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    元スレ京太郎「新入部員が」ムロ「私だけ!?」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×6
    タグ : - 京太郎 + - + - 清澄 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    951 = 1 :

    優希「紹介するじぇ。知ってると思うけど、雀明華は3年生で世界ランカーなんだじぇ」

    ミョンファ「こんにちは」

    優希「欧州選手権ではなんと……ぱ、ぱ……」


    優希「パンテーン? と呼ばれているんだじぇ!」

    ハオ「惜しいですね」

    まこ「そりゃあシャンプーじゃろが」


    京太郎「えっと、本当はなんでしたっけ?」

    ミョンファ「最近はクロラーヌを使ってますよ」

    智葉「シャンプーから離れろ」


    ネリー「ヴァントゥールでしょ」

    ミョンファ「そう、それです」

    優希「それそれ! 日本語で風神って意味だじぇ」

    ムロ「なんかいいですね、二つ名って」

    京太郎「オレも欲しい」

    952 = 1 :

    優希「東風王者!」ビシィッ

    まこ「称号は分かりやすいの。イメージも東場に強い優希のプレイスタイルに結びついとる」

    ハオ「あと、去年の決勝で智葉達と対戦した……ほら阿知賀の」

    ムロ「ドラゴンロード。松実玄さんですね」

    智葉「特殊な打ち手であれば、また通り名も付けられやすいな」


    まこ「あんたも、三尋木プロに付けてもらうか?」

    京太郎「いやぁ……それはちょっと、遠慮しときます」

    ネリー「ネリーも二つ名とか付けられたら、お金貰えるかな?」

    ハオ「直接はわかりませんが、ネームバリューは上がりますね」

    ネリー「バリュー……おーっいいね!」


    京太郎「ムロだったら三尋木プロに目ぇ付けられそうだな」

    ムロ「ええ……」

    智葉「ほう、そういう打ち手なのか?」

    優希「ムロは私が臨海行った後に急成長したんだじょ。だから私もよく知らないけど……」


    優希「知り合いである事を差し引いても、要注意プレイヤーの一人だじぇ」

    ムロ「……!」

    953 = 1 :

    ムロ(ヤバ……ちょっとコレ、マジで嬉しいかも)


    ミョンファ「それはそれは」

    智葉「少し興味が出てきた」

    優希「……だそうだ。それで、どうだ?」

    ムロ「いいですよ。お見せしましょう」

    ネリー「え、ここで見せるの? いいの?」

    ムロ「はい、かまいません」


    ムロ「私はいつでも正々堂々、全力で勝負します」

    智葉「ふっ……いい気概だ」


    優希「よぅし! では早速、卓の準備……」

    グウゥゥゥ

    ムロ「え」


    優希「……の前に、お腹空いちゃったじょ」

    京太郎「お前さっきタコス食ったじゃねぇか!」

    優希「タコスは別腹なんだじぇ!」


    智葉「はぁ……少し待ってろ。今食べるもの用意してくる」

    ミョンファ「起きてから食べてなかったので、ちょうどいいですね」

    ハオ「もう昼ですけどね」

    954 = 1 :

    今日はここまで

    >>926
    まちがい
    ダヴァン「なら、話は早いでスネ。2年前の大会で私は彼女を恐れ、怯んでしまッタ」
    ただしい
    ダヴァン「なら、話は早いでスネ。去年の大会で私は彼女を恐れ、怯んでしまッタ」
    これも訂正

    次で臨海編&このスレのラストの投下になるハズ……

    956 :

    乙です
    今日の飯テロはさっぱりとした物か

    959 :

    おつおつ

    960 :

    こんばんわ
    粛々と投下します

    961 = 1 :

    白糸台高校 麻雀部部室


    「はい……はい……いや、そんなつもりじゃなくて」

    「ただ、みんながもっと真剣になれればって思って……それで、ちょっと趣向を凝らしてみたっていうか」

    「あくまで、練習に付き合うっていう……」

    「いや……はい。私が食べたかった……というのは、なくもなかった、かと……」


    尭深「あの、もうその辺で……」

    「まったく!」


    「ん~、おーいすぃー!」

    「うん。しっとりしてるのに重過ぎなくて、一口で満足感あるよね」

    「尭深の淹れてくれたお茶にも合うね」

    誠子「そうだなー」

    「亦野も亦野だ」

    誠子「なんかコッチきたー」


    「お前がこの部の部長なんだぞ? だというのに、こんなのをのさばらせておいてどうする」

    誠子「うぅ……スイマセン」

    962 = 1 :

