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    元スレ勇者「世界救ったら仕事がねぇ……」

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    タグ : - 就活 ×2+ - 勇者 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 :

    何だかんだ少女と旅に出て、までは思い浮かぶけどそれ以降がスレの雰囲気にそぐわないネタしか浮かんでこない
    ただ、無難に上げるなら、魔法使いの依頼という名の命令でトレジャーハンターする羽目になった勇者の巻き、と言った感じのものだろうか

    あ、べつに書けとか催促してるわけじゃないんだから(ry

    102 :

    お前らツンデレだなwwww
    いや、俺も催促のためにレスした訳じゃ(ry

    103 = 1 :

    いや、新キャラというか、
    平和になって、仕事がなくなってもうた職業を、なにか選んでもらえると、話が膨らませやすいかなと。

    盗賊とか商人とか。

    104 :

    少なくとも盗賊と商人は世界が平和だろうが仕事が無くなることは無いな…

    105 = 102 :

    じゃあ魔王

    106 :

    仲間になったモンスターとか

    107 = 104 :

    >>105
    魔王は死んだ
    勇者に殺されたんだ
    でも魔王軍の残党がどうなったかならいけるかもね?

    108 = 1 :

    じゃあ、魔物の残党を絡めていきます。

    109 :

    あ、今日はちょっと難しいので、明日から投下できるようにがんばります。

    110 :

    がんばれ
    期待してる

    111 :

    魔法使いルートほしあた

    113 :

    個人的には世を見捨てて隠者ルートが好き

    時々、町に下りたり昔の仲間が尋ねてきたり、モンスターと仲良くなったりとか

    とりあえず乙です

    114 :

    これはちょっと面白かった 

    >>103 ありがちなところを言うと用心棒的な剣士だが、ここは、どっかの城の裏門の門番あたりでお願いします

    115 :

    とある山奥。

    魔法使い「あのバカのせいで、事務所捨てる羽目になったわ……」

    魔法使い「まあ、別に、私がついていく必然性もないんだけど」

    魔法使い「あいつがガチで無計画なものだから、お鉢が回ってくる感じで……」

    魔法使い「大体、戦士はとっとと村に帰っちゃうし」

    魔法使い「僧侶は子どもを連れて一時避難」

    魔法使い「そうなると私しか残ってないってのがもうね」

    魔法使い「放っておくと、平気で無茶無理無謀を押し通そうとするし」

    勇者「さっきから何をぶつぶつ言ってるんだ?」

    116 = 1 :

    魔法使い「うるさいわね! あんたのことで頭を痛めてるだけよ!」

    勇者「ええー? だって、俺、お前にはまだ要望を聞いてないぜ」

    魔法使い「……安請け合いした依頼を言ってみなさい」

    勇者「おう! まず新しい孤児院を建てる土地がほしい」カサカサ

    魔法使い「うん」

    勇者「それから、農作物の研究者を探して欲しい」

    魔法使い「うん」

    勇者「それから、お嫁さんにしてほしい」カサッ

    魔法使い「ああ?」

    「……」ジー

    117 = 1 :

    魔法使い「おい、クソガキ」

    「……なに、おばさん」

    魔法使い「チッ。消されたくなかったら、とっとと消えうせろよ……?」

    少女 ビクッ  テテーッ

    勇者「いやあ、お嫁さんねー。かわいいじゃん」

    魔法使い「なんであの子どもを連れてるのよ」ヒソヒソ

    勇者「ついてきたんだからしょうがないだろ」ヒソヒソ

    魔法使い「ロリコン」

    勇者「バカいえ。将来の結婚相手と考えれば、有望株だろ?」ヒソヒソ

    魔法使い「それはおくとしても」

    118 = 1 :

