のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,062,775人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報

    元スレ男「ヤンデレってなんだ?」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    1 :

    ゆっくりやっていきます。
    がんばります。




    「昨日、ネットでそんなのを見たんだよ。なぁ、友は知ってるか??」


    「え? なんで、このタイミングで……」


    「いや、いまの授業でさ、昨日の夢を見たんだ」


    「勉強をしなよ……。うーん……、そうだね。知らないこともないけど……」


    「なんだ、歯切れが悪いな」


    「いや、ヤンデレってのにもいろいろあってね。人によって解釈が違ったりするんだよ」


    「ほう。例えば??」


    「まず、そうだなぁ……」

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1411591479

    2 = 1 :

    「まず、基本的なことから」


    「ヤンデレっていうのは『病んでしまうほど、相手のことが好き』って感じの意味なのは知ってるかい?」


    「あぁ、昨日ちょっと見たから、なんとなくはわかるよ」


    「うん。じゃあ、例えを出すとさ」


    「ある女の子がいるとする。その女の子は男のことが好きなんだ」


    「え、さらっと俺を登場人物にするなよ」


    「そのほうがわかりやすいでしょ? ……しかし、その男は友という女の子と付き合っている」


    「……まぁ、聞こう」


    「で、その女の子は、男が自分のものにならないのなら……。ってことで、男を殺してしまったとする」


    「おぉ、怖いな」


    「これはヤンデレだと思うかい?」


    「え? ……でも、そのぐらい俺……いや、俺ってのも変だけど、男のことが好きだったんだからヤンデレになるんじゃないのか?」


    「そうだね。そこが難しいところなんだ」


    「ヤンデレっていうのは、それほど相手のことが好きなんだけど……。でも、男は好きな相手を殺せる?」


    「……あぁ。いや、俺は無理そうだなぁ……」


    「でしょ? まず一つが、相手のことが好きなら殺すっていうのは変なんじゃないか、ってことだね」


    「でも、それがヤンデレなんじゃないのか?」


    「うん。ボクはそれも立派なヤンデレだとは思うけどね。ただ、それはメンヘラって言う人もいる」


    「おぉ……。新しい単語が……」


    「まぁ、そこに至るまでの過程も大事だとは思うけどね」


    「過程?」


    「そう。例えば――」


    「男と小さい頃からずっと一緒だった幼馴染がいるとする」


    「……うん」


    「ははっ、幼馴染ちゃんのことは今は忘れときなよ。……それで、その幼馴染はずっと男のことが好きだった」


    「でも、そこで男が違う女と付き合ってしまって、それで我慢できなくなって殺してしまう」


    「そんな感じのと、極端なこと言えば、出会ったばかりの女の子がそういうことをするのとでは全然違うだろう?」

    3 = 1 :


    「まあ、確かになぁ……。それでいえば何だろう、年月の積み重ねみたいのがあるもんな」


    「うん。要するに、幼馴染にはそれをしてしまうだけ、男への思いが大きくて、その思いの期間も長かったってことだね」


    「ボクは、それこそヤンデレっていうのにふさわしいと思う」


    「ただ、さっき言ったように、出会ったばかりの女の子がそれをしてしまうと、それはただ自分を愛してくれないなら……。まぁ、言ってしまえば、自分の事しか考えてないって感じかな」


