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    元スレ勇者「世界救ったら仕事がねぇ……」

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    タグ : - 就活 ×2+ - 勇者 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    801 = 1 :

    今夜はこの辺まで。クライマックス近いけど、このスレだけで終わるんだろうか……

    802 :

    (´・ω・`)私、思うけど次スレまで伸びてもかもわないと思うの

    803 :

    乙。
    じらしやがるぜ・・・・。


    >>1が満足出来るようにしてくれ。

    805 :

    裏話とかで引き伸ばしてもいいのよ?

    806 :

    次スレ行きそうだな

    807 :

    クライマックスが近い・・・?
    まだ勇者の街もできてないし、人間関係のしこりも解消してないし、まだまだだろう!

    808 :

    >>1
    楽しく読ませてもらってるよ
    気の済むまで書いてくれ!

    809 :

    まだ魔法使いと結婚してないのに終わりも何もあったもんじゃない、期待してる

    810 :

    やっぱり魔法使いは毒針だわ、投げるの上手いなー 取っ手の所は意味ないからダーツの要領か

    811 :

    無理にまとめないで当初のプロット通りに進めておくれ
    期待支援

    812 :

    次スレ行って後日談とか書いちゃったりしてもいいのよ

    813 :

    クライマックスだぁ?ふざけてんじゃねぇぞゴルァ!






    二章目書いてください

    814 :

    追いついた!
    一気に読んじまった

    ところで、広げた風呂敷を燃やす には誰も突っ込んでない

    815 :

    ―――数刻前、城外裏門。


    弟子A「師匠、本気でお城に攻め入る気ですか?」

    戦士「別に攻め込むつもりはない。ただ軍を退いてもらうついでに、一言言ってやりたいだろ?」

    弟子B「そりゃあ、師匠だけっすよ」

    戦士「お前、攻め込まれてたら、嫁さんが死んでたかもしれんのだぞ」

    弟子A「お、脅さないでくださいよ」

    戦士「それに、魔物の姿も見えた。魔物退治もやってもらわにゃならん」

    弟子A「だからってこんな人数でお城に行かなくても……」

    戦士「これ以上人を割くと、村の守りが危うくなる」

    弟子B「師匠はほんとヤバいっすね」

    戦士「何がやべーんだよ」

    816 = 1 :

    その時、空から人影が飛び降りてきて、戦士の前で着地した。
    背中の斧の留め具を外し掛けて、戦士はその影がよく見知った人物であることに気づいた。


    戦士「魔法使い!」

    魔法使い「戦士、こんなところで」

    戦士「どうした? あのお嬢さんと武闘家は無事に着いただろ?」

    魔法使い「ああ、ごめん。ちゃんとは確認してなかったわ」


    弟子A「……かわいいな、おい」ヒソヒソ

    弟子B「勇者パーティの一人やん、知らんの?」ヒソヒソ

    弟子A「マジかよ! あんだけエロい奥さんもらって、パーティでも美女がいたとか師匠勝ち組すぎるわー!」

    弟子B「奥さんに言いつけるぜ?」


    魔法使い「……何を話してんのよ、あんたの弟子は」

    戦士「すまんな。下半身で動いている連中が多くて」

    817 = 1 :

    戦士「……女商人が?」

    魔法使い「ええ。城内にまで、潜入調査をしているわけ」

    戦士「潜入調査ねぇ……」

    魔法使い「どう思う?」

    戦士「危険だな。あいつは思いつめてやりすぎるタイプだ」

    魔法使い「でしょうね。ま、それもあって私はこっちに来たわけだけど」

    戦士「っつーか、潜入調査って何を調べるんだ?」

    魔法使い「……南大臣が魔物とつながっているところまでは知ってる?」

    戦士「知らんな。だが、そういえば、村を囲んだ軍のそばに、魔物がいた」

    魔法使い「じゃあ、すでに実験済みなのかしら」

    戦士「実験?」

    魔法使い「ええ……一から話した方がいい? でも、実験済みだとすると、もう時間がないかもしれない」

    戦士「……おい、お前ら! ちょっと集まれ」

    弟子A「へ?」

    弟子B「なんすか、なんすか」

    818 = 1 :

