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    元スレ提督「バンドがしたぁい!」

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    801 = 1 :

    舞風「あっはっはっは!!!吹雪ちゃんどっから出してんのその声!!!」ゲラゲラ

    吹雪「ん〜…わかんにゃい♡」キャピッ

    武蔵「ふっ…!くくくっ…!腹が痛い…」ニヤニヤ

    長月「いや、流石にないわー…」

    吹雪「そぉい☆」キャピッ

    長月「ふげっ!」ドゴオッ

    舞風「その声出しながらラリアットって卑怯すぎるでしょ!!」ゲラゲラ

    長月「いってえ…」サスサス

    吹雪「ま、流石に歌いづらいから普通に歌うけどねー」

    ワイワイワイ………オツカレー!………

    802 = 1 :

    …………

    そして迎えた鎮守府開放日、当日!!

    ワイワイガヤガヤ…

    ミリオタA「む、むふううう!!ついにこの日が来たでござるぅ!!」デュフフッ

    ミリオタB「デュフフフ…美麗なる艦娘の美しき肢体が世に晒される年に一度の祭典…こ、心が踊りますなぁ!!」ハアハア

    「横須賀鎮守府へようこそー!パンフでーす。どうぞー」スッ

    「どうぞ」スッ

    ミリオタA「艦娘から直接…!!あああありがたき幸せ!!!家宝に致しますううう!!」

    ミリオタB「き、今日はもう手が洗えないでござるな…」ハアハア

    「へ、変な人たちだね…」ヒソヒソ

    「そ、そうね」ヒソヒソ

    803 = 1 :

    ミリオタB「えーっと…まず始めにエアショーがあるみたいですな」ペラペラ

    ミリオタA「ふむふむ…今年の参加艦は…正規空母赤城に加賀ですと!?これは絶対に見逃せませんぞ!!」

    ミリオタB「そそそその通りであります!!演習場へダッシュするでござる!!」ダッ

    近所の子「ママー、あの人たち何?」

    近所の母「危ないから近づいちゃだめよ」

    近所の子「うん…あ!艦娘のおねーちゃんだ!!」ダッ

    近所の母「あっ、あんまり迷惑かけちゃだめよ!!」

    804 = 1 :

    ………

    ワイワイガヤガヤ…

    青葉『それでは只今より、当鎮守府が誇る正規空母、加賀、赤城による航空ショーを開催します♪ぜひご覧ください!』

    赤城「…」

    加賀「…」

    ミリオタA「ふっは!!間に合ったでござるうう!!」

    ミリオタB「ああああれは一航戦の赤城に加賀!!まさかこの目で航空指揮を見ることができるとはぁぁぁ!!感激でござるううう!!!」

    ミリオタA「去年までは軽空母鳳翔に龍驤でしたからなぁ!!ついに正規空母の本気が見れるでござるうう!!!」

    805 = 1 :

    加賀(…ん?あの人たち、確か去年も見たわね)

    加賀「…」フリフリ

    ミリオタA「あ、あれは…まさか小生にあの加賀が手を振っているでござるか!?!?」

    ミリオタB「ぐふっ!?なんと妖艶な…我が生涯に一片の食いなしでござるよぉ…」バタッ

    ミリオタA「あっ!!倒れるのは早いでござる!!目を覚ますでござるよぉぉぉ!!」

    加賀「…」

    806 = 1 :

    赤城「加賀さん…?どうかしました?」

    加賀「いえ…私達のファンみたいな人たちがいたので」

    赤城「まあ、そんな方がいらっしゃるのですね…愛想よくしてればご飯とか奢ってくれないかしら…」ジュルリ

    加賀「…やめたほうが良いかと思います」

    赤城「そうですかね?ま、ぼちぼち始めましょうか」

    加賀「ええ」

    807 = 1 :

    ………一方その頃、鎮守府大広間

    舞風「明石さん、もうちょい音楽上げれますー?」

    明石「こんなもんかしら」E:PA卓

    舞風「あーそんくらいで!んじゃ本番もこんな感じでよろしくお願いしますー!」

    野分「よろしくお願いします」

    明石「はいはーい。じゃあ舞風ちゃんたちはこれでok、と。次の人たちは…龍驤さんと鳳翔さんのコントね」

    鳳翔「はい。一応台本にSEとかはまとめておきましたので」

    明石「お、わかりやすいわねーこれ。助かるわ」

    龍驤「まあ台本通りに行かへんかもしれんけどなー、その辺は臨機応変に頼むでー」ハハハ

    明石「ま、まあ善処はします…」

    ヨシ、ジャアヤッタルカホウショウ!ハイ!

