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    元スレ京太郎「新入部員が」ムロ「私だけ!?」

    SS+覧 / PC版 /
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    みんなの評価 : ★★★×6
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    101 :

    なんか在りし日って感じで切ない……
    でも面白い!
    京太郎はどんなオカルトになるだろう?
    まさか乙牌は関係ないと思うがw

    102 :

    部としての絶頂期に雑用としてこきつかわれてその後の衰退期だけ押し付けられた金髪君可哀想

    103 :

    >>102
    クラスメートの女の子が言ってもおかしくないセリフ

    104 = 1 :

    こんばんわ。

    面白いって言われると素直にうれしいです。ありがとうございます。
    こんなSSでよければいくらでもって言いたいところだけど……
    残念!今回の投下分で書き溜めが無くなってしまった!

    少し短いけど投下します
    今回はオカルト考察編です

    105 = 1 :

    「早速だけどどうしようかしら」

    京太郎「いきなりオカルト開発って言ってもなー。そういうのって大体知らずと身に付いてるものじゃないんですかね」

    まこ「ここは近場の人間から考察してみるかの」



    優希「私の能力『ビギニング・オブ・ザ・タコス』に目を付けるとは、オヌシなかなかやるな!」

    まこ「さて、優希のは東場でのみかかるブーストじゃな」

    「基本的に門前でのプレイ、特にドラを絡ませてのリーチ・一発が目立つわね」

    京太郎「それで点数もバカ高くなりますからね。跳満とか連発しますし」

    優希「半端な打ち手じゃ止められないじぇ!東二局は来ない!」


    「それとスピード重視の鳴きのスタイル」

    京太郎「ただでさえ5~6順目でテンパイするほど速いのに」

    まこ「鳴いて加速するスタイルじゃがこの場合は安手ばかり入っちまうけぇ」

    優希「身軽にならないと速く走れないんだじぇ」

    京太郎「ちゃっかりドラは乗るけどな」

    106 = 1 :

    まこ「じゃが南場に入ると途端に弱っちくなるのう」

    優希「う」

    「南場だと防御重視で固まってるけど、そこで相手に和了られまくってトータルでトントンって事が多々あるわね」

    優希「う」

    京太郎「南場だったら俺の方が強いかな」

    優希「ええ~流石にもうちょっと強いじょ」


    「こんなところかしらね」

    優希「参考になったか?」

    京太郎「うーん……俺別に東場だから調子良くなるってのは感じた事ないなぁ」

    「それじゃ席は?東家とか西家とか」

    優希「私はモチロン東家だじぇ!東場の東家で倍プッシュ!」

    京太郎「それもないですね」

    まこ「席に関しては結構好みがでるの。常連さんとか、よくこの席だと駄目だとかこの席だと勝てるとか言うとるわ」

    「オカルトっていうかジンクスみたいなものね」


    「そう言えば、永水の薄墨さんは北家に座る事で発動する能力だったわね」

    優希「あのちっこいロリ巫女だじぇ」

    京太郎「お前が言うのか」

    107 = 1 :

    「あとは……咲はどうかしら」

    京太郎「嶺上開花ですね」

    まこ「普通、嶺上開花の成功確率は0.28%らしいわ」

    優希「マジか」

    「そこいくと咲なんて有効牌持ってきてそこからリーチとか、当たり牌持ってきてもまた連槓しにいったり」

    「バリエーション豊かで嶺上牌を一つの戦術として組み込んでるわ」

    京太郎「なんでそんなに槓できるのか」

    優希「エニグマティックだじぇ~」

    まこ「そこは本人に聞いてみんとわからんの」

    108 = 1 :

    白糸台高校 麻雀部専用第2休憩室


    「…………うん、うん……それじゃあね、京ちゃんも元気でね。あんまり和ちゃん達に迷惑かけないでよ?」

    「……え、私の方がって……大丈夫だから!……うん」

    「サキー、テルがお菓子買って来てくれたって!」

    「あ、はーい。それじゃね、また今度電話するから」

    「あり、電話してた?」

    「ん、もう終わったから大丈夫だよ」


    誠子「なんか楽しそうだったじゃない」

    尭深「うん。咲ちゃん……紅茶と緑茶どっちが良い?」

    「じゃあ紅茶でお願いします。……久しぶりに長野の幼馴染から電話があって」

    「世間話に花が咲いちゃいました」

    尭深(咲だけに……)

