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元スレ魔王「俺も勇者やりたい」 勇者「は?」
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~魔王城~
魔王「いやー、満腹満腹。本当に美味い飯だったなー」スタスタ
魔王「それに、あのデコレーションケーキ……。味の芸術だった……」
魔王(にしても、魔王のやつ。毎食こんな豪華な飯食ってんのか……)
魔王(……羨ましすぎる!)
側近「あ、見つけましたよ。魔王様」
魔王「お、側近。ちーっす」
側近「ちーっす、じゃありません。あと7分で会議が始まります。一緒に来てください」ガシッ
魔王「うぇ!? ちょ、いたたた! 角引っ張らないで……!」
~魔王城・会議室~
側近「巨人様、翼竜様、暗黒剣士様、氷精霊様、海魔人様――、全員お揃いのようですね」
巨人「おぅよぉ。さっさと済ませて、人間喰おうぜぇえ」
翼竜「ほっほ、巨人の。相変わらず品性の欠ける発言じゃの?」
巨人「んなにをぉお!?」
翼竜「ふほほ、挑発に弱いのも相変わらずとは、愉快愉快」
魔王(……うわー。大きくて、強そうなやつらばっかりだ。こえー)
氷精霊「どーでもええけど、部屋暑すぎとちゃう? ウチ、溶けてまうわ」
海魔人「そうですね。湿度も高いし、僕も蒸されそうですよ」
氷精霊「湿度高いんは、自分のせいやろ? 海モンは、潮臭くて敵わんなァ」
海魔人「…………」イラッ
暗黒剣士「……側近、早く始めてくれ。このままじゃ、内戦が起こる」
側近「そうですね。魔王様も到着しましたし、さっさと会議を開始しましょう」
魔王(ていうか、なんで、こんなに喧嘩っ早いのばっかりなのさ)
魔王(しかも、魔王って、こんなやつらといつも会議してたの……?)
魔王(……魔王って、すげーやつだったんだな)
魔王(……ていうか、会議ってオレ何したらいいんだろ)
側近「…………」チラ
魔王「……ん?」
魔王(何、いまの側近の目線……。オレ見てから、机を見たけど……)
魔王(あ、資料読めってことかな?)ガサガサ
魔王(……お、最後のページになんか書き込まれてる)
『 魔王様へ、
本日の会議の進行の大部分は、私が行います。
ゆえに、無理に発言する必要はありません。
もし、意見を尋ねられても、即答しないで、相槌だけ打ってください。
私が全面サポートしますので、安心して会議を聞いていてください。
側近より 』
魔王(側近、あんたってやつは……!)ジーン…
側近「――では、本日の議題は、北地区の魔物の配備と、西国の侵攻作戦です」
氷精霊「北地区はウチのテリトリーやな。なぁなぁ、北陸の方にもっと戦力欲しいんやけど」
側近「ですが、魔界からの援軍の到着は、来月以降になりそうです」
氷精霊「ええー、困るわー。んなトロトロしてたら、勇者のが早く来てまうやん」
側近「なので、現在地上で活動している魔物の、一時派遣案を検討しています」
氷精霊「あー、もう。それでええわ。北陸には伝説の武具があるんやから、死守せぇへんと……」
魔王(へー。地上の魔物って、魔界から来てたんだ)
魔王(てか、北陸に伝説の武具あんの? それ初耳なんだけど)
海魔人「そんな辺鄙なところより、海にも軍隊回して下さいよ」
氷精霊「はぁっ!? なんでアンタに、魔物分けなあかんねん!」
海魔人「勇者たちの船の移動が増えてるんです。それに、北陸への移動手段も船ですよ?」
氷精霊「う……」
海魔人「ですから、勇者に北陸に侵入されないように、ここは海の魔物を増やした方が……」
魔王(なるほど、頭いいなー)
魔王(ていうか、こいつらってボスクラスの魔物だよな)
魔王(……将来、オレこんな奴らと闘うのか)
魔王(…………ドキドキ)
海魔人「なので、どなたかから軍をお借り出来たらというのが、僕の意見ですが……」
巨人「それは構わねぇけどよぉ、海魔人」
海魔人「はい、なんでしょう」
巨人「おぉれの軍の奴ら、獣ばっかだから、たぶん泳げねぇぞぉお?」
海魔人「……あ」
暗黒剣士「我が軍も、陸上で活動できる戦士系や死霊系の魔物ばかりだ」
側近「陸上の魔物を、海上に派遣するには、せめて船がないとですね……」
暗黒剣士「だが、勇者を討つには、大型の船が少数あるより――」
側近「ええ。小型の船を多数用意した方が、勇者を迎えうてるかと」
翼竜「じゃが、そんな予算どこから捻出するんじゃ?」
暗黒剣士「……短期間で実行するには、現実味が無さすぎる案だな」
氷聖霊「ぶははは! だっさー! 盲点もええところやな、この海鮮物!」
海魔人「……貴様ら、僕をコケにしやがって……!」
魔王(……だから、なんで一瞬で、こんなに一触即発な会議になるんだよ!?)
