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    元スレ鳴上「月光館学園?」

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    タグ : - ペルソナ + - 鳴上「月光館学園?」 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    701 = 110 :

    鳴上「クマじゃない変なクマ……?」

    鳴上「それじゃあ、やっぱりあのテレビに映っていたのも聞こえていた声も、ここにいる本物のクマじゃなかったんだな」

    アイギス「私達のすぐ近くにいる……と言っていましたね」

    アイギス「その『変なクマ』さんというのも、姉さんがこの場所にいる事と何か関係あるのでしょうか……」



    陽介「う……」

    千枝「……あ、れ?」

    雪子「私たち……?」

    完二「いってぇ……」

    クマ「クマー……」

    直斗「……どうしたんでしょうか……僕達は」

    鳴上「みんな、大丈夫か!?」


    >陽介たちが目を覚ましたようだ。

    >様子からすると、何がどうしてこうなったのか自身でよく理解出来ないように見える。

    >……


    702 = 110 :

    鳴上「……つまり、みんなどうしていつの間にかテレビの中にいたのかはっきりしないんだな?」

    千枝「うん、そう。昨日の夜、あの番組を偶然見てみんなと連絡取り合った後に寝たところまでは記憶にあるんだけど……」

    陽介「目覚めたらもうテレビの中にいて、よくわかんねぇうちにクマが大会の説明とかなんとか言い出しやがってさ」

    クマ「クマはそんな事しとらんクマ!」

    クマ「クマは昨日センセイと別れた後にテレビの中に一度戻ったんだクマ」

    クマ「そしたら、中の様子がなんだかヘンだったんで、ちょっと調べてたんだクマよ」

    703 = 110 :

    クマ「で、ヨースケたちが言うようにクマそっくりの声が突然聞こえてきたもんだから、そらもービックリクマ!」

    陽介「とりあえず先に進んでみたはいいものの、出会った青い姉ちゃんにいきなり一発お見舞いされてさっきまでまたおネンネ……って感じだな」

    雪子「……」

    千枝「どしたの雪子?」

    雪子「……うん。あのね」

    雪子「私も記憶が朧気でよくわからないんだけど……」

    雪子「この感じ、なんか身に覚えがあるな……って」

    完二「そうなんすよね。俺もさっきからそれが引っ掛かってて……」

    直斗「実は僕もです」

    704 = 110 :

    千枝「え? ……私はそんな事ないけどな」

    陽介「俺も里中と同じく」

    直斗「っ……そうだ!」

    直斗「誰かにテレビに落とされたっていう、あの感じですよ……!」

    完二「あっ」

    雪子「そう! それ!」

    鳴上「誰かに落とされた……? 故意に、って事か?」

    千枝「うそ……マジで?」

    陽介「悠がテレビの中にいるのもそれでか?」

    鳴上「いや。俺はジュネスのテレビから以前と同じように」

    陽介「え。テレビに入れなかったんじゃ……」

    鳴上「その筈だったんだけど何故か、な」

    705 = 110 :

    鳴上「それよりも今は放送室へ急ごう。りせがそこで誰かに捕まっているみたいなんだ」

    千枝「りせちゃんが!?」

    雪子「その誰かっていうのは……?」

    鳴上「わからない。ただ、クマじゃない変なクマがいるらしいって事だけしか……」

    クマ「ムキーッ! そいつのせいでクマはとんだ濡れ衣を着せられたクマね!」

    完二「俺らを勝手に放り込んだ犯人かもしんねぇな。とっちめてやんぜ!」

    直斗「……ところで先輩」

    直斗「さっきから先輩と一緒にいるそちらの方はいったい……?」

    鳴上「そうだ。紹介しないとな」

    706 = 110 :

    アイギス「みなさん、初めまして。私はアイギスと言います」

    アイギス「いつも鳴上さんにお世話になっています」

    雪子「え?」

    千枝「お世話……?」

    鳴上「ええと、つまり……」


    >みんなにアイギスの事と、何故彼女がここにいるのか事情を説明した。


    直斗「なるほど。大体察しはつきました」

    直斗「そのラビリスさんという方も誰かにテレビの中に落とされてしまったのかもしれませんね……」

    直斗「こんな場所が出来てしまった原因はそのせいなんだと思います」

    直斗「以前僕達がここに落とされた時のように……」

    鳴上「ラビリスの心から産み出たって事か?」

    707 = 110 :

