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元スレ利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」

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51 = 1 :

利根「…………」ゴロゴロ

金剛「…………」

提督「…………」ジッ

利根「…………」トコトコ──ピトッ

提督「…………」ポンポン

利根「…………♪」ギュー

金剛(……なんて自由。本当に提督と艦娘という立場に居るとは思えまセン……)

提督「……金剛」

金剛「っ! ハ、ハイ」

提督「少し気になったのだが、どうしてずっと立っているんだ?」

金剛「…………?」

金剛(それって、当然の事デスよね? 艦娘が提督の前で礼儀正しくするのは当たり前──)

利根「うむ。我輩もさっきから気になっておったのじゃ。どうしてじゃ?」

金剛(……利根は例外とシテ)

金剛「提督である貴方に失礼の無いようにと思って立っていマス」

提督「そうか。では座っていてくれ」

金剛「え? ……ハイ」キョロ

金剛「…………」ストン

提督「別にベッドに座っても良いんだぞ? そんなボロ椅子では痛くなるだろう」

金剛「で、でもそれは流石に……」

提督「構わんよ」

金剛「……………………」

金剛(……確かに、この提督ならばお叱りになる事もないでショウけど──いえ、この考え自体があまり良くないデスね)

52 = 1 :

金剛「え、と……それでは、お言葉に甘えて……」ソッ

提督「何だったら寝ていても良いぞ。今日は暇な時間しかない」

利根「何を言うておるか提督。今日も暇な時間しかない、の間違いであろう」

提督「そうだな。今日も暇な時間しかない」

金剛(……ここは流石に甘えるべきではないデスね。非常に失礼デス。でも、なるべく肯定的な言葉で……)

金剛「それでは、眠くなったら眠らせて頂きマス」

利根「うむうむ。眠るのは大事じゃ」

提督「……………………」ジッ

金剛「…………?」

提督「金剛、しばらく横になっていてくれ」

金剛「えっ──」

金剛(そ、それはダメです! ベッドで横になってしまうと、条件反射で眠ってしまいマス!)

金剛「それは……えと……」

提督「……そうだな。言い方を変えよう。──命令だ。ベッドで横になっておけ」

金剛「……………………提督が、そう言うのであれば……」ポフッ

提督「ああいや、その体勢は辛いだろう。普通に横になっておけ。雨が降っているから毛布も被っておけ」

金剛「……ハイ」

金剛(うぅ……寝ないように頑張らなければなりまセン……)モゾモゾ

金剛「……これで、良いでショウか」

提督「ああ。起こすべき時になったら起こすから、それまで横になっていろ」

利根「素直に寝ておけと言えば良かろうに」

金剛(本当デス。これだと、寝ろと言っているも同然、デス……)ウトウト

金剛(あ……ダメ…………やっぱり、すぐに、眠く……)

金剛「…………────」スゥ

利根「む? もう寝てしもうたぞ」

提督(静かにしていてやれ。慢性的な疲労だったんだろう)ヒソ

利根(なんと……まったく気付かなんだぞ)ヒソ

提督(恐らく、普段から無理をしているんだろう。お前の相手は向こうでするから、一旦ここを離れるぞ)ヒソ

利根(了解した)ヒソ

金剛「……………………」スゥ

…………………………………………。

53 = 1 :

金剛『金剛、帰投しまシタ』ピシッ

金剛『ハイ。戦果リザルトを報告しマス。──パラオ諸島沖の敵機動部隊迎撃作戦は膠着状態にありマス。ラストターゲットである空母水鬼は堅牢デス。随伴している装甲空母姫も二隻投入されており、一筋縄ではいけまセン。その前に敵の空母棲姫とどうあってもバトルに入ってしまい、ここでのバトルをどう凌ぐかが問題となっていマス』

金剛『……どうなされマスか? ──え? 私を、解雇……? そ、そんな! どうして──っ!?』

金剛『役に立っていない……のは分かっています……。敵を殲滅しきれない私は、確かに……役立たずです……。ですが! もっと頑張りますから!! どうか──!!』

金剛『──あ、れ? ここ、どこですか……? 海? どうして……? 私はさっきまで、執務室に居たはずなのに……』

金剛『…………目の前に島がありマス。人は……二人くらいしか住んでいなさそうデスね』

金剛『……後ろには私の帰るべき鎮守府。目の前には何も無い島……』

金剛『でも……私は帰れない……帰る事が……出来ません…………』

金剛『私……どうすれば良いのですか……?』

金剛「────ッ!!」ガバッ

金剛「…………」キョロ

金剛「……誰も居ない? いえ、それよりも外が暗くなってきていマスね。私、どれだけ寝ていたのデスか」スッ

金剛(ん……身体、少し痛いデスね。どう考えても寝過ぎデス)グッグッ

金剛(二人はどこへ行ったのでショウか。たしか、起こす時になれば起こすと言っていまシタけど……)トコトコ

利根「──よ、そろそろ起こすべきではないかの?」

金剛(あ、声が。別の部屋に居たデスか)

