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    元スレ勇者「すごい美人で有能な僧侶と魔法使いをお願いします」

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    601 = 599 :

    >>600
    じゃあそのたかだか架空のキャラにウザい[ピーーー]とか言ってること自体がアホだって気付かないの?なんでイライラしてまで読んでんの?
    そもそもssスレで>>1以外がID真っ赤にしてる時点でお察しだよ

    602 :

    SS速報にも変なの湧くようになったな……

    603 :

    初期のss速報は>>1が100レスするとやっと2~3レス付くだけだったからなぁ
    まあバラつきはあったけども

    604 = 584 :

    VIPから臭いの沸いてきてるから仕方ないな

    605 = 547 :

    >>601
    めんどくさい

    606 = 602 :

    もういいお前はROMってろ関西

    607 = 547 :

    この流れがよく分からんわ
    魔法使いが嫌いでもこの話は好きなんだからいいだろ

    608 = 524 :

    ―――翌日

    海賊「キャプテンがきたぞー!!!」

    勇者「なんだってぇ!!!」

    魔法使い「ちょっと!なんでアンタがいち早く反応するのよ?!」

    勇者「祭りだぁ!!飯食ってる場合じゃねえ!!!」

    船長「よくわかってんじゃねえか!!―――おめえら!!キャプテンを出迎えろ!!」

    海賊「「アイアイサー!!」」

    僧侶「あいあいさー!」

    エルフ「大規模な組織を纏めるリーダー……一体どんな人物なんだろう」

    魔法使い「女性みたいだけど、ゴリラみたいな体格なんじゃないの?」

    エルフ「ゴリラ……」

    僧侶「女性でそういう体型になるのは体質的に無理じゃないでしょうか?」

    エルフ「魔族だったりすれば、あるいは」

    勇者「ごちゃごちゃ言うな!!いくぜぇ!!!」

    魔法使い「はいはい」

    609 = 524 :

    ―――甲板

    キャプテン「久しぶりだなぁ!!野郎どもぉ!!!」

    海賊「はいっ!!!」

    船長「キャプテン!ご無沙汰しております!!」

    キャプテン「一ヶ月ぶりぐらいか。元気だったか?」

    船長「そうりゃあもう!!」

    キャプテン「で、話に出てきた勇者っていうのは?」

    船長「あいつらです」

    キャプテン「……」

    勇者「ヘロー、アイアムユウシャ」

    僧侶「ど、どうも……」

    魔法使い「……」

    エルフ「……」

    キャプテン「ふーん……」

    勇者「美しい……年上の女……ふふふふ……!!!!ぬふふふふ!!!」

    610 = 583 :

    >>596
    正体に気付いてなくて、戦力外って意味では?

    611 = 524 :

    キャプテン「あたしが大艦隊の総轄を務める者だ。よろしく」

    勇者「こちらこそ、側室を前提としたお付き合いを」

    キャプテン「話はこの船頭から大体聞いたよ。魔王を倒すために旅をしてるんだって?」

    勇者「いえ。違います」

    キャプテン「え?」

    勇者「綺麗なお嫁さんと10人の側室を得る為に魔王を倒そうとしています」

    キャプテン「あ、あっそ……」

    勇者「貴女は記念すべき7人目の側室候補になりました」

    キャプテン「……本当に魔王に勝てるって思ってるのかい?」

    勇者「まず無理でしょう」

    魔法使い「そうなの?」

    エルフ「多分」

    キャプテン「へえ……自分の力を弁えているみたいだね」

    勇者「でも、貴女と共に戦うのなら!!17割の確率で勝てますねぇ!!!!」

    僧侶「いつもの勇者様です」

    612 :

    >>599
    鬱陶しいです

    613 :

    勇者本当にぶれないなわろた

    614 = 524 :

