元スレ提督「バンドがしたぁい!」
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251 = 1 :
吹雪「最近のも聞くよ?コレとか」
米津玄師:Bremen
早霜「米津玄師は私もよく聞くわよ」
舞風「舞風もたまーに聞くかなー」
長月「私も米津玄師は聞いたことあるぞ。普通に好みだったな」
吹雪「なんかすっごい独特な感じだよね」
長月「それでいておしゃれな感じがするな」
雲龍「…っていうか、おしゃれな感じの音楽が最近の流行りなんじゃない?」
舞風「あー、それ言えてるかも。あんまりドストレートなロックバンドってあんまり最近見ないもんね」
吹雪「たしかにブルーハーツとか今出てきても多分あんなに人気出なかったかも」
武蔵「まあ、着実に音楽は変化しているということだな」
252 = 1 :
舞風「…そういえば長月は最近どんなの聞くの?」
長月「私か?私に話させると長いぞ??そうだなぁ…まずは…」
舞風(あ、話振らなきゃよかった…)
長月「よし、じゃあまずはあっちのコーナーだな!!ついて来いお前ら!!」キラキラ
吹雪「う、うん」
武蔵「おとなしくついて行ったほうがよさそうだな」
雲龍「楽しそうだしね」
………
253 = 1 :
………約二時間後、中華街、某中華料理店
長月「いやー、楽しかったな!」キラキラ
武蔵「まさかあの後あんなに喋り出すとは思わなかったぞ」
舞風「長月は本当に音楽が好きだからね…」
雲龍「まあおかげで詳しくなれたわ。あ、皆何頼むか決めたかしら?」
吹雪「私ホイコーローで」
早霜「サンマーメン」
舞風「酢豚!」
長月「青椒肉絲だ」
雲龍「み、皆決めるの早くない…?どれにしようかしら…どれもおいしそうで…」オロオロ
舞風「いや、ゆっくり決めても良いんだよ…?」
254 = 1 :
長月「それにしてもこの後どうするかな。結構まだ時間はあるぞ」
吹雪「そうだなー…と言っても横浜は結構色々あるからその辺歩いてるだけで時間潰れそうだけどね」
武蔵「服とか見るのも楽しそうじゃないか?」
舞風「そういえば武蔵さんっておしゃれだよね。いろいろ服持ってるイメージなんだけど」
吹雪「制服は着ないんですか?」
武蔵「あんな恥ずかしいの着て外に出れるか」
早霜「まあ武蔵さんの場合はそれもごもっともね…」
舞風「まあそうは言っても私たち大抵制服で過ごしてるからねー。服増やしてもなー」
武蔵「むぅ…そうか」
255 = 1 :
雲龍「あ、じゃあ皆でカラオケに行かない?」
武蔵「お、アリだな」
舞風「舞風も賛成!!」
吹雪「良いですね。私の練習の成果を披露する時がついに来た…!」
長月「そういえば吹雪は提督の指導でボイトレもしてるんだったな」
吹雪「うん。とはいってもまだ初歩の初歩なんだけど…」
早霜「これは期待できるわね…」ニヤニヤ
吹雪「あんまりハードルあげないでよ…?」
長月「よし、じゃあ飯を食ったらカラオケに直行だ!!吹雪の歌を聴くぞ!!」
「「「いぇ~い!」」」
吹雪「…長月ちゃん明日から一か月休みなしね。秘書官権限で司令官に口添えしておくから」ニコニコ
長月「すいませんでした」
256 = 1 :
………
「「「ごちそうさまでした~!」」」
アイヨー!マタキテネー!
武蔵「安いしうまいし…いい店だったな」
雲龍「そうね…また来ようかしら」
長月「二人ともどう考えても食べすぎだと思うんだが…どこにそんな入ってるんだ?」
武蔵「さぁ…?」
雲龍「…?」
早霜「まあ駆逐艦と比べちゃだめよね」
舞風「そういや長月、カラオケってどこー?」
長月「知らん。適当に歩いてれば見当たるんじゃないか?」
吹雪「なんて適当な…あ、本当にあった」
長月「よし、入るか」
257 = 1 :
ラッシャセー!ナンメーサマデスカー!
