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    元スレ提督「バンドがしたぁい!」

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    401 :

    書き溜めできたんで投下します。本編+提督たちの人物紹介の投下となります。それでは開始

    >>400
    詳しくは言えませんがコアな記事とかでちょこちょこあります

    402 = 1 :

    ………幌筵泊地、食堂

    吹雪「次の海域で遂に最終海域ですね」モグモグ

    長月「そうだな。何とかして一発で終わらせたいものだ」モグモグ

    武蔵「長引けば資源の消費も無視できるレベルではなくなるからな」ガツガツ

    提督「その通りだ。油断せずに頼むぞ」モグモグ

    吹雪長月武蔵「「「提督(司令官)!?」」」ビクッ

    403 = 1 :

    吹雪「なぜここに…」

    提督「折角の最終海域だからな、久しぶりに前線で指揮がしたくなったんだ」E:丈夫そうなギグバッグ

    長月「背中のギターを隠してから言え」

    提督「遊びに来たわけじゃないんだぞ?断じてな?」モグモグ

    武蔵「給料分の仕事はしてくれよ…」

    提督「心配するな…ん?」

    長門「やぁ、横須賀の提督じゃないか。今日も良いセッションを頼むぞ」E:ぼろいギグバッグ

    提督「おう、この前の長門か。任せとけ」グッ

    長月「おい」

    404 = 1 :

    ………すこし後、某海域

    アイオワ「へー、提督が前線まで来てるのね…」

    ガングート「それはそれで頼もしいんじゃないか?」

    長月「まあ…直接指揮を受けることができるから頼もしいといえば頼もしいが…」

    吹雪「あの量の書類をブン投げられた早霜ちゃんたちがちょっとかわいそうだよね」

    武蔵「あの男、遊ぶ気マンマンだったからな」

    405 = 1 :

    長月「…そう言えば、例の件はどうなったんだ?」

    ガングート「例の件というと、ライブの件か?」

    ビスマルク「ん、まあ一応話はしたんだけど…」


    ………

    来島『ライブだと…?下らんな、許可できん』

    ビスマルク『何でよ!!ほかの鎮守府ではやってることじゃない』

    来島『他所は他所だ。そんな理由でいちいち許していたら秩序なんてあってないものになってしまうだろう』

    来島『第一…私は音楽が嫌いなんだ!!横須賀のアイツがいようといまいとな!!』

    アイオワ『…』

    ………


    アイオワ「って感じで、頑として聞いてくれなかったのよ。だから一緒にやるのは難しそうね…ごめんなさい」

    406 = 1 :

    武蔵「音楽が嫌いだと?来島提督はバンドマンに借金を持ち逃げでもされたのか?」

    吹雪「ま、帰ったら司令官に相談してみましょう。丁度幌筵まで出張ってきていることですし…っと、司令官からの通信ですね」ガガガッ

    提督『第一艦隊から第四艦隊へ、作戦海域へと到達した。手筈通り第一、第二艦隊は進路を北へ。第三、第四艦隊は南へと転換せよ。幸運を祈る。通信終わり』ピッ

    吹雪「…だそうです。それではビスマルクさんたちとはここまでですね」

    ビスマルク「ええ。暴れてきなさいよ」

    武蔵「勿論だ。そっちも支援艦隊とは言え、油断するなよ」

    ………

    407 = 1 :

    ………次の日の明け方、幌筵泊地

    吹雪「作戦終了です!!第一から第四艦隊、ただ今帰投しました!!」ビシッ

    「敵艦隊は完全に壊滅!作戦海域を突破しました。文句なしの我々の勝利です!!」ビシッ

    提督「そうか、よくやったな。損害は?」

    武蔵「私と大和が被弾した。中破といったところか」

    提督「よし、ならドッグにすぐさま入渠だ。後の艦はもう休んでくれ…お前ら、本当によくやったな」

    吹雪「ありがとうございます。それでは失礼します」

    長月「あ、そうそう。提督、少し話があるんだが良いか?」

    提督「ん?どうした」

    408 = 1 :

