元スレダンテ「シンカイセイカンねぇ」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
651 = 646 :
―――
第6駆の部屋
電
「うっ・・・」ガクッ…
雷
「電!? どうしたのっ?」
暁・響
「?」
電
「うぅ・・・よくわからないのですが、
いつかどこかでとんでもない名前の姉弟が生まれそうな気がするのです・・・」
雷
「・・・・・・は?」
電
「たぶん、20年後のアメリカ某所あたりだと思うのです・・・」
雷
「・・・電、大丈夫?
明石さんの所、行く?付き添ってあげるから・・・」ス…
電
「うぅ・・・」
雷
「電っ・・・」ギュ…
暁
「・・・なにこれ?」
響
「さぁ・・・?」
*賭けはダンテの負けでした。
652 = 646 :
自己保守がてら小ネタを
本編は本当に悩みどころ多くて、オフ編が今、1/5出来てるか否かレベルです。
さーせんす・・・
654 :
>>651 訂正
電
「たぶん、5年後のアメリカ某所あたりだと思うのです・・・」
655 = 654 :
>>5 訂正
レディ
「それじゃ、今から出発してね。けっこう推してるから」
ダンテ
「All right...
トリッシュ! ・・・?」クルッ
レディ
「彼女だったら昨日、私のところに来た後に出て行ったわよ。他の仕事頼んだの」
ダンテ
「道理で。昨日から見ねぇぜ。魔具とってくるわ」スタスタスタ
レディ
「全部ないわよ? 昨日、トリッシュがエンツォの所に持って行ってたから」
ダンテ
「・・・まぁ、わかってたさ」
656 = 654 :
>>587 挿入処理
長門
「三水戦は全員帰還。
四水戦から一人、如月が行方不明。夕張、球磨、多摩の捜索班を残し、望月、弥生は先に帰還。
そしてダンテとは信号、通信ともに不全。
・・・第二艦隊はどうなっている?」
大淀
「信号は機能しています。ゆっくりではありますが、こちらの方へ帰投してきているようです」
↓
作戦部で、そのような会話があった後、ダンテ・第二艦隊サイドでは
サァー
金剛
「・・・」ジー
フィーン
如月
「スー・・・」
ダンテ
「・・・ん? なんだ?コンゴウ」
金剛
「・・・ぅー」ジー…
比叡
「・・お姉さま、今回は仕方ないですよ・・・」ボソ…
金剛
「わかってマース・・」ボソッ
霧島
「早く入渠もさせてあげないといけませんしね・・・」
榛名
(・・・)
金剛
「!」ピコーン
金剛
「そうデスっ!霧島の言う通りデース!」
ダンテ
「・・アン?」フィーン
比叡・榛名・霧島
「?」
657 = 654 :
>>589 訂正
ダンテ
「おー、さすがにこれだけの人数に引っ張られりゃ、かなり早ぇな」haha
金剛
「Yeah! 何より私達は高速戦艦ですからネー!」ザザァー!
霧島
「お姉さま、少しこれは早いのでは・・・?」ザザァー!
比叡
「如月ちゃんもいるんですから・・・」ザザァー!
金剛
「oops! ダンテ、早すぎマスカー?」
ダンテ
「ンー」チラ
如月
「スー・・・」スヤ…
ダンテ
「・・・ha. いや、丁度くらいだな。揺れ具合もいい感じなのか、お姫様も気持ちよく寝ていらっしゃるぜ」hahaha
金剛
「oh.. やっぱり如月が羨ましいデース・・・。とにかく早く帰りマース!
それで報告も早く済ませて、前に約束してたティータイムを一緒に過ごすネー!」
ダンテ
「あぁ、そんな話もあったっけな。ドタバタしすぎて忘れてたぜ、悪いな」
金剛
「うー・・・。まぁいいデース! その代わり帰ったら私といっぱいおしゃべりしてくださいネ!
たくさん話したいことがあるんデース!」
霧島
(あぁ、会ってすぐに話さないのかと思っていたら・・・)
比叡
(ティータイムのときにまったりゆったり聞いてもらおうと・・・さすがお姉さまですね・・・)
金剛
(むふふー)
「・・あっ!プレゼントもありマスヨっ!」
ダンテ
「へぇ、そいつは楽しみだな。期待しちまってもいいのか?」ha
金剛
「イェース!//」
榛名
「・・・」←殿
658 = 654 :
>>616 訂正
ガチャッ パタンッ
ヒエイ、イソグネー!
ウァッチャッ! オネエサマー!
タタタタター
ダンテ
「ha」
長門
「・・・はぁ。
まぁいい、報告会は終了だ。皆、ご苦労だった」
神通
「お疲れ様でした」ペコッ
ダンテ
「おう。じゃ、またな」スッ ←私室の方へ
ガチャ
長門
「ああ」
陸奥
「・・・」スッ ←付いて行く
大淀
「明日の会議用の資料、作成しますね。いろいろと内容が増えそうですし、今から概要だけでも作っておかないと・・・。
他にもいろいろとやることはありますし」ガチャ
長門
「あぁそうだな。私も手伝おう」スッ
大淀
「どうもです」パタン
コツコツコツ…
659 = 654 :
作戦室
陽炎
『当該海域に到着。敵影も依然として見られないわ』ザザ
大淀
「了解です。では予定通り、回収作業に入ってください。
予測される数に対して、人手がだいぶ少ないですが、どうかよろしくお願いします」
陽炎
『まかせて!』ザザ
長門
「・・・・・・う"ーむ"・・・」ポチッ…ポチ… ←キーボード人差し指打ち
―――
工廠
利根
「入渠が必要な者は先にそっちを優先せよっ!
