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    元スレ勇者「パーティーにまともな奴がいない……」

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    501 :

    この時代に効果的な避妊とかなそうだから子をなすのを仕方ないかもな
    勇者を多数産むのが人生の目的ってんなら生き方を貫き通してるな

    502 :

    産むことそのものが母子どちらか、或いは両者の死因になりやすかったし
    子供が育ちにくい時代だから、多産•他産は今ほど忌避されんよ
    姦通罪とかがあったのも財産(女)を囲うためだしな
    女性の旅人は娼婦と同義だ

    503 :

    暗殺者「じゃあ話題を変える、あんたのやりたい事ってのはなんだ」

    勇者「えーと―――」

    博士「それは私から話すよ」

    勇者「ああ」

    博士「彼女はね、魔王と対話したいんだ」

    勇者「対話ですか?」

    勇者「何のために」

    勇者「もし魔王と対話できるなら、勇者やイケメンや剣士たちが戦わなくてもいいでしょ」

    勇者「そうすれば誰も傷つかない」

    勇者「そんなもんただの理想論だろ」

    暗殺者「いつになく噛み付くな」

    勇者「理想論に理想論って言って何が悪い」

    博士「そうとも限らないよ、君達は実際に魔王を見た事があるのかい?」

    勇者「それは―――――」

    博士「やってみなくちゃわからないだろ」

    勇者「あなたも魔王と対話がしたいんですか?」

    博士「まさか、そんなものになんて興味は無いよ」

    暗殺者「じゃあ何のためにその人に協力してるんだ?」

    博士「私は生物学者でね」

    505 = 503 :

    博士「私はね魔王の事を知りたいんだ」

    博士「魔王ほど生態の知られていない生き物は無い、私はその生態に興味があるんだ」

    勇者「それを調べてどうするんですか?」

    博士「どうする気も無い、ただ私は知りたいだけだよ」

    博士「君達にも興味があるよ、ドラゴンと人間の子供はどんな子供が生まれるかとかね」

    ドラゴン「貴様に見せる気は無い」

    博士「まあ、そう言われると思ってたよ」

    勇者「待ってくれ、魔王ってのは世界を滅ぼそうとする奴の総称なんじゃないのか?」

    ドラゴン「それは違うぞ」

    勇者「え?」

    ドラゴン「魔王と言うのは一種の生き物の名前だ」

    ドラゴン「いやちょっと違うか、オレ達が魔王と呼んでるだけで本当の名前は知らん」

    勇者「なんだそれ」

    博士「本当の名前は誰も知らないよ」

    博士「知ってるのは魔王だけだからね」

    勇者「ちょっと待て、じゃあ最初の勇者は魔王を倒してないのか?」

    勇者「きちんと止めを刺して殺したはずよ」

    506 = 503 :

    勇者「じゃあなんで魔王が生きて―――――」

    博士「何故かはわからない、でも魔王は生きてこの世界の何処かに居るんだよ」

    勇者「じゃあ魔王は何人もいる?」

    博士「世界に魔王は一人だけだよ、今までも、今もね」

    勇者「不思議な話ですね」

    博士「それを知るために私は研究をしているんだよ」

    博士「魔王の事を知れば、何か新しいものが見えるような気がするんだ」

    暗殺者「で、あんたは何処まで知ってる」

    博士「情報はたくさんあるよ、掃いて捨てるほどね、でも正直どれもこれも噂の話で胡散臭い物ばかりなんだ」

    暗殺者「結局何もわかって無いのか」

    博士「残念ながらね」

    博士「そこで君達にお願いがあるんだ」

    勇者「初対面の人間にか?」

    博士「君が勇者だから頼んでいるんだ」

    博士「もちろん君達にも利益は与えるさ」

    暗殺者「内容次第だな」

    勇者「そうですね」

    博士「私と剣士を魔法の町に連れて行ってほしい」

    507 = 503 :

    勇者「連れて行くだけでいいのか?」

    博士「うん、そこから先は自分達で何とかするよ」

    暗殺者「あんたはどうする?」

    勇者「私も後から行くわ、ここでやる事も残ってるし」

    勇者「で、俺達の利益ってのはなんだ」

    博士「魔法の町には魔王の重要な情報がたくさんあるんだよ」

    勇者「なんでそんな事知ってるんだ」

    博士「無用な詮索は感心しないね」

    勇者「あんたを信頼しきってる訳じゃねぇんだ」

    博士「……困った」

    博士「そこは私を信じてもらうしかないね」

    勇者「……」

    ドラゴン「どうする?」

    勇者「お前等はどうだ?」

    勇者「私は構いません」

    暗殺者「今はこいつを信用するしかないだろ」

    勇者「……別にいい、連れてってやるよ」

    博士「本当にありがとう、助かったよ」

    508 = 503 :

