元スレ八幡「やはり俺の世にも奇妙な物語は間違っている」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
702 = 15 :
>>701
平日だからですかね?
ついに恐れていた事が起きた。
八幡「……戸塚?」
いつものように俺を呼ぶ声が、今日は聞こえない。
八幡「戸塚ぁ……どこだよ……」
結衣「ヒッキー、どうしたの?」
八幡「なぁ……戸塚は……戸塚は……どこだよ……?」
結衣「とつ……か……?」
八幡「戸塚だよ、戸塚! テニス部で女の子よりも可愛くて、俺の事を「八幡」と呼んでくれる俺の天使だよ!!」
結衣「ごめん……ヒッキー……。何を言ってるのか……ちょっとよくわかんない……」
由比ヶ浜は目を逸らす。それが申し訳なさからなのか、俺への拒絶反応なのかは、わからない。
八幡「戸塚ぁ……! 戸塚ぁ……っ!!」
いくら泣いても、あの声が、俺の名を呼ぶ事はなかった。
材木座×26「「「「「「「どうしたのだ、八幡」」」」」」」
戸塚がいた時の俺ならきっとこいつに殴りかかっていただろう。しかし今の俺にはもう、何も考えられなかった。
704 = 15 :
それから、戸部や海老名さん、そして今日の朝には由比ヶ浜までもが消えて、残るは俺一人になった。
八幡「最後は……俺か」
材木座×35「「「「「「「「「「八幡、元気がないではないか」」」」」」」」」」
この人数になると、もう一人増えようが減ろうが、関係ない。ただ生理的悪寒だけが、全身に鳥肌を立たせる。
八幡「……誰のせいで、こうなってるんだよ」
八幡「なんでお前は、何十人もいるんだよ……」
材木座×35「「「「「「「「「「はて、何を言っているのかわからんな」」」」」」」」」」
八幡「俺も何を言ってんのかわからなくなってきた」
どうか、夢であってくれ。
こんな狂った世界から、俺を解放してくれ。
705 :
チクショウ
寝られねえ
706 = 15 :
朝、目が覚めた。
俺は、この世に存在している。鏡を見てもいつものままだ。
自分が消えてしまわなかった事に安堵するが、それ以上に今の教室の中が気になる。みんな元に戻ったのだろうか。
しかし教室に着き、その希望は打ち砕かれる。
状況は昨日と何も変わっていなかった。
相変わらず材木座は35人いて、いつも通りに授業は進む。
ただ一つおかしいのは、材木座が今日は増えなかった事だ。
材木座×35「「「「「「「「「「八幡!! 今日こそは我がプロットをだな……!」」」」」」」」」」
八幡「…………」スタスタ
教室中の材木座が俺を呼び止めるが無視して奉仕部に向かう。材木座は雪ノ下が苦手だから奉仕部の部室内には入って来ない。だから部室にさえ行けば、材木座に会わなくて済む。家以外で唯一安らげる場所だった。
八幡「うーす」ガララ
材木座「うむ、遅いぞ、八幡!」
八幡「」
708 = 15 :
八幡「……なんで、お前がここに?」
材木座「なんでも何も、奉仕部は我と我と八幡の三人であろう!」
八幡「」
ガララ
材木座B「八幡! 話も聞かずに帰るとは酷いではないか!!」
この部室に二人目の材木座が現れた。
ああ、なるほど。雪ノ下も由比ヶ浜も材木座になっちまったのか。だからここに二人いるのか。
八幡「…………」フラフラ
材木座・材木座B「「八幡、足元がアースクエイクしているが、大丈夫なのか?」」
八幡「…………」ガララ
気味悪くハモる声を無視して、俺は部室を後にした。
710 = 15 :
八幡「何だよ、これ……。もう知り合いのほとんどが材木座になっちまったじゃねぇか……」
八幡「もう、俺に残されてんの小町だけじゃねぇの……?」
八幡「……ただいまー」
材木座「おかえりだ!! 八幡!!!」
八幡「」
何か……もう、何なんだ、これは。
八幡「……なぜ、お前がここに」
材木座「血を分けた兄弟を忘れるとはこれ如何に! 八幡はそこまで堕ちたか!?」
小町も、消えた。
八幡「ああ……ああ……あああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
711 :
怖すぎワロエナイ
712 = 15 :
材木座A「うむ、新作の小説の設定が出来たな。これは傑作の予感であるぞ」
材木座B「幻紅刃閃(ブラッディナイトメアスラッシャー)ーーーー!!!」グワアアアアアアアアアア
材木座C「くっ……我が右腕が……疼く……!」
材木座「我は剣豪将軍!!! 材木座義輝也!!!!!」
あれから一月が過ぎた。現在、日本は、いや、世界は材木座で埋め尽くされていた。世界中の誰もが、材木座になっている。
材木座×72億「「「「「「「「「「「「「八幡っっっ!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」
――俺以外は。
『世界は、材木座で出来ている』
世にも
奇妙
な物語
713 = 695 :
平塚先生はどうなったんだ?