    ………

    提督「なるほど、大湊の艦娘に来島を説得させたが失敗したんだな。それにしてもお前ら…俺の知らない所でそんな事やってたのか」

    長月「…これでどうにかなると思ったんだがな。思っていたより頑固なようだな、来島という男は」

    提督「ははは、それは俺の折り紙付きだ。しかし…音楽が嫌い、か」

    長月「どうしたんだ?」

    提督「そう言われると少し妙でな…この間、俺が兵学校に行った話はしただろう」

    長月「ああ」

    提督「その時、あるサックスの古いコンクールの賞状を見たんだが…その賞状な、来島のモノだったんだよ」

    長月「は?賞状だと?」

    提督「ああ。それも超難関のコンクールの最優秀賞だ。それを見てあいつも優れた音楽家だったのか…と思ったんだが」

    長月「…それで音楽を毛嫌いするというのはよく分からんな」

    提督「…まあ、作戦も終わったことだしあいつと話をしてみるよ。長月も今日は休んでくれ」

    長月「ああ」

    409 = 1 :

    ………一方その頃、大湊鎮守府

    来島(…作戦も終わったか)カリカリ…

    来島(次に用意する必要があるのは祝勝会の件だが…あいつら…)


    ビスマルク『今回の作戦の祝勝会でライブがしたいのよ!!』

    アイオワ『きっと盛り上がるわよ!提督も見てみたいでしょ?』


    来島(…あいつらにはすまないが、俺はもう他人が楽しげに演奏している姿を見たくもなければ聞きたくもないんだ)

    来島(それだけ…音楽の虚しさを思い出してしまうから…)カリカリ…

    大淀「提督、お電話です」スッ

    来島「誰だ」

    提督『私です、来島少将』ガチャ

    来島「…何の用だ?」

    提督『そうですね…作戦の健闘を称えあおうかと思いまして』

    来島「別に今でなくてもよかろうに…まあ良いか」

    提督「ありがとうございます」

    410 = 1 :

    ………

    提督『そういえば…ビスマルクたちの提案を断ったそうですね』

    来島「…だから何だ。横須賀のお前にウチの事情は関係ないだろう」

    提督『まあそうなんですけど…音楽、お嫌いなんですか?』

    来島「ああ。音楽に興じるのはただの時間の無駄遣いだ。…音楽は無意味な希望だけ与えて、結局最後には何も与えくれない。無責任な産物だよ」

    提督『そうですか…実は私、この前海軍兵学校に行ってきまして』

    来島「だからどうした…話に脈絡がないぞ」

    提督『まあ聞いていてください。実は、兵学校であなたの学生時代の賞状を見つけたんですよ』

    来島「は?賞状だと?」

    提督『全日本サックスコンクールで最優秀賞…すごいじゃないですか』

    来島「…何が言いたい」

    提督『いや…それほどまでに優秀な音楽家であったあなたがなぜそこまで音楽を嫌うのか、少し不思議でしてね』

    来島「…お前に言う義理はないぞ」

    提督『そうですか…残念だな』

    来島「ただの世間話なら切るぞ?私も執務があるんでね」

    提督『あ、少し待ってください!ええと…』

    411 = 1 :

    大淀「提督!!緊急打電です!!」

    来島「どうした!!」

    大淀「本鎮守府沖の海域から強大な敵の艦隊が確認されました!!」

    来島「何だと!?具体的な規模は!?」

    大淀「少なくとも…今回の作戦での最終海域での敵よりも強大なのは間違いありません」

    提督『…深海棲艦はこれが狙いだったのか?』

    来島「すまんが神津大将、君と世間話をしている余裕はなくなった。また今度話そう」

    提督『待ってください!!私の艦隊も…』ガチャ

    来島「クソっ、気の緩みで哨戒を疎かにしていたのか…?すぐに迎撃艦隊を出すぞ!!」

    大淀「ですが…ビスマルクさんたち主力は幌筵で休養および修復中です。当鎮守府の残存勢力だけでこの艦隊を迎え撃てるのでしょうか…」

    来島「くっ…それでもやるのだ!!やらなければ大変なことになるぞ!!」

    大淀「り、了解しました!」

    412 = 1 :

