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元スレ提督「バンドがしたぁい!」

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201 :

大きな声出せないから参考になる

202 :

全然眠くないので眠くなるまで更新しようかなと思います。それでは始めて行きます

>>197
ヴァンザントのテレキャスは私も愛用しています!
ちなみにSSに登場してくる機材の殆どは書くイメージがつきやすいので今のところ>>1の愛用しているorしていた機材で書いています。

>>198
>>1が元々歌で業界入りした人間だからここだけ詳しくなるのは仕方ないかもしれない…

>>199
確かにフレディは難しい技術を多用してはいますが、根本的にはかなり基本に忠実な歌い方をしているので参考にするには良いボーカリストだと思いますよ。
何よりも歌を練習するときは自分の好きなボーカリストの真似をするのが一番上達すると思います

>>200
日本人であの温かみのある色気を再現できるボーカリストはあまりいないでしょうね…正真正銘の天才です

>>201
ありがとうございます。
実は声量を増やすという面においては前回書いたことだけでなく顔の響きをうまく利用することも大事だったりします。
ただ、これに関しては若干応用になってきますので前回は詳しい解説は入れませんでした。こっちはまた今度、機会があれば書こうと思います

203 = 1 :

………とある日、呉鎮守府近くの某リハスタ

ギャギャッギョッギョッ…

「~!」

瑞鶴「…」ドドタンドドタン

田中「…」E:ESP Snapper

グラーフ「…」E:Warwick Streamer stage Ⅰ

ギュィィン!!!ジャァァァァァン!!!

田中「…よし」

瑞鶴「またいい感じに決まったわね」

「そうだね!これでまたできる曲が増えたよ」

グラーフ「…私はちょっとトイレに行ってくるぞ」スタスタ

田中「おう」

瑞鶴「あ、そういえば提督さん」

田中「ん?どうした?」

204 = 1 :

瑞鶴「横須賀鎮守府の長月ちゃんたち、バンド始めたみたいよ」

田中「お、そうなのか。あいつもこれで楽しくやってけそうだな…」

「私のところにもこの間連絡がきたよ。何か鎮守府の中にスタジオ建てたみたいでね」

田中「はぁ!?鎮守府の中にスタジオって…どういうことだよ!?」

「本当みたいだよ?ほらこれ写真」ピッ

プレハブ小屋のスタジオ内部の画像「」デデン

田中「何だよこの立派さは…このアンプ…メサブギーか!?こっちはどう見てもツインリバーブ…」アゼン

瑞鶴「全部横須賀の提督さんが揃えてくれたみたいよ」

田中「マジかよ…あいついくら出したんだ…」

「ねえ、ウチの鎮守府にもスタジオ作んないの?毎回リハスタまで行くの面倒くさくない?」

田中「そんな金無えよ!!

205 = 1 :

瑞鶴「なんだー。まあ横須賀の提督さんはウチの提督さんと違ってあの年齢で海軍大将まで登りつめた海軍イチの出世頭だもんね」ケラケラ

田中「やかましわ!!俺もそれなりに頑張ってんだよ!!あいつと比べたら大したことないが大佐だぞ大佐!!同期の中ではあいつの次なんだぞ!!」ムキー!

「あはは、提督をいじめるのはそのくらいにしたげなよ瑞鶴ちゃん。…あ、長月ちゃんから連絡来た」ピコン

瑞鶴「お!何だって?」

「今日やっとバンドのメンバーと集まれたからこれから会議だって。練習する曲とかバンド名とか決めるみたいよ」

田中「…そうか。そいつは大変そうだな…」シミジミ

瑞鶴「そうだね…私たちも散々もめてたよね…」シミジミ

「懐かしいなぁ…バンド組んだばっかの時の事…」シミジミ

グラーフ「戻ったぞ…君たち、どうしたんど?」ガチャリ

瑞鶴「あ、いや、何でもない!それじゃあ再開しようか」

田中「そうだな。次は何にする?」

「久しぶりにオリジナルでもやろうよ!この間私が作ったやつ!!」

田中「お、あれか。いいな、それでいくか」

瑞鶴「オッケー!それじゃあ行くわよ!!1…2…3…4…」チッチッチッチッ

グラーフ「…」ブゥゥゥン

ギャーギャギャギャッ!テレレレー!