714 :
これは…怖いな
715 = 15 :
テッテッテレレーテレレーテレレー
テッテッテレレーテーンテレーン
タモリ「常識とは時代や場所によって大きく異なるものです」
タモリ「例えどれだけ自らが普通だと思っていても、その社会の多数派でなければ異端となってしまいます」
タモリ「世間で言われる常識や正義など」
タモリ「そんな脆く、崩れやすいものなのです」
タモリ「例えば明日、世界が一変していたら」
タモリ「あなたは、どうしますか?」
テレレッテッテレレーテッテッ
テレテッテッテッテッテレレレレーレー
テッテッテレレーテレレーテレレ
テーンテレレレレレン
716 = 711 :
怖すぎる…
あと、人がいないんじゃなくて、投稿中はあまり邪魔しないようにしてるだけだと思われ
連投援護の支援レスも空白レス一つで十分だし
717 = 15 :
おしまいです。
支援レスをしてくださった皆様、ありがとうございました。
おかしいな、もっとギャグになるはずだったのに……。
正直、『そして比企谷八幡は夢から覚める』で頑張りすぎたせいで、あれを超えられるレベルの話が書ける気がしませんでした(笑)。
あと少しだけ個人的な話を。
最終話が終わったら、いろんなところにまとめられたりして、すごく嬉しかったです。
自分の書いた話がまとめられるのはちょっと夢だったりもしたので。
よくSS読むのに使うサイトにまとめられた時には嬉しくて、変な声が出てしまったり(笑)
何だかんだ、たくさんの人に読んでもらえて、こんなに嬉しい事はありません。
もうネタ切れ感もあるので、次が最後かな……。
ネタ思いつくのにも時間がかかるので、次の話もまた先になると思います。
本当に深夜までありがとうございました。
おやすみなさい。
>>713
材木座になりました。
718 :
今回も楽しませてもらったよ
ありがとう
719 :
「そして比企谷八幡は夢から覚める」みたいな作風の作品ってどんなのがあるのかな
すごいツボだった
720 :
怖くなったのは元いた人が消えて材木座になったからじゃないか?
まぁ二倍に増えても困るが
乙、次も期待
721 :
こんばんは。作者です。
ちょっと安価的なのやってみたいので、やってみます。
安価で決めるのは、次のメインキャラクターとジャンルです。
既にメインをやったキャラ(雪ノ下、由比ヶ浜、平塚、材木座、葉山)といろはす以外の俺ガイルのキャラでお願いします。
>>724
でキャラ
>>728
でジャンルを決めます。
とは言え、あくまでも世にも奇妙な物語なのでジャンルはそれに即した物だと嬉しいです(だが禁止はしていない)
ジャンルはもしかしたら、ちょっと安価無視しちゃうかもです(もちろん最大限努力はする)
722 :
ルミルミ
723 :
サキサキ
724 = 711 :
川崎
725 :
ホラー
726 :
ギャグ系
727 = 722 :
絵本
728 = 723 :
怪談
729 = 15 :
わずか二分……だと……?
てかサキサキ人気だな……
川なんとかさんで、怪談ですね。
了解です。
なるべく早めに投下できるように頑張ります。
ご協力ありがとうございました。
730 = 711 :
川なんとかさんで怪談とか、川越さん大丈夫か…
731 :
リトバスが好きなのかな?
