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    元スレ八幡「やはり俺の世にも奇妙な物語は間違っている」

    SS+覧 / PC版 /
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    タグ : - 俺ガイル + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    251 :



    テンポよくて読みやすかったし面白かったよ
    プロット主導な感じが世にも奇妙な物語っぽかったのもまたよかった

    もし何か付け足すとするならば、二次創作であることを考慮して、もう少しだけキャラが前に出てきても面白いのかもしれないけど、今のままでも良いバランスかとも思う

    続き楽しみです、頑張って下さい
    長文失礼

    252 :

    面白い
    頑張ってくれ

    253 :

    これは巧妙なはやはちスレ
    キマシタワー

    254 :

    いやーおもろい
    海老名さん大歓喜だわ

    255 :

    悔しいけどハヤハチが仲良くなるとニヤニヤしてしまう

    256 :

    こんばんは。
    作者です。

    今夜は(と言うか当分)更新できそうにありません、ごめんなさい。
    でも予告編は出来ましたので、そちらを投下したいと思います。
    また、
    >>79
    の通り連投規制があるので、支援レス(一文字とかでも)書き込んでくださると、助かります。

    それでは次のレスからです。

    258 :

    それは、『比企谷八幡』になれなかった、比企谷八幡の物語。



    俺は知っている。

    俺を取り巻く環境が偽物である事を。

    俺は比企谷八幡であって、『比企谷八幡』ではない。

    だから俺はすがってはいけなかったのだ。『比企谷八幡』に。

    それなのに、俺はすがってしまった。

    あの世界を、望んでしまった。

    これは、そんな俺への、罰なのかもしれない。

    260 = 15 :

    ※時系列的には9巻のラストあたりからですが、正直あまり関係ありません。



    「だって、ヒッキー絶対予定ないし……。あ、だからパーティー! あたし、ゆきのんのケーキ食べたいなぁ」

    ようやく平穏を取り戻した奉仕部の部室。そこで由比ヶ浜がいつものように俺に話しかける。

    その言葉が俺に向けられたものではない事を、俺はまだ忘れている。

    それ以降も続く二人の会話を俺はただ横目で見ている。二人の間に俺が入る隙間はない。

    「……そうね、それなら考えなくもないわ」

    雪ノ下がそう告げると突然、世界が暗闇に満ちた空間となり、どこからか音楽が流れ始めた。

    そして下から白い文字が流れ始める。これには見覚えがあるな。そうだ、これは、映画やゲームでよく見る、エンディングだ。

    俺はその状況をまだ最初は理解できないが、時間が流れるにつれて、現状を理解する。そう、いつも通りに。

    262 = 15 :

    平塚先生に奉仕部に入れさせられ、雪ノ下や由比ヶ浜と知り合い、いろんな問題を乗り越えた数ヶ月間。

    その日々は俺にとってかけがえのないものだった。

    しかしいつだって現実とは残酷で、だから俺はまたこの夢に逃げ込んでしまうのだ。

    エンディングが終わると、身体が急に重くなったように感じる。そしてそれまで見えていた視界が一度ブラックアウトし、数秒経つと俺が本当に生きるべき世界の風景が映し出される。俺の周りは機械の回路だらけで、何がどうなっているのかわからない。

    『やはり俺の青春ラブコメは間違っている。ボリューム9は以上です。お気をつけてお帰りください。お帰りの際、忘れ物はなさいませんよう……』

    いつもと同じように流れる無機質な機械音声。

    これが、俺の現実だ。

    263 = 257 :

    あれ? ID被ってる
    時間すげえ

    264 = 15 :

