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    元スレ鳴上「月光館学園?」

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    タグ : - ペルソナ + - 鳴上「月光館学園?」 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 87 :

    美鶴「もちろん三年前の戦いで今はもう影時間もタルタロスもその存在をなくしている」

    アイギス「そしてタルタロス以外に、一ヶ月に一度、満月の夜の影時間……街中に大型シャドウが現れるという法則がありましたが、これも全て前の戦いで殲滅済みです」

    鳴上「……」

    >自分もシャドウと戦った事がある身だとはいえ、この街であった出来事に鳴上は絶句している。

    美鶴「しかし、やはりというべきか……こうして今までの事例を上げてみてやっと明確な事実が一つ浮かび上がったな」


    102 = 87 :

    メティス「再びここに現れたシャドウの存在は、皆さんが戦ったシャドウ事件の法則にどれも当てはまっていない。そういう事ですか?」

    美鶴「そうだ」

    アイギス「現在の時点では、やはりタルタロスと影時間の存在を再び確認してはいません」

    メティス「そして、鳴上さんのいうテレビの世界にシャドウが現れた訳でもない」

    鳴上「あの時、俺はここのテレビの目の前にいた。でも、テレビに変わった様子は見られなかったし、あれは少なくともこのテレビの中からでなく突然外からやってきたんだ」

    美鶴「なるほどな……」

    103 = 87 :

    アイギス「しかし、問題は今夜が満月の夜だと言う事です」

    鳴上(そういえば……)

    アイギス「過去に満月の夜に出ていた大型のシャドウは、タルタロスに出ていたものとはまた別の特殊なものでした」

    アイギス「もう、姿を現す事は無い筈ですが……それでも今晩は注意をしてみる必要があるかと思います。あんな事があった後ですから」

    >その場にいた皆が黙ってしまう……

    美鶴「やはり、今の所は様子見しかないという所か」

    メティス「マヨナカテレビというもののチェックは今後も続けてみる価値はあると思います」

    104 = 87 :

    メティス「話を聞く限りでは稲葉市という地域に限定されていた現象のようですが、かつてどこでも影時間になっていたという例から考えて、今後この地域では起こらないとは言い切れないかと」

    鳴上「俺、昔の仲間に連絡してみようかと思います。シャドウがこの周辺だけでなく別の地域にも出現している可能性もありますよね」

    美鶴「ああ、そうして貰えると助かる。少しでも手がかりになりそうな情報が欲しいからな」

    >仲間とシャドウ対策についての案を出せるだけ出しあった

    >今後どう出てくるかはまだ解らないが、シャドウによる被害はなんとしても食い止めなければならない……

    >みんなの決意がより強まったのを感じる。

    『0 愚者 特別課外活動部』のランクが2になった


    >……

    >0時を過ぎてからしばらくの間、様子を探る為この場に待機する事になった。


    105 = 87 :

    【深夜】


    >……

    >時刻は0時をまわったが特に異変を感じる事はない……

    美鶴「ふむ、何も起こりはしないな……」

    アイギス「影時間になってもいないし、タルタロスが現れている様子もないようです」

    美鶴「今夜はもう出来る事はなさそうだな……」

    美鶴「よし、各自部屋に戻って休んでくれ。今日も一日ご苦労だった」

    >……

    >この静けさが逆に不安を煽る気がする……

    >今夜は自室に戻り、陽介に近況を尋ねるメールを打ってからもう寝る事にした。


    106 = 87 :

    今回はここまでです。

    過去シリーズから色々なキャラが出てきますが、基本的にはP4以外にP3やってれば問題ないと思います(たぶん)

    もちろん知っていれば(とくに罪罰辺り)「あ、あのキャラか」って感じになれると思うけど、「〇年後の〇〇」というのを捏造している訳で、半分はオリキャラのような感じになっちゃってますので…

    ここに出てくるメティスも3FESのメティスとはまた違う存在ですので、彼女の正体知らないしFESやってねーよって人も別に平気だと思います。

    それじゃあまた次回

    107 = 86 :

    おつ

    108 :

    >>1
    鳥付けたら?

    109 :

    コンセントレイト→テンタラフー

    110 :

    鳥つけてみるテスト

    111 = 110 :

    04/09(日) 曇り 自室


    【朝】

    >今日は学校が休みだ。

    >!