    誠子「ふぅん、元気してるかーとか?」

    「サキは麻雀以外ポンコツだからねー」

    「そんな事ないよ!」

    109 = 1 :

    「それで、麻雀で聞きたい事があるって。私の打ち方について教えてくれって話なんですけど……」

    尭深「嶺上開花?」

    「はい。それを普段何を考えて打ってるのかって」

    誠子「へぇ、そういえば能力の細かい話は聞いた事無かったな」

    「カンして好きな牌持ってきて和了るだけじゃないの?」

    「ま、まぁ結果としてはそうなんだけどね……」


    尭深「結果としては?」

    「はい、そもそも私、嶺上牌から好きな牌を取ってくるなんてできません」

    110 = 1 :

    「ええ~嘘だあ!?」

    誠子「え、何ドユコト?咲の能力って王牌を支配してるんじゃないの?」

    「ち、違います……ただ嶺上牌はソレが何か見えるだけです」

    尭深「そうなんだ」

    「だから、それで和了れるように手牌を構築していくだけです。槓材も見えますから組みやすいですし」

    誠子「でもだからってあんなに槓材は集まらないだろう……」

    「あの牌(嶺上牌)で和了りたいなぁって思うと集まってくるんです」

    誠子「ええ……」

    「何それズッコイ!」

    尭深「淡ちゃんが言える事じゃ……」

    111 = 1 :

    「ズッコイよー!だってサキ、穏乃が能力発揮しても効いてなかったじゃん!」

    「ああ、アレは穏乃ちゃんの能力の効果範囲の問題じゃないかな?」

    「淡ちゃんの支配領域はカン裏でしょ?」

    「うん」

    「ホラ、上段と下段で」

    「え、そういう事?」


    誠子「そっかーじゃあ私の『必殺・マウンテンサークル』は使えないかぁ」

    「するつもりだったの……」




    (咲は自分で気づいてないみたいだけど)


    (咲が見ると、んぐ。嶺上牌がロックされるんだよね)

    (だからその嶺上牌は他の支配に影響を受けない……ごっくん)

    「お前、ここにあったカスタードシューが足りないんだが知らないか?なぁオイ?」

    「し、知らんけど……ケプ」

    「コッチ向け」

    112 = 1 :

    今日はここまで

    一応これがこのSSでの能力設定です。ちょっとココ原作と違うジャンよーってなっても勘弁して下さい

    113 :

    咲は大体わかるし、和も元々転校多いとかでわかるが
    優希だけが原作にはそれっぽい要素無いから気になるな

    114 :



    和はインハイ優勝条件だったから準優勝だと駄目だったのかと思いつつそういう雰囲気出てないよなぁ
    優希は原作だと臨海の監督がちょっとほしがってたぐらいか
    転校した場合高校野球みたいに1年出れないルールとかあるとあれだけど

    115 :

    乙、やっと咲ちゃん出てきた
    暗めな理由はなさそうで一安心

    >>114
    豊音の転校も(書類上)1年前だから同じなんじゃない?

    116 :

    こんばんわ。今回の投下分書き終わったー

    早速投下します

    117 = 1 :

    京太郎「じゃあ次は竹井先輩」

    まこ「悪待ちじゃな」

    「それなんだけど、私の場合はオカルトじゃない気がするのよね」

    「どっちかって言うと体質?」

    優希「人生悪待ちだじぇ!」

    「そうね。鶴賀のモモちゃんのステルスと同じ様なものだと思うわ」

    「その人の体質が麻雀にも影響を及ぼすっていう、いい例ね」

    118 :

    来たか

    119 = 1 :

    京太郎「染谷部長は……」

    まこ「わしか?わしはただ卓上のイメージを思い出しとるだけじゃけぇ」

    まこ「オカルトとは違うのう」

    京太郎「いや、あんなん俺から見たら十分にオカルトじみたアウトプットですよ……」

    優希「それならのどっちもオカルトじみてるじぇ!」


    「え?わ、私ですか?」

    「なに?さっきから話に入れなくてむくれてる和のオカルトですって?」

    「む、むくれてません!」

    優希「むくれてるじぇ!ほっぺもおっぱいも膨れっ面だじぇ」

    「優希!」

    120 = 1 :