    陽介「でも、なんで俺たちの学校で格闘ショーなんて事に?」

    アイギス「……」

    アイギス「先を急ぎましょう」

    アイギス「なんだか、嫌な予感がします」

    鳴上「アイギスさん!」


    >アイギスは先へと走り出していってしまった。


    鳴上「俺たちも続こう!」


    >……


    放送室


    >先頭にいたアイギスが勢いよく放送室の扉を開けた。

    >中をよく見渡してみると、そこには四人の人物の姿が確認出来る。


    鳴上「りせ!」

    りせ「悠先輩! みんなも……!」

    鳴上「怪我はないか?」

    りせ「うん。美鶴さんと真田さんも来てくれたから」


    708 = 110 :

    >りせの近くには美鶴と見知らぬ男が一人いた。

    >真田というのはその人物の事であり、おそらくアイギスの言っていた助っ人というのが彼なのだろう。


    美鶴「鳴上もここに来ていたのか! 無事だったか?」

    鳴上「はい」

    鳴上「話は聞いています。ラビリスの行方の方は?」

    美鶴「それがな……」


    >美鶴は放送室の一番奥にいる最後の人物に視線を移す。

    >そこには八十神高等学校の夏服を着た少女が一人いた。

    >だが服から露出している彼女の体をよく見てみると、人間のそれとは違う事がはっきりと解る。


    アイギス「姉さん……!?」

    709 = 110 :

    鳴上「あれがラビリス?」

    鳴上「良かった。見つかったんだな」

    「だが、さっきからどうにも様子がおかしくてな」

    美鶴「こちらがいくら話しかけても取り合ってくれないんだ」


    >少女――ラビリスは、頭を抱えながらさっきから何かぶつぶつと呟いている。


    ラビリス「……嘘や。嘘や、こんな事……」

    アイギス「姉さん!」

    ラビリス「!」

    アイギス「探しました、姉さん」

    アイギス「こんな場所に迷い込んでしまって混乱しているんですね」

    アイギス「でも、もう大丈夫です。私達と一緒に帰りましょう」

    710 = 110 :

    ラビリス「……」

    ラビリス「……嫌や」

    アイギス「え……?」

    ラビリス「嫌や。うちは帰らん!」


    >ラビリスは持っていた大きな斧を構えて睨んでいる。


    ラビリス「思い出したなかった、こんな事……」

    アイギス「姉さん!?」

    ラビリス「どうしても連れてく言うなら、相手したる!」


    >ラビリスは問答無用でそのまま突撃してきた。


    美鶴「落ち着けラビリス!」

    ラビリス「くっ……」


    >しかし、ラビリスが何かに動揺していた事とこの場に大勢が集まっていた事もあって、彼女はすぐに取り押さえられてしまった。


    711 = 110 :

    アイギス「……大丈夫ですか?」

    ラビリス「……」

    「おい、美鶴。早くここから連れ出した方がいいんじゃないか?」

    美鶴「そうだな。詳しい話を聞くのはそれからでもいいだろう」



    陽介「なんか割とあっさり片付いたみたいだな」

    鳴上「そうだな」

    クマ「一件落着クマね!」

    千枝「私たち、何もしてないけどね」

    完二「結局どういう事だったんだ?」

    雪子「それをこれから帰って聞くんだって」

    直斗「そういえば、変なクマくんというのは……?」

    りせ「ああ、あのクマね。みんなが来る直前に何処かに消えちゃっ……」



    りせ「……え?」

    鳴上「!?」


    712 = 110 :

    >……気付かぬ合間にそれはラビリスの背後に佇んでいた。


    鳴上「クマがふたり……!?」

    クマ「ク、クマー!?」

    陽介「つーコトは、あのコスプレクマがりせの言ってた?」

    りせ「そう! あいつだよ!」

    「どういう事だ!?」

    美鶴「これは……!」

    「ふふふ……」


    >クマではないクマは不気味に目を光らせながらラビリスを見ていた。


    ラビリス「なっ、なんやの!?」


    >ラビリスが不気味がっていると、そのクマは姿を変えてみせる。

    >そしてそこにいたのは、今度はラビリスに瓜二つの人物だった。


    713 = 110 :

