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元スレ勇者「すごい美人で有能な僧侶と魔法使いをお願いします」

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2 = 1 :

受付「えーと……」キョロキョロ

僧侶「あー!?」

受付「お」

魔法使い「大声出さないでよ」

僧侶「だって、それは私が食べようと思ってたのに……」

魔法使い「あら、ごめんなさい。お詫びにこれをあげるわ」

僧侶「ブロッコリーは嫌いだって何度も……!!」

受付(あの二人は……確か……)

受付(まあ、いいか。顔はいいし)

受付「あのー、すいません」

僧侶「はい?」

魔法使い「なぁに?」

受付「勇者様がお呼びです」

僧侶・魔法使い「「えっ!?」」ガタッ

3 :

なんか前似たの見たな

4 = 1 :

受付「お待たせしました」

勇者「いえ。待っていません」

受付「彼女たちでよろしいでしょうか?」

勇者「おぉ……!!」

僧侶「あの……ご指名頂き、ありがとうございます……」

魔法使い「よろしくぅ」

勇者「美しい……」

僧侶「そ、そんな……」

魔法使い「あら、ありがとう」

勇者「では、早速行きましょう」

僧侶「は、はい!!」

魔法使い「りょうか~い」

受付「お気をつけて~」

受付(よし、うちの不良債権が出て行った……)

5 = 1 :

―――街

勇者「まずは何より支度を整えないといけませんね」

僧侶「そ、そ、そうですね!!」

魔法使い「うんうん」

勇者「お二人とも、装備は……」

僧侶「杖!!」

魔法使い「棒」

勇者「……」

僧侶「だ、だめでしょうか……?」

勇者「まあ、前衛は僕に任せてもらえればいいですけど」

魔法使い「そうよね。勇者は戦ってなんぼだしね」

勇者「ええ。二人を守って見せましょう」キリッ

僧侶「さ、流石は勇者様!!かっこいいです!!」

勇者「ふっ。当然です。勇者なのですから」

魔法使い「おー」パチパチ

6 = 1 :

―――フィールド

勇者「さて、ここから北にいくと小さな村があるみたいなのでそこを目指しましょうか」

僧侶「さ、賛成です!!」

魔法使い「おー」

勇者「いや、でもお二人と出会えたことを僕は嬉しく思いますよ」

僧侶「え?ど、どうしてでしょうか?」

勇者「いや。まさかこんなにもお美しい人が旅を共にしてくれるなんて嬉しいじゃないですか」

魔法使い「そうよね。貴方はラッキーよ」

僧侶「い、いえ!わ、私はそんな……あの……」

勇者「貴女たちを守れること……そして、貴女たちから支援をしていただけること……」

勇者「それがとっても嬉しいのです」

僧侶「あ、あの……」

勇者「なんでしょうか?」

僧侶「えっと……支援って?」

魔法使い「もしかして手伝わなきゃダメなの?」

7 = 1 :

勇者「まぁ、物理的な攻撃では傷を与えにくい相手には魔法を頼らせて頂きますし」

魔法使い「……」

勇者「こちらが傷を負ったときは、治癒をお願いしたいのですが」

僧侶「……」

勇者「でも、不思議なものですね。貴女たちのような美人が二人も余っているなんて」

勇者「貴女たちのような人は真っ先に引き抜かれると思っていたのですが」

魔法使い「受付の人から何も聞いてないのね」

勇者「え?」

魔法使い「私たち、魔法は使えないわよ」

勇者「……え?」

魔法使い「正確には使えるけど、使えないって感じ」

勇者「ど、どういうことですか?」

僧侶「えっと……その……私たち、100年に一人の逸材らしいんです……」

魔法使い「悪い意味でね」

勇者「……」

8 = 1 :

魔法使い「だから、頼るだけ無駄だからね?」

勇者「それは一体―――」

ガサガサガサ……!!

