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    元スレ勇者「世界救ったら仕事がねぇ……」

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    352 :

    僧侶ちゃんもハーレム要員に入れたらいいと思うんだ
    貴族くんには悪いけど

    353 :


    いい感じ

    354 :

    乙んぽ

    356 :

    ほーしゅ

    359 = 354 :

    SS速報は保守いらんから

    361 = 356 :

    >>358-360
    くだらんマジレスいいから

    362 :

    >>361
    この板にはそういう発言をする人はほとんどいない
    つまり
    ・間違って保守しちゃうような新参
    ・本当に空気が読めないコミュ障
    ・空気は読めるけどあえて読まない反骨精神に溢れる勇者
    のどれかだって言ってる様なもの

    どれにしたってROMっとけ

    363 = 353 :

    たまにこう言うのがあってもそれで学ぶやつもいるし目くじら立てなくても

    364 :

    何で遊び人が男なんだよ……クソッ

    365 :

    まあいいじゃねえか

    366 :

    ショタかもしれないし

    367 :

    勇者たん…シコシコ

    368 = 354 :

    うわぁvipper増えたな…

    369 :

    馬鹿が勇者スレで晒しまくってるから

    371 :

    飼えば懐くし食べればうまい

    372 = 1 :

    |ミ サッ

    | (投下はしばらく待ってね。毎日書くのもちょいきついねん)

    373 = 1 :

    盗賊「……なに、あんた、あれなの?」

    遊び人「あれとは?」

    盗賊「その、男の人が好きな」

    遊び人「ああ、お仕事は基本、女性のお相手ですよ。結構お金を持って暇な女性はいますから」

    盗賊「そう、それはそれで引くけど」

    遊び人「男性もいますけどね」

    盗賊「引くわ」

    遊び人「僕はあまりお客さんを好き嫌いで差別しませんけどねー」

    盗賊「……」

    遊び人「買います?」

    盗賊「買わないわよ!」

    遊び人「大道芸とか手品とかもしますけどね」

    374 = 1 :

    盗賊「そういえば、どうして探検隊なんかに入ってるのよ」

    遊び人「盗賊さんと同じ流れだと思いますけど」

    盗賊「といっても、性産業なんか一番廃れにくそうなところじゃない。お客が守ってくれたり」

    遊び人「ところがですね、最後に商売に行ったところで、お客がかち合っちゃいまして」

    盗賊「は?」

    遊び人「旦那さんと奥さんが」

    盗賊「あーもういい、聞きたくない」

    遊び人「すごい修羅場でしたよー、僕が牢屋に入れられたのは巻き込まれ事故ですね」

    盗賊「あんたねぇ」

    遊び人「ま、平和になると、乱れた性風俗は百害の元ですからね」

    盗賊「はぁー、ま、平和だと商売がやりにくいのは確かよね」

    375 = 1 :

    配給所。

    配給係「おっ、なんだい、あんたらカップルかい?」

    盗賊「どこをどう見たらそう見えるのかしら」

    遊び人「美男美女だからでしょうね」

    盗賊「……さらっと言うわね」

    配給係「はっはっは、違いねぇや」

    遊び人「次の探索ポイントまでは長そうですから、多めに盛ってくださいな」

    配給係「そーだな、精をつけなきゃな」

    盗賊「……」

    遊び人「要ります? 赤蛇ドリンク」

    盗賊「要らないわよ!」

    376 = 1 :

    盗賊「……前から思ってたんだけど、この探検隊って変よね」

    遊び人「そうですか?」ハグ

    盗賊「なんかやたらと言い寄ってきたり、カップル認定したり」

    遊び人「あれ、ご存知でない」

    盗賊「何よ」

    遊び人「この探検隊、移民政策の一環でもあるんですよ。カップル推奨。現地で子作り」

    盗賊「はああああ!?」

    遊び人「犯罪者紛いの連中が多いのも、移民というか棄民というか、ま、ある意味そういうわけで」

    盗賊「聞いてないわよ、道理でぎらぎらしてるやつが多いと思った」

    遊び人「先住民がいなければ、このまま住んじゃえばいいと」

    遊び人「増えすぎた冒険者への対応策ですね、最初に南大臣が説明してましたよ」

    盗賊「……そんな説明あったっけ」

    377 = 1 :

    遊び人「……まあ、それ以外にも変なところはありますけど」

    盗賊「頭おかしいでしょ、でも」

    遊び人「そうですかね? 僕の芸人仲間の女の子も、これで結婚できるって喜んでましたよ」

    盗賊「はあ?」

    遊び人「遊び人なんてやってると、やっぱり偏見で見られちゃいますから」

    盗賊「嫌なら転職すればいいじゃない」

    遊び人「神殿に行くのも一苦労なもんで」

    盗賊(……私も他人のことは言えないか)

    378 = 1 :

