元スレダンテ「シンカイセイカンねぇ」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
901 = 867 :
敵艦1
「ギギッ!」
敵艦2
「ッ! ッ!」
敵艦3
「―ッ!」
島風
「んー・・・何話してるのー? わかんないよっ
ね、そんなくだらないおしゃべりより私とかけっこしよっ?」
敵艦1
「・・ギッ!」ガシャ バァンッ!
島風
「オゥッ!」
-ラビットオン-
パシャッ!
敵艦1
「っ!?」
島風
「当たらないよーっ」
島風
<RABBIT-FOOT>
ラビットオン
…海上でも、瞬発的に躍進することができるギミック。
どちらか片方のブーツの撃鉄を引いて、ハンマーすることにより発動されるシングルトリガーアクションのステップ。
自身の重心を片足の爆発に重ねるようにして、体軸を任意方向に傾けて全身を飛ばす。
普通に考えれば、とてつもない体裁き・体術センスを要求されるはずだが、島風的には造作もないようだ。
"何か言ってるー? くだらないこと話してないで、私とかけっこしよ!"
902 = 867 :
驚異的な単体機動力に狼狽し、一度距離を取ろうとする敵艦s。
敵艦s
「ギー!」ザザァー!
島風
「あー! ・・もうっ!」カチカチン パカァンッ!
-ヘアオフ-
ヒュンッ!
島風
「にひひっ!」
敵艦1
「」
瞬時にその背後に回った島風。
島風
<RABBIT-FOOT>
ヘアオフ
…中距離を一瞬で移動して、一気に距離を詰めることができるギミック。
こちらは両方のブーツの撃鉄を引いて、
両足のかかとを強く叩き合せる(or 両足を強く踏む)ことにより発動するダブルトリガーアクションのステップ。
自身の重心を両足の爆発に重ねるようにして、体軸を任意方向に傾けて全身を飛ばす。
"にひひっ あなたって、遅いのね!"
903 = 867 :
一瞬、硬直する敵艦1。
しかし、すぐさま兎に角も下がろうとする。
敵艦1
「ッ―」ザッ
島風
「むー、まってってばっ」
-ラッティング・ラビット-
ガッ
敵艦1
「!?」
島風
<RABBIT-FOOT>
ラッティング・ラビット
…対象に乗りかかって、足蹴にする技。
"だからー、しまかぜからは、逃げられないって!"
904 = 867 :
島風
「逃げてばっかりだからつまんないよー」
敵艦1
「」
島風
「・・にひっ 行くよ?」カチリッ カッ!
-ラビットシュート-
パッカァァアッ!
島風
<RABBIT-FOOT>
ラビットシュート
…爆発に重心は重ねずに体軸をずらし、
足だけを円運動の空振りをさせるようにして、爆発の推進力をそのまま放つブレットキック。
"オゥッ! オゥッ!!"
905 = 867 :
島風
「次々いっちゃうよーっ」アハハハー
吹雪
「えぇ・・・」
天龍
「なんだあれ・・・」
龍田
「乗っては蹴って、乗っては蹴ってって感じね~」ウフフ~
霧島
「と、とにかく私たちも急いで合流しましょうっ」
榛名
「そ、そうですねっ
圧倒的には見えますが、お姉さまも島風ちゃんも孤立しちゃってますし・・・。
まだまだ数も残っています。いつ後ろを取られるか・・・」
比叡
「っ・・急ぎましょう!」
アグニ
「む、やっと出番か」
ルドラ
「あそこまで飛べば良いのじゃな?ヒエイよ」
比叡
「え?」
906 = 867 :
アグニ
「我らを使え」
ルドラ
「まずは手に取るのじゃ」
比叡
「・・えと」つoつo
パァ
つ‡つ‡ シャキンッ
アグニ
「先の姉よりもはるか上空に上げてやろう。
後は汝次第だ」
ルドラ
「うまく敵の群れの中に突っ込むのじゃ」
比叡
「・・・んん"っ!?」
戸惑う比叡をよそに、双剣を持つ両手が頭の上に来る。
比叡
「あれっ!?」
ビュォォォオオオ―ッ!!!
