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    元スレ鳴上「月光館学園?」

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    タグ : - ペルソナ + - 鳴上「月光館学園?」 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    251 = 110 :

    鳴上「……なるほど、な」

    鳴上「でも、それは難しい事かもしれない……」

    鳴上「ここのテレビの中から入っても、着く場所がどんな所か解らない訳だし」

    鳴上「最悪入ったら最後、そこから出られなくなるかもしれない」

    鳴上「前の時は入り口はいつも同じ場所にしていたし、帰りは来た場所に出口を作ってくれるやつがいたから行き来が可能だったんだ」

    美鶴「未知の領域が過ぎる場所という訳か。中を探るのに私のペルソナのアナライズ能力で事足りるかというのも、入ってみなければ解らない訳だしな……危険な賭けになりそうだ」

    鳴上(……クマと連絡がとれればどうにかなるだろうか)

    鳴上「ちょっと待っててください」

    鳴上(クマの携帯の番号はまだ登録してあるけど……繋がる事を祈ろう)

    >クマの携帯にイチかバチかかけてみる事にした。

    >……

    252 = 110 :

    鳴上(……! ちゃんと鳴ってるみたいだ! これはひょっとして……)

    ガチャッ

    クマ『センセー! センセークマね!? お電話嬉しいクマよー!』

    鳴上「クマ!」

    クマ『こっちの世界に遊びにきてる時にグッドタイミングでかけてきてくれたクマねー』

    クマ『クマね、ヨースケにこの間センセーから電話があったって聞いて、すごーく羨ましかったんだクマよ!』

    クマ『センセーの声が聞けて嬉しいクマ!』

    鳴上「ああ。俺もクマが元気そうで嬉しいよ」

    鳴上「ところでクマにちょっと相談があるんだ」

    鳴上「今からテレビの中……クマが元々いた世界に行こうと思う」

    鳴上「ジュネスのテレビのところから、俺の入る居場所までくる事は出来そうか?」

    253 = 110 :

    クマ『センセーは今いるところにあるテレビから入るって事クマか!?』

    鳴上「そうだ」

    クマ『うーん……センセーの匂いはバッチリ覚えているから、センセーの居場所を探せないって事はないと思うけど、距離が遠くて時間かかっちゃうかもクマ……』

    鳴上「それでもいい。どうしても、テレビの中の世界でやらなきゃいけない事がまた出来たんだ」

    鳴上「クマには無理をさせる事になるけど、クマの力でこっちに安全な出入り口をひとつ作っておきたいんだよ」

    鳴上「頼む、クマ。この通りだ」

    クマ『センセー……』

    クマ『センセーの事情はヨースケから聞いてる。大変な事になっているってのは知ってるクマ』

    クマ『だから、センセーが何を考えているのかクマにも大体解るクマ』

    クマ『任せるクマ! クマもクマに出来る事は全力で協力するクマ』

    鳴上「……ありがとう、クマ」

    254 = 110 :

    クマ『でもね、センセー。今日はちょっと無理クマよ……』

    クマ『クマひとりだけじゃ、センセーのとこに無事辿り着けるか不安だし、ヨースケ達にも相談したいクマ』

    鳴上「それもそうか……」

    クマ『でも、明日は日曜だし、朝からみんなでそっちに向かえばどうにかなると思うクマ』

    鳴上「じゃあ、また明日、だな」

    クマ『朝、準備が出来たらセンセーに電話するクマ。それまでは、何があってもセンセー達だけでテレビに入るのは絶対、ゼーッタイ! ダメ! クマ!』

    鳴上「大丈夫、解ってるってそれくらい」

    クマ『それなら安心クマ!』

    クマ『それじゃあ、みんなにも相談するからもう切るクマよ』

    鳴上「ああ、よろしくな」

    クマ『うん。おやすみ、センセー』


    255 = 110 :



    >クマとの通話が終わった。

    >そして、クマの事とクマとしたその会話の内容をみんなに伝えた。


    美鶴「では、明日は朝早くから作戦決行という訳だな」

    メティス「万が一という時の為に、一人は寮で待機していた方がいいかもしれません」

    鳴上「そうだな。俺の携帯を置いていくから、なかなかこちらに帰ってくる気配がみれなかったら、特捜本部の仲間達に連絡して欲しい」

    アイギス「では、それは私が引き受けましょう。そうならなくて済むように無事を祈っています」

    天田「今夜は明日に向けて準備しとかないといけませんね」

    美鶴「よし。では、今夜はこれで解散としよう」

    美鶴「……と、その前に。鳴上」

    256 = 110 :