    ………幌筵泊地、執務室

    提督「あっ!?…畜生、切りやがった」

    斉藤「…終わったか?」

    提督「ああ。結局何で音楽が嫌いなのかは聞けなかったな…」ガチャン

    斉藤「そうか。それはまたの機会だな」

    提督「…それよりも、大湊の沖に敵艦隊だ。偵察出せるか?」

    斉藤「何だと…?偵察は出せるが…」

    提督「そうか、なら南東方向にできるだけ広範囲に頼む。それと…横須賀鎮守府に繋いでくれ」

    斉藤「それはいいが…どうするんだ?」

    提督「なぁに…ちょっと気の利いたプレゼントをしてやろうと思ってね」

    413 = 1 :

    ………数時間後、大湊鎮守府

    来島「状況を報告しろ!!」

    大淀「第一艦隊……大破三、小破一…戦闘続行不可です。帰投させます」

    大淀「第二艦隊…大破ニ、中破三…同じく戦闘続行不可。帰投させます」

    大淀「第三艦隊は」

    来島「……もういい」

    大淀「は、はい」

    来島(クソっ、どうすれば良い!?幌筵や単冠、横須賀に応援を送ってもらうにも向こうも応援に避ける戦力は無いはず……)

    来島(それに、仮に戦力があったとして、今から要請してもとてもじゃないが間に合わない…)

    414 = 1 :

    来島「……大淀、敵艦隊の進路は?」

    大淀「…真っ直ぐに当鎮守府を目指しているようです」

    来島「……そうか」

    来島(…敵は本拠地をここだと判断したのか。このままだと大湊は陥落…)

    来島(よし、やむを得ん)

    来島「…今出撃している各艦隊の退避先を当鎮守府ではなく単冠、幌筵へと変更させろ」

    来島「大淀、これを各艦隊に伝え終わったらお前も残った艦娘を連れてここから退避だ、その後の連絡は私が引き継ぐ。いいな」

    大淀「て、提督はどうなさるのですか」

    来島「…俺とて軍人だ、死は覚悟している」

    大淀「そんな…!提督もお逃げください!」

    来島「俺が逃げたら誰があいつ等に指示を出すんだ」

    大淀「ですが…」

    415 = 1 :

    来島「……頼む、言うとおりにしてくれ」

    大淀「…分かりました。提督、ご武運を」

    来島「…ああ、ありがとう」

    大淀「それでは誘導を開始…えっ?」

    来島「どうした」

    大淀「この信号は…救援…?」

    来島「何だと…?このタイミングでか!?どこの艦隊だ!!」

    大淀「よ、横須賀です!横須賀の艦隊です!」

    416 = 1 :

    ………大湊沖

    ドンッシュンッ……ドォォォン!!

    戦艦棲姫「フグッ!?」ドォンッ!

    大湊の空母「うぇっ!?へっ!?」大破

    大湊の戦艦「な、何が!?」大破

    「アンタら…よう頑張ったな」

    龍驤「あとはウチらに任せとき!」デデン

    鳳翔「横須賀鎮守府からの救援艦隊です。雲龍!直淹隊出して!」パシュン

    雲龍「はい」スススッ

    長良「この敵の量…腕が鳴るね!!」ジャキッ

    球磨「所詮クマたちの敵じゃないクマ!!」

    多摩「突撃するにゃぁぁ!!」

    空母「え、援軍よ!!」

    戦艦「た、助かった…」

    417 = 1 :