金剛(……二人の時は何を話しているのデスかね?)ソロソロ

54 = 1 :

ちょっとばかし席を立ちます。また後で来ますね。再開は二二○○~二三○○を予定です。

55 :

元気ないなぁこの金剛

56 :

元は元気溌剌な子なのに環境とかのせいで本来の性格が隠れて
萎縮しちゃってるの見るとぞくz……なんとかして本来の姿取り戻してあげたくなるよな

57 :

>>56
正直勃k…下半身に血が集まるよな

59 :

よく見なさい。貴方の腹は立っていません、たるんでいるでしょう…煩悩処理してしっかりウェスト引き締めてから抗議にいこうな?な?

60 :

過去作教えてくり

61 :

タイトルでお前かと思ったらやっぱりお前だったじゃないか(歓喜)

62 = 1 :

再開します。

>>60
こんな感じです。

金剛「テートクのハートを掴むのは、私デース!」瑞鶴「!?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1382027738/

金剛「テートクのハートを掴むのは、私デース!」瑞鶴「!?」 二隻目
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1382975945/

金剛「テートクのハートを掴むのは、私デース!」瑞鶴「!?」 三隻目
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385048978/

瑞鶴「私は幸運の空母なんかじゃない」 金剛「?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404595227/

63 = 1 :

提督「自分から起きるまで寝かせてやってやれ。常日頃から無理をしていたんだろう」

利根「ふむ。分かるのか?」

提督「顔色と振る舞いを見れば分かる。むしろ、分からなければ提督として勤まらん」

金剛「……………………」

利根「そういうものなのかのう……? よく分からないんじゃが」

提督「疲れが溜まれば艦娘も間違いを引き起こす。それに、実力も充分に発揮されない。絶好調とまではいかずとも、せめて調子が悪くない程度にはしなければならんよ」

金剛「…………」

利根「んー?」

提督「どうした。まだ分からんか?」

利根「や、それは充分に分かったのじゃが、代わりに分からぬものが生まれた」

提督「そうか。なんだ?」

利根「提督よ、お主は上辺だけの言葉を使ったの?」

金剛(上辺だけ……?)

提督「さて、何の事やら」

利根「とぼけるでない。どれだけ我輩と一緒に居ると思っておるのじゃ。いつもと違う事くらいは分かるぞ?」

提督「まあ、それは今度話そう」

利根「気になるぞー」

提督「──ところで、立ち聞きはあまり良くないんじゃないか?」

金剛「っ!?」ビクンッ

利根「む? 金剛かの?」

金剛「……ソーリィ。お二人が何を話しているのか気になって……」スッ

64 = 1 :

利根「なんて事はない。だらだらとしつつ他愛の無い会話しかしておらんかったよ」

金剛「……あの」

利根「うん?」

提督「どうした」

金剛「さっき話していた事デスが、一つ質問をしても良いでショウか」

提督「ああ。なんだ?」

金剛「利根が聞きたがっていた事は、私が居たから話さなかったのデスか?」

提督「…………」

利根「む。図星みたいじゃな」

提督「……察しが良いな、金剛。相当な錬度を持っているのは伊達ではないか」

利根「相当な錬度? なぜそんな事が分かるのじゃ?」

提督「金剛の左薬指を見れば分かる」

利根「……指輪? それが何か関係あるのか?」

提督「あれは莫大な経験を積んだ艦娘にしか付けるのを許されない指輪だ。その指輪を付けているという事は、最高の錬度になったという証でもある」

利根「ふむ、なるほど。……しかし、なぜ金剛が居ると話せない事なのじゃ?」

提督「…………」チラ

金剛「!」

金剛「……私は大丈夫デス。どんな内容であれ、受け止めてみせマス」

提督「……分かった」

利根(うーむ? なんじゃ、この気持ち? チクチクするぞ)

提督「さっきは尤もな事を言ったが、利根の言ったようにあれは建前だ。私の考えている事はただ一つ」

提督「沈ませたくない──ただ、それだけだ。だから私は疲労やその他諸々を気にする」

利根「…………」

65 = 1 :

金剛「……良い人デスね。本当に」

提督「ハハッ、それはどうかな。もしかしたら悪魔かもしれんぞ?」

利根「提督が悪魔ならば、我輩は何になるのじゃ」

提督「同じ悪魔で良いんじゃないか?」

利根「ふむ。それも良いのう」

金剛「?」

金剛(なんですか、この違和感は)

提督「さて、そろそろ食事にしよう。幸運な事に雨はまだ続いているから、また干物だがな」

利根「幸運だというのにも関わらず、普段よりも質が落ちるというのは中々不思議じゃのう」

提督「今更だな」

利根「今更じゃの」

金剛(…………?)

