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    元スレ提督「バンドがしたぁい!」

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    851 = 1 :

    ・Avicii
    スウェーデン出身のDJ及び音楽プロデューサーで、2010年代を代表するアーティストの一人。
    ジャンルとしては一応EDMに分類されるアーティストだが、本当に曲作りの幅が広いのでファン層は驚くほど厚い。
    日本ではアパレルとかでよくかかってるイメージなので服屋さんとかよく行く人は必ず耳にしたことがあるかと。
    ジャンルを問わず音楽界で最も人気なアーティストの一人であったが、2016年を最後に多忙からライブをするのをやめてしまった。
    代表曲
    「Wake Me Up」 https://www.youtube.com/watch?v=IcrbM1l_BoI
    「Levels」 https://www.youtube.com/watch?v=_ovdm2yX4MA

    ・DI
    ギターやキーボードをミキサーにつないで出力するために必要な黒い箱。
    ライブの際はステージの後ろの方にいくつか転がっている。
    最近は音作りができるプリアンプを搭載したモデルを自分で持ち込む人も多い。

    ・ライド
    ライドシンバルの事。ほかのシンバルより厚い。

    ・ライブ前のセッティング
    登場時にSEをかけるバンドは一度暗幕が下りている状態でステージに上がってセッティングを行い、セッティングを終えてから袖にはけ、SEとともに再度入場…という手順を踏んでライブを始める。
    もちろんセッティングのために音を出すので、観客からするとバンドがステージに上がってきたことはすぐにわかってしまうのだが、見て見ぬふりをするのがマナーである。
    暗幕を下した状態で歓声を飛ばしてくる空気の読めない知り合いには、後でお説教。

    ・モニター
    モニタースピーカのこと。ステージの前の方に設置されてる三角っぽい形した黒いアレ。
    しばしばボーカルに足を乗っけられるためパフォーマンス用だと思われることもあるが、自分で出した音や自分たちの演奏を確認するために設置されている。「返し」とも呼ばれる。
    当然だがマイクを向けたらハウるためマイクを客席に向けたりするときは角度に注意が必要。

    ・楽屋でドラマーが叩いているもの
    大抵自分の太ももかペットボトルの先っちょ。ティッシュの空き箱ってのもいる。
    太ももを叩いている人はまじめな顔をして真剣に練習をしているが、ペットボトルの先端を叩きまくっている人は大抵ドヤ顔で明らかにテクを見せつけている。ことが多い。

    852 = 1 :

    今日は以上です。太もも叩いてるアレ痛くないんかね。
    今までは週一ペースで投下してきましたが次回の投下も今回みたいに結構遅れると思います。申し訳ない。

    853 :


    さてどうなる

    854 :

    久々の更新乙
    楽しみやで

    855 :

    乙です。
    まぁのんびりといこう、待つのは慣れてますから。

    856 :


    そういやテレキャス使いとレスポール使いまだ出てきてないな。今後誰か出てくるかな

    857 :

    こんばんわ。書き溜めたまったんで投下していきます

    >>856
    一応提督がヴァンザントのテレキャス使いですよ。
    レスポール使いではありませんが、>>446で蒼龍達と対バンしてた日向はギブソン使いです。
    ちなみにですがテレキャス使いもレスポール使いも登場予定はあります

    858 = 1 :

    ………ザワザワワイワイ…

    吹雪(あれっ…観客が誰も私達の方を見てない)

    吹雪(いや、完全に誰も見てないわけじゃなくて、三割くらいのお客さんは見てくれてるんだけど)

    吹雪(それでも…さっきの龍驤さんたちの漫才に比べるとお客さんが盛り上がってないのは明らかだ…)

    吹雪(まずい…どうにかしないと)キィィィィン…

    長月「おい吹雪、ギターミュートしとけ」ボソッ

    吹雪(あっ)パッ

    吹雪(MCもとりあえず何か喋んないとな…)

    吹雪「あ、ありがとうございました…次も続けてオリジナルの曲を続けて演奏しようと思いますので、聞いてください」

    吹雪(こうなったら…次の曲で挽回しよう!!)