    キャプテン「ああ、そう」

    船長「お前!!悩んでたんじゃねーのかよ?!」

    勇者「だまれぇ!!美人と戦えるなら俺は何もいらねえ!!!」

    船長「このやろう!!」

    勇者「にしても、船長さんは僕のことを知っていましたが、貴女は知らないのですか?」

    キャプテン「あたしは勇者に興味はないからねえ。まあ、噂ぐらいは耳にしたけど」

    勇者「どのような?!」

    キャプテン「トロルを倒して国一つを救ったってことは知ってるよ」

    勇者「さっすが」

    キャプテン「でも、国一つを救った勇者なんて過去に何人もいるし、別段珍しいことじゃないだろ?」

    勇者「確かに」

    キャプテン「船頭にガチンコで勝ったみたいだし、実力は認めてやるよ」

    勇者「え?ということは側室になってくれると?」

    キャプテン「話がある、きな。仲間も一緒にね」

    勇者「ふっ。子どもは5人ぐらいでいいですよ?女女男女女が理想です」

    616 = 524 :

    ―――会議室

    キャプテン「話っていってももう勇者は快諾したみたいだが……あたしたちと共に戦う気はあるかい?」

    勇者「ありますっ!!!」

    キャプテン「お前はいいんだよ。後ろの女どもはどうだい?」

    僧侶「わ、私は勇者様の決定に従います」

    エルフ「ボクは魔王が倒せるならどんな方法でも構わないよ」

    魔法使い「……」

    キャプテン「あんたは?」

    魔法使い「私は……反対なんてしないわ。いつだってコイツの選択は正しかったから」

    勇者「側室ポイントが9アップしましたね」

    魔法使い「そんなにいらないわよ!!!」

    僧侶「いいなぁ」

    キャプテン「そうかい。満場一致ってわけだ」

    勇者「はいっ!!罵ってください!!!」

    キャプテン「でも、あたしはまだ認めてないけどね、あんたらのことなんてさ」

    617 = 524 :

    勇者「えー!?そんなぁ!!お姉様ぁ!!!」

    キャプテン「当然だろう。とくにお前」

    勇者「ご指名ありがとうございます」

    キャプテン「あたしは男をすぐに信用はしない。きちんと見定めてからじゃないとね」

    勇者「では、夜の営みで僕がどれだけ男なのかを見せ付けてあげましょう」キリッ

    キャプテン「魔王と戦うためには兵力と武力がいる。あたしたちの兵力は十分にある」

    キャプテン「あとは武力が欲しいのさ」

    僧侶「そういえば船長さんもそのようなことを……」

    キャプテン「数百年前、まだ人間とエルフが仲良く手を繋いでいた時代だ。あるとき人間は魔王に喧嘩を売った」

    エルフ「……」

    キャプテン「そのときエルフは人間にあるものを託した。なんだが知ってるかい?」

    魔法使い「聞いたことないわね」

    僧侶「はい」

    エルフ「……魔法銃」

    キャプテン「正解。よく知ってるね。才能がない人間でも魔法を扱えるようになる強力な武器があったのさ。それが魔法銃だ」

    618 = 524 :

    魔法使い「へえ……そんなものがあったなんて……」

    キャプテン「それを手に入れた人間たちは魔王を倒す一歩手前までいった。でも、結果は歴史の教科書にも載ってるだろ?」

    僧侶「確か疲弊した魔王軍は孤島に逃げ、その周辺海域に近づけないようにしたとか」

    キャプテン「今でもその海域はどんな船でも通るとこはできない。一瞬で海の藻屑になっちまう」

    エルフ「でも、魔王はもうその孤島にはいないと」

    キャプテン「あそこは最後の砦ではあるけど、あそこから世界を手中に収めることはできないからねえ」

    勇者「魔王の居場所を知っているのですか?」

    キャプテン「勿論さ。奴は今、かつての軍事大国に城を築き、ふんぞり返ってる」

    勇者「……」

    僧侶「魔王は自ら少しずつ動いているということですか」

    キャプテン「そういうこったね。最近は力も増してきているし、早く戦争をしなきゃならない」

    エルフ「そうだね。今のままでも十分に強いだろうけど」

    キャプテン「だからこそ、魔法銃が欲しいのさ!!―――そこで、あんたたちをテストしたい」

    勇者「腰の強度テストですか?」

    キャプテン「魔法銃の探索だ」

    619 = 524 :