………

206 = 1 :

………大体同じ頃、プレハブ小屋のスタジオ

長月「…よしっと」ニヤニヤ

舞風「長月ー?どうしたのー?」

長月「呉の蒼龍さんに今日みんなで集まる話をしてたんだ」

吹雪「あー、あの時の蒼龍さんか」

武蔵「良い奴だったな」

雲龍「歌もすっごい上手だったわよね。蒼龍さんは何て?」

長月「…大変だと思うけど頑張れ!だそうだ」

早霜「バンド名と曲を決めるだけのにそんなに大変なのかしら…?」

武蔵「さぁ…?」

207 = 1 :

長月「まあ、そろそろ始めるとするか」

早霜「そうね。あ、ホワイトボードあるじゃない。これ使いましょうか」ガラガラ

雲龍「なんでこんなものがここに…?」

吹雪「あると便利だからとわざわざ執務室から司令官が持ってきてましたね」

舞風「実際使えるんだし使っちゃおうよ。そういえば提督はどうしてんの?」

吹雪「今日は仕事の消化に追われてと夜まで執務室のはずです」

長月「そうか。提督が来るまでには何とか終わらせたいな」

武蔵「そうだな。あんまり彼の手を煩わせずに終わらせたい」

吹雪「そうと決まれば早速始めましょう。じゃあまずはみんなで練習する曲について決めましょうか」

………ザワザワザワ…ニルヴァーナダロ!ブルーハーツトカドウダ??エックスヤロウヨ!ムリ!ワイワイワイ…

208 = 1 :

………半日ほど後

提督「ふぃーやっと片付いた。さーてあいつらはっと…」ガラガラ

早霜「…」グデーン

長月「…」ダラーン

吹雪「…」ボーッ

雲龍「…」ダルーン

提督「…死屍累々と言った感じだな」

武蔵「…やぁ。ようやく来たか」

提督「何なんだこの惨状は…」

209 = 1 :

長月「皆で一緒に練習する曲を決めようとしていたんだが…」

吹雪「いろいろな意見が出てきてなかなか決まらなくて…」

舞風「あんまり進まないからじゃあまずバンド名を決めよっかって話になって…」

早霜「初めのほうはいろいろ意見が出てきたんですが…どんどん泥沼化してきまして…」

雲龍「結局どっちもどれにすれば決まらなかった…」

武蔵「まあ、そういうわけだ」

提督「なるほどな…まあ話し合いが長引いて泥沼化することはよくあることだしな…」

吹雪「そうなんですよぉ…司令官、どうしましょう…」

提督「うーんそうだな…このホワイトボードが今日話した内容か?」

210 = 1 :

早霜「はい。表はバンド名で、裏が曲についてです」

提督「そうか。まあとりあえず今日はバンド名については保留しておこう」バタン

提督「あんまり多くのことを一度に決めようとするとさらに話がややこしくなって進まなくなるからな。こっちはまた今度話せばいい」

提督「…で、これが出た候補か」

Nirvana:Smells like teen spirit

X JAPAN:Forever Love

The Blue Hearts:人にやさしく

Queen:Don't stop me now

フジファブリック:若者のすべて

The Derek and Dominos:Layla

Кино:Группа крови

164:天ノ弱

Etc,etc...

提督「多種多様だが…ものの見事にロックばっかだな」

長月「まあ皆ロックしか聞かないからな」

211 = 1 :

