のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:126,369,106人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報

    元スレ勇者「パーティーにまともな奴がいない……」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - 勇者 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    651 = 648 :

    暗殺者「絶対わかってないだろ」

    勇者「ある程度分かってるよ」

    勇者「どっちでもいいです」

    勇者「それにしても……帰るの久々だな、元気にしてるかな、あいつ」

    勇者「誰の事ですか?」

    勇者「言ってなかったっけ、妹の事」

    勇者「聞いたような、聞いてないような……」

    勇者「アバウトだな」

    ドラゴン「オレの義妹になるのか?」

    勇者「言っとくけどまだ結婚するって言ってねぇからな」

    ドラゴン「あれだけの事をして契りを交わす気が無いのか……」

    勇者「意味深な言い方やめろ!!」

    暗殺者「でもキスしたりしてるじゃん」

    勇者「そうですね、しかも何回も」

    勇者「つーかお前がお姫様抱っことか教えたんだろ」

    勇者「な、なんでその事を……!?」

    勇者「ドラゴンから聞いた」

    勇者「……」

    勇者「お前ってコテコテの恋愛小説とか好きなの?」

    勇者「黙りなさい!!」

    勇者「図星かよ……」

    652 = 648 :

    勇者「違います」

    暗殺者「でも実際は好きなんだろ?」

    勇者「……少しだけですが」

    ドラゴン「オレにも読ませてくれ」

    勇者「……一冊だけですよ」ガサゴソ

    勇者「いつの間に買ったんだよ」

    勇者「買い物の時に時々買ってたんです」

    ドラゴン「これ読んでいいか?」

    勇者「どうぞ」

    暗殺者「……」

    勇者「お前は読まないのか?」

    暗殺者「こう言うのはよくわからん」

    勇者「……久々にお前が男だって感じたかも」

    暗殺者「私は嫌いじゃないわよ」

    勇者「突然人格を切り替えるな」

    暗殺者「ごめんなさいね、お詫びに脱いだ方がいいかしら?」

    勇者「脱ぐな、絶対脱ぐな」

    暗殺者「わかってるわよ」

    653 = 648 :

    勇者「あなたが言うと冗談に聞こえないんですよ」

    暗殺者「あら、一応初対面なのにズバズバ言うのね」

    勇者「暗殺者から多少の事は聞いてるので」

    暗殺者「知ってるわよ、記憶は共有してるから」

    勇者「そういえばそうだったな」

    暗殺者「ドラゴンの事もちゃんと知ってるのよ」

    ドラゴン「……」スヤスヤ

    勇者「本読んでねぇ……」

    暗殺者「読み始めてすぐに寝てたぞ」

    勇者「だから突然切り替えるな」

    暗殺者「ちょっと飲み物買ってくる、なんかいるか?」スタスタ

    勇者「お茶」

    勇者「何か甘い飲み物をお願いします」

    暗殺者「わかった」ガチャ

    654 = 648 :

    勇者「……二人って久々だな」

    勇者「そうですね、二人で旅してた頃が懐かしいですね、短かったですけど」

    勇者「そうだな……」

    勇者「それにしても、変わったメンバーが集まりましたね」

    勇者「ああ、一人で町に向かいながら考えてたパーティーが懐かしいよ」

    勇者「嫌なんですか?」

    勇者「まさか、暗殺者とドラゴンとお前がいてこそのパーティーだろ」

    勇者「後あなたですね」

    勇者「あ、そうだな」

    勇者「四人がいてこそのこのパーティーですよ」

    勇者「……でも魔王を倒したらみんなバラバラなんだよな……」

    勇者「一生会えない訳じゃないんです、気にする事無いですよ」

    勇者「女勇者は魔王を倒したらどうするんだ?」

    勇者「……そうですね、特には決めてません」

    勇者「あなたは魔王を倒したらどうする気ですか?」

    655 = 648 :

