元スレ勇者「ポーションについて聞きたいんだけどさ」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 :
1 :
勇者「このポーションってどこがつくったの?これ絶対都会から
盗んだやつだよね?この村チンケだし」
店員「ち・・・違いますよ!何の証拠があって!これはうちで作ったものです」
勇者「へぇ。じゃなんで都会にまで名がしれてんのよ」
店員「それは・・・」
勇者「知ってるよね。こんな村にも新聞はあるらしいから」
都会のポーションが大量になくなった件」
店員「知ってますよ!それぐらい!何ですか?
それをうちがやったというのですか?」
勇者「いや・・・もういいよ。俺はそんなことが知りたいわけじゃ
ないんだよ」
2 :
>>1
二次創作総合スレ
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1282482997/
他に行き場所の無い作品を投稿するスレ4
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1322313024/
【新ジャンル】「台詞系SS総合スレ」( ^ω^)
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1280803360/
創作発表板はVIPと違い、放っておいてもスレが落ちません
新ジャンルなど台詞系の単発スレを立てるときは、
そのスレを>>1000か容量いっぱいまで投下する心づもりで
単発SSなら↓の板おすすめ
SS速報VIP
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/index.html
3 :
現役女子中学生を下着モデルに採用したティーンズインナーカタログが配布開始5分で品切れ 12
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/underwear/1356999237/
4 :
店員「じゃぁー、なんだと言うんですか?」
勇者「盗んだか、盗まれたかはこの際置いて置くとしても
ほら、ここを見てくれよ、この印」
店員「この変な模様がどうかしたんですか?」
勇者「困るんだよねー、勝手に使われると
このマークがあるポーションは内で売り出している
ブランドでね、勝手にライセンス払わずに
使われると、困る訳、わかる?」
店員「そんな事言われても、
うちは大量に買い取った瓶に詰めただけで」
勇者「お宅さんの事情はどうあってもね、
ウチとしてもこういう事されるとね」
5 = 4 :
勇者「まぁ、大量に作ったポーションを破棄しろって
言う訳でもなし、時間かけて訴えて裁判するのは
ウチとしても面倒な訳だし避けたいからね」
勇者「こっちも商売だからね、悪いんだけど
ライセンス代の1万ゴールド、払ってもらえないかな」
店員「い、一万ゴールドですって!?
冗談じゃないですよ、そんな額、
田舎の道具屋ごときに払える訳ないじゃないですか」
勇者「お宅も厳しいのはわかるよ?
けどね、ウチも魔王討伐とかで結構お金かかるわけよ?」
6 = 4 :
勇者「こちとらね、50ゴールドと銅の剣だけ王様に渡されて
魔王を倒せとかって、無茶いわれるわけよ?」
勇者「そりゃ、勇者礼状とか発行してくれてさ、民家の樽や壺の
中身を持って行って良いって事になっているけどさ
薬草とか数ゴールドとかそんなものしかないわけよ?」
店員「で、でも魔物の毛皮とか牙とか
破格で買い取っているじゃないですか」
勇者「その魔物を倒すのにも、強い武器や防具ってのが居る訳さ
表じゃ言っていないけど、武器とか防具とかって激しい戦い
だとすぐにボロボロになるから、その補修費用とか
食費とか、その他備品とか結構馬鹿にならないわけさ」
7 = 4 :
店員「そんなにお金が必要なら、王様に直訴していただければ」
勇者「したよ?50ゴールドじゃとても魔王討伐なんて無理ですってね
けど、魔物から国を守る防衛費に金がかかりすぎて
こっちに回す予算が無いって来たもんだ」
勇者「最初のウチはルイーダさんの所で登録した仲間を加えて
布の服を剥ぎ取って別れるとか、そんな事ばかり
していたんだけど、それも結構問題になってね」
勇者「そこで、どうしようもなくなって
考えたのが、武器防具屋さんとか道具屋さんと
提携を結ぶって事なのさ」
9 = 4 :
店員「そ、そんなの
帳簿を見れば一発で」
勇者「帳簿を付けているのはお宅さんだしね、
脱税用に裏帳簿付けて誤魔化しているとは言わないけど
そんな訳で、1万ゴールドをサクっと払ってくれないかな」
店員「それを言ったら、貴方が本当の勇者様かどうかだって
分からないじゃないですか」
勇者「ほい、これが勇者礼状、ちゃんと王国の金印も入っているでしょ?