    859 = 1 :

    ………


    ジャァァァァン…


    吹雪「ありがとうございましたー…」チラッ


    ザワザワ…パチパチパチ…


    吹雪(やっぱりそんなに聞いてくれてない…何でだろう)

    吹雪(もしかして私達の曲に魅力がないのかな…)

    吹雪(だとしたら…)

    吹雪「オリジナルを二曲演奏してきたんですけど…」

    吹雪「次の曲からは有名なバンドのカバーを演奏したいと思います」

    860 = 1 :

    長月(は、はぁ!?)ビクッ

    雲龍(何それ…予定と違うわよ!!)アセアセ

    舞風(確かにお客さん硬かったけどさぁ…ちょっと急すぎるよ!)

    武蔵(…覚えてる曲だと良いんだけどな)

    吹雪(みんな…明石さん…ごめん!でもこうするしかないと思うんだ!!)

    吹雪「それでは聞いてください。NIRVANA「Smells Like Teen Spirit」」


    ジャーンジャカッ…ジャーンジャカジャカ…


    観客A「お?この曲聞いたことあるぞ?」


    観客B「ニルヴァーナだろ!!知ってる知ってる!!」


    ザワザワザワ…


    ………

    861 = 1 :



    タタドン…ジャァァァン…


    ウェェェェェイ!!!ザワザワザワ…


    吹雪(やっぱり狙い通りだ…カバーなら結構聞いてくれた!!)

    吹雪「ありがとうございます」


    ウワァァァァァ!!


    吹雪(予定は変わっちゃうけど…あとの曲も全部カバーでやっちゃおう。変な曲とかじゃなければみんなついてこれるはずだし…盛り上がる方が良いでしょ)

    吹雪「次の曲もカバーで…」

    長月「…」

    862 = 1 :

    ………ライブ後、袖


    アリガトウゴザイマシター‼ウワァァァァ!!!パチパチパチ…


    吹雪「…よし、何とか終わったか」フウッ

    長月「…おい吹雪」ムスッ

    吹雪「な、何?」ビクッ

    武蔵「…何じゃないだろ。何で予定変えて急にカバーなんかやったんだ?」

    舞風「難しい曲じゃなかったから良かったけどさー、あそこまで急に予定変えられるとさすがに困るよ?」

    雲龍「ちょっとこれは擁護できないわよ」

    吹雪「ご、ごめんなさい…」

    863 = 1 :

    吹雪「でも…みんなも見たよね?オリジナルをやった時の観客の反応…」

    武蔵「ん、まあ…」

    舞風「確かにかなり重そうだったけど…」

    吹雪「カバーをやったら結局盛りあがってくれたし…みんなには申し訳ないけど、あの場ではあれが一番だったと思う」

    長月「とは言ってもなぁ…」

    864 = 1 :

    雲龍「ま、反省会は後にしましょう。あとのスケジュールがつかえてるわ」

    武蔵「そうだな」

    舞風「じゃあ今日はとりあえず…解散?」

    長月「…ああ。私は部屋に戻る」スタスタ

    吹雪「私も…なんか疲れたし。皆おつかれー」スタスタ…

    オツカレー……

    865 = 1 :

    舞風「…あの二人、なんか雰囲気良くなかったね」

    雲龍「そうね…何も無いといいんだけど」

    武蔵「吹雪はともかく長月のヤツは相当機嫌悪そうだったしな…」

    舞風「長月ちゃん割と頑固だからなー…」

    866 = 1 :



    ………


    ………夕暮れ時、鎮守府の埠頭

    長月「…」ジャーンジャカジャカ…チャラリローン…

    提督「ん?長月じゃないか。こんな誰もいない所で何してんだ」

    長月「あ…提督」

    提督「何だ…ギター弾いてたのか。エレキ弾くならここよりスタジオ行ってアンプ繋いだ方がいいだろ」

    長月「…今はこうしてたい気分なんだ」ジャカジャン…シャカシャカ…

    提督「そうか。まあ俺もそういう時あるし…分からんでもないな。隣座るぞ」ストン

    長月「ああ」

    867 = 1 :