    ………

    提督「よし、なんとか間に合ったか」フゥ

    ビスマルク「お、大湊の皆は無事なの?提督は無事なの?」

    アイオワ「焦りすぎよビスマルク…私たちにできるのは続報を待つことくらいよ」ブルブル

    ウォースパイト「そういうあなたも震えてるじゃない」

    アイオワ「ふ、震えてないわよ!不安になんかなってないんだから!!」プルプル

    提督「落ち着け…救援に出した艦隊正規空母以外は正真正銘、ウチの一軍だ。あの敵なら多少時間は掛かるが大丈夫だろう」

    ビスマルク「ほ、本当?」

    ウォースパイト「それにしても…あの艦隊を超える一軍がいるのね。そっちのほうが驚きだわ」

    提督「今回の作戦では軽空母と軽巡を運用する必要が薄かったからな、万が一の時のために温存しておいたんだ…っと、話をしてれば続報だな」

    418 = 1 :

    龍驤『敵艦隊、ボコボコにしたったで!!ウチ達の完全勝利や!!』

    鳳翔『引き続いて、友軍の大湊への撤退を支援します』

    提督「よくやった。急な命令、済まなかったな。終わったらゆっくり休んでくれ」

    鳳翔『はい…それでは』プツッ

    提督「…だそうだ。君たちの鎮守府は守られた。良かったな」ナデナデ

    アイオワ「よ、良かったぁ」ヘナァ

    ビスマルク「ほんと…自分達のいない所で鎮守府が壊滅しちゃあやりきれないわよ…」ヘナァ

    419 = 1 :

    ………数日後、大湊鎮守府

    来島「…先日は助かった。君が援軍を送らなければどうなっていたことか……」

    提督「いえいえ。自分の恩師ですし、助けるのは当然ですよ」

    来島「…祝勝会の件は全て、お前に任せるぞ。お前も望んでいたことだろう」

    提督「あれ、良いんですか?」

    来島「お前に借りを作ったままにしてしまうと返すタイミングに困りそうだからな。ここで返させてもらう」

    提督「そうですか…それじゃあ借りを返してもらうついでに一つ聞いても良いですか?」

    来島「何だ」

    提督「何で音楽が嫌い、なんて言ったんですか?」

    来島「…少し長くなるぞ」

    提督「ええ、構いません」

    420 = 1 :

    来島「俺は音楽一家の生まれなんだ。父はジャズミュージシャン、母は歌手でな、幼い頃から音楽を叩き込まれた」

    来島「当然、自分もミュージシャンになるものだと思っていたし、そのつもりでずっと生きてきたんだ」

    提督「はぁ…なかなか羨ましい境遇ですね。ところで、何の楽器をやっていたんです?」

    来島「アルトサックスだ。触った瞬間に自分に合っていると直感してな」

    来島「そこからは…楽しかったな。色んな曲を覚えて、色んなコンクールに出て、色んな賞を取った」

    来島「軍属の楽団に入るために海軍兵学校に入った後もそれは変わらなかった。色んな賞を取っては表彰されて、誇らしかった」

    提督「…凄いじゃないですか。それがどう、音楽を嫌いになる話に変わるんです?」

    来島「…三回生の途中の話だ」

    421 = 1 :

    来島「遠洋航海の途中でな、事故で酷い怪我を負ったんだ。俺はその怪我で肺を切除した」

    提督「…!」

    来島「全治半年の大怪我だったが…手術は何とか成功し、しばらく経って日常生活も問題なく送れるようになった。だがな、サックスだけは以前のようにはならなかった」

    提督「…」

    来島「肺活量が露骨に落ちてたんだ。完全に吹けないわけではなかったが、以前のように力強い演奏はできなくなった。…吹くたびに悲しくなったよ。もう自分の思っている音を出せないんだからな」

    来島「悲しみが積もり積もっていつしか俺は音楽を嫌いになり…サックスをやめた。そこから俺は普通の将校になる道を歩んだんだ」

    提督「…」

    来島「楽しげな音楽を耳にするとな、なんというか…つらいんだ。自分は音楽の楽しさを知ってる。でも楽しむことはもう二度とできない」

    来島「そんな虚しいものを聞かされて良い気分になるわけがないだろう?」

    提督「…」

    422 = 1 :