    勇者「俺もわかんねぇかな」

    勇者「ドラゴンと結婚するんじゃないんですか?」

    勇者「わかんねぇ」

    勇者「……あなたはドラゴンの事が好きなんじゃないんですか?」

    勇者「好きだよ、でも結婚ってなるとさ」

    勇者「?」

    勇者「俺の家って貧乏だし、父親も母親もダメ人間だからさ」

    勇者「ドラゴンはそれで幸せなのかなって……」

    勇者「……」

    勇者「俺なんかよりもっといい―――――」


    女勇者は思いっきり勇者の背中を叩く。


    勇者「痛ってぇ!!」

    勇者「シャキッとして下さい」

    勇者「え?」

    勇者「ドラゴンの幸せはあなたと共に居る事です」

    勇者「……」

    勇者「それに大事なのはあなたの率直な気持です」

    勇者「……女勇者、ありがとう」

    勇者「お礼を言う必要はありませんよ」ニッコリ

    勇者「……初めて笑った顔見た気がする」

    勇者「き、気のせいです」

    656 = 648 :

    今日はここまで。

    船旅は続きます。

    658 = 643 :

    にやり
    いいぞ

    659 :

    やっとデレ始めたな
    ニヤニヤ

    660 :


    ツンの中に潜むデレ
    素晴らしい

    661 :

    暗殺者「買ってきたぞ」ガチャ

    勇者「あ、おかえり」

    勇者(笑ったのなんて何年ぶりでしょうか……)

    暗殺者「ほら、リンゴジュース」

    勇者「ありがとうございます」

    勇者「これウーロン茶じゃん、俺緑茶が良かったんだけど」

    暗殺者「緑茶が売って無かったんだ」

    勇者「なんで、緑茶が無いんだよ、あの良さがわかんねぇのか?」

    暗殺者「単に知名度が低いだけだろ」

    勇者「うまいのにな、緑茶」

    勇者「あんな苦い飲み物の何処がいいんですか」

    勇者「苦いからこそいいんだろ」

    勇者「意味がわかりません、誰が好き好んであんなものを」

    勇者「苦いから、一緒にある菓子が余計に甘くてうまいんだって誰かが言ってたぞ」

    勇者「ただの気のせいですよ」

    暗殺者「まあ、その人次第って事だ」

    勇者「……」

    662 = 661 :

    暗殺者「それにしても良く寝るよな」

    勇者「今になって疲れが出たんだろ」

    勇者「休ませてあげた方がいいですね」

    暗殺者「そうだな」

    勇者「……凄い暇だな」

    暗殺者「ああ、暇だ」

    勇者「話す事なんて無いですしね」

    勇者「毎日話してるからな……」

    暗殺者「なんかやる事無いのか?」

    勇者「トランプならありますよ」

    勇者「トランプか……」

    暗殺者「トランプでいいだろ」

    勇者「何やります?」

    勇者「トランプと言ったらポーカーだろ」

    暗殺者「そうだな、トランプはポーカーだよな」

    勇者「大富豪とかやらないんですか?」

    勇者・暗殺者「……大、富豪?」

    663 = 661 :

    勇者「知らないんですね」

    勇者「知らない、何それ」

    暗殺者「聞いた事も無い、本当にトランプのゲームか?」

    勇者「はい、有名なゲームですよ」

    勇者「カジノには無かったぞ」

    暗殺者「裏のカジノにも無かった」

    勇者「カジノが全てじゃありませんよ」

    勇者「大富豪?」

    暗殺者「どんなゲームだ?」

    勇者「知らないのなら、ポーカーでいいです」

    勇者「言っとくけど、俺強いよ」

    暗殺者「本当か?」

    勇者「やってみればわかるだろ」

    664 = 661 :

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





    ドラゴン「ん、いつの間に……」

    勇者「俺の勝ちだ!!」

    暗殺者「本当に強いんだな、お前」

    勇者「人間何か一つは優秀なものがあるものなんですね」

    勇者「何その言い方!?」

    暗殺者「ポーカーって運だろ、なんでお前がそんなに強いんだ?」

    勇者「ポーカーってのは運じゃなく実力の勝負だよ」

    勇者「基本は運のゲームじゃないですか」

    勇者「そう思ってるうちは勝てねぇよ」

    勇者「あ、おはよう」

    ドラゴン「ああ、おはよう」

    勇者「もう夜ですけどね」

    勇者「疲れはとれたか?」

    ドラゴン「ああ、ありがとな」

    665 = 661 :