金剛「って、え? 今からディナー、デスか?」

提督「そうだが、どうした。食が進まないか?」

金剛「いえ……昨日はこの位の時間になるとスリープしていまシタので、不思議に思ったデス」

利根「うむ? 当然じゃろう。食事は全員一緒にじゃ」

金剛「自分達の食欲や睡眠欲を削ってでも……デスか?」

提督「私達は自由奔放だからな。いくらでも融通が利く」

利根「そういう事じゃ」

金剛「────────」

利根「む? そんなに不思議な事じゃったか?」

金剛「……いえ。嬉しいな、と思ったのデス」

金剛(たったこれだけの事で、嬉しいと思えるものなのデスね……)

…………………………………………。

66 = 1 :

カチャ──パタン

金剛「……………………」ギシッ

金剛(ブレックファスト……と言って良いのかは分かりまセンが、同じ干物だったのに朝食べた時よりもずっと美味しく思いまシタ)

金剛(……どうしてデスかね。鎮守府の食事よりも、ずっとずっと……美味しく感じるだナンテ……)コテッ

金剛「……食事、だったのデスかね?」

金剛(思ってみれば、私の場合は食事というよりも栄養補給といった方が強かったのかもしれまセン)

金剛(楽しんだり、団欒をする為に食事をするのではなく、ただ単に倒れないようにする為の食事……今なら、そう思えマス)

金剛(……そういえば、今日のディナーの時も、二人は夫婦みたいに仲が良かったデスね)

金剛「羨ましいデス……」ボソリ

金剛「……………………」

金剛「…………」モゾモゾ

金剛(今日も、早くスリープしてしまいまショウ)

金剛「おやすみなさい……」

金剛(……誰に言っているのデスかね、私…………)

…………………………………………。

67 = 1 :

利根「提督よ、起きておるか」

提督「どうした」

利根「提督の言っていた沈ませたくないという話じゃが、良いかのう」

提督「……ああ。構わん」

利根「もう三年近くじゃぞ。そろそろ吹っ切ってはどうかの?」

提督「そっくりそのまま返してやろう」

利根「我輩はほとんど吹っ切っておる。提督と違って、の」

提督「…………」

利根「時の流れとは残酷じゃな。当時はあんなにも苦しかったというのに、今では胸が少し痛むだけじゃ」

提督「……そうか」

利根「提督よ。我輩は冷たいのかの」ソッ

提督「いや、私が引きずり過ぎているだけだろう。利根の言うように、そろそろ私も吹っ切るべきだ」

利根「……なあ、提督よ」

提督「どうした」

利根「我輩は、冷血じゃからこうして心温かい提督の温かさを感じたいのかの」ギュゥ

提督「さて、それは私にも分からない。……分からないな」ナデナデ

利根「ん……優しい温もりじゃ」

提督「温かいか」ナデナデ

利根「うむ。提督のこれさえあれば、他は何も要らぬと言えよう」

提督「食料や水もか?」

利根「無いのであれば要らぬ。我輩はこれだけでも充分じゃ」

提督「……私も、お前の温もりが欲しいのかもな」

利根「ほう? 我輩は冷たいぞ?」

提督「今、こうして温かいのは事実だ」ギュ

利根「……そうか。温かいか」ギュゥ

提督「ああ……とても、心地良い」

利根「奇遇じゃな。我輩も心地良いぞ……」

提督「久々に良い悪夢が見られそうだ」

利根「うむ……。良い悪夢、見たいのう」

提督「おやすみ、利根」

利根「おやすみじゃ、提督」

……………………
…………
……

68 = 1 :

提督「…………」ジッ

金剛「…………」ジッ

利根「なんじゃ。提督も金剛も揃って海を眺めおって。そんなに面白いかの?」ノシッ

提督「お前が思っているよりは楽しいと思うぞ。あと、背中に覆い被さるのは良いが体重は掛けるな」

金剛「私は、ただ何となくデス」

利根「ふむ? 何となくとな?」スッ

金剛「本当に思ったよりもやる事や出来る事が少ないデス。後はこうして海を眺める事くらいシカ……」

利根「まあ、この規模の島ならば一日もあれば調べ尽くせるじゃろうしな。お主がここへやってきて早一週間。暇で暇で死にそうになる頃合じゃ」

金剛「……今ふと思ったのデスが、利根」

利根「うん?」

金剛「利根が艤装を付けている姿を見掛けないのデスが、艤装はどうしたのデスか?」

利根「ああ、あの鉄の塊か。あれは随分前から倉庫で放置しておるな」

提督「埃を被るどころか、潮風で錆付いて穴だらけになっていてもおかしくないだろうな」

金剛「……もし、敵が襲ってきたらどうする気デス?」

利根「まあ、その時はその時じゃな。むしろ、こんな小さな島を襲おうと思う深海棲艦も居らんじゃろうて」

提督「もし会敵したとしても無視すれば良い。放っておいて陸にいれば奴らも攻撃をせんだろう」

金剛「……なんだか、希望的観測デスね?」

利根「まあ、実際にそれで戦闘にならなかったからのう」

金剛「……ホワッツ? このアイレットで深海棲艦と会敵したのデスか?」

提督「随分と前に一回だけな。浜辺付近まで近付いていた深海棲艦を見付けた時、敵という認識よりも先に珍しいという感情が出てきた」

利根「深海棲艦の事について提督と話しておったら、どういう訳かそのまま帰ってしまったよのう」

69 = 1 :