翼竜「ほっほ、若いのは血気盛んじゃのぉ」
海魔人「……笑ってる暇あったら、軍貸して頂けませんかね」
翼竜「ほ? なにゆえ?」
海魔人「貴方の軍は、竜や鳥や、空を飛べるものばかりでしょう? ならば、海上だって……」
翼竜「いかにも。だが――、やなこった」
海魔人「なっ!」
翼竜「それが人にモノを頼む態度か、海の? わしの軍が欲しければ、手土産くらいよこさんかい」
海魔人「貴様ぁっ……!」
翼竜「ふむ、ざっと人間の小娘2000人ほど欲しいの~。なんせ、わしの竜軍は、大飯喰らいばかり……」
海魔人「頭に乗るなよ、老いぼれぇええっ!」
翼竜「そりゃこっちの台詞じゃ、ヒヨっ子めがぁ!」
巨人「ぎゃははは! 乱闘だぁああ!」
氷聖霊「マジウけるーー! なぁなぁ、剣士ぃ、どっちが勝つか賭けへん?」
暗黒剣士「興味が無い。どちらも沸点が低すぎるんだ」
氷聖霊「はン、つまらん男やな。遊びもせえへんようじゃ、女が寄りつかへんで?」
暗黒剣士「頭の軽すぎる女に寄られるのは、ただの迷惑だ。とくに、お前みたいな女はな」
氷聖霊「なんやて、この餓鬼ッ!」
巨人「ぎゃはははは! 面白すぎて腹いてぇええ!」
側近(……まずいわね。このままじゃ、会議もままならない)
側近(こんな時、魔王様だったら、こいつらを殴って魔法でねじ伏せて、軌道修正してくれるんだけど……)
側近(ここにいるのは、魔王のふりした勇者しか――)
魔王「…………っ!」
魔王『 ――いい加減にしろぉ! てめぇらぁっ!! 』
海魔人「……ひっ!?」
翼竜「むぉ!?」
氷精霊「ひゃぁ!?」
暗黒剣士「…………!」
巨人「ぎゃは?」
側近(……っ!? 勇者!?)