    長月「…」キーン…チャカチャカ…

    提督「ギター、だいぶ上手くなったな」

    長月「そうか?」

    提督「はじめてから半年そこそこにしてはかなり上達してる方だ。自信持っていいぞ」

    長月「ありがとう…ま、最近はこればっかやってるしな」

    提督「…」

    長月「…」チャカチャカ…

    868 = 1 :

    提督「…浮かない顔してるな。何かあったか」

    長月「…そこは放っといてくれ」

    提督「そうか。今日は祭みたいなもんだし、そんなしみったれたツラでいるのも勿体無い気がするけどなぁ」

    長月「違いないな」

    提督「そういやお前らも…今日はライブしてたんだったな。俺は見回りで見に行けなかったが、どうだった?」

    長月「普通だ」

    提督「その面は微妙だったか」

    長月「別に…」ムスッ

    提督「ははは、そう不機嫌になるなよ。バンドやってりゃライブで客が全然盛り上がらないとかザラだぞ。慣れてけ慣れてけ」ポンポン

    長月「いや…盛り上がらなかった訳じゃないんだけどな」

    提督「何だ、違うのか」

    長月「…実は」

    869 = 1 :

    ………

    提督「ふーん、途中で吹雪が勝手に予定を変更して…オリジナルじゃなくてカバー曲を演ったのか」

    長月「ああ」

    提督「そいつは吹雪…やらかしたな。あとで説教する必要がありそうだ」

    長月「だよなぁ!?私めちゃめちゃ焦ったんだぞ!!」

    提督「リハやセトリと違う曲をやるのは…事前にPAへの説明が行ってるならまだしも、してないなら絶対やっちゃいけないことだ。ハコによっちゃあ出禁食らうしな」

    長月「そのはずだろ?なのにアイツは「アレが一番だったと思う」とか言いやがって…そのせいで周りがどれだけ迷惑してるか…」ブツブツ

    提督「ははは、まあそれもごもっともだな。長月、ただな」

    長月「何だ」

    870 = 1 :

    提督「ミュージシャンってのはエゴイストになる必要があるんだよ」

    長月「は?」

    提督「自分の満足の行く表現のためなら、時には周りへの影響も顧みず、自分のやりたいことをする。そういう姿勢が創作には大事なんだ」

    長月「だからと言っても…いくらなんでも予定を変えるのは」

    提督「もちろんそれを肯定してるわけじゃないぞ。バンドマンとして絶対やっちゃいけないことだし、守るべきマナーってやつだ」

    提督「だが、お前の話によるとカバーの方がウケが良かったんだろ?」

    長月「ん…ああ」

    提督「吹雪はなんとしても客を盛り上がらせたいっていう自分のエゴを貫いて、予定を変えてまでも客を盛り上げるのに成功したんだ。俺はその利己的な姿勢に立派なミュージシャンとしての素質を感じたけどな」ハハハ

    長月「そんなもんか…?」

    提督「まーとは言っても急にセトリを変えるのは流石にダメだからな。二度としないようにアイツには言っとく」

    871 = 1 :

    提督「…とにかく、吹雪は吹雪のエゴを貫いてそういう行動をしたって事はちょっと考えてくれよ。説教はお前の代わりに俺がしとくしさ」

    長月「でも…」

    提督「なんだ、まだ何かあるのか」

    長月「普通、自分達で作った曲をあんな風にスパッと捨てれるか?私、作った曲をライブで演奏するのは結構楽しみだったのに…」

    提督「あー、長月は自分達で作った曲を否定された感じがして悔しかったんだな」

    長月「ああ…盛り上がるにしてもそうじゃないにしても、やっぱり最後まで自分たちの曲を演奏したかった」

    提督「それは長月のエゴだな。なんだ、お前も立派にミュージシャンしてるじゃないか」ナデナデ

    長月「…撫でるな!」パシッ

    提督「ははは、すまんすまん」

    872 = 1 :