勇者「むっ!?」

魔物「ガルルルル……!!」

勇者「魔物か!」

僧侶「ひっ」

勇者「後ろに下がって!!」

魔法使い「がんばれー」

魔物「がぁぁぁ!!!」

勇者「でぁ!!」ザンッ

魔物「キャン!?」

僧侶「強い!」

魔法使い「わぁお。さっすが」

勇者「この程度は―――二人とも、後ろ!!」

9 = 1 :

僧侶「え―――」

魔物「ガァァァ!!!」ガブッ

僧侶「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!!」

魔法使い「なっ!?」

僧侶「いたい!!いたい!!いたい!!!あしっ!!あしっ!!」

魔法使い「このぉ!!」ドガァ

魔物「ガルルル……」

僧侶「いたい!!いたい!!!!」

勇者「下手に攻撃しないほうが!!」

魔法使い「しかたない……!!」

僧侶「たすけてぇ……」

魔法使い「この……魔物の分際で!!!」ギュッ

魔物「がぁ!?」

勇者「なに魔物に抱きついて……!?」

魔法使い「もえろぉ!!」ゴォォォ

10 :

勇者「なんと……」

魔法使い「はぁ……はぁ……」

僧侶「あ、ありがとうございます……」

魔法使い「世話かけないでよね」

僧侶「ご、ごめんなさい」

勇者「魔法使えるじゃないですか。それも結構な威力で」

魔法使い「……ダメなの」

勇者「え?」

魔法使い「私は全身を使わないとまともなダメージが与えられない」

勇者「ど、どうして?」

魔法使い「普通は指先や手のひらを銃口の代わりして、魔法を放つわけだけど。私の場合はそれができない」

魔法使い「今みたいに全身からしか放てないの」

勇者「それのどこに問題が?大口径になってむしろ威力が上がるのでは?」

魔法使い「全身が銃口ならよかったけど、銃身のほうが縦笛のように穴だらけ。遠くに放とうとしても魔翌力が散逸しちゃって、届かないの」

勇者「それって、有効な射程距離がゼロに等しいってことですか?」

11 :

メ欄に saga で、魔 力が魔翌力になるのを防げるよ

12 :

上の人も言ってますが
メール欄にsageじゃなくてsaga(さが)って書いておくとSS書くのにベンリですぜ

13 :

うーむDQ3買い戻そうか…

14 :

ぜひとも補助魔法をかけてもらいたいな

15 :

しょーじき打たなくても分かる

16 :

すごく使いづらい魔法使いと僧侶か…
まだ僧侶の欠点は謎だけど
頭脳バトル的な展開になりそう

17 :

なんで服もえないの

18 :

ということは回復してもらう時は……

19 :

>>18
天才

20 = 10 :

勇者「なんと……」

魔法使い「はぁ……はぁ……」

僧侶「あ、ありがとうございます……」

魔法使い「世話かけないでよね」

僧侶「ご、ごめんなさい」

勇者「魔法使えるじゃないですか。それも結構な威力で」

魔法使い「……ダメなの」

勇者「え?」

魔法使い「私は全身を使わないとまともなダメージが与えられない」

勇者「ど、どうして?」

魔法使い「普通は指先や手のひらを銃口の代わりして、魔法を放つわけだけど。私の場合はそれができない」

魔法使い「今みたいに全身からしか放てないの」

勇者「それのどこに問題が?大口径になってむしろ威力が上がるのでは?」

魔法使い「全身が銃口ならよかったけど、銃身のほうが縦笛のように穴だらけ。遠くに放とうとしても魔翌力が散逸しちゃって、届かないの」

勇者「それって、有効な射程距離がゼロに等しいってことですか?」

21 = 10 :

