元スレダンテ「シンカイセイカンねぇ」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
551 = 525 :
深海棲艦・双
「・・・オイ、何時マデ痴話ゲンカシテヤガルンダ!モウ行クゾ!?」
敵随伴艦s
「・・・」
陸奥
『痴話っ!?』
クッ…
フフフッ…
ダンテ
(・・・)
「・・あぁ、悪い。どうせならもう少しだけ待っててくれるか。すぐに済ませる」ザザッ
深海棲艦・双
「アァ!?」
敵随伴艦s
「・・・」
ダンテ
「おい、ムツ」
陸奥
『・・・何よ?』
ダンテ
「こっちはちょいと時間がかかるかもしれねぇわ。
だから他の奴らが終わったらとっとと撤収させといてくれ。
ここから先は娘っ子どもには少し過激かもしれねぇしな」haha
陸奥
『何するの?』
ダンテ
「なに、ちょっとした火遊びさ」ha
陸奥
『っ・・・どうぞお好きにっ!!』
ザッ
ダンテ
「・・・hm」
―――
作戦室
陸奥
「・・・もうっ・・・」つ スッ…
大淀
「どうも・・」つ カチャ
長門
「・・・大淀、各隊戦況の監視を頼む。私は増援用の艦隊の様子を見てくる」コツコツ
大淀
「了解です」
陸奥
「・・・」
552 = 525 :
ダンテ
「待たせて悪かったな。もういいぜ? どこからでもかかってきな」ha
それはダンテが言うのと同時だった。
深海棲艦・双は炎風の斬撃を投げ飛ばし、敵随伴艦sは砲撃を開始した。
しかし、やはりそれがダンテに当たることはないのだった。
TRICK!
-エアトリック-
上空に飛び上がるダンテ。
GUNS!
-PF594 アーギュメント-
-フルミサイル-
アーギュメントから10発ものミサイルが一斉発射された。
それらは周りの全ての敵随伴艦に命中した。
…プカー・・・
深海棲艦・双
「・・マサカノ一瞬カヨ・・・!」
ダンテ
「あとはお前さんだけだな」スタッ ←浮いている敵随伴艦の上
深海棲艦・双
「・・・ハハハッ・・・」
553 = 525 :
ダンテ
「どうする、続けるのか? それとも降参するか?」ha
深海棲艦・双
「冗談!コレカラダロッ! ムシロ、ヤリアイタクテ堪ラナクナッテキタゼェ!」ブォンッ!
そう言うと、深海棲艦・双は纏っていた炎風の竜巻をさらに大きくさせた。
ダンテ
「ph~,やるな。なかなかのモンじゃねぇか」ha
(やっぱコイツは下手に動かせねぇな。娘っ子どもの方に飛び火しないように俺がここで釘付けにするしかねぇな。
とはいえ、近づけねぇからな。 ・・・"地道に"やっていくしかねぇな)チャキ
ダンテ
「・・・そっちはうまくやれよ、エンジェルズ」
深海棲艦・双
「行クゾォッ!」ザー!!
―――
四水戦 VS 敵軽巡艦・力(敵艦数?)
敵軽巡艦・力1
「ガッ!」ザァー!
敵軽巡艦・力2
「ガァ!」ザァー!
腕がやたら発達した敵軽巡艦・力の2体が直線的にではあったが、相当の勢いで殴りかかってくる。
四水戦各個は、敵艦からは適度に離れた距離に分散し、
[球磨と夕張] [多摩と如月と弥生と望月]の二隊にさらに分隊し、応戦していた。
球磨と多摩が敵をかく乱し、ほかの者が敵艦を背中から撃つという戦法が取られた。
球磨
「ほらほらこっちだクマ!」
多摩
「当てられるかにゃっ?」
敵軽巡艦・力2
「ッ!」ブンッ!
多摩
「見え見えにゃ」ヒョイッ
スカッ
球磨
「今だクマ!」
夕張
「了解!」バァン!
敵軽巡艦・力1
「ガッ!?」
望月
「いよっ!」
弥生
「これでどう?」
如月
「いくわよっ!」
ババァン!
敵軽巡艦・力2
「ッ…」ドォン!
夕張
「こらなら・・・っ! このまま続けましょ!」
「「了解! にゃ クマ!」」
554 = 525 :
三水戦 VS ヌ級・法(二隻)
コォォ! パキィン! ドォーンッ!
吹雪
「っ・・・ 危なかった・・・!」
夕立
「ナーイス!吹雪ちゃん、ケルビ!」
ケルビ
「・・・」
睦月
「攻撃、止みました!」
那珂
「ありがとー!三人とも!」
神通
「三人が作ってくれた好機を逃さないように!」
川内
「ってぇー!」
吹雪、睦月、夕立の三隻が敵航空隊を迎撃。
落としきれなかった敵航空隊からの攻撃はケルビにより、全て防がれた。
川内、神通、那珂が攻撃の主力として敵艦を攻める。
バァーン!
ヌ級・法1
「」
川内
「やっと一隻・・・!」
那珂
「本当に頑丈すぎだよぉ!」
神通
「ですが、あと残りは1隻です・・・! 皆、ここが正念場です! 最後まで頑張りましょう!」
「はいっ! っぽい!」
555 = 525 :
第二艦隊 VS 深海棲艦・斬(一隻)
バァン! ジャキン!(スパッ) ドォーン!