    提督「まあバンドってのはミュージシャン同士…つまり、エゴイスト同士の集まりだ。当然、メンバーの間で互いのエゴがぶつかって喧嘩をすることもある」

    提督「ライブもそうだし、作曲のときもそう。音楽に関係ないことでも、女とか飯の食い方とか…そういう所で衝突したりすることもある」

    長月「は、はぁ…」

    提督「周りの奴らを見てるとやっぱりバンドが解散する時って必ずそういう衝突が起きるもんでな、バンドを存続するにはそう言うことを解決し続ける必要があるってことでもある」

    長月「面倒なことだな」

    提督「まあ仕方無いさ、バンド活動をするなら必ず付き合わなきゃならん問題だ。でも解決法は無いわけじゃない」

    長月「そうなのか?」

    873 = 1 :

    提督「なに、簡単な話だ。互いのエゴを受け入れつつ、互いが納得するような方向に持ってきゃいいんだよ」

    長月「簡単とは言うが…それ、めちゃくちゃ難しくないか?」

    提督「そうでもないぞ?今回のお前らのパターンで考えると…長月は何としても自分たちの曲でライブをしたい」

    長月「ああ」

    提督「そんで吹雪は何としても客を盛り上がらせたい…この二つを両立させれば良いって話だ」

    長月「ライブで客が盛り上がってくれるような曲を、自分達で作れ…ってことか」

    提督「何だ、分かってるじゃないか」

    長月「なあ提督」

    提督「なんだ」

    長月「要するに良い曲を作れってことだろ。やっぱり難しいじゃないか」

    提督「ははは、そうかもな。すまんすまん」

    874 = 1 :

    提督「まあでもな、こういう考え方はバンドをやっていくなら持ってると得だ。例えば作曲するときとかを考える」

    長月「ああ」

    提督「曲に対して全く違うエゴを持つ二人がバンドにいたとする。一人は「もっとロックにしよう」と言っていて、もう一人は「クラッシックみたいな雰囲気にしたい」と言っている…みたいな感じでな」

    提督「そんな感じで正反する二つの考え方が見事に反映された曲が出来たとしたら…そいつは世に2つと無い、紛れもない名曲になる可能性がある。少なくとも、もとの曲よりかは格段に独創的で良い曲になってるはずだ」

    長月「なるほどな…でもそれならはじめからそんな衝突するエゴなんか捨ててしまったほうが楽なんじゃないか」

    提督「エゴが無い奴が作った曲なんかただの雑音が固まったゴミだ。誰も評価してくれないだろうよ」

    長月「だからミュージシャンはエゴイストになる必要があるのか」

    提督「ま、そういう事だな」

    875 = 1 :

    長月「…まあ、確かに作った曲をテキトーに聞き流されるのは癪だからな。ここは私達で観客達が嫌でも振り向くようなカッコイイ曲を作るべきか」

    提督「お、その意気だぞ長月」

    長月「ああ…ありがとう、だいぶスッキリしたよ。日も暮れそうだし、そろそろ向こうに戻るか」

    提督「そうだな。…そういや長月ライブ終わってから誰かに連絡したか?文月たち心配してると思うぞ」

    長月「あっそう言えばあれからもう何時間か経つな…うわ、LINEの通知が100件超えてる…あいつら…」

    提督「ははは、行ってやれ行ってやれ。今日は年に一度の祭りなんだ、終わりは近いが楽しめよ」

    長月「ああ、そうするよ。提督、今日はありがとな」

    提督「礼を言われる程のことじゃ無い、この程度のアドバイスならいつでもしてやるさ」

    長月「…」

    提督「ん?どうした」

    876 = 1 :

    長月「お前…案外いい男だな」

    提督「そうか。駆逐艦に言われても全っ然嬉しくない」

    長月「素直な奴め」

    提督「俺もそれなりにエゴイストなんでな」

    長月「ははは!それはそうだな!」

    877 = 1 :

    以上です。今回は解説することもなかったんでオマケの小話を置いていきます

    878 = 1 :

    オマケ:提督の開放日

    ………後日

    舞風「そーいや提督さー、開放日んときライブにもリハにも一回も顔出さなかったじゃん。何してたの?」

    提督「憲兵さんごっこ」

    舞風「は?」

    879 = 1 :