    ドラゴン「そう言えば、勇者は魔王の資料を読んだのか?」

    勇者「読んでみたけど、いまいち意味がわからなかった」

    勇者「意味不明な単語が満載でしたからね」

    勇者「女大臣に聞いてみればいいだろ」

    暗殺者「知らなかったらどうするんだ?」

    勇者「女大臣なら何とかしてくれるだろ」

    暗殺者「メチャクチャ言ってるけどあの人なら出来そうだな」

    勇者「究極の変人ですけどね」

    ドラゴン「でも変人は天才なんだろ?」

    勇者「ちょっと違う、天才と変人は紙一重ってのが正しい」

    暗殺者「博士も変人だしな」

    勇者「そう言うあなた達だって変人じゃないですか」

    勇者「天才じゃないけどね」

    勇者「あなたが天才だったら世界中の人間全て天才ですよ」

    勇者「うるせぇ」

    666 = 661 :

    暗殺者「そういえば、あとどのくらいで着くんだ?」

    勇者「明日の夕方には到着できるみたいです」

    勇者「まだ丸一日ここに居なくちゃいけないのか……」

    勇者「寝れば一瞬ですよ」

    暗殺者「寝るのか?」

    勇者「はい、疲れましたし」

    勇者「おやすみ」

    勇者「起こさないで下さいね」ゴロン

    勇者「起こさねぇよ」

    ドラゴン「オレも寝るかな」ゴロン

    勇者「お前今まで寝てただろ」

    ドラゴン「まだ眠いんだ」

    ドラゴン「一緒に寝るか?」

    勇者「自分のベッドがちゃんとある」

    ドラゴン「つまらんな」

    勇者「おやすみ」

    ドラゴン「ああ、おやすみ」

    667 = 661 :

    勇者「……」

    勇者「俺全然眠くないんだよな……」

    暗殺者「なら起きてればいいだろ」

    勇者「そうだけどさ……」

    勇者「つーか、いくら仲間だからってここまで無防備ってどうなんだ?」

    暗殺者「まあ、思春期の男の前でこの無防備さはちょっと危険かもな」

    勇者「だよな、お前もそう思うよな」

    暗殺者「でもお前そんなこと出来るか?」

    勇者「無理」

    暗殺者「なら大丈夫だ」

    勇者「ドラゴンには絶対そんなこと出来ない」

    暗殺者「ドラゴンの場合受け入れてくれるんじゃないか?」

    勇者「うん、なんかそんな気がする……」

    暗殺者「女勇者にそんなことしたら問答無用で斬られるだろうしな」

    勇者「第一女勇者は胸が小さいしありえな―――――――」


    その言葉を言い終わる前に勇者の顔面に分厚い本が直撃する。


    勇者「あが……」ドサッ

    668 = 661 :

    暗殺者「……生きてるか?」

    勇者「あ、ああ、何とか生きてる」

    勇者「起きてたなら起きてたって言えよ」

    勇者「黙りなさい、気持ち悪い」

    勇者「本当の事言っただけ―――――」


    勇者の顔面に分厚い本がもう一冊直撃した。


    暗殺者「生きてるか?」

    勇者「死んだ、今のは死んだ……」

    勇者「バカな事言ってないでさっさと寝なさい」

    暗殺者「胸だけが女を計るもんじゃないぞ」

    勇者「ああ、俺もそう思う」

    勇者「それ以上言ったら上半身が無くなりますよ」

    勇者・暗殺者「ごめんなさい」

    669 = 661 :

    ※補足

    小説について


    この世界では娯楽が限られるため、小説はお金のかからない娯楽として多くの人が楽しんでいます。
    そのためパーティーのメンバーも一度は小説を読んだ事があります。


    各キャラの本の趣味

    勇者は基本的に何でも読みます。(刀のでてくる本がちょっと好き)

    女勇者は恋愛小説(特にベタな物)を好んで読んでます。

    ドラゴンは神話とかを読みます。

    暗殺者はミステリー系が好きですが、基本的に本はそこまで読みません。

    670 = 661 :

    今日はここまでです。

    ほのぼのはどうしてもグダグダしちゃいますね。ほのぼのの書き方って難しいです。

    671 :