提督「うーん…まあまずこの辺はナシだな」シャッシャッシャッ

X JAPAN:Forever Love ×

The Derek and Dominos:Layla ×

164:天ノ弱 ×

…×

…×

武蔵「何故だ?」

提督「フォーエバーラブやレイラは普通に難しい上に一曲が長い。もう少し上達してから手を出したほうがいいな」

提督「天ノ弱は普通に難しいからなしだ。ベースのスラップも多用されてるしアレンジでどうにかなるレベルじゃない。他のやつについても同じ理由だな」

提督「…で、何を決めるかについてだが、まずは2曲ノリがいいものを、1曲は静かな曲を入れるのが妥当だろう」

提督「あんまり同時に多くの曲を練習しようとしてもうまくはいかないからな。大体3曲くらいがベストだ」

長月「どうして静かな曲を一曲入れるんだ?」

提督「どういう曲が得意なバンドかは、実際に合わせてみるまで分からない。吹雪のボーカルが実は内省的な曲に向いているという可能性もある」

提督「そういう意味で、雰囲気の違う曲をまず初めに練習するのは案外重要だぞ」

舞風「なるほどねー」

212 = 1 :

早霜「じゃあ残った曲の中から明るい曲と内省的な曲の二つのグループに分けてみましょうか」

提督「そうだな、それから議論を再開したほうがいいだろう」

雲龍「えーっと…大体こんな感じ?」シャッシャッ

ノリがいい

Nirvana:Smells like teen spirit

The Blue Hearts:人にやさしく

Queen:Don't stop me now

………

内省的

フジファブリック:若者のすべて

Кино:Группа крови

Nirvana:Come as you are

………

長月「そうだな…この中から決めるのか…」

吹雪「議論再開ですね」

ザワザワ…ワイワイ…

213 = 1 :

舞風「提督はどう思う?」

提督「うーん…正直この中からだったらどれでもいいと思うぞ?」

吹雪「でもコレとかは他に比べるとマイナーな曲ですよね。私が上げたやつなんですけど」

「Кино:Группа крови 」

提督「別にお前らが楽しめるならマイナーな曲でも全然いいと思うぞ。この曲は全員知ってるんだろ?」

雲龍「ええ」

武蔵「さっき聞いたぞ」

舞風「私は割と好きな感じだったなー」

提督「なら良いんじゃないか。別に人に向けて発表する機会があるわけでもないし、自分たちで楽しむだけならどんなにマイナーでも楽しめればそれでいい」

長月「あ、そっか。別にライブをするわけでもないしな」

提督「そういうことだ」

214 = 1 :

雲龍「そういえば、このあたりの曲はキーボードが入ってないから私の出番がないんじゃないの?」

Nirvana:Smells like teen spirit

The Blue Hearts:人にやさしく

提督「いや、キーボードは多彩な音を出して曲の雰囲気を整えるのが役目だからな。ないなら無理やり好きな音色をねじ込めばいい」

提督「何も忠実に原曲を再現すればいいってもんじゃないんだ。そういう試みが積み重なってお前らのバンドの「音」になっていくんだぞ」

長月「なるほどな…完璧にコピーしてもNirvanaになれるわけじゃないしな」

吹雪「それならいっそ私たちの好きなようにアレンジしたほうがいいのかもね」

215 = 1 :

………数十分後

長月「よし、決まったぞー!!」ペカー!

早霜「みなさん、これで異存はない?」

舞風「うん!」

武蔵「おう」

吹雪「うん」

雲龍「ええ」


Nirvana:Smells like teen spirit ○

The Blue Hearts:人にやさしく  ○

Кино:Группа крови ○


提督「よし、いいんじゃないか」

長月「これで明日からまた気合い入れて練習できるな!」ワクワク

雲龍「あ、でも楽譜とかどうするの」

吹雪「あー…どうしましょうか」

舞風「スコアとか買うのにもお金かかっちゃうよね」

提督「その辺の心配は無用だ」

みんな「「「???」」」

216 = 1 :

提督「俺が全部気合を入れて採譜をしてやろう」

吹雪「えっ…悪いですよ。結構大変なんじゃないですか?」

提督「そんなことはないぞ?俺は絶対音感持ちだしそこまで難しい作業にはならない。バンドの音を分析して譜に起こす作業は案外楽しいんだ」ウキウキ

舞風「うわ…なんかウキウキしてる」

武蔵「まあ楽しそうだしいいんじゃないか…」

雲龍「ここはお言葉に甘えましょうか…」

長月「そうだな…頼んだぞ司令官」

提督「おう任せとけ!どれからやるかな~♪」ルンルン

吹雪「あんまり急がなくてもいいので、仕事に支障が出ない程度にしてくださいよ…?」

提督「分かってるよ」

長月「そういえばお前らはこの後どうするんだ?」

217 = 1 :