魔王「さっきから聞いてりゃあ、貶しあうわ、喧嘩寸前だわ……」
魔王「お前ら、今日、ここに何しに来たんだ? オレ達の目的はいったい何だ?」
海魔人「……そ、それは」
魔王「海魔人、言ってみろ」
海魔人「……勇者を倒し、人間界を我々のものにすることです」
魔王「じゃあ、そのためには、お互いのこと悪く言ってる暇なんか、無いって分かってるか?」
翼竜「…………」
氷精霊「…………」
魔王「みんなで力合わさなきゃ駄目なんだよ」
魔王「ただ集まるだけじゃ、何も達成できないんだよ」
魔王「仮にも、お前ら魔王軍幹部だろ?」
魔王「お前らは強いし、凄いんだからさ……」
魔王「――みんなで協力したら、現状より、もっと凄いことができるはずじゃないのか?」
海魔人「……」
翼竜「……」
氷精霊「……」
暗黒剣士「……」
巨人「……」
側近「…………」
側近(……これが、勇者か)
側近(力も魔法も使わず、わずかな言葉で皆をまとめあげようとしている)
側近(このリーダーシップは、天性のものか、それとも冒険を通して手に入れたものか……)
魔王「…………」ス……
側近「……? 魔王様、どちらへ?」
魔王「部屋に戻る。会議は、側近が進めてくれ」
側近「……か、かしこまりました」
バタン……
側近「…………」
氷精霊「…………」
暗黒騎士「……おい」
氷精霊「うへぁ!? 何さいきなり!」
暗黒騎士「北陸に軍が欲しいんだろ?」
氷精霊「そりゃまあ、そうやけど……」
暗黒騎士「我が死霊軍の一部を貸してやる。霊魂なら、極寒の地でもなんなく活動できるだろうからな」
氷精霊「え? あ、ああ……、おおきに」
翼竜「のお、海の?」
海魔人「何ですか」
翼竜「そんな怖い顔しなさんな。さっきの手土産云々じゃが、無しにしてくれてもええぞ?」
海魔人「……!?」
翼竜「なぁに、ちょーっくら竜共を、北海に飛ばすだけじゃからな。なんのことはない」
海魔人「……」
翼竜「そのかわりと言っちゃなんだが、最近、久々に魔界産の地酒が飲みたくなってきてのぉ……」
海魔人「……分かりましたよ。近いうちに、樽で奢ります」
翼竜「ほっほ、話の早い若者じゃ!」
側近(…………!)
側近(……少しづつ、幹部たちがまとまってきている)
側近(こんな光景、魔王様のままだったら、見られなかったかもしれない……)
側近(……勇者の力は、まだまだ未知数ね)
巨人「おぉい、側近。今度おぉれらも、飲みにいこうぜぇええ♪」
側近「仕事で忙しいので、丁重にお断りさせて頂きます」
巨人「…………」ショボーン
~魔王の部屋~
魔王「…………」ガチャリ
魔王「…………」スタスタ
魔王「……ダーイブ」ボフッ
魔王(……超疲れたぁあああああ!)
魔王(会議ってマジ慣れない。ずっと緊張しっぱなしで、死ぬかと思った……!)
魔王(こんなん、いつもやってるなんて、魔王って大変なんだなぁ……)
魔王(……最後の最後で、苛ついてしゃべっちゃったけど、)
魔王(偽物だってバレてないといいなぁ……)
魔王(それより、気になったのは――)
魔王(会議室に入ってから、ずっと殺気みたいなのがあった)
魔王(……よくわかんないけど、オレ――おそらく魔王に向けられた殺気)
魔王(故意に隠してるのか、わずかな量だけだったけど、)
魔王(肌がチリチリするような、嫌な感じだった……)
魔王(でも、会議室はずっと剣呑な雰囲気だったから、)
魔王(誰が放ってたかは、まったく分からなかったんだけどな……)
魔王(……誰、だったんだ?)
魔王(………… … 誰……)
魔王「……zZZ」
今日はここまでです。
読んでくださりありがとうございます。コメと乙も感謝です。
また、今週来ます。
読んでくださりありがとうございます。コメと乙も感謝です。
また、今週来ます。
>>173
コメント、感想のことでした
コメント、感想のことでした
~古代の迷宮~
ゴーレム「グォオオオン!」
戦士「ちくしょう。かなり硬いぜ、こいつ……!」
魔法使い「僧侶ちゃーん! こっちも回復お願い!」
僧侶「はい! 只今!」
勇者「…………」
勇者(……しばらく、観察していて分かったことは)
勇者(こいつはただの雑魚ではなく、ボスクラスの魔物だということだ)
勇者(最初はただの模様だと思っていたが、こいつの身体中に刻まれている紋様は……)
勇者(力、素早さ、防御などを倍化する、魔法陣や呪文の詠唱のようだな)
勇者(……古代人め、粋なことをしてくれる)
勇者(……だが、幸い呪文無効化の陣は、書き込まれていない)
勇者(ならば、ここは……)
勇者「僧侶! ゴーレムに守備力低下の呪文を! 余裕が出たら、幻惑呪文もかけろ!」
僧侶「は、はい!」
勇者「魔法使い! 俺に、攻撃力倍化の呪文をかけろ! 次に戦士に頼む!」
魔法使い「あいあいさー!」
勇者「戦士は、俺と一緒にゴーレムを叩け! 痛恨の一撃に気をつけろ!」
戦士「おう! 任せろ!」
ゴーレム「ゴァアアア!」
そうりょは じゅもんをとなえた!