    鳴上「はい?」

    美鶴「ラウンジのこのテレビを入り口にするには、少々サイズがちいさくはないだろうか……」

    美鶴「こんなのでもちゃんと中に入れるのか?」

    鳴上「……あ。確かにそうですね……」

    鳴上「まあ、こんな大きさでも中の世界にはちゃんと繋がっているんですよ。こんな風に腕を通す事だって……」


    >実際にどんな風になるのかみんなに見せてみようと、テレビの画面に手を伸ばしてみた。


    鳴上「……」

    鳴上「……え?」


    >……しかし。



    >鳴上の手は、テレビの冷たい画面に触れたまま、その先へと進む事は無かった……


    257 = 110 :

    鳴上「なっ」

    鳴上「どうしてだっ……!?」


    >いくらテレビの画面を触っても叩いても、何時の日かのようにそれ以上画面の中へと入る事は無かった。

    >それは、鳴上以外の人間がやってみても同じ事のようだ。


    美鶴「ふむ……そもそもこのテレビは以前ここを閉鎖した時の物のままで、今となっては普通のチャンネルすら映らない状態だからな。そのせいもあるかもしれないが……」

    美鶴「各部屋で現在映るテレビを持っている者はいるか?」

    鳴上「俺の部屋にあります」

    美鶴「よし。じゃあ、それでもう一度試してみよう」


    >……


    258 = 110 :

    鳴上の自室


    >一度電源をつけて本当に画面が映るか確認してから、同じように画面に手を伸ばしてみた。

    >だが、結局は同じ事の繰り返しなだけであった……


    鳴上「どういう事なんだ……?」

    天田「テレビの中の世界はこの件には関係していないって事ですかね?」

    美鶴「それはそれでありがたい事ではあるが、これから先どうしたら良いのかまた解らなくなってしまったな……」

    メティス「私の見当違いだったのでしょうか」

    アイギス「……」

    アイギス「テレビという入り口……」

    アイギス「外からやってきたシャドウ……」

    アイギス「外で目撃されたシャドウ……」

    アイギス「辰巳ポートアイランドの、駅……」

    259 = 110 :

    メティス「姉さん?」

    アイギス「……テレビ以外のもので、テレビと似たようなものを代わりにして別の世界に出入りするとしたら、何かあるかと思って」

    アイギス「しかも外で、ね」

    アイギス「メティスも言っていたけれど、どうしてシャドウは外に現れたのか……それが私もどうしても気になって」

    鳴上「テレビ以外のテレビの代わりになりそうな入り口……」

    鳴上「……画面」

    鳴上「!!」

    鳴上「テレビのようでテレビでない、しかもテレビよりもだいぶ大きな画面があそこにはあるじゃないか……!」



    鳴上「駅前の映画館……!」


    260 = 110 :

    なかなか先に進まないけど、今回はここで終わります

    また次回

    265 :

    劇場版か!?

    266 :

    面白くなって来た乙

    267 :

    乙! 最近p3クリアしたからこういうのはありがたい!!

    268 :

    乙、ほんとにリンクの仕方がそれっぽい!

    269 :

    >……

    【深夜】

    辰巳ポートアイランド駅前



    >映画館・スクリーンショット……

    >特別課外活動部のメンバーで揃って問題に上がった映画館の前まできていた。

    >時刻はあと五分ほどで日付が明日に変わろうとしている。

    >そんな時間だという事もあるからか、周りには人影は見られない……


    天田「そういえば、この映画館って前から変な噂や迷信が結構あったような気がします」

    天田「4番の劇場で映画を見たカップルは必ず別れるだとか、月に一回限定で砂糖味噌味のポップコーンを販売してるだとか……」

    天田「まあ、僕が知っているのはどれも下らない話ばかりだった筈ですけど」

    270 = 110 :