    ………鎮守府開放日

    あやしい「フヒヒ…君かわいいね…連絡先…頂戴…」ニヤニヤ

    朝潮「はい、連絡先ですか?LINEで良ければ…」

    あやしい「フヒヒ…ありがと…ん?」ニヤニヤ

    提督「おぅ〜いそこの君、何してんだ?」ポンッ

    あやしい「フヒッ…!?」ビクッ

    880 = 1 :

    提督「ウチの艦娘に手を出そうとは良い度胸じゃないか…さ、今晩は我が横須賀鎮守府に泊まっていって貰おう」ガシッ

    あやしい「えっ?」

    提督「不審者はテロリストかもしれんからな。拘束、尋問させてもらうぞ」

    あやしい「い、嫌だ!!俺、まだ何もしてない!!」ジタバタ

    提督「何かする気がある時点でアウトってことだ…さ、来てもらおうか」

    あやしい「そんなぁぁぁぁ!!」

    提督「朝潮」

    朝潮「は、はいっ!」

    提督「こういう不審な輩は無視して構わんからな」

    朝潮「心得ました!」

    881 = 1 :

    ………

    提督「みたいな。毎年不審者多くて大変なんだぞ。お前らモテすぎ」

    舞風「私達の裏でそんな努力が…」

    武蔵「提督も大変な仕事だな…」

    882 = 1 :

    今日は以上。それではまた次回。

    883 :

    提督マジで良いバンドマンだなぁ。乙

    884 :

    あけましておめでとうございます。新年初の投下開始です

    885 = 1 :

    ………鎮守府開放日の夜 大広間

    ワイワイガヤガヤ…

    看板【横須賀鎮守府開放日 後夜祭】デデン

    大量の料理「「「」」」バババン

    金剛「皆さん!!今日はお疲れ様デース!!」E:メイド服

    コンゴーサーン‼カワイイー!!ザワザワザワ…

    提督「今年も何のトラブルもなく一般人への鎮守府開放を終えられた事を嬉しく思う!!お前らの労を労って、ささやかながらも宴を用意した!!それでは…総員乾杯!!毎年恒例、後夜祭開始だァ!!」

    イェェェェイ!!オツカレー!!!カンパーイ!!!ガヤガヤガヤ…

    886 = 1 :

    雲龍「す、すごい料理…」キラキラ

    武蔵「後夜祭は毎年こんな感じだぜ?提督がわざわざ外から料理人を呼んでくれてな、私達のために用意してくれてるんだ」

    鳳翔「たまには他の人に料理を作ってもらうのもいいですよね♪」

    間宮「そうですね〜」

    「和洋中なんでもありの無制限ビュッフェ…胸が踊るわね」ジュルリ

    加賀「ここは譲れません」ジュルリ

    赤城「まずは洋から行きましょうか♪」ウキウキ

    舞風「あの三人が本気出してる…」

    野分「司令が破産しないか心配ね…」

    887 = 1 :


    ワイワイガヤガヤ………

    水無月「ながなが〜!!料理取ってきたよ〜!!」

    ポテトの山「」ドンッ

    長月「お、ありがと…って全部ポテトフライって何だよ!?嫌がらせか!!」

    水無月「あはははは!!そうとも言う〜!!!」ゲラゲラ

    文月「ま、ポテト美味しいし良いじゃん良いじゃん♪」モシャモシャ

    皐月「いや、さすがにこれだけあれば飽きるでしょ」

    長月「何の調味料も無しにポテトだけだしな」

    水無月「ふっふっふ…そう言うと思ってちゃんとケチャップもたくさん取ってきたよ!!ほら、これつけて食べなよながなが!!」ドヤッ

    長月「私トマト苦手なんだけど」

    水無月「あはははは、知ってる〜www」ゲラゲラ

    長月「沈めてやろうか貴様ァ!!」

    888 = 1 :