-テムペスト-
907 = 867 :
ヒエェ―…
霧島
「」
榛名
「・・・」
吹雪
「比叡さーんっ!?」
天龍
「・・・すげぇー・・・」
龍田
「あらあら~・・・」
―――
上空
ヒュォ…
比叡
「ひえぇっ!
ちょっ これどうするんですかぁ!?」
ルドラ
「ん?」
アグニ
「汝のその赤い装備は羽ではないのか?」
比叡
「っ!
で、でも本当にそんな使い方とかしたことないですよぉ!」ヒェーンッ!
908 = 867 :
アグニ
「なんと。
ふむ、それは困ったな」
ルドラ
「連続して二度は飛べぬ」
比叡
「な、なんでですかっ!?」
アグニ
「一度着地、いやこの場合、汝であれば着水か。
その必要がある」
比叡
「」
ルドラ
「あるいは"えねみーすてっぷ"か」
・・・
比叡
「~~!
やるしかないっ・・・!
お二人とも、協力してください!」
アグニ・ルドラ
「承知」
そう言うと比叡は、自身の艤装の特殊ギミック"羽"を広げた。
アグニとルドラに炎風を生み出してもらい、周囲の気流を操り、それを自身の羽で制御する。
-スカイダンス-
909 = 867 :
金剛
「Oh! ヤるネー!ぜかましー!」
島風
「ぜかましじゃなぁーいっ!」
金剛
「私もまだまだ全然ヤれますからネー。 負けてはいられませんネ!」
オネエサマァ"ァ"ア"―ッ!!
金剛
「? 比叡? もう追いついたんデスカ?」クル ←振り向く
「ひぇぇえーーー!!」ヒュ――ン!!
金剛
「What's happened!?」ビクーン!!
ズシャァァア――!!
比叡
「ハァハァハァッ!!」
(な、なんとか滑空できた・・・!!)
金剛
「ひ、比叡・・大丈夫デスカ・・・?」
敵艦s
「」
910 = 867 :
・・・
比叡
「・・・」フルフル…
金剛
「・・・比叡・・・?」
比叡
「・・・うわーん! お姉さまー!! 落下そのまま海面に直撃して入水轟沈してしまうかとーっ!!」ヒェーン
ダキィ!
金剛
「oh.. なかなかExcitingだったのネー・・・」ナデナデ…
アグニ
「うむ、見事」フフフ…
ルドラ
「なかなか良い筋をしておる」ホッホッホ…
金剛
「アハハ・・・」ナデナデ…
比叡
「ひぇーん・・・・///」
敵艦s
「・・・ギィ・・・・・」タジ…
911 = 867 :
お疲れ様でした。
本編はまったく進んでませんが、整理かねまして、とりまここまで。
艦娘なのに、金剛型四姉妹はいずれ4人とも飛びます。
引っ越しますのでまた長期空きしそうです。さーせんす
912 :
待っとるよ、乙ー
913 :
ハンターランクSを取るのがまだまだ難しそうな比叡 はブラッディパレスに篭らされる日々が続きそう
914 :
日数逆算すると落ちる可能性高いので、自己保守。
919 :
修正
>>894
深海勢・棲地(今回の攻略海域からはそれなりに遠いところ)
????????
「~♪」
ノソ…
深海棲艦・尽
「ッ! オイ、マダ出テイナカッタノカッ?」
????????
「オヤ。
イエイエ、アナタニ言ワレタ通リ、今回同行スル他ノ者ニハモウ先ニ行イッテモライマシタヨ。
・・・マァ、ドウセ同行サセルナラ、拙者ノコノ者達ダケデ十分ダッタト思イマスガネ」スッ…
そう言うとその者は、腰に結わえてある腰巾着を見せた。
その者が動く度に、その中からはジャラジャラと音がする。
それはまるで滑りの良い玉石同士が擦れているかのような音だった。
深海棲艦・尽
(・・・)
「・・大丈夫ナノカ? 今カラデハ奴等ニ遅レヲ取ッテシマウノデハナイカ?」
????????