    「ふーん……。案外奥が深いんだな……」


    「まぁ、それもヤンデレって思う人もいると思うし、それもいいとは思う」


    「ただ、そこらへんの境界線みたいなものが曖昧なんだよね」


    「そっか……。俺には、まだ早かったのかもしれない」


    「とりあえず、知らなくてもいいことは確かだね……」


    「そうだなぁ。でも、今出したのもほんの一例だからね。しかも、ヤンデレには種類みたいのもあるし」


    「種類か……。難しいな」


    「そんなでもないよ。さっきボクが言ったのは、自分のものにならないのなら相手を殺してしまうっていうパターン」


    「それは、他の人に取られたくないという、嫉妬のようなものがでかいよね」


    「うん」


    「でも例えば、独占欲が非常に大きい子だとしたら、それは監禁とかにつながる」


    「それも、他の誰かと一緒に居てほしくないっていうのがあるよね」


    「あぁ、でも移す行動が違うのか」


    「そう。……あとは、そこで相手の女の子を殺してしまうパターンもある」


    「あぁ、そっちもあるのか」


    「そうだなぁ、それらは結構行動的な感じだよね。おとなしい感じだと、例えば男と一緒になりたい! みたいな?」


    「え? それなら可愛いじゃないか」


    「それが、胃袋的なものだとしたら?」


    「い、胃袋??」


    「そう。まぁ、有名どころで言えば、作ってくれたお弁当の中に、自分の血とかを入れて相手に食べさせる、とかね?」


    「そ、そういうレベルでの『一緒になりたい』ね……。それも怖いなぁ……」


    「あとは、逆に男を食べちゃうとかね」


    「怖いな」

    7 = 5 :

    連投すまん

    8 :

    重みとかじゃなくて基本ヤンデレは相手>自分なので
    他の娘と付きあった→だから相手(男)を[ピーーー]と言うのがおかしいっていうかそれは結局自分>相手で自分が好きなメンヘラって事になるんですけど

    9 = 1 :


    「まぁ、いろいろあるってことだよ。よくわかった?」


    「おぉう……。まぁ、ゆっくり知ることにするよ……」


    「そうだね。とりあえず男のことを一番に思ってくれる人。そして、その愛が重すぎたりすると……、ってことさ」


    「うむ。……まぁ、俺には縁のない話か」


    「……そうだね」


    「ところで、あの――」


    キーンコーンカーンコーン


    「あ、しまった。授業が始まっちまう!」


    「…………そうだね」







    「よし、帰ろう」


    「あれ、部活はいいのかい?」


    「え? 行っても本読んでるだけだしなぁ……。いま、俺はゲームがやりたいんだ」


    「よ、欲望に忠実なんだね……。……あ、あの、じゃあさ」


    「ん、なんだ?」


    「と、途中まで一緒に帰らないかい? ボクも結構暇なんだ」


    「あぁ、別にいいけど……。お前も部活は??」


    「さ、さっき連絡が入ってね! きょ、今日は無しになったみたいなんだ」アセアセ


    「へぇー、あの剣道部が……。でも、部活のやつらと買い物とか行かないのか?」


    「むー、なんだい? 男はボクと一緒に帰りたくないってことかい?」プクー


    「違うよ! 女子高生ってそういうのが好きだと思っただけだよ!」


    「あははっ、別に気にしなくていいよ? ……それとも、男が買い物に付き合ってくれる?」


    「ダメだ! 俺が行ってやらないと……っ!!」


    「あーはいはい。別に男がいなくたって、他の強い人たちとみんな狩りに行ってるよ」


    「……まぁ、そうかもだけどさ……。……わかったよ、今日はいろいろ教えてもらったし、行こうぜ?」


    「本当!? よしっ、じゃあすぐ行こう!」グイッ

    10 = 1 :