    早霜「…仲良いわねあなたたち」

    文月「あ、早霜さん!!」

    水無月「えへへへ、まあね!!」

    長月「…正直こいつらに付き合わされるのは疲れる」

    皐月「でもそんなこと言ってもさ、長月絶対に部屋変えようとしないよね!!」

    長月「ま、結局のところ姉妹艦だし…そういうもんだろ。あ、早霜。良かったらポテト食ってってくれ」

    早霜「ありがとう、頂くわ」モシャモシャ

    889 = 1 :

    早霜「…そうは言っても長月、姉妹艦以外の子と部屋組んでる子もいるわよ」モグモグ

    文月「あ〜、睦月ちゃんとか?」

    皐月「吹雪ちゃんと夕立ちゃんか。あそこは特別仲良いもんねー」

    水無月「どこ行くにしてもだいたい一緒にいるもんね〜」

    長月「三人ともそんな同じタイプでも無い筈だが…なんで仲良いんだろうな」

    早霜「睦月ちゃんと吹雪ちゃんは…それぞれ妹が多かったり、なんだかんだ真面目なタイプだったりっていう共通点があるけど」

    早霜「夕立ちゃんは…なんでかしらね?あの二人とはそんなに共通点ないわよね?」

    文月「ぽいぽい要員〜?」

    皐月「そんな要員いるかなぁ?」

    890 = 1 :

    夕立「ん?今夕立たちの話してたっぽい?」ピョコッ

    睦月「およ?何の話してたのかにゃ?」ピョコッ

    文月「あ、睦月ちゃんに夕立ちゃ〜ん!!」

    皐月「夕立さんがなんで睦月ちゃんとか吹雪ちゃんと仲良いのかなと思ってね」

    睦月「ああそれ…何でだろね?」

    夕立「着任した時期がほとんど同じだったから…自然に一緒にいたっぽい?」

    睦月「私達がこの鎮守府の初建造だったんだよね〜」

    夕立「ぽいっ!」

    水無月「えっ!?二人とも強いとは思ってたけどそんな古参だったんだ…」

    長月「私よりも古いぞ、先輩はちゃんと敬えよ」

    891 = 1 :

    皐月「そういや今日は吹雪ちゃんいないみたいだけど…どうしたの?今は妹たちのところにでも行ってるの?」

    睦月「あー…それが」

    夕立「さっき司令官に呼び出されてから部屋に篭っちゃって…ずっと出てきてないっぽい…」

    文月「へ?」

    夕立「事情はよく知らないっぽいけど…あれは多分何かやらかして叱られたっぽいよ」

    皐月「へー、珍しいねそりゃ」

    水無月「吹雪さん基本的にあんまり失敗とかしないもんねー」

    長月(あいつ、あの後結局怒られたのか)

    892 = 1 :

    長月「まだ出てきてないって…吹雪のやつ、相当絞られたなこりゃ…ちょっと様子見に行ってやるか」ブツブツ

    睦月「長月?どしたの?」

    長月「いや?別に。…ちょっと外出て来る」テクテク

    水無月「あ〜ながながどこ行くの〜!!」

    長月「すぐ戻るすぐ戻る」フリフリ

    皐月「もしかして…お腹でも壊したの?」

    文月「えっ、そうだったの!?ながつき〜!!トイレそっちじゃないよ〜!!」

    長月「違うわボケ!!」

    893 = 1 :

    ………駆逐艦寮、吹雪の部屋

    コンコンコン…

    長月「おーい吹雪、いるか」

    「ん…な、長月ちゃん!?ど、どうしたの?」

    長月「お前が部屋から出てきてないって睦月たちから聞いてな、心配になったから様子見に来たんだよ」

    「そうだったんだ…心配掛けてごめんね。今開けるからちょっと待ってて」

    長月「おう」

    894 = 1 :

    ガチャッ

    長月「入るぞ」

    吹雪「うん…」

    長月「どうしたんだよ、部屋に篭もるなんてお前らしく無いじゃないか」

    吹雪「えっと…その…」モジモジ

    長月「…言いたいことがあるならさっさと言え」

    吹雪「うん…あの、長月ちゃん」

    長月「何だ」

    吹雪「やっぱりさっきのライブの時のアレ…怒ってる?」

    長月「…当たり前だ、急に予定を変えられて動揺しないはずがない。他のメンバーも同じ気持ちだろうよ」

    吹雪「ううっ…だよね…本当に申し訳ないことしちゃったな…」シュン

    長月「…」

    895 = 1 :