「ソノ心配ハ無用デスヨ。アソコヘ向カウダケナラスグデスカラ」
深海棲艦・尽
「・・・ソウカ」クル…
ノソノソノソ…
????????
「・・・フフフッ。
サァ、マズハ御手並ミ拝見ト行キマショウカ」
921 :
>>910 続き
ヒェーン///
オーヨシヨシ
駆逐イ級
「・・・」…ガシャンッ
怯んでいた敵艦の一隻、駆逐イ級がすぐさま我を取り戻し、背中を見せている隙だらけの比叡に照準を向ける。
それに気付いたのは金剛と―
金剛
「っ!! 比叡! 後ろデスっ!」
比叡
「・・・え・・?」
アグニ
「ふんっ!!」
ルドラ
「ぬんっ!!」
-エアクロウラー-
ボォォッ!
ボスンッ!
駆逐イ級
「」プシュー…
アグニとルドラであった。
駆逐イ級から砲弾が放たれようとするその寸前、アグニが空中に炎を生み出し、それをルドラが風で運んだ。
魔の炎風の刃は砲弾に引火し、駆逐イ級は自滅した。
アグニ&ルドラ
<AGNI&RUDRA>
エアクロウラー
…アグニが空中に魔の炎を生み出し、それをルドラが魔の風で運ぶという炎風の刃。*オリ技
遠距離属性の攻撃技。
922 = 867 :
比叡
「あっ・・・」
金剛
「・・・フゥ。 サンクスデース!アグニ、ルドラ! Nice work ネ!」
ルドラ
「ふっふっふ」
アグニ
「油断大敵だぞ、ヒエイ」
比叡
「っ・・・は、はい、すみませんっ・・・」
―――
榛名
「っ・・・」フゥ…
霧島
(・・・)
「手遅れになる前に、急ぎましょう」サァー!
榛名
「・・・ええ!」サァー!
天龍
「よし、オレたちも続くぞ!」サァー!
龍田
「りょうか~い♪」ウフフー
吹雪
「は、はいっ!」サァー!
923 = 867 :
鎮守府・正門
ダンテ
「・・・」…
コツコツッ
陸奥
「お待たせー」フリフリー
ダンテ
「・・・お前、行きましょうって言ってからいったいどれだけ―
・・・あぁ、何を待てっつってるのかと思ったら、着替えてたんだな」
陸奥
「さすがにあの格好じゃ出られないでしょっ・・・」
ダンテ
「hm.. それもいいとは思うけどなぁ」hahaha
陸奥
「他の子と違って、あたしの制服だと外着にはならないのよっ///」
・・・
ダンテ
「よし、そんじゃそろそろ―」クル…
陸奥
「・・あっ・・・ねぇっ」
ダンテ
「アン?」
陸奥
「何かないの?」ヒラッ
ダンテ
「・・・ああ、"pretty"だな。 大女優に見える」
陸奥
「・・・・♪」///
924 = 867 :
作戦海域、後続隊
コォ! パキンッ! ドォンッ!
吹雪
「・・・ふぅ」
天龍
「・・・へぇ、これをあの犬がやってるとはなぁ・・・」
龍田
「悪魔の力って本当にすごいわね~」
吹雪
「でも・・・いくら防げても、数が多くて・・・早いですっ・・・!」
天龍
「・・・あぁ」
(ちょこまかしてるのが多い・・・。これだとオレの"アレ"でもうまく当てられるかどうか・・・)
龍田
「いつの間にか後ろ側を固められてたのねぇ」
霧島
「数に物を言わせた鉄床戦術・・・!
・・・仕方がありません、両翼散開しましょう。
このまま固まって前進し、お姉さま方と合流しても、状況に窮するだけですっ・・・」
榛名
「っ・・・」
ケルビ
(・・・)
925 = 867 :
吹雪
「い、急いで散開をっ・・・」
ケルビ
『フブキ』
吹雪
「うぇ!?」
(こ、声!? ケルビのっ・・・?)