    「随分なお言葉じゃない? せっかくアンタの望みを叶えてあげようとしてたのに」

    ラビリス「ウチの望み……?」

    鳴上「まさかあれは……」

    鳴上「ラビリスのシャドウ!?」

    シャドウラビリス「ふふ、ふふふ……」

    シャドウラビリス「せっかく忘れてたのに思い出しちゃったんだものね?」

    シャドウラビリス「自分が人間じゃなくて、ただの機械……殺戮兵器だってコト」

    ラビリス「っ……」

    シャドウラビリス「いいわよね、人間は。毎日こんな場所に通っておもしろおかしく平和に暮らしてる」

    シャドウラビリス「私はこんなに苦しんでるっていうのに」


    714 = 110 :

    シャドウラビリス「だから学校なんて場所に通っている連中に、幻を見せて殴り合わせて」

    シャドウラビリス「そうすれば理解してくれるんじゃないかと思った。……ううん、わからせてやりたかったのよ!」

    ラビリス「何、言って……」

    鳴上「どういう事なんだ……?」

    アイギス「……」

    シャドウラビリス「人間は勝手よね」

    シャドウラビリス「自分たちの都合がいいようにこんな私を造ったくせに、実験するだけ実験して戦わせるだけ戦わせて……」

    シャドウラビリス「それなのに、やるだけやってどうにも出来なくなったらそのまま放置? 何よそれ!」


    715 = 110 :

    シャドウラビリス「それなのに、ちょっとだけでもいいから普通の人間のように学校に行ってみたいって思ってみれば、今度は連れ戻そうとする……ほんとに勝手!」

    シャドウラビリス「人間なんて大っ嫌い!」

    シャドウラビリス「……そうよね? 私?」

    ラビリス「ち、違う……!」

    シャドウラビリス「もういいわ」

    シャドウラビリス「人間なんて、もうどうだっていい」

    シャドウラビリス「ここにいる連中、まとめて皆殺しにしてやる!」

    シャドウラビリス「昔のアンタみたいにね!」

    ラビリス「違う! お、お前なんかっ……」


    716 = 110 :

    鳴上「ダメだラビリス! それ以上言ったら……!」

    ラビリス「お前なんか、ウチやない!!」

    シャドウラビリス「……ふ、」

    シャドウラビリス「ふふふ……ハハ、アハハハハハッ!!」

    シャドウラビリス「力が……力が漲ってくる!!」


    >放送室の中が変貌し、ラビリスのシャドウの背後にペルソナが現れる……



    シャドウラビリス「我は影、真なる我……」

    シャドウラビリス「アンタも一緒に地獄に送ってやる!」

    ラビリス「きゃああああっ!」

    アイギス「姉さん!」

    鳴上「くっ……イザナギ!」


    717 = 110 :

    >ラビリスに攻撃しようとするラビリスのシャドウのペルソナをイザナギが食い止める。


    鳴上「下がってろラビリス!」

    アイギス「こっちへ!」


    >アイギスに連れられてラビリスは安全な場所へと避難をする。


    美鶴「私たちも鳴上に加勢するぞ!」

    「やっと出番がまわってきたという訳だな」

    陽介「俺たちの事も忘れて貰っちゃ困るぜ!」

    クマ「クマをかたった罪は重いクマ! 制裁しちゃるクマ!」

    完二「観念しやがれ!」

    千枝「これだけ数がいればラクショーだよね!」

    雪子「うん。向こうは一体だけだもの」

    直斗「早いとこケリをつけてしまいましょう」

    りせ「みんな油断しないで!」


    >みんなのペルソナがラビリスのシャドウを抑えようと一斉に向かっていく。

    >しかし……


    718 = 110 :

    >一ヶ所に集まったペルソナたちはラビリスのシャドウのペルソナに一気に飲み込まれ、消えたかと思えば別の場所へと吐き出されていた。


    りせ「何この動き……!?」

    りせ「気をつけて!」


    >ラビリスのシャドウが操るペルソナは、地面に溶けるようにして姿を消してしまう。


    鳴上(これじゃあ何処からくるかわからない……!)