    「――で、服を買いに来たのか」


    「うん! だって、女の子だからね」


    「いや、別にそんなことわかってるが……」


    「……じゃあ、もっと女の子扱いしてくれてもいいじゃないか……」ボソッ


    「ん、どうした?」


    「……なんでもないよっ! ほら、こっち!」グイッ


    「わ、わかったよ! 引っ張るなって!」




    「――これとか、どう?」


    「あー似合ってる」


    「……これは?」


    「おー似合ってる」


    「…………よし、殴るよ」グググ…


    「やめろよっ! 俺はファッションのセンスなんかないっての。服なんて全部母親が買ってきたやつだぞ!?」


    「別にセンスとかいいんだよ。……男が好きなやつを言ってくれれば……」


    「うーん……。つっても、普通に全部似合ってるんだけどなぁ……」


    「…………そ、そうかい?」カァアア


    「あ、でも……、最初のやつとか。俺は好きかもしれない」


    「さ、最初のやつ!? ど、どれだっけ??」


    「ほら、なんか白いやつ」


    「な、なんか適当じゃないかい……?」


    「そ、そんなことないって! ……あれが、一番友に似合ってると思う。……あ、でも俺目線だからな!? 気にしなくても――」


    「……そっか、これか……。うん! じゃあボクこれを買ってくるよ」


    「いや、自分の欲しいもの買えよ」


    「これが欲しいんだよ。じゃ、ちょっと待っててね?」


    「ふぅ……よくわからん……」

    11 = 1 :


    「ふふっ……、いい買い物ができたよ」


    「そうかい。それならよかった」


    「……あ、あの、じゃあさ!」


    「ん?」


    「こ、今度、一緒に出掛けないかい?」


    「あぁ、放課後?」


    「い、いや! 休みの日にさ。二人で」


    「あー……。まあ、基本的に俺も暇だからなぁ……」


    「だろうね」


    「うっ……。あ、休みの日も忙しいわ!」


    「わかったわかった。別に見栄を張らなくてもいいから……」


    「……わかったよ。いつかな」


    「い、言ったね!? 絶対、行くからね?」


    「お、おう……」


    「ボクもこの服着ていくから! ……あははっ、楽しみだなぁ……」ニコニコ


    「なんだ、友達とそんな出かけたことないのか?」


    「…………殴るね」


    「なんでっ!?」




    「――じゃ、俺こっちですから、友さん」ガタガタ


    「そうだねッ! じゃ、また明日ッ!」プンスカッ





    「や、やっぱり女の子っていうのは、よくわかんねぇよ……」


    「まぁ、いいか……。とりあえず、家帰ってゲーム――」


    「…………あれ?? そういえば……」






    「友、なんで俺がやってるゲーム知ってるんだ……??」

    12 :

    これ友ってのは男なの? 女なの?

    13 :

    読めばわかるじゃん

    14 :

    なるほど男の娘か

    15 :

    ヤンデレボクっ子とかいう超俺得ジャンル

    16 :

    おい、まて、 幼馴染ちゃんのことは今は忘れときなよ、ってセリフ
    ヤンデレが言うとなんか怖いのですけど

    17 :

    うおおおお、ボクっ娘!ボクっ娘!

    18 = 1 :



    「まったく……! デリカシーってものがないよね、男は……」プンスカ

    ブーブー

    「あぁ、もう……」

    「はい、もしもし?」

    ――あ、やっとでたっ! 友、今日なんで部活でなかったのよ!?

    「なにさ、ちゃんと理由は言ったじゃないか」

    ――理由って……! 買い物でしょ!? あんた試合に出るんだから……

    「悪かったって! 明日からはちゃんと出るから……。うん、ごめんね?」






    「……まぁ、席も隣だし、俺が忘れてるだけで話したことあるんだろうな」


    「さぁ、家に帰って――」


    「――あれ? 俺の家の前に誰かいるな……。もしかして幼馴染か??」


    「おーいっ! 幼馴染、どうしたんだ?」


    幼馴染「あ、男……。いま帰ってきたの?」


    「ん? そうだけど?」


    幼馴染「ねぇ、どこいってたの?」


    「あぁ、デパートのほう行ってたんだよ。ほら、あの駅と一緒になってるやつ」


    幼馴染「そう、なんだ……。何回も連絡したんだよ? なんで返事くれなかったの?」


    「え? ……うぉ! ごめん、授業の時マナーモードにしてそのままだった……」


    「……でも、こんなにメールしてこなくても……」


    「それに、今日は一緒に帰れないよーって言ったじゃないか」


    幼馴染「聞いたけどっ!! 理由までは言ってくれなかったじゃん!」


    幼馴染「……あれ? 男ってさ、デパート行って何買ってきたの……? 袋持ってないけど……」


    「え? あぁ、俺は何も買ってないからな」


    幼馴染「……ッ!!! 誰と行ったのッ! 何人でッ!?」グワッ


    「うおぉ……。と、友と二人でだよ……。ほら、俺の隣の席のさ」







    幼馴染「へぇ……、わかったよ」

    19 = 16 :

    あれ……?