雲龍「私はもう眠いし…あっ、ご飯も食べてなかったわね」

武蔵「言われてみれば…まずは食堂に行ったほうがよさそうだな」

吹雪「そうですね。私もご一緒しますよ」

長月「そうか。私は少しギターを弾きたいからスタジオに残るぞ」

舞風「舞風もちょっとドラム叩きたいから残るよー」

吹雪「分かりました。司令官はどうしますか?」

提督「俺はこのままここで作業をするからまだ戻らないぞ」

吹雪「あ、それならまた教えてもらいたいことがあるのでご飯食べた後にまた来てもいいですか?」

提督「おう。日が回るあたりまではここにいるつもりだからそれまでなら付き合えるぞ」

吹雪「やった!それじゃあお願いしますね!」

武蔵「あっ、私も教えてもらいたいことがあったのだが…」

提督「まあそれもまとめて聞いてやるからまずは飯を食って来い」

早霜「そういうことよ皆さん。まずは食堂に行くわよ」

ハーイ!!

ドンドンドン!!タタタッ…ギュゥゥン!!ギャッギャッギョーン!ナガツキオンリョウサゲロー!

提督(…)

提督(こういう音楽との付き合い方も、まあ悪くないな)

218 = 1 :

というわけで今回は以上です。後は用語解説を投下します

219 = 1 :

用語解説

・ESP Snapper
当SSにおける田中提督の愛機。田中のは青色。だいたい新品で2、30万くらい
日本の楽器メーカーESPが出すストラトタイプのギター。
作りも音も素直でいい感じ。ギターの音自体は若干没個性ではあるので、エフェクターを多用する人にもってこいのギター。
http://www.espguitars.co.jp/original/snapper/snapper_ctm.html

・Warwick Streamer stage Ⅰ
当SSにおけるグラーフの愛機。青色。大体新品で2~50万くらい。グラーフのはドイツ本社のカスタムショップ製なのでお値段は相当張ると思われる。
トーンとボリュームを調整するだけで多彩な音作りができる。ディストーション系のエフェクターの乗りもよく、ベースを前面に押し出すバンドに向いている。
http://www.warwick.de/en/Warwick---Products--Instruments--Customshop---Masterbuilt--Basic-Bass-Models--Streamer--Streamer-Stage-I--Streamer-Stage-I-4-String--Streamer-Stage-I--4-string--Pictures.html

・オリジナル
自作曲のこと。
初めのうちは結構力を入れて作っても、ライブではオリジナルよりコピーのほうが盛り上がることが多いからちょっぴり悲しい。
これを作る人はパートに関わらずバンド内でも頭一つ抜けた権力を持つことができる

・スタジオにあるホワイトボード
本当にあると便利。長月たちみたいに会議にも使えるし作曲の時のコードの記録なんかにも使える。
おいてないスタジオも多いので初めて行くところなんかは事前チェックはしておいたほうがいい。

220 = 1 :

・Nirvana:Smells like teen spirit
当SSでも度々登場しているロック界の伝説に残る曲の一つ。
知名度の割にはめちゃめちゃ簡単。また、曲の構成が単純ゆえに、実はアレンジもかなり入れやすくなっている。
ちょっと音域が高いから男の人には厳しいかも
http://www.youtube.com/watch?v=hTWKbfoikeg

・The Blue Hearts:人にやさしく
甲本ヒロト率いる言わずと知れた日本のパンクロックバンド、ブルーハーツの代表曲の一つ。
Train Trainやリンダリンダと共に今も世代を超えて聞かれ続けている。
曲自体は単純だがとてもかっこ良い。また、実は女性が歌ってもよく映える曲である。
http://www.youtube.com/watch?v=hhOMoTkYh9I