そうでない者はもう補給作業を済ませておくように!」
「「はいっ」」
・・・
吹雪
「ふぅ・・・」
(なんとか・・・。ちゃんと特訓の成果は出せたのかな・・。
・・・ありがとね、ケルビも)サワ…
ケルビ
「・・・」
夕立
「お疲れさま、吹雪ちゃん!」
吹雪
「あ、うん。夕立ちゃんもっ」
夕立
「あとケルビも! ・・ん、まだマソウ?のままっぽい?」
吹雪
「今戻してあげようとしてたとこだよ。・・・ってあれ・・・」
夕立
「ぽい?」
吹雪
「いや・・・どうやるのかなって・・・」
夕立
「・・あー」
*睦月は如月の入渠に付き添い中(わりと空きもあったため、認可が出た)。
660 = 654 :
吹雪
「えいっ、えい! たぁっ! えっとっ・・・・・・と、とぁああー!」シュビッ!
ブンブンブンッ シャラッ カツーンッ!
吹雪
「あいたぁっ!?」
カラ…
夕立
「・・・」
吹雪
「いったたたっ・・・・・・うーん・・・?」サスサス…
川内
「何やってるの?二人とも」スタスタ
那珂
「吹雪ちゃん、頭抑えてるけど大丈夫?」スタスタ
夕立
「あ」
吹雪
「川内さん、那珂さん」
・・・
川内
(・・・)
「へぇ・・・」
那珂
「えー、この青い棒みたいなののおかげでさっきの大きな氷出せてたってことー? ・・・魔法の杖?」
川内
(魔法・・・)
「杖というには少し太い気もするけど・・・。鎖も付いてるし」
661 = 654 :
吹雪
「えっと・・・」
夕立
「説明がむずかしいっぽいー」
吹雪
「本当はその、これもまた別で、違う姿っていうか・・・」
那珂
「へ?」
川内
(・・・)
「ねぇ、それってさ、もしかしなくても例の"アレ"絡みのやつなんでしょ?
何か困ってたみたいだったけど、それだったらあの人に助けてもらった方がいいんじゃない?」
吹雪
「あ・・・そ、そうですよねっ!」
夕立
「まぁ順当っぽい」
那珂
「あ♪ うわさをすれば、だよ♪」
―――
陸奥
「今、陽炎型の子たちが例の石の回収作業をしてくれてるわ」コツコツ
ダンテ
「ン、カゲロウ型つーと」スタスタ ←着替えた
陸奥
「浜風の姉妹ね」コツコツ ←洗濯物は後で
ダンテ
「あぁ」スタスタ
662 = 654 :
陸奥
「ねぇ、前に天龍と龍田もいた時に特性のある石の話してたじゃない?」
ダンテ
「ああ」
陸奥
「あのときの話だと、例えば天龍の刀を"今の"対深海棲艦用の兵装として強化していくためには
剣を扱う悪魔、だったかしら、そういった者の魂と能力が宿った石を組み込む必要があるってことよね?」
ダンテ
「そういうことだな。
別に、今ある弾薬に無理やり組み込んでぶっ放すってのもあるかもしれねぇが、
石の大きさ的に組み込めない問題も出てくるだろうしな。そもそも、まぁMOTTAINAIな」ha
(他にも問題はあるだろうが)
陸奥
「なるほどね、・・・つまりそれって逆に言えば、
特性のある石の本領を発揮するためには、それに近い兵装の方がいい、そういうことよね」
ダンテ
「その通り」
吹雪
「ダンテさーん!」タタタッ
夕立
「ぽいー」テテテッ
ダンテ
「ん?」
陸奥
「あら?」
663 = 654 :
・・・
吹雪
「―それで、どうすればいいのかなって・・・」
ダンテ
「ハァン。ちょいと貸してみな」
吹雪
「あ、はい」つ
カラン
ダンテ
「・・・」カシャン…
川内
(・・・)
那珂
(ほんと洋画の俳優さんみたいな人だなぁ)ジー
吹雪
「・・・ど、どうなんでしょう・・・?」
夕立
「ぽい・・・」
ダンテ
「・・ま、言ってみりゃただのガス欠だな」スッ
そう言って、ダンテは三氷棍ケルベロス(一棍)を下に置き、手を添えるようにする。
すると、
パァ…
シュー…
ケルビ
「」
川内
「!? ・・ってあれ?この犬・・・」
吹雪
「ケルビっ!?」
夕立
「なんかすごいぐったりしてるっぽいっ!?」
那珂
「えっえっ?」
陸奥
「あらあらっ・・」
664 = 654 :
やべぇ・・・
とんでもないミスした・・・
665 = 654 :
吹雪
「どっどうすればいいんですかっ!?」
ダンテ
「・・そうだな。 とりあえず、あのちっこい石をたらふく食わせてみるか」ha
(俺も今はわりとカツカツだからな・・)
吹雪
「わかりましたっ!取ってきます! えっと、実際どれくらい必要なんですか!?」
ダンテ
「あぁ・・・あの"サイズ"の石だと、相当の数がいるかもなぁ」
川内
(ちっこい石って・・・あの?)
夕立
「・・あっ! それならこれ! これならどうですかっぽい!」つOOO⊂ ジャラッ
ダンテ
(ほぅ、なるほどな)
「・・へぇ、いいモン持ってんじゃねぇか」
陸奥
(あっ・・)
「もしかして、これが特性のある石・・・?」
ダンテ
「ああ。
いいと思うぜ、その石で」
夕立
「ぽいっ!