深海棲艦・斬
「シュー…」チャキ…
榛名
「またっ・・・」
霧島
「砲弾を刀で両断なんて、そんなことっ・・・」
比叡
「初見の敵種がまさかの達人さんですか!?」
金剛
「・・・」
事実としては四対一。
しかし、その敵艦は四人の砲撃を容易に躱し、また刀身の上を滑らせるようにして砲弾をいなす。
あまつさえ、砲弾を叩き切るといった芸当まで見せた。
数の優位性は、この敵の前にはあまり意味をなさないようだ。
このまま同じ戦法を続けて、相手を損耗させることができるのか、それともこちらの弾薬が尽きるのが先か。
弾薬が尽き、弾幕が晴れてしまったら、それからはもう相手の独擅場となってしまうだろう。
556 = 525 :
深海棲艦・斬
「・・・」スゥー…カチンッ ←納刀
金剛
(・・・)
「このままでは埒が明きマセンネ・・・。 私が前に出マス」
比叡
「っ!? お姉さま!?危ないですよっ!」
金剛
「Trust me! なんとか相手の隙を作ってみせマス・・・!そこを狙ってくだサイ!」
霧島
「っ・・・ですがそれではお姉さまも射線上に入っている可能性が・・・!」
金剛
「私は信じていマスヨ?三人のコトを」
榛名
「金剛お姉さま・・・・・・わかりました。
この榛名、必ずやお姉さまの信頼に応えてみせます!援護射撃はお任せくださいっ!」
霧島
「・・・ふふ、榛名には負けてはいられませんからね。正確さなら、私にだって自信はあります」
比叡
(・・・)
「・・わかりました、私も腹を決めます。お姉さまのリスクを減らすためにも一回で決めてみせますから!」
金剛
「よくぞ言いマシタ!三人トモ! それでこそ私の自慢の妹たちデース!」
比叡
「お姉さま、くれぐれも用心してくださいね!」
金剛
「YES! わかっていマスヨ、比叡!
それでは、行きマスヨッ!」
「はいっ!!」
金剛
(ダンテと特訓シタ、あの銃弾よりかは遅いはずデス・・・! 刀身の根元から剣先を予測スレバ・・・!)
「・・・やってみせマス・・・!」ザァー!
557 = 525 :
深海棲艦・双
「クソッ!」ブォンッ!
ダンテ
「おっと」ヒュンッ スタッ ←倒した雑魚の上
パンッ ガキィン!
深海棲艦・双
「グッ!」ググッ!
深海棲艦・双
「・・・当タラネェッ!チョコマカシヤガッテ!」
ダンテ
「huh. 悪いな、服を焦がしちまうわけにはいかなくてな。
お前さんの方はガス欠とかはねぇのか?」haha
深海棲艦・双
「・・・チッ!」
迫る炎風を難なく回避するダンテ。そしてすかさず、銃撃を返す。
狙いは敵艦本体ではなく、相手が握っている双剣の方だった。
炎風の合間を縫って、正確に射撃される弾丸。
それが剣に直撃する度に、剣が強く震え、深海棲艦・双の腕を痺れさせる。
深海棲艦・双
(見タ目人間ノクセニ・・・・・・化ケ物ガッ・・・」
ダンテ
「ha ha! それはお互い様ってやつだろ」
深海棲艦・双
(ナンデ直接撃ッテコネェノカハワカラネェガ・・・)
「サッサトヤッチマウノガイイナ・・・!」ザァ!
ダンテ
「・・・やってみな?」ha
558 = 525 :
四水戦 VS 敵軽巡艦・力(敵艦数?)
敵軽巡艦・力1
「」プカー…
敵軽巡艦・力2
「ガ…」ズボォンッ
夕張
「・・・ふぅ」
望月
「・・・終わりか?」
弥生
「終わり・・・」
如月
「・・・」
球磨
「意外にみかけだおしだったクマ」
多摩
「ていうか動きも単調すぎだったにゃ。楽勝にゃ」
ザザー
球磨
「クマ?」
夕張
「ん・・・司令部から通信ね」
559 = 525 :
三水戦 VS ヌ級・法(二隻)
ヌ級・法2
「」プスプス…
那珂
「やっとお仕事しゅーりょー。おつかれさま~・・・」
川内
「ふぅー・・・」
神通
「皆さん、お見事でした」
吹雪
「・・・ふぅ」
睦月
「やったね!」
吹雪
「うんっ!」
夕立
「ケルビも大活躍だったっぽい!」
那珂
「あーそれそれ!那珂ちゃんずっと気になってたっ!
吹雪ちゃんがさっきまで出してた、おっきな氷と何か関係あるの!?」
川内
「ケルビって?もしかして名前?」
神通
(・・・)
ザザー
神通
「あら、通信が・・・」
560 = 525 :
第二艦隊 VS 深海棲艦・斬(一隻)
深海棲艦・斬
「シッ!」シュンシュン!
金剛
「・・・ッ! フッ!」ヒョイッヒョイッ
榛名
「っ・・・」
比叡
「ひえぇ~っ・・・」アワワワ…
霧島
「まさか、これでも隙がないなんて・・・」
榛名
「! 金剛お姉さまが直接相手をなさっているこれでもダメなんですか、霧島っ・・・」
霧島
「・・・元々、四人で同士砲撃を仕掛けても捌いていたほどの兵<つわもの>・・・。
今は金剛お姉さまが前に出ておられて、狙いが付け難いということもありますが、おそらく今撃っても無駄でしょう・・・。
容易に躱されるか、いなされるか切られるか・・・。 最悪、"その一瞬"だけお姉さまを盾に取られるということも・・・」
榛名
「っ・・・」
霧島
「・・・何か・・・決定的な隙が必要です・・・」
比叡
「・・・お姉さまっ・・・」
深海棲艦・斬
「・・・シッ」シュッ
金剛
「ハァハァ・・・ッ! 息切れデスカー!」ヒョイッ
身の動きを取りやすくするため、艤装の展開を性能が引き出せる程度の最小限に抑え、
敵艦の攻撃に対し、回避行動に徹する金剛。
しかし、虚勢を張ってみせるもその内心は、相手よりも自分の方がずっと早くに
限界が訪れるであろうことを悟っていた。
561 = 525 :
スゥー…
深海棲艦・斬
「・・・」…カチンッ
金剛
「ハァハァ、ハァッ・・・」
(攻撃の手が止マッタ・・・? ・・・正直、イッパイイッパイだったりシマース・・・。
今は刀が振られタラ、間合いの外に出て避けているダケ・・・。でもそれではダメデース・・・相手の刀を封じることはできマセン・・・。
大分、慣れてきて"見える"ようにはなってきマシタガ・・・。 あるいハ・・・)
金剛
「・・・どちらにセヨ、あとは踏み込む覚悟デスカ・・・!」ググッ…
深海棲艦・斬
「・・・・・・シュー・・・」…チャキ…
榛名
「!」
比叡
「構えが・・・!」
霧島
「あれは・・・居合い・・・?」
何かしらの覚悟を決めた金剛。
そして、敵艦は体の左側に備えられた鞘に自らの刀を一度納め、見るからに不穏な空気を漂わせる構えを取る。
金剛
「私は・・・絶対に妹たちを、仲間を・・・!」ザァー!
