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    元スレ提督「バンドがしたぁい!」

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    101 = 1 :

    ………数時間後、鎮守府某所の廊下

    雲龍「うーん、キーボードを買わないといけないんだけど…出撃で昨日参加できなかったし…どうしようかしら」

    武蔵「提督に相談したらどうだ?」

    吹雪「それが良いと思いますよ。多分暇してると思うので」

    雲龍「そうね、ちょっと執務室に行ってみようかしら」

    吹雪「それが…何処かに行っていていないんですよ」

    2人「?」

    吹雪「まあ鎮守府からは出てないと思うので、散歩がてらぶらぶら探してみますか」

    雲龍「そうね」

    102 = 1 :

    ………一時間後、鎮守府の外れ

    体育倉庫的な建物「」ポツリ

    吹雪「鎮守府中を探してみて…見ていないのはここだけですが…」

    武蔵「何だこの建物は…初めて見たぞ」

    雲龍「何なのかしら…鍵はかかってないみたいね」ガラガラ

    引き戸「」

    武蔵「…二重で扉がある?」

    雲龍「開けてみましょうか…うわっ!」ガチャッ

    ドッタンドドタン!!ドッタンドドタン!!

    舞風「…」ドッタンドドタン!!ドッタンドドタン!!

    提督「そうそう、いい感じだぞ!」

    早霜「だんだん一定のテンポで叩けるようになってきたわね」

    シャァァァァン!!

    舞風「…あー疲れた!!くったくたなんだけど!!」

    提督「この短時間でなかなか良い上達っぷりだぞ。次はメトロノームを使って…ん?何だお前ら。いたのか」

    103 = 1 :

    武蔵「いたのかって…随分探したんだぞ…」

    吹雪「ここが提督がこないだ妖精さんに頼んで作ってもらったスタジオですか?」

    提督「ああ。アンプとドラムが今朝届いたから運んだり設置したりと色々やってたんだ。結構思いっきり叩いてたが…音漏れとかどうだった?」

    雲龍「全く聞こえませんでしたよ」

    提督「おお、さすが妖精の設計だな…」

    舞風「これなら安心して練習できるね」

    提督「ああ」

    104 :

    早霜「ところで…あなたたちはどうして提督を探していたんですか…?」

    雲龍「私がキーボードを買おうと思ったんだけど…何を選べばいいかわからないからとりあえず提督に話を聞こうと思って」

    武蔵「それで鎮守府を探し回って…最後にここにたどり着いたってわけだ」

    提督「そうだったのか、それはすまなかったな。よし、じゃあまずは雲龍も楽器屋に連れてくか」

    雲龍「通販とかではダメなんですか?」

    提督「別にダメってことはないが…初めの一台だし、実際に見て触ったほうがいいだろう」

    雲龍「わかりました」

    105 = 1 :

    舞風「あ、それ私もついて行っていい?」

    提督「ああ。舞風は確かこの後も何も遠征とか入れてなかったよな」

    舞風「うん」

    吹雪「私も暇なんでついていきますね」

    提督「そうか。武蔵はどうする?来るか?」

    武蔵「いや、私はベースをアンプにつなげて弾いてみたいからここにいるよ。使い方を教えてくれるか?」

    提督「ああ。ここがスイッチでココのツマミが…」

    ………

    106 = 1 :

    ………電車に揺られること1時間半。JR渋谷駅西口

    提督「よし、ついたな」

    吹雪「この間は御茶ノ水でしたが…今日は渋谷なんですね」

    提督「ああ。なぜだかは知らんが渋谷には鍵盤楽器やマイクやPAなどの機械系の店が集まっているからな。とりあえず探すならこの辺が一番だ」

    舞風「へー…なんかテンション上がってきた!!!」

    早霜「こんなところで急に踊らないでよ…?」

    雲龍「…」ワクワク

    107 = 1 :

    ~池辺楽器店、鍵盤堂~

    提督「よし、とりあえずはここだな」カランカラン

    吹雪「うわー…鍵盤楽器がいっぱい…」

    早霜「シンセサイザーとかもあるけど…アコーディオンとかもあるわね」

    提督「ああ。鍵盤楽器は割と楽器店によってメーカーに偏りがあったり高価格帯の商品しか置いてなかったりするんだが、ココは比較的広範囲なジャンルの商品を置いてくれてる印象だな」