    「大体、私のどこがオカルトっていうんですか。私はれっきとしたデジタルです」


    京太郎「オカルトが効かないオカルトかな?」

    まこ「卓に着くと発情するオカルトかの?」

    「先輩のアドバイスをガン無視するオカルトかしら?」


    優希「おっぱ……ムグッ」

    「言わせませんよ?」


    「あと、竹井先輩はソレ根に持ってたんですか」

    「いやぁ、あそこまでいくと逆に清々しいわ」

    121 = 1 :

    京太郎「それであとオカルト持ってる人って言ったら……」

    まこ「近場におるじゃろ。もの凄いのが」

    「天江さんと龍門渕さんね」

    京太郎「今年は全国に行けなかったけど、県予選決勝の天江さんは本当に凄かったな……」

    優希「あのロリっ娘の実力は流石の私も認めるところだじぇ」

    「あれで去年の大会MVPだものね」


    「海底撈月に注目しやすいけど、それだけじゃなくて速攻・高打点の和了り、それに」

    「一向聴地獄……実際にやられると結構SAN値が削られちゃうのよね」

    まこ「手が届きそうなところまで見えとるのに届かんとは、いやらしいのう」

    「それで海底牌取られちゃうのよねぇ」

    優希「鳴いてツモ牌ずらしてもまた鳴かれてコースインしちゃうんだじぇ」

    京太郎「恐ろしいですね……」

    「あれこそ場の支配ってやつね」

    122 = 1 :

    「それから龍門渕さん。確か、治水だったかしら」

    京太郎「へぇ、治水。それってどんな能力なんです?」

    「それはね、えーと……なんというか」

    「なんだっけ……」

    京太郎「ええ!?覚えてないんですか?」

    「ちょ、ちょっとド忘れしただけよ!……和、なんだったかしら?」

    「私に聞きますか……わかりません。私と対局する時の龍門渕さんはいつも通りデジタルでしたから」

    まこ「そういえばソコんところ、妙にこだわってたのう」


    優希「今こそ真のアイドルを決める時ですわ!原村和!」

    「あ、似てる」

    123 = 1 :

    「仕方ない、ちょっくら電話してくるわ」

    まこ「ほーい」

    優希「いってらー」



    「……もしもし、竹井久です。今龍門渕さんに替わってもらっても大丈夫ですか?」

    「……はい、ちょっと麻雀の事で……はい、お願いします」



    京太郎「それにしてもオカルトかぁ。実際、俺にそんな事出来るのかな」

    「出来なくていいですよ。そんなものに頼らなくても須賀君は強くなれます」

    まこ「まぁ、オカルトだろうがなんだろうが、自分の好きに打つのが1番じゃけぇ」

    優希「東場でトバすのが快感なんだじょ……むふふん」

    124 = 1 :

    「みんな、急で悪いけどすぐに出かける準備してくれる?」

    「え、なんですか?」

    京太郎「どっか行くんですか?俺達が」

    「ええ、電話で教えてほしいって言ったら『百聞は一見に如かず』ですって」

    まこ「なに今から龍門渕行くんか」

    「ソユコト」

    優希「おお!」





    清澄高校 校門前


    ハギヨシ「お迎えに参りました」

    「あ、あら、ありがとうございます……すみませんお待たせしちゃったみたいで」

    ハギヨシ「いえ、これも執事の勤めですから」



    まこ「さっき久が電話してから10分も経っとらんよな?」

    京太郎「まぁハギヨシさんですし」

    優希「なんという説得力」

    125 = 1 :

    龍門渕高校 麻雀部部室


    ハギヨシ「では、ごゆっくり」



    透華「お待ちしておりましたわ!原村和!と、清澄高校麻雀部の皆様」

    「みなさん、お久しぶりです」

    智紀「どうも」

    「お、来たか」


    「本日はお招きいただきありがとうございます」

    透華「いえ構いませんわ。それより、この私の打ち筋に興味があるとか」

    「ええ。ちょっと後輩のプレイスタイルの参考になればと思ったんですけど」

    透華「後輩?」

    京太郎「どうも始めまして。須賀京太郎と言います」

    「オレは見た事あるぜ。県大会の時にタコスにタコスを届けてた奴だな」

    「タコスにタコスって……」


    優希「タコスの恨みは深いがそれを許す寛大な心がタコスにはあるのだ。タコスに感謝するんだな」

    「そうだね」

    126 = 1 :