    >陽介からメールの返事がきている。

    >あちらは特に変わった様子もなく平和なようだ。

    >陽介に電話をかける事にした。


    >……

    ガチャ

    陽介『誰かと思えば相棒じゃねえか! 久しぶりだな!」

    鳴上「ああ、久しぶり」

    陽介『って言っても、お前がこっち離れてからまだ一ヶ月も経ってないんだよなあ……なんか不思議な気分だ』

    鳴上「ん、そうだな……」

    >少しの間、他愛もない雑談をした。


    112 = 110 :

    陽介『新しい学校にはもう行ったのか?』

    鳴上「ああ。その事も含めて折り入って話したい事があるんだ」

    >陽介にここ数日であった出来事を説明した。

    陽介『その話、マジなのか!? そっか、それであんなメールを……』

    鳴上「そっちでもまた何か異変が起こったりしていないか心配になったんだけど、とりあえずは無事なんだよな?」

    陽介『ああ。暢気な田舎ライフのまんまだ』

    鳴上「それでも、またしばらくはそっちでもマヨナカテレビのチェックをして欲しいんだ」

    陽介『オッケー。里中達にも言っとく』

    鳴上「よろしくな」

    113 = 110 :

    陽介『ちくしょー……そっちで戦力として加勢出来ないのが悔しいぜ』

    陽介『でも、オレ達に出来る事はいくらでも協力するからな!』

    鳴上「ありがとう」

    >顔は見えずとも、陽介の思いやりが伝わってくる……

    陽介『しかしそんな事情があるなら、この話はお流れになっちまうかな』

    鳴上「? なんだ?」

    陽介『いやさ、GWにこっちに遊びに来れないかなって話。まだそんなに時間も経ってないのに、お前がいなくてみんな寂しいんだよ』

    鳴上「……」

    鳴上「俺もみんなの顔が見たいな……」

    鳴上「ちょっと相談してみるよ」

    114 = 110 :

    陽介『本当か!? じゃあ、今から計画たてとくから、いい返事期待してるぜ!」

    鳴上「ああ。じゃあ、また改めて連絡する」

    陽介『おう、……負けるなよ、相棒!』


    >……


    >美鶴にGWの事について相談しよう。


    【昼間】

    学生寮 一階 ラウンジ

    >美鶴、アイギス、メティスの三人が集まっている。

    鳴上「桐条さん、ちょっと話したい事が……」

    美鶴「どうした?」

    >向こうの仲間のところでは何の異変もない事を伝え、それからGWに稲羽市へ行きたいという事を相談した。

    美鶴「……なるほどな。解った。行ってくるといい」

    鳴上「いいんですか?」

    美鶴「ああ、もちろん。私達に止める理由はないさ」

    アイギス「こちらの事は気にせずに是非楽しんできてください」

    鳴上「ありがとうございます」

    メティス「……」

    メティス「鳴上さん」

    鳴上「ん?」

    メティス「私も一緒についていきます」

    115 = 110 :

    美鶴・アイギス「!?」

    鳴上「えっ」

    メティス「貴方を一人にさせておく訳にはいきません。だって……」

    アイギス「メティス」

    メティス「?」

    アイギス「確かに私は貴女に鳴上さんと一緒にいるように言いました」

    メティス「はい。だから……」

    アイギス「でもね、それには限度があるの」

    アイギス「鳴上さんには鳴上さんだけの世界というものがある。そこへいくら貴女の方から足を踏み入れる事が可能でも、そうしてはいけない時があって」

    アイギス「今の場合はそういう事なの」

    メティス「……。よく理解できません」

    メティス「でも、鳴上さん一人で行くべきだと、そういう訳ですね?」

    アイギス「そう」

    メティス「姉さんがそう言うのなら、それに従います」

    鳴上「えっと……」

    鳴上「お土産買ってくるから」

    美鶴「……」

    美鶴「……まあ、あれだ。あまりはしゃぎ過ぎず、な」

    鳴上「はい」

    116 = 110 :

    >……

    鳴上「……あ、そうだ。少し買い物に行ってきます」

    美鶴「そうか。気をつけてな」

    アイギス「いってらっしゃい」

    メティス「……」

    メティス「あまり遅くならないようにして下さい」

    鳴上「ああ。そう心配するな。いってきます」


    >陽介にGWの事をメールしてから、街へと学校に必要な物を買いに出かけた。

    >……

    巌戸台駅周辺

    鳴上(これで必要な物は揃った筈だ)

    鳴上(そういえばメティスはノートとか揃えたのか?)