    「まあまあ、そのへんで」

    「お前なぁ、そもそもの発端はお前が」

    尭深「お茶もはいりましたし、どうぞ……」

    「ん、そうか。すまないな尭深……はぁ」


    「菫も大変だねー」

    「本当にな。あと先輩を付けろ」

    「なんで菫の方が多いの……」

    「分けてもらっただけ有難く思え」


    「わざわざ来てもらってすみません、弘世先輩……」

    「お前の姉さんに手を焼かされるのは慣れているよ。まさか、卒業した後も続くとは思わなかったが」

    「だねーモグモグ」

    「もう。お姉ちゃんってば、ちゃんと聞きなよ……モグモグ」


    「はぁ……引き継いだ時にも言ったはずだが、部長というものは部員をまとめるだけじゃない」

    誠子「……はい」

    963 = 1 :

    「外部の人間とやり取りする際、その部がどの程度のものなのか部長の態度で判断されるんだ。部の代表として……」

    誠子「はい……」

    (菫が説教に夢中になってる。こうなると、なかなか終わらないんだよね)


    (つまり、他はおろそかになっていて隙だらけってわけ……今のうちに)

    (そうはさせないよテルー!)

    (くっ、ここにも私のカステラを狙うハイエナが……)

    (テルのじゃないよ!)

    (大体、私が2切れで菫が3切れっていうのがおかしいんだ)


    「私は、亦野になら任せられると思ったんだ」

    誠子「弘世先輩……」

    「周りをよく見ていて、それでいて責任感を持てる。そんなお前うおおぉぉぉ!?」

    誠子「わあっ!?」


    「なに私の分にまで手を出してるんだ!」

    「違う、淡がとろうとして」

    「ちょ」

    「お前らぁ……そこになおれ!」

    ガミガミ

    誠子「……」

    尭深「おかわり、いる?」

    誠子「あ、うん、ありがと……ズズ……ふぅ」


    誠子(二人が来ると、まともに練習できないや……)

    964 = 1 :

    まこ「ほんじゃ、腹もふくれた事じゃし。ん?」

    ハオ「卓の準備は出来ていますよ」

    ムロ「ではでは、始めますか」

    優希「どれだけ成長したか見せてもらうじぇ」



    対局開始
    東家:染谷まこ
    南家:ハオ・ホェイユー
    西家:辻垣内智葉
    北家:室橋裕子


    東一局
    親:染谷まこ

    まこ(さぁて、リベンジ開始じゃ。一応、中国麻将も勉強しとったが)

    まこ(それじゃあ、付け焼刃に過ぎん)


    まこ「チー」

    カシャッ

    ハオ(攻めてきている? けれど)

    優希(眼鏡はずしてないじぇ)

    まこ(しっかし、それだけじゃ駄目なんじゃな)

    965 = 1 :

    まこ(見えん……)


    まこ(見えんのは、怖いのう)

    まこ(今まではなんとなく、ボンヤリとでもわかっとった)

    まこ(そのせいか、わからん事には怯えるようになって……あん時も)


    まこ(みんなが居なくなるなんて、微塵も思わんかったから)

    ハオ「和――ツモ」


    ハオ「300・500です」
    一二三七八九①③⑦⑧⑨55:②

    京太郎「ええ、なんですかソレ?」

    ムロ「チャンタにとらない……? それも中国の役ですか?」

    智葉「三色双龍会という役だな」



    東二局
    親:ハオ・ホェイユー


    まこ(今までは先が見えんでも、いや……むしろ悪い方に向かっとっても、喜んで進んでくのがおったが)

    まこ(もうおらん。じゃけぇ……)


    まこ(わしが代わりになっちゃるかの)

    バッ

    ムロ(はずした。動くのかな)

    966 = 1 :

    まこ「リーチ!」

    パシッ

    優希「なっ」

    ハオ(眼鏡を外して……リーチ?)

