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    元スレ勇者「すごい美人で有能な僧侶と魔法使いをお願いします」

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    401 = 377 :

    魔法使い「なに……これ……?」

    エルフ「……キラー……マジンガ……?」

    勇者「なんだー!?これー?!すっげー!!!えー!!!裸だぁ!!!」

    魔法使い「うるさい!!外に出てて!!」ゲシッ

    勇者「あうっ?!そんな!!僕にだって目の保養を―――」

    バタンッ

    魔法使い「で、この子は?」

    エルフ「感じからして……普通の人間じゃないと思うけど……」

    僧侶「キラーマジンガって名前からするに、機械っぽいですよね」

    魔法使い「そうね」

    エルフ「もしかしてここのボスが作ったもの……?こんな技術をもっているなら……ボクたちに勝ち目は……」

    魔法使い「エルフ族の精製技術より数段上ね……」

    僧侶「とんでもない魔法具を身につけているのでは?」

    エルフ「……」

    魔法使い「トロルや魔人よりも強敵であることは間違いないわね」

    402 = 397 :

    あえてマンジガにしてたんじゃなかったのか・・・ちょっと残念

    403 = 377 :

    ギィィ……

    魔法使い「お待たせ、行きましょう」

    勇者「で、あの水槽に入っていた少女は?」

    エルフ「ここのボスが作った機械兵士だと思うけど」

    勇者「なるほど。では、起動させましょう」

    魔法使い「どうして?」

    勇者「即!戦!力!じゃないですか。何言ってるんです?」

    僧侶「そうですね。ここのボスさんもかなりの強敵なら、戦力は多いほうがいいですよね」

    勇者「んだ!」

    魔法使い「あんた―――」

    エルフ「駄目」

    勇者「どうしてですか?」

    エルフ「もし製造した者の指示にしか従わないようになっていたら、恐ろしい難敵を目覚めさせることになる。起動させるにしてもちゃんと調べてからじゃないと危険すぎるよ」

    勇者「む……。確かにそうですね。あのような可憐な少女とは刃を交えたくありませんし」

    魔法使い「はぁ……。あんた……ちゃんと後先考えてよね……ホント……」

    404 = 377 :

    勇者「では、後ほど迎えにくるということで」

    魔法使い「え?どうして?」

    勇者「側室候補だからだよぉ!!いい加減、わかれよぉ!!」

    魔法使い「ちょっと!!人間じゃないのよ?!」

    勇者「それが何か?」

    魔法使い「は……!?」

    エルフ「見たところ生殖器とか実装されていなさそうだったけど……」

    勇者「んなもんいらねえよ!!可愛ければいいじゃん!」

    魔法使い「もう突っ込みきれないわ……」

    僧侶「流石は勇者様です。差別も区別もしないなんて……」

    勇者「はい。人間や魔族や機械兵士。皆、この星に生まれたのなら家族みたいなものです!!愛する者を細分するなんてできませんよぉ!!!」

    エルフ「カッコいいのかどうかよくわからないけど……」

    魔法使い「前半の本音が無ければカッコいいわね」

    エルフ「ふーん」

    勇者「僕の側室も多種多様になってきましたね!!いやぁ!!めでたいのぉ!!」

    405 :

    機械娘なマジンガを側室にしたら一気に勇者のレベルが上がるな
    早くドラゴンレベルまで上がれ

    406 :

    そのマジンガの名前はミネルバXですね?わかります

    407 = 377 :

    ―――最上階

    魔道士「あっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!次はぁ……お前にしようか!!!」グイッ

    「んー?!?!?」

    魔道士「あっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!さぁ!!!搾り取ってあげましょうかぁ!!!!」

    「んぅぅぅううう!!!!!」

    魔道士「―――ふふふ。中々じゃないですかぁ……くくく……」

    魔物「キー!!!キー!!!!」

    魔道士「え?勇者一行が?使えない部下ばかりで困るよ、全くぅ」

    魔物「キー……」

    魔道士「いいでしょう。この私が直々に相手をしてあげますよぉ!!!あっひゃっひゃっひゃ!!!」

    魔物「キー!!!キー!!!!」

    魔道士「ああ、そこのゴミはいつものようにニンゲンに売りますから、ゴミ箱にでも入れておいてくださいねえ」

    魔物「キー!」グイッ

    「ぁ……ぉ……」ピクッピクッ

    魔道士「あーっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!行きましょうか!!!!」

    408 = 377 :

