元スレ京太郎「新入部員が」ムロ「私だけ!?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×6
904 :
一気読みした
ちょーおもしろいよー
905 :
こんばんわ
>>904
ありがとうございます。励みになります
最近更新頻度下がってきて申し訳ないです
てか2スレ目見えてきてるし。こんなに続くとは思わなんだ
このスレで臨海編がちょうど収まるかな?どうかな?
投下します
906 = 1 :
マホ「ツモ! 3000・6000です!」
京太郎「出たな、東場の」
東二局
親:メガン・ダヴァン
ムロ「親っ被りィ……」
ダヴァン(これはユーキの、でスカ)
ダヴァン(ヴァリエーション豊かで面白いデス)
ダヴァン(もっと見ていたいですケド……。ここからは私の親ですノデ)
京太郎(くるか……)
京太郎(お互いテンパイしたら3巡目以降に和了る、だっけ?)
京太郎(ダヴァンさん自身にしろ相手にしろ、かならず決着がつく)
京太郎(ここは速度よりも良形で構えるスタイルで……!)
907 = 1 :
ムロ(テンパった。でも、まだ高い手狙えそう)
ダヴァン(張りましタネ? ……デハ)
ダヴァン「リーチ」
ダヴァン(決闘!)
京太郎(ダヴァンさんの他にも誰か張ってるって事、だよな)
京太郎(……ここはベタオリしとく)
ダヴァン「ロン!」
ムロ「うっ」
京太郎(3巡目……)
優希「きっちりだったな」
ダヴァン「そうでスネ。どうやらいい流れのようデス」
東二局 1本場
マホ「ポン」
/(⑤)(⑤)⑤
京太郎「うおっ赤2とか」
マホ「チー」
/二三四
ムロ(ドラ2つあるし、喰いタン?)
908 = 1 :
ダヴァン(スピードで勝負というわけでスカ。しかし、すでに私の準備は整っていマス!)
ダヴァン(決闘!)
マホ「ポン!」
カシャッ
ムロ(また?)
ダヴァン(!? テンパイが崩レタ)
京太郎(3副露……)
ダヴァン(鳴イタ? 何故、躱わすタメ? ……いえ、それトモ)
ダヴァン(この鳴キハ……!)
3巡後
マホ「……」チャッ
ダヴァン(再度テンパイ。3副露してから3巡目……これデハ)
ムロ(これ、決勝の副将戦であったのと同じなら……)
ダヴァン(決闘を仕掛けても間に合わナイ……!?)
マホ「ツモ! タンヤオ・赤2、1000・2000です!」
909 = 1 :
東三局
親:夢乃マホ
ダヴァン(驚きまシタ……。いや、それヨリ)
ダヴァン(格下の相手と思い込んでいたようデス。リスペクトが足りませンネ……)
ダヴァン(龍門渕透華のためにとっておきたかったのですが)
ムロ「……!」ビクッ
ダヴァン(一度ダケ……)
ズズ
ダヴァン「ツモ! 4000・8000!」
マホ「あう!」
ムロ(今の……)
優希「使ってよかったのか?」
ダヴァン「ええ、なかなか侮れない相手のようなノデ」
優希「おお、世界レベルのお墨付きだじぇ!」
マホ「えへへ」
ムロ「……」
910 = 1 :
南二局
親:メガン・ダヴァン
マホ「ポン!」
/東東東
ダヴァン(また仕掛けてきましタネ)ピクン
ムロ(え、客風を……っ!?)ゾクッ
マホ「ポン!」
/北北北
京太郎(ん? ……あ)
京太郎「チー!」
京太郎(オレにはあいつらみたいに肌で感じるなんて出来ないけど)
ムロ「くっ……」タンッ
京太郎「ポン!」
京太郎(その顔と副露でわかるぜ。このパターンはヤバイ……!)
ダヴァン「ポン」
ダヴァン(急いだ方がよさそうでスネ。よし、テンパイ……決闘デス!)
