きくてかっこいいモンスター。


    女勇者   年齢22歳   Aカップ

    勇者と同じく小さい頃から苦労してきた。
    最年長で、パーティーのまとめ役。
    ドS。

    胸が小さい事がコンプレックス(昔のあだ名はペチャパイ)。

    隙が少なく、安定した戦い方をする。

    好きな物は甘い物




    ドラゴン     年齢(人間年齢)18歳   Dカップ

    勇者と結婚するために人間になったドラゴン。
    人間になったばかりなので人間社会の事をいまいち知らない。
    勇者に対してとても積極的。

    パーティーの中では最強の火力を誇る(通称バ火力)。

    好きな物は勇者。



    女大臣       年齢19歳     Cカップ

    勇者達を見守る大臣。
    とにかく何でもできる天才。
    戦闘もめちゃくちゃ強い
    両刀で、かわいい、美しいものなら何でも大丈夫(ただし触手はダメ)。

    好きな物はエロ本(触手モノ以外)

    192 = 184 :

    今日はここまでです。

    キャラクタープロフィールは新しいキャラクターが出てきたらまたやります。

    温泉に入るのは明日になっちゃいました。

    194 :

    ドラゴン可愛い乙

    195 :

    Dって巨乳じゃない…

    196 :

    奇乳好きは黙ってて!

    197 = 195 :

    いや普通にDは若干大きめでしかないだろ

    198 :

    勇者「行きますよ」スタスタ

    勇者「結局同じ部屋かよ」スタスタ

    ドラゴン「楽しみだ」スタスタ

    勇者「何も楽しみじゃねぇ……」スタスタ

    おばあさん「温泉は奥だからね」

    勇者「わかりました」スタスタ

    勇者「ここですね」ガチャ

    ドラゴン「おお、広いな」

    勇者「そりゃ三人部屋だから」

    勇者「荷物はわかりやすい所に置いておいて下さいね」

    勇者「荷物って言うほどの量じゃないだろ」ドサッ

    勇者「地図とスライムの笛だけですが立派な荷物です」

    勇者「スライムの笛で思い出したけど、これ凄ぇ使えるんだぞ」

    勇者「そうですか」

    勇者「約束だ、土下座しろよ」

    勇者「嫌です」

    199 = 198 :

    勇者「約束を守れ!!」

    勇者「私は一言も土下座をするとは言っていません」

    勇者「……」

    勇者「私は夕飯を買いに行ってきます」スタスタ

    勇者「逃げるのか?」

    勇者「バカは黙りなさい」ガチャ

    勇者「……」

    勇者「超ムカつくんだけど」

    ドラゴン「オレが慰めてやろうか?」

    勇者「別にいい」

    ドラゴン「そうか……つまらんな」

    勇者「もういい、寝る」ゴロン

    ドラゴン「もう寝るのか?」

    勇者「女勇者が帰ってくるまで寝る」

    ドラゴン「そうか、じゃあオレも寝ていいか?」

    勇者「勝手にしろ」

    200 = 198 :

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    夜 勇者たちの部屋


    勇者「ただいま帰りました」ガチャ

    勇者「……」スヤスヤ

    ドラゴン「……」スヤスヤ

    勇者「……」

    勇者「ん、女勇者……?」ウトウト

    勇者「おはようございます」

    勇者「ああ、今帰ってきたのか?」

    勇者「はい」

    ドラゴン「……」スヤスヤ

    勇者「はい?」


    ドラゴンは勇者に抱きついたまま眠っていた。


    勇者「……」

    勇者「待て、誤解だ!!」

    勇者「何も言っていませんが?」

    勇者「視線が冷た過ぎる!!」


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