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元スレ利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」

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451 :

さらにほっぽちゃんをエサにして港湾棲姫も釣るんですねわかります(

452 :

響はくーでれだなあ!

453 :

バレンタイン……金剛さん……瑞鶴……響ちゃん……ifストーリー……。

閃いた。

455 :

待ってる…

456 :

待ってます

457 :

超待ってる

458 :

パンツ脱いだぞ

459 :

とりあえず↑を憲兵さんに突出しながら待ってる

460 :

チョコの変わりに魚にリボンをまいた

ヲ級と空母棲姫がアップをはじめました

461 :

生魚はダメだろ
鰹節なら似てるからたぶんOK

462 :

一応告知。

バレンタインのネタは、零時に建てるスレに投下していきます。中身的にこのスレでやるのとはちょっと違うので分けました。短いですが、お読みになさって下さいますと嬉しい限りです。
タイトルは見たら一発で分かるかと思いますが、金剛さんと瑞鶴と響ちゃんの三人が入っています。

463 :

了解

464 :

バレンタインネタ、たしかに旧作との方が相性良いね
ちなみにスコールは風に対する現象名で、雨は別問題なんだな
割とよくある誤解なんで、一度調べてみるといい

465 :

追いついた
続きが楽しみ

466 :

今更一週間以上前のレスに突っ込むのもなんだが……

>>445
新型艦載機って言ってたから、地獄猫のことだよな?
だったら、日本の軽巡・駆逐艦は大抵釣り上げた経験(トンボ釣り)があるはずだぞ。

467 :

本当に恥ずかしいなお前

468 :

ヲ級「くー……」

空母棲姫「…………」スゥ

利根「くかー……」

提督「…………」

提督(さて……そろそろしっかり寝たか?)スッ

利根「んんー……」

提督「…………」ピタッ

利根「ん……くぅ……」

提督(……起きていないな。しかし、このままだといずれ起こしてしまうのも時間の問題か……?)

提督(せめて夢の中だけでも楽しくしてくれ、利根……)ナデ

利根「ん……」モゾ

提督(さて、行くか)ソロソロ

ヲ級「くー……」

空母棲姫「すぅ……」

利根「……………………」

金剛「────?」

瑞鶴「──…………」

「────」

提督(……今日も起きているようだな)

コンコン──。

瑞鶴「中将さん? 入ってきて良いわよ」

ガチャ──パタン

提督「失礼する」

「いらっしゃい、提督」

金剛「お好きな場所へ座って下サイ」

提督「ああ」スッ

469 = 1 :

瑞鶴「さてと……。ここに来た理由は分かってるわ。後は私と金剛さんの意見よね?」

提督「そうだ。だが、そっちの方は思い付いたら言ってくれたので構わない。それまでの間は他愛の無い話をしようか」

金剛「利根やあの二人が居ない時でないと話しにくい事とかデスか?」

提督「あるならば、な。それも無かった場合は本当に何の変哲も無い話をしよう」

瑞鶴「うん、分かったわ。──早速だけど、私も答えが出たの」

金剛「!」

提督「ふむ。聞かせてもらって良いか?」

瑞鶴「うん」スッ

金剛(……瑞鶴もイメージ出来たデスか)

瑞鶴「────」コショコショ

提督「…………」

金剛(後は……私だけデスね……。でも、どうしてイメージ出来ないのでショウか……)

提督「……そうか」

瑞鶴「うん。私だったらそう思う」

提督「……………………」

瑞鶴「…………? 中将さん?」

提督「……ありがとう、瑞鶴」ナデナデ

瑞鶴「わっ……。なんだろう……いつも以上に優しい気がする」

提督「そうか?」ナデナデ

瑞鶴「……うん。すっごく、あったかい」

提督「そう思ってくれるのならば、私も嬉しいよ」ナデナデ

金剛「…………」

金剛(羨ましいと同時に、何か胸の奥が引っ掛かりマス。本当に何でしょうか……この気持ちは……)

470 = 1 :

「どうしたんだい、金剛さん?」

金剛「……いえ。私も、早くイメージしなければと思ったのデス」

提督「前にも言ったが、無理をしなくて構わない。思い付かない場合はそう言ってくれて良いんだぞ?」

金剛「でも、提督は私の言葉も欲しいデスよね?」

提督「それはそうだが……」

金剛「だったら、私も二人と同じようにしたいデス」

提督「……思ったよりも頑固そうだな」

金剛「……お嫌い、デスか?」

提督「いや、そんな事はないぞ」

金剛「リアリー?」

提督「勿論だ」

提督(……少し、心は痛むがな。お前も頑固だと、本当に似てくる)