ケルビ
『恐れることはない。我がお前の力となる。
臆せず立ち向かえ』
吹雪
「っ・・・わかった・・・!」
転身し、敵群に向かう吹雪。
霧島
「っ・・・!」
榛名
「吹雪ちゃん!?」
天龍
「あ、おいっ・・・!」
龍田
(・・・ん~?)
926 = 867 :
吹雪
「・・・」
吹雪は敵の接近を静かに見守っていた。
榛名
「危ないですよっ 吹雪ちゃん!早くっ!」
霧島
「・・・まさか・・・」
龍田
(・・・)
「・・ねぇ」
天龍
「・・・あぁ」
駆逐イ級
「―」ザァー!
927 = 867 :
吹雪
(よく引き付けてからって・・・)
駆逐イ級
「グォォー!!」ガシャッ!
吹雪
「・・・っ! ケルビ!」
ケルビ
『よし』
-クリスタル-
ズダダダダッパキン!
駆逐イ級
「!??」
スコーンッ!
駆逐イ級
「フギャッ!?」
突如、巨大な氷柱が出現し、それに駆逐イ級が勢いよく衝突した。
直後に続いていた敵群も、同じくその氷柱にせき止められる。
吹雪
「!」
霧島・榛名
「っ!?」
天龍・龍田
「・・・!」
その場にいたほとんどが驚愕していた。
928 = 867 :
豪快に氷柱に激突した敵艦は、後に続いていた艦からの後追い衝突で、
お互いに航行不能なまでのダメージを受けていた。
しかし、そのさらに後方にいた敵艦は、突然の事に戸惑いつつも、氷柱を迂回しようとしていた。
吹雪
「あっ!」
ケルビ
『・・・』
-ミリオンカラット-
ヒォォ… ビキーンッ!!
駆逐イ級s
「「―ッ!?」」
氷の檻が敵艦すべてを閉じ込める。
霧島・榛名・天龍・龍田
「・・・」
929 = 867 :
吹雪
「っ・・・」
(すごい・・・ これがケルビの力っ・・・)
ケルビ
『呆けるな、フブキ。お前たちで止めを刺すのだ』
吹雪
「あ・・・う、うんっ!
えっとっ・・・・み、皆さん! 砲撃の用意をしてください!
目標はあの・・・だ、拿捕した敵艦隊ですっ! 撃ち方は氷柱には当たらないようにする感じでっ・・・」
榛名
「えっ? ど、どうすればっ?」
霧島
「なるほど・・・。
要は曲射砲撃をすればいい、ということですね」
吹雪
「そ、それです!」
龍田
「この距離なら私たちでもできるわね~」
天龍
「曲射砲撃ともなると、ギリギリっぽいけどな・・・。 ・・・やるかっ!」
龍田
「了解~」
霧島
「では皆さん、号令します!
曲射砲撃、よーいっ・・・・・撃てっー!!」
930 = 867 :
・・・
天龍
「やるじゃねぇか、吹雪!」
榛名
「吹雪ちゃん、すごいですっ!」
吹雪
「あ、いえ、あはは・・・ ほとんどケルビがやってくれてたんです」
龍田
「本当にすごいワンちゃんだったのね~」
ケルビ
『・・・』
霧島
「お話は後にしましょう。急いでお姉さま方と合流しませんと」
榛名
「ぁっ そ、そうですねっ」
吹雪
「はい!」
ケルビ
<CERBERUS>
クリスタル
-ミリオンカラット
ケルベロス Lv2(赤の右眼)
…その"こうべ"は現在を象徴し、その見開かれた右眼には再生の力を宿らせている。
主の意思に従い、巨大で堅牢な氷柱を出現させる役目を担う。その力は水の、かつて結晶であった頃の記憶まで呼び起こす。
この能力の応用性は非常に高いため、主とのコンビネーションとアイディア次第で
いくらでも戦況を変化させられる新たな戦法を生み出すことができるだろう。
931 = 867 :
二小隊、合流
霧島
「ご無事でなりよりです。お姉さま方も島風さんも」
金剛
「ノープロブレムデース! アリガトネ!」
島風
「へっへーん!」
比叡
「・・・ふぅ、どうなるかと思ったぁ・・・」
榛名
「・・・」ホッ…
吹雪
(あの後も、合流までは特に増援も現れなかったし、何もなくてよかったぁ・・・)
天龍
「・・・しっかし、もう粗方片付けちまったんだなぁ。
龍田、見えるか?」
龍田
「敵影なし。
あとはもう資材のあるポイントまで移動して、回収したら作戦のほとんどは完了ね~」
天龍
(・・・)
龍田
「・・・んふふ。
そんなにガッカリしないで?天龍ちゃん」
天龍
「別に・・・」
龍田
「また機会はいつだってあるわよ。敵は例の"アレ"のせいで厄介になってきてるんだし。
・・・あの人なら、ちゃんと天龍ちゃんのこと、たくさん使ってくれるわ。
だって、頼りにしてるって言ってくれてたもの。 ね?」
天龍
「・・・へっ。 だな。
よし、そんじゃとっとそのポイントまで移動して―」
ズザザザザー!