・Кино:Группа крови
吹雪が好きなソ連のロックバンド、Киноの代表曲。ポップだが内省的な雰囲気が漂う不思議な曲。
日本ではマイナーだがロシア国内ではかなり有名な曲らしく、何かのアンケートでロシア国内での人気曲ランキング一位をとったこともあるとか
めちゃめちゃ曲自体は簡単だが、アレンジが多彩にできると思われる。
http://www.youtube.com/watch?v=k9p4B6s0j4U

221 = 1 :

解説は以上です。
こういう曲を艦娘が演奏している姿はなかなか想像し辛いかもしれませんが…まあその辺は諸賢の想像力にお任せいたします。それではまた次回に

222 :

乙です。
安心しろ田中お金は大してかからんぞ、資源がごっさかかるが。

223 :

ロックバンドと聞くとビートルズしか浮かばない
視野が狭いのかもしれんが…

224 :

TOKIOはロックバンドに入るんだろうか
一応サマソニとかに呼ばれてたけど・・・

225 :

農家がサマソニとか充分ロックじゃん?

228 :

乙です
XJAPANの曲名を出して頂けて嬉しいです

229 :

中級アマチュアプレイヤーの心をへし折りにくるDream Theater
大体誰もがぶつかってるんじゃないかな
ええ、ファンですとも

230 :

吹雪ちゃんに「ガンバレ!」って言われるのか…(恍惚)

231 :

THE ALFEEよろしくエンジェルギターを持ち出すのは出たりして?

232 :

オールして明日の三越コラボに参加するため気付けに更新します。

>>223
自分がロック畑の出身なので、むしろそういう人はどういう音楽を聴いて育ったのか興味がありますね…

>>224
彼らは結構ストレートなロックしてますね。長瀬君の声は本当にロック向きの素晴らしい声だと思いますよ

>>229
自分はやったことないですけど一昔前はコピバン多かったですねwwwwww

>>231
那珂ちゃんは普通に嬉々として使いそう

233 = 1 :

朝、武蔵と大和の部屋

武蔵「~♪」ベーンベンベン

「ふわぁ…あ、武蔵。起きてたのね」

武蔵「おう大和。おはよう」ベンベンベン

「うんおはよう…朝からベース弾いてるの?」

武蔵「早く起きてしまったから手持無沙汰でな」ベンベン

234 = 1 :

武蔵「…」ベンベンベンベン…

「楽しいのそれ…?」

武蔵「暇つぶしとしてはいい感じだぜ」ベンベン

「ふーん…ま、そろそろ朝ご飯食べに行きましょ?」

武蔵「…」ベンベンベーン

「ちょっと、聞いてる!?」ドガッ

武蔵「あいてっ!」

235 = 1 :

~食堂~

長月「…休みなのに何でこんなに早く起きなきゃいけないんだ」グデーン

望月「それー…もうちょっと寝てたかったんだけど…」グデーン

如月「もう二人とも…ちゃんと生活リズムは整えないとだめよ?」

睦月「そうだよ!!吹雪ちゃんなんか出撃がなかったとしてもちゃんと毎日起きてるし!!」

吹雪「ま、まぁ私は秘書官としての仕事もたまーにあるし…」

吹雪(やべぇ、昨日夜遅くまでギター弾いてたから超ねみい…)ドヨーン

236 = 1 :

夕立「大丈夫?元気ないっぽい?」

吹雪「い、いや!大丈夫だよ!…あ、大和さんに武蔵さん!おはようございます」

武蔵「おう」

「おはようございます…やっぱり駆逐艦の子は朝から元気ね」

雲龍「あの子たちは私たちと違って早朝からの遠征があったりもするからね」モグモグ

吹雪「うわわっ雲龍さん!!いたんですか!?!?」ビクッ

夕立「全然気づかなかったっぽい…」

雲龍「…ごちそうさま」パン

武蔵「相変わらずマイペースだな…」

「そうね…」

237 = 1 :

雲龍「ところで、あなたたちは今日はオフなの?」

吹雪「私ですか?そうですね、今のところは何もないです」

長月「私も今日は特に予定はないな」

武蔵「私もだ」

雲龍「舞風に早霜はどうなのかしら…」

吹雪「あ、あの二人なら今は遠征ですよ。あと二時間ほどしたら帰ってくる予定ですね」

雲龍「あら、丁度良いじゃない。じゃあ今日も集まりましょうよ」

武蔵「まあ構わないが…別に集まって何をするわけでもないだろう?まだ提督から譜面も届いてないしな」

長月「うーん…あ、それならみんなでCDショップへ行かないか?」

吹雪「へ?CDショップ?」

238 = 1 :

長月「みんなでCDショップに行って音楽の好みを確認しあうんだよ」

雲龍「いいわねそれ」ピコン!