    808 = 1 :

    野分「ふう…リハはこれで終わりね、今は加賀さんたちがエアショーをやってる頃かしら。舞風はこの後どうするの?」

    舞風「私はまだバンドの方のリハが残ってるからまだここにいるよー」

    野分「あー…結構自由時間少なそうねーそれ」

    舞風「そうなんだよおおお…まあこれもこれで楽しいからいいんだけどさ、あんまのわっちとは一緒にいれないかな」

    野分「そう…なら私は適当に不知火あたり捕まえて回ってるわね」

    舞風「ん、そうしてー」

    809 = 1 :


    ガチャ…

    長月「ん、おう舞風」E:Fenderのギグバッグ

    吹雪「あ、おはよー舞風ちゃんに野分ちゃん。もうダンスの方のリハ終わってたんだ。お疲れー」E:PRS SEのギグバッグ

    舞風「あ、吹雪ちゃんに長月ちゃん!!おはよー!」

    野分「こうしてみると二人ともギターを背負ってるっていうよりか…ギターから手足が生えてるって感じね」

    舞風「あははは!!言えてる言えてる!!」クスクス

    長月「ぐぬぬ…実際そんな感じだから何も言えん…」

    吹雪「長月ちゃんベースとか持ったら体のバランスすごいことになりそうだよね。人のこと言えないけど」

    長月「ギターですら既にギリギリな感じするしな」

    吹雪「駆逐艦ベーシストって居るのかなー」

    舞風「幌筵の親潮ちゃんベース上手いらしいよ?」

    吹雪「まじで!?」

    810 = 1 :


    ワイワイガヤガヤ…ガチャリ

    武蔵「ん、みんな既に来てたか」E:Fenderのハードケース

    雲龍「遅れてなかったかしら」E:MX88のソフトケース

    吹雪「あ、二人共おはようございます。いま龍驤さんたちなんでまだ大丈夫ですよー」

    武蔵「あいつら今年もコントやってるのか。今年はどんな設定でやってるんだ?」

    吹雪「提督と秘書官みたいですね」

    811 = 1 :

    鳳翔『龍驤提督!!秋刀魚が取れました!!大量です!!』

    龍驤『お、ほんまかいな鳳翔秘書官!!早速食べよや!!』

    鳳翔『調理をしたいので…まな板の方を貸していただけますか』

    龍驤『ええでー。調理場にあったやろ』

    鳳翔『…』ジッ

    龍驤『な、なんやその視線は…』

    鳳翔『…』ジッ

    龍驤『…』

    鳳翔『まな板…』ボソッ

    龍驤『…やかましわ!!誰がまな板やねん!!』スパァン!

    812 = 1 :

    鳳翔『す、すいませんあまりに酷似していたもので…』ガガーン

    龍驤『お前の目ん玉どうなっとんねん!!どやったら艦娘と木の板見間違えんねん!!』

    鳳翔『だって…』

    龍驤『だって?』

    鳳翔『…ふっ』クスッ

    龍驤『なんやその意味有りげな笑みは!!正直に言うてみぃ!!どうせウチの胸がまな板みたいや思っ
    とったんやろ!!』

    鳳翔『なんだ!!自覚してるじゃないですか!!』パァァ

    龍驤『やかましわぁぁ!!』スパァンッ!

    813 = 1 :

    野分「龍驤さんの自虐芸…今年も光ってるわねー…」

    舞風「…そ、そうだね」ヒクヒク

    舞風(私もまな板だから笑えねえ…)

    長月「鳳翔のボケも年々うまくなってるよな」

    吹雪「そだねー。普段とすごいギャップあるから面白いよね」

    武蔵「あの変顔とか絶対に普段してくれないしな」

    雲龍「…っ!…っ!!」プルプル←笑いこらえてる

    814 = 1 :

     

    『あー明石、やっぱ今のSEいらんわ。消しといて』

    『了解です』

    吹雪「あ、案外普通にリハやってる」

    武蔵「そうだな。割と全力でコントやってたからリハってことを忘れてたよ」

    815 = 1 :