金剛「問答無用に攻撃してくるかと思いまシタが、何があったのデスかね」

提督「そればかりは私達も分からん。想像すら付かない」

利根「全くもって不思議な話じゃよな。その頃には艤装も降ろしておったから、攻撃をされれば間違いなく陸で轟沈しておったじゃろうなぁ」

提督「私など赤い霧になっていただろう」

金剛「……想像したくないのに想像してしまいまシタ」

提督「む。大丈夫か?」スッ

金剛「ええ……なんとか……」

提督「…………」サスリサスリ

利根「? 提督よ、こういう時は抱き締めるのが普通ではないのか?」

金剛「……………………。────ッ!?」ビクンッ

提督「馬鹿を言うな。お前相手ならそうするだろうが、金剛は私の艦娘ではない上、出会ってから数日しか経っていないだろ」

利根「我輩はやっても良いと思うがのう」

金剛「…………」

提督「自分にされている事の全てが普通だと思うな。中には例外的にやっている事もあるんだぞ」

利根「そうは言ってものう……。おそらく、金剛もそうされたいと思うておると思うぞ?」

提督「吊るすぞ」

利根「い、嫌じゃ!! で、でででも、これは引けぬぞ!?」

提督「よし、では今から吊るそう。利根と私は互いの裸を見る事に慣れているくらいだ。数時間吊るしても耐えられるよな?」

利根「あれは羞恥心以前に提督が怖いんじゃぞ!? 二分と保たぬわ!!」

提督「ええい、耳元で大声を出すな。いや、丁度良い。逃げられる前に捕まえておけるか」グイッ

利根「ぬあっ!? し、しまった!」

70 = 1 :

提督「久々だ。ああ、久々だな利根。お前を吊るすのは何年振りだろうか?」

利根「う、ううぅ……!」

金剛「……あの」

提督「どうした。金剛も見るか?」

金剛「いえ……そうではありまセン。確かに少し興味はありマスけど」

利根「持たぬで良いぞ、そんな興味は!?」

提督「やかましい。少し黙っていろ」ギュゥ

利根「むーっ!! むぅーっ!!!」ジタバタ

金剛「……わ、私も、そんな風に……抱き締めて貰って、良いですか?」オソルオソル

利根「!」ピタッ

提督「……いくら何も無い島だからといっても、物事には線を引くべき場所は引かなければならんぞ」

金剛「一度だけ……一度だけで充分デス。だから、お願いしマス」ペコッ

提督「頭を下げる程でもないだろう。頭を上げなさい」

利根(お? 何やら物言いが柔らかいぞ?)

金剛「……ダメ、でシタか?」シュン

提督「…………一体何を考えているのかは分からんが、一度だけだぞ」

金剛「!! ありがとうございマス!」

利根「ぷはっ! ほれ、言うたじゃろう。提督は女心が分かっておらんのう」

提督「釣竿の先に吊るして鮫でも釣ってみようか」

利根「ご、ごめんなさい……!」ビクビク

71 = 1 :

提督「冗談だ。……それにしても、お前も不思議な事を望むものだな、金剛」

金剛「自分でもそう思いマス。けど……今はそうしたいデス」

提督「……心の準備は良いか?」スッ

金剛「ハ、ハイ」ビクビク

利根(……ふーむ。自分から言っておいてアレじゃが、どうも良い気分になれぬのう?)

提督「ほら、一歩前に踏み出して来い」

金剛「…………っ」ギュゥ

提督「よしよし。良い子だ」ソッ

金剛「……ぁ…………」

提督「どうした」

金剛「少しだけ……いえ、強くしても良いので抱き締めて下サイ」

提督「…………」チラ

利根「? 何をしておるのじゃ提督。少し痛いくらいで丁度良いんじゃぞ?」

提督「……分かった」ギュウ

金剛「────っ」

金剛(……温かいデス。人の温もりって、自分と全然違うのデスね……)

金剛(どうしてデスか……? 自分で自分を抱き締めて、こんなに温かくならないのに……どうして、他人に抱き締められると、こんなに温かいのデスか……?)ジワッ

利根「…………ほれ、何をしておるのじゃ提督。頭も撫でてやらんか」

提督「いや、それは──」

金剛「……………………っ」ギュッ

提督「……ああ、分かった」ナデ

72 = 1 :

金剛「ぁ……」

金剛(何でショウか……心に流れてくる、この優しくて、温かい気持ちは……)ポロ

金剛(ダメ……涙、勝手に出てきちゃいます……)ポロポロ

金剛(──ああ……これが、私がずっと望んでいたものだったです……)ポロポロ

金剛(いつか……テートクから貰いたかった優しさ……ずっと、何年も待ち続けた温もりが……)ポロポロ

提督「…………」ナデナデ

金剛(この人……この人が…………私のテートクだったら……────っ!!)