    ラビリス「……」

    ラビリス「……右や!」

    鳴上「!」


    >ラビリスの言葉を聞いて右に注意を向ける。

    719 = 110 :

    >その通りにラビリスのシャドウのペルソナが鳴上に攻撃を仕掛けてきたのを素早く反応してかわす事が出来た。


    シャドウラビリス「ちっ……」

    シャドウラビリス「なんなのよアンタ!」

    ラビリス「お前の攻撃くらいわかるに決まっとるやろ?」

    ラビリス「……お前がウチやっていうんならな」

    シャドウラビリス「!」

    ラビリス「このっ……!」

    シャドウラビリス「っ!? なっ、離せ……!」


    >避難していた筈のラビリスが己のシャドウに組みかかり、動きを押さえつけようとしている。

    ラビリス「今や!」

    鳴上「!」


    720 = 110 :

    鳴上「……イザナギ!」


    >不意をつかれ咄嗟の判断が出来なかったのか、シャドウのペルソナは鳴上の一撃が決まった事で消失していく。

    >……


    シャドウラビリス「……」


    >ペルソナが消えたからか、ラビリスのシャドウもおとなしくなった。

    >しかし、ラビリスに向ける眼差しは、ここで姿を現した時と変わっていない……


    ラビリス「……」

    ラビリス「こんなん認めたくない」

    ラビリス「うちが人間でない事も、心の奥底でこんな風に思っていたなんて事も……」

    鳴上「ラビリス……」

    ラビリス「でもだからってこんなトコでワガママやってたらあかんよね」

    ラビリス「これからは自分にきちんと向き合わんと」

    ラビリス「そのためにウチは目覚めたのかもしれへんね」

    ラビリス「だからアンタはウチのところに帰っておいで」

    ラビリス「ウチもぐずってないで帰るから」

    ラビリス「一緒に行こう?」

    ラビリス「アンタはウチなんやから」

    シャドウラビリス「……」


    721 = 110 :

    >ラビリスのシャドウの眼差しが優しいものに変わり微笑みを見せた。

    >そして、ラビリスとひとつになっていく……


    ラビリス「う……」

    アイギス「姉さん!」


    >倒れ込んだラビリスをアイギスが受け止める。


    美鶴「これで本当に一件落着……のようだな」

    ラビリス「みんなには悪いことしてしもうたな……」

    鳴上「気にしなくていい。怪我もしてないし、ラビリスも無事だったんだからな」

    鳴上(考えてみたら、エリザベスにくらったダメージの方がでかいんじゃないか……?)

    ラビリス「……」


    >ラビリスは鳴上の事をじっと見つめている。


    722 = 110 :

    鳴上「? どうした」

    ラビリス「……なあ、アンタ」

    ラビリス「ウチとどっかで会った事ある?」

    鳴上「え?」

    ラビリス「……いや、気のせいやな」

    ラビリス「そんな事あらへんよな」

    美鶴「用も済んだ事だ。引き上げよう」

    美鶴「君も詳しい話は落ち着いたらでいいから」

    ラビリス「……うん」


    >ラビリスを連れてテレビの世界から出る事にした。

    >……


    723 = 110 :

    陽介「行っちまったな。ラビリスって子」

    鳴上「結局どうしてこんな事になったのかは聞けなかったしな」

    完二「でも、大事にならなくて良かったっす」

    クマ「終わりよければ全てよしクマ!」

    陽介「寮に戻れば後で美鶴さんって人に事情聞けるだろ? どうなったのか教えてくれよな」

    鳴上「ああ、わかった」



    雪子「……」

    雪子「りせちゃん。さっきの女の人が、例の生身の?」

    りせ「そ。生身の」

    千枝「すっごい美人だったね……」

    直斗「大人の女性って感じでしたね」

    雪子「あんな人が今、鳴上くんの近くにいるんだ……」

    千枝・雪子・りせ・直斗「……」


    724 = 110 :