    ネリー「ふーん」

    ミョンファ(聞いていたのと違うようですね)

    智葉(門前でのプレイスタイルは、ハオの中国麻将対策……だが、そうなのか?)


    京太郎(こりゃあ基本的、とは言えないよな)

    優希(辺張……いや、それ以前に待ち牌は場に3枚出てる)

    優希(悪待ち……!?)


    まこ(結局、先の事なんざわからんもんじゃし)

    まこ(良い事も悪い事も、不意にやってくる。ほんなら……)


    まこ(このまま不完全なイメージを抱えて進むだけの事じゃ)

    967 = 1 :

    まこ「ツモ。一発じゃったか、2000・3900」

    優希「おお、染谷先輩!」

    まこ「スマンの、ムロ。お株奪っちまったわ」

    ムロ「いえ」


    ハオ「これは」

    智葉「去年よりも、また一段と腕を上げたようだな」

    まこ「いやぁ、たまたまですわ」

    智葉「それとも、何か心構えに変化でもあったのか?」

    まこ「んー。そうですのう……」


    まこ「やっぱし、部長になったからですかの」


    智葉「ほう」

    まこ「こいつら背負っていかにゃならんと思ったら、気ぃ引き締まるっちゅーか、だらしない真似できんし」

    まこ「自分の子供ができたみたいで、なんか親の気持ちですわ」

    ムロ「私達子供ですか」

    968 = 1 :

    まこ「上の子らがみんな出てって少しさみしいが、まぁなんとかやっとりますけぇ」

    優希「姉はいつでも見守っているじょ、弟よ」

    京太郎「誰がだ」

    ムロ「ホントでっかい弟ですよねー」

    京太郎「えっ」


    ハオ「ところで先程、お株がどうのと……」

    ミョンファ「かぶ、ですか?」

    ネリー「それネリーは絶対やっちゃダメって言われてる……」

    ハオ「それは株式」


    優希「GMにムロの牌譜あつめさせて調べたんだけど」

    優希「やけに一発率が高いんだじぇ!」

    智葉「そうなのか?」

    ムロ「はい。次にツモる牌が有効牌なのかどうか分かるんです」


    ミョンファ「もしかして、ツモが見えるんですか?」

    ムロ「特定はできませんが、手牌に入るのかは分かります」

    969 = 1 :

    ネリー「構築が不自然だったしね」

    ムロ「できるだけ効率的、デジタルに打ってるように見せてるんですけど、バレちゃいますか」

    ネリー「でも、特定の種類の牌が寄ってくるんだと思ったよ」


    ネリー「流れを見ているわけでもなさそうだったし」

    優希「やってる事はネリーと同じだけどな」

    ムロ「私の場合、鳴いてズラされるとまず和了れないですけどね」

    優希「そうなのか?」

    ムロ「私が見えてるのはツモ筋ですから」



    東三局
    親:辻垣内智葉


    ムロ「ツモ。1000・2000」

    ネリー「うわぁ……」

    ムロ「っとまぁ、最終形が見えてるわけですから、こんな風にもできます」

    智葉「これはまた滅茶苦茶な捨て牌だな」

    ムロ「ただ、途中で鳴かれたりすると修正するのがキツイんですよ」

    ミョンファ「防御面ではいいかもしれませんね」

    970 = 1 :




    まこ「ツモ。これで終わりじゃな」

    ハオ「む、最後の最後にまくられてしまいましたか」


    まこ「よっしゃリベンジ達成じゃ!」

    京太郎「おめでとうございます!」

    優希「さっすが染谷先輩! ハオも惜しかったじぇ」

    ハオ「今回は私の負けです」

    智葉「ああ、いい対局だった。しかし……」


    智葉「お株というわりには、室橋は何故リーチせずにダマでばかり通すんだ?」

    ムロ「……リーチしたら一発付けないとデメリットが現れるんです」

    優希「そういえば、県予選じゃどうしようもない放銃が多かったな」

    京太郎「最近は安定性重視でめっきりリーチしなくなったけど」


    ムロ「火力が欲しい場面って点数が少ない時なんで、そういう時に下手にリスクを背負うのもどうかなぁって」

    ムロ「それに、個人戦だと25000点持ちですからね。そういうプレイングは向いてないかと」

    971 :