    戦士「一応、先に作戦だけ練っておこう。どうする?」

    魔法使い「……そうね。私としては、城内に先行した女商人の救出」

    魔法使い「あるいは儀式をやってるとしたら、それを破壊するか、少しでも遅らせたい」

    戦士「分かった。じゃあ、やっぱり俺らが敵を引き付けた方がいいだろう」

    弟子A「ま、マジですか」

    弟子B「ちょっとこの人数じゃ力不足なんじゃあ……」

    戦士「だらしがねぇな。何、時間を稼ぐだけだ」

    魔法使い「場合によっては突入してほしいんだけど」

    戦士「……よし、これも修行だ。命を張れ」

    弟子A「む、むちゃくちゃですよ!」

    弟子B「まあ、師匠だから仕方ないっすよねー」

    戦士「それから、魔法使いは二階へぶん投げてやる。確か王の間は二階だったな?」

    魔法使い「……あんたの案はなんでかちょっと飛んでるのよね」

    819 = 1 :

    戦士「よし、作戦開始まで待機だ」

    弟子ズ『へーい』


    魔法使い「……悪いわね」

    戦士「構わん、それで、要点だけ押さえて話してくれ」

    魔法使い「分かったわ」

    魔法使い「……まず、軍といた魔物ってのはどのくらいのレベルの魔物だったか覚えてる?」

    戦士「まあ、その辺の雑魚と言っていいのだな。人魂とか、骸骨とか」

    魔法使い「そこがおかしくない? そういうやつらは、まあ、スライムなんかはともかく、魔界に追い返したはずよ」

    戦士「魔王の闇の力が消えて、弱体したからだったか」

    魔法使い「そうね」

    戦士「だがそれは、たまたま逃げ伸びていたやつらがいたのかもしれん」

    魔法使い「確かにね。私も強力なやつが何体か残っていることは知ったわ」

    魔法使い「だけど、雑魚の、とりわけ闇の力がなければこの世界に居続けることができない連中は別よ」

    戦士「……要するになんだ。要点が分からん」

    魔法使い「『魔王の復活』」

    戦士「あ?」

    820 = 1 :

    戦士「冗談だろ。魔王はきっちり倒したはずだ」

    魔法使い「そうよ。だけど、南国の魔物を研究していた連中は、そのシステムに目をつけたの」

    戦士「シス……テム?」

    魔法使い「仕組み、組織……つまり、闇の力よ」

    戦士「闇の力……」

    魔法使い「そう。子どもが殴りつければ倒せる程度のスライムを、凶暴な魔物に変えるのは、その力があってこそ」

    魔法使い「その闇の力を、なんらかの儀式を行うことで、魔王並のシステムとして再現すること」

    魔法使い「それが『魔王の復活』というわけ」

    戦士「……魔物を凶悪化させるってことか?」

    魔法使い「それもあるかもしれない」

    魔法使い「たとえば、それによって魔物を支配したり、自分の力を高めたりできるかもしれないし」

    戦士「そりゃすげー。それで、消えかけていた魔物を復活させたり?」

    魔法使い「そういうこと」

    821 = 1 :

    戦士「時間がないかもってのは、要するに、その実験が大詰めってことか」

    魔法使い「飲み込みが早くて助かるわ」

    戦士「しかし、そんなの、よく分かったな」

    魔法使い「南国の、計画書をちょっと入手してね……途中で、ビラを撒いたりしたんだけど」

    戦士「……よし」


    戦士は気合を入れ直した。
    魔王そのものではないにしても、魔王並の力を得ようとしている相手とやりあうとなれば、心構えから変えなければなるまい。
    小手を擦り合わせてから、顔をパンと打つ。


    戦士「後続の連中は来るかな?」

    魔法使い「ビラを撒いたわ、間を置かずに行動してくれればいいんだけど……」

    戦士「なるほど。いずれにしても、時間が勝負だ。早速やろう」

    魔法使い「うん」

    822 = 1 :

    戦士は魔法使いの足を抱え上げた。
    バランスを取って、彼女が自分の胸を蹴り上げて跳べるように調整する。


    魔法使い「スカート、のぞかないでよ」

    戦士「勇者じゃあるまいし、そんなことするか!」


    ぐっ、と押し上げるようにして戦士が魔法使いを投げる。
    勢いよく持ち上げられた魔法使いは、二階の高い位置にある手すりをつかんだ。


    戦士(パンツは見えなかったな)