瑞鶴「んー……でも、難しいわよね……。私もハッキリと思い付くのに時間が掛かったし……」

金剛「一度、提督に艦娘としての指示を出して下さると何か分かるかもしれまセン。何か指示をくれマスか?」

提督「指示、か……」

金剛「ハイ。何かありマスか?」

提督「……無いな」

「だよね」

瑞鶴「よねー……」

金剛「うぅ……」

金剛(──あ。提督の『私』と同じ事をすれば、答えに近付けるのでは? ──って……それはノーです。提督の心の傷を開いてしまうだけデス……)

471 = 1 :

「そもそもの話、何も思い付かないの?」

金剛「いえ、そういう訳ではないのデス。テートクの艦娘という前提でしか思い付けなくて……」

瑞鶴「……なんとなく分かっちゃうけど、どう思うの?」

金剛「……えっと……『何があったのでショウか』と『とうとう総司令部から通達を受けてしまったデスか……』の二つデス」

瑞鶴「やっぱりそう思うわよね……」

金剛「あと、どうにかしてあげたいと思うかもしれないデス」

「……本当に健気だよね、金剛さんって。今まであんな待遇だったのに」

金剛「今になって思うと、普通じゃなかったデスよね……」

瑞鶴「本当よね……」

提督「……三人とも、本当に苦労していたんだな。──さて、そろそろ眠気も強まってきた。勝手ですまないが、今回はここまでにしても良いか?」

瑞鶴「うん、良いわよ」

金剛「オッケーです」

「また明日も来てくれる?」

提督「ああ、また夜になったら来よう」

「待ってるね」

提督「ありがとう、三人とも」

利根「……………………」

利根「…………」スッ

……………………
…………
……

472 = 1 :

提督「…………」ボー

利根「……………………」

空母棲姫「……昨日も思ったが、本当にずっとボーっとしているな」

瑞鶴「他にする事もないしねー」

空母棲姫「……まあ、確かに資源が乏しいから何も出来ないか。楽をする為に木を切れば、こんな小さな島ではすぐに枯渇もしてしまう」

提督「そういう事だ。こうして海を眺め続けるのも悪くない」

金剛「流石にそれに飽きたのか、響とヲ級は遊びに出掛けまシタね」

提督「響も遊びたい盛りだろうからな。ヲ級も遊びたいようだから良かったと思うよ」

空母棲姫「……一つ気になったのだが、ヲ級というのはあの空母の事か?」

提督「そうだ。敵艦によって私達は即座に理解できるよう、艦級を付けている。イロハになぞられているという話だ」

空母棲姫「なるほど。しかし、なぜ私は空母棲姫と呼ばれているんだ?」

提督「総司令部が勝手に命名しているから何とも言えん。あくまで私の予想だが、深海棲艦の中でも特別容姿の異なる者に独自の名を付けているのではないだろうか」

空母棲姫「そういうものか」

瑞鶴「一つ思ったんだけどさ、深海棲艦は自分達の仲間をなんて呼んでるの?」

空母棲姫「そもそも前提として会話をする事がほぼ無い。大抵が言葉を発する事が出来ない者ばかりだ。故に名前なんて考えた事もなかった」

金剛「あのヲ級は特別なのデスか」

空母棲姫「確かに色々とおかしい奴ではあるが、そう珍しい訳でもない。……いや、艦娘と仲良く出来ている事は充分におかしいが」

瑞鶴「あなたも割と私達と普通に話してるような気が……」

空母棲姫「そこの人間に恩を感じているからだ。普通に海上で会った場合は敵同士だというのを忘れるな」

瑞鶴「確かにそうだけどさ……。なんかこう、世話を焼くのが好きな人って感じがしてきた」

空母棲姫「どうしてそうなる……」ハァ

473 = 1 :

瑞鶴「だってさ、本当に敵だって思ってたら注意なんてしたら面倒になるだけじゃないの。あの時、一緒に暮らしていた深海棲艦だーって思わせておいて、そこから至近距離まで近寄った所で不意打ちで沈める事だって出来るわよね?」