    俺のいる現実に、雪ノ下はいない。由比ヶ浜もいない。戸塚もいないし、平塚先生だっていない。それはそうだ。みんな全て空想のお話の登場人物なのだから。

    始まりはほんの些細な出来心だった。たまたま学校から帰る途中で、怪しい店を見つけて、その中に入ってしまった。

    その店は、自分の発明品を売って生計を立てているという、今時の子ども用アニメにも出てこないような怪しいおっさんが経営していた。

    彼が作った発明品の中でも最高傑作(自称)。それは、俺の心を引くのには十分すぎるものだった。

    彼が俺に勧めたのは『仮想現実体験装置』
    デジタルで構成された別の世界へ行く事ができる装置だ。

    もちろん俺はそんなのをバカ正直に信じられるほど純真無垢ではない。しかし彼は俺に初回だからと一回五千円のところを五百円にしてくれた。九割引きという響きに圧倒された俺は、マッ缶を四回我慢すればいいだけだと思い、その男に一枚の硬貨を渡してしまったのだ。

    それからはお察しの通り。仮想現実の中の『俺ガイル』の世界にどっぷりハマってしまった俺は、いつしかそこだけが俺の生きがいになってしまっていた。

    266 = 15 :

    樋口さん一人を男に渡し、俺は店を出た。目に映るこの世界はモノクロに見える。夕陽で赤くなっているはずの空も、俺の腐った目には白と黒のグラデーションにしか感じられない。

    「……帰るか」

    そして俺は歩き出す。またいつもの日常を。

    ――瞬間、見覚えのある顔が俺とすれ違った。

    「……えっ、今のは」

    思わず振り返る。今すれ違ったのは、誰だ?

    「……あっ、あの!」

    今思えばあの時の俺はイカれてたとしか思えない。もし仮に彼女が現実にいたとしても、俺と彼女とは接点がないのだから。

    ――それでも、求めずにはいられなかった。

    この世界で唯一見えた色。

    それを逃したくなかった、

    「……何でしょうか?」

    振り返ったのは、夢で何度も見た黒髪の美少女――

    ――雪ノ下雪乃だった。


    やはり俺の世にも奇妙な物語は間違っている。
    最終話
    『そして比企谷八幡は夢から覚める』

    Coming Soon!!



    以上です。

    書いてみてわかったけど、やっぱり小説形式は難しいのとダラダラ長くなるから、本編は前回までと同じく、脚本形式で書くかもです。

    267 :

    乙、楽しみに待ってる

    268 :

    saoの世界みたいだな

    269 :

    こいつは現実世界の八幡からすれば地獄だな

    270 :

    面白そう

    271 :

    「ヴァーチャル・メモリー」を思い出した

    272 :

    こんばんは。
    作者です。

    もう少し練ってから書こうと思いましたが、書かないとやる気が出ない事が判明したので、書き始める事にします。

    時間としては23時頃に始めようとおもいます。

    ※予告なしに早まったり、遅れたり、中止になったりするかもです。

    また、毎度の事ですが
    >>79
    の通り、連投ができないので、1レス毎に支援レス、一文字レスをしてくださると助かります。

    273 :

    ほぉ~

    274 = 15 :

    ピピピピ

    八幡「うーん……朝か……」

    八幡「ふぁーあ……今日は……まだか。目的の日まではまだ先だな」

    昨日は休日でフリーダムな一日だったが、今日は学校あるんだったな。サザエさんやってたのに、すっかり忘れてたわ。

    八幡「……起きねぇと」

    冬の朝の寒さ対策に室内用の上着を羽織る。うん、あったかい。

    床の冷たさに耐えながらリビングへと向かう。

    そこにいるのは、俺の両親。母親は朝ごはんの準備をしていて、父親は新聞を読んでいる。

    そして、この家に、比企谷小町はいない。

    275 = 273 :

    ほぉ~

    276 = 15 :

    朝ごはんを食べ、いつもの時間に家を出ると、マイチャリは今日も変わらず、同じ場所で俺を待っていた。

    高校入学の時に買ってもらって、それからずっと愛用しているチャリだ。

    サドルをまたぎ、イヤホンを耳につけ、ペダルを踏む。違法だとかそんなの知ったこっちゃない。……まあ捕まったらアウトだが。

    見慣れた風景がそれなりのスピードで過ぎ去る。街を歩く誰もが自分の人生を生きていて、それ以外を望まない。

    俺以外は。



    あの日、俺は事故に遭わなかった。

    277 = 273 :

