元スレザコ「勇者と旅に出ることになった」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
201 :
乙
ええ感じやで
202 :
乙、がんばれ
203 :
乙
初めてかよww全力で応援する
204 :
乙乙
205 :
朝、俺たちは村長に呼び出されました。
村長「勇者様、今回は本当に、本当にありがとうございました...!」
勇者「いえ、助けられなかった人も多かったですし、感謝されるほどではありません」
村長「そんな!勇者様達がいなければ村の者はほとんどが死んでしまっていたでしょう!」
勇者「そう思ってくださるのなら良かったです」
ザコ(昨日の勇者ならここでネガティヴ化してたな)
206 = 205 :
村長「それで、何かお礼を・・・」
勇者「べ、別にそんなお礼目的でしたわけじゃないですし、村の状況も厳しいでしょうからお礼なんて・・・!」
武闘家「勇者、受け取っておけ」
勇者「え?」
武闘家「お前はそれだけのことをしたんだからな」
勇者「そ、そうかな?」
ザコ「ああ」
村長「では、どうぞ」
勇者「これは?」
村長「魔石でございます」
207 = 205 :
ザコ「魔石?」
勇者「簡単に説明すると魔力の結晶ってところかな」
勇者「身に付けると魔法の力を増幅させたりするんだ」
ザコ「へぇー便利なんだなぁ」
村長「この魔石の色は青。勇者様は水属性魔法を使うとお聞きしました。是非お使いください」
勇者「ありがとうございます」
ザコ(ということがありまして、なんと魔石を手に入れましたー!)
勇者「じゃあはい、ザコ」
ザコ「え?」
208 = 205 :
勇者「しばらくはザコが持ってていいよ」
武闘家「魔石は術式を書けば魔石の魔力を使って魔法を瞬時に発動することもできる。持ってて損はない」
ザコ「おお・・・ありがとう」
ザコ「でも青色なのに効果あるのか?」
勇者「そりゃ水属性魔法を使えば一番強化されるけど、他の属性でもそれなりには強化されるからね」
ザコ「へぇー」
ザコ(これで俺も、少しは役に立てるかな)
そして俺たちは壱の村を出発し、ついに目的地である四の町へと辿り着いた。
209 = 205 :
今日はこれで終わり。道中飛び飛びなのはすいません
210 :
乙
勇者いいやつ
212 :
ザコ「四の町キター!!!」
勇者「やっと、だね」
武闘家「三の町より広いな」
ザコ「おうおう、いつ行く?いつ行きます?今すぐ行っちゃいますか?」
勇者「嬉しいのはわかるけどまずは宿取ったりしないと・・・」
武闘家「情報収集もしておかなければな」
ザコ「そうか!さっそく行こう!」
勇者「ま、待って!速いよ!!」
213 = 212 :
<図書館>
ザコ(てことで宿取った後情報収集中。いろいろ見てみたが今あることが大きな話題を呼んでいる)
「飛龍王誕生!世界に危機迫る!」
「竜王死亡か?」
ザコ(新たな王が誕生し、同時に竜王の目撃証言とかがピタッと止まったらしい)
ザコ(どうやら竜王ほどの力はないらしいが、龍より弱い飛龍っていったい・・・)
ザコ(ちなみに勇者と武闘家は町に聞きに行ってます)
ザコ(他は特に無いな・・・お?冒険者狩りか、怖いな)
勇者「あ、ザコいた。こっちは終わったよ?」
ザコ「ああ。俺も終わったところだし行こう」
214 = 212 :
勇者「特にこの町が困ってることはないみたいだし、行こうか」
ザコ「けどあと3時間くらいで日が暮れるぞ?」
勇者「女神がいる迷いの森まで30分と少しだから十分帰ってこれるよ」
ザコ「そうか、なら今日中に加護を貰えるんだな!!」ワクワク
武闘家(露骨にわくわくしてるな。わかりやすい)
ザコ「へへへへへへっ」ワクワク
215 = 212 :
ザコ(てことでやって来ました。加護の女神がいる場所は四の町から西へ少し行った迷いの森の先にある。迷わせんなよ馬鹿)
勇者「嬉しいことに魔物がいないおかげで楽だけどね」
武闘家「迷いの森と言っても、魔物達を避けるために敵意を持った物を迷わせるだけだからな」
ザコ「へぇ〜」
ザコ(敵意持たないようにしよう・・・)
勇者「ほら、もうすぐ開けた場所に出るよ」
ザコ「本当だ。早いな」
216 = 212 :
そこには大きな神殿のような建物があった。
勇者「すごい・・・」
ザコ「でかいな」
驚いたのは湖の上に神殿が浮かんでいるところだ。橋を渡り神殿を目指す。
武闘家「まさかこんなところがあったとはな」
ザコ「おっ、魚!」
勇者「うあっ、噛まれた」
神殿の入り口に着くとその大きさがよくわかる。さすがに城よりは小さいが森の中にあるにしては大きい。精霊って贅沢!