    >……


    >P-1 Grand Prixは誰の犠牲も出さずに静かに幕を閉じた。

    >稲羽市にまた平和な日常が戻ったのだ。

    >しかし、この場所に長くいる事は出来ない。

    >再び離れる時が無情にも訪れる……



    八十稲羽駅


    陽介「なんかさ、遊び足んねーよな」

    千枝「あと一週間くらいGWでもいいよねー」

    雪子「また寂しくなっちゃうね……」

    りせ「グスッ……私、やっぱり先輩のいる寮に行っちゃおうかな」

    完二「もうパターンになってんな、これ」

    クマ「今度センセイの顔がみれる日は何時になるクマ?」


    725 = 110 :

    鳴上「ここに来るとしたら……やっぱり夏休みかな」

    菜々子「菜々子、今度こそスイカ割りしたい!」

    陽介「みんなで海行きたいな」

    直斗「海……ですか。泳がないのであれば……」

    完二(直斗の水着姿はムリか……?)

    堂島「おい、そろそろ時間じゃないのか?」

    鳴上「あ、はい」

    鳴上「じゃあ、みんな。……」

    鳴上「またな」


    >名残惜しい気持ちを抱えたまま電車に乗り込んだ。

    >今度みんなと会える時までには、向こうの事件は片付いているだろうか……

    >……


    726 = 110 :

    【夜】


    学生寮


    >やっとの事で、港区まで戻ってこれた。


    メティス「鳴上さん、おかえりなさい」

    天田「おかえりなさい」

    コロマル「ワン!」

    鳴上「ただいま」

    鳴上(帰ってきたのか。この場所に)

    アイギス「おかえりなさいです」

    美鶴「おかえり」

    美鶴「向こうではすまなかったな。結局貴重な休日を潰してしまうような事になって」

    鳴上「いえ。それはいいんですけど」

    鳴上「……」

    鳴上「何故、ラビリスがここに?」


    727 = 110 :

    ラビリス「なんや、いたらアカンの?」

    鳴上「そういう訳じゃないけど。当たり前のようにいるからさ……ちょっと驚いた」


    >ラビリスはラウンジのソファに座って寛いでいる。


    美鶴「彼女は今日からこの寮に住む事になった」

    アイギス「つまり、特別課外活動部の新メンバーという事であります」

    ラビリス「ひとつよろしく頼むわ!」

    鳴上「えっ」

    ラビリス「だーかーらー! なんでそんな顔するん?」

    鳴上「急で驚く事が多すぎて……」

    鳴上「でも嫌とかいう訳じゃなくて、まあその……」

    鳴上「よろしくな、ラビリス」


    728 = 110 :

    ラビリス「ん、よろしく!」


    >新しくラビリスがメンバーに加わった。



    『0 愚者 特別課外活動部』のランクが5になった



    ラビリス「あ、それとな」

    ラビリス「ウチほんまに学校に行けるようになったんや!」

    鳴上「え、そうなのか?」

    美鶴「彼女の強い希望でな。明日から君やメティスと同じく月光館学園高等科の三年に通う事になった」

    鳴上(それも急な話だな。でも……)

    鳴上「良かったな、ラビリス。学校でもよろしく」

    ラビリス「よろしくな!」


    >ラビリスは子供のようにはしゃいでいる。


    729 = 110 :

    メティス「……」

    鳴上「そうだ、忘れないうちにみんなにお土産を」


    >買ってきたお土産を配った。


    美鶴「気を使わせてしまったようで済まないな」

    アイギス「ありがとうございます」

    鳴上「コロマルには総菜大学で買ってきた食べ物があるからな」

    コロマル「ワン!」

    鳴上(それと天田にはこれも)ヒソヒソ

    天田「?」

    鳴上(向こうで作ってきた……俺の料理だ)ヒソヒソ

    天田「!」

    鳴上(参考になるかはわからないけど。後で感想よろしく)ヒソヒソ

    天田(ありがとうございます!)ヒソヒソ


    730 = 110 :

    美鶴「さ、明日からはまた学校だ」

    美鶴「みんなもう休むといい。特に鳴上とラビリスは疲れているだろうからな」

    美鶴「するべき話はまだあるが……また後日にしよう」

    ラビリス「ん……」

    鳴上「はい、そうさせて貰います」


    >連休があっという間に終わってしまった。

    >一波乱あったが、とても充実した旅行だった。

    >騒がしくも楽しく平和な日々が、このままここでも続けばいいのに……そう思った。





    >だから鳴上はこの直後、まさか文字通りに『悪夢』と戦う事になるなどとは考えもしなかったのだった……


    731 = 110 :



    港区の噂話

    666:名無しのSummoer 2012/05/06(日)

    何年か前にも流行ったんだけど覚えてんのいるかな?