これ疑うって事は、王国も疑うって事よ?」
10 = 4 :
店員「だから、そんな大金
急に言われても困りますって」
勇者「そっか、払えないなら仕方ないやね
店売って払えとか、借金して首吊れとかって
なったら、本末転倒なわけだし」
店員「な、なら」
勇者「じゃ、この辺りの魔物討伐は後回しな
世界中旅して来て、最後にまた来るわ」
店員「へ?」
勇者「別にうちら、魔物討伐する地域の順番
指定されている訳じゃないし、非協力的な
地域が後回しになるのは仕方ないだろ?」
11 = 4 :
勇者「まぁ、この辺りは割と辺境だからさ
王国軍とか直ぐに来てくれないけど
よろしくやってくれよ、村が残っていたらまた来るわ」
店員「ちょっと待ってください、困ります!
一万ゴールドなんて村の財産集めても、とても払えませんし、
でも、とてもじゃないですが魔物の襲撃があったら
この村はひとたまりもありません」
勇者「そんな泣きそうな声で言われてもね
なんか俺、悪者みたいじゃん?
別に見捨てるって言っている訳じゃないのよ?
ちゃんと、また来るんだから10年後ぐらいに」
12 = 4 :
店員「せめて5日、いや3日だけでも時間を下さい
村長に相談しますので」
勇者「まぁ、ウチとしては5日でも1か月でも
駐留したい所なんだけどね、それだけ引き止められたら
魔王討伐が遅れて他の町の連中とかそれだけ死んでいくし、
恨まれるのは俺達な訳、そこん所忘れずにな」
店員「でしたら1日、1日だけでも結構ですから
宿もご用意させて頂きますから」
勇者「それなら、まぁな
どうせ今夜は泊まるつもりだったし」
13 = 4 :
と、言う話を
>>1を読んで思いついた。
14 :
店員の行動
>>17
17 :
魔王軍に寝返って勇者を差し出そうとする
18 :
その夜、草木も眠る午前2時
道具屋に事情を聞かされた村長が、村の主な面々を集め
集会を開いていた。
村人A「ふてぇ野郎だ!いくら勇者とは言え
そんな恐喝じみた真似、許されるわけねぇぜ」
村人B「今すぐ国王に伝書鳩飛ばして
勇者の野郎を告発しようぜ」
武器屋「俺の所なんて、武器の在庫全部持って行かれちまった
明日から商売にならねーよ」
村人C「あの野郎、ウチにも来やがったぜ
礼状ちらつかせて、協力しないなら非国民だとか言って
家の壺やら樽を全部叩き割っていきやがった」
村人A「ウチなんて俺が留守の間に押し入ってきやがって
ガキの前で箪笥に仕舞っておいたお年玉まで持っていきやがった」
道具屋以外にも勇者の被害に遭っている面々が多いため、道具屋の
言葉を疑う者は誰もいなかった。
遂には勇者の寝込みを襲って殺してしまえなんて言う始末だ。
19 = 18 :
村長 「まぁ、待て待て
皆の者、乱暴はイカンぞ乱暴は」
村人A「けどよ!村長」
村長 「相手はこの国の勇者殿だ、ワシらが束になって
かかって言った所で敵う相手ではない」
道具屋「では、あの勇者に好き勝手させるとでも
言うのですか!?」
村長 「仕方があるまい、魔物におびえて暮らすか
借金背負ってでも生き抜くか、いずれにせよ
ワシらは滅ぼされるわけにはいかん」
武器屋「くそったれが!俺達に少しでも力があれば
野郎の好き勝手なんてさせねぇのに!」
村の中で一番屈強な武器屋が悔しさ紛れに村長の
家の柱を殴りつける。
武器屋の力に柱が一瞬軋むが、それだけの力を持つ
武器屋であっても、勇者には掠り傷一つつけられないだろう。
20 = 18 :
???「・・・話は聞かせてもらいました。」
村人達『・・・・!!』
一瞬前まで誰も居なかった所から、突如若い女の声が聞こえる
赤黒いボロボロのローブをまとった、銀髪の若い女だ、
しかし人間とは思えない異質の空気、魔力とか瘴気とか言うような
暗く重たい存在感を放っている。
村人達の誰しもが直感で感じた、こいつは人間とは相いれない
水と油のような存在だ・・と。
???「おっと、そう身構えないでください
私は魔王様のしもべ、───側近と言います。」
村長 「魔王のしもべ・・じゃと?」
側近 「聞けば随分とお困りの様子、自分勝手な勇者に
荒らされて、村はボロボロとか」
21 = 18 :
ちょっと読みづらいから行間を開ける
───────────────────────
側近 「そこでどうでしょう?