吹雪「えーっと6人で…時間はとりあえずフリーでいいよね」
長月「ああ」
吹雪「りょうかーい。はい…ええ…えっ、学生証…?」ビクッ
舞風「私たち見た目だけは学生だからねー」ケラケラ
吹雪「はぁ…びっくりした。まあ一般料金でいいよね」
早霜「っていうかそれしかないじゃない」
吹雪「うん…じゃあそれでお願いします…はい…」
258 = 1 :
………
長月「よし、それじゃあ初めにだれが歌う?」
舞風「最初って重要だよねー」
早霜「そうね、その後の雰囲気を大いに左右するわ」
武蔵「あんまり歌いづらくするなよ…緊張するだろ」ソワソワ
雲龍「グダグダしててもらちが明かないしもうじゃんけんで決めましょうか」
吹雪「そうですね」
長月「よし、最初はグー…」
259 = 1 :
………
吹雪「で、結局私ですか」
長月「期待してるぞ」ニヤニヤ
吹雪「あんまりハードルあげないでって…んー、何にしよ」ピッピッ
吹雪「あ、じゃあ東京事変とか歌おっかな」
舞風「おー、こりゃまた以外」
吹雪「事変結構好きなんだよねー。ほっと」ピピピピッ
「東京事変:群青日和」ピピピッ
260 = 1 :
吹雪「あー緊張する…あーあーあー…」
長月「おい、始まるぞ」
吹雪「わかってるよ~…」
………
~♪
吹雪「新宿は~♪豪雨~♪」
吹雪「あなた~何処へやら~♪今日が~♪」
吹雪「青く冷えていく東京~!」
長月「なんだ、普通にうまいな」
舞風「ね、安心してきいてられる感じ」
吹雪「戦略は~皆無~♪…」
………
261 = 1 :
ギャーン!ジャッ♪ジャッ♪
吹雪「ふぅ…緊張したぁ…」コトッ
雲龍「上手だったわ」パチパチパチ
武蔵「そうだな。正直想像以上だった」パチパチ
長月「声もちゃんと出てたしな」パチパチ
吹雪「えへへ…ありがとうございます」テレテレ
長月「これで私のボーカルも安心して任せられるというわけだ!」
早霜「あんた何様よ」
舞風「よーし、舞風も歌うぞ~!!」
武蔵「お、何にするんだ?」
舞風「そうだな~…まずは…」
ワイワイガヤガヤ…
262 = 1 :
………およそ半日ほど後、横須賀鎮守府
長月「やっと帰ってきたぞ~!」
舞風「今日は遊んだねー」
武蔵「そうだな。結構楽しかったぞ」
提督「…あ!お前ら、今帰ってきたのか」
雲龍「はい」
提督「丁度良かった…さっき採譜が終わったところでな。楽譜が出来上がったから渡せるぞ」
吹雪「あ、ということはついにバンドの本格的な練習が始められるんですね」
長月「本当か!!」
263 = 1 :
舞風「今すぐにでもスタジオに行きたい気分だけど…今日はもう疲れちゃったな」
武蔵「まあ…確かにそうだな…」
雲龍「また練習をするのは今度にしましょうか」
吹雪「はい…」
提督「ははは、まあたくさん遊べたみたいでよかったな。譜はスタジオに置いておいたから後で取りに行けよ」
武蔵「ああ」
長月「しかし…やっと本格的な練習が始められるんだな」
雲龍「短いようで長かったわね…」
264 = 1 :
というわけで今日は以上。ちなみに>>1は横浜のタワレコには行ったことがないから本当に驚くほどCDがあるかどうかは知らない。
後は用語解説を投下していきます
265 = 1 :
用語解説
・譜面起こし
曲を聴いてTAB譜や五線譜に起こすこと。難易度は高そうだが慣れればどうってことない。
名曲をパートごとに耳を澄ませて聞いてみると新たな発見があったりもするのでとても楽しい作業。
・タワーレコード
日本全国に展開する大手CDショップ。若手の発掘にも力を入れていて、有望な新人なんかはデビュー前にタワレコにCDを置いてもらえることもある。
色々なジャンルのCDをそろえてくれてるが、あんまりマイナーなのになると普通においていないのでそういうのを探すときは専門店にGO。
・V
メタルの系譜を引き、日本独自の進化を遂げてきたビジュアル系ロックの略称。武蔵がよく聞く。音楽性としてはメロディ重視。
代表的なバンドはX JAPAN、アンティック珈琲店など