    魔法使い「どうやって、土地やら専門家やらを見つけ出すのか、言ってみなさい」

    勇者「それはお前が止めたんだろ?」

    魔法使い「いきなりお城に向かって『孤児院を建てたいんですが、この辺の土地を頂いても構いませんね!』とか言い出すからでしょ?」

    勇者「結構、いけると思ったんだけど」

    魔法使い「どんな横暴君主なのよ。勇者だからって土地を拡張しろなんて突然言って、通るわけないでしょ」

    勇者「えー」

    魔法使い「専門家はどうするつもりだったの」

    勇者「お前の知識で」

    魔法使い「……私は知ってる限りは戦士に教えたわ」

    勇者「使えねぇ」

    魔法使い「……天に轟く……」

    勇者「呪文唱えるなよっ!」

    119 = 1 :

    魔法使い「だから、こうして私が計画案を作ったんでしょうが」

    勇者「便利だな」

    魔法使い「……闇の底に膨れ上がる……」

    勇者「ほめただろ!?」

    魔法使い「どこがよ」

    勇者「と、とにかく、お前の腹案ではだな、まず新しく町を作ると」

    魔法使い「そう」

    勇者「そしてその町の周辺の土地を利用して孤児院をつくり……」

    魔法使い「うん」

    勇者「勇者の名前を使って、専門家を募集すると」

    魔法使い「そういうこと」

    勇者「十分むちゃくちゃじゃん!」

    120 = 1 :

    魔法使い「どうして? まだ人の手が及んでいないところに住んじゃえば、町は作れるわ」

    勇者「そ、そうかもしれんが」

    魔法使い「とにかく、こうして私の手を煩わせた以上、徹底的にやってもらうわ!」

    勇者「くっ」

    魔法使い「そして放棄した事務所は、あんたのその町に作ってもらうことにするわ」

    勇者「寄生する気かっ」

    「……」ジー

    勇者「お、おお、なんだよ」

    「おばさんに、負けないで」

    魔法使い「よーし、お姉さん、野外で魔法の練習しちゃうぞー、誰が巻き込まれてもどうでもいいわー」

    勇者「やめろ!」

    121 = 1 :

    一方、その頃―――

    側近「魔王様が亡くなってから暇よね」

    魔物「……そっすね」

    側近「魔界に帰りそびれちゃったしね」

    魔物「……そっすね」

    側近「……」

    魔物「……」

    側近「もう! なんなのよ! こっちが話し振ってるのに!」

    魔物「そんなことを言われましても」

    側近「大体、決戦に間に合わなかったのは誰のせいよ!」

    魔物「ご自分で計画したんでしょ」

    側近「なんか気がついてたなら報告してよ!」

    魔物「……そっすか」

    122 = 1 :

    側近「私の計画は完璧のはずだったわ」

    魔物「……」

    側近「勇者たちは魔王城だろうと必ず家捜しをする。そこを突いた計画だった」

    魔物「……そっすね」

    側近「隠し部屋に強力な装備を用意し、必死になって見つけたところで一斉に襲い掛かる」

    魔物「……」

    側近「城内の探索ですでにぼろぼろになった勇者を一網打尽にする」

    魔物「……」

    側近「完璧な計画でしょ」

    魔物「……スルーされましたが」

    側近「そうよ! 気がつかねぇでやんの!」

    魔物「われわれも決戦に気がつきませんでしたけど」

    側近「言うな!」

    123 = 1 :

    側近「まさか魔界と通じているゲートまで封じられるとは思ってなかったわ」

    魔物(なんでこいつ、魔王様の側近だったのかなぁ)

    側近「せっかくの装備も宝の持ち腐れだし」

    魔物「勇者倒したらいいじゃないすか」

    側近「む、無理に決まってるでしょ」

    魔物「……」

    側近「私たちが強さを維持できたのも、魔王様の闇の力によるものだったのよ」

    魔物「へー」

    側近「おまけに、こちらはもう数の上でも負けているし」

    魔物「でも、強力な装備があるわけですし」

    側近「強力だけど、呪われているのよね」

    魔物「……」

    124 = 1 :

