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    元スレ勇者「世界救ったら仕事がねぇ……」

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    701 = 1 :

    本日は、ここまで。

    702 :

    もつ

    703 :

    乙です!

    遊び人やりおる・・・

    706 :

    側近回か

    707 :

    側近「見たか! これが闇の力だ!」

    竜魔物「……ちゃんとやれば出来るじゃないっすか」

    側近「おいお前! やれば出来るって何よ!」

    「うぇぇえ、あの音きぼぢわるかった……」

    スラ「ぴきー……」

    側近「ごめんねー。説明してる暇なかったし」


    遠くから、突入組が駆け寄ってくる。


    盗賊「ちょっとあんた! あんなもんが出来るから最初から言いなさいよ!」

    側近「は? 最初から発言を封じてたのはお前らだし。私は最初から私に任せろって言おうとしてたし」

    武闘家「さすがに魔王軍の側近ということですか……」

    側近「もっと褒め称えろ、人間共! でもあれ時間かかるから速攻はやめて」

    竜魔物(なぜ弱点をいちいちばらすのか……)

    708 = 1 :

    「でも、もう動かないね、あのお城!」

    弟子C「……完全に沈黙したな」

    弟子D「俺達の勝利ってことでいいのかな?」

    遊び人「……おそらく、あの削り取られた部分が制御室でもあったはずです。生き残りがいても、もう動かせないでしょう」

    盗賊「……」

    武闘家「じゃあ、その、つかまっていた人たちの手当てをしないと……!」

    「あ、え、うん!」

    竜魔物「……よし、では子どもが避難していた場所まで運ぼう」

    側近「こら、ちょっと、竜!」

    竜魔物「……なんすか。側近殿もがんばりましたね」

    側近「いや、そうじゃなくて、あの、私、足やられてるから運んでほしいなって……代理、私、重くない?」

    「だ、大丈夫だよ」ぷるぷる

    スラ「ぴきーっ」(ダイエットしてっ)

    側近「おい」

    709 = 1 :

    「要塞」は沈黙している。
    あれほど派手に攻撃を撒き散らしていたというのに、もはやぴくりとも動かない。

    少女たちはそれを尻目に、内部から助け出した人々を寝かせ、手当てを始めた。
    戦いを切り抜けた安堵感が彼らを包み、一方で、助け切れずにいた人々への悲しみも広がっていた。
    しかし、いずれにしても、この地での戦いは終わり、新しい「町づくり」が始まるのだろう。

    天上に太陽が高く上っている。
    まだ、日が沈むには早い時間帯だった。

    竜魔物は吹き飛んだスライムを回収して天日干しにしていく。
    側近は足を治療しつつ、「要塞」の解体の計画を少女と練る。
    マスターと勇者母が、ねぎらうために、遅めの昼食を作っていく。
    武闘家らが、それの手伝いにテーブルなどを準備していく。
    子ども達はスライムと戯れている。

    それらから、少し離れた場所に、遊び人は立っていた。

    710 = 1 :

    盗賊「……ちょっと、遊び人」

    遊び人「なんですか? 『要塞』の片づけはまだですよね」

    盗賊「そうじゃなくて! あんた、何か隠してない?」

    遊び人「はあ。隠す、ですか」

    盗賊「どう考えてもおかしいでしょ。ただの芸人……っつっても、下の方だけどさ、あんなに機械に詳しかったり」

    遊び人「それは、魔法使いさんに教えてもらったからで……」

    盗賊「うそつけ! 大体、そうだとしても、自分で仕組みを正確に理解してないとおかしいじゃない」

    遊び人「……」

    盗賊「よく考えたら、あの探検隊の計画書も、私だって見てたけど、『魔王の復活』なんて直接には書いてなかったわよね」

    遊び人「魔法については心得が多少あったので」

    盗賊「あんたね! とにかく、何か隠しているなら、承知しないわよ」

    遊び人「……人には誰でも、知られたくないことくらいあると思うんですけど」

    盗賊「あ、そう。いやだっていうならいいけどさ」

    711 = 1 :

    遊び人「……」

    盗賊「私だって聞かれたくないことはあるわ。でも、あんたのはにじみ出てるのよ。その、分からない部分が」

    遊び人「……盗賊さん」

    盗賊「なに」

    遊び人「一応、他言無用でお願いできますか? 大した話じゃないんですけどねぇ」

    盗賊「……口が軽いのはちょっと証明しちゃってるから、確約は出来ないけど」

    遊び人「ま、いいです。それならそれでも」

    盗賊「とりあえず、お願いよ」

    遊び人「僕、貴族の出なんですよね」

    盗賊「貴族ぅっ!?」

    遊び人「はい」

    盗賊「冗談はいいから」

    遊び人「……ここ出発にしないと始まりませんよ?」

    712 = 1 :