件の勇者を討伐するのにご協力いただければ
私共としても、こんな小さな村の一つや二つ
見逃してもよろしいのですがね」
村人B「俺達に、人間全てを裏切れと言うのか」
側近 「そう、大袈裟な話ではないでしょう?
勇者は遺体も残さずにこの村で足跡が途絶える」
側近 「───いえ、この村の連中が口裏を合わせさえすれば
勇者がこの村に来る前に死んでしまったという事になります」
側近 「あなた方としても、あの勇者に義理立てする必要はないでしょう?
そして、あなた方はこれまでと何一つ変わらず、今まで通りの暮らしができる」
村長 「む・・むぅ」
側近の言葉に村長は迷いを見せる、その場に居た
誰しもが魔王の側近の言葉を即座に否定しなかった。
22 = 18 :
村人A「ちょっと待てよ!
確かに俺達にとっちゃ、良い話だけどよ
お前達が本当にこの村を見逃してくれるかどうか
わからねぇじゃねぇか!」
村人B「そ、そうだぜ
お前達が本当に約束を守るのか、信用できねぇぜ」
側近 「信じるも信じないもあなた方の勝手ですがね
私がその気になれば、この村なんぞ一瞬で痕跡も残さずに
蒸発させる事が出来るのをお忘れなく」
側近 「そして、あなた方の安っぽい魂なんぞ魔王様はもとより
私にとっても、腹を満たすどころかおやつにもならない
気分でこの村を見逃しても、我々にとって益にも害にも
ならない」
村長 「わ・・わかったわい」
村人B「村長!」
村長 「勇者の命、貴様らにくれてやるわい」
苦虫を噛み潰したかのような顔で声を絞り出す村長に、
側近の口が僅かに邪悪な笑みを浮かべる。
側近 「あなた方は魔王軍の一員として、私の指揮下に
下っていただきましょう、ご心配なさらずとも
この件が済んだらあなた方には何も命令しませんよ」
側近 「まず手始めに────────────」
───────────────────────
側近が村人達に要求した事とは。
>>25
25 :
村一番のイケメンを差し出す
27 :
OK、やってみる
でもうまく書けるかな
28 = 27 :
側近 「まず手始めに、村一番のイケメンを差し出してもらいましょう」
村人A「はい?」
側近 「イケメンよ、イケメン」
村長 「なるほどワシの出番のようじゃな、これでも若い頃は
都会でブイブイ。」
側近 「死ね!バーコードハゲ!」
村長 「ぎにゃぁぁぁぁぁああああ」
村人C「村長ーっ!」
問答無用で側近に蹴り倒されて、何故か嬉しそうな声を上げる村長。
村人B「一つお伺いしますが」
側近 「何よ」
村人B「イケメンとは何でしょう?」
29 = 23 :
村人www
30 = 27 :
側近 「そこから!?
イケメン=いけてる+面な人間、わかる?」
側近の言葉に、その場の村人達は円陣を組んで小声で話す。
村人A「いけてる+面・・だとよ」
村人B「つまり、容姿端麗って事か」
村人C「容姿端麗ったってよ、人によって好みがあるだろ」
武器屋「・・たしかに、あの側近の御嬢さん
結構な美人だしな、あれに釣り合うぐらいの容姿って事だろ?」
道具屋「容姿かどうかわからんだろ、つまりは男っぽいって事じゃね?」
村人A「なんで、いけてる=男っぽいって事になるんだよ
道具屋の」
道具屋「その昔、ウチの店で仕入れた雑誌に書いてあったんだが
女という者は、自分に無いものに憧れるらしい」
村人B「それを言ったら、俺達全員男だから該当者だろ」
村人A「しかし、村長は蹴られたぞ?」
道具屋「あれは多分、年齢の問題だと思う」
村人C「男っぽい所を見せるんだろ?