    龍驤『もうええわ!』

    龍驤鳳翔『『どうも、ありがとうございましたー』』

    チャッチャラッチャラッ

    武蔵「ん、終わったみたいだな」

    舞風「よし、次は私達の番だね!!」

    野分「そう、じゃあ私はもう行くわね」

    舞風「はいよー!また後でね~!」

    816 = 1 :

    明石「次はあなた達ね、よろしく。サウンドチェックとかはどうする?」

    吹雪「いつも使ってる機材だからそこまで時間はかかんないと思うんで軽くでいいですよ。…あ、これ照明の
    メモとセトリです。セッティングは事前に渡した表の通りで行くんで」

    明石「ん、ありがと。古鷹ちゃーん!!これ照明の進行書いてあるから!!」

    古鷹「はい、了解です!…書いてないとこはどうします?」

    吹雪「適当にやっちゃってください。そこまでこだわりは無いんで」

    古鷹「了解です」

    武蔵「あ、SEはこのCDRを使ってくれ」ヒョイ

    明石「了解…曲は「Avicii」の「Wake Me Up」ね」

    817 = 1 :

    ………ステージの上

    吹雪「しかしこうしてステージから見てみると…この広間も結構大きいよね」ズコッ

    長月「300人くらいなら余裕で入りそうだな」ズコッ

    雲龍「もっと入るんじゃいかしら…あ、明石さん、キーボードはどこに繋げればいいのかしら」

    明石『あーごめんねー!足元にDIあるでしょ!!それに繋げてくれればOKよ!!』

    雲龍「でぃーあい…?あ、このハコね」

    明石『そうそうそれそれ!!それ無いとミキサーに繋げらんないのよ』

    長月「私たちはどうするんだ?」

    明石『アンプから直接出して大丈夫よ。もうこっちには繋げてあるから』

    武蔵「あ、本当だ。後ろになんか刺さってるな」ズコッ

    舞風「よーしじゃあやりますか!!」ドドタンドタンパァンッ!

    明石『全曲一番のサビまでだけやってくれる?』

    吹雪「了解でーす。じゃあ一曲目から行くんで…行くよみんなー」ブゥゥゥゥン…

    舞風「うん!!ワン…ツー…」タンタンタン…

    818 = 1 :

    ………

    明石「はい、ありがとー!!こんなもんでokよー!」

    吹雪「あ、はい。お疲れ様です」

    武蔵「じゃ、本番も頼んだぞ」

    明石「任せときなさい…えーと次は…六駆の寸劇ね」

    古鷹「照明が忙しそうですね…」

    「毎年お世話になるのです…これ、台本なのです」

    古鷹「はい、ありがとうございます」

    ………

    819 = 1 :

    武蔵「ふー、これでリハは終わりか」

    吹雪「そうですね、お疲れ様です」

    長月「本番も普通に行けそうだったな。明石はこういうPA初めてやるって言ってたから少し心配だったが」

    舞風「あーそれね、提督に色々教えてもらってたみたいだよ」

    雲龍「あの人そんなこともできるのね」

    舞風「音楽なら割となんでも屋だよね」

    武蔵「あいつ本当になんで提督なんかやってんだ…?」

    舞風「さあ?」

    820 = 1 :

    舞風「そういえばこのあとみんなどうするの?」

    長月「私と吹雪はこの後すぐに公開演習だ」

    吹雪「それが終わってちょっとしたらライブ本番だから…正直あんまり自由時間ないんだよね」

    雲龍「一軍はこういうとき大変そうね」

    吹雪「ま、そういう役割なんで仕方ないですよね」

    821 = 1 :

    舞風「武蔵さんはー?」

    武蔵「私は今年は陸奥とラーメン屋をやっててな、そこにいるつもりだ」

    長月「ん、今年は陸奥となんだな」

    吹雪「毎年大和さんと高級料亭みたいなことやってましたよね」

    武蔵「今年はいつもとちょっと違ったことやろうと思ってな。いつもの高級ホテルみたいなのは大和が一人で
    やってるぞ」

    吹雪「あ、そういえば大和さんにバイト誘われたっけ…」

    舞風「武蔵さん、それどこでやってんのー?」ガサゴソ

    武蔵「戦艦寮の一室を借りてやってるぜ」

    雲龍「どれどれ…あ、これね」ガサゴソ

    パンフ「らーめん陸蔵(駆逐艦、潜水艦お断り!)」デデン

    822 = 1 :