空母棲姫「……顔に似合わず外道な事を考えるんだな」

瑞鶴「う……。外道……」

金剛「そのやり方は向こうのテートクがやりそうな手段デス。きっと、テートクのやり方を必死になって覚えただけデスよ、瑞鶴」

瑞鶴「今になって思うと、ヤな考え方よね……」

空母棲姫「……お互いの傷を作っていくだけのような気がしてきた。この話は終わらせておこうか」

瑞鶴「そうしましょうか……。──ところでさ、今日は利根さんがすっごく静かだけど、どうしたの?」

利根「…………ん? 何か言ったかの?」

提督「今日のお前が静かだなって話だ」

利根「んー……そういう気分なのじゃ。少し、考え事があってのう」

金剛「何か悩みがあるデスか?」

利根「悩みという訳ではないから安心すると良いぞ。我輩の気まぐれじゃ」

提督「私にはその気まぐれで悩んでいるように見えるが?」

利根「……少しばかり、釣りを楽しんでくる」スッ

瑞鶴「あ──。行っちゃった」

金剛「どうしたのでショウか……」

空母棲姫「……無いとは思うが、あの利根という娘は釣りが好きだったのか? 釣りの必要が無くなって悩んでいるのならば悪い事をしてしまったか」

提督「釣り自体に興味はそこまで無かったはずだ。だが……少し分からん。あんな利根は初めて見る」

金剛「提督も分からないデスか……」

瑞鶴「中将さんが分からなかったら誰にも分からないわね……」

空母棲姫「追いかけないのか?」

提督「一人にさせてやった方が良いだろう。他人に関与されたくない内容のような気がする」

空母棲姫「気がする……という事は、何も根拠が無いのか」

提督「無い。ただ単に私の予想だ。……ただ、特に私が触れてはいけない内容ではないかと思う」

瑞鶴「中将さんが触れちゃいけない……? どういう事なの?」

提督「こればかりは本当に分からん。長年一緒に居る者の勘だ」

金剛「では、そっとしておくべきデス?」

提督「どうするかはお前達に任せる。私は利根が答えを出すまで見守ろう」

空母棲姫「優しいのか厳しいのか分からんな」

提督「私と利根の関係はそういうものだ。本当にどうしようもなくて悩んでいるのならば互いに相談をする。変に関わってしまっては相手の考えを乱すだけになるだろう」

空母棲姫「ふむ。なるほど」

金剛・瑞鶴「……………………」

金剛(お互いを理解している、ですか……)

瑞鶴(良いなぁ……二人が羨ましい……)

…………………………………………。

474 = 1 :

利根「…………」ボー

利根「海、か……」

利根「……………………」チクチク

利根「……我輩、なんでこんな気持ちになっておるんじゃろうか。胸が痛いぞ……」

利根(ああ……この近くの海で、金剛達は沈んでおるんじゃよな……)

利根「……沈みたい…………」

利根「なんでじゃ……? 提督はただ単に、あの三人の部屋に行っているだけではないか……。そこで何をしていようと、我輩に話さぬのだから我輩は知らなくても良い事なのに……」

利根「……我輩には話さぬ事、か。何をやっておるんじゃろうなぁ……」

利根(足を運ぶ度に提督は元気を取り戻しているような気もする……。何か、提督にとって利になる事をやっているとは思うのじゃが……)

利根(……そういえば初めて金剛達の部屋に行った次の日、響がやけに懐いておったのう)

利根「一度は拒否をしておったが、気が変わって女が欲しくなったのかの……? 無いとは思うが……」

利根(……じゃが、愛した金剛と同じ姿の人が居る事を考えると、寂しくなって……とも)

利根(響はその時一緒に……? いや、それでは瑞鶴も一緒でなければおかしいような……。瑞鶴ならばすぐに顔に表れそうなものじゃ)

利根(いや……ケッコンの指輪をしていた事からして、既に経験済みで動揺しなかったのかの……? それならば有り得ぬ事ではないが……)

利根「……そもそも、提督が誰と寝ようと我輩に何かがある訳ではないではないか。いや、その前にそうと決まった訳ではなかろうに」

利根「……………………」ズキズキ

利根(…………じゃが……なぜ、こうも辛いのじゃろうか……)

利根「……百万年ほど昼寝をすれば、この気持ちも無くなってくれる……かの…………」

利根「提督……」

…………………………………………。

475 = 1 :

利根(……今日も、我輩が寝た後に金剛達の部屋へ来たのう)

「──いらっしゃい提督。今日はここに座ってよ」ポンポン

提督「そこは三人のベッドじゃないのか?」

瑞鶴「私は良いわよ。ていうか、事前に座らせて良いかって聞かれたしね」

金剛「私もオーケーです」

利根(盗み聞きは好かんが……どうしても気になるのじゃ……)

提督「…………」

「ほら、早く」ポンポン

提督「……分かった」スッ

「よいしょ」スッ

瑞鶴「あ、また膝の上に」

提督「……最初からこれが狙いだったな?」

「ダメだったのなら降りるよ」ヂー

『────────────』

提督「────」

金剛「…………?」

提督「……構わんよ」ナデナデ

「ん、良かった」

金剛(……今、提督が遠くへ行ったような?)

