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    元スレ利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」

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    851 :

    金剛、瑞鶴は作者の前作で読めるよ

    852 :

    今回の流れでの瑞鶴ルート気になるな

    響も気になる

    853 :

    この作品の瑞鶴と響って、どう見ても脇役やん
    北上や時雨、夕立のポジションやん
    あくまでも現時点では、だけどさ

    854 :

    脇役ではないけど√はないだろうなあ
    ついでに言うと金剛も同じようなもんな気がする

    855 :

    既に完結した√のある子は、二重√になるからないだろ

    856 :

    響がヒロインのもあっていいとおもうんだ

    857 :

    エロ無しならそれもありだと思う
    響に手マンしてた話は正直グロかったもの

    858 :

    更新まではもう二、三日くらいは掛かるかも。ごめんよ。
    リアルで色々とハプニングとか起きてる。

    859 :

    待ってます

    861 :

    待ってます
    頑張ってください!

    862 :

    トラブルと聞くと深刻なアレかと思うが
    ハプニングと聞いてもいやーんまいっちんぐ!としか思えずぐぬぬ

    863 :

    間宮「伊良子ちゃーん。そっちの準備も終わりそう?」

    伊良子「あとほんの少しですよー。味付けもバッチリです!」

    間宮「はーい。もうすぐしたら皆が来るから、私は食器類の再確認をしておきますね」

    伊良子「分かりましたー。って、あれ?」

    提督「邪魔するぞ」スッ

    間宮「あら、提督? どうかなされたのですか?」

    伊良子「お腹が空いちゃいました? もう少しですので待ってて下さいねー?」

    提督「いや、そういう訳ではない。二人に話があるんだ」

    間宮「お話ですか? なんでしょう」

    提督「この鎮守府での食事の全ては二人に任せてあるだろう。だが、これだけの所帯だ。人手が不足しているのではないかと思っている」

    間宮「んー……。確かにあと一人か二人は居て下さると楽になりますけれど、いきなりどうしたのですか?」

    提督「なに。少々巡り合わせがあってな。今のところ料理の事はほぼ無知だが、作る事に興味を持ち始めた子が二人居る」

    伊良子「その子達をここで働かせたい、というお話ですか?」

    提督「そうだ。お願いしたい」

    間宮「んー……?」

    伊良子「? 間宮さん、どうしたのですか?」

    間宮「いえ、提督が直々にお願いをしにくるという所で何か引っ掛かって……。特別な事情でもあるのでしょうか」

    提督「……絶対に外へ漏らさないと誓ってくれるだろうか。今回はそれほどシビアな話なんだ」

    伊良子「私は構いませんが、そんなに重要なのですか?」

    提督「ああ。外部に情報が流れると誇張も比喩も無しに鎮守府が崩壊するという可能性がある」

    間宮「…………えっと、お料理をするお方ですよね? なぜそんなに重要なお話になるんですか……?」

    提督「本来ならば許されない事だからだ」

    864 = 1 :

    間宮「どこかの国のお姫様でも雇わせるんですか?」

    提督「字面では強ち間違っていないが、もっと深刻だ」

    伊良子「ええぇ……」

    間宮「……危険や障害はありますか?」

    提督「私が見る限りでは無いと言える。……先に言っておくが、私が孤島暮らしをしていたとき共に暮らしていた者なんだ。──念の為だが、利根の事ではないぞ」

    間宮「では、提督が信頼をしているお方という事でよろしいですか?」

    提督「ああ。私はあの二人の事を信頼できると思っている」

    間宮「ならば、私は信頼も信用もします。提督がそう仰るのでしたら問題無いはずです」

    伊良子「私も同じ意見ですよー」

    提督「ありがたい。──おそらく今夜、顔を合わせる事となるだろう。世間的には問題のある子達だから、日付が変わった時に二人の部屋に足を運ぶ」

    間宮「はい。お待ちしていますね」

    伊良子「はーい」

    提督「最終確認をしておくが、その二人を知ったからには戻れないと思ってくれ。もしその二人が外にバレた場合、この鎮守府に直接関わっている者全てが処刑されてもおかしくはない。──それでも良いか?」