ほら、ケルビ! 口開けるっぽい!」ガシッ
ケルビ
「ンガッ」
吹雪
「ちょ」
那珂
「・・・うーん?」
川内
「・・・」
666 = 654 :
陸奥
(けっこう前に提督室での報告会で見せてもらった大きな石と、ここの工廠に多くある小さい石との
だいたい中間くらいの大きさかしら・・・)
「け、けっこう大きくなるのねっ・・・あの小さい石から・・・」ソワソワッ……ギュ…
ダンテ
「ha. 安心しろよ。これくらいのになると、ただ壊すだけってのはかなり大変だからな」
陸奥
「っ・・・へぇ・・」キュ…
夕立
「これ噛んだらダメっぽいっ?」
ダンテ
「あぁそうだな。まんま飲み込むのがいいな」
夕立
「ケルビ!噛まずに全部そのまま飲み込むっぽいー!」ブンブンッ
ケルビ
「」ガクガクッ
吹雪
「いや待って・・・緊急ではあるけどいくらなんでもそれはっ・・・」
…ビクーンッ
ケルビ
「っ!」
吹雪
「っ!? ケルビっ!?」
パァッ
夕立
「わっぷ!なにっぽい!? またすごいまぶしいっぽい!」
那珂
「なになにー!?なんで急にライトアップなのー!? 那珂ちゃん聞いてないよーっ!」
川内
「っ・・・」グ…
667 = 654 :
シュー…
ケルビ
「・・・」
夕立
「んっ・・・・あっ 元気になったっぽいー!」ダキッ
吹雪
「っ・・・あれ・・・でも、ケルビ・・・?」
ダンテ
「・・huh」
陸奥
「・・なんか、ほんの少しだけど、大きくなってない?」
小犬サイズだったケルビがほんの少しばかり、大きくなった。
さらに閉じていた右目が開いていた。その右目の虹彩は赤く輝いている。
吹雪
「あっ」
(目が・・・)
ケルビ
『離すがいい・・・。もはや心配は無用だ』←英語
夕立
「・・ぽい・・・?」
吹雪
「えっ」
那珂
「」
川内
「っ!」
陸奥
「これって・・・」
ダンテ
「hm. 悪いムツ、ちょいと外すぜ。すぐに戻る」
陸奥
「えっ ちょっと・・・」
668 = 654 :
・・・
ダンテ
「ほれ。口開けろ、犬っころ」つ□←ほんやくこんにゃく
ケルビ
「・・・」ムグムグ…
陸奥
(・・・あぁ)
吹雪
「・・・」
夕立
(ぽい・・・?)
川内
(・・・)
「ねぇ、それは?」
ダンテ
「ン、・・・huh. 俺もよくは知らねぇんだがな。 ま、言ってみりゃ魔法のコンニャクってやつだな」
那珂
「えー・・・余計わかんないよぉ・・・」
川内
「・・・」
・・・
ケルビ
「・・助かった、礼を言わせてもらおう」
「・・・・・・キェェェェアァァァァシャァベッタァァァァァァ!!!」
ケルビ
「」ビクッ
夕立
「ぽいー!」キラキラ
吹雪
「っ・・・」
ダンテ
「hahaha」
陸奥
「もうお利口って次元じゃないわね・・・」
669 = 654 :
スゴイスゴイ!コレナラテレビデm
イヤマッテ、ナカ.ドウカンガエテモコレハ…
ポイポイッ!
…
ワイノワイノ
ケルビ
「・・・」
ダンテ
「ヘイ、犬っころ」スタ
ケルビ
「・・む」
・・・
ダンテ
「さて、寝起きすぐで悪いんだがな、お前には聞きたいことがある。
お前、どこまで覚えてる?」
ケルビ
「・・・む? 質問がよくわからないが、フブキに拾われてからの記憶のことか?
それならばしかとあるが」
ダンテ
「あぁいや、そこからじゃねぇな」
ケルビ
「・・・それ以前のことなら、貴様が我を使わないので、事務所裏の倉庫で肥やしにされていたが?
我としても手持ち無沙汰なのでずっと寝ていた。ぐっすりとな」
ダンテ
「hu-m..」
(・・・この分だと、アイツに質に持ってかれたことにすら気付いてねぇな)
ダンテ
(・・・・・)
670 = 654 :
ダンテ
「・・・ok. なんでもねぇ、忘れてくれ」
ケルビ
「・・・我は、しばらくあの娘とその周りの者に付くぞ」
ダンテ
(・・・)
「あぁ、頼むわ」
ケルビ
「うむ」
・・・
テテッ
ケルビ
「・・・」
吹雪
「あっ・・・ケルビっ・・・」
夕立・川内・那珂
「・・・」
ケルビ
「・・・フブキ、あのとき拾ってもらった礼がまだだったな。ありがとう」
吹雪
「・・・ううん、いいんだよ。私の方もいっぱい助けてもらったもん。初めて会ったあのときから・・。
こっちこそ、ありがとね?」
ケルビ
「・・・」
夕立
「夕立たちもいっぱい助けてもらったっぽい!ありがとう、ケルビ!」
那珂
「えっと、ということはっ・・・」
川内
(・・例の"悪魔の力"ってやつなのかな)
「やっぱり作戦中の"アレ"、キミだったんだ? ありがとう、本当に助かってたよ」
ケルビ
「・・・」フシュッ…
671 = 654 :
夕立
「なんか少し大きくなったっぽいー」ダキ
_^・ェ・v ム…
つu u⊂
那珂
「・・・うーん、那珂ちゃん的にはまだちょっと信じがたいかなぁー・・・」
川内
「まぁでも他に説明付かないしさ。そもそも実際にもう見せてもらっちゃってるしね。
いやぁしかし、こんなに小さいのにねぇ。あんな大きな氷を一瞬でなんて。大したもんだよっ」ニヒヒッ
吹雪
「・・ねぇケルビ、気になってたんだけど、目の方は大丈夫なの?ちゃんと見えてる?」
ケルビ
「ン・・・大丈夫だ、問題ない」
吹雪
「そっか・・・よかった」フフッ…
ケルビ
「・・・」フシュ…
ワイワイ
陸奥
「・・・ふふっ。 まぁ、よかったじゃない?