    提督「来島少将…あの、大人数の前でライブをした経験は?…いや、ライブの観客として人ごみに紛れた経験でも構いません。とにかく、そういう経験はありますか?」

    来島「何だ藪から棒に…そうだな、自分が覚えている範囲では無いな。音楽をやっていた頃はずっとコンクールなどを目標にやってきていたからな」

    提督「そうですか…」

    来島「だからどうした?」

    提督「…いえ、何でもありません。祝勝会には出席してくださいよ?」

    来島「ああ、お前の言うこととあらば、今回は従おう」

    提督「それでは僕はこれで失礼します。…話してくれてありがとうございました」

    来島「俺は借りを返しただけだ、礼を言われるほどのことでもない。礼を言う立場は本来こっちなのだからな」

    提督「ははは、それもそうですね。それでは」ガチャ


    ………

    吹雪「あ、お疲れ様です司令官。どうでしたか?」

    提督「…吹雪、戻って祝勝会の準備だ。機材を横須賀から大湊に運ぶぞ」

    吹雪「了解しました!皆さんにも伝えてきますね」

    提督「ああ」

    423 = 1 :

    人物紹介「Groove Barret」

    ・Groove Barret
    提督が学生時代に組んでいたロックバンド。
    各メンバーの技量の高さと楽曲の独創性、提督のボーカルのカリスマ性が話題となりインディーズの中でも抜き出た知名度と人気を誇っていたが、メンバーの海軍への入隊とともに無期限活動停止となった。
    方向性はパンクを基調としたオルタナティブでかなり幅広い曲作りをしていたため、ファン層は厚い。

    ・提督
    本名は神津ヒロシ。ロックをこよなく愛するナイスガイ。着任5年で大将に昇進したり学生時代にデビューしかけたりと何かとすごい人。学生時代に組んでいたバンド、「Groove Barret」の担当パートはギターボーカル。
    声質は独特なハスキーボイスで、中音域から高音域を得意とする。その声は独特な世界観をつくりだしていたとかなんとか。
    お気に入りの一枚はQueen「Jazz」

    ・田中
    提督の同期。ギター。メタルやハードロックをこよなく愛するナイスガイ。
    音感は並だがそのギターの実力は相当なものであり、どんなにテクいフレーズでも弾きこなして見せる。
    エフェクターを多用して音を作ることに達成感を感じるギタリストのため、ギター本体への執着はそこまで無いようで、愛機のスナッパー以外のギターはめったに使わない。
    お気に入りの一枚はLED ZEPPELIN「LED ZEPPELIN IV」

    424 = 1 :

    ・渡辺
    提督の同期。ドラム。電子音楽をこよなく愛するナイスレディー。
    天性のリズム感を生かして刻まれる8ビートの正確さは誰しも敬意を払っていた。
    音感やメロディメイクのセンスもあるようで作曲も得意。以前からボカロPとしてオリジナル曲を某動画サイトに多数投稿しており、いずれも好評を博しているとか。
    お気に入りの一枚は冨田勲「月の光」

    ・斉藤
    提督の同期。ベース。音楽ならなんでも愛するナイスガイ。
    田中と同じく音感は並だが凄まじい練習量をこなしてきたため、ベースの技量はすごいことになっている。
    提督たちの中では一番音楽に詳しく、クラッシックからEDMまで様々なジャンルの音楽を聴きあさっている。また、ベースの収集癖があり、給料が機材に溶けていくのでいつまでたっても金がたまらない。
    ちなみにお気に入りの一枚は多すぎて決められないとか。