    20 :

    ヤンデレ幼馴染いいぞ~

    21 = 1 :


    幼馴染「……男は渡さないんだから……」ボソッ


    「なぁ、悪かったってー」


    幼馴染「……そうだね。男は悪くないよ」


    「え? ……あれ、どこ行くんだ?」


    幼馴染「ちょっと、用事ができたの」


    「え、そうなのか……」




    「なんだ、せっかくだから家に上がってくか、って言おうと思って――」


    幼馴染「上がる」


    「へ? あ、あれ、用事は……?」


    幼馴染「いま無くなった」


    「え、あ、そうなの?? じゃ、じゃあ上がるか??」


    幼馴染「うん! 久しぶりだね……!」


    「あー、そうだな。中学の時まではよくお互いの家の中入ったりはしてたけどなぁ」ガチャ


    幼馴染「そうだよね。懐かしいなぁ……。あのころに戻りたい」


    「ははっ、別に今も大して変わらないだろう」


    幼馴染「……なんで、あの頃に既成事実作らなかったかなぁ……」


    「ん? どうした?」


    幼馴染「ううん、なんでもない」


    「……? そっか」





    幼馴染「わぁ……。えへへ、何も変わってないね」


    「まぁ、何も変える必要がなかったからな」


    「ちょっと待ってろよ。いまお茶でも持ってくるからさ」


    幼馴染「うん! ……ゆっくりでいいよ?」


    「ははっ、そんな時間はかかんないと思うけどな」


    ガチャ
    バタン

    23 :


    ――――

    「――麦茶しかなかったわー」


    幼馴染「あっ、う、うん! 大丈夫だよ……っ!?」ハァ…


    「おう……? なんか顔赤くないか? 大丈夫か??」


    幼馴染「な、ナニもしてないよ?? え、えへへ……っ!」アタフタ


    「いや、体調のことを気にしてたんだけど……。あぁ、まぁいいか。ほれ」カチャ


    幼馴染「あ、りがとう! ……いただきます」


    「なんだ、息も荒くないか?? 俺の部屋になんか病原菌でもあったのか??」


    幼馴染「大丈夫だからっ! な、なんでもないから……」


    「ふぅん……。なら、いいけど……?」


    幼馴染「ほ、ほら、昔の話でもしよう? ね?」






    幼馴染「――ね。私達、結構やんちゃだったよね」


    「そうだな。今では考えられないもんなぁ」


    幼馴染「……そんな男を知ってるのは私しかいないからね」


    「え? まぁ、ほとんど幼馴染としかいなかったしな、俺も」


    幼馴染「そうだよねっ? 私と一緒にいる時間が一番長かったよね?」


    「そうだなー」


    幼馴染「だからさ。あれだけ一緒に居て、今も一緒ってことは、それだけ私たちの相性みたいのがいいじゃないかと思うんだ」


    「まぁ、悪かったら一緒に居ないしな」


    幼馴染「で、でさ……。やっぱり、男のことを一番よく分かってる女の子っていえば、私になるよね?」


    「おー、そうかもな」


    幼馴染「これって、あの……。もう――」







    「やっぱ、幼馴染って大事だよな。……これからも、ずっとこの関係で居たいな!」ニカッ



    幼馴染「……………………………………………………うん」ウルウル

    24 :

    あれ?幼なじみ可愛い!

    25 :

    可愛い!(あれ?ポンコツか?)