    ―――最上階 大扉

    勇者「階段はありましたか?」

    魔法使い「こっちには無かったわ」

    エルフ「ここが最上階じゃないかな?」

    僧侶「そうだといいですね」

    勇者「じゃあ、あとはこの扉の先だけですか」

    魔法使い「早く行きましょう。また被害者が出る前にボスってやつを叩かないと」

    勇者「そうですね。どうやら、僕たちのことを警戒しているようですし」

    エルフ(本気で警戒しているなら魔法に対しての備えは万全と見るべきかな……)

    勇者「開けますよ」

    ギィィィ……

    勇者「む……?」

    魔道士「ついにきましたね。勇者ご一行様……」

    勇者「貴方は?」

    魔道士「この塔に住まうしがない魔道士ですよ。あっひゃっひゃっひゃ」

    409 = 377 :

    エルフ「魔道士……!?」

    魔道士「おんやぁ?その人は……エルフ族ですかぁ?」

    魔法使い「だったら、なによ?」

    魔道士「あーっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!これはいい!!!流石は勇者様ぁ!!!感謝の極みですよぉ!!!」

    勇者「なに?まさか魔族に僕の魅力が分かる人がいるなんて」

    魔道士「私に手土産を持ってきてくれるとはぁ!!あっひゃっひゃっひゃ!!!いやぁ!!!うれしいですよぉ!!!」

    僧侶「手土産って……」

    魔道士「私にエルフを譲ってくれるのですねぇ?」

    勇者「……あ?」

    魔道士「あっひゃっひゃっひゃ!!素晴らしい!!最近はエルフの入荷が少なくて困っていたんですよぉ!!」

    エルフ「貴方はエルフを使ってなに―――」

    勇者「はははは。ご冗談が過ぎますよ?」

    魔道士「なにがでしょうか?」

    勇者「僕から側室候補を奪おうとするとはいい度胸ですね。―――五体満足では帰しませんよ?」

    魔道士「あっひゃっひゃっひゃ。なるほど!!エルフに手を出す人間がここにもいたのですねえ!!では、私のゴミ箱から好きなだけ持っていってくださいな!!」

    410 = 377 :

    僧侶「ゴミ箱ってなんですか?」

    魔道士「そのエルフを譲ってくれるのなら!!今、余っている4人のエルフをあげます!!」

    勇者「オンナ?!」

    魔道士「もちろん」

    勇者「むむむむ……!!!」

    魔法使い「アンタねえ!?」

    エルフ「ボクだから良いって言ってじゃないか?!」

    勇者「そうですよ?」

    エルフ「だったら、なんで悩むのさ!!」

    勇者「いやぁ。こいつを倒せば一気に側室候補が増えるなあっと思って。増えると、ほら部屋割りとか悩んでしまうじゃないですか」

    エルフ「そ、そういうこと……」

    魔法使い「……」ジーッ

    エルフ「え?あ……!!いや、今のは言葉の綾で!!!」アセアセ

    僧侶「ふふ……」

    エルフ「わ、笑うな!!」

    411 = 377 :

    魔道士「おやおや……。今、とんでもないことを言いましたねえ」

    勇者「エルフだけで側室が5人も埋まっちゃうなんて、これは新手のハーレムですね。ええ」

    魔法使い「会話になってないわよ?」

    魔道士「私を……倒すといいました?」

    勇者「はい。倒して、4人のエルフをゲッチュです」

    魔道士「あひゃ……あひゃひゃ……」

    僧侶「そ、それよりゴミ箱って……」

    魔道士「あーっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!!あーっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!!」

    魔法使い「な、なにこいつ……」

    エルフ「魔道に生きる魔物は大体こうなの。研究のこと以外は毛ほども興味を持たない」

    僧侶「頭がおかしいってことですか……?」

    勇者「……」

    魔道士「いやぁ、勇者様。エルフを譲ってくれるなら、生きたまま素体にしてあげようと思いましたが、戦うというのなら死体を素体にしましょう」

    魔道士「まぁ、私としては意思を持たない死体のほうがいいんですけどねぇ!!!!あーっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!」