    暗殺者「魔法の町にはどうやって行くんだ?」

    博士「この町から船に乗って港に行ってから少し歩けばつけるよ」

    勇者「出発は何時がいい?」

    博士「そうだね、明日とかどうだい?」

    暗殺者「俺達はいつでも構わんよ」

    博士「じゃあ決定だね」

    剣士「よろしくお願いします」

    勇者「じゃあ明日な」ガチャ

    勇者「これからどうしますか?」スタスタ

    勇者「特にする事もねぇし部屋に帰る」スタスタ

    勇者「あなたはあの人を許せますか?」

    勇者「……許すも何もねぇよ、憎んだり、恨んだりしてねぇんだから」

    勇者「……」

    勇者「それにあいつがいたからって俺の父親が変わってた訳じゃねぇしな」

    勇者「あの人がいたら私と父の人生は変わってたんですかね……」

    勇者「……」

    勇者「そんな事俺に聞くな」スタスタ

    509 = 503 :

    ※補足

    名前について

    魔王の名前で、名前を知らないと言いましたが、理性のある魔物達は自分達の名前を持っています。(皆自らの種族に少なからず誇りを持っているため)

    ドラゴンは自分たちの事を気高き竜と言ってますしスライムも自分の事をスライムと言ってます。

    その名前を人間の言葉にしたものを人間が使ってる訳です。

    しかし魔王だけは誰も名前を知らないため。

    仕方なく魔の王、魔王と呼んでいる訳です。

    510 = 503 :

    今日はここまでです。

    少なくてすいません。

    ちょっと話が浮かんでこなくて苦戦中なので、もしかしたら明日も少なくなっちゃうかもしれません。

    514 :

    おちゅ

    515 :

    ~~~~~~~~~~~~~~~~


    次の日 船着き場


    勇者「この船でいいのか?」

    博士「うん、これだね」

    剣士「お願いします」ペコリ

    勇者「よろしくお願いします」

    暗殺者「船旅はどのくらいだ?」

    博士「丸一日だよ」

    ドラゴン「長いな」

    博士「一瞬だよ、一瞬」

    博士「港に着いてから少し徒歩移動したら魔法の町だ」

    勇者「行きましょうか」スタスタ

    勇者「そうだな」スタスタ

    船乗り「出発するぞ!!」

    船乗り「錨をあげろ!!」

    ドラゴン「おお、動いてる、動いてるぞ!!」

    勇者「わかったからそんなに暴れないでくれ」

    博士「うんうん、船旅はいいものだね」

    516 = 515 :

    勇者「……」

    勇者「女勇者、昨日の事だけど――――」スタスタ

    勇者「たら、ればの仮定の話をしても仕方ありませんよ」

    勇者「重要なのは今、現実です」

    勇者「……」

    勇者「これが一日考えて出した私の答えです」

    勇者「それでいいのか?」

    勇者「それ以外に答えなんてありませんよ」

    勇者「だって現実は一つじゃないですか」

    勇者「……」

    勇者「この話はこれで終わりです」

    勇者「……最後に聞きたいんだけど、あんたはあの人の事母親だって思ってるのか?」

    勇者「はい、短い間でしたが母親だった事に変わりありませんから」

    勇者「今までもこれからもあの人は私の母親です」

    勇者「あなたはどうなんですか?」

    勇者「俺も同じだよ」

    勇者「あの人は俺の母親だ」

    勇者「……安心しました」ニッコリ

    勇者「何が?」

    517 = 515 :

