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    元スレ魔王「俺も勇者やりたい」 勇者「は?」

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    401 = 1 :


    暗黒剣士「……ふ、やはり一筋縄ではいかないか」

    魔王「いつまでも押されっぱなしだと思うなよ? 仕切り直しと行こうぜ」

    暗黒剣士「ああ、そうさせてもらおう」ス…



      あんこくけんしは おうごんのベールを つかった! ▼

      あんこくけんしのからだが きんいろのオーラに つつまれる!! ▼



    魔王「……っ!? なんだそれは!」

    暗黒剣士「黄金のベール。使えば、一時的に魔法ダメージや息の攻撃を、半分に抑えるアイテムだ」

    魔王「いつのまに、そんなものを!」

    暗黒剣士「この日のために、人間界の大神殿で奪ってきたんだ」





    暗黒剣士「私がなんの対策もなく、魔王に単身挑むとでも思っていたか?」

    402 = 1 :




      まおうは もえさかるかえんを はいた!

      あんこくけんしに 52のダメージ!! ▼



    魔王(……たしかに、ダメージが減ってる)

    暗黒剣士「分かるか? この程度のダメージなら、再び近接戦に持ち込むことも容易い」

    魔王「……くっ!」

    暗黒剣士「貴方がいくらあがこうが、戦況は変わることは無い」

    魔王「ハッ、いつまでその虚勢が持つだろうな?」

    暗黒剣士「それはこちらの台詞だ。――覚悟しろ、蹂躙してやる」






    魔王(……確かに、一筋縄じゃいかなそうだな)

    403 = 1 :

    本日はここまでです。
    読んでくださりありがとうございます。
    また明日か明後日来れると思います。

    404 :

    乙乙!

    勇者はやっぱり剣に長けてるのか

    405 :


    手に汗握る展開でおもしろいと思うよ、頑張ってくださいー

    406 :

    人間界から伝説の武具もパクってきたらいいのにww

    乙!

    407 :

    O2

    を初めて見た時は意味が分からなかったww乙の派生ね
    てことでO2

    408 :

    >>407
    くさっ

    409 :

    >>408
    知らないのか?
    今あるサイトが潰れて、そっから臭い奴らがここに流入してきてるんだよ
    NGにでもしとけよ

    410 :

    >>409
    にじファン?

    411 = 406 :

    酸素

    412 :

    O2

    を初めて見た時は意味が分からなかったwwww乙の派生ね
    てことでO2

    413 :

    >>412
    酸素

    を初めて見た時は意味が分からなかったwwwwwwww乙の派生ね
    てことで酸素


    とかな

    414 :

    乙乙!

    なんだこの流れ

    415 :

    新たなコピペの誕生だな

    416 :



      ~海辺の町~


    マスター「――到着致しました」

    少年「まったく、最初からこうすれば良かったんです」

    マスター「よもや、移動呪文と同じ効果を持つアイテムがあったとは、存じませんでした」

    少年「貴方って使えるのか使えないのか、よく分からない竜ですね」

    マスター「自分……、不器用ですから」

    少年「人間界の道具屋に劣る器用さというのも、称賛ものですよ」

    マスター「左様ですか」



    少年「……とにかく海辺に行きましょう。力の回復が優先です」

    417 = 1 :


    マスター「それにしても海魔人様、自分でお歩きにはならないんですか?」

    少年「貴方、わざと言ってるんですか? 僕にナイフを突き刺したのは、どこのどなたでしたっけ?」

    マスター「それは自分です」

    少年「……ちなみに、なんでさっき道具屋行った時に、薬草を買ってくれなかったんですか?」

    マスター「申し訳御座いません、失念していました」

    少年「加えて、海から離れてたから、体力を消耗してるんです。これで自分で歩けってのは酷ってやつですよ」

    マスター「なるほど、いろいろな理由で、ご自分でお歩きになれないということですね」

    少年「3分の2は貴方のせいということですよ。いいから、早く海まで運んでください」

    マスター「では、引き続きおんぶの体勢で、向かわせて頂きます」

    少年「……いいから早くしてください! 人間に見られてるんですよ! むしろ走れ!!」

    マスター「かしこまりました」

    418 = 1 :