    盗賊「でも、おかしいわよね」

    遊び人「まだ言うんですか」

    盗賊「うっさいわね。女の子はいつも男とくっついてるし、後はぎらぎらしてる男ばっかりで、うんざりしてたの」

    遊び人「僕も一発やりたくて近づいたのかもしれませんよ」

    盗賊「なに、命を盗られたいわけ?」

    遊び人「あっはっは! お姉さん、面白い!」

    盗賊「……あのね、あんたはまだ話が通じそうだから、言ってるんだけど」

    遊び人「なんですか?」

    盗賊「ただの探検でも、移民政策でもいいけど、それにしたってまだおかしいとこあるでしょ」

    遊び人「……遺跡の調査とかしてましたからね」

    盗賊「何の意味があるんだっていう」

    379 = 1 :

    遊び人「だったら、計画書盗んじゃいます?」

    盗賊「……あっさり言うわね」

    遊び人「散々振り回されて、何も知らないまま他人にこき使われるのも癪じゃないですか」

    盗賊「いいけど、私もそれほどレベルが高いわけじゃないわよ」

    遊び人「だったら僕が隊長さんを誘ってきます」

    盗賊「もうなんなの!? 隊長って男じゃん!」

    遊び人「まあまあ、あの人もいっぺんやってみたいオーラがある人でしたし」

    盗賊「ああー、もう。勇者より狂ってるやつは初めて見たわ……」

    遊び人「え、勇者さんを知ってるんですか?」

    盗賊「……一度捕まって、盗んだ財宝を引き渡す代わりに見逃してもらったの」

    遊び人「へー」

    380 = 1 :

    盗賊「よく考えたら、こうして辺境で働いてるのも、勇者のせいよね」

    遊び人「勇者が世界を救ったから、ですか?」

    盗賊「そうそう! 魔王がいたってそれなりに仕事できてたんだし、そんな無理に倒さなくても良かったのに」

    遊び人「……まあ、苦しんでいる人もいたんでしょうよ」

    盗賊「そんなもんかしら」

    遊び人「ところで、どうします? やるなら今夜にでもやりましょうか」

    盗賊「あ、マジでやる気なの?」

    遊び人「そりゃもう! いい加減、同じことの繰り返しで飽きてましたし」

    盗賊「やっぱあんたおかしいわ」

    381 = 1 :

    ―――夜。

    隊長「ああー、やっと会議終わったわ」

    遊び人「隊長さぁん、遅くまでお疲れ様ですぅ」

    隊長「な、なんだ」

    遊び人「僕、遊び人って言うんですけど、一度隊長さんとお話したいなぁって思ってまして」

    隊長「う、おお、しかし、記録の整理が……」

    遊び人「僕の仲間も、隊長さんとお話したいって言ってるんですよぉ」

    隊長「そ、そう、か……」

    遊び人「もちろん、お話以外もできればなって」

    隊長「ゴクリ……」

    遊び人「お願いしますぅ」

    隊長「し、仕方ないな、今夜だけだぞ」

    遊び人「やったぁ! えへへ」


    盗賊「……ありえねぇ」

    382 = 1 :

    盗賊「ま、気にしてても仕方ないわ」

    盗賊「テントに鍵はかからないしね。お邪魔しまーすっと」

    盗賊「目当てのものがある場合、何から探すべきか……」

    盗賊「探検隊の日々の記録はそれほど整理されていない」

    盗賊「……何週間分かは、ヒモで縛って積んでいる」

    盗賊「簡易机の横、何もなし」

    盗賊「生活用品に紛れてる? さすがにないわね」

    盗賊「……最初から持っているようなものだから」

    盗賊「でも、見返したりはする?」

    盗賊「いや、毎日見返すほどではないわ」

    盗賊「節目ごとに、たとえばキャンプ地に荷降ろしするたび、とか」

    383 = 1 :

    盗賊「テントを張ってから、数日だから……」

    盗賊「散らばってる記録、その下に……」ゴソゴソ

    盗賊「ありました~」

    盗賊「楽勝。でも持ち帰るのも嫌だし」

    盗賊「時間があるから、要点だけ書き写しちゃいましょ」カキカキ


    見張り「そこに誰かいるのか」

    盗賊「!?」

    見張り「……おい、いるのか」

    盗賊「……」

    384 = 1 :

    見張り「ちっ……まあ、さすがに粗末な貧乏隊をあさるやつもおらんか」


    盗賊(バカで助かったわ)

    盗賊(しょーがない、このまま計画書は持ってきましょ)

    盗賊(ばれないうちに、読んで返す、これね)

    盗賊(……見張り、なし)

    盗賊「……」サササッ

    盗賊「楽勝ね。私もまだまだこっちでいけそうね」

    385 = 1 :

    翌朝。

    盗賊「……」

    遊び人「……おはようございます」

    盗賊「なんか疲れてるわね」

    遊び人「あの隊長さん、溜まってたみたいで」

    盗賊「聞かないことにしていいかしら」

    遊び人「ええ、ええ。女の子も疲れたーって言ってましたよ」

    盗賊「それより、計画よ」

    遊び人「……もう少し、人気の少ない場所で見ましょう」

    盗賊「いいわよ……」

    遊び人「ふわああ、腰が痛い」

    386 = 1 :