武蔵「確かにバンドを組んだはいいが、互いの好みを把握してるわけでもないしな」

吹雪「なるほど…あまりに音楽性が違えばバンド内での衝突も生まれやすいって司令官も言ってましたしね」

武蔵「よし、それじゃあ今日はみんなでCDショップに行ってみるか」

雲龍「それって横浜まで出るに?それならついでにいろいろ遊んでいきましょうよ」

吹雪「まあせっかくのオフですし、鎮守府から出てパーッと遊ぶのも悪くないかもしれないですね」

長月「そうだな」

夕立「何それ楽しそう…夕立も行きたいっぽい!!」

睦月「夕立ちゃんはこの後出撃だよね?」

夕立「っぽいいいい…」ガックシ

239 = 1 :

武蔵「よし…じゃあ飯を食ったらスタジオに行って二人が帰投するのを待つか」

吹雪「そうですね。あそこ何気に広いし楽器弾かないときにも待合室としても使えるんだよね…」

長月「いっそマンガとかプレステとか持ち込んでやろうか」

雲龍「スタジオというより遊び部屋よねそれ」

240 = 1 :

………プレハブ小屋のスタジオ

雲龍「よいしょっと…」ギィィ

ドドタンタンタン…

吹雪「あれ?誰かいます?」

提督「おう、おはよう」ドンドンドン

長月「なんだ提督、来てたのか」

武蔵「こんな早くからどうしたんだ?」

提督「昨日のうちに仕事が片付いたからお前らに渡す譜面起こしをしてたんだ。ここはこう…か」カタカタッ

吹雪「はぁ…私たち邪魔でした?」

提督「いや、そんなことはないぞ。俺のことは気にせず適当にくつろいでくれて構わん」ドドタンドタンタ

241 = 1 :

提督「ところでお前らこんな早くに揃ってどうしたんだ?」

長月「皆で横浜のCDショップに行こうって話になってな」

武蔵「舞風たちが遠征から戻ってくるまで少し時間があるから、ここで軽く暇をつぶすつもりだったんだ」

提督「あーなるほどな、いいんじゃないか。互いの音楽の好みを知っておくことは案外重要だぞ」

雲龍「やっぱりそうなんですね」

提督「おう。編曲のときなんかで意見が割れた時も相手の音楽の趣味を理解していればなんで反対してるのかもわかるしな」

提督「俺も田中とはさんざん意見が分かれてな…俺は普通のロッカーだが、あいつはメタラーだからな…」

吹雪「あー…あの人確かに相当テクいフレーズ弾いてましたね」

提督「ああ…俺は正直どこが良いのかわからな…おっと口が滑った」

長月「おい」

提督「とまあこんなことが起こり得るからな。バンドを組むときに互いの音楽の好みは知っておくに越したことはないぞ」

242 = 1 :

雲龍「…まあ適当に時間をつぶしましょうか」

長月「そうだな。私はギターでも弾くか…」

吹雪「私飲み物持ってきますね」

ザワザワワイワイ…ギュィィン!!ウルセエ!ナガツキオンリョウサゲロー!