    勇者「お互い考えていた事は同じみたいですね」

    勇者「そうかもな」

    暗殺者「良かったな」ピョンッ

    勇者「暗殺者?」

    暗殺者「お前等ずいぶん思い詰めてたみたいだったからさ」

    勇者「別にそんなつもりはありません」

    勇者「思い詰める必要性がねぇだろ」

    暗殺者「強がっちゃって、俺に嘘は通じないぜ」

    勇者・女勇者「……」

    暗殺者「お前等が昨日どんな事考えてたのかは知らないけど、答えが出せたんならそれでいいさ」

    暗殺者「良く言うだろ、とにかく答えを出せって」

    勇者「……お前は俺達の答えをどう思うんだ?」

    暗殺者「答えが合ってるかどうかは大した問題じゃない、重要なのは答えを出す事だ」

    暗殺者「答えを出せない人間はいつかおかしくなっちまうからな」

    暗殺者「それにこの問題に答えなんて無いようなもんだろ」

    勇者「ふふっ、あなたっぽい言葉ですね」

    暗殺者「そうか?」

    勇者「あなたらしい言葉です」

    518 = 515 :

    勇者「ホントにな」

    暗殺者「何はともあれ良かった」

    勇者「ああ」

    勇者「はい」

    暗殺者「これも一つの区切りだ」

    ドラゴン「勇者、女勇者、暗殺者、くじ引きをやるぞ!!」スタスタ

    勇者「は?」

    ドラゴン「くじ引きだ、くじ引き」

    勇者「それはわかったけど、くじ引き?」

    ドラゴン「ああ、部屋割りを決めるくじ引きだ」

    勇者「面白そうですね」

    暗殺者「たまには部屋割りを変えても面白そうだしな」

    博士「同じ色の人と同じ部屋だからね」

    ドラゴン「二人部屋が三つだからな」

    剣士「誰になるんでしょうか……」オロオロ

    勇者「安心しろ、どいつもこいつもまともじゃねぇから」

    剣士「そ、そうですか」

    博士「じゃあ一斉に引くんだよ」

    勇者・女勇者・ドラゴン・暗殺者・剣士「せーの―――」バッ

    ドラゴン「赤か」

    勇者「あ、俺もだ」ヤッタ

    519 = 515 :

    ドラゴン「また一緒だな!!」

    勇者「あ、ああ」

    勇者(今一瞬うれしいって思った自分が悔しい……)

    ドラゴン「やっぱりオレ達は夫婦だな」

    勇者「そうかもな」

    ドラゴン「ん?」

    勇者「え?」

    勇者「私は黒です」

    剣士「あ、僕もです」

    勇者「よろしくお願いします」

    剣士「こ、こちらこそ」ペコリ

    暗殺者「俺はあんたとか」

    博士「そうみたいだね」

    暗殺者「仲良くしようや」

    博士「そうだね」

    博士「あ、これ部屋の鍵ね」

    勇者「ああ」パシッ

    勇者「行きましょうか」スタスタ

    剣士「あ、はい」スタスタ

    520 = 515 :

    勇者「子供なんだから跳び蹴りとかすんなよ」

    勇者「する訳無いでしょう」

    勇者「その辺の常識はあるのか」

    勇者「当たり前です」スタスタ

    ドラゴン「なんだかんだで仲良く出来そうだな」

    勇者「以外に子供好きかもしれないしな」

    ドラゴン「貴様は子供は好きか?」

    勇者「俺は普通」

    暗殺者「お前等は部屋に行かないのか?」

    勇者「もう少ししたら行くよ、後でお前等の部屋に行っていいか?」

    暗殺者「俺はいいが……」

    博士「私も別にかまわないよ」

    暗殺者「じゃあいいぞ」

    勇者「悪いな」

    勇者「行くぞ」スタスタ

    ドラゴン「恋人っぽく手を握るぞ」スタスタ

    勇者「恥ずかしいから嫌だ」スタスタ

    521 = 515 :

    一方その頃 女勇者達の部屋



    勇者「……」

    剣士「……」

    勇者「……」

    剣士「……」

    勇者(困りましたね、何の話をすればいいかまったくわかりません……)

    剣士「ゆ、勇者さんってかっこいいですよね」

    勇者「え、そ、そうですか?」

    剣士「だって口も達者だし、剣術も凄いんですよね」

    勇者「剣術は自己流ですし、あの口からは悪口しか出ませんよ」

    勇者「それにあの人は正義の味方なんて柄じゃないですからね」

    剣士「そ、そうなんですか?」

    勇者「はい、まあ、自己流でも剣術は強いですが」

    剣士「それでもやっぱり尊敬します」

    勇者「あなたは剣術はやっていないんですか?」

    剣士「……やってるんですけど、まだまだ習得出来てなくて」

    勇者「何処の流派ですか?」

    522 = 515 :