勇者「なんと……」

魔法使い「はぁ……はぁ……」

僧侶「あ、ありがとうございます……」

魔法使い「世話かけないでよね」

僧侶「ご、ごめんなさい」

勇者「魔法使えるじゃないですか。それも結構な威力で」

魔法使い「……ダメなの」

勇者「え?」

魔法使い「私は全身を使わないとまともなダメージが与えられない」

勇者「ど、どうして?」

魔法使い「普通は指先や手のひらを銃口の代わりして、魔法を放つわけだけど。私の場合はそれができない」

魔法使い「今みたいに全身からしか放てないの」

勇者「それのどこに問題が?大口径になってむしろ威力が上がるのでは?」

魔法使い「全身が銃口ならよかったけど、銃身のほうが縦笛のように穴だらけ。遠くに放とうとしても魔力が散逸しちゃって、届かないの」

勇者「それって、有効な射程距離がゼロに等しいってことですか?」

23 = 10 :

魔法使い「そういうことね。魔法発動時は大丈夫だけど、流石に燃え始めた魔物に触れちゃうと火傷するし、爆発系なら爆風に巻き込まれる」

魔法使い「制限が多いの、私」

勇者「そうだったのですか。―――ひょっとして、貴女も?」

僧侶「えっと……」

勇者「そうだ!!足を怪我していたのでは?!」

僧侶「それは……あの……」

魔法使い「大丈夫よ。もう完治してるから」

勇者「え?でも、確かに噛まれて」

僧侶「わ、私はあの……と、止まらないんです……」

勇者「止まらない?」

僧侶「魔法……止められないんです……」

勇者「ど、どういうことですか?」

僧侶「魔力が尽きるまで勝手に治癒魔法が発動し続ける体質で……」

僧侶「怪我をしても魔力がある限りは体が自動的に治癒させてしまうんです」

勇者「それって……無敵ってことじゃないですか!!すごい!!」

24 = 10 :

魔法使い「いやいや、魔力が尽きたら終わりなんだから、無敵ではないわ」

僧侶「は、はい」

勇者「でも……」

僧侶「魔力は睡眠を取るなり、食事をするなりして回復しますが……私はずっと使い続けている状態なので……」

勇者「もしかて……」

僧侶「燃費……すごく悪いんです……」

魔法使い「十分に回復しても1時間ぐらいで底を打っちゃうものね?」

勇者「……」

僧侶「ご、ごめんなさい!!一応、攻撃魔法も習得していますが……それを使うと一気に……魔力が……」

勇者「なるほど……」

魔法使い「私たちが売れ残った理由、わかったかしら?」

勇者「……」

魔法使い「ポンコツなのよ、私たち」

僧侶「すいません……てっきり、受付の人が話してくれているものだと……」

魔法使い「ま、いるわけないわよね。私たちをわざわざ危険な旅に同行させようなんて考える馬鹿は」

25 = 10 :

僧侶「あの!!今からでも遅くありません!!他の人を連れていったほうが……」

魔法使い「私からもそれをオススメするわ」

勇者「……」

僧侶「やっぱり、私たちもうこういうことやめたほうがいいかもしれませんね……」

魔法使い「そうね……。勇者様と魔王討伐……夢だったけど……」

勇者「……」

僧侶「で、では……これで……」

魔法使い「ありがとう。指名してくれて。でも、残念。私たちでは貴方の寿命を短くする手助けしかできないの」

僧侶「これからは……お花屋さんでも経営します……」

魔法使い「いいわねー。棒も売りましょう、棒」

僧侶「棒なんて売れないですよー」

魔法使い「馬鹿ね。つっかえ棒とか物干し竿とか色々あるでしょ」

僧侶「花とどんな関係が……」

勇者「待ってください」

魔法使い「なに?」

26 = 10 :

勇者「僕が提示した条件はすごく美人で有能な僧侶と魔法使いでした」

僧侶「……」

魔法使い「なら、貴方の条件はまるっきり満たしていないわね」

勇者「でも、その後すぐに訂正しました。すごく美人な僧侶と魔法使いでいいと」

僧侶「え……」

勇者「ですので、僕は納得して貴女たちを連れていくことに決めました」

魔法使い「いや……」

勇者「さあ、行きましょう」

僧侶「ちょっと待ってください!!」

勇者「なんでしょうか?」

魔法使い「馬鹿なの?説明したでしょ。私たちは役立たずなのよ」

勇者「でも、魔王討伐に行くことが夢だからこそ、あの傭兵所で声が掛かるのを待っていたんですよね?」

僧侶「そ、そうですけど……」

勇者「なら、僕がお二人の夢を叶えて差し上げます」

魔法使い「何言ってるのよ!!死ぬ気!?」

27 = 10 :