言葉を話したときは驚いたけど、たぶんみんなこんな感じで受け入れてくれるでしょう。
なんと言っても、お利口さんだしね」
ダンテ
「・・・ha. さて、行くか」スタスタ
陸奥
「ええ、そうね」コツコツ
吹雪
<ARMS>
三氷棍ケルベロス・二棍(Lv.2)
獲得しました。
吹雪
<STYLE>
ハウンドオーナー(Lv.2)
習得しました。
672 = 654 :
工廠・開発室近く
ダンテ
「uh-, そういやユウバリはまだ戻ってなかったよな」
陸奥
「ええ、もうすぐで帰ってくるとは思うけど」
ダンテ
(俺もあいつに一報は入れてやれなかったからな・・・)
「まぁしょうがねぇよな。コンゴウとの約束もある。 アカシに聞いてみるかな」
陸奥
(・・・)
「わかったわ」
―――
開発室
明石
「先に帰投していた皆さんからいろいろ聞きました・・・。本当にありがとうございます、私たちの仲間を・・・」
ダンテ
「huh.. ま、運がよかったってこともあるけどな」
明石
(・・・)
「ダンテさんもご無事でよかったです・・・。"あの子"もお忘れでしたし・・・」
ダンテ
「あぁ、そういやそうだったな。 huh, だがまぁ特に必要もなかったぜ。
ヤッコさんを直接叩くんなら、お前さんの作ってくれた銃弾の方がいいからな。
いろいろあって相手は逃がしちまったんだが、あの弾はなかなかのモンだったぜ。やるな、アカシ」ニッ
明石
「っ・・あ、いえ、不安もありましたけどそれならよかったですっ//
と、というか、あれは妖精さんにも手伝ってもらって作ったわけでしてっ//」
ダンテ
「hum, そうだったな。 そのヨウセイ=サンにも、お前さんから言っておいてくれ」
明石
「は、はいっ! 皆、喜ぶと思いますっ」
陸奥
「・・・本題は?」
ダンテ
「おっと」
明石
「・・?」
673 = 654 :
・・・
明石
「もうほとんど出来てるとは言ってましたよ?」
ダンテ
「ほぅ」ha
陸奥
「あら、けっこう早かったのね」
明石
「ええ。だいぶ気合入ってましたからねー。
明日にはもうお見せできるんじゃないですかね」
ダンテ
「ok. そんなら明日、また来るぜ。伝えといてくれ」
明石
「了解ですっ」
・・・
明石
「―つまり、新兵装開発の増進を本格的に行っていく、と・・・」
ダンテ
「そういうこった。
さっきの話じゃねぇが、やっぱ運だけだと心許ねぇからな。
詰められるとこは詰めとこうってわけさ」
明石
(・・・)
「なるほど・・・」
陸奥
(・・・)
674 = 654 :
ダンテ
「つってもまぁ、まだ具体的にどうなっていくかはわかんねぇけどな。
とりあえず、ユウバリに頼んでたヤツが先駆けになるな。
これから、今日のパーティの景品がたくさん届くはずだ。保管しといてくれ。それも明日見に行くからよ」
明石
「はぁ・・・景品、ですか?」
陸奥
「今回の作戦の戦利品。あの石のことよ」
明石
「あぁ。 ・・・そういえば前に仰っていたような特別な石は今回あったんですか? 大きさから違うんでしたっけ?」
ダンテ
「そうだな、見た感じだとけっこうあったな」
明石
「おぉっ!」
陸奥
「さっき、夕立が持っていた物がそうだったのよね。もう無くなっちゃったけど」
明石
「へっ?」
・・・
ダンテ
「俺が直接持って帰ってきたのはコレだけだな。石じゃねぇが」シャキンッ
明石
「うわわっ!」
陸奥
「どこに持ってたのよ、それ・・・」
ダンテ
「ン・・・huh, 秘密だ」
675 = 654 :
明石
「これも艤装として作り出した方がいいんですか?」
ダンテ
「・・・いや、コイツの場合、そのギソウに組み込むのが無理だろうからな・・・。
だからそのまま渡す。
・・・そうだな、手元が喧しくても気にしない娘っ子はいねぇか?」ha
明石
「?」
陸奥
(・・・)
―――
中庭
金剛
「準備完了デース!」ストンッ♪ ←座り
榛名
「うふふ、金剛お姉さまったら」フフフ
霧島
「時刻は丁度1600時。当初の作戦予定とは違ってしまいましたが、もうその一仕事も終えてしまい、
今からは夕食の前に、軽い食事と紅茶を楽しむアフタヌーン・ティータイム。
なんとも優雅。流石は我ら金剛型四姉妹、と言ったところですねぇ」クイッ
金剛
「イエース!