    長月「駆逐艦、潜水艦お断り?」

    武蔵「別に来ちゃ悪いわけじゃないが…あまりおすすめはしないぞ」

    舞風「そうなの?」

    武蔵「戦艦と空母好みのモンを作ったからな」

    吹雪「…?」


    ガチャ


    早霜「あらあなたたち…まだリハ中だったのね」

    吹雪「あ、早霜ちゃん。おはよー」

    舞風「あ、おはよー。どうしたの?早霜ちゃんリハには来なくてもよかったはずだったよね」

    早霜「私今日はここでドリンク売ったりするのよ。その準備でちょっとね。ほら、あそこの屋台」


    バーっぽい屋台「」デデン


    武蔵「そういや早霜は毎年バーみたいなことやってたな」

    早霜「はい。まあ今年はステージの近くでやってみようかなと」

    雲龍「ライブハウスのドリンクスタンド的な感じね」

    早霜「イメージ的にはそんな感じですね」

    823 = 1 :

    ………昼時、らーめん陸蔵

    ワイワイガヤガヤ…

    武蔵「へいらっしゃい!!ニンニク入れますか!!」

    赤城「ニンニクマシマシ油マシで」キリッ

    加賀「油マシ野菜マシマシカラメ」キリッ

    武蔵「はいよぉ!!」セッセッ…

    ガラガラ…

    吹雪「こんにちはー…うわめっちゃ混んでる」

    睦月「まあお昼時だからねー」

    夕立「くんくん…にんにくの香りっぽい」

    陸奥「混んでてごめんなさいねー。ちょっと食券買ってそっち並んでおいてくれるかしら」

    夕立「わかったっぽい!」

    824 = 1 :

    吹雪「えーっと…とりあえず並でいいかな」ピッ

    睦月「そうだね。睦月もそうするにゃしい」

    吹雪「それにしても…駆逐艦お断りって書いてあった割には」

    夕立「案外普通に入れたっぽい」

    睦月「どんなのが出てくるんだね」

    吹雪「うーん…まあ、様子を見てみようとしか…」

    武蔵「三名様お待たせしましたー!!カウンターどうぞー!!」

    吹雪「あ、はーい」トテトテ

    825 = 1 :

    武蔵「おう吹雪、いらっしゃい。食券見せてくれ」

    吹雪「あ、はい」スッ

    夕立「ワクワクするっぽい!!」スッ

    睦月「一体どんなラーメンが…ん?」チラッ

    陸奥「特盛二名様お待たせしました!」ドンッ

    二郎っぽいラーメン「「」」デデン

    赤城「ありがとうございます!これは食べ応えがありそうね…」キラキラ

    加賀「流石に気分が高揚します」キラキラ

    睦月「」

    826 = 1 :

    吹雪「んー?睦月ちゃんどうした…ってうわっ!!」

    夕立「赤城さんたちのラーメン…めちゃめちゃ多いっぽい…」

    吹雪「駆逐艦、潜水艦お断りなだけあるなー…」

    睦月「た、食べれるかな私達…」

    吹雪「ま、まあ並にしたし大丈夫だよ…あそこまでは多くは…」

    武蔵「並三名様お待たせしましたァ!!ニンニク入れますかァ!!」

    吹雪「えっ…!?は、はい!」

    夕立「ぽ、ぽいっ!!」

    睦月「にゃしっ!!」

    武蔵「了解しましたぁ…はいどうぞ!!」ゴトンッ

    二郎っぽいラーメン「「「」」」デデデンッ

    吹雪「」

    睦月「」

    夕立「」

    827 = 1 :

    睦月「えっ…?これ並…?」

    吹雪「ど、どう見ても普通のラーメンの三倍は…」

    夕立「で、でも美味しければ食べれるっぽい!!ほら、赤城さんたちも…」

    赤城「はふはふ!!か、加賀さん!!なんて美味しいんでしょうか!!」ズルズル

    加賀「ずるずる!!うまい、うますぎる!!毎日でも食べれるわ!!」ズルズル

    夕立「ああ言ってるっぽいし」

    吹雪「うっ…腹をくくるか…」

    睦月「まあ丁度演習後でお腹空いてるし…い、いただきまーす!!」ズルズル

    吹雪「じゃあ私も…あ、食べる前に写真撮って…っと」パシャッ

    吹雪「いただきまーす」ズルズル

    828 = 1 :