    ・中曽根
    提督の同期。基本はキーボードの何でも屋。クラッシックやシンフォニックロックをこよなく愛するナイスレディー。ちなみにガチレズ。
    クラッシック畑出身だが、学生時代に提督にロックの洗礼を受けた。音感自体は提督よりも遥かに正確な絶対音感を持っており、弦楽器のチューナーが全くいらないレベル。
    作曲も得意で独特な感性から生み出される楽曲は「Groove Barret」の躍進に一役買った。
    お気に入りの一枚はX JAPAN「Art of Life」

    425 = 1 :

    以上です。今回はめちゃくそ地味でしたが次回はライブパート書く予定。それでは

    426 :


    提督バンド統一性なさすぎるだろwww

    427 :

    乙です。
    提督に負けず劣らずの超人共だなバンドメンバー、てか中曽根さんガチレズかい!艦娘が心配ですな。

    428 :


    中曽根さんとは仲良くなれそうだ

    429 :

    ちょっとライブパートが長くなるんで二回に分けて投下します。それでは前半投下開始

    >>427
    売れてるバンドってそれぞれが超人的なメンバーたちをさらに超人的なカリスマが纏め上げるって言うイメージがあるんで、そういうイメージでキャラは作りました。必ずしもそうというわけでもないですが…

    430 = 1 :

    ………プレハブ小屋のスタジオ

    長月「作戦も終わったし、初ライブも無事に決まったし…」ジャラジャラッ

    舞風「一安心って感じだよねえ」ドタンタドドタン

    野分「すごい…舞風ほんとにドラム叩けるのね」

    舞風「えへへー、まあね!」

    長月「舞風は結構叩けるようになるの早かったよな」

    舞風「それ提督にも言われたー」

    ガチャ

    提督「お、お前らここにいたか。良かった良かった」

    431 = 1 :

    舞風「ん?どしたの提督」

    提督「今日の夜には機材運んじゃうから練習はそれまでにしてくれよ」

    舞風「はーい」

    長月「了解だ」

    提督「それと…」

    432 = 1 :

    提督「それと、バンド名決まったか?初ライブなんだしもう必要になるぞ」

    舞風「あっ…」ピシッ

    長月「忘れてた…」ピシッ

    提督「なんだまだ決めてなかったのか…それじゃあ今日中に決めちゃってくれよー」

    提督「俺はまだ執務が残ってるからもう行くからな。それじゃあ頼んだぞー」

    バタン

    舞風「…」

    長月「…」

    野分「…?」

    433 = 1 :

    舞風「やばいやばいどうしよう長月まだ決まってないよ…」オロオロ

    長月「おおお落ち着けまずは吹雪たちに連絡をだな…」アセアセ

    野分「…落ち着きなさいあなたたち。吹雪さんたちは事後処理でまだ北方よ」

    舞風「そ、そうだったねのわっち…とりあえずラインのグループで報告しておくか…」

    長月「そそそうだな。誰かいるといいが…」ポチポチ

    434 = 1 :

    グループ:プレハブ小屋の住人(5)

    まいまい『バンド名どうしよう!!』既読1

    長月『今日中に決めないとやばいぞ!!』

    435 = 1 :

    舞風「誰か見てるといいけど…」

    長月「そうだな…というか見ていてくれないと困るぞ」

    舞風「あっ、既読ついたよ!!」

    436 = 1 :

    グループ:プレハブ小屋の住人(5)

    まいまい『バンド名どうしよう!!』既読2

    長月『今日中に決めないとやばいぞ!!』

    うんりゅう『適当に決めておいてください』


    長月「…」イラッ

    舞風「…」イラッ

    437 = 1 :

    野分「…もう勝手にここで決めちゃえばいいんじゃないの?」

    舞風「そうだね…他に誰も見てないみたいだし」

    長月「とは言ってもなぁ…」

    野分「このホワイトボードに書かれたやつから決めれば?」ガラガラ

    バンド名案が書かれたホワイトボード「」デデン

    舞風「あー、この前話し合って結局決まらなかったやつか」

    長月「うーん…どれもバンド名にするには今一つなんだよな」

    438 = 1 :

    第一回、バンド名案会議!