武器屋の、アレ頼まれてくれるか?」
武器屋「俺か?・・俺には妻子が
いや、仕方がない村の為に一肌脱ごう」
────円陣、解散。
道具屋「────結論が出ました」
側近 「聞きましょう」
31 = 27 :
側近の言葉に武器屋が一歩前に出る、
武器屋を見て目を細める側近に、武器屋は皮のジャケットを脱ぎ捨て
大きく息を吸う。
武器屋「ふんぬぉおおおおおおおおおぉぉぉぉぉっ!」
武器屋が雄叫びを上げると同時に上半身の筋肉が膨れ上がり、
波打ち、シャツがはち切れんばかりに伸びる。
武器屋「おおおおおおおおおぉぉぉぉぉっ!」
さらに、雄叫びが続き顔が真っ赤になり、筋肉がさらに波打ち
膨れ上がる。
やがて、臨界点を超えたシャツが引き裂け、散り散りになった
シャツの切れ端が宙を舞う。
武器屋「……………………………………。」
側近 「……………………………………。」
満面の笑みでドヤ顔を決める武器屋の頭を、側近の手が
容赦なくアイアンクローを決める。
武器屋「……いだだだだだだだだだ。」
側近 「……説明、しれくれませんかね?」
32 = 27 :
道具屋「いけてる+面=男らしい人間という事かと」
側近 「それは、男らしいというより
暑苦しいって言うの、はい次」
側近は泡吹いて気絶した武器屋を村長の横に投げ捨てる。
道具屋「いえ、ここに居る全員以外、村には男はいないのですが
どうでしょうかね」
側近 「不合格」
道具屋「あ、さいですか」
村人A「となると、後は宿屋の主人か
勇者ぐらいしか」
側近 「一応聞いてあげるわ、宿屋の主人というのは?」
村人A「今年63歳のナイスミドr………。」
側近 「却下
こんな田舎村に少しでも期待した私が馬鹿だったわ
それじゃぁ、代わりに」
>>35
35 :
地酒
36 :
意外と難しい、どうやって続けよう。
───────────────────────
側近 「酒よ、地酒
ガンガン持ってきなさい」
村人A「酒、ですか」
側近 「そうよ、酒
人をタダで働かせようってんだから、
酒の一杯もおごりなさいよ」
道具屋「そりゃぁ、まぁ…酒ぐらいなら
一応ありますが」
村長 「よい、ワシが買ってやるわい」
道具屋「まぁ…村長がそう言うなら、
しかしウチの酒が魔物の舌にあうかどうか」
村長の指示の下、道具屋から酒樽が持ち込まれる
若い女の子に見えても魔王の側近だ、大量に飲むに
違いない。
37 = 36 :
部屋の中央に巨大な酒樽を置き、側近に
巨大な杯が渡される。
側近 「あん?なんで私だけなのさ
あんた達も杯を持ちなさい」
側近の言葉に、村長や村人達が困惑した
表情で、それぞれに杯を持つ。
側近 「それでは、打倒勇者の為に
我々魔王軍と、この村の同盟を祝して!」
武器屋の持った、ハンマーが地酒の入った樽の
板を叩き割り、飛び散った酒の匂いが村長の家の中に
充満する。
村人C「うわぁ・・酒くっさぁ」
38 = 36 :
側近 「きゅう」
─────パタン。
すると、酒を一口も飲まないまま、酒の匂いだけで
側近は酔いつぶれる。
村人達『・・・・えー・・・・』
酒を要求するぐらいだから、酒に強いものと
思っていた村人達が、各々に困り顔で苦笑する。
道具屋「ちょっと、どうするんですか
1樽も開けて」
村人A「えっと・・どうしよう。」
──────バン!!