結果としては艤装をダメにしてしまいましたが、事情を話せば明石たちもわかってくれるはずデース!
・・・めいびぃ・・・」
比叡
「だ、大丈夫ですよっ!きっと!
先ほど長門代理に報告したように説明すればっ
艤装は犠牲になりましたけど、それのおかげで私たち全員が無傷なんですからっ」
676 = 654 :
霧島
「私もそう思いますよ、金剛お姉さま。
そもそも、今回の作戦で会敵した相手は、本当に未知の存在でした。
あの様子では、相手はまだまだ手札なり、特殊な技なり隠し持っていたことでしょう。
戦闘が長引けば、どのような展開になっていたことか・・・」
榛名
(・・・)
霧島
「金剛お姉さまの迅速かつご英断、そしてご覚悟あってこそ、
私たち姉妹は特に人的負傷することもなく、あの戦闘を早期に決着させることができたのです。
本当に、お見事でした」
金剛
「・・・エヘヘ //
でも、やっぱり皆で頑張ったカラネーっ!
三人とも見事にあの一回で決めてくれましたしネ!」
比叡
「お姉さまっ・・・ ふふっ、そうですね!」
榛名
「ふふ・・」
(・・・)
・・・
霧島
「いやはや、しかし本当に先の"あれ"はおみそれいたしましたっ
いつの間にあのような離れ業を・・・?」
金剛
「ンー・・・あのときは本当に無我夢中だったので、何ともって感じなんデスガ・・・。
・・・そうですネ、言ってみれバ、ダンテのおかげなのかもしれマセン」
比叡
「へぇ・・」
霧島
「・・ふむ」
677 = 654 :
・・・
霧島
「―そんなことが・・」
金剛
「ハイっ」
比叡
「ひぇ~・・・」
霧島
「・・ふふ、そういうことでしたら、今回の話をしたら、
驚かれるのと同時に、お褒めいただけるかもしれませんね」フフッ
金剛
「ソ、ソウでしょうカっ!?」
霧島
「ええ」
金剛
「・・・フヘヘ~っ///
あっ、霧島! ダンテには私から話しますカラ!」
霧島
「勿論、心得ていますよ、お姉さま」
金剛
「ンフフッ! ・・・遅いデスネ・・・」
比叡
「・・・お姉さま、実際にはそんなに時間経ってないですよ・・・。準備も終わったばかりじゃないですか・・・」
金剛
「デ、デスヨネっ・・・」ソワソワ…
霧島
「・・・」
678 = 654 :
霧島
(・・・)
「どの道、案内は必要だとも思いますし・・・」
金剛
「!」ガタッ!
比叡
「・・うーん、代理補佐艦が御付きだったから、わかるとは思うんだけど・・・」
金剛
「っ・・・」ストン…
*晴れの日に金剛型四姉妹が中庭でよくティータイムをしていることは当鎮守府ではけっこう有名。
霧島
(・・・)
「前回、私たち姉妹全員を含めて間宮さんのお店に行ったときと同様に、
補佐艦もこのお茶会にご一緒なさるという可能性もあるのでは・・?」ボソボソ…
比叡
「あぁー・・・どうなんだろ・・・」ボソボソ…
金剛
「・・・」イジイジ…
榛名
「あ、金剛お姉さま。お袖がティーテーブルの上に・・」
金剛
「アっ・・・ ソーリーデス・・・」
榛名
「いえ・・」
679 = 654 :
比叡
(・・・)
「やっぱり、案内は必要ですね」
金剛
「そ、そうですよネ! では私が! ・・・あっ」
比叡
「・・・お姉さま?」
金剛
「・・・待っていろと言われたのに、さっきの今で、落ち着きがないとか・・・その・・・子供、というか、
・・・そういう風に思われたりしないでショウカ・・・?」
比叡
「・・・え?」
霧島
「・・・」
金剛
「・・・正直なところを言ってしまエバ、私は陸奥みたいに落ち着きがある方ではないようにも思いマスシ・・・
ダンテ的にはやっぱり、そういう感じの方が好みだったりするんでショウカ・・・」
人 フニフニ…
比叡
「っ !!」
霧島
(・・・)
榛名
(こんなに弱気なお姉さま、初めて見るかもしれません・・・)
霧島
(・・・代理補佐官も素が出てしまうと案外そうでもなかったような気もしますが・・・)
680 = 654 :
比叡
(何が正解なのか、私にはわからないけど・・・
私がお姉さまのためにしてあげられること・・・ お姉さまの笑顔のために・・・)
「・・・私が行きます、お姉さま。すぐにお連れして来ますので、しばしお待ちを」
金剛
「比叡っ・・・・・ありがとうデスっ・・」
比叡
「ふふっ、比叡にお任せを!」ニコッ
タタタタタッ
金剛
「・・・」……イジ
霧島
「比叡お姉さまなら、本当にすぐにお連れして来てくれますよ。
カップなどもう出しておきましょう」
(比叡お姉さま、頼みますよ・・・!)