瑞鶴「もう、響ちゃんは……」

「瑞鶴さんも座りたいの?」

瑞鶴「どうしてそうなったのよ……」

金剛(気のせい、デスかね?)

476 = 1 :

提督「──どうした、金剛?」

金剛「え? な、何かお話をしていまシタか?」

提督「いや、どことなく上の空だったから気になっただけだ。大丈夫か?」

金剛「ええ……コンディションはグッドです」

提督「何か悩みがあったら言うようにな」

金剛「…………」

金剛(悩み……デスか……。悩みならありマス……ケド、こんな悩みを言っても困らせてしまうだけデス……)

金剛(その悩みの一つを解決できれば──きっと、私の答えも出せるのに……)

瑞鶴「……酷い顔してるわよ、金剛さん」

金剛「え──」

「うん。物凄く思い詰めてるよね」

提督「どうしようもないのならば相談してくれ。一人で解決できないのならば、私達は力になるぞ」

金剛「……………………」

提督「……………………」

金剛「……迷惑を、掛けてしまうかもしれないデス」

提督「構わん。掛けろ」

金剛「きっと、困るデスよ……?」

提督「困らないかもしれんだろう」

金剛「少しだけ、怖いデス……」

提督「では約束しよう」

金剛「何を、デスか……?」

提督「その悩みを、必ず受け入れると」

金剛「……………………」

提督「……………………」

金剛「……分かりまシタ」スッ

瑞鶴「! それ、提督さんとの……」

金剛「……ハイ。誓いのリングです」

477 = 1 :

「そういえば、二人はずっと嵌めてるよね」

金剛「…………」

提督「……それを、どうしたいんだ?」

金剛「……私では、決断が出来ないデス。テートクの元から離れ、こうして貴方の元へやって来まシタ。ケド、私はまだ心のどこかで迷ってるデス……」

提督「…………」

金剛「この指輪を離せずにいたのは……私がテートクの事を諦め切れていないからだと思いマス」

瑞鶴(……そっか。だからずっと指輪を付けたままにしていたのね)

金剛「……お願いデス。この指輪を、外してくれマスか。私では……私は自力で外せそうにないデス……」

提督「…………」ソッ

金剛「ぁ……」ピクッ

提督「……良いんだな?」

金剛「……………………ハイ」

提督「…………」ジッ

金剛「…………」

金剛「……………………」コクリ

提督「…………」スッ

金剛「…………あぁ……」

金剛(これで、本当に私は……もう……)

提督「外れたぞ」

金剛「……ハイ。外れまシタ」

提督「ほら」スッ

金剛「…………?」

提督「私は確かに指輪を外した。金剛の絆を取り上げた」

金剛「……ハイ」

提督「だが、私が出来るのはここまでだ。──この絆を本当の意味でどうするかは、お前でしか出来ない事だ」

金剛「──ハイ」スッ

478 = 1 :

瑞鶴「……金剛さん、どうするの?」

金剛「──決まっていマス。このリングは、もうお別れデス。二度と浮き上がってこれないよう、海の底に沈んでもらいマス」

提督「今からか?」

金剛「イエス。お別れをすると決めたのデスから、今しかありまセン」

提督「流石に夜も深い。私が預かっておいて、明日にしてはどうだ」

金剛「ノー。今だからこそ意味があるのデス」

提督「だが、今日はかなり暗いぞ」

金剛「なら、こうしまショウ」スッ

金剛「──loved you テートク…………」

ブンッ────……………………

瑞鶴「そ、外に投げちゃった……」

「ハラショー」

金剛「これでリングは海の中ネ。──ンー! すっきりデス!」

提督「……なんというか、豪快だな」

金剛「これが私ネ。いつまでもクヨクヨしているのは私らしくなかったデース」

瑞鶴「……本当、吹っ切れたみたいね」

「なんだか雰囲気が少し変わった気がする」

金剛「とは言っても、私はあまり変わらないと思いマース。ここに来てから、私の気はかなり楽になっているデース」

提督(ふむ。しっかり変わっているじゃないか。これが金剛の素か)

金剛『─────────────、─────!』

提督(……やはり、艦娘が同じならば似る……のか)

479 = 1 :

金剛「ところで提督、お願いがあるデス」

利根(……なぜじゃ。嫌な予感がするぞ……)

提督「なんだ?」

金剛「私達は今、主人の居ない艦娘デス」

利根(…………)