    鳴上(こういう時こそ一緒に連れてくるべきだったな……ん?)

    >ふと前方に目がいった。

    117 = 110 :

    >とても目立つ白いドレスを着た少女が、スケッチブックに黙々と絵を描いている様子が見える。

    鳴上(あれゴスロリってやつか? 初めて見たな……ああいうの普段着る人って本当にいるんだ)

    >少女が描く絵にさりげなく視線を移す。

    鳴上(なんだか凄い絵だ……!)

    >言葉に現すのには苦労するがとても印象深い絵を描いているようだ。

    「……なに?」

    鳴上(気付かれた!)

    鳴上「いや、なにも」

    「そう。……」

    >少女は一瞬上げた顔をまた落として手を動かし始めた。

    >鳴上の事を構おうとする素振りは見せない。

    鳴上(……)

    鳴上(ハイカラな髪飾りだな)

    鳴上(……帰るか)

    >暗くなる前に寮に戻る事にした。


    118 = 110 :

    【夜】


    >寮に着いたと同時に雨が降り出してきた。

    学生寮 ラウンジ

    メティス「おかえりなさい」

    鳴上「ただいま」

    >メティスは鳴上が出かけた時と同じ場所に腰を落ち着けている。

    >ずっとここにいたのだろうか……

    鳴上「桐条さんとアイギスさんは?」

    メティス「美鶴さんはお帰りになられました。姉さんは作戦室に」

    鳴上「作戦室?」

    メティス「姉さんが普段生活に使用している部屋です。以前はあの場所でシャドウ討伐の作戦会議などをなさっていたとか」

    鳴上「へえ。そんな部屋だったのか」

    >メティスの近くのソファに腰を下ろした。

    119 = 110 :

    鳴上「メティスは学校で必要な勉強道具は揃えたのか?」

    メティス「はい。美鶴さんが揃えてくれました。鳴上さんの買い物というのは、それの事ですか?」

    鳴上「まあ、そんなとこ。あとはこれ」ガサゴソ

    メティス「なんですか、それは?」

    鳴上「折り紙だよ」

    >折り紙の袋を開けるとピンク色を一枚取って慣れた手つきで折り始める。

    >ピンクの綺麗な折り鶴が完成した。

    120 = 110 :

    鳴上「やる」

    >メティスの手のひらに折り鶴を乗せた。

    メティス「やる、と言われても。どうすれば」

    鳴上「好きにすればいい。どこかに飾るもよし、いらないなら捨てるもよし。……あ、目の前で捨てられるのはちょっと悲しいから、それは勘弁」

    メティス「……」

    >メティスは困惑しているようだ。

    121 = 110 :

    鳴上「俺の趣味みたいなものだ。『俺だけの世界』の一つ……っていうのは、ちょっと大げさかな」

    メティス「趣味、ですか」

    鳴上「メティスは他にしたい事なんて無いって言ってたけどさ、無いなら無いで探してみればいいと思うんだ」

    メティス「どうしたんですか? 突然そんな事……」

    鳴上「シャドウを倒すだとか、しなければいけない任務だとか、色々あるとは思うけど……そればかりに気をとられてたら疲れちゃうだろ?」

    鳴上「世の中には楽しい事が沢山ある。メティスがそれをまだ知らないだけで」

    鳴上「だから、まずは俺が楽しいと思う些細な事をメティスに知って貰おうと思って。……まだ難しかったらごめん」

    鳴上「それでも、メティスにもきっと、『メティスだけの世界』が出来る日がくるよ」

    鳴上「……」

    鳴上「……部屋に戻る」

    メティス「……」

    >なんとなく気恥ずかしくなったので、その場を後にした……



    メティス「……鳴上さんの、世界」

    メティス「私だけの、世界」

    メティス「……」


    122 = 110 :

    学生寮 二階 廊下

    >上の階からアイギスがおりてきた。

    アイギス「鳴上さん宛に封書が届いています。どうぞ」

    >折り曲げ厳禁と書かれた封筒を渡された。

    >裏に書いてあった送り元の名前は、なんと菜々子からだ!