    剣士「え、伊田流ですけど」

    勇者「伊田流ですか……一度剣を振ってもらえますか?」

    剣士「あ、はい」


    剣士は木の剣を構え、大きく縦に木の剣を振る。


    勇者「……」

    勇者「あなたは腕で振っていますね」

    剣士「え?」

    勇者「体全体を使って振ればもっとうまくなりますよ」

    剣士「ほ、本当ですか?」

    勇者「はい」

    剣士「あ、ありがとうございます」

    剣士「女勇者さんは詳しいんですか?」

    勇者「その流派は習得済みなので」

    剣士「そうなんですか」

    剣士「他にはどんな流派を習得したんですか?」

    勇者「有名な流派はだいたい習得しましたね、懐かしいです」

    剣士「す、凄いじゃないですか!!」

    523 = 515 :

    ※キャラ紹介


    博士     47歳

    生物学者であり、科学者。
    基本的に生物専門で、魔王など、珍しい生き物の生態に興味がある。
    それ以外の事には基本的にそこまで興味が無く、結婚はしていない。
    好物はちくわ。
    ギリギリまでキャラが決まらず、何度も変更がされていたキャラ。(女だったり、若者だったり、おじいさんだったりした)


    剣士     14歳

    勇者の弟にあたる、父親は不明。
    勤勉で努力家である。
    性格も良く、空気も読める、作中一の常識人。
    兄である勇者、イケメンを尊敬している。(ちなみに勇者の事は噂で聞いている)
    多分最初で最後のショタキャラ?








    524 = 515 :

    今日はここまでです。

    海辺の町編(母親編)はこれで終わりです。
    勇者母の紹介はちょっと長めなので明日にまわします。

    525 :

    乙!

    剣士、女勇者に食われそうな予感が……

    526 :

    ここまでハーレムで来てたのに男を加えるなよ

    ハラハラして見らんないじゃまいか

    527 :

    ドラゴンとしかフラグ立ててないからハーレムでも何でも無いだろ

    528 :

    逆に考えるんだ
    女だけじゃなく男もバッチコイな勇者がノンケでも構わず喰っちまう様なハーレムを形成中なんだと

    529 :

    フラグってのは順番にたてていくもんだぜ(キリッ

    女勇者の場合、相手が勇者でも剣士でも近親相姦になるんだな。
    出されたものは美味しくいただきますけどね!

    530 :

    >>529
    まったく血がつながってないから大丈夫なんでは?

    531 :

    勇者「それほどでも無いですよ、それにそれだけ覚えても私は勇者達に敵わないんですから」

    剣士「でも凄いです、尊敬します」

    勇者「あ、ありがとうございます」

    剣士「凄いんですね、僕なんてまだ全然で……」

    勇者「焦っても仕方の無いものです、自分のペースでやって行くのが大切なんですよ」

    剣士「あ、はい」

    勇者「いい子です」ナデナデ

    剣士「あ、ありがとうございます」///

    勇者「顔が赤いですが大丈夫ですか?」

    剣士「な、何でも無いです!!」

    勇者「そうですか」

    勇者「あなたも魔王を倒したいんですか?」

    剣士「はい、僕も勇者なので」

    勇者「あなたは真面目ですね、バカな兄達と違って」

    剣士「だって僕は勇者さんやイケメンさんみたいに強く無いですから」

    532 = 531 :

    剣士「僕も強くなって勇者さんやイケメンさんみたいになりたいんです」

    勇者「そうですね、あなたも小さいながら勇者ですからね」

    剣士「でもまだまだ先になりそうですけど」

    剣士「弱いですから」エヘヘ

    勇者「あなたは私に似ていますね」

    剣士「え?」

    勇者「……決めました」

    剣士「な、なんですか?」

    勇者「私があなたに剣術を教えます」

    剣士「え?」

    勇者「私があなたを強くします」

    剣士「ほ、本当ですか?」

    勇者「はい、嫌でなければ教えますよ」

    剣士「う、うれしいです、お願いします」

    勇者「言っておきますが、私だってそんなに強くは無いですよ」

    剣士「そんな事無いですよ、お願いします」

    533 = 531 :

