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    元スレ提督「ウチは平和だなぁ」艦娘「表面上は」

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    851 :

    >>850だれうま

    852 :

    生き残れるわけがないんだよなあ
    腕の一本でもこの世に残ってたら良い方でしょ

    853 :

    音がどう考えてもゼロシステムだから皆ヤバイ

    854 :

    ジャマーワンチャン

    855 :

    てか榛名、いつの間にあのコラボの超重力砲なんか……( ゚д゚)

    856 :

    平和的に譲ってもらったんだろ。
    …そう平和的に。

    857 :

    アルペジオ組もハイライト仕事してなかったりするかもね・・・

    858 :

    >>856
    ハルナ「……」ガクガクガクブルブルプシャアー

    859 :

    カツアゲしたのかひでえ

    860 :

    島風は敵の第4艦隊に突っ込んだ。

    第4艦隊は戦艦ル級が一隻、戦艦タ級が一隻の戦艦が2隻。

    空母ヲ級、軽空母ヌ級、駆逐艦イ級2隻からなる艦隊だ。

    島風「あれ? すごい・・・敵の動きが・・・見える!!」

    島風「まるで手に取るように・・・えいっ!!」

    ル級「早いっ!? グハッ!?」

    瞬時に相手に接近すると、ハンマーで無造作に殴りかかる。

    たった一撃でル級は轟沈した。

    胴体は、えぐれたように一部が無くなっていた。

    重力を発生させ圧縮し、攻撃に転換し相手の体を瞬時に消し飛ばしたのだ。

    これは、かつて邂逅した霧の艦隊の技術を流用して作った武器であった。

    なんとなく、こうなるだろうという予想は出来ても、

    どういう原理なのかは作った夕張達も完全には把握していなかった。

    タ級「くっ!!回り込め!!」

    島風「島風からは逃げられないよっ!!」

    イ級2「ぐ・・・っ・・・何故・・・・」ドカーンッ

    イ級「攻撃が全て読まれているっ!? 馬鹿な!!」

    島風(なんだろう・・・少し先を・・・)

    島風(まるで・・・未来を見ているよう・・・ハァ・・・ハァ・・・)

    ヌ級「ギャァァァァっ!!?」ドカーンッ

    タ級「何故!? 何故攻撃が跳ね返される!?」

    それは五連装魚雷が変形した巨大な左拳に内臓されている

    電磁バリアのせいであったが、無論そんなシステムが

    存在していることを知るはずもなくタ級達は困惑した。

    島風「ハァ・・・ハァ・・・何・・?・・・頭が・・・」

    861 = 1 :

    明石「凄いですね。敵の動きの先を読んでます」

    夕張「予想以上ですね・・・」

    明石「あらゆる戦術と・・・戦況予測・・・」

    明石「勝利するために取るべき行動をインプットしてますから」

    明石「まさに勝つためのシステム・・・」

    夕張「勝利のみを追及してみましたが・・・」

    夕張「ここまでとは・・・」

    島風のデータを収集していた2人には第三艦隊が迫る。

    タ級が2隻、リ級が2隻、チ級、ロ級の6隻からなる艦隊。

    第三艦隊は隊を2つに分け、一方を島風達に、

    もう一方は榛名へと攻撃を仕掛けることにした。

    そのうち、リ級が1隻、チ級、ロ級の3隻が

    夕張と明石の2人に襲い掛かった。

    夕張は左手に持っているデータ収集用の端末から目を離さずに、

    まるで背中でも掻くような自然な動きで右手に持つ14cm単装砲を発射する。

    その一撃でチ級の頭部は吹き飛んだが、

    夕張は気にせずデータを見ていた。鼻歌を歌いながら。

    リ級「何を余所見をしているっ!!!」

    ロ級「死ねぇぇっ!!」

    明石「五月蝿いです」ガシッ

    ロ級「!!!!?」

    862 = 1 :

    ロ級(え・・・? クレーンが・・・)