    僧侶「そ、それはどこに?」

    キャプテン「殆どの魔法銃は海の底にある。けど、最近ある船団が過去の遺産を見つけた」

    エルフ「それって」

    キャプテン「数百年前、魔王の孤島に挑んだ勇者の船」

    魔法使い「数百年前って?!それ船なの!?」

    キャプテン「まあ、あれだよ、幽霊船ってやつだねぇ」

    僧侶「幽霊船……怨念が形となって海を彷徨うという……あれですね」

    エルフ「海って色々あるんだ」

    勇者「ゴーストシップですかぁ。美人幽霊を側室ってどうですかね?」

    魔法使い「幽霊と一緒なんて私は嫌よ」

    キャプテン「魔法銃を見つけてきたら仲間として迎えてやろう。どうだい、悪い話じゃないだろ?」

    勇者「でも、どうして僕たちに探索をさせるのですか?部下にやらせれば……」

    キャプテン「昔から海の世界では幽霊船には乗るなって言われてるんだよ」

    僧侶「乗船した者を永遠の航海に連れて行くといいますね」

    魔法使い「そ、それ……危険じゃない?」

    620 = 524 :

    勇者「つまり誰も乗りたがらないと?」

    キャプテン「とんだ腑抜けどもだよ。全く。海の男が聞いて呆れるね」

    勇者「貴女も?」

    キャプテン「いや。あたしは別に怖くないけど。何かあったらまずいだろ?」

    勇者「……」ニヤァ

    魔法使い「悪い顔になってるわよ」

    勇者「おっと。自重」

    キャプテン「で、どうするんだい?やるかい?」

    勇者「ふっ。貴女のためならたとえ火の中、水の中。幽霊船の中にも行ってみせましょう」

    キャプテン「ふふ。たくましいじゃないか。気に入ったよ」

    勇者「ですがその前に、海賊の村に戻って欲しいのです」

    キャプテン「どうしてだい?」

    勇者「港街のほうに大事な仲間を置いてきているので」

    キャプテン「ふーん……強いのかい?」

    勇者「恐らく、人間では歯が立たないほどに」

    621 = 524 :

    ―――海賊の村

    キャプテン「ここに帰ってくるのもいつ以来だろうねぇ」

    「キャプテンだぁ!!」

    「キャー!!!キャプテン!!おかえりなさーい!!」

    キャプテン「お前ら!!元気にしてたかぁ!!!」

    僧侶「人気者なのですね」

    魔法使い「カリスマはあるものね、あの人。なんていうか信頼できるって一瞬で思わせてくれるなにかがあるわ」

    エルフ「早く港町に行こうよ。猶予は1日だけだし」

    勇者「そうですね。急ぎましょう」

    村人「おい、あんたら」

    勇者「なんですか?」

    村人「宿に小さな女の子と可愛い女の子がいるんだが、知り合いか?その二人、勇者を探してるって言ってたけど」

    僧侶「ジーちゃんでしょうか?」

    エルフ「心配になって探しにきたのかな?」

    勇者「案内してください」

    622 = 524 :

    ―――宿屋

    魔王『どうだ?勇者のことは何か掴めたか?』

    「それがまだ……。中々尻尾を出さないので」

    魔王『あまり余裕はないぞ。最近、ニンゲン共に不穏な動きもあるからな』

    「はい」

    魔王『頼むぞ。世界を我が手にするために、些細な障害も捨て置けない』

    「承知しております」

    魔王『隙があればお前の判断で殺しても構わんが、絶対に無理はするな?お前を失いたくはない』

    「心得ております」

    魔王『吉報を期待している」

    「はい」

    キラーマジンガ「……」

    「はぁ……やはり海に出るか……」

    キラーマジンガ「マスター、海は危険です。やめましょう」

    「お前にとってはだろうが!!!」

    623 = 524 :

    キラーマジンガ「ほら、サメとか出ますし」

    「黙れ!!」

    勇者「―――しつれい!!」ガチャ

    「うわぁあぁ!?」

    勇者「おや。やはり貴女たちでしたか」

    魔法使い「だからノックしなさいっていってるでしょうが!!」

    勇者「ノックしては裸が拝めません」

    エルフ「ごめんね。心配かけたみたいで」

    「う、うん……遅いから……」

    僧侶「申し訳ありません。でも、船は確保できましたから」

    キラーマジンガ「それは重畳です」

    勇者「ただ君の自宅探しは少し後回しになるけど、いいかな?」

    「う、うん……いいよ。気にしないでね」

    勇者「いい子だ。僕の側室にはこういう素直な子も必要ですね」

    魔法使い「ロリコンめ……」

    625 = 524 :