めいきゅうのゴーレムの しゅびりょくは 108さがった! ▼
僧侶「勇者様! 効いてますよ!」
勇者「よし、それでいい。そのまま続けろ!」
まほうつかいは じゅもんをとなえた!
ゆうしゃの こうげきりょくが 2ばいになった! ▼
魔法使い「こっちもOK! 調子はどうだい? 勇者ちゃん!」
勇者「ああ、すこぶるいいぞ。戦士! 俺に続け!」
戦士「あ―― 勇者、危ねぇ!」
勇者「!?」
ゴーレム「グゴァアアアアア!!」
めいきゅうのゴーレムの こうげき!
つうこんの いちげき!
ゆうしゃに 198のダメージ! ▼
勇者「――がはっ」
戦士「勇者!」
魔法使い「勇者ちゃん!?」
僧侶「勇者様ぁっ!!」
勇者「………っ、ぅ」
勇者(……アバラが何本か、逝ったか? 血が、止まらな――)
ゴーレム「ゴゴゴゴゴ!」
勇者(……ふ、あの木偶の坊、笑ってやがる)
戦士「この野郎! よくも勇者を!」
せんしの こうげき!
かいしんのいちげき!
めいきゅうのゴーレムに 206のダメージ! ▼
ゴーレム「ゴォオオオオ!?」
戦士「っしゃあ! 効いてるぜ!」
魔法使い「僧侶ちゃんの補助魔法のおかげね! このまま、押すわよ!」
勇者(……こんなに生々しい痛みは、久々だな)
勇者(魔王ではなく、人間の身体だからか? ずいぶんと脆い身体だ……)
勇者(勇者どもは、こんな粗末な身体で、今まで俺に立ち向かっていたのか……)
勇者(……それにしても)
僧侶「勇者様! 今すぐ、回復しますから……!」
勇者「……に、……な…」
僧侶「え?」
勇者「…、木偶が…調子に、乗るな」
僧侶「……っ!?」
勇者(この俺に、この魔王にこんな仕打ちを与えるとは……)
勇者(其れ相応の覚悟ができている、ということだな?)
勇者(……悔やむといい、貴様が生まれたことを)
勇者(……憎むといい、貴様を生み出した古代人を)
勇者(ああ、それにしても……)
勇者「――楽しくなってきたなァ?」
僧侶「……ゆ、う者、様?」
僧侶(勇者様が、笑ってる……? 瀕死の状態なのに?)
僧侶(それに、この禍々しい笑みは何?)
僧侶(まるで、魔物が人間を襲う時のような、邪悪な笑み……)
僧侶(なんだか、勇者様が勇者様じゃないみたいな――)
勇者「……僧侶、回復は?」
僧侶「え、あ! はい、只今!」
そうりょは じゅもんをとなえた!
ゆうしゃのHPは ぜんかいふくした! ▼
勇者「よし、それでいい」
僧侶「…………」
戦士「お、勇者! 傷は大丈夫か?」
魔法使い「勇者ちゃんの治療の間に、あいつにダメージ与えといたよ!」
勇者「ああ、ご苦労だった」
僧侶「…………」
戦士「勇者! 早く、次の指示を!」
魔法使い「呪文なら、なんでもバンバン打っちゃうよ!」
勇者「ああ、そうだったな……」
勇者「――全員、防御だ。できるなら、少し離れるか伏せてるといい」
戦士「は?」
魔法使い「え?」
勇者「あいつは、俺がケリをつける」
僧侶「勇者様……?」
ゴーレム「ゴゴ……ゴゴォ!」
勇者(……だいぶダメージが蓄積されているようだな。あいつら、良い仕事をしてくれた)
ゴーレム「ゴワァアアア!」
勇者(人間に造られながらも、素晴らしい性能だった。だが、それも今日で終わりだ)
ゴーレムの こうげき!