    長月「やっぱあの男に叱られたのか」

    吹雪「うん…結構こっぴどく。他のメンバーのことを考えないで一人で突っ走る奴はバンドをやらないほうが良いって…」

    長月「ははは、そいつはずいぶんキツかったな」

    吹雪「…でも確かにその通りだと思うんだ。バンドって一人でやってるモノじゃないし、他のメンバーのことも考えないと駄目。私、それが分かってなかった…」

    長月「そうか。…でもまあ今はそれが分かったんだろ?」

    吹雪「うん。私、今日のステージでは本当に自分の事しか考えてなかった。もうあんなことしないよ」

    長月「是非そうしてくれ、お前に振り回されるこっちも大変なんだからな」ニヤニヤ

    吹雪「うっ…返す言葉もございません」

    896 = 1 :

    長月「まあよく反省してるみたいだし私は許してやるよ…で、なんで部屋に籠ってたんだ?」

    吹雪「えーっと…それは…」

    長月「なんだよ、早く言えよ」

    吹雪「皆が怒ってるかなって思ってなんとなく顔出しづらくて…ほら、ライブ終わった後の空気も悪かったし…」モジモジ

    長月「ははは、それは杞憂だぞ。現に私は怒ってない」

    吹雪「でもさっき怒ってるって言ってたじゃん」

    長月「あー、聞かなかったことにしてくれるか」

    吹雪「都合いいなあ」

    長月「私はこういう奴なんだよ、覚えとけ」

    897 = 1 :

    長月「…実は私もライブの後にあいつと話をしてな」

    吹雪「あ、そうだったんだ」

    長月「正直言うと、あいつと話をするまでは死ぬほど怒ってた。艦隊決戦で武蔵や陸奥が駆逐艦だけ狙うときの百倍はキレてた」

    長月「自分たちで作った曲を演奏できなかったことにもだし、ライブの時のお前の態度にもだ」

    吹雪「うっ…なんかごめん…」

    898 = 1 :

    長月「でもあいつと話して、お前もお前なりにバンドにとって一番良いと思う方法を考えて実行してただけってことに気付いてな」

    吹雪「…」

    長月「私はお前のその姿勢を尊重してるし、ミュージシャンとして立派だと思う」

    吹雪「…」ウルッ

    長月「だから、「怒ってる」ってのは間違いだったな、正確には「怒ってた」だ。…なんだ吹雪、泣いてるのか」

    吹雪「…気にしないで。長月ちゃん、ありがとう」グスッ

    長月「礼なら提督に言っとけ。あいつと話をしてなければ、私もまだヘソ曲げてただろうしな」

    899 = 1 :

    長月「で、結局後夜祭には顔出さないのか」

    吹雪「や、やっぱり行きづらいよ…。武蔵さんとかそれなりに怒ってそうだし…」

    長月「大丈夫だよ、あいつら祭りに浮かれて怒りなんか吹っ飛んでるから」

    吹雪「そ、そんなもんかな…」

    長月「そんなもんだ。謝るなら今のうちに謝っとけ。ほらほら行くぞ」グイグイ

    吹雪「あっちょっと待って着替えさせてよ!!今私ジャージだから!!」

    長月「知るか。さっさと行くぞ」グイッ

    吹雪「そんなぁぁぁ…」ズルズル

    900 = 1 :

    ………後夜祭会場

    ザワザワザワ…ウェェェェイ!!!

    夕立「But your lips are venomous poison!!」E:カラオケマイク

    「いいぞ~!!」

    「夕立ちゃ~ん!!」

    提督「アリスクーパーって…音楽の趣味シブ過ぎるだろあいつ」

    武蔵「な、どこで知ったんだろうな」

    舞風「吹雪ちゃんあたりが教えたのかもよ?」

    雲龍「あり得るわね」


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