     

    278 = 15 :

    俺に友達がいないのは言わずもがなであるが、それ以上に俺、比企谷八幡が『比企谷八幡』と圧倒的に異なる点、それは――

    俺が真のボッチである事だ。

    俺に近づく人間はいないし、誰かに話しかけられる事はほぼ皆無と言っていい。

    『比企谷八幡』にはボッチとは言え、それでもその周りに人がいた。

    奉仕部のやつらや、戸塚や、材木座や……あいつ実はリア充じゃね? 実はボッチじゃなくて、自称ボッチなんじゃね?

    しかし当の俺は休み時間はほぼ確実に寝てるか、スマホを弄ぶか、読んでいない本を読むかのどれかだ。校内で口を開く事はない。

    そして最後に、絶望的な事実を告げよう。

    俺の通う高校は、総武高校ではなく――海浜総合高校だ。

    279 :

    ホモォ

    280 = 15 :

    >>279
    残念ながら今回のはホモォはないです。
    ごめんなさい。



    八幡「はぁ……最新話の更新まであと二日か……長いな」

    八幡「まあ、ちょうどその日クリスマスだし、自分へのクリスマスプレゼントとしていいかもな」

    家のベッドに寝転んで、スマホを弄る。メールが来るのは親と、メルマガと、たまに来る女の子からのメールだけだ。

    ゴーインゴーインアロンウェーイオレノーミーチーヲーイクーゼー

    八幡「おっメールだ。この時間に来るとなると……」

    ボッチはメルマガの届く時間を把握している。このメルマガは朝に、このメルマガは夜に、という風にだ。……やっぱりそういうのわかると、機械がやってるってわかっちゃうよね。

    しかしこの時間にメルマガが届く事はまずない。つまりそれは……

    『Sub:ユカリです☆良かったらお友達に』

    八幡「なってくれ」

    そして一番違うのは、俺がこの孤独を寂しく感じていることだ。

    俺は『比企谷八幡』のように、強くなかった。

    282 = 15 :

    八幡「ふふふ……ようやく来たな……この時が……」

    八幡「『俺ガイル』ボリューム9 長い間これを待ち焦がれたぜ……」

    八幡「8での終わり方があまりにもなぁ……。もう一日千秋とはこの事だと思ったわ」

    八幡「さて、入るか」

    博士「いらっしゃい。ああ、あんたか」

    八幡「9は……?」

    博士「悪いが、ちょっと先客がいてな。まああと三十分もせずに終わるから、外でブラブラしててくれ」

    たまに俺の他にこの仮想現実体験装置を使っている人間がいる。それが誰なのかはわからない。この怪しいおっさん曰く、「顧客情報は極秘」らしい。

    八幡「わかったっす。じゃあまた三十分後に」

    そう言って店を出る。俺以外の仮想現実体験装置を使っている人間が誰であるが気にならないと言えば嘘になるが、かと言って意地でも知りたいかと言えばそういうわけでもない。

    八幡「うーむ、何をしようか」

    八幡「やっぱゲーセンか?」

    284 = 15 :

    近場のゲーセンの格ゲーで時間を潰し、店に戻ると装置内は空っぽになっていた。前の人は終わって帰ったらしい。

    博士「兄ちゃん、若いのによくそんな金あるね。まだ高校生だろう?」

    『俺ガイル』は一回五千円。9までやったから、これで四万五千円の出費だ。高校生に痛くないわけがない。

    八幡「……他に使い道がないんすよ」

    あとはあれだ。MAXコーヒー。俺の小遣いは大体この二つで消える。何それ悲しい。

    博士「『俺ガイル』のボリューム9で間違いないな?」

    八幡「大丈夫です」

    博士「んじゃ、行って来な」

    装置を頭につけて、真っ黒な箱の中に入る。中は狭いが、始まれば気にならない。

    ……本当に別の世界に行くのだから。

    285 = 281 :

    紫煙

    287 = 15 :

    八幡「……ここは、奉仕部の部室?」

    八幡「なのに俺以外誰もいないな」

    八幡「よく見るといつも三つある椅子も一つしかない」

    八幡「とりあえず外に……!?」ガッガッ

    八幡「開かない……?」

    288 :

    お?