    魔物「まあでも、いつまでもここでうだうだしてもしょうがないのでは?」

    側近「う、うるさいわね」

    魔物「魔王様のご遺志を継いでとか言ったら、格好良く見えますよ」

    側近「バカね、魔界への道が封印され、補給ルートも断たれたのよ」

    魔物(確かに補給が途絶えてから、戦うどころじゃない)

    側近「ああ、こんなことなら、ボーナスまで我慢せずに、魔界スイーツバイキング行っておくんだった……」

    魔物(そっちかよ)

    側近「あんたも未練があるでしょ?」

    魔物「はあ。飼ってるスライムが心配ですね」

    側近「……スライムなんか飼ってるの?」

    魔物「まあ」

    125 = 1 :

    側近「ええー!? 全然見えない」

    魔物「……あいつら、勝手に増えるし、すぐ変なもの食べるんすよ」

    側近「ああ、スライムは増えるよね」

    魔物「食べたもので柔らかくなったり、硬くなったりしますし」

    側近「そ、そうなんだ」

    魔物「……」

    側近「え、終わり?」

    魔物「いや、帰れなかったら、心配してもしょうがないですし」

    側近「何言ってるのよ。このまま帰れるわけないでしょ」

    魔物「……」

    側近「魔界に帰るにしても、なんかこう、精霊を半殺しにしましたとか」

    魔物「……そっすか」

    126 = 1 :

    側近「いやあんたね、きっと魔界じゃ、次期魔王の争いをしてるでしょ」

    魔物「……そっすね」

    側近「そしたら、私たちが帰ったらもう大体決まってるでしょ」

    魔物「……そっすね」

    側近「じゃあ再就職っていう時、『あなたは人間界に留まって何をしていましたか』って聞かれるでしょ」

    魔物「……そっすね」

    側近「なんて答えるの?」

    魔物「『魚採ってました』」

    側近「今日のおかずじゃない!」

    127 = 1 :

    側近「どうするのよ、それで」

    魔物「いや、魔界へのゲートの封印を解けば、評価してもらえるんじゃないすか」

    側近「バカ、態勢が整わないうちに解いたら、今度は人間側が侵略するわよ」

    魔物「……」

    側近「そうなったら再就職もクソもないでしょ」

    魔物「どの道、封印を解かないと魔界に帰れないじゃないすか」

    側近「だから! 向こうが態勢を整えて、こちらに来る間に、ここで一旗上げようって作戦なのよ」

    魔物(何百年ここで暮らすつもりだ)

    側近「ふふふ、勇者……は、無理でも、勇者の子孫くらいなら行けそうじゃない?」

    魔物(すでにへたれているし)

    128 = 1 :

    魔物「だったら、今から行動して、こう、人間の闇の心を増幅させるとかしないんすか」

    側近「まあ、待ちなさい。二匹で行動してもたかがしれてるわ」

    魔物(争いの種を撒くとかすればいいのに)

    側近「きっと取り残された魔物が、魔王様を慕って集まってくるはずよ」

    魔物「この数ヶ月、誰もここに来ませんでしたが」

    側近「大丈夫よ! 私も点呼の時はよく遅れて、魔王様に叱られたわ」

    魔物(ダメだこいつ)


    ―――がさがさっ


    側近「!」

    魔物「……」

    側近「誰か来たわ!」

    魔物「いや、隠れましょうよ」

    129 = 1 :

    勇者「だからよー、魔王城だったら、最初から城があるし、いいかと思ったんだよ」

    魔法使い「ここまで来て何だけど、やっぱりイメージ悪いわ」

    「ここ怖い……」

    魔法使い「ほら、この子も言ってるじゃない」

    勇者「けどさ、実際のところ、戦闘でぼろぼろになったと言っても、まだかなり立派だぜ?」

    魔法使い「確かにそうだけど、何、あんたは新たな魔王にでもなるつもり?」

    勇者「ふむ……」

    魔法使い「真面目に考えないでくれる?」


    側近「み、み、見なさい、勇者よ!」

    魔物「そっすね」

    側近「ふ、二人だし、子連れだし、チャンスじゃね!」

    魔物(汗だくになっている)