比叡
「お姉さまっ!?」
榛名・霧島
「!!」
深海棲艦・斬
「・・・」…
先に踏み出したのは金剛の方だった。
敵艦は機を狙っているのだろうか、金剛の初動には微動だにしない。
しかし、金剛が"その間合い"に入った、その瞬間―
562 = 525 :
深海棲艦・斬
「シッ!」シュバンッ!
金剛
(今デスッ!!)パァ ガシャンッ!
敵艦の居合い技"横薙ぎ"が金剛を切るその寸前、金剛の艤装が展開される。
ギギッ…!
深海棲艦・斬
「ッ・・・」
金剛
「っ・・・good!」ググッ…!
霧島
「あれは!」
榛名
「金剛お姉さまの"盾"・・・!」
比叡
「おぉ!さすがですっ!お姉さまぁー!!」ブンブンッ
金剛の艤装の特殊ギミック"盾"。
刀は金剛の艤装右側の連装砲をいとも容易く貫通していたが、
艤装正面部の"盾"のところでその勢いは死んでいた。
すかさず、金剛は反対側の無事だった連装砲の照準を深海棲艦・斬に合わせようとする。
金剛
「艤装を切らせて敵を撃つ、デース! このまま私が決めt」
(コレならバ・・・!)
563 = 525 :
シュッ スパーンッ ブンッ!
金剛
「ッ!?」
その動きは無駄のない、一連の流れのようであった。
敵艦は"盾"に食い込んでいた刀を素早く引き抜き、金剛が照準を合わせるよりも早く、連装砲を切断した。
そのまま、金剛に向けて"兜割り"を繰り出す。
霧島
「っ!?まずいっ!!」
榛名
「っ!」
比叡
「ッ!!」
(お姉さm)
金剛
(・・!)
「そこデスっ!!」パシーンッ!!
深海棲艦・斬
「ッ!?」
-真剣白刃取り-
金剛
「ッ・・・今の、私には・・・見えていマス、ヨォ・・・ッ!!」グググッ…!!
深海棲艦・斬
「・・・!」ググッ…!
564 = 525 :
榛名
「っ・・・すごいっ・・・!」
比叡
「・・・ひえぇ~・・・」フルフルッ…
霧島
「・・・い、今です!砲撃よーいっ!」ガシャ!
榛名
「っ・・はい!」ガシャッ!
比叡
「き、気合!入れて!」ガシャッ!
霧島
「撃てー!」
バン! ババンッ!
ジー…
深海棲艦・斬
「・・・」フ…
金剛
(・・ッ?)
ドォォオーーン!!
―――
比叡
「お姉さまー!」ダキィ!
金剛
「オット、比叡・・・」フフ…
榛名
「お姉さま、よくご無事で・・・!」
霧島
「お見事です、お姉さま。よくあの状況で離脱を―」
金剛
「・・・あぁ、イエ・・・」
霧島
「?」
565 = 525 :
金剛
「・・・最後の一瞬だけ、相手の力が弱くなって・・・。
それ以上はもう戦う素振りもなくなったノデ、その隙に、というだけデス・・・」
霧島
(・・・)
「ふむ・・・」
比叡・榛名
「?」
霧島
「・・・おそらくですが、あの者の中では金剛お姉さまに刀を取られてしまった時点で、
既に勝負は決していた、ということなのかもしれませんね・・・」
金剛
(・・・)
「敵ながら、実に天晴れデシタ・・・。 あれこそが"武人"と呼ばれるものなのかもしれマセン・・・」
霧島
「・・・ええ、そうですね・・・」
榛名
「・・・」
比叡
「・・・ん? あっ!あれはっ」つ ビッ
すでにそこに武人の姿はなく、代わりに光り輝く石が水面に浮いていた。
金剛
「・・・」スィー…
比叡
「あ、お姉さま」
榛名・霧島
「・・・」
566 = 525 :
ヒョイッ
金剛
「・・・Get, デスネ」つO
比叡
「この石って間違いなく、例のあの石ですよね?」
榛名
「けっこう、大きいみたいですねこれ・・・」
霧島
(さっきの刀も消えている・・・)
―――
ザザー
大淀
『皆さん、お疲れ様でした。各隊、帰投してください』
-
神通
「了解です。
皆さん、一先ず、帰還しましょう。気になる話もその後に、ということで。
持って帰らなければならない物もありますしね」
吹雪・睦月・夕立
「はいっ! っぽい!」つOOO⊂ ジャラッ
那珂
「うー那珂ちゃん、気になっちゃうなぁーっ」
川内
「なら早く帰ろうか。私も気になるしっ」つ。キラーン
ワイワイッ
睦月
(・・・待っててね、如月ちゃんっ)
-
球磨
「了解だクマ!」
夕張
「早くこれのこと聞かないとっ!」つOつO
望月
「やっと帰れるー」
多摩
「にゃあ♪」
弥生
「疲れた・・・」
如月
「・・・ふぅ・・・」
567 = 525 :
睦月たちのことが気になったのか、三水戦への目視が可能になる距離まで、少しの間だけ隊を離れていた如月。
如月
(・・・)チラ
「・・・よかった、もう大丈夫そう・・・んっ」
ビュォォッ・・・
突如、吹く風。
如月
「やだ、髪が傷んじゃう・・・」
スィー…ガシッ グィ!
如月
「っ!?」
ドプン…
―――
第二艦隊
霧島
「事前のブリーフィングで伝えられていた、作戦終了・予定時刻も経過。
近くに敵艦の反応もないようですが・・・。
どうしますか、金剛お姉さま? 帰投を開始しますか?」
金剛
「決まってマース!ダンテを探しマス! 合流して一緒に帰るデース!」
比叡
「・・・お姉さまは今、砲撃も行えませんし、急いで戻ったほうがいいと思いますけど・・・」
榛名
(まるで食材に包丁を通したみたいになってますね・・・)
「万が一ということもありますし・・・」
金剛
「・・・うー、早くコレを見せたかったデース・・・」
比叡
「帰ってからでもいいじゃないですか。どの道、鎮守府で絶対に会えますって! ね、榛名っ?」
榛名
「えっ?あ、はい!そうですね!榛名もそう思いますっ!」
霧島
「・・・」
(まぁ確かにあの方に限って、万が一というのも想像し難いものではあるけれど・・・)
金剛
「・・・そうデスネ、わかりマシタ。
今の私は戦えマセンシ、そもそも姉の私がワガママを言うものではありませんデシタネ・・・。
第二艦隊、帰還しまショウ!」
比叡・榛名・霧島
「はい!」
568 = 525 :
深海棲艦・双
「ハァハァハァッ!」
スタッ
ダンテ
「・・ンー・・・huh」バンッ
深海棲艦・双
「グッ!」ガキィンッ!
