元スレ八幡「やはり俺の世にも奇妙な物語は間違っている」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
451 = 15 :
あまりにも今が幸せすぎると、恐怖を感じるという話があるが、それはきっと「うまく行きすぎている」と懐疑と、その幸せが失われる事への恐怖のせいなのだと思う。
まさに今の俺だ。雪ノ下や由比ヶ浜や平塚先生に現実で出会えて、俺は幸せだと感じている。それは事実だ。否定する気はない。
だからこそ……これが仮初めの幸福なのではないかと疑ってしまう。
八幡「……結局何も変わってねぇのかな、俺は」
453 = 15 :
年が明けて少し経ち、なぜか俺は神社にいた。
八幡「何で俺はここにいるんだ……?」
結衣「なんだかんだ文句言いながらも来てくれるんだね、ヒッキーは」
八幡「まあ……どうせやる事なかったしいいけどよ……」
結衣「ゆきのんは何をお願いするの?」
雪乃「そうね……家内安全……とかかしら?」
結衣「あー、ゆきのんっぽいー! じゃあヒッキーは?」
八幡「願い事ってのは人に聞かせる物じゃねぇんだよ。聞かれた時点で叶わなくなっちまう」
結衣「うわ……ヒッキー空気読まないね……」
読めなくて結構。それに、この二人には聞かれたくない。
454 :
ぽこちん
455 :
結衣「ゆきのん百円出すの?」
雪乃「ええ、もう17になるのだし、これくらいは出そうかと」
結衣「ヒッキーは?」
八幡「…………」サッ ゴヒャクエンダマピカー
結衣「おおっ!? 五百円玉だ!? ヒッキーなのに!!」
八幡「いや、別にそれは関係ないだろ」
結衣「あるよ! ヒッキー神様とか信じてなさそうだもん!」
八幡「それこういうところで言うセリフじゃねぇからな……」
456 = 454 :
ホモォ?
457 = 15 :
雪乃「…………」サッ
チャリーン
結衣「入れ!」ファッ
チャリーン
八幡「……よっと」スッ
バッキーーーン
八幡「!?!?」
結衣「ヒッキーの五百円玉だけ横に飛んで行った!?」
雪乃「流石比企谷くんね、神様にまで拒否されるなんて」
おいやめろ。俺もその思考にたどり着いたんだからよ。
458 :
あ
459 = 15 :
ペコリペコリ
パンッパンッ
ペコリ
八幡(もし願いが叶うならば――)
八幡(――この時が、何の支障もなく続きますように)
460 :
ホモォ?
461 = 15 :
結衣「うーん……初詣ってそんなに楽しくないね」
八幡「そもそも楽しむ物でもないしな」
結衣「……それでも何か忘れてるような……あっ! おみくじ!」
絶対言うと思った。俺、未来予知とかできんじゃねぇの?
結衣「みんなでおみくじ引こうよ!」
雪乃「別にいいけれど……そこの誰かさんは引かない方がいいんじゃないかしら?」
八幡「ああ、俺もそう思うわ」
結衣「えぇー? もしかしたらヒッキーいいの引くかもしれないじゃん!」
463 = 460 :
ホモォ?
464 :
やっはろー
465 = 460 :
>>462
没ネタ
466 = 15 :
くっ……どうして今日はこんなにも眠いんだ……!?
今日はすごく早めに落ちるかもです。
八幡「そもそもおみくじを引く意味がわかんねぇんだよな」
結衣「?」
八幡「よく考えてみろ。凶を引いたらそれはそれで気分悪いし、大吉引いたら逆にそこで運を使って、損をした気がしないか?」
結衣「んー、まあそうだけど……」
八幡「だから俺は引かん。百円玉が無駄になるだけだしな。その金でマッ缶買う方がよっぽど有意義だ」
結衣「お賽銭には五百円玉だったのにねー」
八幡「うっせ」
もうここみたいに賽銭拒否する神社にはこねぇよ、二度と賽銭なんかしてやるもんか!
467 = 460 :
ホモォ?