金剛
「そ、そうデスネっ!」
榛名
「・・・」
霧島
「・・・榛名?」
榛名
「・・・え? ・・・あっ・・・は、はい!榛名は大丈夫ですっ!」
霧島
「・・・?」
681 = 654 :
工廠、明石とは別れて
陸奥
「―で、結局、誰に渡すのかは保留になったわけだけど・・・。
どういう事? その剣、扱いが難しいとか?」コツコツ
ダンテ
「いや、そうでもねぇな。わりといいモンさ。
ただ扱うってだけならな・・・」スタスタ
陸奥
「?」コツコツ
・・・
陸奥
「・・・今日はもういいの?」
ダンテ
「hm.. そうだな。
まずはユウバリに任せてあるヤツがどうなるのか、まだ俺にもわからねぇからな。
石の回収も今日はまだかかるんだろ?」
陸奥
「ええ、そうだと思うわ」
ダンテ
「コンゴウのとこにも顔出さないといけねぇし、こんくらいか」
陸奥
「・・・わかった。じゃあもう行くのね」
ダンテ
「・・あー、あと一つあったな」スタスタ
陸奥
「え? ・・・あ、ちょっとっ」コツコツ
682 = 654 :
工廠・人気のない所(積載コンテナの裏)
ダンテ
「・・・ここでいいか」ピタ
陸奥
「・・・っ」
(なんか人気のないところに来たんだけど・・・!)
・・・
陸奥
「こ、こんなところで何するのよっ・・・?」
ダンテ
「すぐに済ませる。俺としても終わったらとっとと戻したいんでな」
陸奥
「・・え?」
ダンテ
「あぁそうだ。ムツ」
陸奥
「・・な、なに・・・?」
ダンテ
「あんまり声は上げるなよ?」
陸奥
「・・・・・・えっ」
・・・
陸奥
「あっ、え、ちょっ ちょっと待って!」
ダンテ
「アン?」
683 = 654 :
陸奥
「何するつもりなのか教えてよっ!」
ダンテ
「・・・悪いが、説明が面倒くせぇ。やったほうが早い」
(つか、どう説明すりゃいいのかって感じだしな)
陸奥
「ヤっ!?///」
(ヤるって何をよ!?///)
ダンテ
「終わった後は・・・まぁ、お前がうまくまとめて、報告しておいてくれ」
陸奥
「はっ!?」
(何それ!?どんなプレイ!?)
ダンテ
「そんじゃ行くz」
陸奥
「やっ・・・ま、待って!だから待ってってばっ!」アタフタ
ダンテ
「なんだよ・・・」
陸奥
「わ、私っ・・・こ、こういう事って実は初めてなんだけどっ・・・!////」フルフルッ…
ダンテ
「・・・あ? ・・・普通に考えてそうだと思うんだが・・・」
陸奥
「」
684 = 654 :
陸奥
「・・・くっ!////
じゃあ、わかるでしょ! わざわざ言わなくてもっ!
初めてはやっぱり、普通にっていうかっ・・・こんなところじゃなくて、例えば・・・あなたの部屋で、とかっ・・・///
・・っ! っていうかあなたこのあと金剛たちと」
ダンテ
(・・・)
「・・その約束もあるから、すまねぇがもう始めちまうぞ」ジャキンッ ←双剣アグルド
陸奥
「・・・・・・。
えっ いきなりアブノーマルすぎない・・・?」
・・・
ダンテ
「・・・」ビリリッ…
コツンッ …パァー
シューン…
アグニ
『・・・む?』←英語
ルドラ
『これまた見慣れぬ所じゃな』←英語
陸奥
「」
685 = 654 :
ダンテ
「・・・」
つ□ グイッ ←余分に持って来ていたこんにゃく
アグニ
『むぐっ おい、ダンテよ、何をすr』モグ
ルドラ
『ふむ、不思議な歯ごたえじゃな』モグモグ
陸奥
「・・・」
(剣の握りの先にある玉? みたいな所にあのこんにゃく押し込んでる・・・。
何この光景・・・。 ていうかあれ、間違いなくしゃべってるわよね・・・?)
・・・
ダンテ
「ま、こういうこった」
陸奥
「・・・」
ダンテ
「・・・どうした?」
陸奥
「・・別にっ」
ダンテ
(・・・)
「huh.. 案外、驚かなかったな」
陸奥
「・・・もう慣れたわ・・」
ダンテ
「そうかい」ha
アグニ
「ふむ。見た所、人間界で間違いないようだが」
ルドラ
「おい、ダンテよ。先の食い物はもうないのか?」
ダンテ
「・・・次に食うのは10日後だ」
ルドラ
「なんと無念なり・・・」
686 = 654 :
ダンテ
「・・・さて、お前らをわざわざ起こしたのにはワケがある。話を聞かせてもらうぞ」スッ
カタンッx2 ←双剣アグルドをコンテナに立て掛けた
アグニ
「む、ダンテが我らに話しとな」
ルドラ
「珍しいこともあるものじゃ」
陸奥
「・・・」
・・・
アグニ
「覚えていることだと?」
ルドラ
「奇妙なことを聞く」
ダンテ
「・・・いいから話せよ」
アグニ
「ふむ。汝に質屋のエンツォの所に売られてからは寝ていることが多くてな」
ルドラ
「あの男が倉庫に来るときはよく会話をしたものじゃ」
アグニ
「最近では倉庫に来ることも少なくなってしまったがな・・・」
ルドラ
「・・・世知辛い・・・」
ダンテ
(エンツォも気の毒にな・・・。まぁ俺が言えた義理じゃねぇが)
「そうじゃなくて、最後の記憶で何か変わった事はなかったってことだ」
687 = 654 :
アグニ
「ふむ、最後の記憶で」
ルドラ
「変わった事か」
アグニ
「となればアレか、弟よ」
ルドラ
「アレじゃろうな、兄者よ」
ダンテ
「・・・ハァ。なんだ、そのアレってのは」
陸奥
「・・・」
(なんだか、面倒そうな人(?)たちなのね・・・)
・・・
ダンテ
「見慣れねぇ奇妙な所か・・・」
アグニ
「薄暗い所であった」
ルドラ
「しかり」
陸奥
「・・・ねぇ、まさかとは思うんだけど、そこって―」
アグニ
「む、女子<おなご>か」
ルドラ
「先ほどから、後ろにちょろちょろ見えておったな」
688 = 654 :
ダンテ
「じゃあ、ヤッコさんの基地ってことか?」
陸奥
「話を聞く限り、だけどね」
ダンテ
「へぇ。どういう流れかは知らねぇが、でかしたじゃねぇか。
そこで何があったんだ?」
アグニ
「ふむ、そうだな。
目が覚めるとすぐに目の前に、妙な奴が現れた」
ダンテ
「妙な奴?」
ルドラ
「しかり。実に妙な奴じゃ」
ダンテ
(・・・)
「どういう奴なんだ?」
アグニ
「わからん」
ルドラ
「わからんな」
ダンテ
「・・・」
陸奥
「・・・」
689 = 654 :
アグニ
「全身を白い外套で包み隠していてな」
ルドラ
「顔も見えん」
ダンテ
(要は何もわからねぇってことだな・・・)
「他には? 何かねぇのか」
アグニ
「その後で覚えていることは何もないな」
ルドラ
「目が覚めたらここじゃった」
ダンテ
(・・・普通に考えりゃ、目が覚めてすぐに、その妙な奴に何かされたってことだろうな)
「・・・」
陸奥
(・・・)
―――
開発室
明石
「え? たしかにこちらにも来られましたけど、お二人でしたらもう行ってしまわれましたよ?