龍田
「っ!? 天龍ちゃん後ろ!」
天龍
「っ!!」
「「!!」」
―――
作戦室
大淀
「っ!? 目標海域に急速に接近する物体を確認!」
長門
「・・・何!?」
大淀
「突然現れた・・・!?
っ・・・二小隊、接触します!」
932 = 867 :
目標海域・付近
吹雪
「・・・な、なんでしょう、これ・・・?」
比叡
「すごい勢いで近付いて来たと思ったら・・・」
金剛
「直前で急停止しましたネ・・・」
榛名
「・・・でも、突然現れませんでしたか・・・?」
龍田
(・・・)
「ついさっきまではたしかに、周囲には何も見えていなかったはずなんだけど・・・」
霧島
(いったいどういうこと・・・?)
「それにしても、奇妙な乗り物・・・? ですね。
球体状の物に荷車のような木造が付いていて、それが海水に浮いている・・・。
明らかにこれは・・・」
天龍
(・・・)スィー…
龍田
「ちょ、天龍ちゃん!」
…ピクッ
天龍
「っ! 何か来る・・・!」
龍田
「え?」
…ヒュゥーン サクッ
天龍
「・・・あん?」
その奇妙な物体の上に、どこからともなく現れた刀が突き刺さった。
933 = 867 :
訂正
目標海域・付近
島風
「なになにーこれー!? すごく速くなかったー!?」オゥッ!
吹雪
「・・・な、なんでしょう、これ・・・?」
比叡
「すごい勢いで近付いて来たと思ったら・・・」
金剛
「直前で急停止しましたネ・・・」
榛名
「・・・でも、突然現れませんでしたか・・・?」
龍田
(・・・)
「ついさっきまではたしかに、周囲には何も見えていなかったはずなんだけど・・・」
霧島
(いったいどういうこと・・・?)
「それにしても、奇妙な乗り物・・・? ですね。
球体状の物に荷車のような木造が付いていて、それが海水に浮いている・・・。
明らかにこれは・・・」
天龍
(・・・)スィー…
龍田
「ちょ、天龍ちゃん!」
…ピクッ
天龍
「っ! 何か来る・・・!」
龍田
「え?」
…ヒュゥーン サクッ
天龍
「・・・あん?」
その奇妙な物体の上に、どこからともなく現れた刀が突き刺さった。
934 = 867 :
「トウッ!!」
スタッ
その刀の柄の上に、とある影が降り立った。
「「!?」」
????????
「・・・・フッ・・・ハハハハハハハハッ!
お待たせしました諸君!」
天龍
「だ、誰だテメェはっ!?」
????????
「よくぞ聞いてくれました!
拙者の名前は・・・!」クルッ ←回り
「「・・・」」
????????
「シンカイダンテス! 深海界最高の剣士!」シュビッ ←ポーズ
比叡
(濃い・・・)
霧島
(濃い、ですね・・・)
榛名
(・・・)
金剛
(濃すぎデース・・・)
龍田
(濃いわ~・・・)
吹雪
(濃い、よね・・・?)
島風
(こっゆーい)
天龍
(っ・・・!)
935 = 867 :
・・・
・・
・
大本営海軍部・一室
??