    130 = 1 :

    「お兄ちゃん、魔王になるの?」

    勇者「嫌か? まあ、お前の父ちゃん母ちゃんは魔物になー」

    「……」

    魔法使い「……デリカシーがないわね!」

    勇者「な、なんだよ」

    「じゃあ、私、魔女になる!」

    魔法使い「は?」


    側近「よおし、魔物、ま、まずはあのちびっ子を人質に取るのよ!」

    魔物「待ってください、他に仲間がいたらどうするんです?」

    側近「大丈夫よ! みみみ、見た感じ親子連れでキタっぽいし!」

    魔物「……見た感じ?」

    131 = 1 :

    魔法使い「そうなの、魔女になりたいの」

    「お、お兄ちゃんが魔王になるならね」

    魔法使い「知ってるかしら。魔女って狼とセックスしたり、赤ん坊を食べたりするのよ?」

    「!」

    魔法使い「魔法使いより、何倍も恐ろしいのよ」

    「う、うう……」

    勇者「おい、いじめるなよ!」


    側近「ちょっと、手柄を立てなきゃって言ったのはあんたでしょ」

    魔物「……あなたですよ」

    側近「あ、あんたがやらないなら、わ、私がやるわ」

    魔物「はあ」

    側近「人、人、人、ごくん」

    魔物「……」

    132 = 1 :

    側近「よし! 気合が入った!」ガクガク

    魔物(ひざが笑ってる)

    側近「いいこと、私が子どもをさらう、あんたが勇者に突っ込む。完璧なささ作戦ねね」

    魔物「全然完璧じゃないですが」

    側近「だだだ、だったら、あんたに何かいい案があるって言うの?」

    魔物「そっすね。交渉してみてはいかがです?」

    側近「こ、交渉?」

    魔物「ええ。勇者が一度攻略したアジトにわざわざやってくる理由は、何かを探している以外にありえません」

    側近「な、何言ってるのよ、相手は魔物相手にゃ見敵必殺しちゃう連中なのよ」

    魔物「いやー、魔王様を破った以上、あえて魔物を屠る理由はないんじゃないですか」

    側近「バカ! ここには呪われたとはいえ、強力で貴重な装備品があるのよ! やつらにとっちゃそれだけで……」

    勇者「ほう」

    133 = 1 :

    側近「勇者ー!?」

    魔物「……」グルルル

    勇者「まあ、何かしら出るだろうとは思っていたが、強力で貴重な装備品を持っている魔物が大騒ぎしているとはな」

    魔法使い「気づかないうちにやっちゃえばよかったのに」

    「私もそう思う」

    勇者「ふっはっは、いや、ここは一つ、腕を確かめるのが筋だろう」チャッ

    側近「くっ」

    魔物「……」


    勇者が剣を構えて、不敵に笑う。

    魔物は自身の鋼のような鱗に触れてみた。硬さには自信がある、つもりだった。
    しかし、やすやすと仲間が屠られた噂を聞いていたため、それが紙のようなプライドに過ぎないことも知っていた。

    悪魔族の側近が、魔物を盾に隠れる。

    134 = 1 :

    勇者「どうした、かかってこないのか」チャキ

    魔法使い「やらないなら私がやるわよ」ボッ


    二人が武器を構える。

    二対二の格好になるが、その表情はまるで違う。
    片側は自信に満ち溢れた歴戦の戦士のそれで、もう片側はただひたすら険しいだけだった。

    緊張に耐え切れなくなったか、悪魔の娘が叫ぶ。


    側近「……ふ、ふふふ、この魔物は竜の鱗を持つ戦士なのよ! 並みの剣や魔法では貫けないわ!」

    勇者「並じゃなきゃいいんだな?」

    側近「え」

    魔物「黙っててくださいよ、割とマジで」


    魔物(どうする……?)

