元スレ利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
401 :
乙です
わがまま言うようで悪いんだけど投下できる日がわかったら書き込んでくれるとありがたいな
403 :
乙
終わり?知らない子ですね♪
404 :
乙です、待ってます。
405 :
乙でち
私事で一ヶ月近く来れなかったけどまだ続いていて嬉しい
何だかんだんだで一スレまるまる使ってもいいのよ?
406 :
後600もあるしね。
あるスレで「今年中に」終わらせるという宣言をした>>1もいたからへいきへいき
407 :
おつー、待ってるよ
408 :
書きたいことを書ききってほしいな
時間はかかってもいいから
409 :
待ってますよ
410 :
たぶん二、三日以内には投下できると思います。
お仕事の締め切りも近いので、そちらが優先なのはご了承下さいませ。
また、>>408さん宛てに感謝の言葉があります。
その言葉を目にして、ハッとしました。その言葉は私の中で強い想いでしたのに、言われるまで見失っていました。思い出させてくれてありがとうございます。
金剛さんのSSの時のように書きたい事を書き切ります。時間は掛かってしまいますが、終わりまでの構想は大体練っていますので、それまでお付き合い下さいますと喜ばしい限りです。
あと、ビジュアルノベルも勿論手を抜きません。楽しみにして下さっている方がどれほど居るのかは分かりませんが、そちらの方も細々と製作していっていますのでお待ち下さいませ。
411 :
了解
412 :
びじゅ…ある……のべる??
413 :
フリゲのライターとか?
414 :
とりあえず疑問に思う人は
過去作のログ検索するなりすればいいかと
415 :
ビジュアルノベルずっと全裸待機してますよ!
416 :
金剛「……………………」ボー
金剛(海、綺麗デス……。やっぱり、触れるくらい近くに居ると違って見えマス。考えも纏まってきて、やっぱり私は海と共にあるのデスね)
金剛「でも、本当に良いのデスかね……。提督は薦めて下さいまシタけど、本当はダメなのでは……」
金剛「…………私がずっと海の向こうを見ていたから、デスかね?」
金剛(確かに、少しだけ未練はありマス。ケド……割り切らないといけない事デス)
金剛「……………………」ジッ
金剛「……向こうの『私』は、上手くやっているのでショウか」
金剛(────? 今、岩場で何か動きまシタ? 何でショウかね?)トコトコ
金剛「確か、この辺りに──」ヒョコッ
空母棲姫「な……! 艦娘!」
ヲ級「!!」
金剛「エネミー!? そんな……!?」ザッ
金剛(シット! 今、私は艤装がありまセン……! このままでは──)
金剛「…………?」
空母棲姫「…………っ」ギリッ
ヲ級「…………!」ビクビク
金剛(……空母棲姫が大破で、ヲ級が中破? なぜ……)
空母棲姫「……む。艤装が、無い?」
ヲ級「ヲ……」
金剛「────っ!!」バッ
ヲ級「……逃げた」
空母棲姫「安心するな。艤装を取りに戻っただけだろう。……ここも危険だ。離れるぞ」
417 = 1 :
ヲ級「その必要、無いよ?」
空母棲姫「何を馬鹿な事を言っている。このままでは殺されるだけだ」
ヲ級「だって、ここ。あの変な人が、居た島」
空母棲姫「……なんですって?」
ヲ級「だから、大丈夫。きっと」
空母棲姫「……能天気な奴め。前がそうでも、今回も同じとは限らないだろう。ともかく離れるぞ」グッ
空母棲姫「!」ガクッ
ヲ級「もう、海、無理。大人しく、ね?」
空母棲姫「……嬲り殺しにされるのがオチだ。今から覚悟しておけ」
ヲ級「ヲー……」