僧侶「そ、そうです!」

勇者「死にません。僕は王国に選ばれた勇者ですから」

魔法使い「足を引っ張るだけよ……」

勇者「それはまだわかりません」

魔法使い「顔?私たちの顔が好みだから連れて行きたいわけ?」

勇者「はい」

僧侶「な、なにいってるんですか?!」

魔法使い「それなら魔王倒して、名前を売ればいいじゃない。名声と富を手に入れれば、私たち以上の女だって寄ってくるわ」

勇者「そのために屈強な男性と共に旅をしろというのですか?!ふざけんな!!」

僧侶「ひっ」ビクッ

魔法使い「あ、あんた……正気?!相手は魔王!!世界の3分の1を支配してる魔物の王様なのよ?!」

勇者「そうですね」

魔法使い「こんなダメな二人を連れて無事に済むと思ってるの?……いえ、絶対に死ぬ」

勇者「どんなに有能な人を連れていても死ぬときは死にます。なら、僕は自分の好みに合った人を連れて行きたいです」

僧侶「か、考えなおしてください!!」

28 = 10 :

勇者「どんなに思考しても行き着く結論は同じです」

魔法使い「真性の馬鹿か……」

僧侶「勇者様……」

勇者「とりあえず北の村に行きましょう」

魔法使い「……」

僧侶「……」

勇者「どうしてもというなら構いません。無理強いはさせたくないですし」

勇者「死ぬほど嫌なら抜けてもらってもいいですよ」

僧侶「でも……」

勇者「しかし、迷っているぐらいなら是非とも僕の後ろにいて頂きたいと思います」

魔法使い「……」

僧侶「ど、どうします?」

魔法使い「どうするといわれても……」

勇者「では、出発!!」

29 = 10 :

―――村

勇者「着きましたね」

僧侶「そ、そうですね……」

魔法使い「はぁ……」

勇者「お二人は宿の確保をお願いします。僕は魔物を狩って得た物を売ってきます」

僧侶「は、はい」

勇者「宿屋で合流しましょう」

魔法使い「ええ」

勇者「それでは、行ってきます」

僧侶「……あの」

魔法使い「なに?」

僧侶「ど、どこまで本気なんでしょうか……」

魔法使い「さぁ?でも、まあ、居ないよりはマシって考えじゃない?」

僧侶「そ、そうですね。道中、いい人が見つかるまでのサポートなら……」

魔法使い「さ、宿に行きましょう。あんたの魔力、とっくに空でしょ?」

30 = 10 :

―――宿屋

勇者「ただいま戻りました!!」

魔法使い「おかえり。アンタの部屋は向こうね」

勇者「相部屋じゃないんですか!?」

魔法使い「当たり前でしょ!?」

僧侶「ご、ごめんなさい」

勇者「ちっ」

魔法使い「アンタ、本当に勇者?」

勇者「まあ、いいでしょう。それよりも……」

僧侶「な、なんですか?」

勇者「どうぞ」スッ

魔法使い「なにこれ?」

勇者「杖と棒だけでは心許ないと思いまして、ナイフと剣を買ってきました」

僧侶「わ、私たちにですか?」

勇者「魔法が不便ならせめて自衛のための武器は必要でしょう?」

31 = 10 :

魔法使い「まあ、そうね」

僧侶「このような立派な物を……あ、ありがとうございます!!」

勇者「いえいえ」

魔法使い「……ねえ」

勇者「はい?」

魔法使い「こんな物買ってきて……私たちを戦力として見てるの?」

勇者「当然ですよ」

魔法使い「魔法も満足に使えないのに?」

勇者「ですから、武器を―――」

魔法使い「それなら強い戦士を仲間にしたらどうなの?」

僧侶「ちょっと……」

魔法使い「非力な私たちが武器を持ってもプラスにならないわよ?」

勇者「筋肉質の女性はちょっと……」

魔法使い「そういう意味じゃないの!!アンタ、どうせ私たちを捨てるつもりなんでしょう!?余計なことにお金使わないほうがいいわよ?!」

勇者「捨てる?」

32 = 10 :