    雲龍「でもどれがどれかわからないわね…」

    提督「よし、じゃあせっかくだし試奏しながら説明していくか」

    108 = 1 :

    提督「まず、バンドの中で使うことを考えるとこの辺のキーボードだな。向こうのアナログシンセとかは相当マニアックだから考えなくていい」

    雲龍「ええ」

    提督「基本的にバンドのキーボーディストが使うキーボードは三種類ある。まず一つ目はこの「ステージピアノ」だ」

    Korg SV-1「」ジャジャン

    提督「基本的にコイツはピアノの音色をメインで使う人が使うもんだな。本格的なピアノタッチに多い鍵盤数と持ち運びができる重さを持ち合わせている」ポロロン

    提督「基本的に使い勝手はいいが、音源の幅は他の種類に比べて限られるな。ロック系のバンドならよほどのこだわりがない限りほかの種類を選んだほうが無難だろう」ジャーン

    雲龍「へえ…あ、ホントね。かなりタッチと音が生のピアノに近いわ」ポロポロロン

    提督「ん?雲龍はピアノ弾いたことあるのか?」

    雲龍「はい。大広間に昔からひっそり置いてあるピアノを前から遊びで弾いていました」

    提督(それ俺が楽器弾きたすぎて昔にこっそり置いたやつだ)

    109 = 1 :

    吹雪「早霜さんも確かピアノ弾けましたよね」

    早霜「ええ。雲龍さんとよく楽譜を持ってきて弾いてたわ」

    提督「そうだったのか…それならタッチが軽い鍵盤よりもこういう鍵盤のほうがうまく使えると思うからステージピアノも視野に入れてもいいかもな」

    雲龍「他の種類になると鍵盤の重さも変わるんですか?」

    提督「ああ。とりあえずコイツを弾いてみろ」

    Roland JUNO-DS「」デデン

    110 = 1 :

    雲龍「…あ、かなり鍵盤が軽いわね」ピロピロピロ

    提督「ああ。コイツは「ワークステーションキーボード」と呼ばれるものだ」

    提督「こんな感じにかなり鍵盤が軽いから音に強弱もつけづらいし、鍵盤数も少ないから弾き心地は正直そんなに良くない」

    提督「だが、内蔵されている音の種類はピカイチだ。様々な音を出せるから作曲や編曲、バンドアンサンブルに向いてるといえるな」

    提督「かなり汎用性が高いからおそらくバンドマンの間でもっとも使われてるのはこのタイプだ」

    雲龍「へぇ…あ、ギターの音に…これはシンセね」ピャー

    吹雪「本当にいろんな種類の音が出るんですね」

    提督「ああ、音の種類を変えるだけで曲の雰囲気はガラリと変わるからな。音源の多さというのもバンドにとっては重要だ」

    111 = 1 :

    提督「まああとはオルガンやストリングスの音色を中心にイコライザーを内蔵したコンボキーボードとかがあるんだが…基本的に使うのが難しい上に高価だからコイツは気にしなくていいだろう」

    雲龍「はい、ありがとうございます」ピロピロ

    早霜「提督、これは?」

    Roland AX-Synth「」ドン

    提督「あー…コレはショルダーキーボードと言ってギターやベースみたいに肩から掛けれるキーボードなんだが…まあこれはやめとけ」

    吹雪「どうしてですか?」

    提督「鍵盤数が少ない上に音源もそんなに数が無いからな。一台サブとして持っとくのはいいかもしれないが初めの一台に買うもんじゃない」

    112 = 1 :

    提督「よし、それじゃあ下の階を見てくるから適当に試奏してみてよさげなのを見繕ってくれ」

    雲龍「わかりました。ありがとうございます」ピロピロ

    早霜「楽しそうね…私も一台どれか買おうかしら…」ピロピロ

    提督「それじゃあ行くぞ吹雪」

    吹雪「へっ?私ですか?」

    提督「ココの下の階はマイクとかを置いていてな。お前ボーカルだろ、これから一緒にマイク見に行くぞ」

    吹雪「はぁ…わかりました」

    舞風「舞風もそっち行く!!」

    113 = 1 :

    ~池辺楽器店、パワーレック6F~

    提督「ここだな」

    舞風「なんかまた雰囲気違うねー」

    吹雪「わー…またよくわからない機材がいっぱい…」

    提督「こっちだ」

    ショーケース「」ドンッ

    舞風「いろいろマイクがあるよー!金ピカのもある…」

    吹雪「本当だ…こんなの恥ずかしくてステージじゃあ使えませんよね…」

    提督「そうだな…。正直俺もコレは死んでも使いたくないぞ」

    114 = 1 :