    鳴上「ありがとうございます」

    >部屋に戻ってさっそく中身を確かめてみる事にした。


    自室

    >……

    >封筒の中にはDVDが入っていた。

    >可愛らしい字で『お兄ちゃんへ』と書かれてある。

    >再生してみる事にした。

    >……

    123 = 110 :

    >画面に少し恥ずかしそうにしている菜々子の姿が映った。

    堂島「菜々子、もういいぞ」

    >姿は見えないが、堂島の声もする。彼が撮影しているのだろう。

    菜々子「お兄ちゃん、げんきですか? 菜々子とお父さんはとってもげんきです」

    菜々子「菜々子、二年生になったよ。お友だちも増えてこれからとっても楽しみなんだ!」

    菜々子「えっと、今日はお兄ちゃんにお願いがあってこれを送ります」

    菜々子「今年のGW、菜々子とお父さんとお兄ちゃんで遊びに行きたいな。去年は無理だったから……」

    菜々子「お父さんはなんとしてもお休みしてくれるって」

    菜々子「お兄ちゃんからのお返事待ってます。またね」

    >手を振る菜々子を最後にして映像が終わった。

    鳴上「菜々子……」

    >堂島家へ連絡してみる事にした。

    >……


    124 = 110 :

    菜々子『もしもし、堂島です』

    鳴上「菜々子か? 俺だよ」

    菜々子『お兄ちゃん!? お兄ちゃんだ!』

    鳴上「DVD見たよ」

    菜々子『本当? GWは……』

    鳴上「大丈夫。陽介達とも遊ぶ約束してるし、そっちに行くよ」

    菜々子『わーい、やったあ!』

    鳴上「今、叔父さんはいる?」

    菜々子『うん。お父さーん、お兄ちゃんから電話だよ』

    堂島『もしもし、悠か? 久しぶりだな』

    鳴上「ご無沙汰してます。GWの件、大丈夫です」

    堂島「そうか。すまないな、急に。菜々子も俺も楽しみにしてる」

    >しばらく堂島と話してから名残惜しくも電話を切った。

    >5月が待ち遠しい。



    >……今日はもう寝よう。

    >そう思ったが、外はまだ雨が降り続いているようだ。

    >用心の為、0時を待ちテレビをチェックする事にした。


    125 = 110 :

    【深夜】

    >時刻は0:00……

    >……

    >テレビの画面には特に変化は見られない。

    鳴上(異常はなし、か……)

    鳴上(……!?)

    >急に部屋の明かりが消えた。

    鳴上(停電か? ……!)

    >突如、鳴上の隣に人影が浮かぶ。

    >……ヘッドホンの少年だ!

    鳴上(っ……)

    「……」

    >少年は相変わらず黙ったままである。

    鳴上「えっと……」

    鳴上「どうも、こんばんは……」

    鳴上(って、なに呑気に挨拶してるんだろう)

    「……」

    >特にこれといった反応はされなかった……

    126 = 110 :

    鳴上(この間からいったいなんなんだろうか……)

    鳴上(シャドウとは違うよな? 嫌な気配はまったくしないし)

    鳴上(……ただの幽霊?)

    鳴上(幽霊にただのも何もないか……?)

    鳴上(???)

    >鳴上は混乱状態になった。

    「……」

    >なんと謎の少年がパトラを唱えてくれた。

    >鳴上の混乱状態が回復した。

    鳴上「……はっ!?」

    「……」

    鳴上「あ、あの……」

    鳴上「何か俺に用でも……?」

    「……」

    「……気をつけろ」

    鳴上「!?」

    鳴上(喋った!? いや、それよりも……)

    鳴上「気をつけろって……?」

    127 = 110 :

    「この街についに異変が起こり始めた……」

    「あの時とはまた違う、大きな異変が……」

    鳴上「……」

    鳴上「君はいったい何者だ?」

    「……」

    「どうでもいい」

    鳴上(いや、どうでもよくないだろ……)

    >しかし、今の勇気・気力をもってしても、そう言い返す事は何故か出来なかった……

    「もう一度言う。……気をつけろ」

    >見知らぬ謎の少年に忠告を受けた。

    >不器用な言葉の端々に、鳴上の身を案じてくれているのを感じる。


    『ⅩⅢ 死神 謎のヘッドホンの少年』のコミュを入手しました

    『ⅩⅢ 死神 謎のヘッドホンの少年』のランクが1になった



    >謎の少年の姿はいつの間にか消えていた……


    128 = 110 :

    本日はこれで終了

    130 :


    なんか雰囲気が良い。静かに黙々と読んでいられる

    131 :

    乙!
    ハイカラですね!