    すばやく城内に入り込んだ彼女を見届けると、戦士は弟子達を連れて裏門を叩いた。


    戦士「頼みます!」

    弟子A「……うわ、マジで堂々と叩いたよ」

    弟子B「鬼が出るか、蛇が出るか」

    823 = 1 :

    ギイィィィ……


    「……誰だ」

    戦士「隣村の戦士というんだが、王様はお休みかね?」

    「戦士?」

    戦士「ああ。緊急でお会いした用事があって、裏から訪ねたんだ」

    「……戦士、戦士だと?」

    戦士「なんだよ」

    「くひひひひっ、俺、俺だよ!」

    戦士「誰だよ」

    弟子A「師匠の知り合いってこんなんばっかだな」

    弟子B「女の子はかわいいのになぁ」

    戦士「うるせーよ」

    「覚えていないか? 男冒険者だよ! もっとも、今は元冒険者だがな」

    戦士「本当に誰だよ」

    824 = 1 :

    元冒険者「悲しいねぇ。まあ、救国の英雄様は、昔の知り合いのことなんか覚えてもいないか」

    戦士「……」

    元冒険者「お前のおかげで商売あがったりだった! 魔王なんぞ倒さず、冒険稼業で地道に暮らしてりゃあ良かったんだ」

    戦士「その冒険稼業で死んだ連中も大勢いる」

    元冒険者「だから!? 弱肉強食って言うだろ。あの頃は、身一つの仕事は腐るほどあった」

    元冒険者「それが今はどうだ! あちこちで締め出され、挙句の果ては実刑も食らっちまった」

    戦士「しらねーよ」

    元冒険者「だが、今は違う。俺は力を手に入れたからな」

    戦士「……お前ら、ちょっと下がれ」

    弟子ズ『へい!』

    元冒険者「ひょっとしたら、お前にも勝っちまうかもな。魔王を倒したお前にも」

    戦士「あと、武器の準備」

    弟子ズ『へい!』

    825 = 1 :

    元冒険者「見せてやるぜ、俺の闇の力をなぁ!」

    戦士「お前の力じゃないだろ、それは」


    元冒険者の口、鼻、目、耳、あらゆる穴から闇があふれ出してくる。
    ぼぉぉぉ、という音も漏れてくる。闇の音色とでも言うべきか、噴出した闇が男の体を覆う。

    戦士は後退しながら、背中の留め具を外した。
    斧をまず一本、片手に持って構える。
    何しろ戦士にとっては、武器を両手に持つ事は考えにくいことだったのだ。
    ……思い切り振付ければ武器の方が絶えられなくなってしまうので。

    肌を闇色に染めていく元冒険者に向かって、戦士はいきなり斬りかかった。

    ところが。
    がいん、という軽い音ともに斧がはじき返されると、さすがの戦士も狼狽した。


    戦士「こりゃ、骨が折れるぞ……魔法使い」

    弟子A「げ。師匠相手で傷がつかないとか」

    弟子B「俺達じゃ相手にならないってことっすか」

    戦士「びびるな! 相手は同時に三人も相手にはできねぇ!」


    叫ぶ戦士の視線の奥に、赤い目をした闇色の魔人が数人駆け寄ってきた。
    これで、数の上でも有利がなくなる。

    戦士は背中の留め具をもう一つ外して、両手に斧を装備した。

    826 = 1 :

    魔人はさらに悪いことに、各々武器を持って陣形を組み始めた。
    それは整然と隊列を組んで襲い掛かってきた魔王城の魔物を思わせる。

    魔人が、次々と襲い掛かる。
    戦士は激しく打ち込まれてくる剣戟を片手斧で受け止めながら、ぶしゅぶしゅと息を吐く二人目を振り払った。

    もはや弟子に指示を言う暇もない。

    前列に立っていたため、三人目の攻撃が鎧に直撃する。
    続いて、四人目の攻撃。
    しかし、戦士は列に帰ろうとするそいつを、上段から斧で殴りつけた。


    ごがぁんっ!