提督「──誰が嬲り殺しにするだと?」
空母棲姫「! ……本当にお前か」
提督「…………」ジッ
ヲ級「?」ジー
空母棲姫「……なんだ」
提督「……次に会うのは、戦場ではなかったのか?」
空母棲姫「……うるさい黙れ」
提督「まあ良い。お前には恩がある。修理は出来ないが、ゆっくりしていけ」
ヲ級「私は?」
提督「お前もだ。片方だけ贔屓など出来ん」
ヲ級「やった」
空母棲姫「…………」
418 = 1 :
提督「どうした」
空母棲姫「……つくづく変な奴だと思っただけだ」
提督「そうか。自覚している」
空母棲姫「性質の悪い奴め……」
ヲ級「ヲ」クイクイ
提督「ん、どうした」
ヲ級「立てないくらい、壊れてる」
空母棲姫「おい」
提督「……そうか。艤装を外すぞ」
空母棲姫「おい待て。まさか……」
提督「そのまさかだ。担いでいく」ガチン
空母棲姫「……はぁぁ…………」
提督「なぜそんな溜息を吐く……」
空母棲姫「呆れて物も言えなかっただけだ……。もう好きにしろ……」
提督「そうか。なら失礼する」ソッ
空母棲姫「…………」ビクッ
提督「……どうした?」
空母棲姫「い、や……なんでもない」
提督(……ふむ)
提督「いや、すまない。軽率だった。この前の艦娘を連れてくる。その子に運んで貰うとしよう」
空母棲姫「待て。何を察した」
提督「お前の考えている通りで合っているだろう」
空母棲姫「……お前で良い」
提督「無理はするな」
空母棲姫「負けた気分になるからさっさと運べと言っているんだ……!」
提督「……何に負けたと言うのだか。──少しだけ我慢しておけ」グッ
空母棲姫「…………!」ヒョイッ
ヲ級「お姫様、抱っこ」キラキラ
空母棲姫「煩い黙れ口にするな見るな放っておけ」
ヲ級「ヲー……」
提督「……流石に酷くないか?」
空母棲姫「ふん」
提督「……行くか」スタスタ
空母棲姫「…………!」ビクッ
ヲ級「ヲ」トコトコ
提督「艤装は後で取りにくる。流石にあんな鉄の塊を私一人で運ぶのは無理がある」
空母棲姫「…………ああ……」
提督(……見た目に反して強がりだな、こいつ。あまり動じない性格だと思ったのだが)
…………………………………………。
419 = 1 :
金剛「──私は反対デス!」
空母棲姫「そうなるだろうな」
提督「理由を言ってくれ金剛」
金剛「理由も何も、エネミーですよ!? ずっと戦ってきた相手と暮らせと言われても無茶デス!!」
空母棲姫「そういう事だ。諦めろ」
提督「ふむ……だが、お前は私の恩人だ。どうにかしてやりたいと思うのは当然だろう」
空母棲姫「その考え自体がおかしいとなぜ分からん……」
瑞鶴「なんというか……普通に話せるのね」
空母棲姫「今この状態ならばな。手も足も出ないんだ。敵意を向けたとあれば排除されるだけだろう」
響「万全の状態なら話は別なの?」
空母棲姫「お前たち相手ならば攻撃はするだろうな」
響「私達……という事は、提督は別なのかな」
空母棲姫「…………」
瑞鶴「あ、答えない」
空母棲姫「……煩い」
ヲ級「この人、怪我、治してくれた」
響「ああ、なるほどね。恩を感じるから手を出さないって事なんだ」
空母棲姫「余計な事を言うんじゃない……!」グリグリ
ヲ級「あう……あう……」
金剛(……想像していたのと大分違いマスけど、油断は出来まセン。いつ本性を現すか分からないデス)
420 = 1 :
提督「ならば、艤装を取り上げておくというのはどうだ」
空母棲姫「それは私が困る。治癒した時にどうやって海で戦えと言うんだ」
提督「何も二度と返さないとは言っていない。時が来れば返す」
空母棲姫「……それなら、良いが…………」
瑞鶴「それなら良いって……それも不思議な話ね……」