深海棲艦・双の腕は限界にきていた。それに対し、ダンテの方はまだまだ余裕に見える。
深海棲艦・双の炎風の勢いが徐々にではあったが着実に弱まっていっていた。
だんだん広くなっていく炎風の合間をダンテは見逃さなかった。
ダンテ
「・・・」ニッ
クルルッ チャキッ
√ ̄√ ̄
Gun Slinger!
-トゥーサムタイム-
ガガガガガッ!!
深海棲艦・双
「ウグァッ!?」ビュンッ
深海棲艦・双の手から、青の剣が吹っ飛ぶ。
"風"を失い、炎風の竜巻は一気にその勢いを失う。
ダンテ
「Ha!」
-ハニカムファイア-
ダララララララララララッ!!!
無数の銃弾を連続で受けて、上空へと打ち上げられていく青の風剣"ルドラ"。
TRICK!
-エアトリック-
パシッ スタッ
ダンテ
「まずは一本。 奪い返してやったぜ?」つ‡スチャ
深海棲艦・双
「・・・クソッ!」スチャッ
ボォッ!
ダンテ
「・・・huh」
569 = 525 :
四水戦
望月
「・・・あれ? 如月は?」
弥生
「ん・・・・・・いない・・・?」
望月
「あーん? もう帰るってのに、どこに行ったんだよーもー」
弥生
「・・・もしかして、いつも言ってるみたいに髪が痛むからって、先に戻った、とか・・・?」
望月
「えぇー・・・あぁ、でもたしか、帰ったらすぐに睦月と何か話があるみたいだったなぁ。
敵の反応もないし、なくはない、のか? ・・・んー」
スィー
夕張
「何、どうしたの?」
望月
「んぁ、それが―」
―――
球磨
「迷子クマ?」
多摩
「にゃにゃ?」
夕張
「・・・」
望月
「まぁでも、先に戻ってるってこともなくはないのかもって・・・」
弥生
「・・・」
―――
夕張
(・・・)
「わかったわ。とりあえず、二手に分かれましょう。
二人は帰還航路を行って、合流できたならそのまま鎮守府に先に戻ってて」
望月
「ん、わかった」
弥生
「了解、です・・・」
夕張
「球磨と多摩は、私と一緒に近海を捜索」
球磨
「了解だクマ」
多摩
「にゃ」
570 = 525 :
海面下
ズボォンッ
敵潜水艦・力3(隠)
「ガガブガッ」ガシリ
如月
「んっ・・・ゴフッ」ゴボボッ…
(潜水艦っ!? ・・・しまったわ・・・油断して接近を許してしまった・・・ッ)
敵潜水艦・力3(隠)
「ガッ!」ブンッ!
ガガッ!
如月(中破)
「ぐっ!!」ゴボォ!
―――
敵潜水艦・力3(隠)
「ガガッ・・・」ガッシ
ギギギッ…! ←締め付け
如月
「っ・・・!」ゴボ…
(だんだん、引き込まれていく・・・。 あぁ、このまま・・・)
睦月・・・ちゃ・・・
571 = 525 :
如月
(・・・・・・!)ググッ…!
敵潜水艦・力3(隠)
「ッ・・・」グググ
如月
(どうせなら、せめてこの一隻・・・!)ガコンッ…
如月は薄れゆく意識なんとか取り戻し、最後の力を振り絞って、足から魚雷を引き抜いた。
そして、自身に密着して締め付ける敵艦の目に突き刺す。
ブシュッ!
敵潜水艦・力3(隠)
「ギャッ!」
…ボゴォォ!
敵潜水艦・力3(隠)(大破)
「・・・ガァッ」ササー
如月(大破)
「ん"っ・・・」グッ…
―――
敵潜水艦・力3(隠)(大破)
「―」スイィーッ
如月
「・・・」ボー…
(逃げられちゃった・・・)
如月
「・・・」チラ…
(足の艤装にも浸水して・・・もう、浮力が・・・)
ズズ… ゴボボ…
チャ… ←髪飾りが外れた
如月
(あ・・・)つ...
572 = 525 :
深海棲艦・双
「ウリャリャリャリャリャァアッ!」
敵艦から連続して、輪状の炎刃が投げ飛ばされる。
しかし、
Royal Guard!
-ロイヤルブロック- ×6
モクモクモク…
深海棲艦・双
「ハァハァハァハァッ! ・・・・・・ッ!?」
ダンテ
「おいおい、危ねぇなぁ。一回でもミスっちまったら服が黒焦げだったぜ?」ha ha-
深海棲艦・双
「ッ・・・」ギリ…
(完全ニ遊バレテンナ・・・コノ野郎ッ・・・!)
ダンテ
「・・・huh. まだ続けるのか?
見たとこもう限界みたいだけどなァ。ha
大人しくソイツを渡して、降参でもした方がいいんじゃねぇか?」hahaha
ピクッ
深海棲艦・双
「・・・ドコマデモ・・・」
ダンテ
「なんなら俺があいつらに―」
深海棲艦・双
「舐メテンジャネェエーー!!」ザァー!!
ダンテ
「・・hum」
573 = 525 :
-ロイヤルリリース-
ビガァアン!
深海棲艦・双
「グガァッ!」
ダンテが打ち抜いたのはもう片方の、赤の炎剣"アグニ"だった。
パシッ
TRICK!
-スカイスター-
スタッ
ダンテ
「よっと。
これで二本、両方とも返してもらったぜ」ha
深海棲艦・双
「・・・コノ男ッ・・・!」
(認メタクネェガ・・・コイツハ・・・!)