468 = 15 :
八幡「……とか言っても結局引く事になるんだよな」
結局世界線はそういう風に収束するのだろうか。やっぱり俺、タイムトラベラーなんじゃね。あのゲームだったらタイムリーパーか。
雪乃「……小吉ね。なかなかいいんじゃないかしら」
結衣「ゆきのん小吉かー。私は……吉だ! やった! ゆきのんに勝った!」
雪乃「由比ヶ浜さん」
結衣「ん?」メキラキラ
雪乃「……っ! いえ、何でもないわ……」
言えないよなー。あんな風に嬉しそうにしてたら流石の雪ノ下さんも、「実は吉よりも小吉の方が上」だなんて言えないよなー。それにしても本当に雪ノ下さんは、ガハマさんにデレすぎじゃないですかね?
470 = 15 :
八幡「さてと、俺のは……」
八幡「…………」スーッ
八幡「……げっ!」
結衣「やっぱヒッキー悪いのだったんだ……」
八幡「いや、そうじゃなくて……」
結衣「えっ!? じゃあ大吉!?」
八幡「それでもなくてよ……」
『平』
結衣「えっ、何これ。初めて見た」
八幡「俺もだ」
雪乃「……このおみくじ、平があるのね」
八幡「雪ノ下知ってんのか、これ」
雪乃「ええ、ちなみに運勢的には凶の一つ上で、特に良くも悪くもないという意味だったと思うわ」
何でそんな反応に困る運勢作っちゃったんだよ……。
471 :
平塚先生と結婚しろってことだな
472 = 15 :
結衣「ゆきのん、明日は空いてる?」
雪乃「え、ええ。でもどうして?」
結衣「明日はゆきのん誕生日でしょ? だからパーティーしようよ!」
八幡「またパーティーかよ」
結衣「うっ……! ……っ! いいの、それでも! ヒッキーが何て言っても、明日はゆきのんの誕生パーティーをするの! いいね!」
八幡「はいはい……」
年が変わっても、この関係は続くようだ。
……それがやっばり、すごく嬉しくて、すごく、恐い。
473 :
見てる
474 = 15 :
そしていつだって、嫌な予感とは当たってしまうものだ。
477 = 15 :
ゴーインゴーインアロンウェーイ
雪ノ下の誕生会から数日が経ち、冬休み最後の日を満喫していると、突然、携帯が鳴りはじめた。普段着信を受け取らない俺には、その音が酷く不自然に聞こえる。
着信の相手は由比ヶ浜結衣だった。
こんな時になんだろうか?
八幡「もしもし」
結衣『もしもしヒッキー!? 聞いて!! 大変なの!!』
由比ヶ浜の息が切れているのが受話器ごしに伝わる。
八幡「どうした!? 由比ヶ浜!」
そしてその声だけで今が緊急事態なんだと察した。
結衣『さがみんが……』
八幡「相模がどうした?」
結衣『さがみんが……っここ数日家に帰っていなくて、行方不明みたいなんだって……!』
八幡「……えっ?」
今日は眠いのでここまでです。
さっきから誤字が増えてきたのでもう書けないです……。
おやすみなさい。
明日は頑張ります。
479 :
>>468
吉の方が上じゃなかったか?
480 :
>>479
末吉と勘違いしてないか?
