元スレ八幡「やはり俺の世にも奇妙な物語は間違っている」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
151 :
>>147
ネットをEmobileでしているので、スレ立てと連投できないみたいです。
なぜ一昨日はできたのかが謎……
そろそろ始めたいと思います
↓
八幡「で、なんでサイゼなんだ」
葉山「二人とも昼食まだだったしね。ここなら勉強もできて、丁度いい」
八幡「……お前あれマジか?」
葉山「うん。ヒキタニくんに悪い点数取られたらこっちが困るからね。もちろん俺も頑張るから、お互いに悪い話じゃないだろう?」
八幡「まあ、そうだが……」
葉山「じゃあ、始めよう。善は急げと言うし」
八幡「くっ……あの時マッ缶買わなきゃ数学は赤点ギリギリでもよかったのに……!」
八幡「生まれて初めて、MAXコーヒーを恨むぜ……」
葉山「ははは……。でもヒキタニくん、総武高入れるくらいだから、全くできないわけじゃないんだろう? なら今回の範囲は難しくないし、まだ数日ある。いけるよ。」
デネーユキノンー
八幡・葉山「「!?」」
153 = 15 :
八幡「何であいつらここにいるんだよ!」ヒソヒソ
葉山「予想外だったね。せっかく少し遠目のサイゼにしたのに」ヒソヒソ
八幡「まあ、この距離なら見つからないよな。こっちの方にトイレとかドリンクバーないから、来る事もないだろうし」ヒソヒソ
葉山「本当、不幸中の幸いってやつだね」ヒソヒソ
アーヒッキーダー
八幡「あいつどこかの原住民なの? ここ結構距離あるぞ?」
葉山「実は超能力とかあるのかもしれないな」
155 :
ほ
157 = 15 :
葉山「どうする?」
八幡「どうするも何も、見つかっちまったら無視できねーだろ」
葉山「そうだな……。あー結衣たちも来てたんだー」テヲフル
八幡「おいバカ……!」
結衣「ゆ……結衣!? てかヒッキーが気持ち悪いくらい爽やかな笑顔でこっちに手を振ってる!?」
雪乃「比企谷くん、いくら由比ヶ浜さんが優しくてもやっていい事と悪い事があるのよ?」
葉山「」
158 = 155 :
ち
159 = 15 :
八幡「あー、雪ノ下……さんたちも来てたんだ」
八幡(よし、今度は完璧だ。マジ俺順応性高すぎ。これなら死んだ世界戦線でもやってけるな。無理か。無理だな)
雪乃「どうして葉山くんと、比企谷くんが一緒にいるのかしら?」
八幡「あーそれはー」
葉山「葉山のやろーが一緒に勉強しようってしつこくてな。それにサイゼで奢るって言ってくれたし」
八幡(こいつ……! 俺の口調をほぼ完璧にコピーしてやがる!)
結衣「それでも珍しいねー。ヒッキー奢るって言われても隼人くんにはついて行かなそうなのにー」
八幡(俺だってこの状況じゃなかったら、ついてかねえよ!)
162 = 15 :
書き込んでくれるみんなに心から感謝します
葉山「まーそーいうわけだ。これから俺ら勉強するから、あっち行ってくれ。ゆい……がはま……」
八幡(流石に呼び方を急に変えるのはむずいわな)
八幡(ん? 待てよ? 当分俺ら戻れないかもしれないんだよな……?)
八幡(じゃあ俺、由比ヶ浜の事を結衣って呼ばなきゃいけなくなるのか!?)
八幡(そんなの無理だぞ!)