金剛「っ!」グイッ

利根「お? どうしたんじゃ。いきなり離れ──……なぜ泣いておるのじゃ?」

金剛「……………………ごめ、なさい……。少し、部屋に……一人で……」ダッ

提督「…………」

利根「…………」

提督「……………………」

利根「……提督よ、確かに少し痛いくらいが丁度良いとは言ったが、そんなに強くしたのかの?」

提督「吊るす」

利根「なっ!? な、なぜじゃ!? や、やめ──ってどこにロープを隠し持っておったのじゃ!?」タジッ

提督「問答無用」ヒュッ

利根「ひっ──!?」

ニィアアアアアアアアアアアア────ッッ!!?!

…………………………………………。

金剛「……馬鹿です。私は、大馬鹿者です……」

金剛「あの人が私のテートクだったら、ですって……? そんなの、許されません……。私は、既にテートクから指輪を貰ったのですよ……?」

金剛「例えそれが、私の能力を精神的に向上させる為だけのモノだったとしても、私はテートクと契りを交わしたです……」ポロ

金剛「なのに……普段から優しくされていないからといって……私の欲しかった優しさと温もりをくれたからといって……あんな事を思ってしまうだなんて……!!」ポロポロ

金剛「自分で自分を殺したいです……。テートクに会わせる顔がありません……」ポロポロ

金剛「ごめんなさい……ごめんなさい……テートク…………」ボロボロ

金剛「ごめんなさい…………ごめんなさい……────────」

……………………
…………
……

73 = 1 :

色々とキリが良いので今日はここまでにしておきます。またいつか来ますね。

次はあの二隻も出ます。自分でも書くのが楽しみ。

74 :

吊るされるまでがおっそーい

75 :

おつおつ
この艤装付けてない利根ならいくら吊るしてもカタパルトの調子が悪くなる心配がないからいいね(ゲス顔)

76 :

このSSは瑞鶴とか金剛の世界線とは繋がってたりするのかな?

「解体する」と「艤装を外す( 放置)」は異なること……ってことでいいのかな?

77 :

これは…NTRかな?(期待)

78 :

まとめで見たがあなた様だったのか過去作リアルタイムで見てたから新作も楽しみです。利根ちゃん天使

79 = 78 :

まとめで見たがあなた様だったのか過去作リアルタイムで見てたから新作も楽しみです。利根ちゃん天使

80 = 78 :

まとめで見たがあなた様だったのか過去作リアルタイムで見てたから新作も楽しみです。利根ちゃん天使

81 :

落ち着けsageろ帰れ

82 = 78 :

過去作をリアルタイムで読んでたので今回の作品も期待してます。利根ちゃん天使

83 = 78 :

過去作感動してました。新作も楽しみです。利根ちゃん天使

84 :

過去作面白かったです。利根ちゃんのかわいさに感動したので那珂ちゃんのファンやめます

85 :

うわあ
荒れないといいが

86 :

連投でageとか救いようがねえな

87 :

とりあえず巣に帰るといい

88 = 78 :

すみません書けてると思わなくて。申し訳ない

89 :

本当に作品と作者が好きならお前はスレに書き込まないほうがいい、現状ただの荒らしだぞ

90 :

ただの荒らしだろ触れるな

91 :

提督「…………」

利根「…………」

金剛「…………」

利根(……気まずいっ!!)

利根(なんじゃ、この気まずい空気は……!? 日が変われば元に戻ると思うておったが、全然ではないか……!!)

利根(せめてこの垂らした糸に魚が食い付いてくれれば空気も変わるというのに……! 今日ばかりは全くもって反応を示さん!!)

利根「…………」チラ

提督「……………………」

金剛「……………………」

利根(……そりゃそうじゃよのうっ!? こんなドンヨリとした雰囲気が漂っておる餌に、誰が食い付くものかのう!? 腹を空かせたピラニアでも唾を吐いて去るよのう!?)

利根(我輩はそんなに間違っておったのか!? 昨日、金剛が抱き締められたいと思うておったのは確かではなかったのか!?)

利根(誰でも構わん! 何でも構わん!! どうかこの空気を壊してくれぬかぁ!!?)

提督(──む)チラッ

ザリッ──!