    盗賊「貴族ってあんた、貴族?」

    遊び人「ええ。といっても武門より学究の方で功績を挙げていた方なので」

    盗賊「ええっと……」

    遊び人「お勉強が出来る貴族なわけです」

    盗賊「あ、ああ、そう。でも、貴族が遊び人って」

    遊び人「ありますよ? 特に娼婦はね、没落貴族がやることも多いんです」

    遊び人「一通りの教育は受けてますからね、教えなくてもハイソの客の相手が出来る」

    盗賊「うえ……」

    遊び人「盗賊さんも似たようなところはないんですか?」

    盗賊「わ、私は、親分が仁義仁義うっさかったから」

    遊び人「なるほど」

    盗賊「でも、じゃあ、その……ああいうへんてこなのとか魔法に詳しいのは」

    遊び人「学者貴族でしたから」

    713 = 1 :

    盗賊「なるほどね……」

    遊び人「それに、僕は今度のこと、少し予測できていました」

    盗賊「よ、予測?」

    遊び人「ええ。僕の出身は南国ですから」

    盗賊「だから?」

    遊び人「あの国の裏事情も多少知っていたわけです」

    遊び人「……魔王軍の技術を研究していたことも」

    盗賊「……マジで?」

    遊び人「マジです。というか、僕の家がその辺を担当していましたからね」

    盗賊「け、研究ったって、どうするのよ」

    遊び人「……こういうことです。南国は冒険者を雇って魔物と戦わせていました。いわゆる勇者制度ですね」

    遊び人「はした金で旅に出させた冒険者に魔物を倒させて、そこで得た魔王軍の情報を集めて研究に活かす」

    遊び人「冒険の書の記録や、持ち帰った武具、妙な機械を集めさせる。規律のある軍隊では出来ません」

    盗賊「いやいやいや、っていうか、あの国に貴族なんていたのかって話よ」

    遊び人「あー。普段はほぼ城内でお勤めしてますからねー」

    714 = 1 :

    盗賊「でも、そんな大事な家が、どうして取り潰しになっちゃうわけ?」

    遊び人「権力闘争です」

    盗賊「はあ?」

    遊び人「僕の家に対抗するグループが、今の南大臣なんですが、いましてね」

    遊び人「どんな手を使ったんだか、僕の家は反逆罪で検挙され、両親は処刑されました」

    盗賊「……」

    遊び人「挙句は研究成果を分捕られ、僕はダンサーと男娼に」

    盗賊「も、もういいわよ」

    遊び人「まあ、逃げ出して、砂漠の町まで行っちゃったんですけど」

    盗賊「そうだったの……」

    遊び人「そういうわけです。だから、その辺の知識が中途半端にあったんです」

    盗賊「……」

    715 = 1 :

    遊び人「しんみりさせるつもりじゃなかったんですが」

    盗賊「だって、なんて言っていいかわかんないわよ」

    遊び人「……正直なんですね。盗賊向いてないんじゃないですか?」

    盗賊「だ、だから! 盗賊は足を洗ったんだって」

    遊び人「はいはい」

    盗賊「……復讐したいとかはないの?」

    遊び人「あります。仕事仲間も、あの『電池』に詰め込まれていたし」

    盗賊「だったら、私は南国に行くべきだと思う」

    遊び人「……でも、ここですることの方が多いですよ」

    盗賊「バカ言わないの。あんた、復讐したいんでしょ?」

    遊び人「……」

    盗賊「せめて、一発ぶん殴るくらい、いいじゃない!」

    遊び人「しかし、魔法使いさんも南国に飛んだし―――」

    716 = 1 :

    盗賊「何言ってるのよ! あんたがどうなのかが問題なんでしょ!?」

    遊び人「……『要塞』にも知識が必要で」

    盗賊「あの悪魔娘がいるじゃない!」

    遊び人「……芸人が観客に手を出すのは、命がかかってるときだけでして」

    盗賊「十分、命を削り取られたじゃない! 反撃しなくちゃ、一生このままよ!?」

    遊び人「……」

    盗賊「舐めたことをしてくれたら、ふざけんなって言わなきゃ、相手はこっちの気持ちを知りもしないままなの!」

    遊び人「……ふふ」

    盗賊「あ、遊び人?」

    遊び人「そんな真剣になるほど、恨んでるってわけじゃないんですけどねー」

    盗賊「はあ!?」

    遊び人「分かりました。南国に行きましょう」

    盗賊「それでいいのよ」

    717 = 1 :

    遊び人「その代わり、盗賊さんもついてきてくれるんですよね?」

    盗賊「な、何で私が?」

    遊び人「だって、一人旅は危険ですしー」

    盗賊「あ、あのねぇ」

    遊び人「盗賊さんも一発ぶん殴りたいでしょ?」

    盗賊「そりゃそうだけど」

    遊び人「僕ら二人は力仕事の役には立ちそうにないですし」

    盗賊「……そうかもしれないけど」

    遊び人「じゃあ、町長代理に言ってきますね」

    盗賊「いやその」

    遊び人「……夜の奉仕も無料でサービスしてあげましょっか?」

    盗賊「いらねーよ!」

    718 = 1 :

    とりあえずここまで。

    719 :

    乙でありますッ

    720 :