―――
ダンテ
「・・・」カチャ チャキン ←エボニーをリロード
深海棲艦・双
「ッ!」
(何発モ撃ッテヤガッテ、ドウナッテンノカト思ッテタガ、初メテリロードシヤガッタ・・・?)
574 = 525 :
ダンテ
「続けるんだよな? 次はお前さんに直接、当てるぜ?」つ√ ̄ チャキッ
深海棲艦・双
「・・・」
ダンテ
「多分"コイツ"はお前さんでもけっこう痛いと思うがね。
腕のいいスミスに頼んで作ってもらった、特別製の銃弾だからな」ha
―――
バンッ! バスンッ!!
深海棲艦・双
「グァアアッ!!」ブシュッ!
ダンテ
(・・・)
「片腕も使えなくなっちまったな」
深海棲艦・双
「ハァハァ・・・イヨイヨヤベェナ」ボソ…
スィー ザバッ
敵潜水艦・力3(隠)(大破)
「ゴブッ」
ダンテ
「ン?」
深海棲艦・双
「オマエッ・・・」
敵潜水艦・力3(隠)(大破)
「―」ボソボソ…
深海棲艦・双
「!? ソウカ、ヨクヤッタ! ハハハッ!」
ダンテ
「・・・アン? なんだ、どうした? 急に仲間外れにしないでくれよ。さすがの俺も悲しいぜ」huh
575 = 525 :
深海棲艦・双
「ハッ、イツマデモソンナ余裕ブッコイテイイノカァ!? アンタノオ仲間ノ一人ガ沈ンダッテヨォー!」
ダンテ
「・・・何?」
深海棲艦・双
「今カラデモ行ッタ方ガイインジャネェノカァ!?」ハハハッ!
(オイ!コッカラ何トカシテ離脱スr)ボソッ
ゾクッ
深海棲艦・双
「」
「おい」
深海棲艦・双
「ッ!?」バッ
敵潜水艦・力3
「」ガクガクガク…
協力してこの場を脱出しようと話を持ちかけようとしていた深海棲艦・双だが、
背後から身の毛もよだつような異様な空気を感じて、慌てて振り返る。
―――
作戦室
大淀
「っ!?」
陸奥
「どうしたの?大淀」
576 = 525 :
大淀
「あ、えっと・・・それが、ダンテさんからの個識別信号の調子がおかしくて・・・」
陸奥
「・・・どういうこと?」
大淀
「わかりません・・・。通信も不全です・・・」
陸奥
「・・・え?」
*個識別信号器
…出撃前に、第二艦隊とダンテにだけ付けられた。超小型でかなり高価。オリ設定。
―――
深海棲艦・双
「ナン、ダ・・・何者ッ・・・本当ニオマエッ・・・」ブルッ…
(アノ赤クボヤケテルノ何ナンダヨッ・・・!?)
ダンテ?
「いいから答えな。どの辺りにいた娘っ子をやりやがった?
正直に答えとくんだな。そうすりゃ、特別に今回だけは見逃してやる」ギロ… ビリリ…
深海棲艦・双
「ッ・・・!」
敵潜水艦・力3
「」
―――
ダンテ?
「こっから北東か・・・」
深海棲艦・双
「ア、アァ、コイツガソウ言ッテル・・・」
敵潜水艦・力3
「」コクコクッ
577 = 525 :
ダンテ?
(・・・)
「髪を後ろで結んでるヤツはいたか?」
深海棲艦・双
「オ、オイッ、ドウナンダッ?」
敵潜水艦・力3
「」コクッ!
ダンテ?
「hum..」
(ユウバリがいた部隊で間違いねぇな・・・)
深海棲艦・双
「・・・」
(仮ニモ敵同士ダ。コレホドノ実力差モアルノニ、見逃スダナンテ、ソンナツモリガアルハズネェ・・・!
・・・オワッタ・・・)ググッ…
敵潜水艦・力3
「」フルフル…
ダンテ?
「どうも。そんじゃまたな」シュンッ
深海棲艦・双
「・・・・・・エッ?」
敵潜水艦・力3
「・・・」フル…
―――
深海棲艦・双
「・・・マジデ見逃シヤガッタノカ・・・?」
敵潜水艦・力3
「・・・―」
深海棲艦・双
「・・・ワカッテル。一旦、撤退スルゾ」
深海棲艦・双
(・・・)ギリッ…!
578 = 525 :
四水戦サイド
球磨
「見つからないクマ・・・!」
多摩
「にゃ・・・」
夕張
「っ・・・諦めないでっ! もっと捜索の範囲を広げてみましょう!
二人は東西に広がって探して!」
球磨
「了解クマ!」
多摩
「にゃっ!」
夕張
(・・・くっ)
「私は・・・」
シュンッ
GUNS!
-PF594 アーギュメント-
ダンテ
「Bingo. この辺りでよかったみたいだな」
夕張
「っ!? あなたどうしてここに!?」
ダンテ
「話は後でな。誰かいねぇんだろ?ユウバリ」
夕張
「っ・・・」
579 = 525 :
・・・
ダンテ
「―わかった。俺たちも散って探そうぜ」
夕張
「ええ! 私はもう少し北に広がって探すから、あなたは南に!」
ダンテ
「ok」
ザザー!
ダンテ
「・・・hmm」
(つってもどうしたもんかね・・・)
…プカッ
ダンテ
「・・・アン?」
(こいつは・・・)
ダンテ
「・・・ha」スッ…ポス…
ダンテ
「形見なんかにはしねぇさ」バッ
ドボンッ
ビシャーンッ!!
Quick Silver!
-タイムラグ-
580 = 525 :
作戦室
陸奥
「繋がらないって・・・なんで、どうしてよっ・・・!?」カチカチカチッ
大淀
「・・・っ!」
陸奥
「・・・大淀?」
大淀
「・・・信号、通信ともに完全に壊れました・・・。
ダンテ、消息不明です・・・」
陸奥
「・・・・・・うそ・・・」
―――
如月
「・・・グブッ」ゴボボッ…
如月
(海面が・・・もうあんなに遠い・・・。 みんな・・・睦月ちゃん・・・・・・)…
だんだんと意識が遠のいていく如月。
しかし、完全に意識が失われる寸前、海面の方から近づいてくる影が見えた。
如月
(・・・あれ、は・・・? ・・・赤い・・・鬼・・・?)