    景気のよい音をさせて、四人目が態勢を崩す。
    そこへ弟子達が勢いよく武器を突き上げた。
    不意をついた攻撃が、突き刺さる―――と思ったのもつかの間、刺さった武器を魔人が引っ張り上げた。


    弟子A「うっひー、武器が!」

    戦士「手放しとけ! 別の物を使え!」

    827 = 1 :

    弟子B「師匠、盾になりますんで」


    弟子の一人が組み立て式の大盾を取り出した。
    視線と言葉の意味は分かる。戦士に大技を撃つ時間を稼ごうと言うのだ。

    しかし―――


    戦士「バカ言うな! やつらは強いぞ」


    盾を構えて突っ込む弟子と共に、戦士は二丁斧を握って突撃した。
    案の定、弟子は盾ごと魔人に押し倒され、そのまま殴りつけられる。
    戦士は、さらに馬乗りを試みた魔人の腹を右斧でなぎ払い、残った斧で自分に振り下ろされる武器を払った。

    その横合いから、鎖状の武器で打ちつけられる。
    文字通り面食らって戦士が頭を振ろうとすると、重ねて次の攻撃。


    戦士「ぐっ!」

    元冒険者「くひひっ、くひひっ、おもしれぇ、おもしれぇ!」

    元冒険者「強いと思い込んでるやつを、横っ面殴り飛ばすのはおもしれぇなぁ!」


    戦士は兜に、剣を叩きつけられた。

    828 = 1 :

    戦士(くそっ)


    視界が回る。


    元冒険者「もう終わりかぁ?」


    頭が回る。


    戦士(クズども!)


    斧をつかむ。


    元冒険者「英雄も、大したことがなかったな」


    さらに、殴られる。


    戦士(なりたかったわけじゃねぇ)


    くらくらする、すべて。

    その中で、戦士はあることに気がついた。
    何かが高速で近づいてくる、先ほども聞き覚えのある―――


    元冒険者「……なんだ?」


    誰かがつぶやいた瞬間、戦士に何かが激突してきた。

    829 = 1 :

    激しい轟音を立てて、戦士は強力な攻撃に押し倒された。
    続いて次の着弾は、魔人たちの一人に直撃した!


    元冒険者「な、な、なんだ!? ぶぐっ」

    商人「ぐべぁっ!」

    勇者「よっしゃあ! ちゃんと城までついたぞ!」

    虎魔物「ちゃんとじゃねーだろ、これ」

    勇者「敵だな! おらっしゃああ、突撃っ!」

    虎魔物「うるせぇ! まだ肩車かよっ!?」


    虎の巨体にまたがった勇者が、剣を振りながらあたりを指し示す。

    ふらふらになった戦士が頭を上げる。処理が追いつかない。
    戦士の目の前で、太い毛並みの揃った腕が振り落とされる。


    勇者「ストップ! タイガーストップ!」

    虎魔物「なんだよっ、技の名前みたく言うんじゃねぇ」

    勇者「戦士がいるぞ、戦士がっ!」

    虎魔物「ああっ?」


    戦士「いるぞじゃねーんだよ……バカやろうが……」

    830 = 1 :

    勇者はひょいっと虎の肩から飛び降りると、すぐさま戦士の傍に近寄った。


    戦士「なに、してんだ、お前……」

    勇者「うひょー、戦士が膝をつくとか久しぶりじゃん?」

    戦士「うるせぇ……」

    勇者「癒しの力を与えよう!」キラアッ

    戦士「……ちょっと油断しただけだ」

    虎魔物「誰だこいつ」

    勇者「魔王を倒したときのメンバーだぜ」

    虎魔物「弱そうだな」

    勇者「意外と打たれ弱いんだ。攻撃は強いんだけど」

    虎魔物「ほうほう」

    戦士「おい、あの黒いの、つぶすぞ」

    勇者「なんなんだ? あれ」

    戦士「魔法使いと女商人が城内に入っている、やつらは邪魔だ」

    勇者「ふーん」

    虎魔物(暴力的な会話だな)

    831 = 1 :

    元冒険者「……あの」

    勇者「っしゃあ! じゃあ、ちゃきちゃきっと倒すぜ!」

    元冒険者「ふ、ふはは、勇者まで現れたとは好都合……」

    勇者「おら、戦士、起き上がれ!」

    戦士「あーくそっ、思い切り殴りやがって」

    勇者「なんかつぶれてんのいるぞ」

    戦士「おい、あいつ引っ張りだしてやれ!」

    弟子A「へ、へいっ!」タタッ

    虎魔物「そういえば、ここに飛び込んできた時、もう一人吹っ飛んでいったような気がするが」

    戦士「うおっ、そういえば、魔物じゃねぇか!」

    勇者「遅いよ、戦士……」

    元冒険者「聞けよ、お前ら!」

    832 = 1 :