    伊良子「しょ、処刑……」

    間宮「大丈夫ですよ。提督がやろうとしている事ですから、きっと上手くやってくれます」

    伊良子「こ、怖いですけど……がんばります!」

    提督「……何を頑張るのかは分からないが、頼む」

    間宮・伊良子「はいっ」

    …………………………………………。

    865 = 1 :

    金剛「……夜になってからもう随分と時間が過ぎまシタね」

    瑞鶴「そうねぇ。たしか、日付が変わった後くらいに迎えが来るんだっけ?」

    金剛「そのはずデース。…………でも、今の時間が分からないネ……。今は何時なのデスかね」

    「たぶん……そろそろ零時を回った頃じゃないかな。本当にたぶんだけど」

    ヲ級「…………」ソワソワ

    金剛「どうかしまシタか?」

    ヲ級「本当に、大丈夫なのか、ドキドキしてる」ソワソワ

    空母棲姫「まあ……そう思うのも無理はないだろう。私とて本当に問題が無いのか心配しているくらいだ」

    金剛「提督ならばノープロブレムだと私は思うデス」

    空母棲姫「ほう。どうしてそう考えた?」

    金剛「やっぱり、あのアイレットで一緒に暮らしたからデス。……今だから言える事デスが、私の欲しかったものを提督は私に下さいまシタ」

    金剛「言っていないので知らないと思いマスが、私は瑞鶴や響が来る前に提督に優しくされて泣いているデス」

    瑞鶴「……え? 金剛さんが?」

    「それは……なんというか、よっぽどだね」

    空母棲姫「……私もあまり想像がつかない」

    ヲ級「人前で、泣きそうに、ない」

    金剛「勿論、二人の前では泣いていまセン。瑞鶴と響と一緒に使っていたルームに逃げて泣きまシタ。──あ、これは誰にも言ってはいけまセンよ? 私のシークレットですからネ?}」

    瑞鶴「……それにしても、本当に意外ねぇ。あの鎮守府に居た時は泣くとかどうとかって全く思わなかったわ」

    金剛「あの時は……心がどこか死んでいたのかもしれまセン」

    「……………………」

    金剛「毎日、提督の言われるがままに出撃をシテ……執務をこなシテ……食事はただの栄養補給のようで……初めこそは褒めて貰いたかったデスが、いつの間にかやらなければならない事や指示された事を必死になって動いていただけだったような気がしマス」

    瑞鶴「……そうだったわよね。確かに、あの頃の金剛さんは一番酷使させられてたように思うわ」

    「でも、これからはたぶん、そうならないと思う。提督が私達をどう扱うかによると思うけど、悪くはしないと私は思う」

    866 = 1 :

    ヲ級「あの人、優しい」ニパッ

    金剛「イエス。だから……普通の艦娘として生きていけるのならば、私はそれ以上は何も望みまセン」

    瑞鶴「……ちょっと大袈裟な気もするけれど、今までが今までだったから、そう思っても仕方が無いのかもしれないわね」

    空母棲姫「……………………」キョロ

    「? 空母棲姫さん、どうしたんだい?」

    空母棲姫「……いや、ふと思った事があるだけだ。特に何かがあった訳ではない」

    瑞鶴「ふぅん? 何を思ったの?」

    空母棲姫「……よくよく考えてみれば、お前達は捨てられた艦娘という訳だ」

    「そうなるね」

    空母棲姫「そして、私とヲ級は深海棲艦の群れからはぐれ、そして過去の仲間からは敵と見做されて捨てられた深海棲艦だ」

    瑞鶴「えっと……うん、そうなるわよね」

    空母棲姫「そしてこの誰も来ないような沿岸……どことなく野良猫か何かと同じような気がして、な……」

    金剛「オーゥ……そう言われてみれば……」

    瑞鶴(あ、そう言えば野良艦娘で──)

    「! 誰か来たよ」

    四人「!!」

    提督「──さて、この辺のはずだが」

    金剛「……提督デスか?」

    提督「む、そっちか。今行く」

    間宮「あ、あれ……? 今の声って……」

    瑞鶴(え? 誰か連れて来ているの?)