    ………一方その頃

    文月「昼ごはんどーする?」

    皐月「うーん…長月どっか行きたいとこある?」

    長月「いや特に…あ、そういや武蔵がラーメン屋やってるんだったな」

    水無月「そーなんだ。じゃあそこ行ってみる?」

    長月「それでもいいぞ。…ただ、あそこ「駆逐艦、潜水艦お断り!」って書いてあったんだよな」

    皐月「ん?どういう事だろう」

    水無月「んー…あ、これかな?吹雪ちゃんがツイートしてるけど」スッ

    829 = 1 :

    ブリザードちゃん @FubukiYokosuka・5m
    お昼は武蔵さんが出してるラーメン屋さんにて。いや、これどう考えてもやべーだろ 
    ♯ラーメン陸蔵 ♯横須賀鎮守府開放日
    ラーメンの写真「」
    💬1 ⇄1 ♡5

    瑞鶴 @Zui1942・1m
    え、やばっ、めっちゃうまそう
    💬  ⇄  ♡2

    830 = 1 :

    皐月「うわ、でかっ!」

    文月「へ~、おいしそ~!!」

    皐月「いやボクたちには食べるの無理じゃないこれ…?」

    長月「そ、そうだな…私たちはやめておこう…」

    水無月「じゃあどうしよっか〜」

    831 = 1 :

    長月「まあこの近くで適当に済まそう。文月、何かあるか?」

    文月「んーとね、金剛さんたちのメイド喫茶とか割と近いよ。ほら、あそこの部屋」

    皐月「め、メイド喫茶…?」

    水無月「面白そうじゃん!!」

    文月「だよね~!!」

    長月「別に構わんが…昼飯にはどうなんだ…?」

    水無月「まーまー、まずは行ってみようよ!!」

    長月「あ、ああ…」

    832 = 1 :

    ………メイド喫茶「Admiral」

    ザワザワ…ニギニギ…

    金剛榛名「「おかえりなさいませ!!提督閣下!!」」ピシッ

    長月「!?」

    金剛「こちらの席にどうぞー!!」E:メイド服

    文月「は~い♪かわいいね~その服」

    金剛「ふふふ、ありがとうございマース!!」

    水無月「あはは、すごーい!!これながながが着たら似合いそうだよね~!!」

    長月「は?なんで私なんだ?」

    金剛「衣装の余りは何着かあるデース♪」

    皐月「おっ、せっかくだし着てみてよ長月!!」

    長月「なんでそうなるんだ!?絶対着ないぞ!!」

    833 = 1 :

    ワイワイ…

    皐月「でも面白いねここ。衣装とか内装もどこか海軍っぽいし」ワクワク

    長月「確かにそう言われると…一般のお客さんからの受けも良さそうだしな」

    水無月「ふみちゃんどれにする~?」

    文月「うーん文月はねぇ~…オムライスにしようか…カレーにしようか…」

    長月「メニューの名前に「比叡」って入ってるやつはやめとけよ」

    文月「うん、分かってる~」

    金剛「あの…作ってるのは別の子だから大丈夫デスよ…?」

    834 = 1 :

    ………数時間後、大広間のバー

    龍驤『なんでやねん!!』

    鳳翔『すいません…ついうっかり』

    ドッ!!!ワッハッハッハ!!

    早霜「おー、ちゃんとウケてるわね」

    舞風「リハと同じクオリティだ…龍驤さんたち緊張とかしないのかなー。あ、コーラちょうだい」

    早霜「はーい」

    雲龍「そんなこと言っても舞風もそんなに緊張はしてないでしょ?」

    舞風「まあ私はさっきもうステージ上がったしね。うちで心配なのは長月ちゃんあたりかなー…」

    早霜「あの子この前のライブの時すっごい緊張してたわよね。はいコーラ」スッ

    舞風「ありがとー。前回とは違って知らない人たちの前でやるわけだし…あんま緊張しすぎてないといいんだ
    けどね」ズズ

    雲龍「そうね」

    早霜「ん、噂をすれば長月ちゃんたち来たみたいよ」

    835 = 1 :