    吹雪「マイクも種類とかで別れてるんですか?」

    提督「ああ。所謂「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」で別れているぞ」

    吹雪「どんな違いがあるんですか?」

    提督「ダイナミックマイクはいわゆる普通のマイクだな。壊れづらく頑丈だというのが一番の強みだ」

    提督「コンデンサーマイクはレコーディングの時なんかに使う音質が良いマイクなんだが…正直壊れやすいからこっちは今日は買わない」

    吹雪「じゃあダイナミックマイクのほうを買うってことですね」

    提督「ああ、このショーケースの中に入ってるマイクは全部そうだぞ。音質も一つ一つタイプが違うからいろいろ試してみるといい」

    吹雪「うーん…でも正直違いが分かる気しないし…提督が適当に選んでいいですよ」

    提督「まあ確かに…かなり微々たる差だからな…じゃあもうコレとかでいいんじゃないか」

    SENNHEISER E935「」

    115 = 1 :

    吹雪「コレですか…どんなマイクなんですか?」

    提督「コイツはとにかくクリアでヌケの良い音をしているんだ」

    提督「バンドマンが使ってるマイクは基本的に世界共通でこの「SM58」というマイクなんだが、正直このマイクはパワーはあるが音がこもるのが気に入らなくてな」

    Shure SM58「」

    提督「俺はもっとバンドの中で声を目立たせたかったからこのE935をずっと使っていたんだ。ちょっと聞き比べしてみるか?」

    吹雪「はい」ワクワク

    提督「よし、それじゃあ防音室を使わせてもらうか」スイマセーン!

    店員「はい、ただいまー!」

    116 = 1 :

    ………

    提督「よし、それじゃあまずはSM58行くぞ」

    吹雪「はい」

    提督「ラーラララーラーラー♪」


    舞風「うわぁ…提督っていい声してるね…」

    吹雪「そうだね…聞き心地良いな…」

    提督「おい、お前らちゃんと聞いてたのか」

    117 = 1 :

    提督「まあいいや…次、E935行くぞ」

    吹雪「はい」ワクワク

    提督「ん、ん゛っ…ラーララーラララーラー♪」


    吹雪「あ、本当だ!こっちのほうが声が目立ちますね!」

    舞風「そんな変わるかなぁ…?あんまり変わらないと思うけど…」

    提督「ははは、まあ所詮その程度の差ってことだ。だが、バンドを入れるとこれが結構な差になるんだ」

    吹雪「あー、さっき舞風ちゃんが叩いてたドラムも相当音量が大きかったですからね」

    提督「ああ。アレにギターにベースが加わるとその音に負けないように歌うのは結構大変なんだぞ」

    吹雪「なるほど…その練習も大変そうですね」

    提督「まあ、そっちもしっかり俺が教えてやるから安心しろ」

    118 :

    ………

    吹雪「よし、じゃあ私はコッチの良く音が通る方のマイクにします」

    提督「そうか、俺も同じのを一本買っていこう。あ、ついでにミキサーとかも買っていくか」

    舞風「ん?何それ」

    提督「いろんな楽器を繋げて音量を調整できたりするやつなんだが…何よりもこれがないとマイクの音をスピーカーから出力できないからな。まあコレは正直適当なヤツでいい」ヒョイ

    舞風「へー…それにしてもやっぱりこういうところって色んな物があってみてるだけで楽しいねえ」キョロキョロ

    提督「そうだろう。見てるだけで時間が無断に解けていくぞ、気をつけろよ」

    119 = 1 :

    ~場所が戻り、池部楽器店鍵盤堂~

    提督「あいつらは…いたいた。何か良さそうなのは見つかったか?」

    雲龍「あ、提督。おかえりなさい。いろいろ弾いてみたんですが…コレとか良さそうだなって」

    MX-88「」デデン

    提督「YAMAHAのMXシリーズか。…でも88鍵は初めて見たぞ?」

    店員「あ、それですね、五月に発売になったばっかりなんですよ」

    提督「あ、ありがとうございます。なるほど、新機種か。知らなかったな」

    雲龍「鍵盤数も音の種類も多いし…何よりも鍵盤がイイ感じに弾きやすいんです」

    提督「どれどれ…うおっすげえなんだこれ!!」ピロピロピロ

    提督「めっちゃ弾きやすいな…操作もしやすいし値段も高すぎるわけじゃない…うん、いいんじゃないか」ピロピロピロ

    雲龍「やっぱりそうですよね…じゃあコレにします」

    店員「ありがとうございます!」

    提督「早霜はどこに行ったんだ?」

    雲龍「えーっと…」キョロキョロ

    舞風「あ、いたよ」

    早霜「…」ポロロロロン

    吹雪「完全に自分の世界に入ってますね…」

    120 = 1 :