京太郎「……」
キイィィン
911 = 1 :
京太郎「ツモ! 300・500……ふう、間に合った」
ダヴァン「ナニ……?」
マホ「あうぅ」
優希「役満惜しかったなー」
ダヴァン(私の決闘に応じないなンテ……)
南四局 オーラス
親:須賀京太郎
ダヴァン(清澄、予想以上デス。これは出し惜しみすべきではナイ? ならば、もういチド……)
マホ「あれ? もしかして……」
マホ「ダヴァンさん、テンパイしてますか?」
ダヴァン「!」
ムロ(マホ……)
マホ「リーチです!」
ダヴァン「ほう、いいでスネ! それでは……通らばリーチデス!」
ダヴァン(決闘!)
912 = 1 :
対局結果
1位 ダヴァン「イチバーン!」
2位 マホ「に、にばーん!」
3位 京太郎「終始ふり回されちゃった感じかねぇ」
4位 ムロ「……このメンツじゃあ、しょうがないよね」
ダヴァン「世界レベルを見せつける事ができまシタ」
優希「ギリギリだったけどな」
マホ「うぅ……マホもうちょっとでトップとれそうでした」
ムロ「惜しかったね」
京太郎「それでも今日は結構手強かったぞ?」
マホ「え、そ、そうですか?」
優希「そうだじょ、なかなか見ごたえある対局だったじぇ!」
ダヴァン「私も、全力を出させてもらいましタヨ」
マホ「わぁ!」
優希「でも、チョンボ癖は致命的だじぇ」
ムロ「地力も伸ばさないとな」
京太郎「手牌の善し悪しが顔に出るのも直さないと」
マホ「うわぁん!?」
913 = 1 :
数時間後
京太郎「そろそろ駅行くか? 今出ればいい時間かもしれない」
ムロ「あ、もうそんな時間ですか?」
優希「よし!」チャキ
ダヴァン「すぐ行きましょう今行きましょうさぁ行きましョウ!」
ムロ「じゃあパパっと片づけちゃいますね」
京太郎「よーし、忘れ物は無いか?」
優希「バッチシだじぇ!」
ダヴァン「No prob!」
ムロ「遅くなるけど、ちゃんと家に連絡した?」
マホ「はい、大丈夫です」
優希「うおお、タコスラーメンが私を呼んでるじぇ!」
京太郎「はいはい、じゃあ鍵閉めるぞー」
優希「しばらく歩きだじぇ。それにしてもこの道、懐かしいじぇ」
京太郎「まだ長野出てって数ヶ月だろ」
914 = 1 :
優希「でもでも、体感時間的にもっと長く離れてた気がするじょ?」
京太郎「ああ、子供って時間を長く感じるっていうもんな」
優希「なにをー!?」
マホ「マホ、今でも優希先輩が東京に行っちゃったって実感ありません」
優希「まぁ、学年ってか学校違うしな」
マホ「マホが高校生になっても、優希先輩とは一緒に居られないんですね……」
ムロ「マホ……」
優希「そうだな。でも、進学したらすぐ会えるじょ?」
マホ「え?」
優希「全国高校麻雀選手権! 高校生になって最初の全国大会だじぇ!」
マホ「インターハイですかぁ!?」
優希「おうよ! 夏になったら東京国際フォーラムで私と握手!」
京太郎「戦隊ヒーローか、お前は」
優希「まず来年、お前も来るんだじょ?」
京太郎「おう」
優希「ムロも。清澄のニューカマー、期待してるじぇ!」
ムロ「わ、私が……私も全国に?」
915 :
面白い
916 = 1 :
優希「東京で待ってるじぇ?」
ムロ「でも、私なんか……」
ダヴァン「オヤ? もしかして、あの屋台でスカ……!?」
京太郎「ああ、アレですね」
優希「なに!? おお、アレはまさしく! うおおぉぉぉ!」
ダダダッ
京太郎「転ぶなよー」
優希「オヤジ、来たじぇー!」
店主「ん? 優希ちゃんじゃねぇか、帰ってたのか。しばらくぶりだなぁ」
優希「お久しぶりだじぇ。では早速……タコスラーメンを頼む!」
ダヴァン「私もタコスラーメンをお願いしマス!」
京太郎「じゃ、オレもせっかくなんでタコスラーメンで」
ムロ「私も同じく」
マホ「マホもタコスラーメンお願いします」
店主「あいよ! タコス5人前ね!」
優希「楽しみだじぇ~」
ダヴァン「そうでスネ」
917 = 1 :
ダヴァン(匂いから察するに、普段は醤油ラーメンを出しているハズ……)
ダヴァン(という事はスープは魚介、それと鶏ガラが予想されマス)
ダヴァン(それで一体どうやってタコスの味を再現するのでしょウカ?)