僧侶「そ、そんなこと言わなくても……」

魔法使い「どうせ……いい人が見つかるまでの繋ぎでしょ?」

勇者「何を言っているんですか?」

魔法使い「下手な気遣いはいらないわよ」

勇者「僕は貴女たちと魔王討伐をするつもりで武器を買ってきたんですよ?」

魔法使い「嘘」

勇者「嘘じゃないです」

魔法使い「……」

僧侶「あの……お、おちついて……」

勇者「貴女たち以外と旅をするつもりは微塵もありません」

魔法使い「……何が目的?」

勇者「え?」

魔法使い「私たちを同行させて……何か裏があるんでしょ?」

僧侶「や、やめてください……」

勇者「無論、目的はありますよ」

33 = 10 :

魔法使い「ほらね。何?臓器でも売る?それとも私たちを人身売買にかけるつもり?」

僧侶「し、失礼ですよ!!」

魔法使い「だって……それぐらいしか……」

勇者「体目当てです」

魔法使い「え?」

僧侶「か、体?」

勇者「はい」

魔法使い「ふん……やっぱり……そういうこと……。身売りさせるわけ?」

勇者「いいえ。僕が貴女たちの体を狙っています」

魔法使い「はぁ!?」

僧侶「ど、どういうことですか?!」

勇者「僕は貴女たちを見ているとムラムラします」

魔法使い「何言ってるの!?馬鹿なの!?」

勇者「勇者に向かって失敬ですね」

僧侶「あ、あの……体って……それは……えっと……エ、エッチなこと……ですか?」

34 = 10 :

勇者「まあ、そうです」

僧侶「……」

魔法使い「な、なにそれ……」

勇者「でも、どうやら貴女たちはとてもガードが固いようですので、暫くは様子見します」

魔法使い「連れて行く代わりにヤラせろってこと?」

僧侶「ひっ」

勇者「強姦などしません。飽く迄もラブラブな状態でしか体を重ねたくありませんし」

魔法使い「……本気?」

勇者「勿論っ」

僧侶「目が怖いです……」

勇者「それではお休みなさい」

魔法使い「え、ええ……」

勇者「安心してください。夜這いもしませんから」

魔法使い「したらホールドファイアーしてやる」

勇者「なるほど。それは危険ですね」

35 = 10 :

僧侶「……あの」

魔法使い「まさかただの下心だったとはね」

僧侶「……」

魔法使い「どうする?帰る?」

僧侶「い、いえ……無理矢理にしないって言ってましたし」

魔法使い「それ信じるの?油断したときに襲われたら大変よ?」

僧侶「まあ、でも、邪念のみで体に触れようとしてきても勇者様では私たちに勝てませんし」

魔法使い「確かにね。私なら燃やせるし」

僧侶「はい」

魔法使い「あんたは危ないけどね」

僧侶「わ、私は勇者様を信じますから」

魔法使い「お人好しね」

僧侶「そ、それほどでも」

魔法使い「別に褒めてないけど」

僧侶「と、とにかく!魔王討伐に行くことは確定なんですからがんばりましょう!!」

36 = 10 :

―――翌日

勇者「おはようございます!!」

魔法使い「おはよ」

僧侶「はい」

勇者「では、早速出発しましょう」

僧侶「そ、そうですね!時間が惜しいですし!!」

魔法使い「で、今日はどこを目指すの?」

勇者「東にある森を抜けて、隣国に入りましょう」

僧侶「国境のある森ですね」

勇者「森自体はそれほど歩きにくいものではないようですが、魔物もいますし、なにより道のりが長いようです」

僧侶「そ、それはたいへんですね」

勇者「ええ。ですが、しっかりと休憩を挟みながら進めば何も問題はないでしょう」

魔法使い「だといいけど」

勇者「では、出発!!」

僧侶「は、はい!!」

37 = 10 :