?????
「・・・」
ダキ
如月
「・・・」
(・・・どこに連れて行かれるのかしら・・・? 天使様には見えないわね・・・。
でも、なにかしら・・・ 全然、怖く、ないわ・・・・・・あたたかい・・・)スー…
そこで如月の意識は途切れた。
581 = 525 :
ビリ… ザパァッ
ダンテ
「ぶはっ・・・・・・はぁ、柄にもなく焦ったぜ・・・」
ダンテ
「・・・」チラ
如月
「」
ダンテ
「・・・」
トンッ
如月
「っ・・・ゴフッ」ゴボッ!
如月
「・・・スー」
ダンテ
「huh..」
―――
GUNS!
-PF594 アーギュメント-
ダンテ
「よっ」トスッ…
如月
「スー・・・」
ダンテ
(・・・いけるな)
「軽いお嬢ちゃんでよかったぜ」ha
フィーン
ダンテ
<STYLE>
クイックシルバー
…"わけ"あって、ダンテ自身がとある状態発動時のみに使用を限定した、特異なスタイルの2つのうちの1つ。*オリ設定。
時を操ることができるスタイル。
ダンテ
<SKILL>
タイムラグ
…"クイックシルバー"のスタイルのときに使用できるスキル。
時の流れを緩やかにしながら、自分だけが通常の時間速度の中を行くことができる。
582 = 525 :
ダンテ
「ユウバリに一報入れとくか。・・・ん?」
無線器(インカム)は完全に壊れていた。
ダンテ
「・・・huh. これはさすがに大目玉かもな・・・」
oh,ミツケテシマイマイタ! ダンテー!
ダンテ
「ン? ・・・おォ」
―――
霧島
「沈んでいたところを救出したっ・・・!? いったい、どうやってそんな・・・」
ダンテ
「まぁちょっとした手品みたいなもんだな」
榛名
「そんなことが・・・」
比叡
「もう本当に何でもありですね・・・」
金剛
「さっすがデスネー!ダンテェイ!」
583 = 525 :
・・・
ダンテ
「お前さんら、無線は持ってねぇか?」
比叡
「いえ、私たちは・・・」
霧島
「作戦の性質上、持ってきてはいませんね・・・」
ダンテ
「ハァン、なるほどな。それならしょうがねぇ、このまま直で帰るか」
金剛
「YES! 了解デスネー!」
榛名
「はい!榛名は大丈夫です!」
如月
「スー・・・」
―――
鎮守府・寄港所
利根
「金星を獲ったそうではないか。よくやったの、吹雪!」
電
「凄いのです!」
響
「ハラショー」
パチパチパチパチ
吹雪
「っ・・・みんなのおかげです! 本当に、ありがとうございましたっ!」
夕立
「ふふふっ」
川内
「フフッ。 でーも、あのとき不用意に飛び出したことについては、やっぱりいただけないかな。
庇おうってしたことはわかるし、結局、特に何もなかったからよかったけど、それは結果論だから。
今日の夜は説教だからね。ちゃんと私たちの部屋に来るように。いい?吹雪」
吹雪
「ふぇっ! あうっ・・・わかりましたぁ・・・」
アハハハハ
584 = 525 :
デモ、ホントニスゴイワッ!
アリガトウ!
睦月
(・・・あれ?)
「四水戦のみなさんは、まだ?」
利根
「・・・ん、あぁ、それが・・・」
(夕張から先に作戦部に連絡があったそうじゃが・・・)
睦月
「・・・?」
ガゴーン
望月
「はぁはぁ! き、如月は・・・! 先に戻って来てないか!?」
弥生
「はぁはぁ・・・」
利根
「お前達・・・」
睦月
「・・・・・・え?」
585 = 525 :
作戦室
大淀
「・・・」
陸奥
「夕張の部隊からも一人が・・・」
陸奥
「・・・」コツコツコツ
大淀
「・・! どこに行かれるんですかっ?陸奥さん」
陸奥
「・・・ここお願い、大淀。私も出るわ」
大淀
「!? な、何言ってるんですか陸奥さんっ!!」
ガチャ
長門
「戻った。大淀、既に大半が帰還している報告を受けたが、他もあとは時間の問題か?
ならば、急遽編成の増援隊を解散させるが。あと、重要な話というのは―
・・・何をしている?」
大淀
「あ、長門さんっ」
陸奥
「・・・長門姉、私を増援隊に編入して」
長門
「・・・は?何を言って」
陸奥
「・・・四水戦から一人、消息不明者が出てるわ。如月よ」
長門
「・・・なっ」
大淀
「・・・」
586 = 525 :
・・・
長門
(・・・)
「わかった・・・。そういうことならば、別の者達を召集し、捜索隊を編成しよう。
捜索に関して言えば、戦艦のお前が―」
陸奥
「・・あの人とも、全然繋がらないのよっ・・・!」
長門
「!」
大淀
「現状の詳細確認が遅れて、いろいろ報告が遅れてすみません・・・」
長門
「・・・原因は?」
大淀
「それが、本当によくわからない状況でして・・・。
現状としては、ダンテさんに渡されていた機器等が数十分ほど前から突然機能しなくなっているようです・・・。
それが何故なのかは・・・」
陸奥
「だからっ!あっちで何かあったってことでしょう!?」
長門
「落ち着け、陸奥!」
―――
長門
「―整理しよう」
陸奥
「・・・っ」
大淀
「・・・」
587 = 525 :
長門
「三水戦は全員帰還。
四水戦から一人、如月が行方不明。夕張、球磨、多摩の捜索班を残し、望月、弥生は先に帰還。
そしてダンテとは信号、通信ともに不全。
・・・第二艦隊はどうなっている?」
大淀
「信号は機能しています。ゆっくりではありますが、こちらの方へ帰投してきているようです」
長門
「ふむ・・・」
陸奥
「・・・こうしてる時間が惜しいわ。長門姉、私もう出るから」コツ
長門
「・・・本当にいい加減にしろ、陸奥」ギ…
陸奥
「っ・・・」
大淀
「・・・」
長門
「・・・仮に、彼に何かあったとして、その場合、相手は彼の手には負えない相手だったということになるわけだが。
そんな相手にお前が出て、どうにかなると思っているのか? 相手は十中八九、例の特殊兵装を所持しているはずだ」
陸奥
「・・・」グッ…
長門
「・・・それに気になっていたんだが、そのダンテが相手にしてたと思われる敵艦はこちらに進行してきているのか?」
大淀
「いえ、当該の作戦海域にはもう既に敵艦の反応はありません」
長門
「・・・何はともあれ、まずは捜索隊だな。それで如月と彼の捜索を行おう」
陸奥
「あっ じゃあ、私もその捜索隊にっ!」
長門
「陸奥、お前はもう部屋に戻っていろ」
陸奥
「なっ・・・!」
588 = 525 :
長門
「・・・海域に出ていた部隊の皆には申し訳ないと思っていたが、すぐに増援隊を派遣できなかったことにしてもそうだ。
お前もよくわかっているだろう。この鎮守府で抱えている"慢性的な問題"について、わざわざ説明する必要はないな?」
陸奥
「・・・」
長門
「わかったら、戻れ」
陸奥
「・・・はい・・・」コツコツ…
ギィ…バタン
大淀
「・・・」
長門
「・・・大淀、捜索隊を編成したい。今から言う者達に召集をかけてくれ」
大淀
「了解です」
589 = 525 :
ダンテ
「おー、さすがにこれだけの人数に引っ張られりゃ、かなり早ぇな」haha
金剛
「Yeah! 何より私達は高速戦艦ですからネー!」ザザァー!