店主「ちょーっと待っててよ!」
ゴト
ダヴァン「!? ……ア、アレハ?」
ダヴァン(別に鍋を取り出シタ?)
店主「よっと」
ダヴァン(どうやら中身はスープ……いや、もっと濃い、タレのようでスガ……なるホド)
ダヴァン(アレにタコスラーメン専用のかえしが入ってるとみて間違いないでスネ)
店主「ほいさ」
ダヴァン(鶏ガラのダシと合わさって……こ、この匂イハ!?)
優希「おお! うまそうな匂いがしてきたじょー!」
店主「ほっ!」
チャッチャッ
ダヴァン(麺を湯切りして、具をトッピングして……オオ!)
店主「はい、お待ち!」
918 = 1 :
優希「キター! いっただきまーっす!」ズズー
京太郎「って、早ぇよ!?」
マホ「いただきます!」
ムロ「いただきます。ふーっふーっ」
ダヴァン「ユーキはいつも食べっぷりがいいでスネ。……サテ」
ダヴァン(まずはスープ。気になってしょうがナイ)
ダヴァン(少し白く濁っていて、この香り。やはり牛骨でスカ……!)
ダヴァン(嗅ぎなれた定番の鶏ガラに牛の独特の匂いが顔をのぞかセル)
ダヴァン(アッサリしているようでコクのある、甘い匂い)
ダヴァン「いただきマス……ズズ」
ダヴァン(ホウ……)
ダヴァン(白系の割にはさっぱりとした口に入りやすいスープ)
ダヴァン(ダシとかえしが絶妙な割合で配合されていまスネ)
ダヴァン(それでは、お待ちかねの麺にいきましョウ)
919 = 1 :
ダヴァン(麺は細麺ストレート)
ダヴァン「ズズーッ」
ダヴァン(いいでスネ!)モグモグ
ダヴァン(豚骨とも、鶏白湯とも違うコク……)
ダヴァン「はふ、はむ」
ダヴァン(そして独特の牛の匂いがクセにナル)
マホ「タコスラーメンおいしいです!」
優希「んっんっプハァ、ふぃー。どうだメグ?」
ダヴァン「ええ、これはスゴク美味しいでスネ」
ダヴァン(……おっと、つい食べすぎてしまった。ペース配分が乱れるところでシタ)
ダヴァン(トッピングはレタス、チーズ、そして挽肉。見た目にはコレがタコスをアピールしていマス)
ダヴァン(正直タコスラーメンというよりタコス風ラーメンですが、屋台の設備を考えたら上出来と言えまスネ)
ダヴァン(では、タコミートの山を崩して、まずはスープといっしョニ……)
920 = 1 :
ダヴァン「ズズ……」
ダヴァン(じわっと辛味が広ガル……。味付けはシンプルに塩とスパイスだけでしょウカ)
ダヴァン(ビーフの味が一段と強くなった、噛むほどに肉汁が出てきマス)
ダヴァン「フゥ……!」
京太郎「あっちー!」
マホ「タコス辛いのに箸が止まりません」
ムロ「私にはちょうどいい辛さ」
ダヴァン「スパイスが食欲を増進させマス」
優希「うむ! これならいくらでも食べれるじぇ! オヤジ、おかわり!」
店主「あいよ!」
ムロ「早っ!?」
京太郎「お前はタコが付いてりゃなんでもよさそうだけどな……」
ダヴァン「フフ、私もこれくらいにして、かっこむとしまスカ!」ズズー
優希「おっと、私も負けてられないじぇ!」
京太郎「別に大食い早食いしてるわけじゃねぇから」
マホ「優希先輩、いい食べっぷりです!」
ムロ「そうだね。私達は自分のペースで食べようか」
921 = 1 :
1時間後 駅 構内
優希「……まだちょっと苦しいじょ」