「・・・え? コンビニエンスの店員さん、ですか・・・?」
????
「そうだ。
近々、各鎮守府で軍民双方間の交流を目的とした、鎮守府の一般公開イベントが催されることは知っているな?」
??
「あ、はい。存じています」
(なんでも、日頃頑張っている艦隊の皆さんを労うのと、
民間の方々との相互理解を促進させるために娯楽を提供する催し・・・だったかしら)
????
「元々、近年より、こういった民間との交流イベントは
深海棲艦が現れ、それに対抗するために艦娘が軍用されることが決定した当初から、
軍事行動を円滑に行うため、積極的に行われてきた」
??
「・・・」
????
「次に行われるイベントもそれと同様の物なわけだが、今回に限っては多少、事情が違ってね。
・・・厳密にはとある鎮守府に限って、だがね・・・」
??
「・・・?」
????
「・・・フッ。 まぁこれは、今君が知るようなことではないな」
??
「はぁ・・・」
(?)
936 = 867 :
????
「とにかく、いろいろ"わけ"もあって、これからは民間からのより深い理解と支持、信頼を得ておく必要が出てきた。
よって、大本営はその一環として、軍民間の交流促進の新企画を考案した」
??
「それが今回のお話、というわけですか?」
????
「その通りだ。 今回、君に来ている指令はその試金石とも言えるものだ」
??
「え・・・?」
????
「なんでも、聞いた話では今回の指令から間を置かずして、
次は某牛丼チェーン店との合同イベントを大本営では企画中とのことだ。
民間と距離を詰め、どんどん積極的に触れ合っていきたい、ということなのだろうな」
??
「な、なるほど・・・」
(深くは考えないでおこうかな・・・)
??
(・・・あれ? 試金石・・・?)
937 = 867 :
??
(・・・・・・!)
??
「た、大役じゃないですかっ!」
????
「そうだな」
??
「うぅ・・・私でいいのでしょうか・・・」
????
「確かに君は配属されてからはまだ日も浅いな。
しかし大本営、そして、すでにもう君のことを知っている各鎮守府の提督達からの推薦だそうだ。
自信を持っていいのではないかね?」
??
「っ・・・皆さんが私のことを・・・
・・・わかりました。 この鹿島、今回の任務、謹んでお引き受け致します!」
????
「よろしく頼む」
鹿島
「はい!」
938 = 867 :
お疲れ様でした。
すみません、オリキャラ出します。
というか、厳密には大本営側で出てくる人物に名前を付ける、というだけな感じ?
>>935-937の???? ←の人がそうです。
まぁなんとなくこの方が、>>1的には扱いやすいような気がしてるので、これでいきますね。
どうかよろしくです。
ぜんぜん進んでなくて申し訳なんですが、次も長期空きです・・・
939 :
待っとるけど早目になー乙ー
940 :
>>934 訂正
スタッ
その刀の柄の上に、とある影が降り立った。
「「!?」」
????????
「・・・・フッ・・・ハハハハハハハハッ!
オ待タセシマシタ諸君!」
天龍
「だ、誰だテメェはっ!?」
????????
「ヨクゾ聞イテクレマシタ!
拙者ノ名前ハ・・・!」クルッ ←回り
「「・・・」」
????????
「シンカイダンテス! 深海界最高ノ剣士!」シュビッ ←ポーズ
比叡
(濃い・・・)
霧島
(濃い、ですね・・・)
榛名
(・・・)
金剛
(濃すぎデース・・・)
龍田
(濃いわ~・・・)
吹雪
(濃い、よね・・・?)
島風
(こっゆーい)
天龍
(っ・・・!)
941 :
作戦海域、謎の深海の剣士との対峙
シンカイダンテス
(・・・)
「フーン・・・」
その者は、静かに周囲を見渡していた。おそらくは先ほどまで、数多くいた同胞艦を探したのだろう。
しかしそれは一瞬で、次には二小隊の方にその視線を向けてきた。
吹雪
「っ・・・」
島風
「ねーねー、恥ずかしくないのー?そんな真似しててー」
シンカイダンテス
「全ー然。
トコロデ・・・・フム、マサカココマデ使イ物ニナラナイトハ・・・。
・・・イヤ、アルイハ・・・アナタ方ガ遥カニ優レテイタ、カ・・・」
霧島
(・・・)
シンカイダンテス
「・・・・・フフフフフッ! コレゾ僥倖!