・X JAPAN:BLUE BLOOD
90年代初期の日本にセンセーショナルな旋風を巻き起こし、さまざまな困難がありながらも瞬く間に誰もが知る国民的バンドの座に上り詰めたヴィジュアル系ロックバンド、X JAPANの代表的なアルバム。
収録曲は「X」「紅」など
http://www.youtube.com/watch?v=iuTHk2teBAI ←紅
266 = 1 :
・ART OF LIFE
X JAPANの代表的なアルバムの一つ。本当に一曲しか入ってない。けど30分ある。
Xの代表的な楽曲の一つでもありとてもカッコいいが、カラオケで歌うとおそらく顰蹙を買うので注意。
http://www.youtube.com/watch?v=0eqmkgSeYjI&t=1197s
・Led Zeppelin:レッド・ツェッペリン I
世界にハードロックの波を作り出した伝説的なロックバンド、ツェッペリンのデビューアルバム。
それ以前のブルースを基盤としたロックとは一線を画す楽曲で、世界に衝撃を与えた一枚。
代表曲「Good Times Bad Times」「Dazed and Confused」
・Good Times Bad Times
上記アルバムの一曲目に収められている。複雑なギターリフとロバートの歌声のかけ合わせが最高に気持ち良い一曲
http://www.youtube.com/watch?v=TFj0rxyNCtc
267 = 1 :
・フュージョン
ジャズを土台にして、ロックやR&Bなどの要素を取り入れた音楽ジャンル。70年代後半あたりに大流行した。
大抵の楽曲がボーカルを省いたインストロメンタル作品であり、BGMとしても優秀なので喫茶店のBGMとかでもよく耳にする。
代表的なミュージシャンはジャコ・パストリアスやマーカス・ミラーなど
・ジャコ・パストリアス:ワード・オブ・マウス
フュージョン界を牽引した天才ミュージシャン、ジャコ・パストリアスの代表的なアルバム。
非常に自由な雰囲気に仕上がっていて、彼の世界観がよく表れている
http://www.youtube.com/watch?v=9WVQAjfkQxA
・Yellow Magic Orchestra:SOLID STATE SURVIVOR
80年代に大流行した日本が世界に誇るテクノポップバンド、YMOの代表的なアルバム。
全体的にポップな雰囲気だが実験的な音楽も数多く収録されており、それでいて大量のセールスを記録したという文句なしの名盤。
代表曲「Rydeen」「SOLID STATE SURVIVOR」
・Rydeen
多分誰もが聞いたことあるインストロメンタル曲。
「音が歌っている」曲の典型例で、ボーカルが無くともいつまでも耳に残る非常に完成度の高い一曲
http://www.youtube.com/watch?v=WH1tVdv7jlw
268 = 1 :
・THE BLUE HEARTS:THE BLUE HEARTS
日本のパンクロック界を牽引した伝説のバンド、ブルーハーツの1枚目のアルバム。
勢いあふれる名曲揃いで、落ち込んだ時に聞くと元気になれる。
代表曲「未来は僕等の手の中」「リンダリンダ」など
http://www.youtube.com/watch?v=s07bqXuXF9U ←リンダリンダ
・米津玄師:Bremen
ボカロ界出身の新進気鋭の天才ミュージシャン、米津玄師によるサードアルバム。
一度聴いたら離さない強烈な印象を植え付けてくる曲が中心に収録されている。
メロディーもさることながら歌詞のメッセージ性なども含め、賛否は分かれるかもしれないがかなり完成度の高い一枚だと>>1は思う。
代表曲「アンビリーバーズ」「Flowerwall」
http://www.youtube.com/watch?v=naJcqMBbAn4 ←アンビリーバーズ
・東京事変
それまではソロを中心に活動していた椎名林檎を中心に結成されたロックバンド。