京太郎「替え玉5つも頼むからだよ」サスサス
ムロ「マホはさっき家に着いたそうです」
京太郎「そっか。しっかし、さみぃな……」
ムロ「なにか、あったかい飲み物でも買ってきましょうか?」
京太郎「わりぃ、頼むわ」
ダヴァン「私も行きましョウ」
ダヴァン「それにしても、ヒロコはマホのお母さんみたいでスネ」
ムロ「えっそうですか? ……そうかもしれません」
ムロ「マホ、少し抜けてるところがあって、ホント私が居ないとダメダメで」
ダヴァン「ほほえましいでスネ」
ムロ「麻雀でも、いつまでたってもチョンボするの直らなくて。ずっと面倒見てたんです。けど……」
ダヴァン「ケド?」
ムロ「そんなマホが先輩達を相手に活躍してるの見てると、羨ましいような悔しいような複雑な感情が出てきちゃって」
ムロ「なんで、私には……」
ダヴァン「その気持ちはよく分かりマス。自分より下にいた相手に上回られた時、劣等感を持ってしまうのは仕方のない事デス」
ムロ「……」
922 = 1 :
ダヴァン「結局、そういう時は自分が変わらなきゃいけないんデス」
ムロ「……そうなんですけどね」
ダヴァン「ヒロコの場合、一度先輩と後輩という関係を無くしてみてはいかがでスカ?」
ムロ「え?」
ダヴァン「マホを対等な相手として認める事から始めてはどうでしョウ」
ムロ「対等な相手……」
ダヴァン「正面から向き合えば、きっとリスペクトが生まれまるはずでスヨ」
ムロ「マホが……うーん」
ダヴァン「難しいでスカ? 私も常に心がけている事ですが、逆に言えば意識しないとできナイ」
ダヴァン「ついつい調子に乗ったりしてしまいマス」
ダヴァン「どんな時でも正々堂々としていたいものデス」
ムロ「ダヴァンさんは私達に対しても真剣に打ってくれました」
ムロ「私なんか、メンタルも麻雀もまだまだ未熟で……」
ムロ「……相手を認めるのって難しいですね」
ダヴァン「ハイ」
ムロ「なんか、愚痴聞いてもらっちゃって、ありがとうございます。ちょっと恥ずかしい事言っちゃった……」
ムロ「どうしたら真っ直ぐに相手と向き合えるんでしょうか。ダヴァンさんは、どうやって?」
923 = 1 :
ダヴァン「そうでスネ。やはり正々堂々、全力で勝負する事ですカネ」
ムロ「おお、カッコイイ」
ダヴァン「実は、それにはカッコよくない理由があったりシテ」
ムロ「え?」
ダヴァン「私は、昔から素で運が無クテ……。何かに頼ってないといけなかったんデス」
ダヴァン「アナタ達の言う、オカルトと呼ばれるモノとか、ケンカトカ」
ムロ(ケンカって……)
ダヴァン「ヒロコはこう思った事はありませンカ?」
ムロ「なんですか?」
ダヴァン「オカルトを持っているのはズルい、卑怯じゃないのかッテ……」
ムロ「っ!?」
ダヴァン「世の中、どうしても持つ者と持たざる者に分かれマス。勝負の世界ならなおさらデス」
ムロ「それは……しょうがないじゃないですか」
ダヴァン「きっかけは何であれ、持つ者になったらそれなりの気構えが必要になってきまシタ」
ムロ「その、オカルトを使用するのが正々堂々?」
ダヴァン「ハイ。ですが、それとほぼ同時に、私の打ち方は偏っていったんデス」
ムロ「それは、悪い事なんですか?」
924 = 1 :
ダヴァン「ワカリマセン。でも、分かった事もありマス」