金剛「なので……どうか、私達の提督になって下サイ」

利根「!!」

金剛「私達は、貴方に尽くしたいと思っていマス」

利根「…………っ」

「いつ言おうか考えていたのに、今言っちゃうんだね」

利根「ッ……!」

瑞鶴「で、どうするの? 私としては、そうなったらすっごく嬉しいんだけど」

利根「……っぁ…………!」ギュゥ

提督「ふむ、そうだな……」

利根「…………!」フルフル

提督「──良いぞ。三人とも、私の艦娘になってくれるか?」

利根「ッ!!」ガタッ

金剛「? 何か、物音が──」

利根「ッ!」バタン

瑞鶴「え、利根さん?」

提督「起こしてしまったのか。すまな──」

利根「嫌じゃ……」

「?」

480 = 1 :

利根「嫌じゃ……! 取らんでくれ……嫌なんじゃ……!」

金剛「ど、どうしたデスか?」ソッ

利根「ッ──!!」ガバッ

金剛「わっ……とと」ギュゥ

利根「頼む……やめてくれ……! 我輩から、提督を取らないでくれ……」

金剛「え……?」

利根「頼む……頼むから……。我輩の……最後の支えを…………頼む……」カタカタ

金剛「あ、あの……?」チラ

提督「…………」コク

提督「利根」

利根「っ!?」ビクッ

提督「ほら、こっちに来い」ソッ

利根「……っ」ビクビク

提督「…………」

利根「……う、む…………」フラ

提督「…………」ギュ

利根「っ……」ピクン

提督「最近悩んでいたのは、この事だったのか」ナデナデ

利根「そ、うじゃ……。提督が……我輩が寝た後に抜け出して……三人の部屋に……」ポロポロ

利根「我輩に内緒で、何を話して……いるのか……分か、なくて……」ポロポロ

提督「…………」ナデナデ

利根「我輩は不出来で……! 女としても魅力が無いのは分かっておる……! 我輩は我侭なのも、分かっておる……。それでも……それでも……!!」

提督「……それで、私がお前を放っておくと思ったか?」ナデナデ

利根「提督ならばそうしないとも分かっておる……じゃが、怖い……怖いんじゃ……」

提督「安心しろ。お前を放っておくなんて事はしない。今までどれだけの間、一緒に居たと思っているんだ」

利根「本当か……?」

提督「ああ」

481 = 1 :

利根「…………」ビクビク

提督「…………」ナデナデ

利根(ああ……また、迷惑を掛けてしまったなぁ……)

利根「……すまぬ…………」ギュゥ

提督「構わん。お互い様だ」ポンポン

金剛「……………………」

金剛(あの日見た利根は、あれから見なくなっていまシタ。……けど、それは押さえ込まれていただけだったのデスね)

金剛(いつものんびりと出来ていたのも、提督が傍に居たから──。その提督を私達に取られそうになったから、こうして利根の弱い部分が……)

金剛「…………」

金剛(……それもそうデスよね。私達は、利根の代わりに沈んでいった三人と姿は同じなのデス。心の負担になっていたのは間違いないでショウ……)

金剛(その支えになっていた提督までもが居なくなれば、どうなるのかなんて考えるまでもありまセンでシタ)

金剛「…………」ギリ

金剛(なぜ、私は今まで気付けなかったのでショウか……。利根がどうしてあんな風になったのか──どうして、気付けなかったのでショウか……)

…………………………………………。

482 = 1 :

今回はここまでです。またいつか来ますね。

そろそろ5レス分くらい書いたかなと思って投稿してみたら、その三倍近く書いていた件について。
バレンタインのSSを書いたのが原因で、感覚がズレたのかな。

485 :

利根さん…。

486 :

乙乙。この利根を壊れるほど愛したい

487 :

三分の一も伝わらないんですね、わかります

488 :

愛してるって言ってやれよ…

489 :

おつだね

490 :

ここの利根さん好きすぎて利根さん育てるようになったわ

491 :

細菌傷ついた武器艦娘系ばっかり見てる気がする

492 = 491 :

候補変換クソ過ぎる……モンハンしよ……

493 :

ああもうかわいいなあこんちくしょうめ!!

494 :

>>490
改ニまで育てれば航巡筆頭戦力になるぞ

496 :

>>495
金剛・瑞鶴・響「下げろカス」

497 :

>>495
金剛・瑞鶴・響「甘くないチョコ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423839600/

分からなかったか……ごめんよ。
あと、スレが上がっていると更新がきたと思って期待する方々がほとんどだと思いますので、メール欄にはsageを入れておくのを推奨しておきます。

498 :

期待しちゃったorz

499 :

ここまで一気読みしてしまった
まだまだ続きそうで嬉しいけどここから先は待たねばならないのがつらいとこだ

500 :

>>494
そうだったのか、カッコカリもしてくるわ


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