    鳴上「映画館の噂か……」

    鳴上「辰巳ちゃんねるでもどこかで映画館の話があがっていた気がするけど……あの時は気付かなかったな」

    美鶴「……勢いでここまで来てしまったが、外部を見た感じではいまのところ特に変わった風には見えないな」

    アイギス「今はもう営業時間外ですからね。中の様子を見ることは出来なさそうですし……」

    メティス「本当にこの場所に何か手がかりがあるにしても、結局明日を待つしかありませんね」

    鳴上「そうだな。明日クマにも改めて相談してみよう」


    >携帯の画面を見ると、23:59から0:00に変わるのが見えた――





    >その瞬間、事は起こった。

    271 = 110 :

    鳴上「っ、まぶし……、!?」

    美鶴「これは……」


    >目の前にある映画館に突然照明がついた……

    >入り口を閉め切っていたシャッターも、いつの間にかなくなっている。

    >そして、その扉が自然にゆっくりと開いた。

    >まるで、彼らを出迎えるかのように……


    コロマル「ガルルル……ワンッワンッ!」

    天田「コロマル!? おい、待てったら!」

    >開いた扉の方を見て吠えたあと、コロマルは映画館の中へと駆けて入ってしまった。

    鳴上「コロマルを追うぞ!」


    272 = 110 :

    >……


    スクリーンショット


    >映画館の中もきちんと明かりで照らされている。

    >しかし、照明の光の鈍さからうみだされる薄暗さと、彼ら以外には客どころか従業員の姿すら見えない静けさが、不気味さを演出していた。


    鳴上「いったい何が起こっているんだ……?」

    美鶴「……。シャドウの気配らしきものは特に感じられないが……」

    天田「また影時間が発生して映画館がタルタロスみたいになったのかもと一瞬思いましたけど、携帯に表示されている日付も時刻もきちんと次の日に進んでいるみたいです」

    アイギス「でも、この場所は明らかに異質です。どうしてこんな事に……」

    コロマル「ワンッ!」

    メティス「! コロマルさんを発見しました」


    >コロマルは映画館の一番奥にある一つの劇場の入り口の前でしきりに吠えている。

    >扉のプレートには4番と書かれていた。


    273 = 110 :

    鳴上「ここってさっき天田が言ってたカップルがここで映画を見ると別れるっていう話のある場所か?」

    天田「そうですね。……いや、でも、あれ?」

    天田「確か4番の劇場って今は改装工事をするとかで、閉鎖されているって話ですけど」

    天田「だからほら、ここは上映プログラムの案内に何も告知がされてない……」


    >天田が指さした4番の劇場の案内には確かに何もなかった





    >……筈だった。


    天田「えっ……」


    >映画館に突然照明がついたように、何も無かったその場所に徐々に何かが浮かび上がってきた……

    >一同がその現象に驚いている間に、初めは朧気にしか見えていなかったそれは、くっきりと姿を現していた。

    274 = 110 :

    メティス「……ポスターでしょうか? 映画の」

    鳴上「タイトルは『雪の女王』、上映開始時刻が0:15で上映時間は113分って書いてある。確か、童話にこんな話があったよな」



    美鶴「っ……!」

    美鶴「気をつけろ! この劇場の向こうから妙な反応がある!」

    アイギス「シャドウですか!?」

    美鶴「いや……こんなシャドウの気配は感じた事はない。しかし、何か嫌な予感がする……」

    メティス「……中に入って様子を探ってみますか?」


    >メティスがこちらに指示を求めている。


    美鶴「私は一度引くべきだと思う。今は戦闘態勢が万全ではないし、やはり君の仲間にもこの事を相談してから再度来るべきだ」

    鳴上「……」

    鳴上「そうですね。気になる事は増えたけど、これ以上下手に動くのは今はまずいと俺も思います」

    275 = 110 :

    鳴上「今夜のところは寮に戻りましょう」

    天田「ほら、コロマルももう落ち着けって」

    コロマル「グルルル……」

    >未だに劇場の扉を睨み、興奮しているコロマルを宥めようと天田はコロマルを抱き上げる。

    >一同はそこから引き上げようと背を向けた……





    >――その時、劇場の扉が大きく音を立てて開き、風が吹き荒れた。


    メティス「くっ……!?」


    >扉の一番近くにいたメティスがその風に吸われるようにして、劇場の中の闇に飲まれていく。


    鳴上「メティス!!」


    >鳴上はメティスの腕をとろうと必死に手を伸ばした。

    >……しかし、次の瞬間には鳴上も他のメンバーも、全員がその強風の犠牲になっていた。


    鳴上「っ……うわあぁぁぁぁ!」


    276 = 110 :