    提督「何日か振りだな。大丈夫か?」

    「あの島で鍛えられたからね。問題なく暮らせたよ」

    提督「そうか。良かった」

    空母棲姫(……間宮と伊良子? どうしてこんな場所に)

    867 = 1 :

    間宮「っ……!?」ビクッ

    伊良子「え……え、え……? し、深海棲艦……?」ビクン

    提督「間宮、伊良子。夕方に言っていた二人というのは、この深海棲艦の事だ」

    伊良子「ど、どどどどういう事ですか……!?」ビクビク

    提督「簡単に説明するならば、深海棲艦から敵と見做された深海棲艦……そして、孤島で私と利根、金剛に瑞鶴、響の食材を調達してくれたりもしている」

    伊良子「だ、大丈夫……なのですか……?」ビクビク

    提督「大丈夫だからそんなに怯えなくても良い。現に金剛達と一緒に居るだろう?」

    間宮「……提督」

    提督「どうした」

    間宮「提督は……このお二人を信頼しているんですよね?」

    提督「ああ。空母棲姫はなんだかんだで常識がある。理由も無く危害を加えてきたりはせんよ。ヲ級に至っては普通に接している分には人畜無害だ」

    空母棲姫「単純に貴方の常識が無さ過ぎるだけなのではないかしら」

    提督「……このように、割と痛い所も突いてくる」

    空母棲姫「特に、少し強引過ぎると思うのだけれど」ジッ

    提督「否定はしない」

    伊良子(あれ……本当に普通の会話ですね……?)

    間宮「……このお二人は本当に深海棲艦なんですか?」

    空母棲姫「本物だ。……艦載機があれば証明も出来ただろうが、生憎と全て撃墜されている」

    提督「今になって思えば、そうであったからこそ対等に話し合えたのかもしれん」

    空母棲姫「違いありませんね。私も艦載機が残っていれば戦おうとしたでしょうし」

    間宮(……提督にだけ口調が変わっているような気がしますけれど、向こうで何かあったんでしょうか)ジー

    ヲ級「姫はね」チョンチョン

    間宮「は、はい?」ビクッ

    ヲ級「提督を、信頼してる。だから、素のくちょ──むぐっ」

    空母棲姫「余計な事は言わないの……!!」ググッ

    ヲ級「むぐー……」

    伊良子(あ……なんだか可愛いかも……)

    間宮(……深海棲艦も艦娘も、同じなのかもしれませんね)

    提督「……という訳だ。この二人に居場所を与えたい。料理を教えてやってくれないか」

    間宮「私は大丈夫ですよ。伊良子ちゃんは?」

    伊良子「私も問題ありません。むしろ、後輩が出来たのかと思うと可愛がりそうです!」

    空母棲姫「……私も可愛がるのか? ビジュアル的に無理があるだろう」

    伊良子「あ、あはは……たぶん貴女には普通に接するかもしれません」

    空母棲姫「そうしてくれるとありがたい」

    提督「では、頼んだぞ二人共」

    間宮・伊良子「はいっ!」

    868 = 1 :

    金剛「そちらのお話は纏まったようデスけれど、私達はどうすれば良いデスか?」

    提督「こちらで部屋を用意する。私の隣の部屋に監禁のような扱いになってしまうが……許してくれ。隣の部屋は防音仕様となっているが、一応音には気を付けておいてくれるか」