    透華「ふぅん。まぁ良いですわ。それで、私の能力の事ですけど」

    透華「申し訳ありませんが簡単にお見せする事は出来ませんわ」

    「あら、企業秘密って事?でも合宿の時は見せてくれたじゃない」

    透華「そういう意味ではありませんわ。実は、あの状態は私自身の意思でなれるものではありませんの」

    「そうなの?」

    「透華は強い相手に囲まれるとああなっちゃうんだ」

    「ま、あんまし自分でも気に入ってないみたいだからな。基本いつもの状態で打つんだが」

    「うん、ボクもいつもの透華の方が好きだな……」

    透華「そういう事ですの。ですから」

    透華「どうしても私を本気にさせたくば、力づくでいらっしゃいまし!」

    127 = 1 :




     「成程、話は単純だな」



    京太郎「え?」

    「今宵は月が満ちている。衣の力を存分に発揮できるぞ」

    まこ「出たの」

    「お久しぶり、天江さん」

    「うむ!清澄が遊びに来たと聞いてとんできたぞ!」

    透華「衣、貴方もですの?」

    「うん、衣もひさびさに冷たい透華と遊びたい!」



    透華「そうですの。では卓に着きなさい」

    透華「さて、私を目覚めさせるには相応の強者でなければいけないのですわ。そう……原村和!」

    透華「今こそ真のアイドルを決める時ですわ!」






    「あ、美味しい」

    「だろ?なんたって龍門渕特製のハンバーガーだからな」

    優希「バーガーもなかなかイケるじぇ」


    透華「ちょっ!?」

    128 = 1 :

    「はむ、もぐ……んんっ」

    優希「のどちゃん悪戦苦闘だじぇ」

    「し、仕方ないでしょう。ハンバーガーは今日始めて食べたんです」

    智樹「イマドキ珍しい」

    「へぇ、それは悪い事しちまったなぁ」

    「最初にモンブチバーガーなんて食っちまったら、もう他のハンバーガーなんか食えねぇぜ」



    「ちなみに今日のはイタリア風だな。ビーフパティにマッシュルーム、レタス、トマト、チーズ、バジルが挟んである」

    「チーズは3種類。モッツァレラとチェダーとパルメザンだ」

    優希「肉の香りと共にチーズの濃厚な香りが絡んできて食欲をそそるじぇ!」

    「でもトマトの酸味とバジルのおかげでそこまで重く感じませんね」

    「パティの味付けは黒胡椒と燻製塩でシンプルに。スパイスもクローブ・ナツメグなんかを使ってる」

    「どおりで。しっかりとした味の中にも爽やかさがあります」



    透華「貴方達!何を食べてますの!」

    129 = 1 :

    「あ、すみません……。美味しそうだったのでつい」

    「まぁまぁ、腹が減ってはなんとやらっていうだろ?」

    優希「対局前の腹ごしらえは大事だじぇ」


    「あらあら、それじゃあ私と須賀君が入るわ」

    京太郎「え、俺!?」

    「そうよ、一体誰のために此処に来たんだっけ?」

    京太郎「でも、俺なんかが天江さんや龍門渕さんとなんて……」

    「いい経験になるわよ」

    まこ「大丈夫じゃけえ、もっと自信もって行きんさい」

    京太郎「いいんですかね」

    「いいのいいの、何なら1位獲ってもいいわよ」

    京太郎「そんな……」

    まこ「ホレ、最初からやる気無いようじゃとと相手にも失礼じゃけえ」

    まこ「なあに、いつも通りでええ。お前さんならいいとこまでいけるわ」

    京太郎「……それもそうですね。せっかくですから自分がどこまでやれるのか、胸を借りてきます」

    130 = 1 :