霧島
「お姉さま、少しこれは早いのでは・・・?」ザザァー!
比叡
「如月ちゃんもいるんですから・・・」ザザァー!
金剛
「oops!そうデシタ! ダンテ、早すぎマスカー?」
ダンテ
「ンー」チラ
如月
「スー・・・」スヤ…
ダンテ
「・・・ha. いや、丁度くらいだな。揺れ具合もいい感じなのか、お姫様も気持ちよく寝ていらっしゃるぜ」hahaha
金剛
「oh.. 如月が羨ましいデース・・・。とにかく早く帰りマース!
それで報告も早く済ませて、前に約束してたティータイムを一緒に過ごすネー!」
ダンテ
「あぁ、そんな話もあったっけな。ドタバタしすぎて忘れてたぜ、悪いな」
金剛
「うー・・・。まぁいいデース! その代わり帰ったら私といっぱいおしゃべりしてくださいネ!
たくさん話したいことがあるんデース!」
霧島
(あぁ、会ってすぐに話さないのかと思っていたら・・・)
比叡
(ティータイムのときにまったりゆったり聞いてもらおうと・・・さすがお姉さまですね・・・)
金剛
(むふふー)
「・・あっ!プレゼントもありマスヨっ!」
ダンテ
「へぇ、そいつは楽しみだな。期待しちまってもいいのか?」ha
金剛
「イェース!//」
榛名
「・・・」←殿
590 = 525 :
榛名
「・・・」ジー…
ダンテ
「・・ン」チラ
榛名
「・・・あっ」サッ ←目を逸らした
ダンテ
(・・・)
「・・huh」←向き直る
榛名
「・・・」ジ…
榛名
(・・・轟沈しかけていた艦娘を引き上げて助けたなんて・・・本当にそんなことをできる人が・・・)
ダンテ
「・・・」
ザザァー!
591 = 525 :
長門型の部屋
陸奥
「・・・」
長門からの叱責を受け、自室にて待機していた陸奥。
窓から寄港所の方角の海を静かに見ていた。
陸奥
「・・・・・・っ」
目を見開いて、驚いた顔をしていたのは一瞬だけだった。
もう頭に"言付け"のことはなかった。
ガタッ コツコツコツ! ガチャ バタンッ
―――
鎮守府・寄港口
ダンテ
「よいっと」
ダキ
如月
「・・・」スー…
金剛
「」
霧島
「おぉ、俗に言う"お姫様だっこ"というやつですね」クイッ ←メガネ
比叡
「・・・先にガレージ開けてくるから」
榛名
「・・・おや? 外が何か騒がしいですね」
ウィーーン ガコンッ
592 = 525 :
鎮守府・寄港所
睦月
「うそ・・・そん、な・・・如月ちゃんがっ・・・」
望月
「ま、まだ決まったわけじゃねぇからっ」アタワタ
弥生
「落ち着いて・・・」
睦月
「私、約束して・・・如月ちゃ・・・あっ・・・え・・・そん、・・・え・・・?」フルッ…
吹雪
「っ・・・睦月ちゃん!」ガシッ
睦月
「あ"、あっ・・・」
吹雪
「睦月ちゃん!こっち見て!私の目!」
睦月
「・・・っ・・・吹雪、ちゃん・・・?」
吹雪
「・・・っ」ダキ ギュー…
睦月
「・・・ぅ・・・ぁ"・・・うぁ・・・」ポロ…
スタスタ
ダンテ
「なんだ、えらく集まってんなぁ。今度のパーティは外でやるのか?」ha
如月
「・・・」スー…
吹雪
「・・・へ?」
睦月
「・・・・・・え?」
利根
「なんとっ!?」
比叡・榛名
「・・・?」
593 = 525 :
作戦室
長門
「―よし、これで編成、準備ともに完了だな」
大淀
「・・・この捜索隊の人数、よろしかったんですか?」
長門
「・・・やむをえんさ。はじめてくれ」
大淀
「・・・わかりました。では、捜索隊に発艦の・・・っ!」
長門
「どうした?」
大淀
「寄港所にいる利根さんから報告です! 第二艦隊、ダンテ、如月、現時帰投完了、とのことですっ!!」
長門
「なにっ・・・。 ・・・そうか」フッ…
594 = 525 :
鎮守府・寄港所
電
「ダンテさん!?」
響
「・・・ハラショー」
望月
「なっ! あ、あんた、その腕に抱いてるのって!」
弥生
「・・・ぐっじょぶ・・・」
ダンテ
「thx」ha
如月
「・・・」…
吹雪
「え、えぇっ・・・!」
睦月
「ぁ・・・」グス…
ダンテ
(・・・)
「・・huh. 遅くなって悪かった、泣かせちまったな」スッ ←腰落とし
睦月
「っ・・・あ」
ダンテ
「あとは任せちまってもいいか? このお嬢ちゃんには"ニュウキョ"ってやつが必要なんだろ?」
睦月
「・・・あっ、は、はいっ」ダキッ
如月
「・・・」…
ダンテ
「good. 頼んだぜ」スクッ ←立ち上がり
スタスタスタ
比叡
「・・・あれ?」
榛名
「行ってしまわれましたね・・・」
595 = 525 :
吹雪
「・・・」
(ダンテさん・・・)
如月
「・・・ん」
睦月
「っ! 如月ちゃんっ!」
如月
「・・・む、つきちゃん・・・?」
望月
「おぉ!」
弥生
「気がついた・・・よかった・・・」
睦月
「・・如月ちゃん・・・!」ギュー
如月
「んっ・・・」ボー… チラ…
まだ朦朧とする意識の中、睦月に抱きしめられているその合間から、如月はある方向を見ていた。
如月
「・・・ぁ」