金剛「そもそも、それだと提督が軍法会議ものデス。余計に反対デス」
提督「バレなければ構わん。これを知るものは、ここに居る者以外に居ない」
響「私は勿論言わないよ」
瑞鶴「うん、私も言わない」
金剛「う……。と、利根はどうなのデスか?」
利根「我輩か? 我輩が提督の敵になるような事をする訳がなかろう?」
金剛「うぅ……私がおかしいデスか、これ……?」
空母棲姫「安心しろ……この中の常識人は私とお前だけだ……」
金剛「今ばかりは敵である貴女に共感しマス……」
瑞鶴「私は、危害を加えてこないんだったら別に良いかなって思っただけなんだけど……。あと、中将さんが恩人だっても言ってたし」
響「私も同じ意見だよ」
空母棲姫「だから、それは軍に身を置いていた者として間違っているだろう……」
提督「今は軍に身を置いていないから問題ない」
空母棲姫「そういう問題じゃない……」
瑞鶴「……そういえば、私たちも除籍されてるはずだから、もう軍とは関係無いんだっけ」
響「そうだね。じゃあ、堂々と提督のやりたい事に手を貸せるよ」
提督「盲目になるのはいかんぞ」
響「そこは弁えるつもり。明らかに問題がある事についてはちゃんと止めるよ」
421 = 1 :
金剛「これは良いのデスか……?」
響「現時点で脅威に成りえないし、この人も提督には敵わないみたいだし、もう一人は大人しいから良いんじゃないかな」
金剛「……ぅー、納得いかないデス…………」
空母棲姫「まともな奴が少な過ぎる……」
提督「当たり前の事ではあるが、私達の誰かに危害を加えたとしたら、その時点で敵と見做して葬る」
空母棲姫「流石に保護されたとあれば手は出さん。……逆にそっちから危害を加えたとあれば話は別だ」
提督「ああ。それで良い。我々は本来敵同士だというのは忘れない方が良い。お互い艤装は着用しない事として、疑わしい事があれば黒と判断しても良いだろう」
空母棲姫「…………」
提督「どうした」
空母棲姫「常識があるのか無いのか分からんな、お前は……」
提督「私は私のやりたようにやっているだけだ」
空母棲姫「はぁ……。お前達の苦労が目に見える」
利根「我輩は別の意味で苦労しておるがの」
瑞鶴「私は別に……」
響「むしろ、前の鎮守府と比べられないくらい充実しているよ」
金剛「私は今日初めて頭が痛くなりまシタ……」
ヲ級「楽しそう」
空母棲姫「はぁ……」
提督「まあ、ゆっくりしていけ。だが、条件は付けるぞ」
空母棲姫「ほう。なんだ?」
提督「寝る場所は他に無い。故に二人はここにある予備のベッドで寝てもらう」
空母棲姫「ああ、分かった」
ヲ級「うん。うん」コクコク
提督「以上だ」
空母棲姫「……お前やっぱりおかしい。……ああ、もういい……疲れたから寝させてもらう」スッ
提督「ああ、おやすみ」
金剛(……本当、感情面では私達と変わりないのデスね。でも、私はすぐに信用なんてしまセンよ)
金剛(皆さんに──提督に危害を加えるようであれば、すぐにでも沈めマス)
…………………………………………。
422 = 1 :
二、三日以内とは言ったが、明日に投下しないとは言っていない。
今回はここまでです。またいつか来ますね。
ここの金剛さんと空母棲姫は胃が痛そう。
あと、終わりがまた遠ざかりました。下手したら次スレに持ち込むかもしれない。
423 :
乙です
このスレが半分残ってるのに次スレまで行きそうだとは…流石に気分が高翌揚します
425 :
乙です
負担はかかってしまうと思いますが、是非とも好きなようにやって下さい!!
ビジュアルノベルも待ってます!!
427 :
乙
姫はきっと戻ってくるっと信じてました!