ダヴァン「結局、オカルトは才能の一つなんデス」
ダヴァン「絵が上手いとか歌が上手い、足が速いと一緒なんデス」
ムロ「じゃあ、なんの才能も無い私って……」
ダヴァン「大丈夫、それはまだ見つかっていないダケ」
ダヴァン「オカルトが無いなら無いなりの打ち方がありマス」
ダヴァン「身近な例で言うと、サトハなんかそうでスネ。ハオなんか日本でも中国式の麻雀を打っていマス」
ダヴァン「ヒロコの近くはそういう人は居ませンカ?」
ムロ「……居ます」
ダヴァン「麻雀もソウ……色んな人が居て色んな打ち方がアル」
ムロ「はい」
ダヴァン「ヒロコにもヒロコの才能があるはずデス。アナタもそのうち持つ者になりまスヨ」
ムロ「そうですかね?」
ダヴァン「何もオカルトだけじゃナシ。勝負に勝ったらば、それで持つ者デス」
925 = 1 :
ダヴァン「サトハの言葉ですが、何かの上に立つ者はその何かを背負っている、との事デス」
ダヴァン「もし、ヒロコが学校や大会などで代表に選ばれた時は、この言葉を思いだしてくだサイ」
ムロ「……はい」
ダヴァン「私もようやく自分のオカルトの扱い方、というか向き合い方がわかってきたところですガネ」
ダヴァン「すぐ逃げてしまいがちな性格は、なかなか変えられまセン……」
優希「ああ~だいぶ楽になってきたじぇ」
京太郎「しっかし、よくこのちっこい身体に収まるもんだ」
ムロ「買ってきましたよー。優希先輩、大丈夫ですか?」
優希「なんとか」
京太郎「おっサンキュ」
ダヴァン「ユーキ、動けまスカ?」
優希「まだちょっと消化に時間かかりそうだじょ……」
ダヴァン「しょうがないでスネ」
優希「すまんな」
ダヴァン「それでは暇つぶしに、ひとつ私も恥ずかしい話でもしまスカ」
ムロ「?」
926 = 1 :
ダヴァン「私が長野に来た理由デス」
ムロ「ラーメンじゃないんですか?」
ダヴァン「それもありますが、もう一つ」
ダヴァン「龍門渕透華との再戦デス」
京太郎「そういえば、2年前のインハイで龍門渕と臨海は対戦してましたね」
ダヴァン「ええ、その年に私は龍門渕透華と戦ったんデス」
ダヴァン「皆さんは見た事がありまスカ? 突如豹変する彼女のすがタヲ……」
京太郎「治水ですか。何度か」
ムロ「私も」
ダヴァン「なら、話は早いでスネ。2年前の大会で私は彼女を恐れ、怯んでしまッタ」
ダヴァン「本来なら真っ向から勝負を仕掛けるところなのに、他の高校をトバして逃げたんデス……」
京太郎「あの状態の前で動けるんですか……」
ムロ「それはそれで凄いですね」
ダヴァン「しかし、今回は逃げまっセン!」
927 = 1 :
優希「そ、その意気だじぇ……ふぅ」
京太郎「もういいのか?」
優希「うん、世話をかけたな。もう大丈夫だじぇ」
帰り道
京太郎「それじゃ、また来年だな」
優希「うむ、よいお年を!」
ダヴァン「私はユーキの家に泊まるので、ここまででスネ」
ムロ「お二人とも、よいお年を」
優希「京太郎、ムロ!」
京太郎「ん?」
ムロ「なんですか?」
優希「私……待ってるからな」
優希「来年、また一緒に遊ぶんだじぇ!」
928 = 1 :
東京
優希「そして約束通り、お前達は来てくれた」
京太郎「おう!」
ムロ「優希先輩……」
優希「ムロ、よくぞここまで辿りついた!」
ムロ「……うぅ」