    おお、きてる

    972 = 1 :

    智葉「団体戦はどうするんだ?」

    ムロ「いえ、今年は団体戦は……」

    智葉「今年じゃなくても来年があるだろう」

    ムロ「あ」


    智葉「それに、秋にはコクマだってある。県代表ならば候補にあがっているはずだ」

    ムロ「そっか……夏から先の事、考えてなかった」


    優希「おお! 今年の長野のジュニアBで、もしかしてムロマホコンビが見れるのか!?」

    ムロ「んー、マホかぁ……どうでしょ?」

    京太郎「でもさ、せっかくだしリーチ掛けてみたらどうだ?」

    ムロ「……まだちょっと怖いです。けど」


    ムロ「来年入ってくる後輩達の為に……やってみようと思います」



    対局開始
    東家:チェー・ミョンファ
    南家:室橋裕子
    西家:須賀京太郎
    北家:辻垣内智葉


    ミョンファ「あ、そうだ」

    ムロ「?」

    京太郎「なんです?」

    ミョンファ「歌ってもよろしいでしょうか?」

    973 = 1 :

    東一局
    親:チェー・ミョンファ


    ミョンファ「LAAAAAA!!」

    ムロ「ひゃ!?」

    京太郎「んが!?」

    まこ「のわ!?」


    まこ(久が言うとったがこりゃ……)

    京太郎(実際にその場に居合わせると……)

    ムロ(びっくりした……)

    智葉「おっと、悪いがカーテンを閉めてくれないか」

    ハオ「わかりました」


    ムロ「リ、リーチ!」

    ミョンファ「LAAAAAA!!」

    ムロ(おかまいなし!?)

    智葉「ポン」

    ムロ(くっ……鳴かれた)

    ムロ(あ、でもまだ和了系が見える。このルートでも和了れ……)


    智葉「ロン」


    ムロ「っ……」

    京太郎「あっちゃあ……」


    オオォォォン

    974 = 1 :

    ネリー「……なにこれ」

    優希「ひっどいコトになってるじょ……」

    ムロ「……久々にきたなぁ」

    智葉「続けよう」



    東二局
    親:室橋裕子


    ミョンファ「LAAAAAA!!」

    京太郎(まだ歌うのね……)

    ミョンファ(おやぁ? やけに調子いいみたいですね。いや……)


    ミョンファ「ロン」

    ムロ「……」

    優希「早っ! 3巡目……で」

    まこ「おお?」

    ネリー「一方的だね」


    東東東南南南西②②②555:西


    ミョンファ「四暗刻です」

    ムロ「……はい」

    975 = 1 :

    ネリー「流れもなにもあったもんじゃないよ」

    優希「ムロの運気がダダ下がりしてるのは一目瞭然だじぇ」

    ハオ「これでは敬遠するのもわかりますね」


    智葉「ふむ。和了への道を示すものの、そこから逸れるとしっぺ返しを食らうというわけか」

    まこ「これさえなけりゃのう」

    ムロ「うあー、役満直撃なんて……」

    ミョンファ「ムロちゃんのソレと合わせて、私も歌ってノッてましたから」

    ネリー「プラスとマイナスの差が大きくひらいちゃった結果だね」


    智葉「ではもう一回だ」

    ムロ「ええ……?」

    智葉「これくらいでへこたれてどうする。ネリー、入ってくれ。お前と須賀は、リーチされたら鳴け」

    京太郎「わかりました」

    ネリー「はーい」


    智葉「室橋は一発狙いな」

    ムロ「ふぇぇ……」

    976 = 1 :

    ムロ「リーチ」
    京太郎「チー」
    智葉「ロン」

    ムロ「リーチ」
    ネリー「ポン」
    ハオ「和――ロン」

    ムロ「リーチ……」
    まこ「チー」
    智葉「ロン」

    ムロ「……リ、リーチ」
    ハオ「ポン」
    ネリー「ロン」

    ムロ「りーち」
    ミョンファ「ポン」
    智葉「ロン」


    ムロ「やだもー」

    智葉「なるほどな、ツキが下がるのは放銃した次の局だけなのか」

    ネリー「他家が流れに乗ってたら相対的にマイナスになっちゃうよ」

    ネリー「運気は奪い合いなんだから」

    京太郎「そういうものなのか?」

    977 = 1 :