    ……二時間ほど後、鎮守府内スタジオ

    提督「よし、帰ってきたぞ」ギイイ…

    武蔵「ああ、帰ってきたのか。おかえり」ベンベンベン

    吹雪「これで全員の楽器が揃いましたしやっと練習できますね」

    舞風「そうだねー。また今度全員集まれるときに集まって何かしら一緒に練習する曲を決めよ!」

    雲龍「そうね」

    提督「武蔵、ベースはどうだ?」

    武蔵「弾き方とかはネットで調べて適当に弾いてたんだが…なかなか楽しいな。だが、指が痛くなってきたぞ…」ベンベンベン

    提督「ふふふ、そうだろうそうだろう。初めはその痛みに慣れるのも練習だぞ。…さぁーて俺もギターを弾くか」ウキウキ

    早霜「あ、提督、昨日今日とサボった分の仕事が溜まっているのでは?」

    提督「………執務室に戻る」ガックシ

    吹雪「…なんだかかわいそうなので私も手伝いますよ」

    提督「おう…」

    121 = 1 :

    とりあえず以上です。全員分の機材がようやくそろいました。次回からは練習パートを書いてけるかなぁという感じです。
    あとは今回も大量に登場した用語解説を書いて終わります。
    ちなみに提督が買ってきたドラムセットはSONOR、シンバルは全部ジルジャンです。アンプと合わせたら提督の出費がすごいことになってそうです。

    122 = 1 :

    用語解説

    ・楽器の配送
    驚くほど丁寧に、迅速に、纏まりよく配送してくれる。
    個体差の激しいギター系はあまりお勧めしないが、マイクとかキーボードとかの普通の機材なんかはどう考えても店で買うよりも通販のほうがお得。
    送料も負担してくれるお店が結構あるので積極的に活用して行こう。

    ・ツインリバーブ
    Fenderの超有名ギターアンプ、'65 TWINREVERBのこと。歪ませないクリーンの音が気持ち良く、エフェクターとの相性も良い正真正銘の名器。
    全国どこのスタジオに行っても大体コレかRolandのJC-120というアンプが置いてある。最高に音はいいがお値段は相当高め。
    http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/35834/

    ・レクチ
    イギリスの世界的アンプメーカー、メサブギー(Mesa boogie)の代表的なギターアンプ、Rectifierの総称。
    クリーンの美しさもさることながら、チャンネルを変えたときの歪みが素晴らしく、コレがあれば本当にエフェクターがいらない。
    最高に良いアンプなのだが値段が高すぎるためか基本置いてあるスタジオは少ない
    http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/53659/

    ・Fender Rumble100
    世界的楽器メーカーのFenderからリリースされている>>1が個人的に好きなベースアンプ。音圧も悪くなく幅広い音が作れる。
    やはりFender製ベースとの相性が相当良く、武蔵のプレシジョンベースとも合いそうなので提督はこれを選んだ。
    あんまり置いてあるスタジオは見ない。
    http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/192640/

    123 = 1 :

    ・ドラムのチューニング
    正直かなり重要。チューニングの精度が良い人は得てしてすごいうまい。
    叩きやすさも変わるが何よりも自分の出したい音を出せるようになるのがデカい。
    腕の良いドラマーが叩いた後のドラムはたいてい素晴らしいチューニングになっている。

    ・8ビート
    誰しもが必ず聞いたことがあるであろうリズム。現在のロック、ポップスの楽曲の6割くらいはほとんどこれで作曲されていると思う。
    ドラムの基礎となるリズムであり誰もが一番初めに習得するビートだが、人によって出す味がとても変わってくるため8ビートのうまさがそのままドラマーの上手さに直結しているといっても過言ではないほど奥が深い。
    http://www.youtube.com/watch?v=4LCicwPOOI8 ←0:48あたりから
    http://www.youtube.com/watch?v=b4hCjxNvHfE&feature=youtube_gdata_player ←めちゃくちゃうまい人の例