優希「成長したな。高遠原の、清澄の先輩として嬉しく思うじぇ」
まこ「わしらの自慢の後輩じゃ」
京太郎「ですね」
ムロ「も、もう……」
優希「照れんな照れんな、そーしーてー」
優希「どうやらココも成長してるようだな!」モミモミィ
ムロ「きゃ、あっやっあぁ、ち、ちょぉぉぉぉ!?」
まこ「デリケートな部分じゃけぇ、優しくな」
京太郎「そういう問題ですか……」
929 = 1 :
今日はここまで
>>915
モチベ上がります
亦野さんの能力って結構メタれる相手多い気がします
ダヴァン無双の予定でしたが意外にマホがやってくれました
930 :
乙でしたー
のんびりがんばってください
933 :
乙です
今日はがっつり飯テロありか
次回も期待してます
935 :
乙
飯の描写がやっぱうますぎる…
937 :
乙です
熱くていいな
938 :
乙乙
ぺったんこから成長してるってのが今回一番驚いた
939 :
乙
デリケートな部分を優しく確認してるところを是非動画にしてうpして欲しいものだ……
940 :
こんばんわ
憧や淡がアレなんだからムロだってきっと……
>>926
まちがい
京太郎「そういえば、2年前のインハイで龍門渕と臨海は対戦してましたね」
ただしい
京太郎「そういえば、去年のインハイで龍門渕と臨海は対戦してましたね」
久しぶりに時空が歪んでた
短め。投下します
941 = 1 :
ダヴァン「ハイ……ええ、そうデス。年明けの……日本時間で3日にはそちらに戻る予定デス」
ネリー『ほんと? ネリー待ってるから、早く帰ってきてね!』
ダヴァン「フフ、これはボーイングには頑張ってもらわないといけませンネ」
ダヴァン「……ハイ、では良いおとシヲ」
1年前 龍門渕邸
ダヴァン「すみまセン。急に着信がきたノデ」
智紀「かまわない」
ダヴァン「それにしても、龍門渕透華はまだ目覚めないのでしょウカ? 少し心配デス」
一「うん。あの状態になると、しばらく眠っちゃって……」
純「いつもの事だから心配すんな」
ダヴァン「天江衣はどうしまシタ?」
純「アイツも寝てるよ。まぁ、アイツの場合はこの時間いつも寝てるし、平常運転だ」
ダヴァン「それは良かったデス。こんな夜遅くまで付き合ってくれて感謝してマス」
一「いえいえ、衣もすごく楽しんでましたよ」
『モールは元旦朝9時から開店!』
純「それにしても、年末年始のテレビってつまんねーの」
一「特番とかスペシャルとか、普段から結構やってるしね」
智紀「マンネリ」
『新春セール! 3日まではお年玉キャンペーン実施中!』
ダヴァン「……」
942 = 1 :
ダヴァン「この、お年玉ってなんなんでスカ?」
一「うーん。正月に子供にあげるおこづかい、みたいなものですかね」
ダヴァン「おこづカイ……」
智紀「昔はお供え物のおもちを子供にあげてたけど、今はお金をあげる」
純「ボーナスみたいなもんだな」
ダヴァン「ボーナス……おカネ……ハッ!?」
ネリー『え~、メグお正月は日本に居ないの?』
ネリー『早く帰ってきてね。ネリー待ってるよ!』
ダヴァン(まサカ……)
透華「お待たせいたしましたわ」
一「透華! 起きて大丈夫なの?」
透華「ええ、もう結構ですわ。それで、何のお話をしていたのかしら?」
純「ああ、ダヴァンがお年玉を知らないって言うからさ」