    26 = 23 :


    ――――

    「――あー、そんなこともあったなー」


    幼馴染「うんうん! それでさ――」


    「……って、もうこんな時間か……。帰らなくて大丈夫なのか??」


    幼馴染「あ……。で、でも、家も隣だしさ。泊まってってもいいぐらいだよ!」


    「いや、それは恥ずかしいわ」


    幼馴染「そ、そんなことないよ! ……でも、そうだよね」


    幼馴染「じゃあ、そろそろ帰るよ。また、明日学校でね?」


    「おう、幼馴染は部活か?」


    幼馴染「あ、うん……。朝練があるんだ……」


    「大変だよな。がんばれよ!」


    幼馴染「…………うん。それじゃ……」


    ガチャ
    バタン





    「しっかし、なんだか幼馴染とこんな話したの久し振りだ……」


    「あ、そろそろ親も帰ってくるし、洗濯物出さないと――」


    「――ん? あれ、シャツが無くなってる……。しまった、どっかに置いてきちゃったっけ……?」








    幼馴染「泊まりたかったけど……。でも、男と居たらできないもんね……」

    スンスン

    幼馴染「はぁ……男の匂いでいっぱいだよ……。んっ……」


    幼馴染「……ッ! 男のことを一番よく知ってるのは、私なんだから……!」ハァハァ


    幼馴染「……んぅ、だれにも……渡さない……!!」ンッ…

    27 = 23 :


    「……やめろって……。ははっ…………だ、だから……」

    「やめろぉおおおおおおおおおお!」ガバァ

    「……な、なんだ……夢か……」

    「あぶねぇー……。大破したまま進撃とかシャレにならないぞ……」

    「男ー! なんか叫び声聞こえたけどー??」

    「いや、なんでもないー! ふぅ、よし学校行くか……」




    「ん~……! ちくしょう、憎いほど晴天だなぁ……」


    「まぁ、今日は部活に顔だそうかな……」


    「せーんーぱいっ!!」ドンッ


    「うおぉ! ……びっくりしたぁ、後輩か」ドキドキ


    後輩「はいっ! いやぁー、朝から先輩に会えるだなんて幸せですぅ!」


    「ははっ、大げさな……。ってか、ほぼ毎日朝にこうして会ってるじゃないか」


    後輩「えへへっ! 先輩と通学ルートが一緒だなんて、神様に感謝ですねっ!」


    「お、おう……。なんだか、そこまで言われると恥ずかしいが……」


    後輩「いやぁ~、先輩はあったかいですねぇ~……」ダキッ


    「やめろよ。ただでさえこんな晴天だってのに……」


    後輩「あ、照れてるんですかぁ~? んふふ~」ギュウウ


    「あーはいはい。学校近くなったら離れろよ?」


    後輩「はいっ! それまでは……」フフーン




    「――ほら、学校着いたぞ。後輩はあっちだろ?」


    後輩「う~、名残惜しいですが……。それじゃ、私はここでっ!」


    「お~う……。がんばれよー?」







    後輩「あっ、みんなおはよー!!」


    「あ、後輩ちゃん……。ねぇねぇ、後輩ちゃんの家って反対方向だよね? なんでいつもあっちのほうから来るの?」




    後輩「だって、あっちが私の通学路だから」ニコッ

    28 :

    なるほど

    29 :

    ふむ


    ふむ

    30 = 24 :

    ほぇ~すっげー有能なイッチやな
    更新待ってるで

    31 = 23 :