しかし ゆうしゃは すばやくみをかわした! ▼
魔法使い「なっ!? ゴーレムの突き出された拳を、飛んでかわしたわ!」
戦士「しかも、そのまま拳に着地! 腕を駆けあがっていくぞ!」
僧侶(……勇者様の目当ては、ゴーレムの頭部!?)
勇者「さあ、泣いてを許しを乞うがいい――」
ゆうしゃの こうげき!
かいしんの いちげき!
めいきゅうのゴーレムに 385ダメージ!
ゴーレム「――グギャァアアア!」
戦士「ああっ! 勇者のやつ!」
魔法使い「ゴーレムの目のとこに、剣を突き刺した!」
僧侶(それも、あんなに、深く……)
勇者「ははは、いいぞ。もっと喚け」ゴリッゴリッ
ゴーレム「ギャァアアアア!」
戦士「げぇっ! しかも傷を抉るように、剣を刺しっぱなしで動かして……」
魔法使い「ゴーレムのやつ、ご愁傷様ね」
僧侶(……勇者様が、また笑ってる)
ゴーレム「グゴ、ゴ、ゴゴゴゴォ!」
戦士「うわわっ、ゴーレムが暴れ出した!」
魔法使い「激痛で我を失ってるわ。だから、勇者ちゃん、離れろって言ったのね」
勇者「さぁ、そろそろ終わりが見えてきたな」
ゴーレム「ゴォオオオオ!」
勇者「貴様のようなやつと一戦交えられて、俺は満足だ」ス…
僧侶(勇者様が、ゴーレムの頭部に手を……)
勇者「最高に楽しかったぞ。こいつは褒美だ。受け取れ」
魔法使い(あの構え、それにあの詠唱は……、火炎魔法!?)
ゆうしゃは じゅもんをとなえた!
めいきゅうのゴーレムに 186のダメージ! ▼
魔法使い「頭部に直接、火炎魔法!」
戦士「火力も申し分ねぇな! いけるか……!?」
ゴーレム「ゴワァアア、ァア、ァ………!」
めいきゅうのゴーレムを たおした! ▼
戦士「おおお! 倒したぁ!」
魔法使い「勇者ちゃん、やったねー!」
勇者「……フゥ」
勇者(久々にいろいろと動いたな。それにしても、楽しかった)
魔法使い「……いやー、にしてもびっくりだね。流石、勇者様ってことかしら?」
勇者「何を言ってるんだ。貴様らのサポートがなければ、こう上手くはいかなかっただろう」
戦士「へ?」
勇者「――礼を言う。よく戦ってくれた」
戦士「……へへ、仲間なんだから、当たり前だろ?」
魔法使い「こちらこそ、ありがとね。みんなーお疲れー」
僧侶(ゆ、勇者様に……褒められた)ジーン…
戦士「よーし、それじゃあとっととダンジョン攻略にいこうぜ!」
勇者「いや、今日はここまでだ」
戦士「へぁ?」
勇者「さっきの戦闘で、みんなかなり体力と魔力を消費しただろう」
戦士「うーん、そりゃあ……」
魔法使い「まー、そうだけど」
勇者「この状態のまま冒険するのは、あまり適切じゃない。一時帰還だ」
僧侶「なるほど、確かに……」
勇者「魔法使い、ここを出たら、移動呪文を頼む。それから宿に泊まろう」
魔法使い「ほいさっさー」
勇者(……というより、)
勇者(……一度でいいから宿屋とやらに、泊ってみたかったのが本音だが)ワクワク
僧侶(……勇者様、楽しそう?)
今日はここまで。たぶん次回は来週になります。
いつも読んでくださり、ありがとう御座います。
いつも読んでくださり、ありがとう御座います。
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