すれ違いませんでした?」
比叡
「えっ。
うーん・・・入れ違ったのかなぁ・・・。 ありがとっ」タタタッ
明石
「いえ・・」
(?)
・・・
比叡
「まずいな・・・早く見つけないとっ・・・」
(お姉さまとの約束が・・・
・・・悔しいけど、今、お姉さまをすぐにでも笑顔にできるのは・・・!)タタタタッ
690 = 654 :
ダンテ
「―ok. もういいぞ。ご苦労さん。
後はその口を閉じて大人しくしてな」スッ
アグニ
「それは受け入れかねる」
ルドラ
「受け入れかねるな」
ダンテ
「・・・なんだと?」
陸奥
「・・・?」
アグニ
「最近、我らの扱いが軽いとは思わんか、弟よ」
ルドラ
「うむ、軽んじられておる」
アグニ
「そろそろダンテの奴に目にものを見せてやるべきか」
ルドラ
「うむ、べきじゃな」
ダンテ
「・・・本人目の前にして言ってくれるじゃねぇか。いい度胸してるぜ」
陸奥
「ちょ、ちょっとっ・・・」
691 = 654 :
比叡
(みんなもう帰っちゃってるから聞くこともできないし・・・)
「・・・やっぱりもう工廠にはいないのかな・・・」タタタ
―ッ
比叡
「・・ん?」ピタッ
―――
工廠・人気のない所(積載コンテナの裏)
比叡
(コンテナの裏から何か声が・・・)
「・・・」ソロー…
アグニ
「我らはもっと重んじられるべきだ」←剣
ルドラ
「うむ、べきじゃな」←剣
ダンテ
「・・・」
陸奥
「・・・」
比叡
「・・・」
(えぇー!何あれー!?どういう状況っ!?)ガビーン
692 = 654 :
ダンテ
「hmm..」
陸奥
「・・・ねぇ、どうするの?」ボソ…
ダンテ
「・・・さぁてな。
こうなるとまた長くてな・・・。俺もどうしようか考えてるところだ」
陸奥
「そ、そっか・・・」
比叡
「あのー・・・」コソ…
陸奥
「あら・・・」
ダンテ
(・・・)
「騒ぎすぎたな・・・」huh..
アグニ
「む、またも女子か」
ルドラ
「増えたの」
比叡
「あっ・・えっとっ・・・ど、どうもですっ!」
(やっぱり気のせいとかじゃなかった・・・。剣がしゃべってる・・・)
693 = 654 :
ダンテ
「―――」
アグルド
「―――」
陸奥
「・・・」
比叡
「・・・あの、これいったいどういう状況なんですか・・・?」
陸奥
「ええ、それが・・・」
・・・
陸奥
「―だから、そんな感じでずっと平行線なのよ・・・」
比叡
「・・へぇ・・・」
ダンテ
「hm.. わーった。そんなら次のパーティには必ず参加させてやる。
だから、それまでh」
アグニ
「それは何時になるのか?」
ルドラ
「その次とやらまでまた長く待たされるのではないか?」
ダンテ
「・・・安心しな。
何しろ"ここ"は戦争の真っ只中だからな」
アグニ
「ほぅ。しかし、とてもそうは見えんがな」
ルドラ
「うむ、見えんな。今もここには女子供がいるではないか」
ダンテ
「・・・」
(面倒くせぇ・・・)
陸奥・比叡
「・・・」
694 = 654 :
比叡
(子供って私のことかな・・・)
「あの・・・これ、いつ終わるんでしょうか?」
陸奥
「・・・あの人が言うにはまだかかるそうだけど・・・」
比叡
「えぇ・・・それはちょっと、困ってしまうといいますか・・・」
陸奥
(・・・)
「そうよね・・・」
ダンテ
「まぁとにかく、次がいつになるのかまでは言えねぇが、
そんときが来たら使ってやるから、それまでは黙って大人しくしてるこったな」
アグニ
「・・それまでが退屈なのだがな」
ルドラ
「もう辛抱ならんぞ、ダンテよ」
ダンテ
「・・・あん?」
アグニ
「兄弟で語らうことすら許されぬというのか」
ルドラ
「それくらいは大目に見てくれてもよいではないか」
アグニ
「この人間界、他にどうやって暇を潰せというのだ」
ルドラ
「そうじゃそうじゃ」
ダンテ
(・・・)
比叡
(・・・え?)