    勇者「僕の体でエッチな妄想をする奴を初めてみた!!不快だ!!!」

    412 = 377 :

    魔道士「研究の続きがしたいので!!一気に終わりにしますよぉぉぉ!!!!!」

    エルフ「まずい!!下がって!!!」バッ

    勇者「え―――」

    魔道士「あーっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!」ゴォォォォ

    エルフ「ふっ!!!」キュィィン

    魔道士「おぉ!!!すごい!!!私の魔法を完璧に防ぐとはぁ!!!」

    エルフ「……」

    魔法使い「すごいじゃない……」

    僧侶「これなら戦えますね」

    勇者「あの」

    エルフ「なに?」

    勇者「何発まで防げそうですか?」

    魔法使い「やっぱり……」

    エルフ「あと5発……かな……」

    僧侶「そ、そんな!?」

    413 = 377 :

    エルフ「あの桁違いの魔力を防ぐにはボクも魔力をフルに使うしかないから……」

    僧侶「じゃあ、どうしたら?!」

    勇者「接近すれば余裕で勝てるんですけどね」

    魔法使い「扱う魔法は私たちと大して違わないわね」

    勇者「では―――」

    魔道士「さぁぁ!!!終わりにしまようかぁぁぁ!!!!」ゴォォォォ

    エルフ「はぁぁぁ!!!」キュィィィン

    魔道士「あひゃ?!いいですねえ!!!流石はエルフ!!!」

    エルフ「でぁぁ!!」ダダダッ

    勇者「続けー!!」ダダダッ

    魔道士「ああ!!エルフを文字通り盾にして特攻ですかぁ!!!あーっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!」

    エルフ「……っ」ダダダッ

    勇者「危険ですが、お願いしますね」

    魔法使い「一発ぐらいなら……きっと……」

    僧侶「わ、私もサポートします」ギュゥゥ

    414 = 377 :

    魔道士「さぁ!!いつまで耐えられますかぁ?!」ゴォォォォ

    エルフ「ずぁ!!」キュィィン

    魔道士「あーっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!」

    勇者「いまだぁ!!!!」ダダッ

    魔道士「おやぁ?!そこから攻撃ですかぁ?!」

    勇者「はぁぁぁ!!!」

    魔道士「あっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!」ゴォォォォ

    勇者「ふっ―――」

    魔道士「貴方ならまる焦げでもいい素体に―――」

    魔法使い「―――熱いわね!!」

    魔道士「ほう!!なるほどぉ!!それが貴女の力!!!欠陥の特異体質ですかぁ!!!!」

    勇者「―――誰が欠陥だ!!おらぁぁ!!!」ゴォッ

    魔道士「ほほう!!」

    勇者「俺の側室候補を愚弄するやつは許さん!!!」ザンッ

    魔道士「ぎゃぁぁ―――!!!」

    415 = 405 :

    一列に並んで突っ込んでるの想像したらシュールだった

    416 = 377 :

    エルフ「やった……!!」

    僧侶「あの……お怪我は?!」

    魔法使い「大丈夫。あんたが抱きついてくれていたからもう治ったわ」

    僧侶「よかった」

    勇者「……」

    魔道士「……」

    エルフ「さあ、捕らえられた人を―――」

    勇者「待ってください!!!」ガシッ

    僧侶「え?!な、なんですか?!」

    魔法使い「アンタ!!またセクハラを!?」

    勇者「違う!!それを貸して!!!」

    僧侶「え?え?」

    魔道士「―――あーっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!!!」

    エルフ「な……?!」

    魔道士「私には……そのような攻撃など通用しませんよぉぉ!!!」

    417 = 377 :

    勇者「これを奴に―――!!!」ダダダッ

    魔道士「あーっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!!」ゴォォォォ

    勇者「うわっと!?」

    魔道士「外しましたか」

    勇者「遅かった……」

    僧侶「どうして……今……確実に……」

    魔道士「貴女たちの特異体質……おもしろいですよねぇ」

    魔法使い「なんですって?」

    魔道士「魔力が漏れているから常に魔法の効果を得られるなんて。早速真似をしてみましたよぉ」

    エルフ「真似って……」

    魔道士「そう!!傷つけばその場で即治癒!!中々どうして素晴らしい!!!」

    魔法使い「よかったわね。褒められて」

    僧侶「あまり嬉しくないです」

    魔道士「貴女も。弱いニンゲンが最高出力で魔力を放つ方法は、貴女のような体質でなければ不可能でしょう!!神に感謝すべきでは?!」

    魔法使い「それはどうも……」

    418 = 377 :