    透華「まったく、この対局が終わるまでに食べ終わりなさいましね」

    「はい、すみません。はむはむ」



    透華「それでは始めますわよ!……ハギヨシ」

    ハギヨシ「は、ここに」

    透華「……なにか軽くつまめるものを用意なさい」

    ハギヨシ「かしこまりました」

    (結局自分も食べるんだ……)





    対局開始

    東一局

    東家 天江衣
    南家 竹井久
    西家 須賀京太郎
    北家 龍門渕透華


    「わーい、衣が親だー!」

    131 = 1 :

    「ツモ!海底撈月……!」

    「しょっぱなから」

    透華「まだ日も落ちてきたばかりだというのに調子が良いですわね」

    「また衣の親だ!一本場!」

    京太郎「……」




    「ところで、アイツってどんくらい強いんだ?」

    優希「春に始めた初心者だじぇ」

    まこ「わしらがインターハイ決まってからは雑用ばっかさせてしまって、満足に稽古もつけてやれんかったの」

    智樹「須賀京太郎、今年のインターハイ県予選で午前中に敗退している」

    「なんだ雑魚か」

    「ザコって……純君、ちょっとそれは……」








    「それはどうでしょうか」






       「リーチ」

    132 = 1 :

    今日はここまで

    智樹→智紀で脳内変換お願いします
    ごめんねともきー!

    133 = 118 :

    乙でーす

    134 :


    ハンバーガーの説明で腹が減ってきた

    135 :

    隙あらば食事描写挿入するスタイルは咲日和リスペクト

    見返してみたら、誤字がひどいな……
    次の更新まで少し時間かかるかもしれません

    137 :

    乙よー

    138 :



    もんぶちバーガーくだしあ

    139 :

    乙ー

    このオカルト開発ムロの能力にも繋がってきそうな気配

    140 :

    昔の麻雀部の描写が和気あいあいとしている分、
    今の三人しかいない麻雀部の現状が切ないな…

    京太郎にいたっては団体戦なんてほぼ絶望状態だし

    141 :

    こんばんわ
    PCフリーズして3時間無駄になるとか、そんなん考慮しとらんよ……

    でも一応書けたんで投下します

    142 = 1 :

    「あ?」

    「え?ウソ」

    まこ「ほぉ……」


    (これは、思ってた以上の収穫かしら)

    透華(衣の支配を受けていてリーチですって!?)

    「……」

    (なんだ……)



    (衣は油断したのか?)

    (いや、衣の支配は確かに発動している。それなのにテンパイしているだと……?)

    (こいつ)


    「そういえば、まだ名前を聞いていなかったな」

    「聞かせてもらおうか」


       「俺は……」

    143 = 1 :

    京太郎「俺は清澄高校麻雀部1年、須賀京太郎です」

    「キョータロー……」



    「おい、アイツどうなってんだ。初心者じゃないのか?」

    優希「まだまだしりの青い初心者だじぇ」

    智紀「まさか……ビ、ビ、ビギナーズラック……?」

    「ああ、ともきーのPTSDゾーンにドメスティックなバイオレンスが」

    「須賀君は確かに麻雀歴も短く実戦経験も少ないですが……」



    「鍛えられてますから。私達に」

    144 = 1 :

    「いや、だからってちょっとやそっと鍛えた奴が衣相手にリーチなんて」

    優希「……ちょっとやそっとなんかじゃないじぇ」

    「え?」





    晩夏 清澄高校 麻雀部部室


    「これからは須賀君の強化に力を入れましょう」

    京太郎「お願いします!」

    「それではまず須賀君の現在の実力を測ってみましょうか」

    優希「座りな坊主」

    まこ「ほんじゃ、和が京太郎の後ろから見るんじゃな」

    「はい。それでは私は最初は何も口出ししませんから、須賀君はいつも通りの打ち方でお願いします」

    京太郎「おお、なんか緊張するな……」




    「うーん……」

    「和、どうかしら?」

    145 = 1 :