    132 :

    ちょうどP3やってる俺にタイムリーなスレ

    楽しみにしてる

    133 :

    >>132
    まだクリアしてないならネタバレとか怖くね?

    134 = 132 :

    >>133
    P3の内容は知り合いにネタバレされたからな…

    135 :

    ゴスロリ死んだんじゃなかったの?

    136 :

    >>135
    原作もチドリ生還ルートあるよ

    137 :

    チドリは番長に取られてしまうん?
    ジュンペーがテレッテになるな

    138 :

    チドリがねとられちゃう……
    チドリに似た別の誰かであってほしい

    139 :

    いやチドリは盗られないだろ
    ハム子はテレッテを獲得出来なかったし

    140 :

    テレッテとチドリは一途なままでいて欲しい
    こまけぇこたぁだけどこのチドリの性格はどっちなのか

    141 :

    04/10(月) 雨 自室

    【朝】

    >昨夜は何時の間にか眠ってしまったらしい……

    鳴上(……)

    鳴上(最近、夢だと思いたい出来事が続いてるな)

    鳴上(正体もよく解らないものの言う事をそのまま鵜呑みにするのもどうかとは思うけど……)

    鳴上(大きな異変が起こり始めた、か)

    鳴上(結局まだ詳しい事は解らないんだよな……)

    >ここで考えていても仕方がないので、学校へ行く支度を始めた。

    学生寮 階段

    >一階へとおりていくメティスの後ろ姿が目に入った。

    鳴上「メティス」

    メティス「!」

    >体を一瞬跳ねさせてからメティスは振り返った。

    142 = 110 :

    鳴上「おはよう」

    メティス「……おはようございます」

    >頭を下げて挨拶した後、メティスは一人で階段をおりていこうとする。

    鳴上「ちょっと待てって」

    鳴上「せっかくだから一緒に行こう。どうせ行く方角は同じなんだし」

    メティス「……でも」

    >メティスは気まずそうにしている。

    >昨日のアイギスの言葉をメティスなりに考慮した結果がこれなのだろうか。

    鳴上(一緒にいたがったり、そうじゃなかったり、極端だなあ……)

    鳴上「歩きながら話したい事もあるからさ。一緒に行ってくれた方が助かる」

    メティス「っ……、はい、了解しました!」

    鳴上(あ、なんか嬉しそうな顔してる……)

    >メティスと一緒に登校する事にした。

    143 = 110 :

    >……

    メティス「……で、鳴上さんのいう、話したい事というのは、もしかして昨夜のテレビの事についてですか?」

    鳴上「ああ。俺の部屋のテレビは何も映らなかったんだけど、メティスは何か見たりしなかったか?」

    メティス「いいえ。こちらも、異常は見られませんでした」

    鳴上「そうか……。あとさ、停電とか起こったりした?」

    メティス「停電ですか? いえ、そのような事には……」

    鳴上「……」

    鳴上「もはやこれは学生寮の怪談話だな……」

    メティス「?」

    144 = 110 :

    >……

    月光館学園 校門

    >生徒達の話す声が聞こえる。

    生徒A「今日から運動部の部員募集再開するんだって」

    生徒B「そうなんだー。でも私はやっぱり帰宅部でいっかな。受験生なんだし、勉強に集中したいもん」

    鳴上(部活か……)

    鳴上「なあ、メティス。今日の放課後、部活の見学に一緒に行ってみないか?」

    メティス「部活?」

    メティス「……」

    メティス「いいえ、私は遠慮しておきます。今日の放課後は交番へ行く予定がありますので」

    鳴上「……そっか。なら仕方ない」

    メティス「私の事は気にせず、鳴上さんはどうぞ行ってきてください」

    鳴上「わかった」


    145 = 110 :