    吹雪「みなさんお待たせしました」

    武蔵「おー、結構人入ってるな」

    長月「そうだな、ライブのやりがいがありそうだ」

    舞風「あ、長月今日は緊張してないんだ」

    武蔵「みたいだな」

    長月「結局ステージに上がれば緊張なんか忘れるしな」ドヤッ

    雲龍「頼もしいわねー」

    836 = 1 :

    武蔵「ま、全員集まったしそろそろ袖のあたり行っとくか」

    舞風「そだねー。時間には余裕持っておきたいし」

    早霜「あらそう。楽しんで来なさいよ」

    長月「ああ」

    837 = 1 :

    ………ステージの袖

    龍驤『もうええわ!!どうも』

    龍驤鳳翔『ありがとうございましたー』

    吹雪「ん、龍驤さんたち終わったみたいだね」

    龍驤「いや〜上手く行ってよかったで」テクテク

    鳳翔「そうですね…ああ緊張した…」

    雲龍「お二人とも、お疲れ様です」

    龍驤「おう雲龍!次はお前らかいな!!」

    鳳翔「場は暖めることができたので、あとは思いっきり盛り上げてきてくださいね」ニコッ

    吹雪「は、はいっ!」

    838 = 1 :

    ホナガンバレヤー‼

    武蔵「あいつらすごい機嫌良さそうだったな」

    舞風「めっちゃ盛り上がってたしね。やっぱ楽しかったんでしょ」

    雲龍「私たちもこの波に乗っていくわよ」

    吹雪「そりゃもちろんですよ!!」

    長月「とりあえず暗幕降りたみたいだしセッティング行くぞ」E:Fender duo-sonic

    武蔵「おう」E:Fender Precision Bass

    839 = 1 :

    ………セッティング中

    雲龍「…」テロリロ…

    舞風「っと。やっぱライドちょっと下げよっと」クイクイッ

    武蔵「…」ベッボッボッ

    吹雪「あー、もうちょいモニター下げれます?」

    明石『はーい』

    長月「…これさ、音出てるし暗幕降りてるだけで観客からすると私たちいるのバレバレだよな」ギャッギャッ…

    舞風「あはは、まあそこは暗黙の了解みたいな感じだよね…」ドドタンパァン…

    長月「空気を読まずに声をかけてくる馬鹿がいなければ良いんだが…ん?」

    「ながなが~!!」

    長月「水無月、あいつ後で説教だな」

    吹雪「まあ、これは怒られても仕方ない…」

    840 = 1 :

    吹雪「…ま、こんなもんで大丈夫かな。みんなも大丈夫?」

    舞風「ん、行けるよー」

    雲龍「大丈夫よ」

    武蔵「こっちも問題ない」

    吹雪「長月ちゃんは?」

    長月「ああ、大丈夫だ」

    吹雪「おっけー。それじゃあ明石さん、よろしくお願いしまーす」

    841 = 1 :

    ………ステージの袖

    長月「なんだ…こうやって待ってるのも緊張するな」ソワソワ

    舞風「ま、すぐ呼ばれるでしょ」タタタタァンタタァンタタァン

    吹雪「舞風ちゃんなに叩いてんの…?」

    舞風「太もも」タタァンタタン

    雲龍「痛くないのそれ…?」

    舞風「んー、慣れちゃった」タタタンッ

    842 = 1 :

    武蔵「SEが鳴ったらすぐ出ていいんだよな」

    吹雪「はい。サビが終わるあたりでフェードアウトさせて私のMCから入るって感じですかね」

    長月「そういやSE決めたの雲龍だよな。なんでアヴィチーにしたんだ?」

    雲龍「特に理由なんかないわよ。なんとなく」

    舞風「まあ別に合って無いわけじゃないんだしいいじゃん」

    長月「いやそうじゃなくてな、センスいいなと思っただけだ」

    雲龍「ちなみに長月なら何にしてたの?」

    長月「ニルヴァーナかツェッペリン。ストーンズでもいいな」

    吹雪「好きだよねぇ…」

    843 = 1 :

    ジャンジャーンジャカッ…ジャンジャーンジャカッ

    吹雪「あ、始まった!!」

    長月「来たな!!よし行くぞ!!」タッ

    雲龍「待った」グイッ

    長月「ぐぇっ!!何だよ早く行くぞ!!」

    雲龍「円陣忘れてるわよ」

    武蔵「あー、あったなそんなの」

    844 = 1 :