    ガララ

    「おいーっす……。つっても、まだ早い――」


    お嬢様「あ……、男さん。おはようございます」ニコッ


    「あれ、お嬢様早いんだね」


    お嬢様「うふふっ、男さんも早いんですね?」


    「あぁ、今日はうなされて……。いや、まぁいろいろね」


    「お嬢様はいつもこんな早いの?」


    お嬢様「私は……、車で来てるので……。ほかの皆さんに見られるのが恥ずかしいんです……」


    「へぇー、確かに目立ちそうだもんなぁ……」ヨイショ


    お嬢様「あ、あの、もしよろしければ、男さんも一緒にどうですか??」


    「へ? 車でってこと?? いやぁ、そんな家遠くないし、それに悪いだろ?」


    お嬢様「そ、そんなことありません! い、いつも一人なので寂しいんです……」


    「あ、そうなんだ。……まぁ、でも俺も、自分のペースで登校したいんだよなぁ」


    「今日は偶然早く起きたけど、いつもなら遅刻ギリギリだからな」


    お嬢様「…………なのに、後輩さんと歩いてたんですか?」


    「あぁ、あれは勝手に――。って、あれ、見られてた? 恥ずかしいなぁ」


    お嬢様「……毎日?」


    「うっ……。なんか、あいつといつも会うんだよな。すごい確率で」


    お嬢様「そう、なんですか……。でしたら『偶然』会えば、いいんですね?」


    「え、いや、あー……。そうなるの、かな……?」


    お嬢様「うふふっ、わかりました。頭に入れておきます」ニコッ


    「マジか。そうだなぁ、偶然会えればいいけどねー……」


    お嬢様「えぇ――」





    お嬢様「偶然、ですね?」

    32 :

    良い、凄くいい

    33 :

    無駄にハーレムになってきたなぁ

    34 :

    大好物を見つけてしまった

    35 = 23 :


    「しっかし、早く来てもやることなんてないもんだな。やっぱ遅刻ギリギリが一番だ」


    お嬢様「そ、それも、どうかと……」


    お嬢様「あ、そうです。今日の予習とかは――」


    「却下だ」


    お嬢様「あ、ダメなんですね」


    「お嬢様はいつも何やってるんだ?」


    お嬢様「私は、いつも本を読んだり……ですかね?」


    「へぇー、何読んでるの?」


    お嬢様「あ、今読んでいるのは、シェイクスピアのロミオとジュリエットです」


    「……………………………………へぇー」


    お嬢様「……ほ、本はあまり好きじゃないですか?」


    「い、いや、まぁそれをよく知らないだけなんだけどさ……」


    お嬢様「私、これが好きなんです」


    「ふーん……。でも、たしかあまりいい結末じゃないんでしょ?」


    お嬢様「はい。最後には二人とも死んでしまいます」


    「お、おう……。や、やっぱいいかなぁ……」


    お嬢様「……でも、私もこんな風に愛し愛されてみたい……」


    「え?」


    お嬢様「『ほどほどに愛しなさい。長続きする恋はそういうものだよ』」


    「え??」


    お嬢様「うふふっ、どう思います?」


    「えっと……。ま、まぁ、その通りなんじゃないか?」


    お嬢様「でも、ほどほどに愛していて、愛する人に飽きられてしまったらイヤではありませんか?」


    「あ~……。うーん、難しいな」


    お嬢様「だったら、お互いが居なければ生きられないほど愛し合いたいですよね?」





    お嬢様「ねぇ、男さん?」

    36 = 23 :


    「へ、俺?? あぁ、どうだろう……。まぁ、でもそんな感じならお互い幸せなのかな……??」

    お嬢様「やっぱりそう思いますっ? そうですよね? そうですよね??」

    「お、おぉ……。ははっ、やけに押してくるな」

    お嬢様「あ、す、すいません……」

    「まぁ、でも。お嬢様にそこまで思ってもらえたら、男冥利に尽きるって感じだね」

    お嬢様「……ッ!! あ、あの、男さん! 実は――」




    「まぁ、俺なんかには関係のない話だけどさ!」


    お嬢様「あ、その――」


    ガララ


    「おっはよ――……あれ!?? 男がボクより先に教室にいる!??」アゼン


    「ん? おぉ、なんだ寝坊か?」


    「うっ……。な、なんだかすごい悔しい気持ちでいっぱいだよ……!」


    「はっはー! 雑魚めが」


    「なぁ!? そ、そもそも勝負なんか――!」


    ワーワーギャーギャー



    お嬢様「……はぁ…………」シュン






    キーンコーンカーンコーン


    「よっしゃあ! 昼飯の時間だぁっ!」ガタッ


    委員長「あ、ねぇ男君? ちょっといいかな?」


    「おぉ、なんだ??」


    委員長「ほら、今度ゴミ拾いのボランティアあるじゃない? それについてちょっと話したいんだけど……」


    「えー、今?」


    委員長「あ、イヤならいいの」






    委員長「家に行くから」


    「よし、話を聞こう」キリッ

    37 :