結衣「そっかー、勉強の邪魔しちゃ悪いもんね」
葉山「ああ、お前も頑張れよ」
結衣「うん! またね、ヒッキー!」
葉山「よし、じゃあ始めるぞ、葉山」
八幡「うん、そうだね」シャベリヅレー
結衣「……私の時は、断ったくせに」ボソッ
163 = 155 :
ず
164 = 15 :
八幡「……ふぅ、行ったな」
葉山「ヒヤヒヤしたね」
八幡「お前すごいな。よくもまああそこまで言い方を真似られるもんだ」
葉山「君の方こそ」
八幡「まあしゃべくってる時間はねーしな。さっさと始めるぞ」
葉山「うん。じゃあヒキタニくん。方程式はわかる?」
八幡「お前は俺をバカにしてるのか……?」
165 = 149 :
うん。
167 = 155 :
あへぇ
169 :
こ
170 = 15 :
十分後
八幡「なるほどな。ベクトルってのはそういうことだったのか。ずっとただの矢印かと思ってたぜ」
葉山「実際、テストで点数取るんだったら、このくらいわかれば基礎は十分なんじゃないかな。それにしてもヒキタニくん、すごいね。ものの十分でここまでわかるようになるなんて」
八幡「いや、これはお前の教え方のおかげだ。数学アレルギーの俺にここまでわかりやすく教えられるなんて、お前、教師に向いてんじゃねーの?」
葉山「あはは、そこまででもないよ……。ヒキタニくん、実は数学食べず嫌いなんじゃないかな?」
八幡「……もしかしたらそうなのかもな」
八幡「……お前に対しても」ボソリ
葉山「ん、何か言った?」
八幡「いや、何でもない」
171 = 168 :
海老名「」ガタッ
172 :
海老名
174 = 15 :
八幡「む……葉山、これはどう解くんだ?」
葉山「ん、えーっとね……ここを、こうして……」
八幡「あーなるほどな。この内積で角度を出すのか」
葉山「そういうこと」
カリカリカリ…
葉山「ヒキタニくん」
八幡「なんだ?」
葉山「れんごくってどんな字だっけ?」
八幡「…………」サラサラ
『煉獄』
葉山「あっこんな字なんだ。すごいね、ヒキタニくん」
八幡「ん、大したことねーよ」
八幡(ただの中二病時代の忘れ形見だ)
175 = 149 :
葉山、国語力低いな。比企谷より学年上位ではなかったのか。>>174
176 = 168 :
一位ゆきのん
2位葉山
3位ヒッキー
177 = 15 :
>>175
作者理系なので、文系のことよくわからんのです。
煉獄ってそんな簡単な方なのか……
カリカリカリカリ…
葉山「…………」カリカリカリカリ…
八幡「…………」ボー
八幡(こいつ本当にいいやつだよな……)
八幡(ボッチの俺に話しかけてくれたり)
八幡(こんな風に勉強教えてくれたり)
八幡(もしもあんな事がなかったら、こんなのなかったんだろうけど)
八幡(もしかしたら、俺とこいつは友達に……)
八幡(いやいやそれはない。キングオブボッチとキングオブリア充がそんなのになれるわけがない)
179 :
>>178
キモいな
やっぱSSLは糞だわ
180 = 86 :
なんで喧嘩商売?
181 = 15 :
葉山「……ん、どうかしたかい?」チラッ
八幡「あっいや、何でもねぇ」
葉山「そうか」カリカリカリ…
八幡(こいつの中の俺は、ただのボッチのかわいそうな子だろう)
八幡(そう、きっとそうだ。だから勘違いなどしてはいけない)
八幡(あの日々を思い出せ、俺は何度あの苦しみを味わった?)