    盗賊「なんか変なことがいっぱい書いてあるのよ」

    遊び人「なんですか?」

    盗賊「魔法の専門的なことみたいなんだけど、遺跡を探すのもちゃんと計画に書かれてある」

    遊び人「うーん……」ペラ

    盗賊「ちょっとねぇ、私らじゃ太刀打ちできない内容みたい」

    遊び人「そうですねぇ……」パラパラ

    盗賊「魔法使いでもいればいいんだけど」

    遊び人「そういえば、今回の件、魔法使いさんも一枚噛んでたとか」

    盗賊「マジで? あいつも厭味な女なのよねー」

    遊び人「どこがです?」

    387 = 1 :

    盗賊「昨日、盗賊団に入ってたーって話しなかったっけ」

    遊び人「ああ、見逃してもらったとかいう」

    盗賊「そうそう。んで、そのとき、あの女がね」


    魔法使い『そんなに財宝を見つける能力が長けているなら、冒険者としてでもやっていけるでしょうに』

    魔法使い『勿体ない。頭使いなさいよ。頭を使えば、真っ当に生きるチャンスなんかいくらでも転がってるわ』


    遊び人「うわー……」

    盗賊「そうなるでしょ!? こちとらそんな理由でやってたわけじゃないのよって」

    遊び人「あれ、でも」

    盗賊「……はい、冒険者登録のやり方も教えてもらいました」

    遊び人「世話になりまくりじゃないですか」

    盗賊「もう、そうなのよ~! だから余計憎たらしいの」

    388 = 1 :

    遊び人「……ん?」

    盗賊「なに、なんかあった?」

    遊び人「どうもこの計画、魔法使いさんが噛んでるのは、選抜とかみたいですね」

    盗賊「どういうこと」

    遊び人「計画は複数人で書かれて、選抜の件を魔法使いさんがやったみたいです」

    盗賊「ふ~ん」

    遊び人「厳しすぎる処分を受けた者に対して減刑し、労役処分という名目ではあるが、適切な条件で雇い入れること」

    盗賊「くあああっ、憎たらしい!」

    遊び人「魔法使いさんなりに、いろいろ考えてるんですねぇ」

    盗賊「虫唾が走るわっ」

    遊び人「でも、実際助かったじゃないですか」

    389 = 1 :

    遊び人「……あ!」

    盗賊「何よ、今度は」

    遊び人「……」

    盗賊「黙ってちゃ分からないわ」

    遊び人「……盗賊さん」

    盗賊「どうしたのよ」

    遊び人「魔法使いさんの居場所、分かりませんかね」

    盗賊「……どうしたっていうの?」

    遊び人「この計画、具体的な中身はかなり複雑なんですけど―――」


    遊び人「『魔王の復活』が可能かどうか、が目的みたいです」

    390 = 1 :

    盗賊「……」

    遊び人「……」

    盗賊「え、マジ?」

    遊び人「あまり学がないので良く分からないんですが、専門家に見せれば一発だと思います」

    盗賊「や、やややややばいんじゃないの、それ」

    遊び人「早く返したほうがいいですね、もうそろそろ今日の作業が始まるし」

    盗賊「そ、そんなこと言っても」

    遊び人「でなければ、このまま逃げるか」

    盗賊「逃げるったって、どこに逃げるのよ!?」

    遊び人「……この辺までくると、もう魔王城くらいしかないですからね」


    どぉん、どぉん、どおん


    盗賊「!」

    遊び人「始業の会を知らせる太鼓ですね。さて、どうするか……」

    391 = 1 :

    隊員「おーい、急ごうぜ」

    遊び人「あ、はいはい」

    盗賊「……」

    隊員「なんでもよぉ、隊長のやつが酔って大事な書類をなくしたとかで、周りに八つ当たりしてるらしいぜ」

    遊び人「いい気味ですね」

    隊員「違いねぇ。けど、始業前になんかやらされそうだよな」

    遊び人「こっちにまで振らないでほしいですよねぇ」

    隊員「まったくだぜ」タタッ


    遊び人「……だそうですけど」

    盗賊「もうないことに気づかれたってわけ……」

    遊び人「……」

    盗賊「……」

    遊び人「逃げましょうか」

    盗賊「逃げよっか」

    392 = 1 :

    今夜はここまで。

    次回から、魔法使いさん、出番です。

    ではおやすー

    393 = 353 :


    この二人いいなぁ

    394 :

    追いついた、乙

    395 :

    どんどん盛り上がってくるな

    396 :

    おいついたー

    397 :

    暇だし上から読み直すか

    398 :

    今北産業

    399 :

    >>398
    勇者は無職
    作者は出先
    今夜の投下は多分なし

    400 = 395 :

    非常に分かりやすい!wwww


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