      ~海辺~


    マスター「――到着致しました」

    少年「くそっ、いろんな人間に見られて恥ずかしかった……」

    マスター「申し訳御座いません。自分が飛べないばかりに」

    少年「とにかく、海まで降ろしてください。回復したら、暗黒剣士を止めに行きます」

    マスター「かしこまりました」


      ――チャプ


    少年「……ふう、ようやく海に戻れた」

    マスター「お疲れ様です、海魔人様」

    少年「いい加減、この姿もやめにします」ボムッ

    マスター「好都合なことに、ひと気のない入り江ですからね。では自分も……」ボムッ

    海魔人「――やれやれ、窮屈な身体でした。次、地上に上がる時は、海水を携帯しないと……」

    419 = 1 :


    毒竜「道理で人がいないと思ったら、ここは遊泳禁止区域のようですよ」

    海魔人「そうか、ずいぶん看板と鉄柵が多い入り江だと思ったよ」

    毒竜「ここにもいくつか看板がありますね。……ん?」

    海魔人「どうしましたか?」

    毒竜「……『人魚出没注意――歌声に魅かれて、海に引きずり込まれないよう気をつけてください』」

    海魔人「え、人魚ってまさか――」



      ――サパン



    毒竜「……あれは?」

    420 = 1 :


    人魚「あーー! お兄様ーーー!」ザパァ!

    海魔人「げっ! やはり妹!」

    毒竜「なるほど、海魔人様には妹君がおられたのですね」



    人魚「『げっ!』だなんて、ひどいお兄様ですわ」

    海魔人「おい、地上まで顔出すなって言ってるだろ! 深海でおとなしくしてろって!」

    人魚「だってお兄様、最近海底神殿にも帰ってこないし、ついつい心配で……!」

    海魔人「だからって、駄目だ! ていうか、明らかに最近だけじゃないだろ、あの看板見る限り!」

    毒竜「この看板、木の腐食具合から見て、立てられてから二年以上は経過してますね」

    人魚「…………」



    人魚「……ばれちゃった☆」テヘペロコツン

    海魔人「かわいこぶって、誤魔化すなぁあああ!」

    421 = 1 :


    人魚「それよりお兄様! せっかく帰ってきてくださったんですから、一緒に遊びに行きましょう!」

    海魔人「そんな暇は無い! 僕はこれから魔王城に行かなければ……!」

    人魚「……また行ってしまうんですの? そんなの嫌ですわ!」

    海魔人「駄々をこねるな! 大事な用事なんだ!」

    人魚「私、これ以上寂しい想いをしたくありません!」

    海魔人「こらっ、しがみつくなって! おい、毒竜! 黙ってないで、貴方も助け……!」






    毒竜「――ああ、すみません。久々の海だったので、つい一人遊びに没頭してしまいました」

    海魔人「なんだそのハイクオリティな砂の城は!? 蛇みたいな身体でよく作れたな、それ!!」

    422 = 1 :


    人魚「お兄様……、本当に行ってしまうんですの?」

    海魔人「上目づかいするな! 諦めて海に帰れ!」

    人魚「……お兄様、ひどい。そんなに辛く当られたら……」

    海魔人「……?」

    人魚「私、お兄様のこと嫌いになっちゃいそう……」グスン

    海魔人「……!!」



    海魔人「そ、そそそういえば、南の港町の視察をしなければいけないんだった。お前も来るか?」

    人魚「……! お兄様大好きですわ!!」



    毒竜(……女とは、かくも恐ろしい生き物ですね)

    423 = 1 :