    >……

    >鳴上は地面に叩きつけられるようにして、何処かに放られた。

    >続いてバタンと何かが閉まるような音を耳にする。

    鳴上「っ、痛……」

    鳴上「……何が起こったんだ」

    鳴上「ここは……」


    >衝撃を受けて痛む体をわずかに起こし辺りを見回してみた。

    >そこは……


    鳴上「え……」

    鳴上「ここ、さっきまでいた劇場の前……だよな?」


    >鳴上の後ろには4と書かれたプレートのある劇場の扉。

    >そして、床には他の仲間達も倒れている……


    277 = 110 :

    メティス「うっ……」

    鳴上「! 大丈夫か、メティス!」


    >掴んでいたメティスの腕を引っ張り、彼女の体を起こした。


    メティス「……鳴上、さん?」

    鳴上「よかった、気がついた……」


    >それに続くように、他のメンバー達も目を覚ましていった。


    アイギス「私達はいったい……」

    天田「大丈夫か? コロマル」

    コロマル「クゥーン……」

    美鶴「……」

    278 = 110 :

    鳴上「みんな怪我はしていないか?」

    美鶴「……ああ。それは心配ない。だが……」

    美鶴「何がどうなったんだ? 私達は劇場の中に吸い込まれたように感じたんだが……」

    鳴上「そうですね。ここの扉が突然開いて……」


    >扉の取っ手を掴んで試しに引いてみた。

    >しかし、今はびくともしない……


    美鶴「……変だな。この向こうにあった反応も消えたようだ」

    天田「でも、結局何も無かったんなら良かったじゃないですか」

    鳴上「そうだな。これ以上変な事に巻き込まれる前にさっさと引き上げよう」

    アイギス「それがよさそうですね」

    279 = 110 :

    メティス「……」

    鳴上「……どうした、メティス?」


    >メティスは、体は起こしたもののまだ床に座ったままでいた。

    >そんな彼女に手を貸そうと差し伸べた。


    鳴上「立てるか?」

    メティス「っ! ……へ、平気です、このくらい」

    メティス「早く帰りましょう」


    >メティスは鳴上の手を借りる事なく立ち上がって、先を歩いていこうとした……





    美鶴「っ!?」

    美鶴「待て! 今度は外に気配を感じる!」

    美鶴「間違いない、これはシャドウの反応だっ……!」

    280 = 110 :

    鳴上「なっ……」

    アイギス「……。数はどの程度なのでしょう?」

    美鶴「……」

    美鶴「敵は全部で4体。いずれも小型のもののようだ」

    美鶴「映画館の入り口周辺をうろついている。こちらの事には気付いていないみたいだが」

    アイギス「数ではこちらの方が勝っていますね。その程度ならどうにかなりそうです」

    天田「そうですね。ペルソナを使うのは久しぶりだけど、一気に畳みかけてしまいましょう」

    コロマル「ワンッ!」

    メティス「……」

    メティス「そうですね。いきましょう」

    美鶴「鳴上。君も召喚器は持ってきているな?」

    鳴上「はい」

    鳴上「気付かれていないなら、周りに被害が出る前に、不意をついてすぐに終わらせてしまいましょう」



    鳴上「……いくぞ、みんな!」

    281 = 110 :

    >……


    映画館前


    >シャドウ達は何をするという事もなく、周辺をうろついているだけのようで隙だらけだ……

    >その後ろをとって先制をしかける……!