217 = 212 :
今日は終わり。毎度5レスくらいが基本になってしまっている・・・
218 :
乙乙
この先どんな展開になるのか楽しみ
219 :
乙
何レスでもいいからエタらないで
221 :
乙
ザコは加護もらってもザコなのか、はたまたザコからチートにランクアップなのか…
222 :
ザコから初級冒険者くらいにはなれるかも
223 :
ザコなりに色々経験した分はどう還元されるんだろう
224 :
加護なし雑魚なのに時間さえかければ中級魔法を使えるようになったし結構強くなるんじゃ...
225 :
加護は性能に影響してるからそこはわからんぞ
226 :
加護の女神「よく来ましたね、勇者、武闘家、ザコ...w」
ザコ(こいつ今ちょっと笑ったな?)
勇者「お久しぶりです女神様。それで、ここに来た理由は」
加護の女神「すでに知っています。そこの無加護の者の件でしょう?」
勇者「はい」
ザコ「なあ勇者、なんでお久しぶりなんだ?」
勇者「それは僕に光の加護を与えてくれたのが彼女だからさ」
ザコ「え?」
227 = 226 :
加護の女神「ええ、私が光の精霊ですよ」
ザコ「マジかよ。女神大変だな」
勇者「それで、ザコに加護を与えてくれる精霊はいたんですか?」
加護の女神「その件についてははっきりと言います」
ザコ「は、はい!」
勇者「・・・」ゴクリ
武闘家「・・・」ソワソワ
加護の女神「ありませーんwwwwww」
ザコ「は!?」
228 :
物扱いで草
229 = 226 :
ザコ「はああぁぁぁ!?」
加護の女神「まあまあそういうことは客間で話しますからwwwこんな玄関前で話さなくてもいいでしょう!」
ザコ「ざけんなボケ!!キャラ維持しろよ!!!」
<客間>
ザコ「どういうことだよ!!!」
加護の女神「まあまあ、ちゃんと理由があるんですよ」
武闘家「理由?」
加護の女神「ええ」
230 = 226 :
加護の女神「いやだって?最近は人口が急速に増加したせいで精霊と人間の数の比率が合わなくなりましたからwww」
ザコ「笑いながら言うな!!」
加護の女神「なんとかして加護を与えてもらおうと私だって頼んだんですよ?
加護の女神「けど「これ以上加護与えたら過労死するんでパスっす」とか、「女神だからって調子のんなババア!!」とか、色々言われて無理だったんですよ」
ザコ(精霊口悪!!)
加護の女神「だからまあ、無加護なりに頑張ってくださいよ。最近は無加護だって増えてるし?なんとかなりますよ多分」
ザコ「適当なこと言うなよ!!!」
231 = 226 :
勇者「ザコ・・・」
ザコ「あぁ、俺なんのためにここまで頑張ってきたんだろ」
武闘家「援護に特化すれば加護無しでも戦えるはずだから、そう落ち込むな」
ザコ「良いよなー、強い奴は。人生イージーモードですか?俺は人生ハードモード。はは・・・」
加護の女神「プッ、あはははははははははははwwwww「は、はい!」とか言っちゃってwwww」
ザコ「もうやだ!!」
「力が・・欲しいか?」
ザコ「ん?」
232 = 226 :
「力が・・欲しいか?」
ザコ「幻聴が聞こえる・・・」
加護の女神「精神までイカれましたか?」
「来い、妾のところまで・・・」
ザコ「なるほど。こっちかあああぁぁぁぁ!!」ダッ
勇者「ザコ!?」
加護の女神「そっち立ち入り禁止!困らせないでください!!」
「早く・・・足遅い」
ザコ「だま・・れぇ・・・」ハァハァ
233 = 226 :
ザコ「ここ・・か?」ハァハァ
「ようやく来たか」
そこは結界に囲まれた質素な部屋だった。そこにいたのは黒髪ロングの、幼女。目は黄色で尻尾のようなものも生えている。
「時間がない、急いですませるしかないのう」
ザコ「あんたは誰だ?」
竜王「よくぞ聞いてくれた!妾は元魔王軍七幹部第二位!竜!王!!」
ザコ「いや、嘘はやめよ?お前みたいなロリが七幹部なわけないだろ?」
竜王「ロリとか言うでない!時間があまり無いのだ。おいお主、強くなりたいのだろう?」
ザコ「ああ」
234 = 226 :
竜王「なら妾と契約するのじゃ!さすれば貴様は大いなる力を手に入れられるであろう!」
ザコ「は?」
竜王「妾はこの結界の外に出たい。お主は力が欲しい。契約し、お主の中に入れば妾は外に出れて貴様は妾の力が使える。良い条件であろう?」
ザコ「確かに」
加護の女神「駄目です!」
竜王「くっ、もう来よったか」