    候補

    吹雪とゆかいな仲間たち

    The Destroyers

    第ROCK艦隊

    砲火後ティータイム

    ラッド・ガールズ

    横須賀ミュージックワークス

    Etc…Etc…

    439 = 1 :

    野分「そ、そうねえ…でもThe Destroyers とかいいんじゃないの?勢いある感じで」

    舞風「武蔵さんと雲龍さん駆逐艦じゃないしねー。なんかメタルバンドみたいだし」

    長月「かっこいいと思ったんだが…」

    舞風「うーん…あ!」

    長月「どうした」

    舞風「もうラインのグループ名そのままでよくない?」

    長月「ラインのグループ…?あ、プレハブ小屋の住人か。確かにずっとここで練習してきたし、私達らしいといえばそうだが…なんかインパクト足りなくないか?」

    舞風「英語にしたらPrefab hut inhabitantsか…ちょっと長い…」

    野分「思い入れがあるならプレハブって部分だけバンド名に入れれば?」

    舞風「のわっちそれだ!!それで考え直そう!!」

    440 = 1 :

    長月「ここスタジオだし…そのままプレハブスタジオなんてどうだ?たぶんプレハブ小屋のスタジオなんて他にないぞ」

    舞風「プレハブスタジオ…そのままだと微妙だな。なんか間に入れない?」

    長月「じゃあ…プレハブロックスタジオ…とか?」

    舞風「あはは、いいじゃんそれ。なんかわけわかんない感じでそれっぽいね」

    長月「だろ?最近の邦ロックバンドみたいな」

    舞風「英語表記にするとPrefab Rock Studioか。…うーん、英語にするかカタカナにするか…のわっちどっちが良いと思う―?」

    野分「どっちでもいいんじゃない?」ペラペラ…

    舞風「んんんのわっち適当だなぁ~…ん?ラインが来てる」ピコン

    441 = 1 :

    グループ:プレハブ小屋の住人(5)

    まいまい『バンド名どうしよう!!』既読4

    長月『今日中に決めないとやばいぞ!!』

    うんりゅう『適当に決めておいてください』

    たけぞう『もし決めるなら英語のやつで頼む』

    ブリザード『なんでですか』

    たけぞう『なんかかっこいいだろ』



    長月「…英語にするか」

    舞風「そうだね…時間もないしもうこれでいこう」

    442 = 1 :

    ………次の日の朝、大湊鎮守府

    浜風「よいしょっと…」ドスン

    ガングート「そっちの設置は終わったか?」

    舞風「んー、オッケーだよ!」

    早霜「これでリハが始められるわね」

    吹雪「そうだね」

    長門「しかし…すごいドラムセットだな」

    横須賀のドラムセット「」デデン

    舞風「そうなの?いつもコレ叩いてるからわかんないや」

    443 = 1 :

    浜風「ちょっと叩いてみていい?」

    舞風「え?うん」

    浜風「ありがとう!よいしょっと」ギシッ

    浜風「…」ドムドムドム

    浜風「…!」ドドタタン…パンッ

    浜風「…」シャァァァン…

    浜風「…」バッ

    舞風「ど、どうだった?」

    浜風「長門さん…これすごい…」ウルウル

    舞風「ええっ!?そんなにすごいかなぁ…?」

    444 = 1 :

    長門「浜風、スティック借りるぞ」ヒョイ

    浜風「あ、はい」

    長門「…」ドムドムドム…

    長門「…」ドドドタンドタンパァンッ

    長門「…」シャァァァン

    長門「…」

    長門「浜風…すごいなこれ…」ウッウッ

    浜風「ですよね…」ウルウル

    舞風「えっ、泣くほどすごいの!?」

    445 = 1 :

    浜風「うん…今まで私がいかにしょぼい機材を叩いてたのか…」ショボン

    長門「なんだこの安定感と音は…」ショボン

    浜風「提督!ウチにもこれ置いてください!」

    斉藤「無茶を言うな…これ一セットでいくらすると思ってる…」

    舞風「コレそんなに良いヤツだったのか…」ビクッ

    提督「…〜♪」シランプリ

    早霜「そろそろリハ始めるわよ」

    ハーイ!