小吉は吉より上だよ
481 :
大吉
中吉
小吉
吉
末吉
482 = 480 :
大吉
中吉
小吉
吉
半吉
末吉
末小吉
凶
小凶
半凶
末凶
大凶
483 :
調べてるうちに吉がゲシュタルト崩壊してきた
結論としては順番は神社による、だけど小吉>吉は結構メジャーみたいだな
484 :
中凶は無いんだな
485 = 458 :
相模んメインヒロインくるぅぅぅぅぅぅぅ
486 :
>>405
相模メインはマゾだけでいい
487 :
こんばんは。
作者です。
今日も23時くらいに始められるように頑張ります。
>>345
の通り、連投ができないので、支援レス(一文字、空白レスでも)してくれると助かります。
※予告なしに遅れたり、早まったり、中止になったりするかもです。
488 :
>>486
そんなことはないさ
489 :
任せろ
491 = 15 :
投下します。
八幡「どういう事だよ……それ……?」
結衣『わかんない……。さかみんは大晦日の31日の夜に家を出てから今まで、家に帰ってきてないみたい……』
大晦日と31日って同じ意味だからな。まあ状況が状況だから言わないが。
結衣『それで何日も帰って来ないから、さがみんの親が警察に通報して、それを平塚先生が聞いて私たちにも知らせたってわけ』
八幡「でも、俺らにできる事なんてないだろ……」
結衣『それでも……何もしないなんて私にはできないよ……』
八幡「…………」チラッ
今の時間は19時。季節的にも時間的にも、とっくに陽は沈んでいる。こんな時間に由比ヶ浜を外に出すわけにはいかない。
八幡「わかった、俺が探しに出てくる」
結衣『じゃ、じゃあ……! 私も……!』
八幡「いや、お前は家にいてくれ。近頃物騒だし、こんな夜に女子一人で出歩かせたりなんかできない」
結衣『……わかった』
物分りが早くてよろしい。
492 = 489 :
493 :
ちくぱ
494 = 15 :
八幡「さて……と」
こんな事『俺ガイル』でもあったな。確かあれは文化祭の時のだから6か。
八幡「しかし……」
俺に思い当たる場所は二つある。時間的にはどちらかにしか行けなさそうだ。
八幡「……やっぱあそこか?」
いつも通り俺を待っているチャリをこぎ始める。冬の夜風が冷たい。やっぱマフラーとかしてくればよかった。
495 = 489 :
496 = 15 :
八幡「……あっ」
その前に由比ヶ浜に聞かなければならないのを忘れていた。この現実世界の文化祭の時に、何が起こったのか。
着信履歴から由比ヶ浜の名前を探す。すごい、俺の携帯の中に家族以外の名前がある。やったね、八幡! 着信履歴が増えるよ! ……何か悲しいな。
トゥルルルルルル
結衣『もしもし、どうしたの、ヒッキー?』
八幡「聞き忘れた事があった。文化祭の時に相模が消えたって言ってたな」
結衣『う……うん』
八幡「その時は誰かが見つけたりしたのか?」
結衣『……ううん、あの時は誰にも見つけられなかったかな……。結局最後までさがみん出て来なくて、ちゃんとエンディングセレモニー終わらせられなかったの』
結衣『だからかな……あんなに責められたのは……』
八幡「そうか、それだけ気になってな。ありがとよ」
497 = 489 :
498 = 15 :
由比ヶ浜の返答は俺の予想通りだった。
相模は文化祭の時に見つからなかった。だから『今度こそ』見つかろうと思った。
なぜこのタイミングを選んだのかはわからない。だがしかし、それしか現実的に考えてあり得ない。
……いや、逆に今だからなのか?
三が日が過ぎたとはいえ、冬休み中だから基本校内に人はいない。いたとしても校外で部活をする連中くらいだ。その絶妙なバランスの状況下で、自分を見つけてくれる人を求めている。
それに自分が行方不明になれば、職員会議が行われて校内に入り込むのは簡単になるだろう。だから今日ではなく数日前から家には帰らなかったのだ。恐らく一日二日いなくなった程度で、通報するような親だと相模自身思っていなかった。
しかしもうこの時間だ。誰かが見つけに来る事もない。このままで放って置いても相模は家に帰るだろう。
499 :
500 = 489 :
みんなの評価 : ★
類似してるかもしれないスレッド
- 八幡「やはり後輩と身体を重ねるのは間違っている」 (340) - [63%] - 2015/3/2 9:15 ★
- 八幡「やはり俺が三浦優美子と再会するのは間違っている」 (410) - [63%] - 2016/2/16 10:30 ★★
- 八幡「やはり俺の三学期はまちがっている」 (130) - [62%] - 2014/9/8 3:45 ★
- 八幡「やはり俺たちの貞操観念はまちがっている」 (178) - [60%] - 2016/2/4 6:00 ☆
- 八幡「やはりYutaの描くラブコメはまちがっている」 (167) - [57%] - 2018/7/3 23:30 ☆
- 八幡「やはり俺の戸塚との青春ラブコメはまちがっている」 (138) - [56%] - 2014/3/2 6:15 ☆
- 比企谷「やはり俺の脳内選択肢は間違っている」 (302) - [56%] - 2014/7/20 3:15 ★★
- 八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」 (1001) - [52%] - 2013/8/22 2:45 ★★
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について