    「スジやカベは分かる様ですが、まだ牌の切り出し順とかに違和感がありますね」

    「それに捨て牌の読みも甘いようですし」

    「そうね、迷彩もかけてなかったし。まぁコレは覚えなくてもいいんだけど」

    優希「つまり初心者だじぇ」

    京太郎「く、俺に少しでもビギナーズラックがあれば……」

    まこ「何言っとんじゃ、そんなん言うてたらいつまでも実力つかんぞ」


    「そうですね。須賀君には運や流れに左右されない、合理的な選択で確実に勝利を掴める必勝法を伝授しましょう」

    京太郎「な、何!?一体それは……!」





    「デジタル麻雀です!」





    優希「うわー、のどちゃんメチャ良い笑顔だじぇ」

    まこ「キリッってしとるのう」

    「ドヤァって感じだわ」

    146 = 1 :

    京太郎「ですよねー」

    「それでは、基礎の復習も兼ねて、この問題集から解いていきましょう」


    京太郎「あの……和さん?」

    「なんですか」

    京太郎「問題集ってコレ、1冊ですか?」

    「そうですよ、足りませんか?なんなら他の問題集も持ってきましょうか」

    京太郎「いや、そうじゃなくて」



    京太郎「コレ本当に1冊分か!?滅茶苦茶ブ厚いんだけど!?月刊少年ガンガンかよ!」

    まこ「なんじゃ?辞書かコレ」

    優希「もはや鈍器だじぇ」


    「はい、『目指せ!脱・初心者 捨て牌読み問題集 モダン・ウォーフェア』です。知りません?」

    「Amazonの麻雀カテゴリでもベストセラーに選ばれていて、結構有名だと思ったんですが」

    京太郎「知らなかったそんなの」

    147 = 1 :

    「初歩の初歩から応用まで懇切丁寧に書かれている良書です。まずはこれを終わらせましょう」

    京太郎「まずはって……」

    「それから、これも」

    京太郎「また問題集?ええと、『超上級者向け麻雀指南書 雀殺 ~リーチ・スティック・ペイ・バック~』」

    京太郎「どれどれ……」



    京太郎「うん、わからん!」

    「でしょうね」

    京太郎「いや、でしょうねって……」


    「わからなくても読んでください」

    「いきなり難解な理論を見せられても頭に入りませんから、少しでも文章に慣れてください」

    「人間、自分が知らない事には抵抗感がありますから、それを少なくするためです」

    京太郎「成程、つまりスムーズに知識を入れる為のウォーミングアップってところか」

    「そういう事です」

    148 = 1 :

    「さて、これは自宅でやってもらうとして、学校の部活の時間内では実際に麻雀牌を使いましょうか」

    「優希や先輩方にも協力してもらいます」

    優希「おっけー!」

    「ええ、もちろん良いわよ」

    まこ「それで、わしらはどうすりゃええんじゃ?」

    「先程のように須賀君の相手をしてもらいます。同じく私も須賀君の後ろで見させてもらいますが……」

    「今度は私がアドバイスしますので、良く聞いてください」

    京太郎「わかった。よろしく頼む」

    「では早速始めましょうか。東風戦で。終わったら牌譜を見ながら検討していきましょう」



    「あ、みなさんもデジタルに忠実に打ってくださいね。須賀君に変な癖が付いてしまいますから」

    「特に部長」

    「ア、ハイ」

    149 = 1 :

    3時間後


    京太郎「……あ……あぅあ…………」

    「ふぅ、お疲れ様です。それでは牌譜検討しましょうか」

    優希「……タ……タ、こ……す……」

    「うう、終わった……終わったの……?」

    「あとはこの牌譜で最後ですよ」

    まこ「ふぅー……かなり根詰めたのう。つか、死屍累々なんじゃが」

    優希「休憩無しで特打ち3時間はキッツイじぇ~……」

    「これ合宿の時より神経使うわね……」

    150 = 1 :

    優希「あとはのどちゃんに任せるじょ」

    「そうね、私ももう疲れちゃった……」

    まこ「わしも店の手伝いがあるけぇ、すまんがそろそろ……」

    「そうですか、分かりました。あとは私と須賀君でやっておきます」

    京太郎「なに」




    優希「可及的速やかにタコス成分を補給しにいかなければ!早くしないとモールのタコス屋が閉まっちゃうじぇ!」

    「待ってー私も行くー!それじゃーねー!」

    ダバダバダバダバダバ...

    まこ「めっちゃ元気じゃのう!?」


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