―――森

勇者「魔力は大丈夫ですか?」

僧侶「まだ、いけます」

魔法使い「もうギリギリでしょう?」

僧侶「そ、そうですけど……」

勇者「まあまあ、薬草も十二分にありますし。気にしないでください」

魔法使い(いつの間に……)

僧侶「さ、流石は勇者様!!」

勇者「いやぁ」

ガサガサガサ……

勇者「むっ!?」

魔物「ウゥゥゥゥゥ……!!!」

魔法使い「魔物……!!」

勇者「ふっ。掛かって来い!!!」

魔物「ガァァァ!!!!」ダダッ

38 = 10 :

勇者「せぇぇい!!」ザンッ

魔物「グァ!?」

勇者「もう一撃!!」

魔物「グアァ!!!」ガブッ

勇者「つっ?!」

僧侶「勇者様ぁ!!」

魔法使い「……っ」

勇者「―――はぁぁぁ!!!」ザンッ

魔物「ゥガ……」

勇者「勝った」

僧侶「勇者様!!大丈夫ですか!?」

勇者「ええ」

魔法使い「腕から出血してるわよ?」

僧侶「い、今、魔法で……」

勇者「いや、必要ありません」

39 = 10 :

僧侶「どうしてですか!?」

勇者「それは……」

魔法使い「それは?」

勇者「こうするからです」ムニュ

僧侶「へっ……!?」

魔法使い「なっ……?!」

勇者「素晴らしい弾力ですね」ムニュムニュ

僧侶「い……いやぁぁぁぁ!!!!」

魔法使い「な、なに堂々と胸を揉んでるのよぉ!!!」

勇者「でも、傷は癒えました」

魔法使い「ちょっと……!?」

勇者「思ったとおり、貴女の体に触れると治癒の効果が得られるのですね。いや、なるほど」

僧侶「うぅぅ……」

魔法使い「いい加減にしなさいよ!!あんたぁ!!」

勇者「魔力が垂れ流し状態なら、こうやって活用したほうがいいはず」

40 = 10 :

魔法使い「そりゃ……そうだけど……」

勇者「うん。仕方ありませんね」

僧侶「ぐすっ……」

魔法使い「でも、胸じゃなくてもいいでしょうが!!手を繋ぐとかでも!!」

勇者「それは盲点でした」

魔法使い「野郎……」

僧侶「……」

勇者「すいません。僕の思慮が足りないばかりに」

僧侶「い、いえ……わ、私もびっくりしてしまって……」

勇者「これからは手を繋ぎます」

僧侶「そ、そうしてください……」

勇者「よし。それではもう少し先に進んで休憩にしましょうか」

僧侶「は、はい」

魔法使い「わざとでしょ……?」

勇者「いや、僕の浅はかさが露呈してしまっただけです。本当に面目ありません」

42 = 10 :

―――川辺

勇者「ここなら安全そうですね。休憩にしましょう」

僧侶「はぁ……疲れた」

魔法使い「日没までには抜けられそうね」

勇者「抜ければすぐに城下町が見えるはずです。がんばりましょう」

僧侶「はいっ」

勇者「あの」

魔法使い「なに?」

勇者「パンを焼いてもらえますか?」

魔法使い「はいはい。―――よっと」ボッ

勇者「……」

僧侶「ここの川、すごく綺麗ですよ!」

勇者「魚でも捕りましょうか」

僧侶「できるんですか?!」

勇者「ふっ。僕に不可能はありません」

43 = 10 :