利根「!! ……誰じゃ?」クルッ

瑞鶴「え……あ、あれ……?」

「……ハラショー」

金剛「──え?」クルッ

瑞鶴「え……ぇえ!? こ、金剛さん!?」

金剛「瑞鶴!? 響まで!?」

「!! 金剛さん、心配したんだよ」

92 = 1 :

提督「知り合いか、金剛」

金剛「……私の鎮守府で、よく一緒に出撃していた仲間デス。でも、どうしてここへ……?」

瑞鶴「や……あはは……まあ、私の状態を見てくれたら分かるかもしれないけど……」

提督「中破……いや、ギリギリ大破しているな。駆逐艦の響は無傷だというのを考えると、護衛退避したといった所か?」

「ご明察だよ。作戦中、珍しく被弾した瑞鶴さんが大破したから、護衛退避している所だったんだ。……だけど」

瑞鶴「母港に帰る途中、海が大荒れに荒れちゃって……。方向も完全に分からなくなっちゃって闇雲に進んでたらここに辿り着いたの」

提督「そうか。大変だったんだな」フイッ

瑞鶴「む。素っ気無いわね。失礼じゃない?」

提督「自分の肌を見られても良いと言うのならば目を向けるが、そういう訳ではないだろう」

瑞鶴「え、あ──! わ、忘れてた……!」サッ

利根「……忘れるかの、普通?」

「忘れないね。恥ずかしくないのかと思ってビックリしていたけど、まさかそんな理由だったとは思わなかったよ」

瑞鶴「……だって、沈まないようにするので必死だったんだもん…………」イソイソ

金剛(響の後ろに隠れていますケド、なんだか不思議な光景デスね)

提督「利根。一応聞いておくが、余っている服はあるか?」

利根「我輩は知らんぞ。物資は全て提督が管理していたではないか」

提督「……修理をするしかないな」

利根「やはり無いか」

瑞鶴「え、ここってドックとか妖精さんとか居るの?」

利根「いや、居らんぞ」

瑞鶴「……じゃあ、どうやって修理するのよ」

利根「それは勿論、我輩の提督が修理する他ないのう」

瑞鶴「え」

93 = 1 :

「……もしかしてだけど、金剛さんも同じなのかな?」

金剛「イエス。ぼんやりとしか憶えていまセンが、この方が一生懸命修理をしてくれたのは確かデス」

瑞鶴「ちょ、ちょっと! 嫌じゃなかったの!?」

金剛「……本当に意識が朦朧としていまシタので、そう考える余裕も無かったデス」

「そんなに酷い状態だったんだね。……今は大丈夫?」

金剛「この通り、ピンピンしてるネー」ニコニコ

「!」

瑞鶴「そっか……良かったぁ……。もー、全然帰ってこなくて心配したんだからね?」

金剛「ソーリィ……。──ところで、瑞鶴は修復をどうするデスか?」

瑞鶴「え。えっと……」チラ

提督「…………」

瑞鶴「……本当に、修理できるのってこの人だけ?」

利根「我輩は隣で見ていたが、何をしているのか全く分からんかったぞ」

金剛「私は見た事すらないデス……」

「私も金剛さんと同じだよ」

瑞鶴「う、うう……」

提督「……利根。私の上着を渡してやってくれ。流石に艦娘といえど、このままでは風邪を引いてしまう」スッ

金剛「え──!?」

利根「うん? 構わんが、どうして自分で渡さないのじゃ?」スッ

提督「男の私が近付くよりも女のお前の方が安心出来るだろう」

利根「なるほどのう。──ほれ、瑞鶴」スッ

瑞鶴「あ、えっと……うん。ありがと」

94 = 1 :

金剛「え、ええ……? ほ、本当に着せて良いのデスか? 大事な軍服デスよね?」

提督「構わん。今この場においては私の軍服など、ただの防寒着だ」

「…………? !!」

金剛「……瑞鶴。その軍服は出来るだけ丁寧に扱って下サイ」

瑞鶴「え? そりゃ人様の物だしそうするけど……どうして?」

「…………」ピシッ

瑞鶴「ど、どうしたのよ響ちゃん。いきなり敬礼なんてして」

「……先程の非礼を詫びます。申し訳ございません。そして、お気遣い、ありがとうございます」

提督「止めてくれ。私は今、そんな立場の人間ではないよ」

瑞鶴「え……もしかして、凄く偉い人……?」

金剛「……この方は私達のテートクの二つ上、中将の階級デスよ」

瑞鶴「……………………」

瑞鶴「大変、失礼しました……!!」ビクビク

利根「ぉー。三日前の金剛と同じ反応じゃのう」

提督「この島じゃそんな階級なんて意味を成さんよ。畏まらないでくれ」

瑞鶴・「はいっ!」

提督「…………」

金剛「ア、アハハ……やっぱりそうなるデスよね。私も同じでシタ」

瑞鶴「あの……あ、あの……罰とかは……」ビクビク

金剛「何も無いデース。とても優しいお方デスよ」

提督「優しいかどうかは知らんが、罪や罰などを言うつもりは無いから安心してくれ。言うなれば、出来るだけ肩肘張らず普段通りにしてくれると助かる」

利根「本当に提督は畏まられるのが苦手じゃのう」

瑞鶴「あ、ありがとうございます……!」

95 = 1 :