428 :
こんな時間に目が覚めてしまったので、眠くなるまでちびちび投下していきますね。
429 = 1 :
提督「……ふむ。今日はあまり釣れないな」
利根「じゃのう。お互いに一匹しか釣れておらぬ」
提督・利根「……………………」
利根「のう提督よ」
提督「どうした」
利根「深海棲艦も、我輩達と同じなのかのう」
提督「かもしれんな」
利根「ふむう……」
提督「何か思う事でもあるのか?」
利根「なんと言えば良いのかのう……。ちょっと待ってくれるかの」
提督「いくらでも時間はあるんだ。いくらでも待とう。ゆっくり考えてくれ」
利根「うむ。ありがたいぞ」
提督・利根「……………………」
提督(……しかし、このままではマズイな。更に二人増えたんだ。いずれ食料が底を着くぞ。初日から食料を溜め込むつもりだったが、釣れない日が続くと餓死しか残らん)
提督(さて……どうするか……)
空母棲姫「──ああ、ここに居たのか」
利根「うん? どうかしたのかの?」
空母棲姫「目が覚めてみればお前達が居ない事に気付いてな。あの空間に居るのは耐え難いから逃げてきただけだ」
提督「ん? 金剛達に何かあったのか?」
空母棲姫「瑞鶴と響は特に何も無いのだが、あの金剛という娘は明らかに私を警戒しているだろう。私が居ても空気が悪くなるだけだ」
430 = 1 :
提督「なるほどな。──もう一人はどうした」
空母棲姫「……なぜかは知らんが、瑞鶴と響の二人と遊んでいた」
提督「……無邪気だからか?」
空母棲姫「……おそらく」
利根「お主も共に遊んでおれば金剛からも警戒されなくなるのではないか?」
空母棲姫「バカを言え。私がそんな風に見えるか」
利根「ほれ、世の中にはギャップの差を見せる事で気に入られるというものもあると言うではないか」
空母棲姫「では私が無垢な笑顔で、あっち向いてホイをしていたらどう思う」
利根「うわぁ……」
空母棲姫「頭にきたぞ、その反応は……!」
利根「……提督はどう思うのじゃ」
空母棲姫「…………」ジィ
提督「……頼むから私に振るな」
空母棲姫「お前の方が酷かった」
提督「逆に私が無垢な笑顔で子供っぽい遊びをしていてもそう思うだろ。そういう事だ」
空母棲姫「まあ……そういう事にしておこうか。心の傷を深め合うのは誰の得にもならん……」
提督「……ああ」
空母棲姫「ところで、お前達はなぜ釣りをしている」
提督「分からないか? 二人増えたんだ。食料の確保をしなければならんだろう」
空母棲姫「──ああ、人間と艦娘は水中が苦手なのか」
提督「潜水艦の艦娘でもない限りな
431 = 1 :
空母棲姫「まあ、それが我々の違いという事か。──しかし、お前にしては察しが悪いな」
提督「ん?」
利根「我輩も含んでおるのかの?」
空母棲姫「お前なら徹頭徹尾、気付かん」
利根「さっきの仕返しかのう……」
提督「それで、何が言いたい」
空母棲姫「深海棲艦は陸が無くても生きていける。これで分かるか」
提督「──なるほど。それならば釣りは非効率的だ」スッ
利根「ふむ?」
提督「だが、その身体で大丈夫なのか?」
空母棲姫「支障はあるだろうが、問題はない」
提督「ほう。頼もしい。──だが、もう一人も一緒にして貰って良いか」
空母棲姫「別に構わんが、どうしてだ?」
提督「ここらの海域はたまに鋼材を拾う事が出来る。もしかすると、海底に鋼材があるかもしれん」
空母棲姫「なんだ? 兵装でも揃えるのか?」
提督「お前も察しが悪いな。寝起きだからか?」
空母棲姫「……なるほど、そういう事か。つくづく変な奴だよ、お前は」
提督「人の事を言えんな」
空母棲姫「私は命を助けて貰ったという恩があるが?」
提督「私も、心の闇を払ってくれている」
空母棲姫「……お互い様というものか」
提督「そういう事だ」
空母棲姫(……変な奴、だ)
432 = 1 :
空母棲姫「では、あいつを呼んでくる。成果の期待はするなよ」クルッ
提督「楽しみにしておこう」
空母棲姫「……性格の悪い奴め」スタスタ
利根「……うーむ」