    メリハリがあってよい

    672 :

    個人的にスライムの笛がもう一度出てきてほしい

    673 :

    ~~~~~~~~~~~~~~~~


    次の日 夕方  町(勇者の住んでいた町)


    勇者「着きましたよ」

    勇者「……ん、もう?」ガリガリ

    ドラゴン「丸一日寝てたな」

    暗殺者「さっさと行くぞ」

    勇者「みんな起きてたのか」

    勇者「当たり前です」

    暗殺者「早く行くぞ」

    勇者「ああ、わかってる」スタスタ

    勇者「今から城に行きますか?」

    勇者「夕方だし大丈夫だろ」スタスタ

    ドラゴン「なあ、突然行って会えるもんなのか?」スタスタ

    勇者「居れば会わせてくれるだろ」スタスタ

    暗殺者「居なかったら?」スタスタ

    勇者「……待つ」スタスタ

    674 = 673 :

    勇者「長い間出掛けてたらどうするんですか?」スタスタ

    勇者「その時はその時だ」スタスタ

    勇者「計画性がまるで無いんですね」スタスタ

    勇者「そりゃ悪かったな」スタスタ

    暗殺者「あれが城か?」スタスタ

    勇者「ああ、あれだ」スタスタ

    兵士「止まれ!!」

    勇者「通してくれ、勇者って言えばわかるか?」

    兵士「勇者……嘘をつくな、勇者は魔王討伐の旅に出ているはずだ!!」

    勇者「ちょっと用事で帰って来たんだ」

    兵士「……ダメだ、お前が勇者だと言う保証がない!!」

    勇者「どういう事ですか?」

    勇者「裏からこっそり出発した訳だし、顔を覚えてるはず無いよな……」

    勇者「……とりあえず王様を呼んでくれ」

    兵士「ダメだ、明日の昼にまた来い」

    ドラゴン「なんで今はダメなんだ?」

    兵士「今王様は忙しいのだ」

    675 = 673 :

    勇者「どうしてもダメですか?」

    兵士「ああ、当たり前だ」

    勇者「暗殺者、お願いします」

    兵士「ん?」


    暗殺者は兵士の首の後ろを軽く殴り気絶させる。


    勇者「行きますよ」

    勇者「いつそんな作戦決めたんだ?」

    暗殺者「お前と兵士がしゃべってる時に決めた」ガチャ

    勇者「王様怒るかな?」スタスタ

    暗殺者「大怪我した訳じゃないし大丈夫だろ」スタスタ

    勇者「気絶させてる時点でダメだろ」スタスタ

    勇者「他の兵士がいなくて好都合でした」スタスタ

    勇者「なんで兵士がいないんだ?」スタスタ

    ドラゴン「いつもならいるのか?」スタスタ

    勇者「こんなに少ないはず無いんだけどな」スタスタ

    勇者「こんにちは」ガチャ

    「あ、お兄ちゃん!!」タタタッ

    勇者「い、妹!?」

    676 = 673 :

    勇者「ずいぶんかわいいですね、勇者の妹とは思えないです」

    勇者「母親が違うんだよ」

    勇者「そうなんですか、納得です」

    勇者「納得してんじゃねぇ」

    勇者「なんでここに?」

    「王様がいつでもお城に遊びに来ていいって言ってくれたから」

    暗殺者「かわいい子だな」

    「あなた達は?」

    勇者「勇者の姉の女勇者です」

    暗殺者「勇者の友達の暗殺者だ」

    ドラゴン「勇者の妻のドラゴンだ」

    勇者「いろいろ間違ってるけど、だいたい合ってるからまあいいよ」

    「よろしくね、お姉ちゃん」

    勇者「お、お姉ちゃん!?」

    勇者「俺の姉なんだしお姉ちゃんだろ」

    「お姉ちゃんは嫌なの?」

    勇者「い、いえ、お姉ちゃんでいいです」

    677 = 673 :