    魔道士「まぁ、私に物理的な攻撃は通じませんよぉ」

    勇者「人間の能力を流用するなんて、プライドはもってないのか?!」

    魔道士「あっひゃっひゃっひゃ。面白い活用法があれば喜んで使用させていただきますよぉ。私は頭の固い魔族ではないのでぇ」

    勇者「ちっ……」

    魔道士「剣では魔法を破れない!!!これは自然の理ぃ!!!」

    魔法使い「良いこというわ」

    僧侶「勇者様も強いです……」

    魔道士「さぁ!!!勇者様ぁ!!素体になっていただきましょうかぁ!!」

    エルフ「素体って一体なに?」

    魔道士「私の研究に使用する肉体のことですよ!!魔族ではどうしても成功しませんでしたが、最近、ニンゲンだとうまくいくことに気づきましてねえ」

    勇者「え?」

    エルフ「それって……もしかして……」

    魔道士「無尽蔵のエネルギーを持ち!!!心まで有する機械兵士の開発ですよぉ!!!!」

    勇者「あの水槽に入っていた少女か……」

    魔法使い「人造人間じゃなくて……人間を改造しているってこと……?」

    419 = 377 :

    魔道士「あっひゃっひゃっひゃっひゃ。さあ、勇者様。私の研究の礎になってもらいましょうかぁ!!!」

    勇者「断る!!僕には叶えたい夢があるから!!!」

    魔道士「あーっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!」ゴォォォ

    勇者「なっ―――」

    エルフ「くっ!?」キュィィン

    勇者「……」

    エルフ「はぁ……はぁ……策は?」

    勇者「これさえ……奴につけられたら……」

    エルフ「魔封じの腕輪……」

    勇者「……」

    魔道士「あーっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!!」

    勇者(捨て身はもう通用しない。奴の魔法はもう防ぎきれない。どうしたら……)

    僧侶「……せない……」

    魔法使い「え?」

    僧侶「わ、私は絶対に貴方を許しません!!!」

    420 = 377 :

    魔道士「はい?」

    僧侶「命をなんだと思っているのですか!!!」

    魔法使い「ちょっと……」

    魔道士「命?!そんなものぉ!!ただの材料にすぎませんねえ!!!」

    僧侶「ざい……?!」

    魔道士「その通り。低脳なニンゲンは知らないでしょうが、命とは最も逞しいエネルギーのですよぉ」

    魔道士「虫にも獣でもニンゲンでも、そのエネルギー量に違いはない!!どの種も平等な量を持っている!!素晴らしいエネルギーだ!!!」

    勇者「何を言っているんだ……?」

    僧侶「……っ」ギリッ

    魔道士「ですが、そのエネルギーも有限。生きているだけで消費していってしまう。生きるためにそのエネルギーは無くなっていく!!回復もしない!!!」

    魔道士「なら、そのエネルギーを無限にしてやろうじゃないですかぁ!!!この私がぁ!!!!」

    エルフ「そんなことできるわけ……」

    魔道士「できますねえ!!!ニンゲンのエネルギーを吸収し続ければいいだけの話ですし!!!あーっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!」

    魔法使い「無限のエネルギーって……」

    魔道士「この世界にニンゲンは腐るほどいる!!その有り余るエネルギーを有効活用してやろうというのですよぉ!!!あーっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!」

    421 = 377 :

    僧侶「なんて……ことを……!!!」

    エルフ「それはエルフからも……?」

    魔道士「エルフは特別ですよ。エルフ族は命の他にも魔力というエネルギーもあるのでね」

    魔法使い「同じ魔族もそうやって材料として考えるのね」

    魔道士「エルフは魔族にあって、魔族に非ず。ニンゲンに尻尾を振って生きてきた売春婦な種族!!!」

    勇者「……」

    魔道士「そのような種族を生かしておくことなど、魔族の恥です。でも、そのまま虐殺するのも勿体無い話。ならば―――」

    エルフ「全てを吸い上げ……機械兵士の燃料にする……」

    魔道士「あーっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!貴方たちも本望でしょう?!魔族の役に立ってて!!!」