提督「どうした利根。まさかとは思うが、何の意味か分からなかったとかではないよな?」
利根「それは流石に我輩でも分かったぞ。それとは別の事じゃ」
提督「ほう」
利根「なんとなくなんじゃが……あやつ、最後に雰囲気が柔らかくなったように感じてのう」
提督「ふむ。私の勘違いではなかったという事か」
利根「提督もそう感じたのか?」
提督「ああ。──このまま、金剛とも仲良くなってくれると良いんだが」
利根「まあ、時間の問題じゃろうて」
提督「たぶんな」
利根「──ん、おお? 何か掛かったぞ」
提督「ほう。魚か?」
利根「……手応えが魚っぽくないぞ──っと、やっぱ……り……?」
提督「…………」
利根「……のう、提督。たこ焼きが釣れたぞ」
提督「だから、たこ焼きと言うな……」
利根「むう」
提督「まあ……二人の修理には使えるんじゃ、ないか……?」
利根「使えたら良いのう」
…………………………………………。
433 = 1 :
提督「……なんだこれは」
空母棲姫「どうした。足りないのか?」
ヲ級「頑張ったっ」フンス
瑞鶴「……これ、何日分?」
金剛「ワーォ……」
利根「山になっておるのう」
響「ハラショー」
提督「……これは、サメか? よく獲ったな……」
瑞鶴「タコもあるわね……あ、イカもある」
金剛「他にも貝や海草、沢山の種類があるデス……」
空母棲姫「……何か、問題があったか?」
提督「サメには正直困ったが、今までの生活を考えると飛び切り豪華でな」
ヲ級「いつも、どんなの?」
利根「魚のみじゃ。食べ方を変えておるくらいじゃのう」
空母棲姫「……よくそれで今まで飽きなかったな」
提督「慣れればどうとでもなる」
利根「うむ」
三人「…………」
空母棲姫「どうやらお前達がおかしいだけのようだぞ」
提督「……すまん、三人共」
金剛「い、いえ! 私は大丈夫デス、よ?」
瑞鶴「えっと、私もよ? うん」
響「……正直に言うと、そろそろ飽きてた」
提督「…………」ナデナデ
響「ん、撫でなくても良いよ。これからは、いっぱい楽しめるよね?」
434 = 1 :
提督「ああ。出来る限り毎日違う物を作ろう」
響「ハラショー」キラキラ
利根「物凄く喜んでるのが分かるぞ」
提督「良い笑顔だ。──さて、今日は少し豪勢にしようか。腐らせてしまうのも勿体無い」
瑞鶴「豪勢に……!」
金剛「楽しみデス……!」
空母棲姫「ふむ。役に立てたか?」
提督「ああ。ありがたい限りだ」
利根「じゃのう。ありがたいぞ」
瑞鶴「ありがとね!」
響「スパスィーバ」
金剛「えっと、その……」
金剛「…………ありがとう、ございマス」
空母棲姫「……なぜかお前に言われると変だ」
金剛「な、なぜデスか!?」
空母棲姫「ついさっきまで警戒していた相手がしおらしくなって感謝の言葉を掛けてきているんだ。そう思うのも無理ないだろう……」
金剛「ぅー……」
提督「まあ、それは時間が解決してくれるだろう。──さて、食事を作るぞ」
…………………………………………。
435 = 1 :
利根「……食べ過ぎてしもうた」ケポッ
響「──ごちそうさま。大満足だよ」
瑞鶴「貝とかプリプリしてて凄く良かった……!」
金剛「タコって……意外とテイスティなのデスね。見た目はアレですケド……」
ヲ級「焼くと、美味しい……! 生より、良かった」キラキラ
空母棲姫「……馳走になった」
提督「それは私の台詞だ。非常に有意義な食事だったぞ」
空母棲姫「火と塩だけでこれほどレパートリーがあるのは驚いた。これからはそのままで食う事が出来んな」
瑞鶴「……そのままとか生って言ってるけど、普段はどうしてるの?」
空母棲姫「本当にそのままだ」
ヲ級「うん。うん」コクコク
金剛「……寄生虫とか怖そうデス」
空母棲姫「そんなに柔な身体はしていない。寄生虫が怖くて艦娘と戦えるか」
瑞鶴「言ってる事はなんとなく分かるんだけど……それとはまた別のような……」
提督「さて、食後の余韻も良い所だが、私と利根は少し仕事をするか」スッ