    暗殺者「王様は何処に居るんだ?」

    「王様なら奥の部屋だよ」

    勇者「ちょっと行ってくるな」スタスタ

    「いってらっしゃい」

    勇者「王様、居るか?」ガチャ

    「……おお、勇者か、久しぶりじゃな」

    暗殺者「表の兵士が入れてくれなかったから気絶させたからな」

    勇者「通してくれなかったんだ」

    「素直な事は重要じゃと思うがそこまで清々しく言われるとな……」

    勇者「女大臣は居ますか?」

    王様「居るには居るのじゃが、今は少し手が離せない用事があるのじゃ」

    勇者「そう言えば、兵士が少なかったけど、あれと関係あるのか?」

    「うむ、そうじゃがお主たちが気にする事では無い」

    暗殺者「今日中に会えないか?」

    「すまぬが明日まで―――――――」

    大臣「今からで大丈夫です」スタスタ

    「終わったのか?」

    678 = 673 :

    大臣「はい、後は部下の者に頼んでおけば大丈夫です」

    ドラゴン「いいのか?」

    大臣「はい、気にしないで下さい」

    勇者「これを解読してもらいたいんです」スッ

    大臣「……」パラパラ

    大臣「これは?」

    暗殺者「魔王の情報らしい、俺達じゃ解読できないから持って来たんだ」

    大臣「……今すぐは無理ですが、数日待っていただけるなら解読出来ます」

    勇者「頼む」

    「うむ、順調な旅の様だな」

    勇者「ああ、おかげ様で楽しい旅を続けてるよ」

    ドラゴン「……」ジー

    勇者「どうした?」

    ドラゴン「いや、王と言うものを初めて見たんでな」

    ドラゴン「人間の中では最も高等なのだろう?」

    勇者「うーん、別に高等って訳じゃないと思う、ゴミみたいな奴もいる訳だし」

    勇者「と言うより、ゴミみたいな者の方が多いんじゃないですか?」

    679 = 673 :

    暗殺者「偉い奴等ってのはほとんどがゴミだろ」

    「よく王の前でそんな話ができるのう……」

    勇者「王様と女大臣はいい奴だと思うぞ」

    「そ、そうか?」

    勇者「他の偉い奴らに比べたらだけど」

    大臣「王様は常に民の事を考えていらっしゃるとてもいい方ですよ」

    暗殺者「王ってのは私利私欲しか追い求めてない奴ばっかりだと思ってたけど違うんだな」

    勇者「多少はマシなのもいないと困ります」

    「王の前でそんな話をする者達は初めてじゃぞ」

    暗殺者「別にお前の話をしてるんじゃないんだ、気にすんな」

    「勇者、お主の仲間はなかなかの変人揃いみたいじゃな」

    ドラゴン「そんなに褒めるな、照れるだろ」

    勇者「褒められてないからね、むしろちょっとバカにされてるからね」

    「いやいや、いい意味での変人揃いと言う意味じゃ」

    ドラゴン「あははははは、照れるね」

    勇者「……じゃあ用事も終わったし帰るか」

    「明日にでも来てくれ」

    勇者「ああ、わかった」ガチャ

    680 = 673 :

    「お兄ちゃん、終わった?」

    勇者「ああ、夕飯は食ったか?」

    「まだだよ」

    勇者「じゃあ家に帰って夕飯にするか」

    「はーい」

    勇者「じゃあ私達は宿屋にでも―――――」

    勇者「俺の家でいいだろ、金ももったいないし」

    勇者「……ではお言葉に甘えさせていただきます」

    ドラゴン「初めてのお泊りと言うやつだな」

    勇者「うーん……ちょっと違うかも」

    暗殺者「だいたい何度も一緒に寝てるだろ」

    「……お兄ちゃん、ちゃんと耳栓するから思いっきり楽しんでいいからね」ニッコリ

    勇者「女大臣だよな、女大臣しかいないよな」

    「間違ってる?」

    勇者「間違ってないけど、そう言う事言わない」

    681 = 673 :

    今日はここまで。

    ちょっとした会話に伏線が張れるように努力していきたいと思います。

    682 :

    あぁ間違ってないのか…

    683 :

    妹の台詞ももしかしたら重大な伏線・・・
    冗談はともかく乙

    684 :

    >>682
    よく読め

    685 :

    女勇者がデレる未来が…
    それもいいな乙

    686 :

    今日もおつんぽ

    687 :