ベースの亀田誠治をはじめとした各メンバーの技量の高さや椎名林檎の力強いボーカルが話題になり、人気が爆発的に上昇した。
独特な世界観は世代を超えて愛され、解散後もなお若者の間で聞かれ続けている。
代表曲「能動的三分間」「群青日和」など
http://www.youtube.com/watch?v=gD2mhJ3ByGQ ←群青日和
269 = 1 :
用語解説は以上。
そういえば先日ようやく長月のギター(フェンダーのデュオソニック)を手に入れたのですが、想像以上にイイですね。
値段の割には音も良いですし、ネックも小さくて弾きやすいので初心者や女性の方にも自信を持って勧められます。
270 :
乙です。
リクエストしといて何だが、ここまで長月がはっちゃけるとは思わなかった……いやこんなもんなのか?一般的な長月って。
271 :
乙
なんとなく>>1米津玄師説が俺の中で浮上している
273 :
>>255の
吹雪「…長月ちゃん明日から一か月休みなしね。秘書官権限で司令官に口添えしておくから」ニコニコ
の意味がわからないんだが
後なぜベンチャーズがないんだ!
雨の御堂筋いいじゃないか
275 :
この吹雪ちゃんには雨の中の屋外ライブで歌ってほしい
277 :
結構書き溜めたので更新。V系・メタル好き提督多くね?
>>270
長月は趣味持たせたらハマりそうだなぁって前から思ってました。まあ>>1の主観ですね
>>271
残念ですが違います…会ったこともないですよ
>>273
調子乗って吹雪にダル絡みしてる長月への制裁的な感じです。ベンチャーズは>>1も好きですよ。
インストロメンタルバンドなんで書くときに出てこなかっただけかもしれないです…。
278 = 1 :
…とある日、プレハブ小屋のスタジオ
舞風「…」タタタンタタタン
武蔵「…」ベベンベベンベン
雲龍「…」ピロリロ…
ジャァァン…
武蔵「ふぅ…」
舞風「よし、ここもいけるね!」
雲龍「そうね。案外弾けるようになってたみたい」
武蔵「まあ、提督からこのスコアをもらう前に一人で練習する時間が多くとれたからな」
舞風「基本的なことは結構できるようになってたからね」
武蔵「ああ。この分なら吹雪や長月も心配ないだろう」
雲龍「全員で合わせるのが楽しみだわ」
279 = 1 :
舞風「次集まれるのっていつだっけー?」
武蔵「予定が合ってるのは…来週の水曜とかだったか」
舞風「よし、じゃあその時にちゃんと三曲とも合わせられるように頑張ろう!」
雲龍「ええ」
武蔵「そうだな…っと、私は用事があるからそろそろ行くぞ」
280 = 1 :
舞風「んー出撃?珍しいじゃん」
武蔵「いや、どうも次の大規模作戦の作戦会議とやらがあるらしくてな…」
雲龍「そっか、武蔵は主力艦隊に配属されるはずだもんね」
武蔵「ああ、最近は大規模作戦もなくて長い事出撃してなかったからな…戦いが楽しみではあるよ」
舞風「さっすがー!頼もしいね〜」
281 = 1 :
ガチャ
武蔵「…失礼する。第二水上打撃部隊の武蔵だ」
提督「ああ、来たか。これで全員揃ったな」
吹雪「そうですね。時間も惜しいので早速会議を始めましょうか」
提督「ああ。…それでは次期大規模作戦についての作戦会議を始める。総員礼!」
みなさん「「「」」」ペコリ
提督「まずは今作戦で我が艦隊と協力をする斉藤中佐、中曽根中佐、来島少将に自己紹介をして頂こうと思う。…皆さん、それではよろしくお願いします」
中曽根「単冠の中曽根よ。よろしく」
斉藤「…幌筵の斉藤だ」
来島「大湊の来島だ。よろしく頼むぞ」
282 = 1 :
提督「次作戦ではこの三方の艦隊と連携し、北方に対して大規模な反攻作戦を実施する予定だ」
大和「なるほど、北方ですか」
赤城「それで、そっち方面の方々にお越しいただいたんですね」
提督「ああ。作戦の基幹は我々横須賀艦隊になるが、物資の補給や支援艦隊などの面で世話になる予定だ。お前らも顔をしっかり覚えておけよ」
ハイッ!!