732 :
こんばんは。
作者です。
アイデアはまだまとまっていませんが、とりあえず投下を始めようと思います。
始まれば、頭が回転し始めるはず……(背水の陣)
とは言えあまり書き溜めてないので、ゆっくりとした進行になると思いますが、よろしくお願いします。
それと
>>345
の通り連投ができないので、支援レスよろしくです。
734 = 15 :
テッテッテレレーテレレーテレレー
テッテッテレレーテーンテレーン
タモリ「人はいつも何かに恐怖します」
タモリ「それは現実的な物に対してかもしれませんし、非現実的な物に対してかもしれませんが」
タモリ「いずれにせよ、人は恐怖を抱かずに生きる事はできません」
タモリ「それは人間が人間として生まれた宿命なのでしょうか」
タモリ「しかし、中にはわざわざ求める人も、いるんですよねぇ」
タモリ「それが奇妙な世界への入り口とも知らずに」ニヤァ
テレレッテッテレレーテッテッ
テレテッテッテッテッテレレレレーレー
テッテッテレレーテレレーテレレ
テーンテレレレレレン
735 :
736 = 15 :
人はいつだって何かに怯えている。
お化けや幽霊なんてものを信じていなくても、恐怖の対象は存在している。
例えば、人の視線。
いや本当に何なの、あれ。ぼっち極めすぎて、見えなくてもわかっちゃうから困る。
葉山あたりなら、それが憧れの対象としての視線だったりとプラスの視線が多いのだろうが、俺にそんな視線が送られるわけがない。むしろマイナスになりすぎて、地球にある電子数超えるレベル。それどんだけマイナスなんだよ。
何が言いたいかと言うと、とりあえず生きている限り恐怖からは逃げられないという事だ。
737 :
む
738 = 15 :
そしてさっきも言ったが、幽霊などよりも生きている人間の方がよっぽど怖い。
幽霊は攻撃できるのか知らんが、少なくとも生きている人間は攻撃をしてくる。肉体的にも、精神的にもだ。
例えば何人かのグループに入っていたとしよう。
何か少しでも隙や汚点が見つかれば、すぐに叩かれる。
逆もまた然り。突出して何かに長けていたら、それも叩かれる理由になり得る。出る杭は打たれるとはうまい事を言ったものだ。
人と関われば関わるほどに、攻撃の対象となる可能性は高くなる。つまり多くの人間と関わるリア充どもは、日々それに怯え、避けながら生きているのだ。
結論を言おう。
人との関わりゼロのぼっちこそが最高なのであり、そしてそのぼっちを極めた俺こそが最強なのだ。
739 = 733 :
あ
740 = 15 :
結衣「それでねー」ワイワイ
教室における俺の位置づけはいつもと変わらない。端っこで本を読むか、寝るかのどちらかだ。しかし本当によくもまあリア充はあんなにどうでもいい事で盛り上がれるものだ。
結衣「そう言えばさー、うちの学校の七不思議知ってるー?」
三浦「二つくらいは聞いた事あるかな」
で、出たー。学生あるある第三位!(当社調べ)自分の学校の七不思議ネタ!
なぜ、怖い話を好き好んでするのか、リア充の考えはわからん。
結衣「そうなんだ、私は六つ知ってるんだけど――」
すげぇな、コンプリート目前じゃん。で、最後の七つ目を知ったと思ったら幻の八つ目が現れるんですね。何それ、初代ポケモンみたい。ミュウって何だよ、ミュウって。バグ技使わないとゲットできないとか、それゲームとしてどうなんだよ。
741 = 735 :
742 = 15 :
総武高七不思議(by由比ヶ浜)
一、夜中の校内に白い服を着た女性が歩き回っている。
二、夜、教室の前を歩くと、窓や扉から何かが飛び出してくる。
三、誰もいないはずの体育館から何故か物音がする。
四、夜、渡り廊下が長くなる。
五、夜の二階のトイレの鏡に見知らぬ誰かが映る事がある。
……なんかよく聞くようなやつのオンパレードじゃね、これ?
しかも夜限定ばっかだし、確かめられないやつしかねぇ。まあそこがいいのかもしれないが。
743 = 733 :
あい
744 = 15 :
結衣「それで六つ目がね……」
結衣「七つ目を知ると、よくない事が起きるらしいの!」
そのテンションで台無しだぞ、もう少し怖そうにしゃべれよ。稲川さんレベルは求めないからよ。
三浦「えー怖いー!」
三浦は棒読みでそのまま葉山の腕に抱きついた。絶対怖がってないですよね、それ。
葉山「あはは……」
そして抱きつかれた本人は苦笑いである。
結衣「だから、私ちょっと危ないんだよね……」
聞かされた人も今この瞬間に全く同じ状況になったんですが、気づいていますか?
745 = 735 :
746 = 15 :
時間は少し飛んで午後十一時半。
八幡「SSでも見て寝るかな」
八幡「おっ、らき☆すたとクロスしてるやつ更新されてるじゃん。ラッキー」
らき☆すただけに? つまらんな。
八幡「やっぱかがみんは可愛いなー」
ゴーインゴーインアロンウェーイ
八幡「むっ」
ピッ
八幡「もしもし」
??「……ちょっと付き合って欲しいんだけど」
747 :
ほち
748 :
やっはろー
749 = 15 :
何がどうなってこうなった。
混乱しているな、言い直そう。
どうしてこうなった。
時刻は午前零時。
そんな真夜中に俺は、総武高の校門にいた。なんで?
??「悪いね、私のために」
校門の中には、制服姿の川崎紗希の姿があった。
750 = 735 :
みんなの評価 : ★
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