    124 = 1 :

    ・渋谷の楽器街
    そこそこ楽器屋が多い。鍵盤楽器やPAなどのデジタル機材を探しやすい印象だがギターを探すなおとなしく御茶ノ水に行こう。

    ・Korg
    日本の世界的な楽器・機材メーカー。
    ステージピアノやキーボードの品質が良く、使っている人も多い。個人的に鍵盤が重いのであまり>>1は好きではないが…
    Korg SV-1http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/171381/

    ・Roland
    日本の世界的な楽器・機材メーカー。
    Korgと同じ業界でシェアを争っている。キーボードやステージピアノの質は本当に良い。
    革新的な機材を世に多く送り出しており、中には売れなさ過ぎてすぐに廃盤になったモデルも。
    Roland Juno-DShttp://www.roland.com/jp/products/juno-ds88/
    Roland AX-Synthhttp://www.ishibashi.co.jp/store/axsynth/

    ・SENNHEISER
    とてもクリアな音質のマイクやイヤホンなどを生産しているドイツのメーカー。アフターサービスもしっかりしている。
    提督の選んでいたE935はハイ抜けが良いため女性向けだがかなり声が通る。
    E935 http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/68380/

    ・Shure SM58
    所謂「マイク」。世界のどの地域に行っても使われているShure社の金字塔。
    音圧もあり中音域を中心にパワフルな音が鳴り、メンテナンスもしやすいので使っている人はかなり多い。
    が、正直声がこもった感じがするため、そういう症状で悩んでいるボーカリストは素直にマイクを変えることをお勧めする。
    http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/69782/

    ・マイクの音の違い
    実際、結構変わるぞ。リンク参照
    http://www.youtube.com/watch?v=YEvyY0Lvg7s&feature=youtube_gdata_player

    ・YAMAHA
    いわずと知れた世界的な楽器メーカー。
    正直何を作らせてもいい製品を作って来るので、これから楽器を始めようという人はギターでもベースでもキーボードでもドラムでもなんでもYAMAHAを選んでおけば間違いない。
    YAMAHA MX-88 http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/236274/

    125 = 1 :

    今回の注は以上です。
    他にわからないところあったらレスしてくれれば>>1が答えますし>>1以外の人が答えてくれるかもしれません。それではまた次回に

    126 :

    おつ
    それにしても>>1はバンドマンなら何をしてる人なんだ…?

    127 :

    乙です。
    果たして提督が皆と一緒にバンドが出来る日は来るのか。

    128 :

    相変わらず丁寧すぎる解説で笑う

    129 :

    出かけて二時間で戻ってきてのか?

    130 :

    初心者だと皆音量出したがる上にボーカルも声量出ないから大変なんだよな……
    頑張れ吹雪

    131 :

    全編アコーステイックにしよう(X艦)

    132 :

    高校とか大学の文化祭でバンド演奏する学生がいるが
    どいつもこいつも楽器の音だけでかくしてボーカルの声が全然聞こえないんでやんの
    ああいうのって誰もツッコまないのかね

    133 :

    平日の真ッ昼間ですが、仕事がひと段落しそうにないので現実逃避で更新開始します

    >>126
    >>1は元バンドマンでボーカルをしていましたが、音楽的なスペックは殆ど提督と同じ感じなのでいろいろ楽器は弾けます。
    詳しくは言えませんが現在も音楽関係の仕事をしているので楽器はほとんど毎日触ってる感じです

    >>129
    楽器買った二時間後くらいに鎮守府に戻ってきた感じで…。単純に横須賀から渋谷まででも1時間以上かかりますし

    >>130,132
    その辺の対策もいずれ提督の口から語られるかと思います

    134 = 1 :

    ………鎮守府某所のベンチ

    吹雪「えーっと…Cのコードが…」

    長月「…こうか?くそっ、手が開かないな」

    吹雪「こうか…慣れるのに時間がかかりそうだね」ジャーン

    長月「そうだな。このコード表とスケール?を覚えるだけで一苦労だ…。さて次は…」

    提督「おい、何をしてる」

    二人「!?!?」ビクッ

    135 = 1 :