    勇者「貴様も人間に媚売って、そのエネルギーを得ているんだろう?」

    魔道士「媚を売ってくるのはニンゲンの方ですが?―――金さえあれば言う事を聞いてくれる有能なアリだ」

    僧侶「……!」

    魔道士「しかも、人形にも劣る抜け殻のニンゲンを大金出して欲しがる者までいる始末!!あーっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!」

    魔法使い「人間を操る為に商売をしていたってわけね……」

    魔道士「この国はぁ!!私にとって養鶏場そのもの!!!ニンゲンがニンゲンを産み、そして育み!!私がその命を喰らうサイクル!!!あっひゃっひゃ!!サイコー!!」

    422 = 377 :

    勇者「ゴミ箱というは……命を吸い上げた人間と入れておく場所のことか」

    魔道士「ええ!!そうですとも!!」

    僧侶「……っ」

    魔道士「命のないニンゲンは金に替えるだけの道具。私からすればゴミです」

    魔法使い「……」

    エルフ「取り消せ!!」

    魔道士「これはこれは卑しいエルフですね。やはりニンゲンが恋しいですか?」

    エルフ「貴様と同族であることをボクは恥じる!!!」

    魔道士「同意しますよ!!私もエルフと同じ魔族であることを恥ずかしく思います!!!」

    エルフ「おのれ……!!」

    魔道士「あーっひゃっひゃっひゃ!!!さあ!!!どうしますかぁ!?さぁ!!さぁ!!!!」

    魔道士「勇者様には素体になってもらうとしてぇ……。エルフは勿論、他の二人も上質なエネルギーは採れそうですねえ!!!」

    僧侶「やめ……ろ……」

    勇者「え……?」

    僧侶「だまれぇ!!!この外道!!!」

    423 = 377 :

    魔法使い「!?」

    エルフ「ひっ」ビクッ

    魔道士「なんですかな?大声を出して。貴重な命を磨耗させないでくださいよ」

    僧侶「生きる者を道具といい……命を材料という……」

    勇者「あの……?」

    僧侶「貴方の行いは……神に代わり、私が断罪します!!」

    魔道士「あーっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!断罪?!どうやってやるんですかぁ?!ニンゲンの分際で!!!」

    僧侶「……」

    魔法使い「無茶よ!!やめて!!!」

    勇者(そういえば……彼女……治癒魔法以外にも……)

    魔道士「まずは貴女の命からぁ!!!!」ゴォォォ

    僧侶「―――風よっ!!!!」

    ―――ゴォッ!!!

    魔道士「ほほう!!!私の魔法が掻き消えた!!!すばらしい!!」

    魔法使い「風の魔法……!!あんた!!そんな魔法使ったら!!!」

    424 = 377 :

    僧侶「はぁぁぁぁぁ……!!!!!」

    魔道士「あーっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!さあ!!!何発耐えられます―――」

    ―――ビッ!

    魔道士「え……?」

    エルフ「いっ!?―――え?な、なんかこっちまで風の攻撃が……」

    勇者「まずい!!彼女は魔法を止められない!!」

    魔法使い「退避!!退避ー!!!」

    エルフ「説明してよ!!!」

    ―――ズバッ!!

    魔道士「がっ?!―――あっひゃっひゃっひゃ!!!なるほどぉ!!!発動した魔法は止めることができない!!!なるほどぉ!!!」

    僧侶「……」

    魔道士「あーっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!」ゴォォォォ

    僧侶「……」パンッ

    魔道士「私の魔法が消える!!駄目だ!!!すごい!!貴女はすごい!!!普通のニンゲンならそんな魔力を放出し続けることなど不可能!!」

    魔道士「貴女の特異体質が生み出した奇跡!!!あーっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!」

    425 = 377 :

    僧侶「消えなさい……」

    魔道士「貴女のようなニンゲンを作れば!!!そうだ!!!新しいキラーマジンガは貴女のような体質に―――」

    僧侶「消えろ!!外道ぉ!!!」ヒュン!