    海魔人「ち、ちなみに、南の港町には遊覧船が走ってるらしいぞ。一緒に乗るか?」

    人魚「もちろんですわ!」

    海魔人「じゃあ、午後には出発できるようにしよう。身支度、整えておけよ」

    人魚「分かりましたわ!」

    海魔人(……とんだ邪魔が入ってしまった。暗黒剣士のやつは、勝手に失脚してくれるのを祈るしかないな)

    人魚「お兄様とおでかけー♪」

    毒竜「あ、海魔人様、ヒキガエルはおやつに入りますか?」





    海魔人「……お前も行く気なのかッ!?」

    424 = 1 :



      ~魔王の部屋~


    魔王「……ぐっ」

    暗黒剣士「大分、息があがってきたな」



    魔王(くそっ……、ずっと剣振ってたらそうなるだろ)

    魔王(しかも、慣れてない魔王の身体で、こんなに長く戦うのは初めてなんだ)

    魔王(呪文や息攻撃じゃあ、掠り傷程度しか、ダメージを負わせられねぇし……)

    魔王(でも、あいつもいつまでも、持久戦してるつもりなんかないはずだ)

    魔王(……どこかで仕掛けてくるはず)



    魔王(…………)



    魔王(……あれ? なんかオレ、けっこう頭使って戦えてる気がする!)

    425 = 1 :


    暗黒剣士(……随分と長期戦になってしまってるな)

    暗黒剣士(側近が帰ってくる前に、いい加減、ケリをつけたいが……)

    暗黒剣士(……ここまで、相手がもつとは予想外だった)

    暗黒剣士(こうなれば、休む暇も無く、相手が果てるまで、斬撃を浴びせるまで――)



    暗黒剣士「――行くぞ」



    魔王(――来るっ!)


    426 = 1 :



     ――ガァン ギィイン ガカァン!


    魔王(なんてスピードだ! こいつ、まだこんな力が……!)

    魔王(息つく暇もないってやつだな。こんなに連続で斬りかかれるなんて……!)

    魔王(――でも)


     ――ガキィイ ギャリッ キィンキィン!


    暗黒剣士(大分疲労しているようだが、まだこの速さについてこれるとは……)

    暗黒剣士(魔王を見くびっていたな。てっきり特殊攻撃にのみ長けていると思っていたが、)

    暗黒剣士(剣術もなかなかの腕前だ……)

    暗黒剣士(だが、いつまで耐えられるだろうな――!)

    427 = 1 :



     ―― キィン ガァン 


    魔王(……ずっと、あいつと剣を交わしているせいか、目が斬撃の速さに慣れてきた)

    魔王(焦ってんのかな、あいつ。なんか、さっきより斬撃が粗くなってる)

    魔王(こうして冷静に見ていると、あいつが次にどこを狙おうとしているのかも分かってくるな)

    魔王(あいつの攻撃のパターンが読めてきた)


     ―― カキン ギィン


    暗黒剣士(これはどういうことだ?)

    暗黒剣士(先ほどより、魔王が剣で防ぐタイミングが早くなってきた)

    暗黒剣士(この期に及んで、魔王の防御に余裕が出てきている……!?)

    428 = 1 :


    魔王(確かに、身体は疲れているけど、頭はこれ以上ないほど冴えてる)

    魔王(普段、魔物と戦ってた時は、こんなことなかったのに……)

    魔王(――魔王の身体だからか?)


     ―― キィン ギャリィ!


    暗黒剣士(……なっ! 魔王が、防御の合間に、突きを繰り出してきただと!)

    暗黒剣士(さっきから黙って守ってるだけかと、思ったら、)

    暗黒剣士(魔王め、私の剣捌きを観察して、反撃の隙を狙っていたのか!)

    429 = 1 :


    魔王(冷静になれば、相手の狙いと戦法が見えてくる)

    魔王(その反面、なにか得体の知れない“衝動”が、身体に湧いてきている)

    魔王(身体の中に、熱が、それが、だんだん熱くなって、膨らんでいくような――)


     ―― ガキィンッ!


    暗黒剣士(……なっ!?)