    吹雪「何って…ギターを練習するにはまずはコードとスケールを覚えろってネットで検索したら出てきたので」

    長月「それを覚えるために教本を買ってきて二人で練習してたんだ」

    提督「コードとスケールねぇ…お前らはそれを覚えようとしてて楽しかったか?」

    吹雪「えーっと…」

    長月「正直難しいしうまく鳴らないしあまり楽しくなかったぞ」

    提督「そうだろうな。コレを楽しく練習できるならいいだろうが、そうじゃないならこんな練習はやめたほうがいいぞ」

    長月「そうなのか?でも覚えないといけないんだろう…?」

    提督「…正直に言ってしまうとな、コレを一切覚えてなくても曲を弾いていくうちにスケールの種類は身につくし、コードの種類もこんなに必要ないんだ」

    136 = 1 :

    長月「そうなのか?」

    提督「ああ。俺も10年以上ギターをやってるが…こんな風に頭で完全に覚えてるスケールなんてないし、コードも5個くらいしか使わん」

    提督「それよりか、お前ら初心者がするべきことは上手い下手にかかわらずまず「音楽を楽しむ」ことだ。こんな指の体操と暗記をしても楽しくないだろう?」

    吹雪「はぁ…でも、基本的な知識がなければ楽しむも何もないんじゃないですか?」

    提督「そんなことはないぞ。世の中にはギター初心者でも一日で弾けてしまうような曲もゴマンとある。まずはそういう曲を弾いていって音楽の楽しさに触れるのが先決だ」

    提督「そういう曲を弾くためにも…そうだな、お前らはまず「パワーコード」を習得したほうがいいだろう」

    二人「「パワーコード???」」

    137 = 1 :

    提督「ああ。押さえるのが初心者でも簡単なたった二音のコードだが、ストレートにロックな響きをする万能なコードだ」

    提督「押さえ方はまずルートを押さえて、その一つ下の弦の二フレット先を押さえる。これだけだ」ジャーン

    吹雪「あの提督…ルートって何ですか?」

    提督「ああすまない。ルートは「根音」とも呼ばれるものでな、そのコード(和音)の中心となる、最も低い音のことだ」

    提督「例えばお前らがさっき練習していたCのコードなんかはC,E,Cの響きで、最も低い音がCだからルートはCだな」ジャーン

    提督「これを二フレット横にずらせばそれだけでルートはDになるからDのコードになるぞ。まあこんな感じだ」ジャーン

    長月「なるほど…ルートがコードの中心的な音を決めていくんだな」

    提督「ああ。このコード表に載ってるコードはいかにも全部この場合でないと弾けなさそうだが、本当はずらしていけばどのコードでもCもEもFもBも全部鳴らせるんだ」

    提督「だから、コードを弾く際にはまずはルートから決めろ。間違っても「伴奏がFだからFのコードしか使ってはいけない」とか思うんじゃないぞ」

    138 = 1 :

    提督「…それじゃあパワーコードの話に戻るぞ。今回はルートを6弦3フレットの「G」にしてみるか。押さえてみろ」

    長月「ああ」スッ

    吹雪「はい」スッ

    提督「あ、ちなみに弦を押さえるときはなるべく垂直に力を入れるようにしろよ。斜めに力を入れてしまうと弦が引っ張られて音程もずれてしまうからな」

    長月「おっと…こうか」

    提督「よし、じゃあ次は一つ下の弦の2フレット先を押さえるぞ。この場合は6弦5フレットの「D」だな」

    長月「えーっと…こうか」プルプル

    吹雪「よっと…お、押さえられた…」プルプル

    提督「ははは、なかなか手が開かなさそうだな。だが一日も練習していれば慣れるぞ」

    長月「ああ…」プルプル

    吹雪「は、はい…」プルプル

    139 = 1 :

    提督「よし、それじゃあ押さえた6弦と5弦だけを鳴らしてみろ」

    長月「よっと」ジャーン

    吹雪「あ、鳴りましたね!」ジャーン

    提督「これが「パワーコード」だ。簡単だがこのコードさえ使えれば曲は楽しく弾ける。例えば…そうだな、せっかくだしアンプに繋げて説明するか。お前ら、スタジオに行くぞ」

    140 = 1 :

    ………プレハブ小屋のスタジオ

    提督「よっと…ん?誰かいるな」ギィィィ

    ベベンボベベンボ

    武蔵「なんだ、君たちか」ベベベベ

    長月「武蔵か。朝からココにいたのか?」

    武蔵「ああ、どうせ出撃もないし暇だからな。朝からコイツを弾いていた」ベーン

    提督「ずいぶんハマったみたいだな」

    武蔵「単純に指で弾くだけで楽しいからな。出撃の少ない私にはいい暇つぶしだ」ベベベベッ

    141 = 1 :