    魔道士「おぉ―――あ……?ひゃひゃ……ゃ……ぎゃ……」

    僧侶「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」

    魔法使い「お……収まった……?」

    勇者「大丈夫ですか!!!」ダダダッ

    僧侶「ぅ……ぁ……」ガクッ

    勇者「おっと」

    エルフ「すごい……壁やら床、天井まで傷だらけに……」

    魔法使い「今まで治癒にしか魔力を使えなかったけど、あの腕輪のおかげで温存できるようになったから」

    エルフ「普段、優しい人って溜め込むってきいたことあるけど……。その典型?」

    魔法使い「私も彼女が本気で怒ったところ初めてみたわ……」

    勇者「これは……怒りのツボを押さえておかないと……将来の側室勢力図が一変するかもしれませんね……」

    僧侶「すぅ……すぅ……」

    426 = 377 :

    勇者「では、僕は拉致監禁されている人たちを助けにいきます!!!」

    魔法使い「私を行くわ。アンタだけだと何をするかわからないし」

    勇者「ですから、僕はちゃんと段階を踏んだ末にラブチュッチュするのであってですね―――」

    魔法使い「わかったわよぉ!!」

    エルフ「……」

    僧侶「すぅ……ん……すぅ……」

    エルフ「でも……どうしてあの魔道士に魔法が……?」

    エルフ「魔法具を賊に配るぐらいなら、自分でも装備するはず……」

    エルフ「うーん……」

    エルフ「もしかして……魔法具では止められないほどの魔力を……?」

    僧侶「ゆう……しゃ……さまぁ……」

    エルフ「……!」ゾクッ

    エルフ「人間も千差万別か……」

    エルフ「敵に回したくないな……こんな人間……」

    僧侶「うふふ……すぅ……すぅ……」

    427 = 377 :

    ―――牢獄

    勇者「誰かいますかぁ!!!」

    魔法使い「見て!!」

    勇者「裸?!」

    「ぉ……ぉ……」

    勇者「だ、大丈夫ですか!?」

    エルフ「……」

    魔法使い「しっかりして!!」

    「……」

    勇者「息のない人もいますね。買い手がつかなかったのか……それとも衰弱しきってしまったのか」

    魔法使い「とにかく助けないと」

    勇者「そうですね」

    「うぅ……ぐすっ……うぇ……」

    勇者「ん?」

    「うぅ……たすけて……だれかぁ……うぅぅ……」

    428 = 377 :

    ―――広間

    エルフ「ふぅー……」パァァァ

    魔法使い「どう?」

    エルフ「はぁ……みなさん命そのものを吸い上げられているから……手の施しようがないね」

    魔法使い「治らないってこと?」

    エルフ「端的に言えば、全く老化せずに老衰死するようなものだから」

    魔法使い「そんな……」

    エルフ「……」

    勇者「君、大丈夫か?」

    「うぅぅ……うぇぇぇん……ママぁ……パパぁ……!!」

    勇者「困ったなぁ……。これは一緒にお風呂か……?」

    魔法使い「何言ってるのよ?!」

    勇者「しかし、裸の付き合いも必要ですよ」

    魔法使い「その子は元気があるから後回し!!それよりもこっちの衰弱している人たちを助ける方法を考えて!!!」

    勇者「そんなのキラーマジンガを起動させて、エネルギーをその人たちに返せばいいのでは?」

    429 = 377 :

    エルフ「そうか。エネルギーの在り処はそこしか考えられない」

    魔法使い「でも……」

    勇者「さぁー!!キラちゃんを僕のキッスで!!!」

    魔法使い「なんか……敗北感が……」

    エルフ「人を助けるためにはそれなりの犠牲も必要だから」

    勇者「では、キラちゃんを救出に行きましょう!!!」

    魔法使い「じゃあ、アンタは留守番ね。この子の傍に誰かいないと……あ、いや、結局、駄目か……それなら目の届くところに……」

    エルフ「ボスがいなくなって、塔にいた魔物は逃げ出したみたいだし、ここは安全だと思う。それにできれば三人で行きたい」

    魔法使い「どうして?」

    エルフ「もしあの機械兵士が暴れたら、大事になるから」

    魔法使い「そ、そうね……」

    勇者「話は纏まりましたね。―――今行きますよ!!!眠り姫ー!!!!」

    魔法使い「いい?すぐに戻ってくるから大人しくしててね?」

    「う……うん……」

    エルフ「急ごう」

    430 = 377 :