透華「お年玉ですの?」
943 = 1 :
ダヴァン「ハイ。まさか、日本にこんな風習があるなンテ……去年はアメリカに帰ってましたカラ」
透華「といっても、アレは子供のもらうものですから」
透華「普通、私達くらいの年齢ではもらいませんわ」
ダヴァン「あ、そうなんでスカ……フゥ」
純「いや、お前毎年めっちゃ貰ってるじゃんかよ」
ダヴァン「エッ」
透華「あれは……受け取っておかないと色々と面倒なんですもの」
透華「誰々から貰っただの貰ってないだのと……」
透華「新年早々、見栄の張り合いに巻き込まないでほしいですわ」
一「あはは……」
ダヴァン「差し支えなければ教えてほしいのでスガ……いくら程あげるものなんでしょウカ?」
透華「といってもXXXXXXX円程しかたいただいておりませんわ」
ダヴァン「ッ……!?」
智紀「スケールが違う」
純「アッハッハッハ! 政治献金かよ!」
一「まぁ、透華のこれは例外中の例外だから、全然参考にはならな……ダヴァンさん?」
944 = 1 :
ネリー「それでね、結局メグってば学校始まるまで帰ってこなかったんだよ?」
京太郎「逃げたんだな……」
ムロ「高飛び……」
まこ「気持ちは分からんでもないがの」
智葉「普段のお前を知っていれば、誰もが逃げ出すさ」
ハオ「ですね」
ネリー「あ、サトハ」
昼 辻垣内邸
智葉「すまないな、こんなものしか用意できなくて」
ムロ「いえ、とんでもないです!」
まこ「いきなり押しかけて、その上お昼ご飯もいただいてしもうて」
京太郎「こちらこそすみません」
智葉「貰いもので沢山あるから、遠慮せずに食べてくれ」
ミョンファ「いただきます」
優希「いただきまーす!」
945 = 1 :
ネリー「素麺おいしいね」チュルー
優希「これぞ日本の夏だじぇ」ズルルー
智葉「まったく、お前はいつも突然やって来るな。おい、聞いてるのか」
ネリー「もぐ、ん、聞いてるお」
智葉「ああ、飲みこんでからしゃべろ」
ハオ「すみません、ネギとってもらえますか?」
京太郎「どうぞ」
ムロ「私にも、生姜ください」
京太郎「はいはい」
まこ「ミョウガくれ」
優希「大葉くれ」
ミョンファ「オクラください」
ネリー「トマトちょうだい」
京太郎「もう自分でとって」
智葉「ふむ、薬味の追加を持ってこようか」
ハオ「ふぅ……ごちそうさま。智葉、私も手伝います。ついでにお茶を淹れましょう」
智葉「そうか、頼む」
946 = 1 :
ムロ「いやぁ、至れり尽くせりですねぇ」
まこ「じゃのう。炎天下で待ちぼうけなんて、どうなる事かと思っとったが」
優希「万事塞翁が馬ってやつだじぇ……ズズーッ」
1時間前
優希「さて、感動の再会もひとまず終えたところで」
ムロ「ハァ、ハァ……辱められた……んっ……」
優希「ミョンファ遅いなー」
10分後
ハオ「これ絶対寝てますよ」
優希「一応、早めの予定で教えといたのに連絡すら入れないとは」
ネリー「寝てたら予定の時間とか関係ないんじゃない?」
10分後
ネリー「ふわぁぁ……」
優希「くっ……電話かけても反応ナシか!?」
ムロ(電話に出んわ……つって)
947 = 1 :
10分後
まこ「中国の麻雀は役が難しくてのう」
ハオ「日本式に慣れている方からすればそうでしょうね」