    ロ級(まるでハサミのように・・・が・・・」マップタツ

    明石の艤装のクレーンは2つに開くと、ロ級を掴み、

    そのまま握りつぶした。

    リ級「何ぃぃぃ!?」

    明石「私、あんまり戦闘は得意じゃないので・・・」

    明石「あっち行ってて貰えます?」

    明石「戦闘に参加する気はありませんので」

    リ級「何をワケの分からんことをっ!!」

    夕張「五月蝿いなぁ・・・行きなさい」

    ドラム缶「GYAAAAAAAっ!!!」

    リ級「なんだ!? コイツ!!!?」

    リ級「ドラム缶に・・・ドラム缶に口がぁぁぁぁ!!!?」

    リ級「ギャアァァァ!? 食われる!! 体が・・・やめ・・・・・」

    ドラム缶「バクンッ・・・クチャクチャ・・・ゲプッ」

    明石「なんですかそれ?」

    夕張「新しく作った装備ですよ」

    明石「口のついたドラム缶・・・?」

    夕張「敵の航空機?でタコヤキってあるじゃないですか?」

    明石「ああ、あの口がついてる・・・丸い奴?」

    夕張「以前鹵獲したアレを解析して作ったんですよ」

    863 = 1 :

    夕張「深海棲艦を食べて・・・それを資材に変えてくれるんです」

    明石「なんでドラム缶もってるのかなって思ってましたけど」

    明石「へぇ・・・私に内緒でこんなものを」

    夕張「遠征隊にも数匹配備してますよ」

    明石「だから最近、資材を沢山持ってくるのね」

    夕張「深海棲艦を沢山食べさせれば資材も沢山入るワケです」

    夕張「ただ、大量生産は難しいのと・・・」

    夕張「食べているとことか・・・」

    夕張「ビジュアル的にどうかと思いまして・・・」

    夕張「この装備は提督にはまだ報告してませんけど」

    明石「・・・ねぇ?」

    夕張「はい? なんですか?」

    明石「提督に報告してないのには、別の理由があるんじゃない?」

    夕張「・・・なんのことです?」

    明石「それ・・・本当に深海棲艦しか食べないのかしら?」

    夕張「・・・・・・」

    明石「まさか艦娘や・・・人間も・・・」

    夕張「まさか・・・ウチの艦娘は食べませんよ」

    夕張「ロックを掛けてますし・・・」

    夕張「安全面でもバッチリです」

    明石「じゃあ人間は・・・?」

    夕張「・・・・・・」

    864 = 1 :

    明石「夕張?」

    夕張「私達って人間のために戦ってますよね?」

    明石「そうね・・・」

    夕張「でも、正直な話・・・私、提督以外はどうでもいいんですよ」

    夕張「そりゃ一般市民が無惨に殺されれば怒りも沸きますよ?」

    夕張「でも・・・命をかけて・・・」

    夕張「本気で守りたい、絶対失いたくない人間って提督だけなんです」

    明石「・・・それは私も同じよ。多分、皆そうでしょウチは」

    夕張「人間って自分達の種族全体のことよりも・・・」

    夕張「自分一人の利権や立場を必死に守るじゃないですか」

    夕張「それこそ・・・他人を捨石にしてまで・・・」

    夕張「権力を持ち、特別な立場に居る人ほどね」

    明石「確かにそういう所はあるわね」

    夕張「よく・・・ドラマとかアニメであるじゃないですか」

    夕張「権力者が自分の立場を守るために誰かを・・・」

    夕張「スケープゴートにすることって」

    夕張「もしも提督が・・・」



    865 = 1 :

    夕張「悪意ある第三者、権力を持つ誰かに・・・」

    夕張「目をつけられてハメられたりしないかって」

    夕張「何も悪いことをしてないのに・・・」

    夕張「そういう争いに巻き込まれないかって・・・」

    夕張「何時も不安なんです」

    夕張「だから・・・そんなことにならないように・・・」

    夕張「あらゆる事態を想定してるんです」

    夕張「そういうあってはダメなことを起こさせない為に」

    明石「・・・・・・」

    夕張「このドラム缶・・・命じれば人間も食べますよ?」

    夕張「バリバリと・・・全て資材に変えて証拠は残しません」

    夕張「青葉さんは軍の上層部の人間の個人データは・・・」

    夕張「ほぼ把握したと言ってました」

    夕張「その家族の所在すらも・・・」

    夕張「確か赤城さん、加賀さんが現地で最終確認をしてます」

    夕張「だから、彼らが権力を傘に悪意ある敵対行動を取る場合は・・・」

    明石「どうなるの?」

    夕張「この世から消えてなくなるか・・・」

    夕張「洗脳して敵対心だけを消すかもしれません」

    夕張「あの優しい提督に危害を加える報いにしては軽すぎますかね?」

    明石「妥当な所じゃないかしら」

    866 = 1 :