    魔法使い「ほら……!!」ググッ

    キラーマジンガ「いやぁ……!!」

    僧侶「我侭言わないでください……!!」ググッ

    キラーマジンガ「人殺し……!!貴方達は人殺しです……!!」

    勇者「オーエス!オーエス!」ググッ

    キラーマジンガ「やめろ!人間の醜い部分が露呈しているぞ!!お前ら!!」

    エルフ「それは君だ……!!」ググッ

    キラーマジンガ「マスター!!お許しを!!海だけはダメなのです!!」

    「……」プイッ

    キラーマジンガ「あぁぁ……!!!」

    キャプテン「おいおい、これが本当に頼れる仲間なのかい?あたしにはただの臆病者にしか見えないけどねえ」

    勇者「やれば出来る子なんですよ!!キラちゃんは!!」ググッ

    エルフ「そうそう!!」ググッ

    キラーマジンガ「てめえらは悪魔だ!!!」

    僧侶「ジーちゃんが壊れちゃいました……」

    626 = 524 :

    ―――甲板

    キャプテン「出航!!!目指すは幽霊船の出る魔の海域!!!」

    海賊「「アイサイサー!!!」」

    キラーマジンガ「おぉぉ……揺れる……揺れています……」ガクガク

    魔法使い「この子、本当に機械兵士なの?」

    エルフ「改造人間だから、根っこの部分は人間だと思うけど」

    僧侶「でも可愛いじゃないですか、弱点があるなんて」

    勇者「キラちゃんは僕が守ってあげるから。ほら、おいで」

    キラーマジンガ「パパぁ……パパぁ……こわいよぉ……」ヨロヨロ

    勇者「ほーら、ここまでおいでー」

    キラーマジンガ「うぅぅ……パパぁ……いじわるしないでぇ……」

    勇者「もうちょっとだ……がんばれっ」

    キラーマジンガ「パ……パ……」ヨロヨロ

    勇者「よし……よくがんばったな、娘よ」ギュッ

    キラーマジンガ「パパ……大好き……抱いて……」ギュッ

    627 = 524 :

    魔法使い「なにやってのよ……」

    「……」

    僧侶「ごめんなさい。寄り道することになってしまっていて」

    「ううん。いいよ。―――私、部屋で休んでるね」

    エルフ「うん。わかったよ」

    勇者「……」

    キラーマジンガ「パパぁ」ギュゥゥ

    勇者「よし。終了」

    キラーマジンガ「今のはどうでしたでしょうか?自己採点では過去最高得点なのですが」

    勇者「『パパぁ』の言い方が素晴らしい。だが、最後の抱いてはいただけない」

    キラーマジンガ「なんですって?」

    勇者「いいか?最後の『抱いて』は処女を散らす前の娘っぽさがない。あれでは売女の惚気だ」

    キラーマジンガ「む……違いが理解できません」

    キャプテン「おまえらー!!魔の海域に着くまでは一日以上かかる!!それまで自由にしてな!!!」

    勇者「はい!!」

    628 = 524 :

    僧侶「勇者様っ」

    勇者「なんですか?」

    僧侶「船の中を探索しませんか?」

    勇者「いいですね。船内ランデブーとしゃれ込みますか」

    僧侶「わーい」

    魔法使い「私は部屋に行くわ。船旅って疲れるし……」

    エルフ「ボクは……」

    キラーマジンガ「私はマスターのところへ」

    エルフ「ねえ」

    キラーマジンガ「なんですか?」

    エルフ「君のことなんだけど」

    キラーマジンガ「私の知っていることは既に皆様にお伝えしましたが」

    エルフ「これ」スッ

    キラーマジンガ「これは?」

    エルフ「貴女の開発者の日記。あの塔で手に入れてちょっとずつ読んでたんだ。それで分かったよ、君がなんの目的で作られたのかを」

    629 = 524 :