    瑞鶴「大丈夫よ。海から拾ってくるっていうのが前提だもん。それに、ちゃんとしたベッドで寝られるのなら今の所は充分よ」

    「正式に入籍できるのを待っているよ」

    金剛「……でも、どうして防音仕様なのデスか?」

    提督「色々と防音の方が良い事もあるんだ」

    瑞鶴「ふぅん? そっか」

    間宮「……えっと、提督? 正式に入籍ってどういう意味なんですか?」

    提督「三人は別の鎮守府の艦娘だ。……しかし、事情があって捨てられる事となってしまった。そこで私と会ったんだ」

    伊良子「艦娘を捨てる……なんでそんな……」

    提督「理解し難い事だ。考えなくて良い。──この三人の事だが、誰にも言わないようにしてくれ。頼む」

    間宮「ええ、勿論ですよ。捨てられて良い命なんてありませんから」

    伊良子「そうですそうです! 後でお夜食を持ってきますからね?」

    金剛「ありがとうございマス!」

    瑞鶴「ありがとね!」

    「スパスィーバ」

    提督「では、鎮守府へ案内する。巡回のルートは外して進むが、一応話さないようにしてくれるか」

    全員「はい!」

    瑞鶴「……あ、提督さん」トトッ

    提督「どうした」

    瑞鶴「ちょっとこっちに来てくれるかしら」チョイチョイ

    提督「物陰……? なんだ?」スッ

    瑞鶴「よし……ここなら見えないわね」チラ

    提督「…………?」

    瑞鶴「──野良艦娘です、にゃぁにゃぁ」コテッ

    提督「……………………」

    瑞鶴「…………」

    提督「…………………………………………」

    瑞鶴「……………………」

    提督「……どう反応すれば良い」

    瑞鶴「……ごめん。こうすれば良いんじゃないかって聞いたから……」

    提督「……ちゃんと拾うから、な?」

    瑞鶴「ありがと……」

    ……………………
    …………
    ……

    869 = 1 :

    一先ずはここまでです。また一週間後くらいに来ますね。

    夏コミに本を出す事になりました。別のサークルさんにスペースをお借りするする形です。小説に挿絵を何枚か乗せた同人ラノベになるかと思います。
    詳細はまた後日に発表します。

    870 :

    夏は地獄だよな、頑張って

    872 :


    だけど伊良子って誰だ……

    873 :

    多分>>656の時点で突っ込んであげるべきだったと思うの

    874 :

    伊良子→伊良湖に脳内変換お願いしマス。この辞書に伊良湖の名前を入れるの忘れてたよ……ごめんよ伊良湖。

    875 :

    伊良子清玄か

    876 :

    野良艦娘か
    響なら許された、たぶん

    877 :

    野良の話は>>322

    878 = 877 :

    コミケ行けないから委託販売はないかなぁ…(チラ

    879 :

    乙です
    IFルートは本編終了後ですよね?
    夏コミおめでとうございます、頑張ってください

    880 :

    空母棲姫がパフェ作ってる姿がシュールな気もするが
    お菓子作りは意外と計量とか細かい作業だから似合う気もする

    881 :


    ビスマルク→ビス子
    伊良湖→伊良子
    わかる

    882 :

    うっしゃあああああ夏コミ楽しみにしてるぜ
    情報ここにものっけてね

    883 :

    >>877
    よくそんなの覚えてたな
    今一気読みしたけどさっぱり気づかなかったぞ

    884 :

    空母棲姫は加賀さんの弓、引ける(加賀の艦載機扱える)のかな

    何かあったとき非武装の間宮たちを守るのに
    姫としての擬装は大破したままなら
    予備の加賀の擬装があり、使えるなら使いそうだけどな

    885 :

    夏コミ本楽しみに待ってます。
    出来ればメロンや虎に委託もして貰いたいところです

    886 :

    にゃぁにゃぁが破壊力ありすぎだろ・・・

    887 :

    更新はもうちょっと待ってて下さいませ……。大阪でやっていたイベントで艦これ本の売り子をしていたり夏コミの執筆をしていたりと手が回ってないんだ……。
    夏コミの本の内容は金剛さんと飛龍の本になります。以前にも言っていたように別サークルさんのスペースをお借りして本を委託させて頂けるという形です。ここら辺の詳細はブログで七月頭あたりに乗せるかも。
    遅くなってごめん。

    889 :

    >>887
    砲雷撃戦か…行きたかったなぁ…まあひとまずお疲れ様です

    890 :

    近況報告。今月の最終日か七月の初日に更新します。遅くなってごめんよ。
    夏コミの小説の締め切りが今月末なのです。がんばる。

    891 :