…………

243 = 1 :

………ワイワイガヤガヤ

ガチャ

舞風「ふぃー疲れた。ただいまー」

早霜「あら、皆揃ってるわね」

雲龍「やっと来たわね」

長月「よしお前ら!!今から横浜に行くぞ!!」ガシッ

舞風「えっ!?何いきなり!?」

244 = 1 :

………少し後、タワーレコード横浜店

長月「ついたー!!」

雲龍「すごいCDの数ね…」

武蔵「こいつはすごいな」

舞風「急に連れ出されたから何かと思えば…タワレコ?」

吹雪「皆で音楽の趣味を共有しておこうかなと思ってね」

長月「まああとは単純に面白そうだったからだ!!さあさっそく見に行くぞお前ら!!」ウキウキ

早霜「まあ要は遊びたかったのね」

武蔵「…そうとも言うな」

245 = 1 :

長月「そういえば武蔵は普段はVやメタルを聴くんだったか」

武蔵「まあその辺が中心だな。さっき聞いてたのは…コレだな」ヒョイ

X JAPAN:BLUE BLOOD

長月「おーエックスか…Xと言えばすっごい長い一曲だけが収録されたアルバムあったよな。なんて言ったっけか」

武蔵「ART OF LIFEか?アレも好きだぞ」

長月「あーそれだそれ」

吹雪「すっごい長い一曲って…どのくらいなんですか?」

武蔵「えーっと確か…まあ30分弱だな」

吹雪「」

舞風「」

早霜「」

雲龍「」

246 = 1 :

長月「それをライヴでやるからあのバンドは恐ろしいよな…」

武蔵「普通に疲れそうなもんだけどな…まああとはコレとかもよく聞いてるぞ」ヒョイ

Led Zeppelin:レッド・ツェッペリン I

舞風「あ、ツェッペリンは私も聞いたことあるよ!」

雲龍「私も結構好きなバンドね」

長月「ツェッペリンは知名度も高いしどこかで耳にしたことがあるって人も多いだろうな」

早霜「どんな感じなの?」

武蔵「聞いてみるか?」つイヤホン

早霜「どれどれ…」

………

NOW PLAYING:Good Times And Bad Times

………

早霜「…かっこいい!!」キラキラ

武蔵「だろ?」ニヤニヤ

247 = 1 :

舞風「そういえば雲龍さんがどんな音楽聞いてるのかも気になるわね」

雲龍「私…?そうね…私はフュージョンとかをよく聞くけど…お気に入りと言えばこれかしら」ヒョィ

ジャコ・パストリアス:ワード・オブ・マウス

長月「おお…いい趣味してるな」

雲龍「まああとは普通に流行りの邦ロックとかも聞くわよ」

長月「逆に私は邦楽はほっとんど聞かないんだよな」

吹雪「私も結構邦楽は聞くよ?何か試しに聞いてみたら?」

長月「…考えてみる」

吹雪(聞く気ねえなコイツ)

248 = 1 :

雲龍「舞風はどんな音楽を聴くのかしら」

舞風「舞風は大体長月と似たような感じだよ?ここにもよく長月と来るし」

長月「そうだな」

舞風「あ、でもこういうのは長月聞くのかな?私は好きなんだけど」

Yellow Magic Orchestra:SOLID STATE SURVIVOR

長月「YMOか。私も普通に好きだぞ」

早霜「私も結構好きよ」

吹雪「へー…聞いたことないや」

249 = 1 :

舞風「コレとか聞いたことあるんじゃないの?」つイヤホン

吹雪「えーどうかな…」

………

NOW PLAYING:RYDEEN

………

吹雪「あ、すっごい聴いたことあるコレ。こういうの作ってるバンドなんだ」

舞風「でしょ?なんか踊りたくなっちゃう感じしない??」

吹雪「いや…それはわかんないかな…」

舞風「えー」

長月「何を聞かせたんだ?」

舞風「ライディーン」

長月「なるほどな…」

250 = 1 :

武蔵「吹雪はどうなんだ?」

吹雪「私はロシアのロックが好きなんですけど…まあここにCDは置いてないですね」

長月「この間ロシアからCDを取り寄せてたよな」

吹雪「そうでもしないと手に入らないんだもん」

雲龍「それ以外ではどういうのを聞くの?」

吹雪「うーん…広く浅くって感じですかね。あ、でもパンクは好きですよ。これとか」ヒョイ

THE BLUE HEARTS:THE BLUE HEARTS

長月「名盤だな」ウンウン

早霜「…さっきからなんかチョイスが古くない?」


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