    ………

    446 = 1 :

    ………およそ半日後、とあるライブハウスの楽屋

    ギャラギャラッ!!

    日向「~!!」E:Gibson SG Standard

    山城「…」E:MUSICMAN StingRay4

    摩耶「…」ドドドタン

    ワイワイワイ…ズイウン!!ズイウン!!


    「日向さんたち相変わらず上手いなぁー」

    グラーフ「バランスのとれた3ピースだな。曲の完成度も高いし」

    瑞鶴「でもバンド名「The 瑞雲ズ」ってどうなのよ!」

    「あははは、それ言えてる!」ゲラゲラゲラ

    田中「あいつらなぜか知らねえけどめっちゃうめえから文句言えねえんだけどなー」

    瑞鶴「練習量がすごいのよねーきっと。…あ、舞風ちゃんからラインだわ」

    「おっ、何だって?」

    瑞鶴「ふーん、向こうも今日ライブなのね。初ライブだって」

    「おー!そりゃめでたい!!がんばれの一言くらい送っておくか…」

    447 = 1 :



    アリガトウゴザイマシター!ワァァァ!!


    グラーフ「ん、日向たち終わったみたいだぞ」

    日向「…ふぅ」ゴクゴク

    山城「今日はベースの電池切れなくてよかったわ…」ハァ…

    摩耶「よかったじゃねえか。山城さん電池切れなくても弦切れるとかたまにあっからなー」ハハハ

    日向「終わったぞ君たち。次頼む」

    「連絡するのは後にしとくか…お疲れ様です!!じゃあ次いくねー!!」

    日向「ああ」ドカッ

    448 = 1 :

    ………一方その頃、祝勝会会場

    ワイワイガヤガヤ

    斉藤「…盛り上がってるな」

    提督「ああ。今回の作戦も轟沈ゼロで祝勝会を迎えられたからなー…ほっとするよ」

    斉藤「…大湊が急襲されたときは肝が冷えたけどな」

    提督「アレは完全に予測できてなかったから…索敵の穴を見直さないとダメだな。あ、そういや中曽根さっきから見てねえけどどうしてんだ?」

    斉藤「…秘書官の磯風の手料理を食って昏倒しているらしい」

    提督「うへぇ…ご愁傷様…艦娘って料理できないやつ本当にできないからな…」

    斉藤「ああ…俺もこの前痛い目にあった…」

    449 = 1 :

    長門「おーい提督、そろそろ出番だぞ」

    斉藤「…ん、もうそんな時間か。それじゃあ行ってくる」E:立派なギグバッグ

    提督「お、もうステージの時間か。いい感じに場もあったまってるしぶちかまして来いよー」

    斉藤「ああ」スタスタ

    提督「…さて、あいつらが終わって、海外艦たちの演奏が終わったらついに吹雪たちの出番だな」

    提督「あいつらどこいっかなー…あ、いたいた」

    450 = 1 :

    長月「そろそろ本番…そろそろ本番…」ドキドキ

    吹雪「長月ちゃん緊張しすぎでしょー。まだ時間あるよ?」

    武蔵「そうだぞ。緊張するのは長門たちとビスマルクたちの演奏を聴いてからでも良いだろう」

    長月「でも緊張するもんはしちゃうしぃぃぃ!!」ブルブル

    舞風「長月って緊張体質だったんだね…」

    雲龍「そうね。ちょっと意外だわ」

    ビスマルク「どどどどうしようアイオワ今になって緊張してきたわ」ブルブル

    アイオワ「この間は大丈夫だったじゃない…」

    早霜「ビスマルクさんもなのね…」


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