    提督「楽しんでくれてるみたいで何よりだな。…よし、じゃあお前ら、ギターを出してアンプに繋げろ」E:Vanzandt TLV

    吹雪「はい」ゴソゴソ

    長月「ああ…だが提督、私たちはアンプにどうやってつなげるか知らないぞ」ゴソゴソ

    提督「あー、お前らには教えてなかったな。まずはギターとアンプのボリュームが0になってることを確認しろ」

    長月「ああ」

    吹雪「両方ゼロです」

    提督「じゃあ長月はそっちのレクチに、吹雪はツインリバーブの俺が既に挿してる右側のジャックに挿してみろ」

    吹雪「はい」ズコッ

    長月「挿したぞ」ズコッ

    提督「よし、次はパワーをオンにして2、3分待つぞ」

    長月「待つのか?」

    提督「ああ、こういう大型のアンプは中の真空管が温まるのに少し時間がかかるからな。待たずに急に鳴らすと故障の原因にもなる。この間にチューニングなんかを済ましておけ」

    吹雪「はい」ピーン

    長月「…」ピーン…ピーン

    142 = 1 :

    提督「よし、もう大丈夫だな。スタンバイスイッチを入れるぞ」カチッ

    長月「これか」カチッ

    提督「最後にアンプとギターのボリュームを上げる。これでアンプを使う際の手順は以上だ。ギターのツマミは全開で構わないからな」ブゥゥゥン…

    長月「アンプにいろいろツマミがあってよくわからないんだが…」

    提督「コレはチャンネルが多いからな…。長月が今使ってるのはチャンネル1だからここのつまみをいじくればいい。マスターがいわゆる音量、ゲインがいわゆる歪みだ。あとのベースとかミドルなんかは音の成分をいじくるためのものだな。とりあえず全部10時の方向くらいにしておけ」

    長月「ああ。…おお、すごいなこれ」ブゥゥゥン…

    提督「とりあえずあんまりゲインを上げるなよ。まずはクリーントーンだ」チャラララーン

    143 = 1 :

    提督「よし、じゃあさっき教えたパワーコードをクリーンで弾いてみるぞ。クリーンだとこんな感じだ」

    チャラーンチャキチャキチャキチャラッチャラッ

    吹雪「あ、ちゃんと曲っぽくなってますね」

    提督「ああ。簡単だがこれさえ使えれば曲は弾けるようになるんだ」

    武蔵「だが…なんか物足りなくないか?」

    長月「そうだな…。ちょっと薄っぺらい感じがするな」

    提督「まあ所詮二音のコードだからな…だが歪ませるとな」カチッ

    ギャーギャギャーギョギョギョーギャギャッギャギャッ

    長月「めちゃめちゃかっこいい!!」キラキラ

    吹雪「おー!なんか深みがある感じに聞こえますね」

    提督「パワーコードは歪ませることで真価を発揮するコードだからな。…だからと言って歪ませまくるのも音の輪郭がぼやけてよくないが」

    提督「これなんかも聞いたことがあるんじゃないか?」

    ギャーギャギャチャキチャキギャーギャギャッギャー

    武蔵「ん、これは」

    長月「スメルズのイントロだな」

    提督「ニルヴァーナの曲はパワーコードが多めで初心者にも弾きやすかったりするぞ。長月もそこから練習してくといいかもな」

    144 = 1 :

    長月「なるほど…ありがとう提督、やってみる!!スメルズのやつ教えてくれ!!」ウキウキ

    吹雪「あ、私にも教えてください!!」ウキウキ

    提督「ああ。まずは6弦1フレットで…」

    武蔵「ベースも同じような感じで弾けるのか?」

    提督「ああ。基本的にギターのルートに合わせて同じ音を弾けばそれで合わせられる」

    武蔵「なるほど…じゃあこんな感じか」ベーンベッボーボボボッ

    提督「お、やるな。この調子なら早速合わせられそうだな」

    長月「うーん…私はなんかあんまりかっこよく鳴らないぞ」ビャーン

    提督「あー、それはほかの弦のミュートをちゃんとしたほうがいいな」

    吹雪「ミュートですか?」ビャーン

    提督「ああ。パワーコードで鳴らすのは押さえてる二弦だけだからほかの弦を鳴らないようにミュートする必要があるんだ」

    145 = 1 :