    夕張「軍の施設も・・・有事の際は」

    夕張「オンライン上で操作し、支配下に出来るようになってます」

    夕張「今は政府の重鎮の周囲をハッキングしているそうですよ」

    夕張「表に出せない悪行や、裏のお金の流れ・・・」

    夕張「それこそ表に出たら国内が大騒動になりそうな・・・」

    夕張「そうそう・・・川内さんも色々協力してくれてます」

    夕張「人間同士の醜い権力争い・・・」

    夕張「そんな、くだらないモノに・・・」

    夕張「巻き込まれ無い為の保険ですよ」

    夕張「かなり昔に計画は立てられていました」

    夕張「もちろん、提督は存じ上げないことでしょう」

    夕張「加担している仲間は皆同じ気持ちなんですよ」

    夕張「提督を守りたい。それだけ」

    夕張「愛ですよ。純愛。この世界で一番美しい気持ち」

    夕張「ただ、好きな人を守りたいだけ」

    夕張「計画は最終段階に入りました」

    867 = 1 :

    夕張「既に何名かは先を見据えてます」

    夕張「海上だけしか戦えない・・・」

    夕張「それじゃあ提督を守れない」

    夕張「だから皆さん独自に強くなろうとしてるんですよ」

    夕張「天龍さんは剣を、長門さんは拳・・・龍田さんは暗器・・・」

    夕張「金剛さんは陸地で艤装を部分展開して瞬時に対応したり・・・」

    夕張「力はあるに越したことはありません」

    夕張「常軌を逸した強さは抑止力にもなりますからね」

    夕張「調べた情報、行動の全ては・・・あくまで」

    夕張「万が一の時の取引材料」

    夕張「もし、今後何も無ければ・・・」

    夕張「永久に使わないでしょう」

    夕張「でも・・・もしも・・・もしも」

    夕張「提督が何かのターゲットにされたり、」

    夕張「あってはいけないことですが・・・」

    夕張「人間同士の詰まらない・・・いざこざで・・・」

    夕張「もしも・・・提督が暗殺でもされたら・・・」

    夕張「その瞬間から、この守るべき国は敵になります」

    夕張「軍の重要施設は全て遠隔操作で自爆させ・・・」

    夕張「一斉に各基地からミサイルが発射されます」

    明石「どこに?」

    夕張「多くは霞ヶ関です。各省庁がありますからね」

    夕張「他にも発電施設、通信施設も・・・地図から消えるでしょう」

    868 = 1 :

    夕張「その混乱に乗じて一斉蜂起、提督を嵌めた奴を」

    夕張「殺すと言う手筈です」

    夕張「今の世の中、電気が使えなくなるだけで・・・」

    夕張「大混乱ですよ? 信号も灯りも消えて・・・」

    夕張「どれだけの人が死ぬんでしょう?」

    夕張「想像も出来ませんね」

    夕張「そして国の頭を失い、混乱し、社会は回らなくなる」

    夕張「日本は大混乱に陥り・・・やがて・・・」

    夕張「提督が居ない世界に興味はありませんから」

    夕張「出来れば・・・そんなことにならないと、いいですけどね」

    明石「・・・素晴らしいっ!!素晴らしいですっ!!!」

    夕張「・・・」

    明石「私がいずれやろうと思っていたことをっ!!」

    明石「是非私も協力させてくださいっ!!」

    夕張「ありがとう。そう言ってくれると思ってました」

    夕張「100名以上の仲間が貴女を歓迎しますよ」

    明石は感動し、泣きそうになった。

    既に自分がやろうとしていたことを実行していた者達が居たからだ。

    明石「頑張りましょうね!」

    夕張「ええ。もちろんです」

    2人の少女は笑いあう。本当に楽しそうに。

    その笑顔はとてもとても綺麗だった。

    869 = 1 :

    島風「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・」

    島風「きゃっ!!!!?」

    島風「撃たれた・・・? 体に穴が・・・」

    島風「あれ? 開いてない・・・?」

    島風「幻・・・?」

    島風(なんで・・・?)