    勇者「こちらこそお願いします」

    勇者「ただ勇者達に憧れるのはいいですが性格だけは似ないでくださいね」

    剣士「あ、はい、わかりました」

    勇者「短い間ですが、私が教えられる事は全部教えます」

    剣士「で、出来ますかね?」

    勇者「出来る出来ないの問題ではありません、やるのです」

    剣士「は、はい!!」

    勇者(こう言う所も昔の私を見ているみたいですね)

    剣士「今からお願いできますか?」

    勇者「いいですよ」

    勇者「じゃあまずは基本の動作からですね」

    剣士「お願いします!!」

    534 = 531 :

    ~~~~~~~~~~~~~


    勇者達の部屋


    ドラゴン「……」ニコニコ

    勇者「なんでそんなに楽しそうなんだよ」

    ドラゴン「勇者の父親にも母親にも結婚の了承を貰ったんだ、これでいつでも契りを交わせるぞ」

    勇者「あ、そう言えばそうかもな」

    ドラゴン「もしオレが今契りを交わしたいって言ったらどうする?」

    勇者「今は無理だ」

    ドラゴン「ならいつならいいのか?」

    勇者「そのうち」

    ドラゴン「意地悪だな、貴様は」

    勇者「元々だ」

    勇者「それに今は魔王を倒す事が目標だろ」

    ドラゴン「じゃあ魔王を倒したらいいか?」

    勇者「わからん」

    ドラゴン「ずるいぞ、貴様!!」

    535 = 531 :

    勇者「ごめんごめん」

    ドラゴン「謝っても許さん」

    勇者「本当にごめんなさい」ニコニコ

    ドラゴン「笑いながら言っても説得力が無いぞ」

    勇者「え、マジで笑ってる?」

    ドラゴン「ああ、マヌケな顔だ」

    勇者「うるせぇ」

    ドラゴン「……」

    勇者「……」

    ドラゴン「なあ、デートしないか?」

    勇者「え?」

    ドラゴン「ほら、恋人と言うのはデートするものなのだろう」

    勇者「そうだけど……誰から聞いたんだ?」

    ドラゴン「女勇者に教えてもらったんだ」

    勇者「あいつか……」

    ドラゴン「今までデートなんてした事無かったし、してみないか?」

    勇者「別にいいけど、ここ船だぞ」

    ドラゴン「船を一周するだけではデートにならんのか?」

    536 = 531 :

    勇者「大きい船だし、デートになるのかな?」

    ドラゴン「オレに聞くな」

    勇者「俺だって知らねぇよ」

    ドラゴン「……とにかく行くぞ!!」


    ドラゴンは勇者の手を握ると、勢い良く部屋の外に飛び出した。


    勇者「そんなに引っ張るな」

    ドラゴン「おお、デートっぽい、デートっぽいぞ!!」

    勇者「デートかどうかは別にして楽しいならそれでいいよ」

    ドラゴン「勇者はどうだ、楽しいか?」

    勇者「ああ、楽しいよ」ニッコリ

    ドラゴン「広いな、海は」

    勇者「そりゃ海だから」

    ドラゴン「勇者は泳げるのか?」

    勇者「普通かな、泳げるけどそんなに泳ぎがうまい訳じゃないし」

    ドラゴン「難しくは無いのか?」

    勇者「俺は気がついた時には泳げてたからな、そう言えばドラゴンって泳げないの?」

    ドラゴン「泳げない訳じゃない、ただ泳いだ事が無いだけだ」

    勇者「それって泳げないって事じゃ――――」

    ドラゴン「泳いだ事が無いだけだ」

    勇者「変な所で意地になるよな、お前」

    537 = 531 :

    ドラゴン「……」

    勇者「どうした?」

    ドラゴン「女勇者から聞いたのとちょっと違うな……」

    勇者「何が?」

    ドラゴン「貴様はお姫様抱っことか言うのが出来るか?」

    勇者「あいつは一体何を教えたんだ……」

    ドラゴン「どうだ?」

    勇者「出来るけど、恥ずかしいから嫌だ」

    ドラゴン「出来るんならやってくれよ」

    勇者「嫌だ」

    ドラゴン「わかった、じゃあじゃんけんで貴様が勝ったらやらなくていい、でもオレが勝ったらやってくれ」

    勇者「……わかった」

    勇者「行くぞ、じゃんけんポン」

    ドラゴン・勇者「……」

    勇者「俺の勝ちね」

    ドラゴン「もう一回、もう一回だけやってくれ」

    勇者「嫌だ」

    538 = 531 :