まこ「組合龍とかの。筋で組める役なんぞはカルチャーショック受けたわ」
ハオ「こっちではありえないルールですからね」
優希「くそう、出やがらねーじぇ……」
ネリー「あつい……」
京太郎「照りつけてきやがる……なぁ、場所変えないか? 日も上がってきたしさ」
ムロ「この辺、どこか涼める場所ありませんか?」
ネリー「あるよ」
京太郎「それじゃあすぐに移動しようぜ」
ネリー「ユーキ、ちょっと電話貸して?」
優希「え? ホレ。って、ドコにかける気だ」
ネリー「もしもし、サトハ? ネリーだよ」
智葉『ん、なんだネリーか。どうした?』
優希「おい」
948 = 1 :
辻垣内邸
智葉「よく来たな。歓迎する」
優希「急でゴメンだじぇ、智葉先輩……」
智葉「後輩の訪問を断りはしない。遠慮するな」
優希「謝謝……謝謝、智葉先輩!」
ネリー「来たよー」
智葉「お前は少しは遠慮したらどうだ」
ネリー「えー」
ハオ「こんにちわ智葉。どうぞ、これを」
智葉「わざわざすまないな。茶葉か?」
ハオ「はい。日本茶です」
智葉「ハオが日本茶とは珍しいな」
ハオ「昨日、詳しい人達に出会って。せっかくなのでこの機会に手を広げようかと」
智葉「そうか。後で淹れてみよう」
優希「智葉先輩、清澄のみんなだ!」
智葉「ああ、外は暑かったろう。まず入ってくれ」
京太郎「おじゃましまーす」
ムロ「おじゃましまーす」
まこ「おじゃましまーす」
949 = 1 :
同時刻 白糸台高校 麻雀部部室
照「じゃあ、そういうわけだから」
咲「……」
淡「……」
誠子「……」
照「一人10万点持ちの1000点=1mmで100の位は繰り上げ、いいね?」
誠子(咲が持ってきてくれたおみやげ、カステラは30cmが2本)
誠子(虎姫の5人+宮永先輩の6人で割ると、一人10cmは食べられる……)
淡(一切れ2cmだとして、一人当たり5切れ……普通ならね)
咲(いくらお姉ちゃんでも、配牌5向聴の淡ちゃんと鳴いて速攻の亦野先輩相手じゃ分が悪いハズ……)
尭深「ええっと……」
照「待っててね、尭深。まだナイフは入れないで……いや」
照「ナイフなんて必要、無い」
ギギギー
誠子「ちょ」
淡「うぇ!?」
咲「わわっ!」
950 = 1 :
辻垣内邸 客間
智葉「話には聞いていたが、部員3人とはな……」
優希「……実はちょっと責任感じてるんだじぇ」
まこ「何言うとるんじゃ」
京太郎「お前が居たところで、入部希望者が増えてたか怪しいもんだぜ」
優希「な、なんだとー!?」
京太郎「それよりさ、優希がやりたい事やって、それで活躍できてる方がオレは嬉しいぜ」
優希「え……そ、そう……なのか?」
ムロ「そうですよ。こっちはこっちで任せといて下さい」
まこ「じゃけぇ、心配せんでもええよ」
優希「みんな……うぅ」
「おやぁ? 寝坊して来てみれば」
ハオ「明華」
ミョンファ「身の上話に花が咲いていますか」
優希「わわ……お、遅いじょ! ってゆうか、やっぱ寝てたな?」
ミョンファ「すみません。一度起きたのですが、まだ目覚ましの時間じゃないからもったいなくって……」
智葉「二度寝したな」
ムロ「あるある」
優希「そこは起きてろよ……」
みんなの評価 : ★★★×6
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