久シ振リニ強ソウナ敵ニ出会エテ、拙者ノ剣モ涙ト興奮ニ震エテイマス・・・! ・・・ンゥームッ♥」←剣にきっす
((うわぁ・・・))
942 = 867 :
比叡
「なんですかこの人・・・」
天龍
「・・・お、おい!お前!」
シンカイダンテス
「・・・ム?」
天龍
「さっき、深海最高の剣士って・・・そう言ったよな?」
龍田
(・・・)
シンカイダンテス
「・・・如何ニモ。
拙者コソガ、深海界最高ノ剣士! シンカイダンテス!」シュバッ ←ポーズ
吹雪
(・・・なんで二回も名前言ったんだろう・・・?)
天龍
「・・・へっ、面白れぇ・・・!
おい、オレと戦ろうぜ! お前らは手を出すなよ!」
榛名
「え!?」
金剛
「・・・霧島」ボソ…
霧島
「ええ・・・、おそらくですが、あの者も只者ではないのでしょう・・・。
最早、何の根拠もない、直感的な判断ですが・・・」
龍田
(天龍ちゃん・・・)
943 = 867 :
シンカイダンテス
「・・・」
(個人的ニ気ニナッテイルノハ、アノ栗色ノ髪ノショートノ艦娘ト、槍ヲ携行シテイル艦娘ナノダガ・・・)ジー…
比叡
「ひぇっ・・・な、何か見られてるぅ・・・」
龍田
「・・・」
天龍
「お、おいっ!余所見してんじゃねぇよっ!相手はオレだっつってんだろっ!! 世界水準のオレ様を舐めてんじゃねぇー!」(泣)
吹雪
「て、天龍さんっ・・・」
シンカイダンテス
「! 世界水準ダト・・・! ・・・ホゥ・・」
(見タ目ソノヨウニハ思エナカッタガ、見掛ケニハヨラヌトイウコトカ・・・)
シンカイダンテス
「面白イ、イイデショウ」ジャラッ キラーン… ブンッ!
霧島
「っ! 何か仕掛けてきます!」
島風
「オゥッ!?」
その者は腰に結わえていた巾着に手を突っ込むと、中から三つの青い玉石を取り出した。
そしてそれらを空中に放り投げたのである。
カッ―!
944 = 867 :
金剛
「クゥッ・・・!」ググッ…
比叡
「視界が・・・!」
天龍
「なんだ、よっ・・・!」
シュー…
榛名
「っ・・・・・!?」
吹雪
「あ、あれ・・・っ」
明らかに人外異形の三つの青黒い影がそこにはあった。
シンカイダンテス
「フフフフッ・・・。 デハ天龍サントヤラ、一騎討チト行キマショウカ。
他ノ方々ノオ相手ハ、ソノ者達ガ務メマス。・・アァ、ゴ心配ナク。退屈ハサセナイト思イマスヨ」
龍田
(! 天龍ちゃんを一人にはっ・・・!)
「天龍ちゃっ」バッ
シンカイダンテス
「・・・無粋ナ」ポチッ
プシュー!
龍田
「!?」
珍妙な乗り物に搭載されていたのであろうスイッチをその者が押すと、淀んだ霧が広く噴出される。
その霧は天龍がいる位置より少し遠い、他の二小隊のいる方の海へとすぐに沈殿したが、
どこか重苦しい空気を感じ、いつもの海に立っているような感覚とは違った。
―――
作戦室
大淀
「!?」
長門
「・・・大淀?」
945 = 867 :
比叡
「っ・・・足元が・・・!」
吹雪
「う、海が何か変ですっ・・・!」
榛名
「脚部艤装が重い・・・」
島風
「うぅー・・・」
…ザバァ!
金剛
「What's!? なんデスカこいつハー!?」
ガバァ!