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    勇者の家


    勇者「久々の家だな」ガチャ

    「ちゃんと毎日掃除しといたんだよ」

    勇者「すまんな」

    「偉い?」

    勇者「偉い偉い」ナデナデ

    「えへへ」ニコニコ

    ドラゴン「……ずるい」ボソッ

    勇者「ん、なんか言ったか?」

    ドラゴン「何も言ってない」

    勇者「……夕飯のリクエストはあるか?」

    ドラゴン「別に何でもいいぞ」

    暗殺者「俺もだ」

    「チャーハン!!」

    勇者「じゃあチャーハンで」

    勇者「了解」

    勇者「そういえば材料あるのか?」ガサゴソ

    688 = 687 :

    勇者「……」ズズズ

    「お姉ちゃんはお兄ちゃんの事好きなの?」

    勇者「な、何言ってるんですか!!」

    「私はお兄ちゃんの事好きだよ」

    勇者「な、仲間としては信頼しています」

    「じゃあ好きなんだ」

    勇者「言っておきますが恋愛的な好きではないですからね」

    勇者「わかりましたか?」モグモグ

    勇者(緑茶の後のお菓子とはこれほどおいしいものだったんですか……感動です)

    「うん」

    「ドラゴンさんはお兄ちゃんの事好き?」

    ドラゴン「ああ、貴様なんかよりずっと好きだ」

    「ううん、ドラゴンさんより私の方がもっと好きだよ」

    ドラゴン「貴様のは恋愛的な好きではないだろ?」

    「私はお兄ちゃんと結婚するって決めてるの!!」

    勇者「仲の良い兄弟なのですね」

    暗殺者「苦労したからだろうな」

    ドラゴン「何言ってる、勇者と結婚するのはオレだ」

    勇者「ドラゴン、大人げないですよ」

    689 = 687 :

    ドラゴン「これだけは譲れん、勇者と結婚するのはオレだ」

    「私だよ!!」

    ドラゴン「オレだ!!」

    勇者「……」

    暗殺者「子供の喧嘩だ、気にすんな」

    勇者「そうですね、そうします」

    ドラゴン「勇者に聞いてみるか?」

    「いいよ」

    勇者「具は少ないけど出来たぞ」スタスタ

    勇者「勇者、私はあなたの事を初めて凄いと思いました」

    勇者「あ、ああ、ありがとう」

    勇者「そして緑茶、あなたをバカにしてすいませんでした」

    勇者「緑茶の話!?」

    ドラゴン「勇者、オレと妹、どっちが好きだ」

    勇者「……突然どうした?」

    ドラゴン「オレの質問に答えろ」

    「どっちなの?」

    勇者「……どっちも好きじゃダメか?」

    「同じはダメだよ」

    勇者「……妹の事も好きだしドラゴンの事も好き、それ以上でもそれ以下でも無い」

    690 = 687 :

    ドラゴン「だからそれは―――――――」

    勇者「この話はここまで、これ以上この話はするな」

    妹・ドラゴン「……」

    勇者「ほら、チャーハンだ」コトン

    ドラゴン「勇者の阿呆め」ボソッ

    暗殺者「あの答えはどうなんだ?」ヒソヒソ

    勇者「好きの方向性が全く違う訳ですから、仕方ないと思いますけど……」ヒソヒソ

    暗殺者「けど?」ヒソヒソ

    勇者「言い方がちょっと不味かった様な気がします」ヒソヒソ

    暗殺者「だよな、もっといい言い方があったよな?」ヒソヒソ

    勇者「はい、勇者は変な所で鈍感ですから」ヒソヒソ

    暗殺者「絶対喧嘩すると思う」ヒソヒソ

    勇者「私もそう思います」ヒソヒソ

    「……」モグモグ

    ドラゴン「……」モグモグ

    勇者(なんでこんな空気になってんだよ……)モグモグ

    691 = 687 :