    135 = 1 :

    魔物「……勇者よ」

    勇者「なんだ?」

    魔物「私が戦う意思がないと言ったら、武器を収めてくれるか?」

    勇者「なんだ、やる気がないのか」

    魔法使い「ちょっと、魔物に耳を貸してどうする」

    「お兄ちゃん?」


    魔物(……チャンスだな)


    魔物「勇者よ。もはやわれらは魔王様を失い、たとえ戦って貴様の首を手に入れようと何の意味もない」

    勇者「ほうほう」

    魔物「魔界への道が閉ざされたゆえ、故郷に帰るに帰れない」

    魔物「われらの望みは、ただ魔界に帰ることだけなのだ」

    136 = 1 :

    魔物「どうだろうか、戦争が終わったのであれば、殺しあう必要はない」

    勇者「確かになー」

    魔物「魔物を許せぬ人間もいるだろう。しかし、私も戦友をお前に奪われたりもした」

    勇者「ああ。お前みたいなやつはずいぶん倒した」

    魔物「そうだろう……だが、さらに憎みあうこともなかろう」

    勇者「……」

    魔法使い「勇者! いい加減、そいつを倒しなさい」

    勇者「なんでだ? かわいそうじゃんか」

    「お、お兄ちゃん」

    137 = 1 :

    魔物「お前たちを傷つけることはしない。他の人間への復讐もしない」

    勇者「本当か?」

    魔物「……装備品も渡す。代わりに、われらを見逃し、できるならば、魔界へ帰してほしい」

    勇者「ふーん、そうか」

    魔法使い「あんたね……!」

    勇者「だって、故郷に帰れないなんて寂しいだろ?」

    「……」

    勇者「お前も、そう思わないか」

    「それは……でも……」


    側近「何言ってるのよ!」バンバン

    138 = 1 :

    側近「あんたね、よりにもよって勇者と妥協してどうするのよ!」

    魔物「……は?」

    側近「魔界に帰っても、どうせごみクズ扱いなのよ!? だったら勇者の首を一つでも二つでも取っておかないと!」

    魔物「……黙ってくださいよ、本格的に」

    側近「再就職のこと考えてるの? 帰って職なしだったら、結婚もできないわよ!」

    魔物「いや、大体、竜系の魔物は、イケメンがかっさらっていくんで」


    魔法使い(竜族にイケメンがあるのかよ)

    (結構、この人もかっこいいと思うけど)


    側近「バカ、顔より年収、顔より年収なんだからね!」

    勇者「魔物って大変なんだな」

    139 = 1 :

    勇者「まあ、そういうことなら、お互い首を賭けあおうか」

    魔物「……いやほんと、やる気のあるバカほどいらないものはない」

    魔法使い「力持ちのアホも困るけどね」

    魔物「……確かに」

    側近「安心なさい! あんたが盾になってるところで、私が魔法をぶちかましてやるわ!」

    魔物(なぜ作戦を全部しゃべるんだろう)

    勇者「よし、まずはあのアホを狙うぞ」

    魔法使い「アホがアホ呼ばわりしてるわ」

    側近「何よ、人間のくせに!」


    「あ、や、やめて……!」

    勇者「おお?」

    140 = 1 :

    勇者「お、おい。腰に抱きつかれると危ないだろ」

    「や、やめてよ、やめて!」

    勇者「あ、ちょっと、変なところを触るんじゃない」

    「け、ケンカしなくて済むなら、その方が……!」

    魔法使い「ふん」ゴン

    「きゅう」

    勇者「……お前、杖で叩くとか下手すると死んでるぞ」

    魔法使い「混乱に効くのは、ぶん殴ることよ」


    魔物「容赦なく殴ったすね」

    側近「容赦なく子どもを殴ったわね……」

    141 = 1 :