    ネリー「運の総量には限度があるんだよ。だから、自分の方によせるんだ」

    京太郎「へぇ、流れを操るってそういう事なのか」


    ネリー「相手に向かう運気を遮断したり、場を変えたり」

    京太郎「場を変えるって?」

    ネリー「副露。ツモをズラすだけじゃなくて、牌を晒す事でもまた流れは変わるんだ」

    ネリー「さすがに2副露しただけで役満和了れるとかは破格だけどね」

    京太郎「そうだったのか。流れヤベェな……」


    ミョンファ「でも、所詮はアドバンテージの話ですから」

    ハオ「結局、いつだって勝敗を決めるのは人の働きです」

    優希「そうだな」

    ムロ「……そうかなぁ」

    智葉「そうだよ」


    智葉「ただ漫然と牌をツモって捨てる。それだけでは自分で打っているとは言えない」

    智葉「そこに自分が居ないなら、牌も応え甲斐がないというものだ」

    智葉「だから、そろそろ顔をあげろ」

    ムロ「うっ……くぅ……」

    978 = 1 :

    智葉「思い出してみろ。何でお前は麻雀を打ってるんだ?」

    ムロ「なんで……」



    対局開始
    東家:辻垣内智葉
    南家:須賀京太郎
    西家:ネリー・ヴィルサラーゼ
    北家:室橋裕子


    ムロ(来た)

    ムロ(次のツモで和了れる。それは分かる……でも)


    ムロ(一発消し……)


    智葉「どうした?」

    ムロ(……分かんない)

    智葉「曲げるのか?」

    ムロ(また誰か鳴くんじゃ……)

    智葉「迷っているのか?」

    ムロ(……)


    智葉「全力で勝負するんじゃなかったのか?」

    ムロ(勝負? 誰と……)


    ムロ(……私だ)

    ムロ(辻垣内さんや園城寺さんが言っているのは)


    智葉「生半可な気持ちでは、道は開けないぞ」



    『なんかな、ええツモ来るんちゃうかって時あるやん?』

    979 = 1 :

    ムロ『一巡先を見たわけでもなく?』

    セーラ『せやな。ここぞって場面で来てまうやろってのあんなぁ』

    『オカルトやな』

    ムロ『私にはそんなオカルト無いです……』


    『ん? ちゃうちゃう。ムロが言ってんのは能力としてのオカルトやろ?』

    『本来の意味でのオカルトっちゅーか、ん~第六感的な?』

    竜華『それはあるかもな』

    ムロ『へぇ、そうなんですか?』


    竜華『気合入ってる試合なんかは、配牌とかいつもよりええ気ぃするわ』

    『ウチがそれを感じる事ができたんは高3の時やな』

    『3軍レベルやったウチが倒れてレギュラー入りして、インハイ出るってなって』


    『あん時は、今のままじゃアカン、どうしても負けられへん、もう自分はどうなってもええからってなってもうて』

    竜華『それで倒れてまうねんから、ホンマしゃーないなー』

    『その節はガチで申し訳なかったし、迷惑かけたと思っとるわ。でもな』


    『そこで止まらんと、最後まで無茶したのは後悔してへん』

    『あそこで3巡先見えたんも、諦めんと自分を貫いたからかなぁ、なんて』

    980 = 1 :

    ムロ『ほぉ』

    『まぁ、そこまで無茶しろとは言わんけど。使うんやったら絶対成功させるんやで~』

    ムロ『キッツイわー』



    ムロ(私は、先輩達を追ってきて)

    ムロ(全国まで来た。でも……)

    ムロ(まだだ)


    優希(ムロ……)

    ムロ(まだ背中を捉えたにすぎない)

    ムロ(まだ、始まってもいない……!)


    ムロ「……リーチ」

    ドッ


    ミョンファ「!」

    ハオ「リーチ棒が」

    京太郎(立てたな)

    981 = 1 :

    優希「リー棒が立ってるじぇ! これって」


    ネリー(なに? 流れが……)

    ネリー(あのリー棒が場をロックしてるの?)