    側近ちゃんはやればできる子

    721 :

    スイーツ同士気が合いそうだ

    722 :

    竜かっこいいな

    723 :

    スライムを天日干しにしてるけどな

    1乙

    724 :

    人間だって、飼ってた牛を殺してビーフジャーキー作るじゃないか

    727 :

    >>726
    イカタコアジサンマサバキンキカマスetc
    天日は単価が高いし、何よりンマイからなー。

    728 :

    本日も投下が難しい、ということで。魔法使い人物評。


    勇者「年下のくせにえらそうなんだよ! まあ、ケーキ食べてると黙るんだけど」

    戦士「自分が間違ったらそれを認めて、しれっと修正するんだ。全然謝らないけどな」

    僧侶「勇者様と悪巧みをしているときが一番楽しそうで心配です……」

    「人に嫌われるのが得意だって言ってたよ?」

    商人「あの女は危険です」

    武闘家「はは、なんていうか、こき使ってくれる人ですよ」

    竜魔物「……ノーコメントだ」

    側近「残念な美人よねー、いわゆる」

    盗賊「ほんっとひどいわよ。ひどいときは」

    遊び人「一番、敵に回したくないタイプですよね。味方にもしたくないですが」

    魔法使い「陰口叩いたやつは全員火炎呪文な」

    729 :

    ひでぇww
    賢者時代もこんな感じだったのか

    730 :

    魔法使いはギラぶっぱしてるイメージ

    731 :

    >>730
    どっかのスレで見たなそんな魔法使い

    732 :

    だいたいあってるが側近お前が言うなwwwww

    733 :

    側近ふうに言うと遊び人が言ってるのはVIPか、いわゆる

    734 = 733 :

    ところで侍女は合流しないのー

    735 :

    くそ、最初のENDが早かったから続きももう終わってて
    乙とか評価が続いてるだけかと思ったのに終わってなくて追いついちゃったじゃねーかよ

    736 :

    >>728
    竜以外で火炎呪文うけないのは誰だ?

    738 :

    >>736
    僧侶(陰口じゃなくて心配)と少女(伝聞)じゃね?

    739 :

    急いで終わらなくてもいいからじっくり満足いくまで続けておくんなまし~

    741 :

    まだまだ続いても、正直>>1に感謝してもいいくらいのレベル
    すごく楽しんで読ませてもらってます。無理せずに頑張ってください

    742 :

    ちょっぴり難航してますので、本編は明日の投下にさせてください。


    戦士人物評。

    勇者「苦労人の振りして、巨乳幼馴染ツンデレ妻を即孕ませとか許せんよなぁ……」

    魔法使い「常識人の振りしているけど、巨大な斧で魔王城突撃とか、あいつが考えたから」

    僧侶「隠れていやらしいお店に寄ったりしていたんですよ!」

    商人「なかなかいい人です」

    遊び人「酒場じゃ年上とか同年輩がいないって嘆いてましたねー」

    武闘家「力が異様に強いんですよ。人間っぽくないですよね」

    盗賊「親分をがっとやられちゃったから、いい気分はしないわ」

    弟子たち『とにかく強い』

    戦妻「詰めが甘いのよねー、うふふ」ツンツン

    戦士「……避妊はしてたはずなんだがな」

    743 :

    嫁浮気フラグ
    間男の子供でした

    744 :

    >>743
    え?
    たぶんそういう事じゃないぞ

    745 :

    >>743
    穴開けてたに決まってるだろ

    746 :

    戦士は避妊したけど嫁が上手だったんだろ

    747 :

    さてどこまでがネタか

    748 :

    >>743
    多分、これは危険日を誤魔化したりゴムに穴あけたり、しまいにはだいしゅきホールドをかまずタイプだ

    749 :

    ―――南国、城内。

    「……」

    (お父様は、体調を崩されてお休みになっているし……)

    (こちらが勘付いたとなれば、南大臣も手を打ってくるでしょう……)

    (味方が、ほしい)

    (城内が敵だらけなのだから、本当にいやです)


    こんこん。


    「……!」

    「……どなたも、ご遠慮していただいておりますわ」

    「今は一人になりたいのです」

    「しかし、つるっと登場」ガチャ

    「じ、侍女さん!? お暇を出したはずです!」

    「そういうわけにもいかんでしょ」

    商人「失礼いたします」

    750 = 1 :

    「ど、どなたですか」

    商人「お初ではありませんが、お目にかかれて光栄です」

    「うちのお城に、戦士の村のワインを届けてくれたりしている女商人さんです」

    「は、はあ。商人さんが一体……?」

    商人「姫様。率直に申し上げます。ここは危険です」

    「……」

    商人「幸いにして、今、勇者が町を作っているとか。そちらへ亡命してはいかがですか?」

    「そのようなこと、許されません」

    「で、ですけど、姫様……」

    「私はこの国の王族です。たとえわが身を損なうことになっても、逃げる事はできないのです」

    商人「そうですか。じゃあ、いいです」

    「ちょちょちょちょっと! 話が違うよ!」


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