    戦士「気をつけろ、連中、硬さだけはある」

    勇者「硬い敵……虎、お前、硬いのとやりあったことある?」

    虎魔物「蟹の魔物は素手で叩き潰していたからな……」

    勇者「ああ、なら、茹でたり雷撃で貫いたりすれば楽だわ」

    元冒険者「くっ、くくく……俺を硬いだけのやつと思ったら」

    勇者「商人! 早くこっち来いや!」

    商人「ひでぇーっすよ、だ、旦那!」バタバタ

    元冒険者「……」

    勇者「商人、賢者の石持ってろ、賢者の石」

    商人「お、重いっすね……」

    勇者「それ、売ろうとなったら国家予算分くらいあるから、壊すなよ」

    商人「ひい!?」

    勇者「回復役はお前な。握って祈り続けろよ!」

    戦士「なあ、勇者。時間はないが、一応、聞いてやってくれないか」

    勇者「あ?」

    元冒険者「……」

    833 = 1 :

    勇者「どうしたんだい、勇者さんに言ってごらん?」

    元冒険者「……ククク」

    勇者「長引くならもう斬るけど」

    元冒険者「いいか! お前が魔王を倒したせいで、俺達は職を失ったんだ!」

    元冒険者「俺達がどんなみじめな思いをさせられたか、お前に、分かるかっ!」

    勇者「そんなに魔王を倒してほしくなけりゃ、最初から魔王軍に加わってれば良かったじゃねぇか」

    虎魔物「後ろ向きな志望理由で、部下は採用してねぇなぁ」

    元冒険者「……」

    戦士「……もういいか?」

    勇者「あ、いいこと思いついた」

    元冒険者「な、なんだ」

    勇者「ここにいる虎は、魔王軍の元四天王なんだよ。倒したら賞金くらいもらえそうじゃね?」

    虎魔物「おい、勇者……」

    元冒険者「……へっ」

    834 = 1 :

    元冒険者「へ、へへへ、笑わせるぜ……」

    元冒険者「勇者も四天王もいるってんなら、そいつらを全員倒したら、俺は魔王並ってところか?」

    元冒険者「くひっ、くひひっ、そういうのも悪かねぇな」

    虎魔物「……不愉快なやつだな。殺すか」

    勇者「あ、じゃあ、この場は虎に任せていいかい?」

    虎魔物「おい、人間ども。勇者ってのはなんでこうなのかねぇ?」

    戦士「知らん」

    商人「話が通じないと専らの噂だったんでさ」

    勇者「悪いがタイガー。俺達は門でうろうろしている場合じゃねぇんだ」

    虎魔物「それは俺もだ。鳥の気配を感じるぞ」

    勇者「じゃあ、やろうじゃねぇか! 全員、武器を構えろ!」


    見事な号令。
    勇者の一団、全員が戦闘体勢に移る。

    魔人たちは、思わず後ずさった。

    835 = 1 :

    今夜はここまで。

    次回! 硬くて黒光りする魔人たちを蹴散らした勇者たち。
    広間に到着すると、驚きの光景が広がっていた!

    的な感じでお送りしようかと。

    837 :



    なんだよなんだよ、勇者はきちんと勇者やってんじゃん!
    最初のほうではリストラされた勇者のハートフルストーリーかと思ってたのに。
    これは惚れるわー

    839 = 813 :

    乙!戦士の装備:フンドシ一枚

    840 :

    タイガーすとっぷたいがーwwwwww

    841 :

    硬くて黒い…ゴキブリみたいだな

    842 :

    タイガーのこれからの行動が気になる

    843 :

    >>841それに圧倒的な生命力…ゴキブリみたいだな

    844 :

    >>841それに多数で襲来する…ゴキブリみたいだな

    845 :

    >>841なるほど!後から後からわいてくる…ゴキブリみたいだな

    846 :

    しかもすごい不快な音を発する…ゴキブリみたいだな

    849 :

    心意気は立派だがsageような

    850 :

    南大臣の考えは俺はそれほどバカな考えには思えないけどみんなどう思ってるの?


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