    290 :

    八幡「…………」ポロポロ

    博士「……大丈夫かい、兄ちゃん?」

    八幡「はい……っ、だいじょぶ……でず……」

    あんな終わり方になるなんて思わなかった。くそ、泣かせんじゃねーよ。8まであれだから、絶対バッドだと思ってたじゃねーか。

    博士「まあ、満足してもらえたならいいや。兄ちゃん、代金」

    八幡「はい……っひぐっ」バイバイヒグチ

    博士「うむ、確かに頂いた。じゃあまた来てくれよ」

    291 = 288 :

    ふむ

    292 = 289 :

    ホモォ

    293 = 15 :

    『俺ガイル』をやってる時はいい。

    ただ、終わると、ひどく死にたくなる。

    俺は一体何をしているのだろう、と。

    名前や顔が設定できるからとは言え、俺と同じ名前の人間があんな青春を送っているのに――まあ多少間違っているが。

    そんな自分を嫌悪する事はある。

    しかしそれでも、俺はやめられないのだ。あれにしか人生に楽しみを感じられない。

    俺は生きがいを感じられない。唯一の生きがいが『俺ガイル』だ。金を払って生きがいができるのなら、いくらだって使ってやる。

    しかし、いつからだろう。

    八幡「こんなにも生きるのがつまらなくなったのは……」

    295 = 15 :

    皆様の支援に感謝。
    ④で支援って読むんすね、つい先日気づきました。



    八幡「…………」コツコツ

    ??「…………」テクテク

    スッ

    八幡「……えっ、今のは?」

    その後ろ姿に、俺は見覚えがある。

    八幡「……あっ、あの!」

    しかしなぜ、彼女がここにいるのか。それが俺にはわからなかった。

    ??「……何でしょうか?」

    八幡「雪ノ下……!」

    296 :

    ところどころに伏線っぼいものが

    297 = 288 :

    ④で支援知らんかったのかww

    ってか単に奉仕部メンバーと出会わないだけならともかく、小町まで居ないのはかなり辛そうな世界だね。

    298 = 15 :

    雪乃「……どうして私の名前を?」

    八幡「えっ? あっ、えーとそれは……」

    八幡「いや、そうじゃなくて、何でお前がここにいるんだ?」

    雪乃「私が質問しているのだけれど? 質問を質問で返すなんて今時小学生でもしないわよ?」

    八幡「…………」

    まさか現実で雪ノ下の罵倒を受ける日が来るとは思わなかった。てかなんだこれ、夢? ほっぺたつねってみよう、……痛い。これ夢じゃねぇな。夢だけど、夢じゃなかった!

    雪乃「ちなみに私は今学校から帰ろうとしていたところなのだけれど、私、あなたに会った事があったかしら?」

    八幡「あー、会ったことはあると言うかなんと言うか……」

    流石にゲームの中で会ったなんて言えない。

    雪乃「はっきりしない人ね……」

    300 = 15 :

    気が動転して話しかけてしまったが、そもそもどうするつもりだったんだ俺は。いきなり見ず知らずの女子に話しかけるなんて不審者もいいところだな。千葉県警のお世話にはなりたくない。

    八幡「あーなんかどっかで会ったような気がして……」

    雪乃「……まあいいわ。それでも、なぜ名前を?」

    八幡「ぐっ……!」

    雪乃「あなた……まさか私のストーカー?」

    八幡「違う違う違う違う。本当に違う。俺もお前と会ったのは初めてだし」

    雪乃「えっ?」

    八幡「えっ?」

    あれ、俺、いま墓穴掘ったんじゃね?


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