    「……」

    僧侶「すぅ……すぅ……」

    「ふん……あれだけ大口を叩いたわりにはあっさりと倒されたようだな……」

    「……」スタスタ

    魔道士「」

    「魔法は通じないのではなかったのか?」

    「ん……?なるほど……鎧が破壊されている……。これは勇者による一撃か……」

    「鎧の不備に気づかなかったのか……。まあ、研究だけをしていた者に戦闘など期待するだけ無駄だったか」

    「とはいえ……」

    僧侶「すぅ……すぅ……むにゃ……」

    「この広間の惨状……強大な魔法が発動したと考えるべきか……。これでは下手に手出しができないな……」

    「魔王様が懸念していたことが起こったか」

    「能力の秘匿……」

    「では、作戦をプランBに移行するか」

    「勇者たちの力……調べ尽くしてくれる……」

    432 :

    おつんつん

    433 :

    乙です

    よくよく考えれば5秒置きにオートホイミだとしてもMP720だからな…
    毎秒ならMP3600とかそれこそ化け物じゃねーか…

    434 :

    おっつん

    435 = 385 :

    BOF4のユンナを彷彿とさせるゲス野郎だった>魔道士

    ぶっ殺されてよかった

    436 :

    勇者の心配する点はそこかよ

    437 :

    >>436
    まぁ…いつものあの勇者だしな(だか何か隠してるだかな)

    438 :

    僧侶が側室になってもいいって言った時の戸惑い方が気になるしな

    439 :

    バスタードの序盤にいたなあこんな下衆キャラ

    440 :

    バスタード懐かしすぎ泣いた

    441 :

    >>433
    使えば使うほど鍛えられるなら、それこそ常時壊れた蛇口のように限界まで垂れ流しては回復しての繰り返しが延々とだもんなぁ
    そりゃものすごい勢いでMPの最大値が増えそうだ

    この僧侶がマダンテでもした日にゃ……

    442 :

    >>433
    そんな野暮な事考えたら面白くなくなるよ。
    ドラクエ板の理不尽スレ見ておいで

    443 :

    ―――キラーマジンガの部屋

    勇者「やぁ。お嬢さん」

    キラーマジンガ「……」

    魔法使い「出て行きなさい」

    勇者「おや?いいのですか?僕を追い出し彼女が暴走したとき、困るのは誰か……頭の良い貴女なら分かりますよね?」

    魔法使い「……っ」

    エルフ「仮にも勇者。こんな少女の裸で変な気分になったりしないでしょ?」

    勇者「もちろん!!でへへ」

    魔法使い「……はやくしましょう」

    エルフ「うん……。じゃあ、起動させてみる。まずは水を抜いて……」ピッピッ

    魔法使い「暴走しないわよね……」

    勇者「僕が抱きしめてあげなければ!!」

    魔法使い「おい!!」

    エルフ「起動」ピッ

    キラーマジンガ「―――おはようございます」

    444 = 443 :

    勇者「おお?!」

    魔法使い「暴走する……?」

    キラーマジンガ「……」キョロキョロ

    エルフ「おはよう。気分は?」

    キラーマジンガ「良好です」

    勇者「ねえ」

    キラーマジンガ「はい」

    勇者「僕のこと覚えている?」

    キラーマジンガ「検索開始……検索中……申し訳ありません。メモリーには該当するデータが残っていません」

    勇者「そうか」

    キラーマジンガ「貴方は?」

    勇者「……パパだよ」

    魔法使い「ぶっ?!」

    キラーマジンガ「パパ……?父親ということですか?」

    勇者「そうだよ」

    445 = 443 :

    エルフ「とりあえずこの服をきて。ボクのだけど」

    キラーマジンガ「ありがとうございます」

    魔法使い「ちょっと!!なに言ってるのよ?!」

    勇者「まあまあ。僕に任せてください」

    魔法使い「任せてくださいって……」

    勇者「娘よ」

    キラーマジンガ「はい」

    勇者「僕と一緒に来るかい?」

    キラーマジンガ「お言葉ですが、自分の父親に当たる人物はこの塔の管理者です。貴方ではありません」

    勇者「そう思いこまされているんだよ」

    キラーマジンガ「どういうことですか?」

    勇者「君は僕と……この人の間に生まれた人間の女の子だ!!!」

    魔法使い「なぁぁ?!なんで私があ、あんたなんかとぉ!!!」

    キラーマジンガ「証明する物の提示を要請します」

    勇者「どうしてわかってくれないんだぁ!!!娘よぉぉ!!!」ギュゥゥ

    446 = 443 :