    【放課後】

    >今日の授業が終わった。

    >メティスは早々と教室から姿を消しているようだ。

    >外は、何時の間にか雨が上がっている。

    >……運動部の見学に行ってみよう。

    >……

    体育館

    >剣道部が活動を行っている。

    >人数が多い。

    >どうやら今日は、中等科との合同練習をしているようだ。

    「あっ、と……すみません!」

    >誰かとぶつかってしまった。

    鳴上「悪い、気付かなくて」

    「いえ、僕の方こそ不注意でした」

    >さっきの拍子に、その人物が手に持っていた物が散乱してしまったようだ……

    >拾うのを手伝う事にした。

    146 = 110 :

    >……

    「ありがとうございます。助かりました」

    鳴上「君は剣道部の部員?」

    「いえ、そういう訳では。今日は高等科との練習で人手が欲しいっていうんで、手伝いにきたんです」

    >どうやら中等科の生徒らしい。

    「それじゃあ、失礼します」

    >中等科の男子生徒は、丁寧に頭を下げて挨拶してからその場を去っていった。

    >剣道部の練習風景を少し見学してから、他の部の様子も見に行く事にした。

    >……

    >入部するかどうか今は保留にして、寮に帰る事にした。


    147 = 110 :

    辰巳ポートアイランド駅前

    >帰宅に向かう沢山の生徒の姿が見える。

    >その中で一人、目立つ存在を見つけた。

    >昨日、巌戸台駅周辺で見かけた、白いドレスの少女だ。

    >今日もスケッチブックに絵を描いてるようだ。

    「……」

    鳴上(とても集中してるみたいだな……)

    >スケッチブックの中をさりげなく見てみた。

    >今日は、駅前を通り過ぎて行く人波の様子を絵にしているのが解った。

    「……邪魔」

    鳴上「あ、ごめん」

    >少女の前から、隣へと移動した。

    「……」

    「何か用なの?」

    「昨日もいたでしょ」

    鳴上(覚えてたんだ……)

    148 = 110 :

    鳴上「いや、用ってほどでも無いけど、絵上手だなと思って」

    「……」

    鳴上「昨日の絵は完成したのか?」

    「まあね」

    鳴上「良かったら見せて欲しいな。俺、ああいう絵見たの初めてだったから」

    「……見てもどうせつまらないだけよ」

    >そう言いながらも、少女はページをめくって絵を見せてくれた。

    >とても抽象的で、やはり言葉に現すには苦労するが、不思議と悪い印象はしない絵だった。

    鳴上「今日は風景画みたいだったけど、色々なジャンルの絵を描くんだな」

    「……こんな絵描いてる時の方が多かった。以前までは」

    鳴上「俺は嫌いじゃないけど、こういう絵も」

    「……」

    「変な人ね」

    149 = 110 :

    「私にこんな風に接してくる変わり者はあなたで二人目よ」

    >少女はスケッチブックを畳んで立ち上がった。

    鳴上「帰るのか?」

    「ええ」

    鳴上「気を付けて帰れよ? この時間人通り激しいし」

    「……」

    「……名前」

    鳴上「……ん?」

    「あなた、名前は?」

    鳴上「鳴上悠、だけど」

    「悠……」

    「……私はチドリ」

    チドリ「私、この辺に良くいるから、縁があったらまた会うかもね」

    >チドリと名乗った少女は、ドレスを翻して人の波の中に消えていった。

    >チドリと知り合いになった。

    『ⅩⅡ 刑死者 チドリ』のコミュを入手しました

    『ⅩⅡ 刑死者 チドリ』のランクが1になった

    >寮に戻る事にした。


    150 = 110 :

    【夜】

    学生寮 ラウンジ

    アイギス・メティス「おかえりなさい」

    >アイギスとメティスに揃って出迎えられた。

    アイギス「鳴上さん、朗報があります」

    鳴上「え、なんですか」

    アイギス「今日からまた新たにこの寮に人が増えます」

    鳴上「それってつまり……」

    メティス「戦力が増える。そういう事です」

    アイギス「そろそろ美鶴さんと一緒にいらっしゃる筈ですが……」

    鳴上「本当ですか!」

    >そう話をしている間に、寮の扉が開き、人が入ってきた。



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