(あの・・・赤い人・・・)フ… ←気絶
睦月
「如月ちゃんっ!?」
トテトテ
利根
「また眠ってしまっただけじゃ。とにかく早く入渠させてやろう」
睦月
「あ、はいっ!」
596 = 525 :
金剛
「・・・うーん、コレハ・・・」
霧島
「あの一戦で、完全に壊れてしまいましたね・・・。
これはもう使い物には・・・」
金剛
「無我夢中デシタ・・・。明石と夕張には申し訳ないデスネ・・・」
―――
コツコツ
霧島
「とりあえず、まずは報告に向かいましょう」
金剛
「ソウデスネ。ダンテはどこデスカネー」キョロキョロ
比叡
「あ、お姉さま」
榛名
「ダンテさんなら、先にあちらの方に」つ
金剛
「・・oh!」
ダンテ
「・・・」スタスタスタ
597 = 525 :
ダンテ
(さすがにちょいと考えが甘かったのかもしれねぇな・・・)スタスタ
コツコツコツッ
ダンテ
「・・アン?」
陸奥
「・・・っ」
ダンテ
「・・・huh. アー・・・悪い、ムツ。 服、海水に濡らしちまったぜ。 ha..
早いとこ洗っちまわねぇと、これあとでひどくなっちまうんだったよな。
すまねぇが―」
ポスン…
陸奥
「・・・」キュ…
ダンテ
「・・・」
テテテッ
金剛
「ダンテー!待ってくだサーイ!提督室には一緒に行き・・・っ!?」
霧島
「・・・おぉ」
榛名
「まぁっ・・・」
比叡
(あーあぁ・・・)
598 = 525 :
陸奥
「・・・心配したわ」
ダンテ
「・・ん? ・・・あぁ、・・・ha。
悪かった。無線がな・・・途中で駄目になっちまったのさ。それで連絡も入れられなくてな」
つ【無線】ピチャ…
陸奥
(・・・?)
「一応、ある程度は防水できる仕様になってるはずだけど・・・。
・・・もしかして、深く潜ったり、結構長い時間、海水の中にいた?」
ダンテ
「・・・あー・・・まぁそんなとこだな。本当にすまねぇ」
陸奥
「・・・いいわ、気にしないで。 如月もあなたが助けてくれたんでしょう?
二人がちゃんと帰ってきてくれたんですもの。安いものよ、これくらい」
ダンテ
「・・・ちなみにだが、コイツはいくらくらいするんだ?」
陸奥
「え? ・・・えーっとたしか、あなたのそれは最近のモデルのやつだから・・・15万ほどだったかしら」
ダンテ
「ン、15万つーと」
陸奥
「あぁ、ごめんなさい。今だとだいたい・・・1,200ドルとちょっとね」
ダンテ
「・・お、おう、なかなかだなっ・・・」
陸奥
「そう? 小物の軍需品だったらだいたいこんなものよ。というか、無線器に関してはここ数年でだいぶ安価になった方ね」
ダンテ
「へぇ・・・」
599 = 525 :
陸奥
「あ、そうだ。無線で思い出したけど、今回は作戦前に個識・・・バッジみたいな物渡してたでしょ?
それはどうしたの?」
ダンテ
「あぁ、これか?ちゃんと持ってたぜ」つ.
陸奥
(・・・)
「よく見せて」つ
ダンテ
「ああ」
―――
陸奥
(・・・これは本当に必要最低限の機能しか持たされてないから、
防水耐圧に関しては無線の物とは比べ物にならないほど、それ用にちゃんと特化されてるはずなんだけど・・・)
「壊れてるわね・・・」
ダンテ
「! マジかよ・・・」
陸奥
(・・・)
「まぁこれも仕方ないわね。結局は物なんだし、壊れることもあるでしょう」
ダンテ
「・・・huh」
陸奥
(それなりのことをすれば、だけどね・・・)
「あなたの方は大丈夫? 怪我とかしてない?」
ダンテ
「ああ、大丈夫だ。せいぜい服がびしょ濡れになったくらいだな」ha
陸奥
「ふふっ、そう。よかったわ、本当に・・・」
金剛
「・・・う~~っ・・・」
霧島
「とても興味深い・・・」クイッ
榛名
(ドラマみたいですっ・・・)
比叡
(・・・)
「私、先に報告に向かってますね」
600 = 525 :
お疲れ様でした。
まだまだ忙しいです。すみません。
みんなの評価 : ☆
類似してるかもしれないスレッド
- エレン「ま、やれるだけやるさ」 (312) - [55%] - 2013/12/16 12:00 ☆
- モバP「そうだ、セクハラしよう」 (758) - [51%] - 2014/4/26 9:30 ★★
- モバP「まゆ、アイドルをやめろ」 (229) - [51%] - 2016/2/4 0:30 ☆
- モバP「俺がタイムスリップ?」 (234) - [51%] - 2014/4/20 14:15 ★
- モバP「ダイナミックスカウト」 (337) - [50%] - 2013/12/30 5:00 ☆
- モバP「パンツになってしまった」 (114) - [49%] - 2015/7/8 10:15 ☆
- 伊58「オリョクルつらいでち」 (1001) - [48%] - 2014/10/9 16:30 ☆
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について