提督「…良い返事だ、それでは本題に移る。まずは前哨戦であるAL作戦について…」
ザワザワガヤガヤ…
………
283 = 1 :
提督「ふー、終わったか…」
来島「神津君、ご苦労だった。この後の私の艦隊との演習は問題ないな?」
提督「はい、問題ありません」
来島「そうか。海軍随一の甲提督との呼び声高い君の艦隊だ。当然私の艦隊に引けを取るはずはないが…まあ、よろしく頼むぞ」ニヤニヤ
提督「はいはい…せいぜい負けないように気を付けます」イライラ
来島「それでは失礼する…」バタン
提督「…」チッ
284 = 1 :
武蔵「…彼、さっきの会議でも感じが悪かったが…君、彼と仲が悪いのか…?」
提督「…武蔵は知らなかったか」
吹雪「あの人は何というか…提督の出世の踏み台になった人ですから…」
武蔵「?」
提督「来島提督は…俺の学生時代の教官だった人なんだ」
武蔵「なるほどな…確かに軍歴の長い自分を差し置いて教え子に活躍されるというのが悔しいのはわかる…が、踏み台というのは?」
提督「…あれは俺が提督になってから始めて参加した南方での大規模作戦での出来事だ」
吹雪「だから…4年前ですね。司令官がまだ新米少佐だったころです」
提督「ああ、そうだな。その作戦では当初はアイツが総指揮を取っていたんだ」
武蔵「ほう」
提督「だが、来島は自分の指揮する艦隊で鉄底海峡と呼ばれる戦場をなかなか攻略できず、それに苛立った俺が戦術会議であいつに少し噛み付いたんだ…まあその結果俺は昇進し、奴は降格することになったんだが」
武蔵「それは…常に冷静な君らしくもないな」
提督「ああ…あの頃は若かったからな…」
285 = 1 :
元帥『のう来島よ…此度の作戦、なかなか戦況は振るわず泥沼化しておるな』
来島『はっ、申し訳ありません…鉄底海峡に配備されている敵艦隊は予想を上回る精鋭で、突破しあぐねております』
中将『何か打開策はあるのか?』
来島『はい。少数の艦娘を囮にして本命の艦隊を守る戦術により、突破をする見込みです』
元帥『ふむ…「捨て艦」か…』
提督『…私がこの前進言した、重巡艦隊の採用については?』
来島『…この前も言ったはずだが、重巡洋艦は火力も雷装も中途半端で活躍の幅が無い。育てる労力に対して効果が見合わないことはする必要はない』
提督『チッ…司令官の無能で沈まされる艦娘が不憫でたまらないな…』ボソッ
来島『…何だと貴様!今、何と言った!』ドンッ
286 = 1 :
提督『いえ、来島少将の指摘はご尤もだと思います…と』シレッ
来島『…生意気な』イライラ
元帥『まあまあ来島よ、ワシは彼の言う事も尤もだと思うぞ』
来島『元帥、お言葉ですが…正気ですか!?まだこいつは提督になりたての、戦場のことを少しもわかっていないガキですよ!?そんな奴の発言を信用するなど…』
元帥『…ふむ、こやつはガキかの』
来島『はい!!まだ戦場の厳しさを理解していないからこのような現実的ではないことが言えるのです!!』
提督(何言ってんだコイツ…)
元帥『来島…お主、立場を勘違いしとらんかの?ワシは苛立っておるのだ。いつまでもお前のような無能な男に指揮棒を握らせるつもりはないぞ』
来島『…!』ビクッ
287 = 1 :
元帥『そうじゃな、試してみても良かろう。よし、神津ヒロシ少佐!』
提督『は、はいっ!』ビシッ
元帥『お主を来島の代理として、今日付で当作戦の最高司令に任命する!』
提督『はぁ…!?』ビクッ
来島『そうだ…お前…そこまで自信があるなら私の代わりに指揮をしてみろ。貴様の戯言が妄想だと自明に晒されるだろう』
提督『お言葉ですが、私にはまだ早いと思いますので…』
元帥『いや、有無は言わせぬ。来島の艦隊をそのままそっくりお前の指揮下に入れてやる。ワシからの司令は一つだ。持てる力をすべて使い、暁の水平線に、勝利を刻め!』