「……呼び方は提督、さんで良いのでしょう……良いのかな」

提督「さんも付けなくて構わない。さっきも言ったように、ここでは階級や提督や艦娘などといったモノに縛られる事はない。助け合って生きねばならん」

利根「でないと待つのは死じゃからのう」

提督「これからよろしく頼む」

「…………うん。よろしく、提督」

瑞鶴「あの……」

利根「うん? どうしたのじゃ?」

瑞鶴「こ、こっちを向いても、良いんですよ?」

提督「……まずはその服を着てくれるか。出来る限り見られたくないだろう?」

瑞鶴「す、すみませんでした!」イソイソ

金剛「瑞鶴はパニックになると自分の事が見えなくなるのは相変わらずネー」

瑞鶴「だって……そんな余裕無くなるじゃないのぉ……」イソイソ

瑞鶴「……うん。良し。き、着ました」

提督「そうか。……さて、話を戻すが修復はどうする。私を観察してからするしないを決めても構わん。信用ならんと思ったら言ってくれ。利根になんとか頑張らせよう」

利根「我輩じゃと!? そんなに手先は器用ではないぞ!?」

提督「案外やれば出来るものだ。目の前に実例が居るだろう」

利根「むー……」

提督「実際に修復して思った事や、やってはいけない事、手順などを叩き込めばどうにかなるはずだ。お前も出来る」

利根「その根拠の無い自信はどこからやってくるのじゃ……」

提督「お前への信頼、という事で納得してくれ」

利根「うーむ……むぅー…………それなら、良いかのう。我輩も頑張る」

96 = 1 :

瑞鶴「あのー……失敗したらどうなるんですか……?」オソルオソル

提督「やってみた感覚としては、資材が消えるくらいだったな」

瑞鶴「あ、なんだ。それくらいなんだ……。良かったぁ……」ホッ

金剛・利根「……………………」

提督「うむ。だからそんなに気構える事もない。ついでに敬語を使う必要も無いぞ?」

瑞鶴「あっ……!」

提督「少しずつでも良い。慣れていってくれると助かる」

瑞鶴「はい──や、違くて……うん。がんば……るね」

提督「うむ」

金剛「……ところで提督。資材が消えるくらいとライトに言っていまシタけど、この島に資材はいくらほど残ってるデスか?」

提督「詳しくは知らん」

「え?」

提督「回数で言えば一回出来るかどうかギリギリといった所だろうか」

瑞鶴「……それって結局、成功か失敗のどっちかじゃないの!?」

提督「利根が上手くやってくれるのであれば完全修理までギリギリいけるだろう。失敗した箇所が多くなれば多くなるほど損傷部位はそのままとなる」

利根「嫌な予感はしておったが、そういう事じゃったのか!! やはり難しいではないかぁー!!」

提督「逆に考えろ。必要最低限まで修復できれば気にする必要も無いと」

利根「……完全に失敗したらどうなるのじゃ?」

提督「その時か……。ふむ。あの服を刻んで必要最低限の衣服を作るのはどうだ?」

瑞鶴「ごめん。それは無理です……。中将さんの軍服で作られた服なんて畏れ多くて……」

提督「いずれ慣れるだろう」

瑞鶴「慣れるのかしら……」

97 = 1 :

提督「どちらにせよ気持ちの問題だ。──おっと」グイッ

利根「む? ──おお、やっと釣れたか!」

提督「糸が切れなければ釣れるだろう」クイックイッ

利根「そこらで拾ったボロ糸じゃからのう……。前に交換してから大分経つし心配じゃ」

提督「怖い事を言ってくれる。本当に千切れたらどうす──」ブチッ

金剛・瑞鶴「あ」

利根・「…………」

提督「……利根」チラ

利根「わ、我輩のせいではなかろう!?」

提督「この虚無感をどうしてくれようか」

利根「我輩に言われてもどうしろと……」

提督「……そうだな。いつものように頼む」

利根「む? いつものというと、いつものか?」スッ

提督「ああ」

金剛(いつもの……?)