    一方その頃  城


    「で、どうなったのじゃ?」

    大臣「最悪、戦争ですね」

    「……やはりそうか」

    大臣「仕方のない事です、元から魔法の町は怪しい動きをしていた訳ですし」

    「世界と魔法の町の戦争……いつか起こると思っておった……」

    大臣「まだ戦争が起こると決まった訳ではありませんよ」

    「それにしても、魔法の町での大火災とは不思議な事が起こったものじゃ」

    大臣「起こした人間は特定できています」

    「ほう、仕事が早いのう」

    大臣「ありがとうございます」

    大臣「大火災を起こしたのは勇者様達です」

    「……ん、どう言う意味じゃ?」

    大臣「勇者様達が持ってきた資料は魔法の町の物でした」

    大臣「そして勇者様達が町をいた時期と大火災の時期も重なります」

    「つまり、勇者達が大火災を起こしたと言うのか?」

    692 = 687 :

    大臣「はい、間違いなく」

    「……あの者たちは事の重大さを知っておらぬようじゃが?」

    大臣「そうですね」

    「何を考えておるのか……」

    大臣「どちらにせよ今回の件で世界は変化するでしょうね」

    「そうじゃな」

    「魔法の町はどうなるのじゃろうな」

    大臣「他の町のハンターや兵士達も動き出しました、これで魔法の町の計画が全て露見すると思います」

    「そうか、うまくいくと良いな」

    大臣「やっとハンターが動けるようになった訳です、必ず成功させて見せます」

    「任せたぞ」

    大臣「もう一つ報告が」

    「なんじゃ?」

    大臣「勇者様の両親が厄介な所に借金していまして……」

    693 = 687 :

    「……何故生活保護を受けて借金する必要がある」

    大臣「酒とギャンブルが原因でしょうね」

    「今度城に呼んで来い、わしが直々に説教する」

    大臣「無駄なような気もしますが……」

    「無駄でもやらないよりはいいじゃろう」

    大臣「そうですね」

    「で、その厄介な場所とは?」

    大臣「チンピラ共です」

    「チンピラか……厄介じゃな」

    大臣「はい、連中は加減というものを知りませんから」

    「その辺はわし等が介入する事も出来んからな」

    大臣「勇者様もいますし大丈夫だと思いますが……」

    「だと良いがな」

    694 = 687 :

    ~~~~~~~~~~~~~


    勇者の家


    勇者・ドラゴン・女勇者・妹・暗殺者「いただきました」

    父親「ただいま」ガチャ

    勇者「おかえり」

    父親「ああ、帰ってきてたのか」

    勇者「ちょっと用事があったんだ」

    父親「ふーん、そうか」

    勇者「淡白な会話ですね」

    父親「いつもの事だよ」

    父親「じゃあ出掛けてくる」

    勇者「またか……」

    父親「いつもの事だろ」スタスタ

    「ねえ、お兄ちゃんも帰ってきてるんだし、今日ぐらい一緒に居ようよ」

    父親「……今日はうまい酒が入ったらしいんだ」ガチャ

    「……」

    勇者「気にすんな、いつもの事だ」

    695 = 687 :

    勇者「息子より酒ですか……」

    「……」

    勇者「そんな事前からわかってただろ」

    暗殺者「そうだな」

    勇者「そんなに落ち込むな」

    母親「ただいま」ガチャ

    「おかえり!!」タタタッ

    勇者「おかえり」

    母親「あれ、帰ってきてたんだ」

    勇者「ちょっと用事があって」

    母親「……じゃあ久々に夜のカジノにでも行ってこようかな」

    勇者「勝手にしろ」

    「え?」

    母親「悪いけど妹の面倒見といてくれない?」

    勇者「いいよ」

    「お母さんも行っちゃうの?」

    母親「今日は当たりそうな気がするのよ」

    勇者「行ってきていいよ、いつもの事だし」

    696 :

    相変わらずの屑っぷり

    697 = 687 :

    今日はここまでです。

    中途半端ですいません

    番外編をやろうと思っていて、主要キャラ以外のスピンオフを計画しています、そこでアンケートをとらせてもらいたいと思います。

    次の三キャラでスピンオフが見たいものを選んでいただき、最も投票数が多かったもののスピンオフをやりたいと思います。(4以外は戦闘シーンがあります)

    1、強者(結構鬱めのシリアス)

    2、弓兵(ちょっと鬱めのシリアス)

    3、イケメン(シリアス)

    4、そんなん要らない

    700 :

    弓兵の真骨頂を見せていただきたい


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS+一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - 勇者 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について