提督『!?』
来島『私の代わりに指揮をするのだ…失敗は許されんぞ?』ニヤニヤ
提督(チッ…この野郎…)イライラ
288 = 1 :
………
吹雪「それで、元々順調に重巡を育成していた司令官は来島艦隊との協力と堅実な運用で着実に鉄底海峡を攻略し、南方海域の制海権を奪取しました」
提督「そのまま俺は大佐に昇進、来島の艦隊も「指揮の適正」やらなんやらでそのまま貰い受けた。金剛や加賀なんかがそうだな」
武蔵「そうか、あの男は見事に恥をかかされたわけだな!」ハッハッハ!
提督「不本意ながらだが…な。あそこで戦果を挙げなければ俺の身も危なかったし、妥協してなんかいられなかった」
吹雪「ここから司令官の快進撃が始まるんですよ!」
武蔵「なるほどな…私が建造されたときには君は既に少将だったからね」
提督「ああ。武蔵が建造された頃に来島と俺の立場が入れ替わった感じだ。まああれ以来、あの男には目の敵にされてるんだが…」
吹雪「ま、しかたないですよね…」
武蔵「はっはっは、そいつは傑作だ!」ハッハッハ!
289 = 1 :
提督「ところで吹雪、今日の演習のデータは?」
吹雪「こちらですね。低速戦艦3に正規空母3…やる気満々です」
提督「精鋭を出してきたな、そっちがその気ならこっちも本気で相手をしてやろう。龍譲、鳳翔、吹雪、長月、球磨、多摩で行くぞ」
武蔵「その編成は…軽いが精鋭揃いだな。」
吹雪「司令官…相手の編成に対してそれは…さすがにそれは失礼では?」
提督「知ったことか。練度の差を見せつけてやれ」
吹雪「…了解しました」
290 = 1 :
………後日、プレハブ小屋のスタジオ
武蔵「ということがあってな」E:Fender Precision Bass
雲龍「あら、そんなことがあったのね」E:Yamaha MX88
舞風「提督にも敵って感じの人いるんだねー」E:ヒッコリーのスティック(Pearl)
長月「提督は若い割に戦功を上げまくって異例の昇進をしているからな…やはりそれをよく思わない輩も多いだろう」E:Fender Duo Sonic
舞風「で、演習はどうだったの?」
吹雪「当然勝ちましたよ。私たちの完全勝利です」E:PRS SEcustom24
雲龍「…さすがね」
291 = 1 :
武蔵「まああの龍驤と鳳翔の艦載機群を敵にしては生きて帰れないだろうな」
舞風「錬度すごいことになってるもんね」
長月「私たちも頑張ったんだぞ?」
吹雪「低速な大型艦なんて魚雷当ててくれって言ってるようなもんだよねぇ」ウンウン
長月「その通りだ。すべて避けてすべて当てれば良いだけだからな」
舞風「そ、そうは言うけどさぁ…そんなん簡単にできるわけないじゃん…」ヒクヒク
武蔵「あんまり古参の変態共の言うことを真に受けるなよ…」
長月「誰が変態だ」
吹雪「右に同じくです」
292 = 1 :
吹雪「…ま、お話もそこそこにして…そろそろ合わせてみよっか」チャララーン
長月「だな。何から始める?」
雲龍「音の確認をちょっとしたいからまずは「人にやさしく」にしない?」
舞風「了解!確かに肩慣らしにちょうどいいかもね」タンタンタン
武蔵「こっちはいつでもOKだぞ」ベンベンベン
舞風「よし、それじゃあやろっか!」
吹雪「あ、ちょっと待って。入りのところなんだけど」
舞風「?」
吹雪「ボーカルで始める前にちょっとギター入れていい?こんな感じで」ギャーッギャッギャッギャー
長月「あー、いきなり歌いだしから入るの難しそうだもんな」
吹雪「そうなんだよ」
舞風「ま、大丈夫っしょ!それじゃあ始めよっか!!」
293 = 1 :
………
~曲名:人にやさしく 作詞作曲:甲本ヒロト~
ギャーギャッギャッギャー!