    ドラゴン「……」

    勇者「……」

    ドラゴン「……」

    勇者「……」

    勇者「ああ、もう、わかったよ!!」

    ドラゴン「本当か!?」

    勇者「ちょっとだけだからな、わかったな」

    ドラゴン「ああ、わかってる」


    勇者はドラゴンをお姫様抱っこで抱き上げる


    勇者「こんなんでいいか?」

    ドラゴン「女勇者はここからキスをするって言ってたぞ」

    勇者「一体どこの知識だ!!」

    ドラゴン「してくれないか?」

    勇者「ふざけんな!!」

    ドラゴン「頼む、一生のお願いだ」

    勇者「もう使っちゃうのかよ!!」

    ドラゴン「……」

    勇者「わかった、わかったよ!!」


    勇者はドラゴンの頬にキスをする。


    勇者「これでいいだろ!!」///

    ドラゴン「ああ、十分だ」ニコニコ

    勇者「……うれしいならそれでいいか……」

    539 = 531 :

    ※キャラ紹介


    勇者母     年齢不明


    若くてきれいな女性で偽善者。見た目は20歳後半の女性。
    勇者の血を引く唯一の女性であり、彼女と彼女の子供以外に勇者の血を引くものは居ない。

    常に恋をしていたい人で、同じ人と長年連れ添えない。
    だが肉体関係を持った男は本当に少ない。

    自分勝手に生きている人間だが、他人に嫌われるのが嫌い。
    そのため、どんな事を言われても怒らない。

    イケメンとは和解済み。(イケメンは彼女が居なくなっても苦労していないためそこまで怨んではいないため)

    自分の子供の事は常に気にしており、大事に思っている。

    540 = 531 :

    今日はここまで。

    ドラゴンと勇者のイチャイチャは久々に書いた気がします。

    女勇者も実は努力家です。そのためまじめな剣士に自分の昔を重ね合わせています。

    541 :

    >>539
    気にして大事に思ってるってもなぁ……

    勇者と妹の惨状知らないでいるなら全然気にしてないし、知ってたなら全然大事にしてない気が……

    妹とあの父親一緒に居させて心配してなかったら鬼だと思う。
    だいたい小さい妹今家に独りきりじゃないか……

    542 :

    妹ちゃんなら自分の膝の上にいますけど(^ω^)

    543 :

    妹は勇者母の子か母2の子か

    544 :

    最初は勇者と女勇者がくっつくかと思っていたが
    そんなことはなかったな

    545 :

    暗殺者「二人して楽しそうだな」ニヤニヤ

    勇者「一番見られたくねぇ奴に……」

    暗殺者「そう怒るなって」

    博士「君は私の事を聞く気だったんだんだよね?」

    勇者「……ああ、そうだよ」

    博士「少し私の昔話に付き合ってくれるかな」

    勇者「いいよ、聞く気だったし」

    勇者「お前は聞いたのか?」

    暗殺者「いや、俺もまだだ」

    博士「私は若い頃、魔法の町で学者をしていたんだ」

    博士「退屈な毎日だったよ、人殺しの方法をただひたすらに研究するの毎日だからね」

    勇者「それで魔法の町に詳しかったのか」

    博士「うん、私の学者としての地位は結構上だったからね」

    博士「でも、そんな生活に嫌気がさしてね、私は魔法の町を出る事を決意したんだ」

    勇者「誰も止めなかったのか?」

    博士「まさか、みんな私を引き留めたよ、脅迫まがいの事をしてくる奴もたくさん居たさ」

    博士「夜逃げ同然で町を出て私は世界を旅していた」

    546 = 545 :

    ドラゴン「そこまで自分の研究を嫌っていたのは何故だ?」

    博士「人殺しの道具を作ってるのも嫌だったし、私は本と睨み合っているのがとてつもなく苦痛だったんだ」

    博士「魔法の本と睨めっこしているよりも旅をしながら生物を研究している方が私には合っていたんだ」

    博士「そんなある日に出会ったのが彼女さ」

    暗殺者「勇者の母親か」

    博士「彼女は私の研究に興味を持ったんだ、私の魔王の研究にね」

    ドラゴン「それで一緒にいたのか」

    博士「うん」

    暗殺者「あんたにとって生物学ってのはなんだ?」

    博士「私にとって生物学は全てだ」

    勇者「学者ってのは良くわからんな」

    博士「学者なんてみんなそんなもんさ」

    博士「だからこそ、私は魔法の町に戻る事を決意したんだ」

    暗殺者「殺されるかもしれないのか?」

    博士「うん、魔王の事を知るためには行くべきだと思うんだ、命と引き換えになってもね」

    暗殺者「あんたの原動力はそれだけか?」

    博士「うん、それ以外は無いよ」

    547 = 545 :