    提督「この場合は6弦を押さえてる人差し指か5弦を押さえてる薬指を寝かせてほかの弦に軽く触れさせるとミュートができるぞ。あんまり強く抑えると音が鳴っちゃうから気をつけろよ」

    長月「こうか…ほっ」ジャァァァン

    長月「おお!!なんかそれっぽい感じになってきたぞ!!」

    吹雪「あ、私もうまく鳴らせるようになりました!!」ジャァァァン

    提督「いい感じだな…よし、じゃあ軽く練習したらスメルズのイントロの部分だけ合わせてみるか」ウキウキ

    吹雪「えっ…いきなりですか…?」

    提督「一時間くらい弾いてれば弾けるようになる。俺がドラムを叩いてやるから早く弾けるようになれよ」ウキウキ

    長月「…」ジャーンジャジャッチャキチャキジャーンジャジャジャッジャー

    提督「お、長月はもう弾けるようになったみたいだな」

    吹雪「嘘っ!?」

    146 = 1 :

    ………数時間後

    舞風「よし、遠征も終わったしちょっとドラムの練習しに行きますかー」

    早霜「遠征の間もそればっかりだったわね」

    舞風「だって早くうまくなりたいんだもん!!誰か来てるかなー」ガラガラ

    ドタタタタタタタ!!!

    提督「With the lights out!it's less dangerous!!」ドンドタンドタドタドタタン!!

    長月「…」ギャーギャギャッ

    吹雪「…」ギャーギャギャッギャー

    武蔵「…」ベンベベンボボ

    アムラートー!アンアルビーノー!

    舞風「な、なにこれ…」

    提督「Yeah!」タタドド

    ジャァァァン

    長月「おお…一番だけでも完全に弾けるようになったぞ!!」ウキウキ

    吹雪「まさかこんなに弾けるようになるとは思いませんでしたね」ニコニコ

    武蔵「やはり他人と合わせると楽しいものだな」ニコニコ

    提督「どうだお前ら、音楽は楽しいだろう」ニヤニヤ

    吹雪「はい!」

    長月「ああ!」

    武蔵「おう!」

    舞風「ちょっと、舞風を無視しないでよー!!」プンスコ

    147 = 1 :

    というわけで以上。ギターの初心者向け講座編でした。
    実際パワーコードだけ弾ければ半年は遊べます。一時間もあれば弾けるようになるので昔挫折した方なんかは練習してみてはいかがでしょうか、これだけでも作中の通りニルヴァーナなんかは弾けますしかなり楽しいですよ。
    それではあとは注を加えていきます

    148 :





















































































    149 = 148 :





















































































    150 = 1 :

    用語解説

    ・コード表
    ギターの一般的なコード(和音)の押さえ方が大量に載っている表。大半のギター初心者がまず初めにブチ当たる壁。たいていFとBで泣く。
    殆どの初心者がまずはここから練習を始めるのだが、提督の言ってる通り基本的につまんない練習のためこの段階で挫折する人がとても多い。
    なので、簡単でもカッコイイフレーズがいくらでも弾けるようになるパワーコードをまずは弾けるようになり、ピッキングやミュートなんかを習得してから、必要性を感じたら手を出すのが最良だと>>1は思う。どのみち音楽に触れていれば必ず理解する

    ・スケール
    自然に聞こえる音階のこと。いくつか種類がある。
    大半のギター初心者が初めにブチ当たる壁その2。正直覚えたほうが便利だが、多くの曲を弾いていれば自ずと身につく。
    楽しく自分の好きな曲を弾きつつ理解するのが一番いいのではないでしょうか。

    ・パワーコード
    ルート+七度上の音の二音だけで構成された単純かつパワフルなコード。
    ピアノなどのアコースティックな響きの楽器で弾くと薄っぺらく感じるが、歪んだエレキギターに乗せると最強にカッチョイイ。
    クッソ簡単なのでまず初心者はコレの習得から勧める。

    ・スメルズ
    Nirvanaの代表的な楽曲、「Smells Like Teen Spirit」のこと。曲の大半がパワーコードで構成されている。
    エレキギター初心者に最適な曲だが、バンドでやるにはボーカルが男性の場合は少し厳しいか。
    http://www.youtube.com/watch?v=hTWKbfoikeg


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