吹雪「気―がーくーるいそう~♪」
ドッタッタ!ジャーン
吹雪「あっストップ!!」
長月「おいおい…いきなりなんだ」キュルル
294 = 1 :
吹雪「コーラスどうするか完全に忘れてた…」
舞風「あー確かに…」
長月「私がやろうか?」
吹雪「とりあえずそうしてくれる?なんかはじめっからごめんね…」
武蔵「まあ気にするな…気長に行こう」
吹雪「それじゃあ仕切り直して…」
………
295 = 1 :
~曲名:人にやさしく 作詞作曲:甲本ヒロト~
ギャーギャッギャッギャー!
吹雪「気―がーくーるいそう~♪」
ドッタッタ!ジャーン
長月「Na-na-na-na-na-na-na♪」ギャーギャッギャッギャー!
吹雪「優しい歌が好―きーで♪」
吹雪「ああ~♪あなたにも♪聞かせたい♪」
長月「…」ギャギャギョッギャッギャギャギャギョッギャッギャ
ジャァァン!
296 = 1 :
吹雪「このまま僕は~♪」
長月「Na-na-na-na-na-na-na♪」ギャーンギャーンギョーン♪
吹雪「汗をかいて生~き~よ~う♪」
吹雪「あああああ~いつまでも~このままさ♪」
ギャギャギョーッギャッギャギャギャギョーッギャッギャ♪
297 = 1 :
吹雪「…僕はいつでも~♪」ギャッギャッ
武蔵「…」ベベベベーベベベ
吹雪「歌を歌うときは~♪」
雲龍「…」ピロリローラララ
吹雪「マイクロフォンの中から!」ギャッ!ギャッ!ギョッ!ギョッ!
舞風「…」ドドタン!ドドタン!
吹雪「ガンバレって言っている!」
吹雪「聞こえてほしい!!…あなたにも!ガンバレー!」
ジャカジャカジャァァン…
………
298 = 1 :
舞風「ふぅ…まずはこんな感じか」タタドド
長月「あんまり違和感なく合わせられたな」
吹雪「うん。でも自分の声がそんなに聞こえなかったな…」
長月「もうちょい音量は上げられないのか?」
吹雪「ムリムリ。これ以上上げたらハウっちゃう」ッキーン!
舞風「そっかぁ…あとで提督に対策聞いてみたら?」
吹雪「そうだね、そうする」
299 = 1 :
雲龍「私の音も結構埋もれちゃってたわね」
武蔵「確かにあまり聞こえてこなかったな。別の音に変えてみたらどうだ?」
雲龍「今はエレピでやってたけど…いろいろ試してみましょうか。コレとか」ピャー
吹雪「うーん?」
長月「あんまりしっくりこないな」
武蔵「そうだな」
舞風「なんかちょっと…足りない?」
雲龍「じゃあコレ」ギャー
吹雪「これは…まあ」
長月「無しではないな」
舞風「えーでもこれならさっきのほうがよくない?」
武蔵「私は両方あんまり好みじゃないな…」
300 = 1 :
雲龍「じゃあコレ」ファー
吹雪「コレですね」
長月「コレだな」
武蔵「お、良いじゃないか」
舞風「コレならイケそうだね!」
雲龍「一気に意見が一致したわね…じゃあ次はこのオルガンでやってみるわ」
武蔵「ああ」
ジャジャギャーン!キーガークルイソウー!………
………
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