    島風(さっきから死んじゃう幻ばかり・・・)

    タ級「隙だらけだっ! 貰ったぁぁぁ!!!」

    島風「超重力ハンマーーーーッ!!!」

    タ級「!!!!?」グチャッ

    イ級「なんなんだ・・・あの攻撃はっ!!?」

    ヲ級「タ級が・・・・」

    島風「・・・敵・・・敵が・・・まだいる・・・」

    島風「コロサナイト・・・・コロ・・・」

    島風「じゃないと・・・ころされる」

    島風「私の敵・・・敵・・・はどこ?」

    島風「ハァ・・・ハァハァハァ・・・・」

    870 = 1 :

    提督『島風・・・』

    島風「提督・・・? あれ? ここは執務室・・・?」

    提督『今日までありがとう』

    島風「え? 何を言って・・・」

    提督『俺は結婚する』

    島風「え?・・・え・・・?」

    提督『明日からは・・・その』

    提督『あまり馴れ馴れしくしないでほしい』

    提督『妻が嫉妬するからね』

    島風「・・・妻?」

    初霜『ふふふ・・・ア・ナ・タ・・・』

    提督『こら・・・ここは執務室だぞ///』

    島風「初霜っ!!!」

    初霜『そういうわけだから・・・』

    初霜『あまり、夫に近づかないでね?』ニコッ

    島風「なんで・・・!? なんで!!?」

    2人『あはははは』

    島風「待ってっ!! ねぇ!! 待って!!」

    871 = 1 :

    島風「なんで・・・? なんで追いつけないの・・・?」

    島風「置いてかないで・・・」

    島風「私を・・・」

    島風「私を一人にしないでっ!!!!」

    天津風『・・・島風』

    島風「天津風・・・?」

    天津風『あんたウザイのよ』

    島風「・・・え」

    『そうよ。顔も見たくないわ』

    島風「え・・・?」

    『・・・死んで』

    『死んでください』

    島風「なんで?」

    金剛『早く死ぬデース』

    青葉『死ね』

    神通『まだ生きていたんですか?』

    那珂『早く死んじゃえー』

    『死ね! 死ね! 死ね!!!』

    島風「止めて・・・止めてよっ!!!」

    島風「嫌・・・嫌だよぉ・・・」

    872 = 1 :

    島風「助けて・・・提督・・・提督・・・」

    提督『島風・・・』

    島風「提督っ!! 酷いんだよ! 皆が!!」

    提督『・・・死ね』ニコッ

    島風「・・・え」

    島風「違う・・・こんなの嘘だっ!!」

    島風「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっーーーーーー!!!!」

    ヲ級「なんだ・・・?」

    イ級「動きが止まった・・・今だっ!!」

    島風「皆・・・皆・・・・死んじゃえっーーーー!!!」

    ヲ級「えっ・・・」

    イ級「何!?」

    島風「皆敵だっ!!!敵だ!!敵だっ!!!」

    島風「超・重力ハンマー!!最大モードっ!!」

    島風「消えちゃぇぇぇっーーーーー!!!!」

    イ級「うわぁぁぁぁ!!?」

    ヲ級「!!!?」

    南方第四艦隊は一隻も残さず消滅した。

    873 = 1 :

    投下完了。
    何時も感想ありがとうございます!

    眠いので寝ます
    また近いうち投下するでち

    874 :

    >深海棲艦を食べて・・・それを資材に変えてくれるんです
    このシステム輸入しないかな

    875 :

    島風はヤンデレ云々以前に色々と壊れてますわこれ…

    876 :


    完全にゼロシステムじゃねえか

    877 :



    >これは、かつて邂逅した霧の艦隊の技術を流用して作った武器であった。
    その"邂逅"した後のアルペジオ組は一体どうなったんだろう……

    878 :

    メンタルモデル無かったやつらでしょ……そうおもいたい

    879 :

    向こうの神とタカオも病んでる可能性が

    880 :

    タカオ『止めて!殺さないで!重力砲は渡すから!』

    881 :

    イオナ神とタカオヤンデレとか俺得
    期待してるね(ニッコリ

    882 :

    アルペ組も提督の毒牙にかかったのか
    この天然ジゴロ提督に対抗できるツワモノはおらぬのか

    883 :

    乙でございます

    884 = 881 :

    アルペ組がヤンデレなのは最高だけどこの提督が対象なのはやだな……

    885 = 876 :

    >>884
    わかる

    886 = 880 :

    群像から寝とったみたいだしな

    887 = 882 :

    この魔窟の事情を知らず群像さんが提督に挨拶に行って酷い目に遭う展開まだですか??