    博士「おっと、そろそろ夕食の時間だ、部屋に帰るよ」スタスタ

    暗殺者「そうだな」

    暗殺者「お前等はどうする?」

    勇者「俺達は自分で作って食うよ」

    暗殺者「わかるか?」

    勇者「ああ、まだなんか隠してるよな」

    暗殺者「重要な事を何か隠してるな」

    暗殺者「……いつまでお姫様抱っこしてるんだ?」

    勇者「……」

    ドラゴン「どうした?」

    勇者「帰る」スタスタ

    暗殺者「お姫様抱っこで?」

    勇者「文句あんのか?」スタスタ

    暗殺者「無いよ」ニヤニヤ

    548 = 545 :

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    次の日 港


    勇者「やっと着いたな」スタスタ

    ドラゴン「長かったな」スタスタ

    暗殺者「十分楽しんでだ奴等が何言ってんだ」スタスタ

    博士「ここからは徒歩移動だよ」スタスタ

    勇者「どのくらいかかるんですか?」スタスタ

    博士「今日中には着けると思うよ」スタスタ

    ドラゴン「どんな所なんだ、魔法の町は?」スタスタ

    博士「そうだね、治安は安定してるけど政府が腐り切ってるから注意した方がいいね」スタスタ

    暗殺者「政府が?」スタスタ

    博士「うん、訳のわからない罪で人が処刑されている場所だからね」スタスタ

    勇者「なんだそれ」スタスタ

    博士「政府のやり方に従わない者は捕まり、拷問にかけられ、最終的に殺される」スタスタ

    博士「これがあの町のやり方だよ」スタスタ

    勇者「ハンター達は動かないんですか?」スタスタ

    博士「拷問や処刑は裏で行われている事だ、表は治安のいい普通の町だよ」スタスタ

    549 = 545 :

    剣士「僕達は何に注意すればいいんですか?」スタスタ

    博士「とにかく静かにしていれば大丈夫だろうね」スタスタ

    暗殺者「暴れるなよ、勇者」スタスタ

    勇者「なんで俺?」スタスタ

    勇者「あなたが一番暴走するでしょう」スタスタ

    勇者「そうか?」スタスタ

    勇者「そうです」スタスタ

    剣士「戦わなければ大丈夫です」スタスタ

    勇者「そう言う事ですね」スタスタ

    勇者「そう言うお前も十分暴走するだろ」

    勇者「気のせいです」

    博士「……魔物がいないね」

    勇者「ああ、全然居ない」

    博士「昔はこの辺りに大量の魔物が居たんだけどね」スタスタ

    ドラゴン「魔物の臭いは全くしないぞ」スタスタ

    博士「不思議だね」スタスタ

    550 = 545 :

    ~~~~~~~~~~~~~~~


    魔法の町



    門番「お前達は何者だ!!」

    勇者「私達は旅のものです」

    門番「……通れ」

    勇者「ゆるいな、おい」スタスタ

    暗殺者「中で問題を起こせばすぐ殺せるからだろ」スタスタ

    勇者「つーか変装とかしなくていいの?」スタスタ

    博士「下手に変装なんてしたらかえって目立っちゃうよ」スタスタ

    ドラゴン「みんな魔法を使ってるんだな」スタスタ

    勇者「魔法の町ですからね」スタスタ

    博士「市民に紛れた兵士達が山ほどいる、この町に信じられる人間は居ないよ」ヒソヒソ

    剣士「まずはどうしますか?」スタスタ

    勇者「とにかくこの町の事を調べる準備だ」スタスタ

    勇者「面倒臭いですね、手っ取り早い方法は無いんですか?」スタスタ

    ドラゴン「さっさと調べて帰ろうぜ」スタスタ

    勇者「問題を起こすなってさっき言ってたのは誰だ!!」スタスタ


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