    舞風「よしじゃあ早くやっちゃお!!ほら組んで組んで!!」

    スススッ

    長月「…掛け声は?」

    吹雪「長月ちゃんに決まってるじゃん。早くやってよ」

    長月「だよな…じ、じゃあ…」

    長月「「Prefab Rock Studio」ーっ!!盛り上げていくぞぉーっ!!」グッ

    オオーッ!!ゾロゾロゾロ…

    845 = 1 :

    ………ステージの上

    ソーウェークミーアップウェンイッツオールオーバー…ザワザワザワ…

    舞風「おお…結構お客さんいる…」ギシッ

    長月「前回のライブと同じくらいはいるな」ブゥゥゥン…

    吹雪(確かに人数は割と多い。でも今回は知らない人たちばっかりだから…盛り上げられるかわかんないけど)

    吹雪「ま、やってみますか…」ゴクリ

    846 = 1 :

    吹雪『あーあー…』

    ザワザワ…シーン

    吹雪『こんにちはー、横須賀鎮守府へようこそ!!Prefab Rock Studioです。ちょっと長いんで「プレスタ」とかって呼んでください』

    オオー…パチパチパチ

    吹雪『今回はこのライブに向けて…私たちとしては初めてのオリジナル曲をいくつか作ってきたので、ここにいる皆さんに聞いてもらって…一緒に楽しめたらなって思います!!よろしくお願いします!!』

    パチパチパチ…

    吹雪(よし、MCはこんなもんでいいかな)チラッ

    舞風「…」コクッ

    847 = 1 :

    舞風「…ワン、ツー…スリー…」チッチッチッ

    ジャカジャァァン!!デレレレッ…

    吹雪(入りうまく行った!!)ジャカジャカ…

    武蔵(いい感じで入れたな)ベベッベ

    長月(目立ったミスもないし…イントロは完璧だ!!)キャァァンキロリン…

    吹雪(このまま曲の終わりまで一気に駆け抜けよう!!)

    吹雪「…~」ジャカジャカ

    848 = 1 :

    ………

    ジャァァァン…

    吹雪(やった!自分たちの曲を完璧に演奏できた!!)

    雲龍(練習よりかうまくいったわね!!)

    吹雪「ありがとうございます!!」

    パチパチパチ…

    吹雪(これなら…!お客さんの反応は…)チラッ

    観客A「でさー…」ペチャクチャ

    観客B「え、それマジ?」

    観客C「…」スマホポチポチ

    観客D「ふぁぁ~…」

    吹雪(あれっ…)

    吹雪「誰も…聞いてない…?」

    849 = 1 :

    今日はこの辺で。今回はスマホで書いてたんでちょっと見づらいかもしれませんがそれは勘弁。
    後は用語解説を置いていきます。

    850 = 1 :

    用語解説

    ・ライブのリハーサル
    本番の前に実際に使用する機材を使って音響や照明と確認をしあう大事な作業。大体ライブ本番の3,4時間前に始まる。
    リハとは言われるがサウンドチェックのような面の方が強いので本格的な練習や予行演習はできない場合が多い。

    ・PA
    ライブをする際に必ずお世話になる音響さんのこと。
    ゴツいミキサーの前でヘッドホンしながら座ってるあの人。各パートのリバーブや音量の調整をしてくれる。
    ライブで音を出す際の最高権力者であり、あんまりPAさんのいうことを聞かないと出禁食らったりするので注意。

    ・SE
    効果音および入場曲のこと。
    この場合、龍驤たちのSEは効果音で吹雪たちのSEは入場曲の方を指す。
    iPhoneなどで音源を渡す人もいるが機材トラブルが怖いのでリスクの低いCDRで音源は渡した方がいい。

    ・セトリ
    演奏する曲目の順番とかが書いてある紙のこと。セットリストの略。
    ここに照明等の指示も書き込める。
    暗闇の中だと見づらいのでボールペンよりもマジックペン等で書くとPAや照明に評判がいい。

    ・セッティング表
    どこにアンプ置くかとか接続とか本番での立ち位置とかが書いてあるセッティング表。
    PAや照明はこれを基に仕事を行うのであんまりこの表から逸脱したパフォーマンスを行うと怒られる。


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