695 = 654 :
ダンテ
(このチンジュフでお前らがいつもの調子で喋り出そうもんなら、"余計なこと"までベラベラ口にしそうだからな・・・)
「humm..」ポリポリ…
比叡
「・・・あの・・」
ダンテ
「ん」
アグルド
「む?」
陸奥
「どうしたの?比叡」
比叡
「えっと・・・事情はよくわかりませんけど、その・・・お二人?はご兄弟なんですか?」
アグニ
「我らのことか?」
比叡
「ええ・・」
アグニ
「うむ、その通りだ」
ルドラ
「しかり」
アグニ
「我が兄である」
ルドラ
「我が弟じゃ」
比叡
「へぇ・・」
696 = 654 :
ダンテ
(・・・)
「何が言いてぇんだ?ヒエイ」
比叡
「あ、ええ・・・その、何といえばいいのか・・・」
陸奥
「・・・」
ダンテ
「・・・」
比叡
「・・えっと、私たちの話になっちゃうんですけど・・・。
・・・私たち艦娘は昔、かつての大戦期に実在していた艦船であったということは・・・?」
ダンテ
(レディが言ってた話だな)
「あぁ、ムツからも少しは聞いてるぜ」
陸奥
「・・・」
比叡
「・・・昔は、全身が鉄と鋼材で出来た、燃料で動くただの艦船でした。
私たちの中にいる人たちを、ただ眺めているだけならできましたけど・・・
中にいる人たちみたいに、話し合ったり、一緒に食事したり、触れ合ったり・・・そういったことはできませんでした・・・」
「・・・」
比叡
「今の私たちは、そのときの記憶と魂をこの身に宿し、存在しています。
敵の深海棲艦が登場して、それに対するかのようにして生まれた私たちですけど・・・」
アグルド
「・・・」
ダンテ
(・・・)
697 = 654 :
比叡
「今は戦時下で、私たちには深海棲艦と戦うという使命がありますけど、
・・・私は、今をとても幸せに感じています。
毎日、姉妹でずっと一緒に居られて、話が出来て、楽しい食事もお茶会もいっぱい出来て、触れ合うこともできて・・・
昔では会うことすらできなかった多くの仲間とも、今はこうして家族みたいにしていられますっ・・・」
アグルド
「・・・」
陸奥
「・・・」
比叡
「昔はできなかったことが今、艦娘になってから、たくさん出来るようになって、
それが・・・すごくうれしくて、楽しくて・・・」
ダンテ
「・・・」
比叡
「・・あ、あれ? えーっと、だからその、えっと、あれ・・・何が言いたかったんだろ私っ・・・あははっ///
・・・んと・・・・・あっ だ、だからそちらの方々?もご兄弟なんですし、
お互いとかで話したりしたいって思うのは仕方がないことなんじゃないかなぁーって思ったり・・・」
陸奥
「・・・」
ダンテ
(・・・)
「huh..」
比叡
「・・・あ、あのっ・・」
アグルド
「・・・」
698 = 654 :
アグニ
「そこな娘よ。名は何と言う?」
比叡
「えっ 私ですか?」
ルドラ
「そうじゃ。汝じゃ」
ダンテ
(・・・)
陸奥
「?」
比叡
「比叡と申しますけど・・」
アグニ
「・・ふむ。ヒエイよ、汝はなかなか話せるヤツだな」
ルドラ
「うむ。気に入ったぞ」
比叡
「・・・へ?」
陸奥
(あら・・・)
ダンテ
「・・hm」
699 = 654 :
・・・
アグニ
「決めたぞ、ダンテよ。我らはこの者と供に行くぞ」
ルドラ
「異論はあるまい。そもそも我らは、すでに汝に売られているのじゃからな」
比叡
「・・・え・・・・・えっ?」
ダンテ
(・・・)
「ヒエイ次第だろ、そりゃ。
どうだ?ヒエイ」
比叡
「・・・・・えぇー!?」
・・・
陸奥
「・・よかったの?」
ダンテ
「・・・まぁ、問題なのはただうるさいってことくらいだからな。
それさえ除けば、けっこう頼りにはなるヤツらだ。アイツらに気に入られて、そこそこ振り回せるなら誰もいい。
・・・あとは余計なことは言わねぇように口止めしとくくらいか」
陸奥
「ふーん。
じゃ、まとめるけど」サッ ←メモ
ダンテ
「頼む」スッ
陸奥
「は~い」
700 = 654 :
・・・
比叡
「あのっ、どうかこの後のお茶会のときだけ、お静かにしていただければっ・・・。
その後、改めて私の姉妹にもご紹介いたしますので!」
アグルド
「ふむ、まぁ仕方あるまいか」
ルドラ
「しばしの辛抱ということじゃな」
アグニ
「良かろう」
ルドラ
「汝がそれを望むなら」
比叡
「あっ ありがとうございます!」
ダンテ
「ヘイ、お前ら。
俺からも一言だけ言っとくぞ。"余計なこと"だけは言うなよ?」
アグニ
「フッ、杞憂だ」
ルドラ
「我らを信用しろ」
ダンテ
「・・・」
陸奥
(えーと・・・しゃべる剣は比叡が・・・って、あら・・・?)
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