    魔王(――ああ、そうか)






    魔王( ――オレは、戦いを楽しんでいるのか )






    暗黒剣士(こいつ、なんて笑い方をするんだ……!)

    430 = 1 :


    魔王「何、驚いてんだ? 集中しろよ――」

    暗黒剣士(……速っ!?)



        ガキィイ―――ィン!



    暗黒剣士(……馬鹿な、私の剣が弾かれた……だと!?)

    魔王「……これで、もう剣は使えないな」

    暗黒剣士「くっ……!」

    魔王「暗黒剣士が、剣無しになったら、なんて呼んだらいいだろうな?」

    暗黒剣士「……もういい。私の負けだ」

    魔王「あぁ?」

    暗黒剣士「……ひとおもいに殺せ」



    魔王「……へ?」

    431 = 1 :


    魔王「いや、待てよ。なんで、そうなっちゃうんだよ」

    暗黒剣士「当然のことだ。剣で負けた剣士など、生きるに値しない」

    魔王「おいおい、何言って……、そんなこと出来るわけが」

    暗黒剣士「それに今回の奇襲の件も、誰かに知られれば処刑ものだ」

    魔王「マジかよ……、なあ、お前」

    暗黒剣士「処刑台で不様に死ぬよりは、剣で負けた相手に首を落とされたい」

    魔王「おい……、」

    暗黒剣士「さっさと殺せ! これ以上、生き恥を晒したくは――!!」






    魔王『 ―― う る せ え! ごちゃごちゃ喋ってねぇで、オレの話も聞け!! 』





    暗黒剣士「…………!?」

    432 = 1 :


    魔王「……よーするにだ、お前は負けたからオレに殺してくれって言うんだな?」

    暗黒剣士「そうだ……」

    魔王「当然、却下だ」

    暗黒剣士「なに!? 何故だ!」

    魔王「だって、お前幹部だろ? 強いやつ減ったら困る」

    暗黒剣士「だが、私は裏切りを――」

    魔王「魔界じゃよくあることだろ? それに、お前は私欲ではなく、魔界のことを考えて、裏切ろうとした」

    暗黒剣士「……しかし」




    魔王「――こんな立派な魔王軍幹部、いなくなったら勿体なさすぎて、斬れねぇよ」




    暗黒剣士「……!!」

    433 = 1 :


    魔王(……まあ、勇者的には倒しといた方が、後が楽なんだろうけど、)

    魔王(いまのオレ的に、たぶんこいつ、側近の次に頼れる奴な気がするからな)

    魔王(会議中も冷静だったし、なんか唯一常識があるというか……)

    魔王(というわけで、いまは倒したくない)



    暗黒剣士「…………」



    魔王「今回のことは、誰にも言わねぇから、安心しな」

    魔王「切れた壁も、適当に誤魔化しておくし、側近にも絶対言わない」

    魔王「お前は、引き続き、魔王軍幹部としてオレを助けてくれ」



    暗黒剣士「……魔王、様」



    魔王「あ、あとさ。黙っとく代わりに、一つ頼みがあるんだけど」

    暗黒剣士「……?」

    434 = 1 :


    魔王「時々でいいからさ、オレに剣の稽古してくれないか?」

    暗黒剣士「……!?」

    魔王「なんか、城に籠ってると、身体が鈍るような気がしてさ、時たますごく動きたくなるんだよ」

    暗黒剣士「…………」

    魔王「お前、すごく強いからな。いろいろと、学ぶことができそうだ」

    暗黒剣士「……私のような者で良ければ」



    魔王「よっし、交渉成立! なぁ、明日の早朝って、空いてるか?」

    暗黒剣士「はい」

    魔王「じゃ、城の裏庭でやろうぜ!」

    暗黒剣士「了解しました」

    435 = 1 :