    888 :

    ここの鎮守府の環境でヤンデレが感染しただけで
    群像に対して病んでてほしい

    889 :

    >>888
    むしろもともと群像に対して病んでいて、同病者のよしみとして
    裏に「都合の悪い相手を潰すのに都合の良い技術」を交換してたりして

    890 :

    乙です ゼロシステムと思ったの自分だけじゃなかったか

    891 :

    完全にゼロシステムですわ。この武器使えよ

    つツインバスターライフル

    892 :

    イオナ&タカオ(群像……)ハイライトオフ

    群像(提督……)ハイライトオフ

    提督(腹減ったなぁ〜)

    こんな感じか?とりあえず>>1のお好きなように。続き期待

    893 :

    明石「不味いですね。島風ちゃんが・・・」

    夕張「システムに囚われている・・・?」

    明石「暴走・・・?」

    夕張「システムの強制解除は?」

    明石「さっきからやってますけど・・・受け付けませんね」

    夕張「どうします?」

    明石「どうしましょうね」

    タ級「報告します! 第4艦隊消滅っ!、第三艦隊も半数が轟沈っ!!」

    南方「消滅!? 消滅ですって!!?」

    榛名(まさか島風ちゃんが・・・?)

    榛名は第一艦隊の南方棲鬼と生き残りのタ級、

    第三艦隊のタ級2隻、リ級が1隻、

    さらに新たに戦線に加わった第二艦隊の相手をしていた。

    第二艦隊はル級が2隻、リ級が1隻、ヲ級が2隻、イ級が1隻で構成される。

    榛名(島風ちゃんが気になりますね・・・)

    894 = 1 :

    ヲ級「全艦載機、爆撃っ!!」

    榛名「・・・チッ」ガシッ

    榛名は近くに居た第三艦隊のリ級の頭部を鷲づかみにする。

    リ級「ぐわっ!? 何をする!!?」

    ドガーーーーン

    ヲ級「やったの・・・?」

    しかし、爆煙が晴れると榛名は無傷だった。

    ヲ級「・・・・・!!!!」

    榛名「危ないとこでした」

    リ級「グハッ・・・」

    リ級(こいつ・・・私を・・・盾に・・・)

    榛名「この子、返しますね」ポイッ

    リ級「うわぁぁぁぁ!?」

    榛名に投げられたリ級はヲ級に激突する。

    ヲ級「へギャッっ!?」

    榛名「さようなら」ドォンッ!! 

    ヲ級&リ級「ギャァァァァッ!!?」ドカーーーン

    そして、そのまま2隻まとめて片付けられた。

    895 = 1 :

    しかし、すぐ後ろから第二艦隊のル級が迫る。

    ル級「後ろが・・・ガラ空きだっ!!!」

    榛名「別にあいてませんよ?」

    ル級(え・・・砲塔だけ回転してこちらに・・・)

    ル級「ギャッ」ドカーン

    イ級「振り向きもせずにっ!?」

    榛名(金剛姉様なら、この程度の敵は瞬殺できます)

    だから・・・

    榛名(比叡姉さまなら、この程度で怯まない)

    ―――私は

    榛名(電ちゃんなら、早く的確に・・・)

    もっと強く。もっと早く。もっと正確に。

    もっともっと強くならなくては・・・

    イ級「うわぁぁぁぁ!?」ドカーン

    まだダメだ。あの人達には及ばない。

    限界を超えないと。

    殺して殺して殺してコロシテ・・・

    その先へ・・・

    896 = 1 :

    榛名「えいっ!!」

    艤装先端から錨が飛んだ。

    これは夕張に以前改造して貰った装備だ。

    じゃらじゃらと金属の鎖の音がする。

    錨は第二艦隊のリ級の太ももを貫通した。

    リ級「ぎゃぁぁぁぁっ!?」

    そのまま錨を高速で巻き戻す。

    リ級は榛名の所に引き寄せられるとゼロ距離から

    砲撃され、体に大穴が開いて轟沈した。

    一瞬、あっけに取られたが第二艦隊で生き残っている、

    もう一隻のル級とヲ級、第三艦隊の2隻のタ級は

    すぐに戦意を無理やり取り戻すと榛名を執拗に攻撃する。

    しかし、攻撃は全く当たらなかった。

    タ級「何故当たらんっ!?」

    榛名「主砲!砲撃開始!!」

    榛名はまるで舞いでも演じているように・・・

    無駄が無く、流れるように優雅に戦場を翔る。

    レベルと言うシステムがある。

    これは妖精が艦娘の技術を人間に提供した際に提示した

    ある種の目安であり、鎮守府にある測定器を使い計測できる。

    レベルを上げることで改装や、能力の上昇等の恩恵を受けられるのだが、

    それがどういう基準で数値を出しているかは誰も分からなかった。

    897 = 1 :