    智葉(意識が変わったか)

    ムロ(少し先だって見えたんだ。こんなとこで)


    チャッ

    ムロ「! ……ツモ」

    ムロ(ここから私は)


    ムロ「リーチ・一発・ツモ・チートイドラドラ。3000・6000です」


    優希「やったじぇムロ!」

    まこ「はぁ……はは、やっとか」

    智葉「和了れたな」

    ムロ「はい!」


    智葉「さ、もう一回」

    ムロ「え」

    982 = 1 :

    数時間後


    ムロ「和了らなきゃ、斬られる……一発で……一発、掴まないと……斬られ……」カタカタ

    京太郎「大丈夫だから! もう終わったから、しっかりしろ!」

    智葉「フフ、あまりにも真剣だったものだから、つい熱が入ってしまった」

    まこ「生きとるかー?」

    優希「半々ってとこだじぇ」


    ハオ「片付け終わりましたよ」

    智葉「御苦労だった」

    ミョンファ「まだ明るいですけど、もうこんな時間ですか」

    ネリー「夏だからね」



    京太郎「今日は急に押しかけてすいませんでした」

    優希「ありがとうだじぇ、智葉先輩」

    智葉「うん」

    ムロ「ありがとうございました」


    智葉「やるからには徹底的だ。インターハイでも、その姿勢を貫いてほしい」

    ムロ「はい」

    智葉「全国の舞台ではな、そこに立って初めて分かる事もある」

    智葉「ゴールではなくスタートだ。忘れるなよ」

    ムロ「肝に銘じておきます」

    983 = 1 :

    優希「次に会う時は」

    ムロ「インハイですね」

    優希「団体戦では、私の勇姿をとくとごろうじるんだじぇ!」

    京太郎「ずいぶんと強気じゃん。ま、お前はそうだったよな」


    優希「先鋒はエースポジション! 私がテンション上げてかないと締まらないじぇ!」


    ハオ「私はいつも通り、自分の麻雀を打つだけです」

    ミョンファ「日本の大会でも対局中に歌えればうれしいんですけど」

    ネリー「大将戦まで他の学校トバさなければなんでもいいよ」

    優希「……締まらないんだじぇ!」

    まこ「これはこれで、逆にチーム色が出とって面白いわ」


    優希「できれば団体戦でもお前と戦いたかったけど……」

    ムロ「それは来年のお楽しみって事で」

    優希「ん、そうする」



    優希「じゃあな、ムロ。あんまし泣くんじゃないじぇ?」

    ムロ「な、泣きませんよもう!」

    984 = 1 :

    今日はここまで
    次回投下する時にスレ立てようかな

    985 :


    今のうちに立てても問題はないと思う

    986 :

    >>985
    スレ立てしてもSS載ってないとさみしいと思うので
    ホント書き溜め無い……

    微妙に残りレス数余っちゃった
    なんか質問とかツッコミあったらどうぞ

    一応ネリーの能力とか考えてるんですけどね
    原作でお披露目したらそっちに寄るけど

    988 :


    誘導が出来るくらいには残した方がいいのか
    ところで元清澄の面々はムロたちのことを応援してるということでいいのかな?無論恋愛的な意味で

    990 :

    >>988
    まこは応援してくれてます
    咲・和・優希は、そもそもそういう関係だとは知りません
    京太郎・ムロも、今はちゃんとお付き合いをしてる訳じゃないので、別に報告とかしなくてもいいかなぁって思ってます
    久は、まこから聞いててニヤニヤしてます

    ムロは先輩方と会う時は背筋伸びてるし、京太郎もお勉強しに行ってるので、そういう雰囲気はあんまし、そんなに出てないはずです

    991 :

    この雰囲気いいなあ

    992 :

    そうか……まだ知らないのか……
    是非とも知ったときどんな顔するかをみてみたいね!

    993 :

    まだかな?

    994 :

    >>993
    おまたせ!

    京太郎「新入部員が」ムロ「私だけ!?」 2スレ目
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430051134/

    995 :

    待っていたぞ!

    999 = 993 :

    待ってた

    1000 :

    >>1000なら京太郎がアヘ顔ダブルピースする


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS+一覧へ
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