霧島
「!? くっ! 足に・・・!」
それは青い花虫類・刺胞動物のようにも見えたが、
その姿形、そして大きさから、明らかに異界の存在であることがわかる。
龍田
「っ・・・ 天龍ちゃん!」つ
天龍
「龍田・・・!」つ
ヒュォォッ!
天龍
「!?」
天龍以外の二小隊の姿が消えた。
フォルト。
本来であれば、魔界に生息しているはずの地中生物。その悪魔の仕業であった。
フォルトは、元々は魔力を嗅ぎ分けて獲物を追い、地面から唐突に現れて喰らい付き、
獲物を異空間に引きずり込むという生態を持つ悪魔である。
*
946 = 867 :
天龍
「き、消えた・・・! お、おい!何しやがった!?」
シンカイダンテス
「ソンナニ心配ナサラズトモ大丈夫デスヨ。 少シノ間、離レテイテモラウダケデス。
私ハ単ニ、フェアニヤリタイト考エテイルダケデスヨ」
天龍
「・・・」
(どういう理屈なのかはわからねぇが、とにかく、コイツをどうにかさえ出来りゃってことか・・・?)
シンカイダンテス
「マサカ、世界最高ノ剣士ト謳ワレテイル人物ト、剣ヲ交エルコトガ出来ル機会ナンテソウハ無イデショウ。
一騎討チヲ申シ込ミタクナルノモ無理ハ無イトイウモノ・・・。
デハ・・・行キマスヨ!」
天龍
(世界最高の剣士っ・・・!?)
「お、おうよっ! どっからでも来いヤァ!///」
なぜか尾ひれが付きまくっていた。
947 = 867 :
魔空空間・勇の間
吹雪
「・・・んっ・・・うぅ・・・」
島風
「・・・吹雪ちゃん、大丈夫・・・?」
吹雪
「・・・島風ちゃん・・・? あれ、ここは・・・?」
島風
「・・・わからない。
あの気持ち悪いイソギンチャクみたいな化け物につかまったと思ったら、気付いたらここに・・・」
吹雪
「っ・・・。 他の人たちは・・・?」
島風
「・・・それもわからないけど、たぶん、今ここにいるのは私たちだけだと思うよ・・・」
吹雪
「そんなっ・・・」
クォォーンッ!!
吹雪・島風
「!?」
948 = 867 :
吹雪
「何っ!?」
島風
「・・・! あそこっ!」つ ビッ!
バッサバッサッ
吹雪
「あれって・・・」
島風
「・・・鳥だっ・・・」
吹雪
「っ・・・ まさか、さっきのあの・・・」
島風
「・・・うん。
あの変な人が腰の袋から取り出した、三つの石が光った後に現れた、黒い影のうちの一つだよ。
モヤみたいになっててよく見えなかったけど、あれって鳥だったんだ・・・」
吹雪
「・・・なんていうか、鷹・・・いや雉、かな・・・?」
島風
「そうなの?」
吹雪
「い、いや、私もよくはわからないけど・・・なんとなく見た目が・・・?」
島風
「ふーん・・・」
黒い鳥
「・・・」バッサバッサッ
949 = 867 :
魔空空間・智の間
ガサガサガサッ
比叡
「・・・ふぅ・・・あっつい・・・」
ガサッ
金剛
「まったくデース・・・」
比叡
「あ、お姉さまっ。 どうですか?あれから何か見つけられました?出口とか」テテテッ
金剛
「イエ、特には何モ・・・」
比叡
「そう、ですか・・・」
金剛
「それにしても本当に不思議デスネェ。あれから気付いたらこんな森にいるナンテ」
比叡
「ですねぇ」
ガサッ
金剛
「ン?」
比叡
「・・・あ」
950 = 867 :
ウゥーォッ ウォッ ウォッ
金剛
「・・・猿?」
比叡
「ですね・・・」
・・・
金剛
「・・・木の上にいますネ」
比叡
「ええ・・・。
・・・あの猿、よく見ると、さきほど海上で見た猿ですね」
金剛
「hm..」
黒い猿
「・・・」ガシ…
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