    これ男刺されるだけですむのか……?

    38 :

    まだ>>1がどの種類のヤンデレ好きかわかってないから結末はわからん

    40 = 23 :


    委員長「あ、そう? 私的にはそれのほうが嬉しんだけど……」


    「いや、ぜひここで話そう」


    委員長「なーんだ、残念。それじゃ、男君が副班長って感じでいい?」


    「うん、しょうが――……待って!? 俺、そんなゴミ拾いに乗り気じゃないんだけど!!?」


    委員長「え、そうなの? う~ん、じゃあ話長くなりそうだし、今度男君の家に行くね?」


    「あぁ、そうしてくれ――ると困るなっ!! なんでだよっ!? ほかの人は??」


    委員長「みんな男君に一票だって」


    「マジかよ、そいつらの名簿出せよ。往復ビンタするから」


    委員長「あ、じゃあ私にするの……?」オヨヨ…


    「あんたが筆頭かっ!? しないよっ?」


    委員長「ははっ、よかった。じゃあ副班長で決定ね?」


    「まぁ……、まぁなんだ。落ち着こう、深呼吸だ」


    委員長「副班長、日程はどうする?」


    「そうだなぁ……。再来年ぐらいでいいんじゃないか」


    委員長「う~ん、これも長くなりそう。放課後、男君の家に行くよ」


    「だから待ってよっ!? なんでそんな俺の家に来たがるの!?」


    委員長「あ、私の家でもいいけど……」


    「そういう問題じゃないんだよ!」


    委員長「ちょっと、恥ずかしい、かな……」テレッ


    「放課後にッ! 放課後にどっか店行こう! それで日程とか決めよう、な!?」


    委員長「しょうがないなぁ……。わかった、じゃ放課後ね?」


    「はぁ……、うん。ただ、部活に顔出すから、ちょっと時間かかるけど……」


    委員長「うん、了解。じゃ、放課後ね、副班長?」


    「あーはいはい、放課後ね」ハァ…


    「…………あ!」


    委員長「はい、男君は副班長に決定。返事したもんね?」ニッコリ


    「はぁ…………」ションボリ

    41 :

    俺は友を押す

    42 = 33 :

    お嬢様で逆玉しましょう

    43 :

    ヤンデレに刺される=niceboatって言ってる奴多いけど誠を刺したのはメンヘラクソビッチの世界であってヤンデレの言葉様ではないんだよなぁ

    44 = 41 :

    浮気が許せないから刺すのはメンヘラ。ヤンデレは「私から奪った泥棒猫[ピーーー]」だろ?

    45 = 23 :

    >>43
    そういう結末をひっくるめて、ヤンデレが関わったことによるバッドエンドみたいなことをそう言ってるんじゃないの? 少なくとも、俺はそうだと思ってた……。