    【夢の中で落ちてそのまま目が覚めないと死ぬ】ってやつ

    最近また見るやつ増えてるらしいな

    俺の知り合いにも見たってのがいるし

    この間、謎の衰弱死体出たじゃん?

    一晩で変わり果てたって

    あれもその犠牲者だったのかもよ

    もしかしたら、次はこれを見てるお前の番だったりしてな

    まあ、あれだ

    みんな、いい夢みろよ


    732 = 110 :






    夢とは、いくらそれを信じたいと思っても消えてしまうものの事である。―トーマス・マトン





    733 = 110 :

    これで終わります。

    また次回。

    734 :


    毎度楽しく読んでます

    735 :

    まさかキャサリンか!?
    乙!

    736 :

    乙。
    ついにラビリス、アイギス、メティスの三姉妹?が揃ったか。
    メカっ娘好きーにはたまらんな。
    もしや>>1も…!?

    737 :

    >>1乙侍
    次回が楽しみだ

    738 :

    確か3ポータブルに出てたよね、ヴィンセント…をちょこっと弄って作ったキャラ。
    あの人あの後どうなったんだろ。
    しかしこいつは葛葉探偵事務所が絡んで来たり、豪血寺一族が黒幕なんだよとか、
    メシア教ガイア教が出て来たりしても驚けなくなって来たぜ

    739 :

    >>1

    P3を絶賛プレイ中の俺にまさにタイムリーなスレ
    読んでみたけど鳥肌立ちまくりだわ
    続き舞ってる

    740 :

    おつ! いやー盛り上がりが連続だ!

    741 :

    アトラスてんこ盛りとな
    いやいたけどP3Pに

    742 :

    そういや、そうだったなヴィンセント。またP3Pやってみるか

    743 :

    >>738
    流石に豪血寺は出ないだろ多分wwww

    744 :

    最近キャサリン買ったけどプレイせずに積んでるからやってみっかな~

    745 :

    「やっと出番がまわってきたという訳だな」

    出番なんてなかった…

    747 :

    実は俺P4やってないんだ…
    VITA買うお金ないしPS2のBest版ポチってくるわ

    748 :

    こうも噂が蔓延してると、いつもニコニコあなたの隣に這い寄る混沌さんが動いてんのかと思っちゃうな

    749 :

    >……


    鳴上「……ん」

    鳴上「うん?」


    >気付くと見知らぬ場所に立っていた。

    >周りに人の気配はない。

    >あるのは石で出来た階段と壁だけだ。


    鳴上「なんだここは」

    鳴上「……?」


    >足下から僅かに振動を感じる。

    >それはその一回だけで終わる事はなく、一定の間隔を置いて二回目、三回目と続いている。

    >そして、時間が経つに連れ、体に覚える振動とその音は強く大きくなっていた。

    >立っている階段からそっと下の方を覗き込んでみる事にした。


    鳴上「……え」




    鳴上「崩れて、る……!?


    750 = 110 :

    >下の方にある階段や足場が一段ずつ闇に落下していくというとんでもない光景が目に飛び込んできた。

    >このままだと、じきに今いるこの場所も崩れ落ちていってしまう……!


    鳴上「くっ……上へ行くしかないのか!?」

    >急いで階段を昇る。

    >何故このような状況になっているか理解出来ないまま、安全な場所を探そうとする。

    >だが、上へ行くに連れて狭い足場が増え穴も多くなり、ついには上へ行く為の階段も途切れてしまう。

    >完全に行き場を失ってしまった……

    >崩れていくのが止まる様子は……ない。


    鳴上「くそっ……」


    >乗っていた足場が鳴上を連れて完全に崩れ落ちていくまで時間はかからなかった。


    鳴上「う、」





    鳴上「うわあああああああああああああああ!!」



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