利根「ん? ──ああ、そうじゃのう。一仕事じゃ」スクッ
瑞鶴「何かするの?」
提督「余った食材を保存食にしたり生け簀に放り込んでくる。食材の調達が無くなったんだ。これくらいはさせてくれ」スタスタ
利根「うむうむ。では、行ってくるぞー」トコトコ
瑞鶴「はー……幸せ……」
ヲ級「はぁー……」キラキラ
響「瑞鶴さん、一緒にほわほわしてる」
436 = 1 :
瑞鶴「だって、向こうでもこんな豪華な物って食べられなかったじゃない?」
金剛「……そう言えば、確かに海産物はあまり無かったデスね」
響「当たり前過ぎて、分かんなくなってたね。母港で養殖とか漁とか出来ないし、鎮守府周り以外は危険だし」
空母棲姫「ふむ。深海棲艦が現れるからか」
響「うん、そうだよ。……不思議だよね。深海棲艦との戦いで食べられなくなってた海の幸が、貴女達のおかげで食べられるんだから」
空母棲姫「……ここは何かと普通ではないからな。何が起きてももう驚かんかもしれん」
金剛「本当デスか?」
空母棲姫「ああ」
金剛「では──」
金剛「──今までずっと警戒していて、ごめんなサイ」ペコッ
空母棲姫「……なんだ? おかしくなったのか?」
金剛「それは流石に酷くないデスか!?」ガバッ
空母棲姫「何を言っている……。私達は本来、敵同士なんだぞ……。お前だけがこの場で唯一の常識ある存在だったのに、なんて事を……」
響「あれ、ちょっと前に常識があるのは金剛さんと貴女だけって言ってなかったっけ」
空母棲姫「自分の為でもあるとはいえ、人間と艦娘の為に食材を獲ってきたんだ。それに対して不快感も持っていない。もはや常識があるとは言えんよ……。どうやら、あの提督に染められたのかもしれん……」ハァ
金剛「……私は褒められているのデスか? それとも貶されているのデスか?」
空母棲姫「後者だ……。まったく……本当におかしい奴しか居なくなったぞ……」
響「良いんじゃないかな?」
空母棲姫「どこがだ……」
437 = 1 :
響「ここは、訳のある人達が集まる島だよ。何が起きてもおかしくない。だったら、敵も味方も関係無くなって良いと思うんだ。……それじゃダメかな?」
空母棲姫「……子供らしいな」
響「子供の特権だよ」
空母棲姫「全くだ。その特権を分かっていて使うのだから、お前もあの人間と同じく性質が悪いな」
響「提督に近づいてるって事だね。良い事だと思うよ」
空母棲姫「……やめてくれ。心労が増える……」
響「慣れると提督の近くに居るだけで心地良くなるよ。お勧め」
空母棲姫「……懐いているんだな」
響「うん。勿論だよ」
瑞鶴「なんとなく思ったんだけど、空母棲姫って中将さんと似てるわよね」
空母棲姫「──ああ、私の事か。確かに口調は似ているな。……口調だけだよな?」
金剛「行動もどことなく提督と似ていマスよ?」
空母棲姫「……なんだか嫌だな、それは」
響「そのまま染まっていきなよ」
空母棲姫「断る……」
ヲ級「♪」ホクホク
ヲ級「楽しい……♪」
…………………………………………。
438 = 1 :
とりあえず良い感じに疲れてきたのでここで区切ります。
またいつか来ますね。
439 :
おっつ乙。ほわほわヲ級かわいい
435のは「食材の調達が(必要)無くなったんだ」ってことかしら
440 :
いかにもそうです(イカなだけに
441 :
Хорошо
響が可愛くてほわほわしてきた。
442 :
乙です
なんだかんだ言って空母悽姫さん楽しんでるじゃないですかー(ニヤニヤ)
445 :
あのたこ焼き釣れるのか…
はぐれたこ焼き?
447 :
瑞鶴が可愛すぎて耳から脳みそとろけ出て来そう
448 :
たこ焼きを餌にしてほっぽちゃんを釣ろう(提案)
449 :
大量に見えても空母棲姫からすれば普通なんだろう
どこぞの一航戦と同じで
450 :
非常識だけど立派に日常系してるな。
素晴らしいことだ。
みんなの評価 : ☆
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