    仕事優先でよろしくお願いいたします
    楽しみにしています

    893 :

    今ざっとこの人の作品読んできたんだが

    面白すぎだろ 考査どうしてくれんだ

    894 :

    提督「──本日から皆と仲間になる子が居る。……挨拶をしてくれ」

    瑞鶴「は、はい! ──翔鶴型航空母艦二番艦、妹の瑞鶴です! よ、よろしくお願いします……」ペコッ

    「響だよ。これからよろしく」

    翔鶴(ぁ……えっと……)オロオロ

    暁・雷・電「…………」

    瑞鶴(うぅ……やっぱり凄く難しい顔されてる……)

    「……司令官、私達はあまり歓迎されていないみたいだけど……私達は『二人目』なのかな?」

    瑞鶴(ちょっと響ちゃん!? いきなり何を言ってるのよぉ!?)

    全員「っ……」

    提督(ふむ……。何となく読めたぞ)

    提督「……そうだ。瑞鶴と響……両者共にこの鎮守府では『二人目』となる」

    「一人目は、ここに居ないの?」

    提督「居ない。……二人とも、私の判断ミスによって沈ませてしまった」

    「……そっか」

    提督「ああ……」

    全員「……………………」

    瑞鶴(ど……どうするのよこれ……。最悪の空気ってレベルじゃないわよ……?)

    「今度は」

    提督「…………」

    「今度は、大丈夫?」

    提督「……約束する。今度は、必ず沈ませない」

    「ん。だったら良いよ。──司令官、作戦指示を。私は司令官の為に動きたい」

    『…………、…………。………………………………』

    提督「ありがとう……。──瑞鶴も、構わないか?」

    瑞鶴「え、私? ……えっと、うん。大丈夫、だけど……」

    895 = 1 :

    提督「……そうか」

    瑞鶴「あ、いや、うん! 大丈夫! 私は幸運の空母だもん。沈んだりなんかしないわ!」

    加賀「あら、そうなのね。だったら……沈まないようにみっちりと指導してあげるわ」

    瑞鶴「え……! え、えっと……それは……」

    加賀「何か問題があって?」

    瑞鶴「…………お、お手柔らかにお願いします……」ビクビク

    翔鶴「あのぅ……加賀さん」

    加賀「何かしら」

    翔鶴「……どうか、優しくお願い致します」ペコッ

    加賀「大丈夫よ。その辺りの加減はちゃんとするわ。……それに」チラ

    瑞鶴「?」

    加賀「きっとこの子は伸びるわ。そんな気がするの」

    提督「……ふむ」

    提督(加賀も分かってくれているようだな。そうすれば、多少の実力の大きさも目を瞑れるか)

    提督「加賀が言うのならば期待が出来る。私からも期待しているぞ」

    瑞鶴「う……。が、頑張る……!」

    「私も頑張るよ」

    提督「ああ。頼むよ」ナデナデ

    「ん……」

    (あ、なんだかもう堕ちてる)

    ……………………
    …………
    ……

    896 = 1 :

    金剛「…………」ボー

    金剛「……普通の部屋デスよね。ケド……ベッド以外は何も無いデスね……」

    金剛(それにしても……どうして防音にしているのでショウか? 色々と都合が良いと仰っていましたケド……)

    金剛「…………」キョロ

    金剛(……うーん。やっぱり何に使っていたのかが分からないデス……。窓を近くで見ればまた何か分かるかもしれまセンが、外から見てバレるのも良くありまセンし……)

    金剛「……やっぱり、寝ておいた方が良いのでショウかね? ──あ、確か後でテートクが娯楽品を持ってきてくれると言っていまシタっけ」ギシッ

    金剛「ちょっとだけ、楽しみデス……」コロン

    コツッ──コツッ──コツッ──

    金剛「?」クルッ

    金剛(今の……ノックですか? テートクでショウか)