瑞鶴(何をするのかしら……)

(……少し、興味があるな)

利根「ほれ」ノシッ

金剛(ああ、なるほど。確かにいつものデスね)

瑞鶴「……背中に乗っかって、何かが変わるの?」

提督「大抵この状態になっているせいかは知らないが、こうされると非常に落ち着く」

利根「我輩も凄く落ち着くぞ」

98 = 1 :

「なんというか……不思議な人達だね」

金剛「響もそう思いまシタか? 私もそう思いマース」

瑞鶴「不思議過ぎて何も言えないわ……」

利根「むう……提督よ、我輩達はそんなにおかしいのであろうか?」ギュー

提督「少数派だというのは間違いない」

瑞鶴「……いや、ただ単に惚気てるだけかしら?」

「少なくとも私にはそう見えるよ」ジー

利根「とは言っても、恋愛感情は無いんじゃがのう」

提督「ああ。同じく無い」

金剛「……ホワッツ!? それ、本当デスか?」

提督・利根「うむ」

瑞鶴「傍目から見たら完全に長く付き合ってるような感じなんだけど……」

「本当に交際とか結婚とかしていないの?」

提督・利根「特には」

金剛「……息がぴったりデース」

瑞鶴「ますます不思議ね……」

利根「我輩には分からぬぞ……」

提督「なんとなくは理解できるが、そこまで不思議なものなのか」

利根「我輩達にとってはこれが普通じゃからなぁ」

提督「まったくだ」

三人「…………」

金剛(本当、羨ましいデス……)

瑞鶴(良いなぁ……提督さんとそんなに親密になれて……)

(私には無縁の話、だね……)

99 = 1 :

利根「? どうしたんじゃ三人共?」

提督「……さて、すまないが瑞鶴と響は少し頼まれてくれて良いか?」

瑞鶴「?」

「なんだい、提督」

提督「こんな絶海の孤島に漂流してしまった二人は、助けが来るまでここで暮らさなければならないだろう。だから、私と利根の代わりに釣りをして欲しいんだ」

利根「む? 我輩達は何をするんじゃ?」

提督「利根は瑞鶴の修復をする際に使う資材集めと、私の知っている修復の手順を叩き込む。瑞鶴もずっとそのままというのは嫌だろう」

瑞鶴「う、うん。これはこれで恥ずかしい……」

提督「いつも暇だ暇だと言っているんだ。これから少しの間は勉強の時間だ」

利根「ふむ。なるほどのう。瑞鶴と響が良いのであれば我輩は構わぬぞ」

「無論だよ。これからお世話になるんだ。いくらでも手伝いたい」

瑞鶴「……………………」

瑞鶴「……あの、さ」

利根「うん?」

瑞鶴「私、中将さんに修復されても……良いかなって思う」

提督「無理をしていないか?」

瑞鶴「は、恥ずかしいのは勿論よ!? ただ……なんというか、信用できるって思ったの。本当に、ただなんとなくなんだけどさ」

提督「ふむ。瑞鶴、私の目を見ろ」

瑞鶴「え? う、うん」ジッ

提督「今言った事に嘘偽りは無いな?」ジッ

瑞鶴「は、はい……!」ビクッ

利根(うぬ? 怖いのかの?)

提督「……………………」

瑞鶴「…………」ビクビク

100 = 1 :

提督「ふむ、そうか。ならば工廠もどきの倉庫へ行こう」

利根「我輩はどうすれば良いか? 釣りで構わんのかの?」

提督「瑞鶴による。私と二人になるのが怖ければ、利根や金剛、響も一緒に付いてきて貰うが、どうする」

瑞鶴「え。え、えーっと……」チラ

提督「釣りの事は気にするな。食料の備蓄はある」

瑞鶴「……できれば金剛さんと響ちゃんが付いてきてくれると、安心できると思う」

提督「そうか。金剛、響、すまないが付いてきて貰っても良いか?」

金剛「オーケーですヨー」

「私も問題ないよ」

提督「そうか。では利根、戻ってくるまで釣りを頼む」

利根「任されよ! 我輩がんばって大漁を目指すぞ!」

提督「頼もしい言葉だ。──さて、行こうか」スッ

…………………………………………。

瑞鶴「……ほ、本当に直った」

金剛「コンプリートリカバリィ。手際が良いデスね」

「けど、本当に良かったのかい? 足りなかった鋼材を利根さんの艤装を解体して使っちゃったけど」

提督「ああ。構わんよ。どうせ利根も使わん。腐らせるくらいならば何かに使った方が良い」

瑞鶴「……今更だけど、本当に利根さんは良いって言うのかしら」

提督「一年以上も放置しているものだ。それに以前、利根にも聞いた事があるが、この島で艤装は重くて邪魔なだけなようだ」

金剛「確かに邪魔になると思いマス。私もそろそろ降ろしてしまおうかと考えていまシタ」

瑞鶴「敵が来たらどうするの?」

提督「滅多に現れんし、現れたとしても放置していれば向こうも襲ってこない。そもそもこっちは陸に上がっているからな」

「そんなものなんだね」

提督「鎮守府ならば攻撃されたかもしれんが、小屋みたいな物と小さい住居があるくらいの場所だから攻撃する必要も無いと判断されているのだろう」

瑞鶴「ふーん……?」


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