    魔王「そうと決まったら、お前は早く持ち場に戻ってろよ。怪しまれたら大変だ」

    暗黒剣士「確かに……、ではお先に失礼します」

    魔王「片づけはやっとくから、手伝わなくていいぞ」

    暗黒剣士「あの、魔王様」

    魔王「ん、なに?」



    暗黒剣士「――無礼を働いてしまい、大変申し訳ありませんでした」

    暗黒剣士「そして、我が命を助けてくださり、本当にありがとうございます」

    暗黒剣士「無能と罵ってしまったことをお許しください」

    暗黒剣士「貴方ほどの魔王の元で働けて、私は光栄です」

    暗黒剣士「では、失礼します」



     ――バタン



    魔王「…………」

    436 = 1 :


    魔王(……なんかこそばゆいこと、言われた気がするなぁ)

    魔王(まあ、無駄な血を流さずにすんで良かった良かった)

    魔王(しかし、魔王として褒められちゃう勇者って、いったい……)

    魔王(いや、そんなことより――)


    魔王(暗黒剣士と戦ってた時、妙な“衝動”が身体の中にあった)

    魔王(なんていうか、戦いを楽しみたいような衝動が……)

    魔王(さっき、剣の稽古を申し出たのも、その衝動がくすぶっていたからで……)

    魔王(ああ、なんだか――)


    魔王「――もっと、戦っていたかったなァ」









    魔王「あーー、いっけねぇーーー! はんこ探しの途中だった!!!」

    437 = 1 :

    今日はここまでです。
    読んでくださり、ありがとうございます。
    また明日来ます。

    438 :

    おつ
    楽しみにしてる

    439 :

    段々お互いが近付いているのか

    440 :

    乙です。
    勇者には人を惹きつけるカリスマ性があるわけだぁね。
    裏切り者まで改心させるなんて、魔王のままでもいいんじゃない?

    441 = 415 :

    おっつー!
    最近で一番の楽しみ

    445 :

    おっつ!

    447 :



      ~古代の迷宮~


    戦士「……っしゃーー! 6つ目の像発見だ!」

    僧侶「これで最後ですね!」

    勇者「しかし、古代人も面倒な仕掛けを作ってくれたな」

    魔法使い「壁のくぼみに、6つの像をはめないと開かない扉だなんてね……」



    勇者(しかし、なかなかの骨のあるダンジョンだった)

    勇者(人造魔物の強さ、トラップの難解さ、道の複雑さ……)

    勇者(たまには、ダンジョンを探索する側になるというのもいいものだな)

    勇者(新しいダンジョン建設の際に、いろいろと参考にさせてもらおう)

    448 = 1 :


    戦士「最後に、こいつをはめこんで……っと」


     ――ガチャ


    勇者「錠が外れる音がしたな」

    僧侶「やりました! 開きましたよ!」

    魔法使い「それじゃあ、御邪魔させていただこうかしら?」

    戦士「よし、開けるぜ」


     ――ギィイイイイイ


    勇者「……ほう、あれが」

    449 = 1 :




    戦士「うわぁ、すっげぇ輝いてる」

    僧侶「綺麗……」

    魔法使い「思わず見惚れちゃうわね」



    勇者(……扉を開けば、大理石の床に突き刺さった一振りの剣)

    勇者(刃の輝きは、一級品であることを誇示しているかのよう)

    勇者(柄、鍔の装飾も素晴らしい。特に、刃の中央に埋め込まれた赤い石……)

    勇者(魔宝石の一種だろうな。あれを中心に、ほとばしる魔力が放たれている)

    勇者(それもただの魔力ではなく、魔の者を寄せ付けないような、神聖な魔力が……)

    勇者(これが、魔王を唯一殺せる武具――)



    勇者「――伝説の剣か」

    450 = 1 :


    戦士「ついに見つけたぜーーー!」

    僧侶「……やりましたよ! 勇者様!」

    魔法使い「長い道のりだったわねー」

    勇者「ああ……」



    勇者(確かに、長かった。二日がかりだったしな)

    勇者(しかし、問題が一つ)


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