    とりあえず、ここまで。

    明日は多分ないと思ってください。

    142 :

    乙様です。
    続き始めたんですね。楽しく読ませてもらってます。

    143 :

    だいぶ良い
    頑張って

    144 :

    続編マジで頼む

    145 = 144 :

    みす

    146 :

    今日も投下は出来ないです。細々と書いていきますので、お待ちを。

    一応、設定。

    勇者:嫌いな食べ物はしいたけ。

    魔法使い:ツンデレではない。乳はそれなりにある。

    戦士:勝ち組。今後の出番が危うい。

    僧侶:痛い子。力が強い。

    貴族:自分に酔ってる系。それなりには強い。

    少女:年は10代。

    新顔ども。
    側近:悪魔族。多分、♀。参謀役だったと言い張る。

    魔物:竜族。竜人系で、武器を装備できるタイプ。

    147 :

    側近「ふ、ふ! 少し驚かされたが、もう遅い! この私の力を見せ付けてあげるわ!」

    魔物(む……そうか)

    魔物「……側近殿」

    側近「な、なによ。もう、あんたまで私の格好いいポーズに水を差さないでよ」

    魔物「……この状況を打破する良い方法を思いつきました」

    側近「え、いや、だからあんたが盾で、私がどかーんと」

    魔物「それよりもよい方法です。耳をお貸しください……」

    側近「な、なんなの」コソコソ

    魔物「ふん」 ごんっ!

    側近「むぎょぶ」ぼきり。

    ばたっ


    魔物「……さあ、これで邪魔者はいなくなった」

    勇者「いやいやいや」

    148 = 1 :

    魔物「……どうした?」

    勇者「こっちが聞きたいよ!」

    魔物「これでお互いに冷静になって話し合えるというものだ」

    勇者「……おい、魔法使い。お前のせいだろ、これ」

    魔法使い「引くわー」

    魔物「……そうか?」

    魔法使い「というのは冗談にしても、そこまでして戦いを避ける理由が分からないわ」

    魔物「すでに戦争は終わった。人間を襲うメリットがなくなったからな」

    勇者「割とクールなんだな、魔物って」

    魔物「……人を一人襲うたびに、金貨一枚。実家に振り込まれていた」

    勇者「歩合制かよ……」

    149 = 1 :

    魔物「私も最初は、一矢報いることも考えていたが」

    勇者「ほうほう、そういうのがいいね、俺は」

    魔物「……だが、いまやカウントしてくれる悪魔もいない」

    魔法使い「まあ、魔界に追い返しちゃったものね」

    魔物「無論、プライドもないわけではないが、お前たちに真正面からぶつかって勝てるとも思わん」

    魔法使い「なるほど。要するに、自分たちは本当に故郷に帰りたいだけだと」

    魔物「……現状、直属の上司がこの様では、お前たちの方が頼りになりそうだ」

    勇者「はっきり言うな」

    魔法使い「そういうのは嫌いじゃないわ。ただし信用もしないけど」

    魔物「……そうか」

    魔法使い「私から提案するのは、不可侵条約かしら」

    勇者「不可侵じょーやく?」

    150 = 1 :

    魔法使い「そう、お互いに攻撃しあわないという取り決めよ」

    魔物「……」

    魔法使い「私たちは、ここら辺は魔王の瘴気が残っているので危険だという情報を流す。あんたたちも代わりに出てこないようにする」

    魔物「……なるほど」

    魔法使い「その間に、魔界に帰る方法なりを見つけ出しなさい」

    勇者「おう、お前にしちゃまともな提案だな」

    魔法使い「ただし、ここから少し離れたところに私たちは町をつくるわ。もし、あんたたちが余計な行動をしたら、即座に潰せるようにね」

    勇者「お、おう」

    魔物「……そういうことなら、側近殿も納得するだろう」

    勇者「す、するのか?」


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