勇者 「夜中に
やかましいぞ!てめぇら!」
39 = 36 :
対応に困っていた所で勇者が扉を蹴破り
怒鳴り込んでくる。
しかし、各々に杯を持ち1樽開けて
困り顔している村人達を見て、勇者の勢いも削がれる。
勇者 「えーと・・・
なにやってんだ?お前ら」
村長 「いや・・まぁ・・その・・・。」
まさか、魔王軍と同盟を結んだ祝いをしようとしたら、
魔王の側近が酒の匂いだけでダウンしたと答える
訳にも行かず、困惑していると。
勇者は倒れている魔物の女に気が付く。
勇者 「そいつは?なんだ?」
───────────────────────
村人達の対応
>>43
43 :
勇者に差し出す流れ
44 :
じゃ、やってみる
───────────────────────
勇者は剣を抜き放ち、警戒しながら部屋に入ってくる、
いくらド外道な勇者とは言え、一応は勇者なのだろう。
勇者 「こいつは、随分高位の魔物じゃないか
なんでこんな所に」
道具屋「あ、いや・・その」
村長 「これは、だな」
勇者の問い掛けに不審な様子を見せる村長と、道具屋
その様子に勇者の瞳が細くなる。
酔い潰れて寝ている、魔物の娘
そして、普段は祭事でしか出さないような開けられたばかりの
酒樽──勇者が事態を察するのに、然程時間がかからなかった。
勇者 「なるほど、良い度胸しているなてめぇら
魔物に俺を売り飛ばそうって腹か」
45 = 44 :
村人A「誤解しないで欲しいですな、勇者どの」
勇者 「なに?」
村人A「辺境に住む私達でも、人としてプライドを捨てる訳には
いきません、ましてや魔物に協力するなど」
側近 「う…うぅーん……あまりの酒の臭いに一瞬昏倒しかけ………」
村人Aが誤魔化そうとする中、タイミング悪く側近が
目を覚ましかける。
武器屋「そぉい!!」
バシャ!!
側近 「きゅう」
─────パタン。
すかさず武器屋が杯の中の酒を側近にぶっかけ、
側近は再び酒の臭いに酔っぱらって倒れる。
今度はまともに頭から酒を被ったためか、顔を真っ赤にして
完全に目を覚ます気配がなくなる。
武器屋「OK!!」
村人C「GJ!」
46 = 44 :
村人A「そんな訳で、酒に酔わせて眠らせて
これから勇者どのに判断を仰ぎに行こうと思ったのですよ」
道具屋「なんでも、こいつは魔王の側近らしくてですね、
運良くこうして捕えたんですけど
そんな訳で、1万ゴールドは何卒ご容赦を」
勇者 「まぁ、いいだろう
魔王の側近を・・しかも生け捕りだからな、
1万ゴールドは許してやるよ」
道具屋「へい、ありがとうごぜぇます」
勇者 「こいつを王国まで運ぶから、馬車を用意してもらおう
あと、酒樽をあるだけよこせ」
村長 「へ、へい・・直ぐに
おい、おめぇら!すぐに勇者殿の言うとおりに
魔王の側近を馬車に詰め込むんだ」
村人達『合点だ、村長』
47 = 44 :
◆◇◆◇ 村~王国へ向かう馬車の荷台 ◆◇◆◇
固い床に打ち付けられて、側近は目を覚ました
頭からつま先まで、酒を掛けられたのか全身が物凄いアルコール臭さを
放っている。
側近「うっ…………。」
あまりの酒臭さに顔を歪め、気を失いそうになるがなんとか堪える。
頭がガンガンし、意識が遠のき掛けるのを堪えつつ呪文を唱え。
体内と辺り一帯に降りかけられたアルコールを中和する。
──────バッ!!
突如、幌が開けられ御者台に座った勇者の顔が
荷台の中を覗き込む。
勇者「……気のせいか……。」
倒れたままの側近を見ると、安心したのか再び勇者は幌を閉じて
御者台に戻っていく、馬車に乗っているのは勇者一人らしい。
側近(どうやら、やられたみたいね)
すぐに状況を理解し、幌の隙間から外の様子を伺う
馬車は山道にさしかかったようで、荷台は激しくバウンドする。
側近(不意打ちで仕掛ければ勇者にダメージは与えられるかもしれないけど
確実には殺せない・・か)
酒を中和したとはいえ、まだ本調子ではない
馬車が石を踏んで大きくバウンドした所で、側近は荷台から外へと飛び出し、
草叢の中に身を隠す。
馬車は飛び降りた側近に気が付いたようすもみせずに、そのまま遠ざかって
いき、やがてその姿が見えなくなっていった。
側近 「さて、これからどうしよう」
>>50
50 = 48 :
面倒なので魔王の城に帰る
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