    キーンコーンカーンコーン

    「ん~~っ! よしっ、とりあえず今日は終わった……」

    「さて、部活に顔出して、そのあとは委員長か……」

    「ま、幼馴染には悪いが、またメールでもしておこう」


    ガララ

    「こんちわーっす……」


    先輩「……ん」


    「あぁ、やっぱ先輩早いですね」ヨイショ


    先輩「……男」パタン


    「はい? あれ、本閉じちゃうんですか?」


    先輩「……なんで、昨日は来なかった……の?」


    「あぁ、昨日急に用事はいっちゃって……。先輩にもメールしましたよ??」


    先輩「……持ってない」


    「いや……、持ってきてないの間違いでしょう……。携帯電話なんだから携帯してくださいよ」


    先輩「……昨日は、男の顔を見なかった……」


    「まぁ、そんな日もありますって」


    先輩「……昨日は7時まで待ってた……」


    「マジっすか!? そこまで待ってなくていいですよ!」


    先輩「……男。今日はどこにもいかない……?」


    「あぁー……。その、今日も用事が入っちゃいまして……」


    先輩「……………………………そう」ギュッ


    先輩「…………屋上、行ってくる……」スクッ


    「どうしてっ!? ま、待ってください!」


    先輩「……じゃあ……どこにも、行かない……?」


    「あー…………」


    先輩「……さよなら」


    「いやっ、ダメですって!! あぁ、もう!」ガシッ

    46 = 34 :

    ヤンデレについての議論は大切だが、少なくともここですることじゃないな。それに受け取り方はそれぞれなんだから議論を超えて争いにはするなよ?

    47 :

    ヤンデレもメンヘラも大好きな俺はここの男になりたい

    48 :


    先輩「……男が止めてくれてないと、私死んじゃうから……」ニコッ


    「えぇ……!! うーん……でも委員長にも約束しちゃったし……」


    「じゃ、じゃあ、ほら別のとこで埋め合わせしますからっ!」


    先輩「……どんな感じに?」


    「あぁ……っと。…………どんな感じがいいですか?」


    先輩「……じゃあ、次からの部活の間、男は私を膝に乗せる」


    「う…………期限は?」


    先輩「……私が卒業するまで」


    「あ、えっと一週間なら――」


    先輩「……遺書は、引き出しに」


    「あぁっと! え、っと……に、二週間……」


    先輩「……一か月」


    「………………わ、わかりました……」シブシブ


    先輩「……ふふっ。……じゃあ、約束」ニコッ


    「ははっ、約束ですね……」


    「……まぁ、とりあえず、先輩も携帯持ち歩いてくださいよ?」


    先輩「…………」


    「いや、そんな嫌そうな顔しないで……」


    先輩「……男は……その方が、うれしい……?」


    「え? いや……。……あぁ、でも、先輩ともっと気軽にコミュニケーション取れるんだから、うれしいですね」


    先輩「……じゃあ、持つ」


    「お、じゃあお願いしますよ?」


    先輩「……うん」


    「んじゃ、そろそろ行ってきまーっす」ガララ

    バタン




    パカッ

    先輩「……んー……GPSは……」カタカタ

    49 = 48 :


    ――――――

    ――――

    ――


    「はぁ……何だかすげぇ疲れた……」

    「委員長って、なんでいつも俺の家に来たがるんだろうな」

    「女の子ってよくわからん」

    「男ー? 帰ってきてるのー?」

    「あ、はーい。帰ってきてるよー」

    「あら、そうなのー? じゃあ、そろそろお姉ちゃん帰ってくるころだから、よろしくねー」

    「………………えー?」

    「じゃ、買い物行ってくるからー」



    「………………あ、そういや、今日だったか……」



    バンッ‼
    ガタガタ
    ドンドンドンドン


    「あ、この音って……」


    「ただいまーー!!」ガチャ


    「うわっ! 本物の男くんだ!! 会いたかったよー!」ダキッ


    「うおぉ! ね、姉さん!?」アタフタ


    「う~~ん、やっぱ男くんって最高!!」ギュウウウ


    「わ、わかった! わかったから!」


    「むふふー、充電終わるまで離さない――ん、だから……?」


    「……ん? あれ、どうしたの姉さん??」






    「香水のにおいがする」




    「え? あぁ、まぁちょっとはつけてるよ?」


    「ちがうよ。これは男くんの香水じゃない」







    「ねぇ? 今日は誰に会ってたの?」

    50 :

    やっぱりあの女の匂いがする……


    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS+一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について