    キラーマジンガ「そういわれましても。私のメモリーにない人物ですので、警戒させていただきます」

    勇者「証明する物は生憎とない」

    キラーマジンガ「では貴方の命令に従うことはできません」

    勇者「……」

    エルフ「機械だから何言っても無駄だって」

    魔法使い「側室じゃなくて娘にするってどういう了見なのよ?!」

    勇者「じゃあ、君が父親だと思い込んでいる人物が既に亡くなっているとしたらどうする?」

    キラーマジンガ「その場合は新たなマスターを選出しなければなりません」

    エルフ「君はどういう目的で作られたか分かっている?」

    キラーマジンガ「来るべき戦いのためです」

    魔法使い「戦い?」

    キラーマジンガ「はい」

    エルフ「それって……誰と誰の?いや、どことどこのって言ったほうがいい?」

    キラーマジンガ「そこまではデータとして残されておりません」

    魔法使い「人間を滅ぼすためとか?」

    448 = 443 :

    エルフ「それはないと思う」

    魔法使い「どうして?あの魔道士が作ったっていうなら」

    勇者「彼女は人間の命をエネルギーにしているのですから、滅ぼしては本末転倒でしょう」

    魔法使い「あ……」

    エルフ「あの魔道士が目指していたのは無尽蔵のエネルギーを内臓し、心まで有する機械兵士の開発。ただそれだけ」

    魔法使い「心ね」

    キラーマジンガ「なにか?」

    勇者「心を持たせるってところが中々興味深いですよね」

    エルフ「あのマッドサイエンティストが心を作ろうとしていた……。来るべき戦い……」

    勇者「あの」

    キラーマジンガ「はい」

    勇者「君のことはキラちゃんって呼んでもいい?」

    キラーマジンガ「私の名はキラーマジンガ。その呼称は登録されていません」

    勇者「ちっ」

    エルフ「もう少し何かないか調べてみよう。このままじゃエネルギーの抽出方法も分からないし」

    449 = 443 :

    魔法使い「何かって言われても」ゴソゴソ

    エルフ「取扱書とか手記とか……そういう類を……」ゴソゴソ

    勇者「年齢は?」

    キラーマジンガ「製造されてから六ヶ月になります」

    勇者「生後六ヶ月か」

    キラーマジンガ「ところで、貴方は私の父親なのですか?」

    勇者「気になる?」

    キラーマジンガ「データに無い以上、貴方は信頼に値する人物ではありません。ですが、肉親であるというのなら戦闘は回避したいので」

    勇者「へえ……」

    キラーマジンガ「彼女は私の母親なのですか?」

    勇者「うんうん」

    魔法使い「違うわよ!!!」

    キラーマジンガ「否定されました」

    勇者「照れ屋なんだ。はっはっはっはっは」

    キラーマジンガ「親であることを告げることは羞恥心を煽ることに繋がるのですか?」

    450 = 443 :

    勇者「なるよ」

    キラーマジンガ「分かりました」

    勇者「え?」

    キラーマジンガ「……インプット完了しました」

    勇者「なにしたんだ?」

    キラーマジンガ「私は人の感情、心の揺らぎを学んでいくように設定されています」

    勇者「なるほど。今のも人間の感情として記憶したんだ」

    キラーマジンガ「はい」

    勇者「大変だね」

    キラーマジンガ「それが私に与えられたことですので」

    勇者「でも、感情ってさ十人十色だから同じ状況でも答えが違ってくるものだよ?」

    キラーマジンガ「それは承知しております。なので同じ状況を何度か経験し、感情の平均化を常に図っています」

    勇者「じゃあ、恋愛の感情って平均化されてるの?」

    キラーマジンガ「恋愛……愛情に関する感情であればいくつかは」

    勇者「ほう……。いいね。じゃあ、ちょっと試そうか」


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