八幡(こいつは根本的に誰にだって優しいだけだ)
八幡(葉山の優しさにすがってはいけない。葉山の親切心に甘えてはならない)
八幡(感情の処理は適切に)
八幡(彼我の距離は適当に)
八幡(――だから、もう一歩くらいは、踏み込んでも、いいのだろうか)
182 :
はやはち
183 :
>>179
なぜここまでSSLが叩かれる理由を知らないのに使わないほうがいい
184 = 15 :
葉山「んんんーっと」カラダノビー
八幡「お疲れ」
葉山「そっちもね。ドリンクバー行ってくるけど、ヒキタニくんおかわりいる?」
八幡(何だこれ、友達みたいだな)
八幡「あ、ああ……。じゃあコーヒーと、ミルク一つ、それとガムシロ十個頼む」
葉山「ああ、わかっ……えっ、十個?」
185 :
>>183
正論だけどSSLが言うセリフじゃない
186 :
>>183
日本語くらいちゃんと使おうぜ
187 :
>>183
SSLのやつが言っても意味ないだろ
自分擁護したい気持ちはわかるが>>179が逆上してきてスレが荒れるかもしれないから一生ROMっててね^^
188 :
煽るなよ香しいな
189 = 15 :
カリカリカリ…
八幡「葉山」
葉山「なんだい?」
八幡「本当にこれやるだけでいいのか?」
葉山「ああ、確かに不安になるよね。でもうちの先生は、その問題集とほとんど同じ問題しか出さないから、その範囲の問題解けるようになれば、それだけで九割越えるよ」
八幡「えっ、そんな甘いのか。うちの数学」
葉山「気づいてる人は少ないけどね」
八幡「…………」
八幡(やっぱこいつすげぇな)
190 :
>>183が叩かれまくっててワロタ
191 :
八幡「ふぅ、とりあえずこの辺は大体解けるようになったな」
葉山「ヒキタニくん、実は理系の方が向いてるんじゃ……?」
八幡「いや、そんなわけねーだろ」
葉山「でも……君が最後に解いてたの、国立大の入試問題だよ……?」
八幡「えっマジで? ……マジだ」ジー
葉山「まさか一日でこんなにできるようになるなんて……」
八幡「さっきも言ったけど、お前が教えてくれたからだ。すごいわかりやすかったし、そのおかげでアレルギーも克服できたしな」
葉山「そう……なのかな……? 毎日戸部に教えてたのがよかったのかな……?」
八幡(でもそんなに成績が良くないんだよな……あいつ……。テスト返却の度にウェイウェイ言ってるし。……それはいつもの事だな)
八幡「今日一日で少し数学も好きになったし、もしかしたら来年国公立目指す事になるかもしれん」
八幡「だからもしそうなったら……」
八幡「……その時はまた、教えてくれないか?」
192 :
おびゅ
193 = 15 :
葉山「……ああ、もちろん!」サワヤカスマイル
八幡「そうか、ありがとな」プイッ
葉山「別にそのくらいいいよ。えーと……もう十時過ぎか……結構勉強してたね」
八幡「うぉっ!? 外真っ暗じゃねぇか」
葉山「じゃあもう帰ろう。えっと、俺が食べた分を俺の体に入ってるヒキタニくんが出して……」
八幡「ややこしいな、これ」
194 :
しえんた
195 = 15 :
支援ありがとうです
八幡「…………」テクテク
葉山「…………」テクテク
葉山「ヒキタニくん」
八幡「なんだ?」
葉山「MAXコーヒーっておいしいのか?」
八幡「俺にとっては最高の飲み物だな。最早神からの贈り物と言ってもいい」
葉山「君が欲しいと言うから全部あげたけど、やっぱり一本貰えないか?」
八幡「……まあ六本もあるから一本くらいやるよ」ポイッ
葉山「おっと」キャッチ
197 :
妖精MAXコーヒーたん の悪戯だったとさ。
198 = 15 :
カチャッ
葉山「試しに一口」ゴクゴク
葉山「……甘い。すごく甘い」
八幡「そりゃそうだ。MAXコーヒーなんだからな」
葉山「産まれて初めて飲んだ」
八幡「はぁっ!? 千葉県民でその歳でMAXコーヒー飲んだ事ないやつっていたのか!?」
葉山「見た事はあったけど、飲んだ事はなかったんだ」
八幡「ったく、不味いんなら俺にくれ。そう思われるくらいなら俺が飲んだ方がマッ缶も喜ぶ」
葉山「いや……悪くない。これからもたまに買おうかな」
八幡「…………」スッ
葉山「?」
八幡「もう一本、やる。やっぱ自分の好きなものを、他の誰かが好きになってくれると、何か嬉しいし」
葉山「ああ、ありがたく頂くよ」
199 = 192 :
私怨
200 = 15 :
八幡(そんなこんなでテスト当日になっても、俺らの体は元に戻らなかった)
八幡(この数日間で特に変わった事もなかった。せいぜい、俺と葉山が話す事が多くなって、海老名さんがずっとうるさいくらいだった)
八幡(俺も葉山もお互いを装うのが上手くなって、誰かに気づかれたりするなんてハプニングも起きなかった)
八幡(……それでも俺はまだ由比ヶ浜を結衣とは呼べないが)
みんなの評価 : ★
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