僧侶「すごい!すごい!大量です!」

勇者「はっはっはっは」

魔法使い「いや……そんなに食べられないでしょうが」

勇者「そうですね。キャッチアンドリリース」

魔法使い「火を起こすわ」

僧侶「あ、私も手伝います」

魔法使い「うん」

僧侶「できました」

魔法使い「ありがとう。ほい」ジジジジッ

勇者「なるほど。それぐらいの炎なら手のひらからでも出せるわけですね」

魔法使い「距離も近いからね。5メートル以上だと枯葉すら燃やせない。若干温かくなるぐらいね」

勇者「そうですか」

僧侶「さあ、いっぱい食べて魔力を回復させないと」

魔法使い「大変ね」

勇者「……」

44 = 10 :

―――森

勇者「段差になっているので足下に注意してください」

僧侶「は、はい」

勇者「よし」

魔法使い「……」

ガサガサガサ……

勇者「ん?」

僧侶「え……ま、まさか……」

魔物「オォォォォォォ!!!!!!」

勇者「今度のはでかいな」

僧侶「ひぃぃ!?」

魔法使い「剣を構えて!!周りにも魔物がいるわ!!」

僧侶「そ、そんな?!」

勇者「森の主といったところか」

魔物「オォォォォ……!!」

45 = 10 :

勇者「いいだろう!!掛かってくるがいい!!」

魔物「オォォォォ!!!!」バキィ

勇者「がはぁ?!」

魔法使い「馬鹿!!」

僧侶「勇者様!!」

勇者「くっ……なんてパワーだ……」

魔物「オォォォ」

勇者「でぁ!!!」ザンッ

魔物「オォォォ!!!!」ブゥン

ドゴォ!!

勇者「ずっ!?」

僧侶「あぁ?!」

魔法使い「強い……」

魔物「オォォォ!!!!」

勇者「ちっ……」

46 = 10 :

僧侶「勇者様……!!」

勇者「こうなったら……」

魔法使い「どうするの?!」

勇者「耳を貸してください」

魔法使い「え?」

勇者「―――できますよね?」

魔法使い「いや……やったことないけど……」

勇者「お願いします」

魔法使い「でも……」

勇者「貴女ならできる」

魔法使い「……わかったわ」タタタッ

僧侶「わ、私は何をしたら……」オロオロ

勇者「そうですね。結構、至る所に傷を負ってしまったので、全身を癒してくれますか?」

僧侶「えっと……ど、どうやって……?」

勇者「無論、全身を癒すためには全身を使って頂かないと」

47 = 10 :

僧侶「そ、それって……抱きつくってことですか!?」

勇者「さあ!!早く!!生死を分ける瞬間なのですから!!」

僧侶「そ、そうですね……ここで躊躇していては……!!」

僧侶「勇者様!!今、癒します!!」ムギュゥ

勇者「よっしゃぁ!!!」

僧侶「も、もういいですか?」

勇者「もっと!!もっと強く!!」

僧侶「は、はい!!」ギュゥゥゥ

勇者「ぬほほぉ」

魔物「オォォォォォ!!!!!!」

僧侶「きゃぁ!?勇者様ぁ!!!」

勇者「まだまだぁ!!」

僧侶「えぇ!?」

メキメキメキ……

僧侶「え?何の音……?」

48 = 10 :

魔物「オォォォ!!!!」

メキメキメキ……!!

魔法使い「よけて!!!」

勇者「とう!!」バッ

僧侶「きゃぁ?!」

魔物「……!?」

メキメキメキ……バキィ!!

魔法使い「喰らいなさい。大木ハンマァ」

ゴォォォン!!

魔物「オォ……ォォォ……ォ……」ズゥゥゥン

僧侶「魔物が大木の下敷きに……」

勇者「ふー。流石です。―――周りを取り囲んでいた魔物も主を失って逃げ出したみたいですね。よかった」

魔法使い「なんで私が木に抱きつかなきゃいけないのよ……」

勇者「火力を自由にコントロールできる貴女なら火事にならないように木を折ることだって出来る」

勇者「パンを上手く焼けるぐらい精密な火加減を可能にできる貴女なら、そう難しいことでもなかったでしょう?」

50 = 13 :

僧侶の万力で勇者がメキメキィかと思いますた


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