    鳴上「――イザナギ!」


    >実弾の無い銃声と共に、鳴上のペルソナが現れる。

    >……そこでようやくシャドウは彼らの存在に気付いたが、時は既に遅く、4体のうちの1体は消滅していた。


    美鶴「よし、敵は動揺している! そのまま一気に終わらせろ!」



    アイギス「ペルソナ!」

    天田「いけっ! カーラ・ネミ!」

    コロマル「ワォーン!」


    >各々のペルソナがシャドウに立ち向かっていく。

    >敵はその奇襲になす術もなく、弱り切って反撃も出来ない状態にまでなっていた。


    282 = 110 :

    天田「チャンスですよ、いきましょう!」

    鳴上「ああ!」

    鳴上「みんな俺に続け!」


    >鳴上の声を合図に、とどめをさそうと一斉攻撃をしかけていく。

    >……しかし、あと一歩というところで、最後の一体がその余力を振り絞るかのようにして突撃してくる。

    >シャドウが向かった先には……メティスがいた。


    鳴上「メティス!」

    メティス「っ……私だって!」

    メティス「――プシュケイ!」


    >メティスのペルソナが最後のシャドウを跡形もなく切り裂く。

    >……それで、すべては終わった。



    >シャドウとの戦いに勝った。


    283 = 110 :

    >……

    美鶴「みんな、よくやった。完勝だったな」

    美鶴「周りにも特に被害は出ていないようだし、怪我もなくて本当に良かった」

    鳴上「はい。……でも、また唐突に現れましたね、シャドウ」

    アイギス「さっきの様子から考えて、やはりこの映画館が原因と見て間違いないのでしょうか」

    メティス「なら、今後の課題はこの映画館に起こっている現象の究明という事になりますね」


    >映画館の怪奇現象……

    >それが、人々の平和を脅かす原因になっているのならば、これからそれをどうにかしなくてはならない。




    天田「……? どうしたんだ、コロマル」

    コロマル「ウウウ……ワンッ!ワンッ!」


    >コロマルは毛並みを逆立て街の方を向きながらまた吠え始める。

    284 = 110 :

    天田「お前今日は落ち着きがないなー。どうしたんだよ」

    美鶴「ん……?」




    美鶴「なっ……馬鹿な!」

    アイギス「……美鶴さん?」

    アイギス「っ、まさかまだシャドウが!?」

    鳴上「!」

    天田「そんなっ……!」

    メティス「今度は何処ですか? すぐに向かいましょう」

    美鶴「っ……」

    鳴上「桐条さん! 何処なんですか!?」

    美鶴「……何処にいるとか、そういう問題じゃ……ない」



    美鶴「今、この街の各所にシャドウの反応を感じる……港区の全域がシャドウの巣と化している……!」


    285 = 110 :

    今日の分はこれで終わりです。

    また次回。

    287 :

    そうきたか

    289 :

    おつんつん

    290 :


    雪の女王か…

    292 :

    真田さんはまだ武者修行の旅の最中なんだろうか
    裸マント先輩……wwwwww

    293 :

    テレッテはチドリとどういう別れ方をしたんだ…
    気になるな、頑張ってくれ乙!

    294 :

    >……

    >港区の全域がシャドウの巣と化している。

    >美鶴の言葉は俄かに信じがたい事ではあったが、鳴上達はすぐにその現実を知る事となる。

    >街の様子をこの目で確かめようと出回った結果……

    >その行く先々に、シャドウの姿があったのだ。



    >不幸中の幸いだったのは、出くわしたシャドウはいずれも小型であった事

    >大勢で群れをなしている訳ではないという事

    >シャドウにしては凶暴性があまり見られず、こちらの姿を確認しただけで逃げ出し姿を消すものも多かったという事だった。

    >しかし、それでも今、シャドウが街中にいるという事実に変わりはないのだ……


    295 = 110 :

    鳴上「くそっ……こんなんじゃキリがないじゃないか!」

    天田「シャドウの事もそうですけど、街の中……なんだかおかしいですよ」

    美鶴「ああ。初めはシャドウに気を取られていたから解らなかったが……」

    美鶴「いくら深夜だとはいえ、人の気配が無いにも程がある」

    アイギス「一般人に被害が及ばなくて済むので助かりますが……まるで、私達とシャドウしかこの街にいないみたいですね」

    メティス「……実際そうなのかもしれません」

    メティス「私達はあの時、劇場の扉から中に吸い込まれて、気付いたら元の場所に戻っていたように思っていましたが……」

    メティス「ここは多分、私達の知っている世界と似ているけれど別の場所なんだと思います」

    鳴上「そうか……」

    鳴上「つまり、俺たちはあの時、テレビの世界ならぬ劇場の中の世界にきてしまったって訳だな」

    天田「さっきまでは普通だったのに、携帯の時刻も狂ってるし、電波も圏外になってますからね……」

    アイギス「という事は、元の世界に帰るにはもう一度映画館に戻らないといけないのではありませんか?」

    >来た道を引き返して映画館に向かった。

    296 = 110 :