    キラーマジンガ「来るべき戦いのために私は作られました」

    エルフ「誰と戦うため?」

    キラーマジンガ「分かりません」

    エルフ「貴女の開発者はこう書いている。―――魔王を倒すためにもこの機械兵士キラーマンジガの開発を急がないといけない」

    キラーマジンガ「魔王……」

    エルフ「君は魔王を倒すために作られた」

    キラーマジンガ「……」

    エルフ「ボクが少し変だって気がついたのは君に魔物を探知する機能が搭載されていると知ったとき」

    エルフ「それってつまり、魔物に狙われることを前提にしていることになるから」

    キラーマジンガ「……」

    エルフ「あの魔道士がどういうつもりで魔王と戦おうと思ったのかはどこにも書かれていないけど、君は魔王と戦うために生まれた」

    キラーマジンガ「そうですか。でも、どうしてそのことを私に打ち明けたのですか?」

    エルフ「ほら、心を持っているみたいだし、魔物と戦うことに迷いがあったら辛いかなって……思って……」

    キラーマジンガ「前マスターが魔族だったから、ですか。お心遣い感謝いたします。ですが、私の使命はマスターをお守りすることが第一ですので」

    エルフ「そう。ならいいんだ。ごめん、余計なこと言ったみたいで」

    630 = 524 :

    キラーマジンガ「ですが、魔王と敵対する者たちがマスターを狙った場合はどうしたらいいのでしょうか」

    エルフ「え?」

    キラーマジンガ「開発者の意思を汲み、魔王と戦うべきなのか。それともマスターを守護するべきなのか」

    エルフ「難しいね。でも、そうなったら君の信じたほうでいいんじゃないかな?」

    キラーマジンガ「信じたほうですか?」

    エルフ「そう」

    キラーマジンガ「信じたほう……」

    エルフ「えっと……」

    キラーマジンガ「なんですか?」

    エルフ「足、震えてるけど大丈夫なの?」

    キラーマジンガ「まさか。私が震えるなんて……本当ですね。私、震えています」ガクガク

    エルフ「部屋に戻っていたほうがいいんじゃない?」

    キラーマジンガ「私も同意見です。ですが、問題が発生しました」

    エルフ「どうしたの?」

    キラーマジンガ「足が動きません。助けてください」

    631 = 524 :

    ―――客室

    (海か……。ならば……ここは奴らを呼び出すか……)

    「……」

    トントン

    「はい?」

    エルフ「よっと」

    「ど、どうしたの?」

    キラーマジンガ「申し訳ありません。ここで休憩させてください」

    「別にいいけど」

    エルフ「船だめなんだって」

    「機械兵士のくせに?」

    キラーマジンガ「面目ありません」

    エルフ「君と一緒がいいみたいだから。それじゃあ」

    「うん」

    キラーマジンガ「……」

    632 = 523 :

    気になる展開やな

    633 = 524 :

    ―――船内 食堂

    勇者「色々メニューがあるんですねえ」

    僧侶「ですね。あ、このカレーって美味しそうです」

    キャプテン「―――この船のカレーは絶品だよ」

    勇者「おお。別嬪さんがキター」

    キャプテン「二人は恋人か何かかい?」

    僧侶「そ、そんな大それた関係では……」モジモジ

    勇者「未来の側室なんですよね?」

    僧侶「はいっ」

    キャプテン「側室側室って、お前さん何言ってんだい?」

    勇者「英雄、色を好むといいますよね?」

    キャプテン「まあ、何人も女を転がせるだけの器量があるなら問題はないけどねえ」

    勇者「ありますよ」キリッ

    キャプテン「あたしには見えないけどねえ」

    僧侶「勇者様はすごい人なんですっ」

    634 = 524 :

    キャプテン「ははっ。まあ、それは幽霊船での活躍に期待させてもらうさ」

    勇者「そうだ。その件でお話があるのですが」

    キャプテン「なんだい?今更泣き言はききたくないねえ」

    勇者「その幽霊船探索なんですけど、僕たちでやるんですよね?」

    キャプテン「ああ、そうさ」

    勇者「それってどうなんですか?」

    キャプテン「何がいいたんだ?」

    勇者「いや。僕たちのことは……ああ、いや、僕のことは信頼できないんですよね?」

    キャプテン「ああ」

    勇者「なら魔法銃の捜索を見張りもつけないで任してもいいんですかぁ?」

    キャプテン「海の上じゃあ逃げられないだろう」

    勇者「あははは。これはこれは。大艦隊を率いる貴女がいう台詞とは思えません」

    キャプテン「なんだって!?」

    勇者「魔法銃は魔王をも追い込んだ伝説の武器。なら、それを手にした僕がこの海賊団を脅してしまうとは考えないのですか?んー?」

    キャプテン「そ、それは……」

    635 = 524 :