    カチャッ……ガチャ──パタン

    間宮「こんにちは、金剛さん」

    金剛「えっと、こんにちは……デス」

    間宮「お暇しているかと思いまして、勝手ながら色々な物を持って来ました。──よいしょ」ゴトッ

    金剛「? これは……?」

    間宮「ガスコンロと小型電気オーブン、後は紅茶の葉っぱに卵や小麦粉、砂糖などもありますよ」

    金剛「え……えぇ? ど、どうしたのデスか、これは……?」

    間宮「提督からのお願いがありまして、これらを金剛さんの所へ持っていって欲しいとの事です」

    金剛「えっと、あの……良いのですか?」

    間宮「ええ、勿論ですよ。むしろ提督は、この程度の事しか出来ないーって言っていましたからね」

    金剛「……………………」

    間宮「……ごめんなさい。お気に召さなかったですか?」

    金剛「そ、そんな事はありまセン! とっても嬉しいデス! …………デスけど、気を遣わせてしまったような気がして……」

    間宮(……提督から軽く説明はして頂きましたけれど、本当にご自分の事を蔑ろにしてします傾向がありますね)

    897 = 1 :

    間宮「金剛さん」

    金剛「ハイ……」

    間宮「これは秘密ですよ? ──提督は、金剛さんをここへ押し込んでしまったと思っていて、申し訳ないって本当に思っているんです」

    金剛「……え? な、なぜデスか? テートクは何も悪くないデスよ?」

    間宮「それと、金剛さんと二人きりで話したい事があるのかもしれません」

    金剛「私と……?」

    間宮「そこは私の憶測ですけれどね。でも、そうでなければここに一人で残すなんて事をしないと思うんです。何か考えがあるはずです」

    金剛「何か考えが……。デスが、どうしてテートクではなく間宮がここへ来たのデスか?」

    間宮「今、提督は本部から纏められた指示書の確認と対応に追われています。何でも、提督が帰ってきたという事で急遽資料や指示書なんかを作りあげて送られてきたそうですよ。もう凄い量でした」

    金剛「……やっぱり、テートクという立場は忙しいのデスね」

    間宮「本当ですよね。私だったら、やれと言われてもやりたくないです」

    間宮「まあ、そういう事もあって、提督が金剛さんを暇させないようにと紅茶とお菓子作りの材料を持って行って欲しいと仰っていました」

    金剛「……とても嬉しいのデスが、匂いでバレたりしまセンか?」

    間宮「大丈夫ですよ。潮風でだいぶ薄れますし、もし匂いに気付いても食堂が近くにあるので私や伊良湖ちゃんが何かを作っているとしか思われません」

    金剛「…………えっと」

    間宮「?」

    金剛「ありがとうございマス」ペコッ

    間宮「いえいえ。私はこのくらいしか出来ませんから。──あ、それと、暇を作ったらここへ来るとも仰っていましたので、さっきの私がやったような小さなノックがありましたら提督だと思ってて下さいね」

    金剛「……ハイ!」

    間宮「良い笑顔です。──さて、私は空母棲姫さんとヲ級ちゃんに料理を教えてきますので、これで失礼させて頂きますね」スッ

    金剛「色々とありがとうございまシタ」ペコッ

    間宮「どういたしまして。──それでは、また後日に会いましょう」

    ガチャ──パタン

    金剛「…………テートクが私の為にこれを……」

    金剛「……よし。お礼にテートクが食べられるお菓子を作りまショウ。確か、砂糖がお嫌いと言っていまシタから、ノンシュガーのお菓子が良いデスね」

    金剛「材料は豊富にありマスから何でも作れます。……パイにビスケット、スコーンも良いデスね」

    金剛「久し振りなのでしっかりと出来るかは分かりませんが、頑張るデス……!」グッ

    ……………………
    …………
    ……

    898 = 1 :

    今回はこのくらいで投下終了です。たぶんまた一週間後に来ると思います。
    日付を跨いじゃった……楽しみにして下さっていた方、すみません……。おまけに量が少ない……。

    同人誌の方ですけれど、金剛と飛龍の本は確定しました。本文も書き上げたので、後は構成などなど色々と考えたり挿絵を描いて頂いたりするなどです。
    場所は一日目 東C36aで、STYX様に販売委託するという形です。この場を借りてお礼申し上げます。


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