    >……

    スクリーンショット 館内

    >一同は、再び4番の劇場の扉の前までやってきた。

    >……しかし、その扉はさっきと同じく、押しても引いても開く事はなかった。

    鳴上「なんだこの感じ。不思議な力に押し返されているような……」

    メティス「ペルソナを使っても傷ひとつつきませんね」

    天田「そんな……それじゃあ、僕達この世界に閉じ込められたままって事ですか!?」

    美鶴「この扉を再び開かせる条件を見つけなければ、どうにもならないという事か……」

    アイギス「今はここにいた方が安全なのか……」

    アイギス「それとも、ここにただ留まっていても仕方ないのか……」

    297 = 110 :

    鳴上「……」

    鳴上「寮の作戦室から街の様子を窺う事は可能ですか?」

    美鶴「全部という訳にはいかないが、一定の範囲内なら可能だな」

    鳴上「それじゃあ、一度寮に戻ってみましょう」

    鳴上「装備も今あるもので可能な限り整えておかないと」

    美鶴「……そうするしかなさそうだな」

    >街中をうろつくシャドウに気を付けながら、寮へと一度帰還する事になった。

    >……

    学生寮前

    鳴上「!」

    鳴上「寮の扉が……」

    >戻ってきて最初に目に入ったのは、破壊されている寮の扉だった……

    美鶴「既に敵襲されているだと……!?」

    アイギス「どういう事……? シャドウは私達の事を危険視して、しかも居場所までつきとめていたとでもいうの……?」

    298 = 110 :

    コロマル「ワンッ!」

    メティス「っ……」

    天田「コロマル!」

    鳴上「メティス!?」

    >コロマルとメティスは揃って破られた入口の中へと駆けていってしまった。


    学生寮 ラウンジ


    >寮の中は電気が落ちていて真っ暗だ……

    >一階の様子は入口周辺が少し荒れている。

    >……

    >階段からコロマルとメティスが下りてきた。


    コロマル「ワンッワンッ」

    メティス「一階から屋上まで、寮にシャドウの姿は見当たりませんでした」

    メティス「しかし、四階へ上がる階段の周辺に銃弾の跡らしきものが……」

    299 = 110 :

    美鶴「シャドウはここで暴れるだけ暴れて去っていったという事か?」

    鳴上「……」

    鳴上(銃弾?)

    鳴上(それに、この扉の破られ方……)


    >……寮の様子を見て、何かが頭の中に引っ掛かるような感じを覚えた。

    >だが、何故そう感じるのかまではっきりと言葉に出来ない……


    鳴上「……とりあえず、扉を出来る限り修復して、すぐ作戦室へといきましょう」


    >寮にある工具と使えそうな素材を使い、突貫で扉の修理をした。





    天田「鳴上さんって結構色々な事が出来て器用ですよね」

    鳴上「まあ、過去に色々と経験したからな」

    鳴上「後でちゃんと業者に修理して貰った方が……いや、現実世界じゃないから無理か」

    美鶴「次にここで襲撃を受けた時が不安だな」

    鳴上「そうですね……」

    300 = 110 :

    天田「今いるシャドウ達はおとなしいものが多いと思っていた矢先にこれですか……」

    メティス「所詮シャドウはシャドウ。人類を脅かす存在に間違いはないという事です」

    鳴上「……今、街の様子はどんな感じなんでしょうか?」

    美鶴「ふむ……」

    美鶴「やはりシャドウがそこらに点々といるようだが、目立った動きはしていない。大人しくしているようだ」

    アイギス「時間をかけてでもそれらを全部駆逐するしか今は他に出来る事もないのでしょうか」

    美鶴「しかし、それでもあまりに範囲が広過ぎる」

    美鶴「せめて、瞬時に一掃出来る方法でもあれば……」

    >……

    >突然のどうしようもない危機に追い込まれ、皆が口を閉ざしてしまう……


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