    僧侶「勇者様はそのようなことしないですけどね」

    勇者「でも、これだけの大艦隊です。力で屈服させ、我が手に収めたいという欲望に駆られてもおかしくない」

    僧侶「ですね」

    キャプテン「お前……本気で言っているのかい?」

    勇者「可能性の話ですよ」

    キャプテン「……」

    勇者「ここは探索に貴女もついて来るべきだと思うのですが」

    キャプテン「ふ、ふざけんな!!どうして……!!」

    勇者「おや?何故?ついて来るだけなのに?」

    キャプテン「だから……幽霊船には乗るなって海の世界では決まってんだよ」

    勇者「迷信でしょう?」

    キャプテン「バッカ!!幽霊船をなめるんじゃないよ!!」

    勇者「……まさかとは思いますが、幽霊が怖いとか?」

    キャプテン「そんなわけないだろうがよ!!」

    勇者「なら、一緒に行きましょう。共に行動していれば魔法銃を見つけたとき貴女が真っ先に手にできるわけですし」

    636 = 524 :

    キャプテン「そんなことしなくてもあたしたちが……」ガッ

    僧侶「きゃ?!」

    キャプテン「あんたの女を人質にすればいいだけの話だろ?」

    勇者「魔法銃と引き換えにというわけですか?」

    キャプテン「ああ、そうだ」

    勇者「そんなことしたら僕は魔法銃を貴女の大事な船に突きつけて人質にします」

    キャプテン「卑怯だぞ!?」

    勇者「なら一緒に行きましょう」

    キャプテン「ふ、ふざ……」

    勇者「ついてきてくれるのでしたら、人質は何人でも構いません。やってくれますか?」

    僧侶「はい。人質になります」

    キャプテン「くぅぅ……!!」

    勇者「どうするんですかぁ?」

    キャプテン「か、考える……ちょっと待ってな」

    勇者「ごゆるりと」

    637 = 524 :

    ―――客室

    「……頼むぞ」

    「これでよし」

    キラーマジンガ「マスター。魔王との交信ですか?」

    「いや」

    キラーマジンガ「そうですか」

    「……」

    キラーマジンガ「マスターにとって魔王とはどのような存在なのですか?」

    「それを知ってどうする?」

    キラーマジンガ「いえ……」

    「魔王様は我ら魔族の王。絶対的な存在。魔王様に疑問を抱いたことなどない」

    キラーマジンガ「……」

    「その王に楯突くニンゲンを駆逐する。当然のことだろう?」

    キラーマジンガ「はい」

    「ふん……」

    638 :

    最近のssの中で一番面白い。
    皆良いキャラしてる。

    639 :

    キラちゃんに意地悪なドラゴン(´・ω・`)

    640 :

    ドラゴン、変化を解いたらオッサンだろ・・・エグいというか気持ち悪いというか。

    641 = 613 :

    キラーマジンガの採点を求めるところが可愛すぎる
    僧侶もバカなところがかわいい

    642 :

    ドラゴンって雌じゃね?

    643 = 528 :

    そこに気付くとは…やはり天才か

    644 :

    魔導士…いい奴だったのかな…(´・ω・`)

    645 = 644 :

    魔導士…いい奴だったのかな…(´・ω・`)

    646 :

    勇者の女好きを知る前から女に化けていたんだからメスの可能性が濃厚だろう

    647 :

    ボクっ娘がいるんだから俺っ娘がいてもいいじゃない
    たたそれだけだぜ、絶対

    648 :

    勇者のこと人間だったら惚れてたとかも言ってなかったっけ

    てことは俺っ娘じゃね

    649 :

    俺っ娘に一票
    半人半龍が至高なんだが無理だろうな…

    650 :

    いずれドラゴン(俺っ娘)が勇者に傾倒して仲間になる展開きぼん


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