加護の女神「自暴自棄になって魔王軍の者と契約などしてはなりません!!ましては幹部の一人!精神を蝕まれて乗っ取られるのがオチです!」
ザコ「確かに」
竜王「どっちなのじゃ!?」
235 = 226 :
竜王「ええい!早く妾と契約するのじゃ!」
加護の女神「そんなことしてはなりません!」
竜王「するのじゃ!」
加護の女神「なりません!」
竜王「するのじゃ!!!」
加護の女神「なりません!!!」
ザコ「えっと・・・」
勇者「ザコ!」
ザコ「勇者・・・」
236 = 226 :
加護の女神「勇者!これはあなたの責任です!」
勇者「ええ!?」
加護の女神「なんとしてでも止めなさい!!」
勇者「うーん・・・」
竜王「ず、ずるいぞ!」
加護の女神「時と場所を考えるべきでしたね!竜王!!」
竜王「わ、妾は別に魔王に忠誠を誓っていたわけでは無い!復讐をしたいとも考えておる!!」
加護の女神「嘘ですね!魔王軍の奴らはいつもそう言うのです!」
237 :
この竜王絶対可愛いやん
238 = 226 :
竜王「妾を信じるのじゃ!ザコ!」
加護の女神「いいえ!騙されてはなりません!!」
ザコ「ああ、くそ。どっちを信用するべきなんだ?」
勇者「ザコ!!」
ザコ「ん?」
勇者「僕は、君がどっちを選ぼうと構わない。竜王の言葉を演技と取るか真実と取るかは君しだいだ」
武闘家「俺も勇者と同じ意見だ」
ザコ「そうか」
239 = 226 :
ザコ(普通なら女神の方を信じるべきだと思う。だけど俺は竜王の言ってることが嘘だとは思えない。それに・・)
加護の女神「なんて曖昧なことを言うのです!馬鹿なのですか!?」
勇者「ご、ごめんなさい」
ザコ(この女神の言うことに従うのはムカつくから)
ザコ「俺は・・・俺は竜王と契約する!」
加護の女神「馬鹿なことを・・・」
竜王「よく言ったのう!ザコ!!」
240 = 226 :
ザコ「それで竜王、どうやったら契約できるんだ?」
竜王「お主はもう契約する意思を示したから、後は触れるだけでよい」
ザコ「なるほど」
加護の女神「触れさせ・・ませんよ・・・」
竜王「年をとると体力無いのう」
加護の女神「あなただって・・・見た目の割に年は取ってるでしょう・・・」
ザコ「マジかよ」
竜王「人間どもが言うごーほーろりという奴じゃな!」
ザコ「自分で言うものなのか?それ」
241 = 226 :
加護の女神「ふふ、しかし触れさせなければこっちのもの!」
ザコ「はい、タッチ」ポン
加護の女神「」
竜王「これで契約成立じゃ。宜しく頼むぞ、ザコ」
ザコ「ああ。よろしく」
加護の女神「はぁ・・・もう何があろうと知りませんよ!?」
ザコ「黒髪ロリに乗っ取られるなら本望だぜ」
勇者「うわぁ・・・」
ザコ「冗談に決まってるだろ。ひくな馬鹿」
加護は手に入らなかったけれど、ロリと契約することになりました。
242 :
今日はこれで終わりです。
まさかの光の加護...!とか
新発見!無属性の加護...!とか
加護無し!ガチの雑魚...!とかは考えてました。
243 :
おつ
携帯で書くの大変そう
244 :
乙
竜王との契約に期待
245 :
乙
女神ムカついた
247 :
女神が黒幕か…
248 :
確かに黒髪ロリに乗っ取られるんだったら俺もザコでもいいかも
249 :
ザコ「で、勢いで契約はしたけど。なんで竜王なんかがここにいるんだ?」
竜王「それは妾が自らの意思で魔王軍についていたわけではないからじゃ」
加護の女神「嘘ですね!」
竜王「事実じゃ。妾は本来魔物と人間の戦いなどに興味はない。だが仲間を人質に取られたのでな、仕方なく協力していたのじゃ」
加護の女神「嘘ですね!」
ザコ「黙っとけ!!」
加護の女神「なっ!無加護ごときが私に暴言を吐かないでください!帰るときに迷わせますよ!?」
勇者(こんな性格悪かったんだ・・・)
250 = 249 :
ザコ「でも人質がいるのになんで抜け出してきたんだ?」
竜王「仲間はすでに殺されていたのじゃ。妾を騙していたのじゃ、奴は!」
ザコ「奴?」
竜王「魔王七幹部、おそらく現在第三位。鬼王」
勇者「鬼王・・・」
ザコ「あいつそんなずる賢いことできたのか。もっと単細胞だと思ってたぜ」
竜王「獣王なんかは単細胞じゃぞ。基本戦うことしか考えておらん」
勇者(有力な情報、かな?)
みんなの評価 : ○
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