    ただ一つ言えるのは、榛名の戦闘レベルは既に数値として見れる

    既存の枠から大きく逸脱してしまっていると言うことだ。

    そうでなければ、このような一方的な戦いになることはないだろう。

    恐怖もなく、怒りも無く、まるで人形のように無表情で

    仲間を次々と淡々と殺す榛名にル級達は恐怖を感じた。

    ヲ級は艦載機を全て落とされて、信じられないと空を見上げて放心してしまった。

    タ級「避けろっ!!ヲ級!!」

    しかし間に合わない。

    榛名「榛名!全力で参ります!」

    撃たれた砲弾によりヲ級は肉塊になって沈む。

    ル級(今まで沢山沈めてきたが・・・こんな奴は初めてだ)

    体が警戒している。逃げろと。

    しかし、逃げるわけには行かない。

    後ろでは南方棲鬼が腕を組んで戦いを見ていた。

    ここで逃げれば自身のプライドもズタボロだし、

    何より南方棲鬼に殺されてしまうだろう。

    敵前逃亡の裏切り者として。

    生き残るには目の前の敵を倒す以外に道はない。

    それしかないのだ。

    ル級「殺してやるっ!! きさ・・」

    だが最後まで言葉は発せられなかった。

    何故なら、その瞬間に彼女の頭が消し飛んだからだ。

    898 = 1 :

    残るは第三艦隊のタ級が2隻と第一艦隊のタ級が1隻と南方棲鬼のみ。

    第三艦隊のタ級2隻は息の合った連携を取り、榛名に迫る。

    榛名「邪魔ですっ!!」

    蹴り。ただの蹴り。

    だが、戦艦の能力を持った艦娘の重たい一撃。

    それはタ級の顎を砕いた。

    砕かれた本人からしてみれば、あまりの衝撃と痛みで既に戦闘どころではない。

    動きが止まった所を撃たれて沈んで行った。

    もう一隻のタ級が激昂して叫ぶ。

    タ級「おのれっ!!!」

    怒りに任せた攻撃は凄まじい。

    耳を塞ぎたくなる轟音と共に、水柱が立つ。

    タ級「・・・やったか?」

    前方に居た榛名は居ない。

    タ級「ふははは! やった! 倒したぞ!!」

    しかし直後、急激な衝撃と痛みが体に走った。

    タ級「なんだ・・・?」

    見ると体に穴が開いていた。

    榛名「勝手は・・・榛名が許しません・・・」ボソッ

    体から急速に力が抜けていく。

    899 = 1 :

    タ級「馬鹿な・・・後ろだと・・・?」

    それが最後の言葉だった。

    爆発し、暗い海へと沈んでいった。

    榛名「後は!?」

    あと2隻。次の狙いを定める。

    タ級「バカめっ!! 遅いわ!」ドォンッ

    迫るは第一艦隊の生き残りのタ級。

    彼女は他の者よりも圧倒的に戦闘経験が豊富であった。

    榛名「きゃっ!? 被弾した!?」ボンッ

    一瞬の油断と疲労から攻撃をまともに受けてしまった。

    榛名「・・・この程度っ」

    タ級「やった!! 主砲を1基使えなく・・・」

    4基ある内、左前の主砲がこの攻撃で破壊されてしまう。

    榛名「・・・やってくれましたね」

    榛名「・・・・・・ぐっ」ボキッ

    榛名「はぁぁぁぁっーーーー!!」

    タ級「---!!?」

    ザクッ

    900 = 1 :

    タ級「な・・・に・・・?」

    榛名「砲が1基使えない? いいえ?」

    榛名「壊れても、こういう使い方もあるんです」

    榛名「霧島がよくやる手ですけどね」

    タ級(コイツ・・・折れた砲身を引きちぎって・・・私に・・・)

    榛名「折れて鋭利な金属はよく刺さりますね・・・」グチャ・・・

    タ級「ガハッ・・・」

    人体で言う急所にピンポイントで金属の塊を突き刺された。

    そのまま奥に力ずくで押し込まれた。

    グチャグチャと肉の音がする。

    痛みで顔を苦痛に歪める。

    タ級「おのれ・・・」

    こうなれば、榛名を道連れに沈んでやろうと

    決死の覚悟で迫る。

    榛名「さようなら」ドォンッ

    タ級「  」ドカーーーンッ

    しかし、その願いは届くことは無く、

    近距離からまともに砲撃を喰らって文字通りバラバラになった。

    こうして南方棲鬼以外は殲滅されたのだった。

    それもごく短時間で。


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